JP3813396B2 - 携帯電話機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基地局から別の基地局へ通信を切り替えるハンドオーバを行う携帯電話機に関し、特に基地局間で同期ずれしている場合における同期補正の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
PHS(Personal Handyphone System)の携帯電話機は、複数の無線ゾーン間を移動しながら通信を継続するために、それまで通信を行っていた切替元の基地局(以下、旧基地局と呼ぶ)から別の基地局(以下、新基地局と呼ぶ)に通信チャネルを切替える処理を行う。この処理をハンドオーバと呼ぶ。
【0003】
近年では、シームレスハンドオーバといって、ハンドオーバの開始から新基地局との通信開始までの間、旧基地局との通信を中断せずに維持し、新基地局との通信開始と同時に旧基地局との通信を切断するという手順により通話音声が途切れないハンドオーバを行う携帯電話機がある。
シームレスハンドオーバは、次のようになされる。前提として携帯電話機は、TDMA/TDD方式により、基地局から携帯電話機への4つの下り(受信)スロットと携帯電話機から基地局への4つの上り(送信)スロットとから構成される1フレーム(5ミリ秒)を単位とする4チャネル多重時分割双方向通信を行う。携帯電話機は、1組の送受信スロットにおいて1つの通信チャネル上で旧基地局と通信データの送受信を行う。この送受信において通信データの通信品質の劣化を検出すると、携帯電話機は前記送受信スロットにおいて当該通信データの送受信を維持しながら、残りの3組の送受信スロットにおいて切り替え先の基地局を探す探索処理、探した基地局と通信チャネルを確立するリンクチャネル確立処理および、確立した通信チャネル上で呼接続する接続処理を順次行い、呼接続された新基地局との通信を開始すると同時に切り替え元基地局との通信を切断する。
【0004】
ところで携帯電話機は、シームレスハンドオーバ処理中、旧基地局と新基地局との両方に同期する必要がある。ここで同期とは、基地局の送受信タイミングに携帯電話機の送受信タイミングを合わせることをいい、基地局から携帯電話機への受信スロットにおいて受信される受信信号中、特定の位置に配置されているユニークワード(以下、UWと省略する)を用いて行われる。図4に通信チャネルの送受信スロットの構成を示す。同図に示すように、スロットの先頭から数えて13ビット目に16ビット幅のUWが配置されている。
【0005】
携帯電話機は、受信タイミングを基準にUWが受信されるタイミングを示す検出窓信号を生成する。そして検出窓信号が示す期間内に受信される受信信号のビットパターンを、予め記憶しているUWのビットパターンと比較し、それらが一致するか否かによってUWを検出する。携帯電話機は、検出したUWの位置を基準にして次の検出窓信号を生成する。つまり携帯電話機は、UWを検出した位置に基づいて次のUWが検出される位置を予測し、予測した位置に合わせて検出窓信号を生成する。ここで、検出窓信号の期間は、UWの先頭から末尾のビットの前後にマージンも含めてUWのビット長よりも幾分大きく設定される。またビットパターンの比較では完全一致ではなく数ビットのビット誤りも許容される。
【0006】
携帯電話機は、実際に検出されたUWの開始位置と、予測していたUWの開始位置とのずれ量を受信タイミング及び検出窓信号のタイミングにフィードバックすることにより、それらのタイミングを補正する。
シームレスハンドオーバの処理中、携帯電話機は、旧基地局との受信タイミング及び検出窓信号のタイミングについては直接上記の補正を行っているが、新基地局に対しては補正しないで、旧基地局の受信タイミング及びUW検出タイミングを基準に新基地局の受信タイミング及びUW検出タイミングを決定するのみである。
【0007】
このように、新基地局に対しては基地局のUW位置を基にUW位置を予測しているだけであるので、上記の新基地局探索処理以降に新基地局との通信を開始するまで、新基地局の受信タイミングにおける検出窓信号の期間を通常よりも広げてUWを検出する。新基地局との通信開始後は、新基地局の通信チャネルに対して直接補正するようしている。
