JP4267776B2 - 無線基地局および無線通信システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、時分割多重アクセス方式によって移動局を収容する複数の基地局を有する無線通信システムにおける、無線基地局間の同期化の技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
時分割多重アクセス方式によって移動局を収容する複数の基地局を有する無線通信システムとしては、たとえば、社団法人電波産業会(ARIB:Association of Radio Industries and Business)が「第二世代コードレス電話システム標準規格 RCR STD-28」によって規定している簡易型携帯電話システムが知られている。
【0003】
この第二世代コードレス電話システムの基地局と移動局間の無線アクセス方式は、4マルチチャネルキャリアの時分割多重アクセス方式を採用している。また、各キャリア上には5ms毎のフレームが形成され、各フレームは、下り4スロット、上り4スロットの計8スロットに分割される。そして、基地局は各フレームの下りスロットの内1スロットを制御用スロット、他を通信用スロットとして用い、移動局は各フレームの上りスロットの内1スロットを制御用スロット、他を通信用スロットとして用いる。
【0004】
さて、このような無線通信システムでは、基地局間でフレーム同期をとる必要がある。なぜならば、各基地局間でフレーム同期がとれている場合には、ある基地局があるスロット期間に送信した電波は、近辺の基地局でも1スロット期間の干渉波として観測されるために、近辺の基地局は、この1スロットだけを使用することができなくなるのに対して、各基地局間でフレーム同期がとれてない場合には、ある基地局があるスロット期間に送信した電波が、近辺の基地局では2スロット期間にまたがる干渉波として観測されるために、近辺の基地局は、この2スロット共使用することができなくなってしまうことになり、結果としてフレーム同期がとれている場合よりも無線通信システムの周波数利用効率が低下してしまうからである。
【0005】
さて、このような基地局間のフレーム同期は、たとえば、特開平10-190562号公報に示されるように、基準となる基地局として選定された基地局以外の各基地局が、基準となる基地局のフレーム位相に自己のフレームの位相を一致させることにより実現される。より具体的には、基準となる基地局が制御スロットを用いて、下り間欠送信周期毎に、所定の制御チャネル情報を送信する。そして、他の各基地局は、基準となる基地局から送信された制御チャネル情報を受信し、これより基準となる基地局のフレームの先頭タイミングを獲得し、これに自基地局のフレームの先頭タイミングを一致させる。ここで、制御チャネル情報を送出する下り間欠送信周期は、たとえば、100msec(20フレーム毎)である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
いま、図7に示すように、基地局201が網203に接続されており、基地局201の近辺にある基準となる基地局202が網204に接続されている無線通信システムを想定する。また、移動局205は、基地局201に対する待ち受け状態にあるものとする。ここで移動局205が基地局201に対する待ち受け状態にあるとは、移動局205と基地局201が相互に、現在移動局205を収容している基地局が基地局201であると認識している状態をいう。
【0007】
このような無線通信システムにおいて、今基地局201が基準となる基地局202とフレーム同期をとり通常運用を始めたとする。基地局201と基準となる基地局202は、基地局自体の動作クロックが異なるため、または、動作クロックの基準としている網からの基準信号の周期が異なるため、運用を継続すると同期ずれが発生する。そして、図8に示すように、同期ずれ量317が時間と共に拡大すると基準となる基地局202のスロット301は、基地局201にとってスロット309とスロット310の2スロットにまたがって見えるようになり、これにより前述したように周波数利用効率の低下を招くことになる。
【0008】
このように、一旦、基地局間のフレーム同期を確立しても、運用を継続すると同期ずれ量が拡大していくため、基地局間のフレーム同期化の処理は、運用中繰り返し行う必要がある。また、このフレーム同期化の処理期間中、基地局は、前述した基準となる基地局よりの制御チャネル情報の受信、同期ずれ量の算定、同期ずれの補正などの処理のために、通常運用のための処理を行うことができなくなる。したがって、基地局が繰り返し通常運用を停止しなけらばならないという問題が生じてしまう。
【0009】
そこで、本発明は、基地局間のフレーム同期化のために、基地局が通常運用を停止しなけらばならない期間をより短くすることを課題とする。
【0010】
さて、基地局が通常運用を停止することより生じる問題のうち、最も問題となるのは、基地局が制御チャネル情報を送信できなくなってしまうことである。
【0011】
一例を挙げれば、基地局が制御チャネル情報を送信できなくなると、次のような問題が生じる。
【0012】
すなわち、図9に示すように、基地局201は、当該基地局201に対して待ち受け状態にある移動局205に対して、制御チャネルを用いて、前述した下り間欠送信周期毎に制御チャネル情報を送出している。すなわち、基地局201はBCCH(A)(Q401)、各着信群に対応するPCH(Q402、Q403、Q405、Q406)、及びSCCH(Q404)を定められた順序で周期的に送信する。そして、移動局205は自身が属する着信群のPCHの受信が継続していることを条件として、基地局201に対する待ち受け状態を維持する。
【0013】
そして、フレーム同期化の処理のために、基地局201が通常運用を停止し、たとえば着信群が4である移動局205が待ち受け状態を維持するのに必要な着信群のPCH(4)(Q406)を送信できなかった場合には、移動局205は、PCH(4)(Q406)を受信できなかったことより自身が基地局201の圏内にいないと判断し、基地局201に対する待ち受け状態を解除してしまうことになる。
【0014】
そこで、本発明は、基地局間のフレーム同期化のために、基地局が制御チャネル情報を送信できなくなってしまうことがないように、基地局間のフレーム同期化を行うことを課題とする。
【0015】
ところで、前述したスロット期間中の最後の一定期間は電波を送信しないガードビット期間として定められており、このガードビット期間内の同期ずれ量であれば、同期ずれが生じても、隣接スロットに干渉波として影響しないため、前述したような周波数利用効率の低下は生じない。その一方で、同期ずれ量がガードビット期間内にあるときに、フレーム同期化の処理を行うことは、不要に無線通信システムのパフォーマンスを低下させてしまうことになる。
【0016】
そこで、本発明は、隣接スロットに干渉波として影響しない範囲内のフレーム同期ずれ量を許容しつつ、フレーム同期ずれ量を隣接スロットに干渉波として影響しない範囲内に制御することができる無線通信システムを提供することを課題とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
前記課題達成のために、本発明は、たとえば、無線キャリア上で送受信するフレームの位相を、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に揃える無線基地局であって、
他の無線基地局が周期的に送信する制御情報を受信し、当該制御情報の受信タイミングより定まる前記他の無線基地局が制御情報を送信する周期的なタイミングを記憶する記憶手段と、
他の無線基地局が周期的に送信する制御情報を受信し、受信した制