【0008】
このように、シームレスハンドオーバの期間、旧基地局の同期補正だけで、新基地局のUW検出範囲を広げて受信することにより、新基地局と旧基地局との受信スロット位置に同期ずれがあっても、両基地局の信号を受信することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところが従来の携帯電話機によれば、シームレスハンドオーバにおいて、新基地局に対する検出窓信号の期間を広げてUWを検出しているので、UWではない部分をUWと誤検出する確率が高くなる。新基地局との通信開始後、新基地局の通信チャネルに対してUW開始位置の補正を行うときに、UW誤検出が発生すると、誤った位置に同期補正され、通信不可となる可能性があった。
【0010】
上記問題に鑑み本発明は、シームレスハンドオーバにおいて新基地局への通信チャネル切り換え時に通話切断を生じさせない携帯電話機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明の携帯電話機は、現在使用中の第1の通信チャネル上での通信データの送受信を維持したまま他の基地局に第2の通信チャネルの割当を要求して第2の通信チャネルとの接続を確立した後に、通信データの送受信を第1から第2の通信チャネルに切替えるシームレスハンドオーバを行う携帯電話機であって、前記第1から第2の通信チャネルに切り替えたとき、第2の通信チャネルの受信タイムスロットに含まれる同期ワードの検出誤りの許容度を一時的に厳しくするよう構成される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る携帯電話機の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(1)携帯電話機の構成
図1は、本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。同図に示されるように、本実施の形態の携帯電話機は、アンテナ10、送受信切替部11、無線部12、モデム部13、第1TDMA処理部14A、第2TDMA処理部14B、コーデック部15、マイク16、スピーカ17、制御部18、UW検出部19、タイミング発生部20、誤り許容設定部21を備えている。
【0013】
送受信切替部11は、アンテナ10を介したTDDによる送信と受信とを切り替えるスイッチである。
無線部12は、送信部121、シンセサイザ122A、122B、受信部123、RSSI検出部124を含んでいる。
送信部121は、送信周波数への変換を行うミキサ、増幅器等から構成され、モデム部13より入力される音声及び制御信号の変調信号を送信波に変換して送信する。
【0014】
シンセサイザ122A、Bは、制御部18より入力される周波数切り替え指示に応じて指示された周波数のローカル周波数信号を生成して、送信部121及び受信部123に供給する。なお、本実施の形態で用いるシンセサイザ122A、122Bは、周波数切替指示の入力から、安定したローカル周波数信号を生成するまでには、ロック時間として約300μ秒を要するが、二つのシンセサイザを切り替えることにより、当該ロック時間にかかわらず、隣接するタイミングのタイムスロット間においても、周波数(キャリア)の切り替えを行うことができる。
【0015】
受信部123は、アンテナ10より送受信切替部11を介して入力される制御チャネル及び通信チャネルの受信波を中間周波数信号に変換し、中間周波数信号を増幅してモデム部13に出力する。
RSSI検出部124は、受信部123による中間周波数信号の増幅と同時に受信信号の強さをRSSIとして検出し、制御部18に出力する。本実施の形態のRSSI検出部124は、通信チャネルにおいて通信を行っている際には、当該通信チャネルのRSSIを検出して通信品質の監視に供し、ハンドオーバ動作を行う場合には、制御チャネルのRSSIを検出して、切り替え先の基地局の探索に供する。
【0016】
以上に説明した無線部12の各部は、後述するタイミング発生部20によるタイミング制御や制御部18による周波数切替指示等に従って、TDMA/TDD方式による送受信を行う。
モデム部13は、無線部12と第1TDMA処理部14A、第2TDMA処理部14Bとの間で、π/4シフトQPSK(直交位相変換)等による変調及び復調を行うモデムである。
【0017】
コーデック部15は、音声処理部15は、マイク16、スピーカ17を介して入出力する音声の音声符号化処理及び復号化処理や増幅等を行う。
タイミング発生部20は、基地局と携帯電話機との間で送受信を行うタイミングを示す送信タイミング信号及び受信タイミング信号を生成し、送受信切り替え部11、無線部12、第1TDMA処理部14A、第2TDMA処理部14Bに供給する。
【0018】
図2のT201、T202、T203、T204にタイミング発生部20が生成する送信、受信タイミング信号を示す。T201〜204において、それぞれオンとなっているタイミングが送信又は受信タイミングを示している。T201は、携帯電話機が通信チャネルにて通信中の基地局からの通信データを受信するための受信タイミングを示す。T202は、T201に対応し、携帯電話機が通信チャネルにて通信中の基地局へ通信データを送信するための送信タイミングを示す。T201及びT202は、新基地局との通信開始前においては旧基地局との通信データの送受信タイミングを示し、新基地局との通信開始後は新基地局との通信データの送受信タイミングを示す。T203は、制御チャネルの探索処理区間においては他の基地局から間欠送信される制御信号を受信する受信タイミングを示し、リンクチャネル確立処理区間においては新基地局とのリンクチャネル確立処理によって送信されてくる信号(リンクチャネル割り当てを含む)の受信タイミングを示し、接続処理区間においては新基地局との呼接続処理によって送信されてくる信号の受信タイミングを示し、新基地局との通信開始後においては旧基地局との切断処理によって送信されてくる信号の受信タイミングを示す。T204は、T203に対応し、リンクチャネル確立処理区間においては新基地局とのリンクチャネル確立処理によって送信する信号の送信タイミングを示し、接続処理区間においては新基地局との呼接続処理によって送信する信号の送信タイミングを示し、新基地局との通信開始後においては旧基地局との切断処理によって送信する信号の送信タイミングを示す。ここでT201及びT202の送受信タイミングと、T203及びT204の送受信タイミングとは、新基地局との通信開始時を境にして切り替えられている。具体的にはT201及びT202は新基地局との通信開始時を境に、旧基地局から新基地局の送受信タイミングに切り替えられ、T203及びT204は新基地局との通信開始時を境に、新基地局から旧基地局の送受信タイミングに切り替えられている。タイミング発生部20は、制御部18からの指示に応じてこの切り替えを行っている。
【0019】
タイミング発生部20は、T201〜204を送受信切り替え部11と無線部12に供給し、またそれらのうちT201とT202を第1TDMA処理部14Aに供給し、T203、204を第2TDMA処理部14Bに供給する。
タイミング発生部20は、T201の受信タイミングを基準にしてT202、T203、T204の送信及び受信タイミングを生成する。つまりタイミング発生部20は、T201の受信タイミングを生成した時刻に基づいて、その時刻から所定時間経過後にT202〜T204の送信及び受信タイミングを生成する。この所定時間は、T201の受信タイミングのスロット(又はフレーム)の位置と、T202〜204それぞれのタイミングのスロット(又はフレーム)の位置との相対位置に応じて定められる。例えばT202の送信タイミングのスロットの位置は、T201の受信タイミングのスロットの位置に対して4スロット離れており、また1スロットの期間は625μ秒であるから、タイミング発生部20は、T201の受信タイミングを生成した時刻から625μ秒×4スロット=2.5ミリ秒後にT202の送信タイミングを生成する。
【0020】
またタイミング発生部20は、T201の受信タイミング信号を基準にして当該受信タイミングの受信スロットに含まれるUWを検出するための検出期間を示す第1検出窓信号を生成し、生成した第1検出窓信号を基準にしてT203の受信タイミングの受信スロットに含まれるUWを検出するための検出期間を示す第2検出窓信号を生成する。タイミング発生部20は、生成した第1及び第2検出窓信号をUW検出部19に供給する。
【0021】
さらにタイミング発生部20は、後述の第1TDMA処理部14Aより出力されるずれ量を用いてT201に示す受信タイミングを補正する。
第1TDMA処理部14A、第2TDMA処理部14Bは、TDMA/TDD方式による時分割多重双方向通信の制御を行う。
より詳しくは、図2に示すように第1TDMA処理部14Aは、ハンドオーバ前から新基地局との通信開始まで、つまりハンドオーバ前、探索処理、リンクチャネル確立処理、接続処理の間、旧基地局を対象とし、図2に示すT201、T202のタイミングで旧基地局と送受信されるの通信データの変復調を行う。そして第1TDMA処理部14Aは、新基地局との通信開始時からは、制御部18による切り替え指示に応じて、新基地局を対象とし、T201、T202のタイミングで新基地局と送受信される通信データの変復調を行う。
【0022】
第1TDMA処理部14AはUW検出部19よりT201の受信タイミングにおいて受信される受信スロット中のUWの位置の通知を受けており、このUW位置に基づいて当該UWを含む受信スロットを位置決めして受信データを復調している。
また第1TDMA処理部14Aは、タイミング発生部20より供給される受信タイミングと、UW検出部19より通知されるUW位置とから同期のずれ量を求め、そのずれ量をタイミング発生部20に出力する。
【0023】
第2TDMA処理部14Bは、旧基地局の通信品質劣化を検出した制御部18の指示により、旧基地局と通信を行っている送受信スロット以外の期間において、T203、T204のタイミングで、他の基地局から間欠送信される制御データの復調を行う。また第2TDMA処理部14Bは、リンクチャネル確立処理区間において新基地局に対してなされるリンクチャネル確立要求信号及び新基地局より受信されるリンクチャネル割り当て信号の変復調と、接続処理区間において新基地局となされる通信開始前の接続処理において送受信される通信データの変復調とを行う。また第2TDMA処理部14Bは、新基地局との通信開始時からは、制御部18による切り替え指示に応じて、新基地局から旧基地局へと切り替えて、旧基地局との間でなされる切断処理の制御を行う。なお、旧基地局との切断処理は必ずしも行う必要はなく、第2TDMA処理部14Bは制御部18の指示に応じて、切断処理の制御を行わずに動作を停止するよう構成してもよい。
【0024】
第2TDMA処理部14BはUW検出部19よりT203の受信タイミングにおいて受信される受信スロット中のUWの位置の通知を受けており、このUW位置に基づいて受信データを復調している。
第1TDMA処理部14Aと第2TDMA処理部14Bとは、第1TDMA処理部14Aが受信タイミングとUW位置とから同期のずれ量を求めてタイミング発生部20にフィードバックしているのに対して、第2TDMA処理部14Bは、ずれ量をフィードバックしていない点で大きく異なっている。
【0025】
制御部18は、新基地局と携帯電話機とが通信可能な状態になったとき第1TDMA処理部14Aと第2TDMA処理部14Bとの送受信タイミングを切り替える。つまり図2の接続処理区間において第1TDMA処理部14Aが行っていた旧基地局との通信データの変復調は、新基地局との通信開始時点から第2TDMA処理部14Bに引き継がれ、第2TDMA処理部14Bが行っていた新基地局との間の変復調は、新基地局との通信開始時点から第1TDMA処理部14Aに引き継がれる。
【0026】
また制御部18は、第1TDMA処理部14Aと第2TDMA処理部14Bとの送受信タイミングを切り替えたとき、その旨を誤り許容設定部21に通知する。
UW検出部19は、タイミング発生部20より供給される第1検出窓信号および第2検出窓信号が示すUW検出期間中、モデム部13によって復号される受信信号中のUWを検出する。そして第1検出窓信号の期間において検出した場合は第1TDMA処理部14Aに、第2検出窓信号の期間において検出した場合は第2TDMA処理部14Bに、それぞれUWを検出したことを通知する。
【0027】
UW検出部19は、以下のようにしてUWの検出を行う。UW検出部19は、UWのビットパターンを予め記憶している。またUW検出部19は、UWのビット幅と同じ幅のシフトレジスタを有し、検出窓信号が示す期間中において受信される受信信号をそのシフトレジスタに1ビットずつシフトしながら保持する。UW検出部19は、シフトレジスタに保持されているビットパターンと記憶しているUWとを比較し、一致していない場合はシフトレジスタを1ビットシフトして再び比較するという操作を繰り返す。UW検出部19は、ビットパターンが一致したとき、その旨を示す信号を第1TDMA処理部14Aまたは第2TDMA処理部14Bに出力する。
【0028】
上記比較においてUW検出部19は、シフトレジスタに保持されるビットパターンと記憶しているUWとの完全一致ではなく、数ビットのビット誤りを許容している。ここで誤り許容のビット数の設定は誤り許容設定部21よりなされる。UW検出部19は、携帯電話機が新基地局との通信を開始してすぐに新基地局より受信される受信信号からUWを検出する際、誤り許容設定部21からの設定によって一時的に誤り許容を厳しくする。
【0029】
より具体的には、UW検出部19は、図2に示すように誤り許容設定部21により大半の期間において誤り許容を1ビットに設定されている。つまりUW検出部19は、シフトレジスタに保持されているビットパターンと記憶しているUWとを比較したとき1ビット以下の誤りであれば、一致しているものと判定する。そして新基地局との通信開始直後の新基地局の通信チャネルの受信タイミングにおいて、UW検出部19は、誤り許容設定部21により誤り許容を0ビットに設定され、その後当該UWが検出されたときに1ビットに設定される。つまりUW検出部19は、この期間においてシフトレジスタに保持されているビットパターンと記憶しているUWとが完全一致の場合のみ一致しているものとしてその旨を示す信号を第1TDMA処理部14Aまたは第2TDMA処理部14Bに出力する。
【0030】
誤り許容設定部21は、制御部18より第1TDMA処理部14Aと第2TDMA処理部14Bとの送受信タイミングを切り替えた旨が通知されると、最初の新基地局からの通信チャネル上の受信タイミングの期間開始と同時に、それまで1ビットに設定されていたUW検出部19の誤り許容を1ビットから0ビットに設定させ、その後当該UWが検出されたときにUW検出部19の誤り許容を0ビットから1ビットに戻す。
【0031】
以上のように構成された携帯電話機について以下にその動作を説明する。
図3は、制御部18の制御手順を示すフローチャートである。
制御部18は、第1TDMA処理部14Aを用いて旧基地局との通信データの送受信を行う(ステップ301)。
制御部18はRSSI検出124により検出されるRSSIレベル又は第1TDMA処理部による誤りチェック等により、レベル劣化やフレームエラー等の通信品質劣化を検出すると(ステップ302)、第2TDMA処理部14Bを用いて他の基地局より間欠送信される制御チャネルの制御信号を受信する。このとき第2TDMA処理部14Bが復調する受信タイミングにおけるUW検出窓を広く設定するようタイミング発生部20に指示する(ステップ303、304)。具体的には±3〜4ビットのマージンから±10〜15ビットに広げて設定する。
【0032】
制御部18は、探索された基地局のうち適切な基地局を新基地局として選択し、選択した基地局宛てにリンクチャネル確立要求を送信し、その結果リンクチャネル割り当てを受信する(ステップ305)。
制御部18は、第2TDMA処理部14Bを用いて新基地局との呼接続処理を行う(ステップ306)。呼接続が確立して新基地局より応答メッセージを受信すると(ステップ307)、誤り許容設定部21に誤り許容の設定を切り替えるよう指示する(ステップ308)。その結果、誤り許容設定部21は、それまで1ビットに設定していた誤り許容を0ビットに変更する。
【0033】
制御部18は、第1TDMA処理部14Aと第2TDMA処理部14Bとの送受信タイミングの切り替えを指示する。すなわち第1TDMA処理部14Aを用いて新基地局と送受信を行い、第2TDMA処理部14Bにて旧基地局との切断処理を行う。
この切り替えにより、第1TDMA処理部14Aは、新基地局との送受信が開始し、UW検出部19より通知される新基地局の受信タイミングにおけるUW位置と現在の受信タイミングとのずれ量を求め、タイミング発生部20に通知する。タイミング発生部20は、ずれ量に基づいて新基地局との受信タイミング信号を補正し、この補正した受信タイミング信号に基づいてその他の送受信タイミング及び第1検出窓信号および第2検出窓信号を生成する(ステップ310)。
【0034】
上記補正後、制御部18は第1TDMA処理部14Aが復調する新基地局の受信タイミングにおけるUW検出窓を狭く戻すようタイミング発生部20に指示する(ステップ311)。また制御部18は、誤り許容設定部21に誤り許容の設定を0ビットから1ビットに戻すよう指示する(ステップ312)。
以上のように構成することによって携帯電話機は、同期補正の基準を旧基地局から新基地局に切り替える際の、UW検出窓が広く設定されているためにノイズによるUW誤検出が発生し、新基地局を基準として同期補正を誤る可能性がある期間のみ、UW検出の誤り許容を1ビットから0ビットに変更するので、その期間のUW誤検出の確率が低くなり、音声受信やメッセージ受信時の性能を低下させることなく、シームレスハンドオーバ時の誤動作を低減することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明の携帯電話機は、現在使用中の第1の通信チャネル上での通信データの送受信を維持したまま他の基地局に第2の通信チャネルの割り当てを要求して第2の通信チャネルとの接続を確立した後に、通信データの送受信を第1から第2の通信チャネルに切り替えるシームレスハンドオーバを行なう携帯電話機であって、前記第1から第2の通信チャネルに切り替えたとき、第2の通信チャネルの受信タイムスロットに含まれる同期ワードの検出誤りの許容度を一時的に厳しくするよう構成される。
【0036】
この構成によれば携帯電話機は、第1の通信チャネルから第2の通信チャネルに切り替えたときの、第2の通信チャネルの同期ワードを基準に同期補正を開始する期間において、検出誤りの許容度を一時的に厳しくするので、同期補正誤りの確率を低減することができ、これによって通信チャネルの切り替え時に通話切断が生じないという効果がある。
【0037】
本発明の携帯電話機は、現在使用中の第1の通信チャネル上での送受信を維持したまま他の基地局に新たな第2の通信チャネルの割り当てを要求して第2の通信チャネルとの接続を確立した後、通信データの送受信を第1から第2の通信チャネルに切り替えるシームレスハンドオーバを行なう携帯電話機であって、時分割多重による第1の通信チャネルにおける受信タイムスロットのタイミングを示す第1タイミング信号を、第1タイミング信号を基準に第2の通信チャネルにおける受信タイムスロットのタイミングを示す第2タイミング信号をそれぞれ生成するタイミング生成手段と、前記第1タイミング信号を基準に第1の通信チャネルの受信タイムスロットに含まれる同期ワードの検出期間を示す第1検出窓信号を、第1検出窓信号を基準に第2の通信チャネルの受信タイムスロットに含まれる同期ワードの検出期間を示す第2検出窓信号をそれぞれ生成する検出窓生成手段と、第1および第2検出窓信号が示す各検出期間において、指定されたビット数のビット誤りを許容して同期ワードを検出する同期ワード検出手段と、第1検出窓信号の検出期間と検出された同期ワードとのタイミングのずれ量をタイミング生成手段の第1タイミング信号の生成過程にフィードバックするフィードバック手段と、第2の通信チャネルとの接続が確立された後に、第2の通信チャネルにおける受信タイムスロットのタイミングを基準にして第1タイミング信号を生成するようタイミング生成手段を制御するとともに、同期ワード検出手段に指定してビット誤りを許容するビット数を一時的に少なくさせる制御手段とから構成される。
【0038】
この構成によれば携帯電話機は、第2の通信チャネルとの接続が確立されて、第1の通信チャネルから第2の通信チャネルへと同期補正の基準とするチャネルを切り替える際の、同期ワード誤検出の発生が高くなって第2の通信チャネルとの同期補正を誤りやすい期間に、同期ワードの許容ビット数を少なくするので、その期間の同期ワード誤検出の確率を低く抑えることができ、その結果第2通信チャネルとの同期補正を誤る確率も低くなり、シームレスハンドオーバ時の通話切断を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】携帯電話機の送受信タイミングを示すタイムチャートである。
【図3】制御部18の制御手順を示すフローチャートである。
【図4】通信チャネルのスロット構成を示す。
【符号の説明】
10 アンテナ
11 送受信切替部
12 無線部
13 モデム部
14A 第1TDMA処理部
14B 第2TDMA処理部
15 コーデック部
16 マイク
17 スピーカ
18 制御部
19 UW検出部
20 タイミング発生部
21 誤り許容設定部

Claims (3)

  1. 現在使用中の第1の通信チャネル上での通信データの送受信を維持したまま他の基地局に第2の通信チャネルの割り当てを要求して第2の通信チャネルとの接続を確立した後に、通信データの送受信を第1から第2の通信チャネルに切り替えるシームレスハンドオーバを行なう携帯電話機であって、
    前記第1から第2の通信チャネルに切り替えたとき、第2の通信チャネルの受信タイムスロットに含まれる同期ワードの検出誤りの許容度を一時的に厳しくすることを特徴とする携帯電話機。
  2. 現在使用中の第1の通信チャネル上での送受信を維持したまま他の基地局に新たな第2の通信チャネルの割り当てを要求して第2の通信チャネルとの接続を確立した後、通信データの送受信を第1から第2の通信チャネルに切り替えるシームレスハンドオーバを行なう携帯電話機であって、
    時分割多重による第1の通信チャネルにおける受信タイムスロットのタイミングを示す第1タイミング信号を、第1タイミング信号を基準に第2の通信チャネルにおける受信タイムスロットのタイミングを示す第2タイミング信号をそれぞれ生成するタイミング生成手段と、
    前記第1タイミング信号を基準に第1の通信チャネルの受信タイムスロットに含まれる同期ワードの検出期間を示す第1検出窓信号を、第1検出窓信号を基準に第2の通信チャネルの受信タイムスロットに含まれる同期ワードの検出期間を示す第2検出窓信号をそれぞれ生成する検出窓生成手段と、
    第1および第2検出窓信号が示す各検出期間において、指定されたビット数のビット誤りを許容して同期ワードを検出する同期ワード検出手段と、
    第1検出窓信号の検出期間と検出された同期ワードとのタイミングのずれ量をタイミング生成手段の第1タイミング信号の生成過程にフィードバックするフィードバック手段と、
    第2の通信チャネルとの接続が確立された後に、第2の通信チャネルにおける受信タイムスロットのタイミングを基準にして第1タイミング信号を生成するようタイミング生成手段を制御するとともに、同期ワード検出手段に指定してビット誤りを許容するビット数を一時的に少なくさせる制御手段と
    から構成されることを特徴とする携帯電話機。
  3. 前記制御手段は、第2の通信チャネルとの接続が確立されたとき、ビット誤りを許容するビット数を少なくとも1ビット少なく指定し、その後同期ワード検出手段により同期ワードが検出されたとき元のビット数を指定することを特徴とする請求項2記載の携帯電話機。
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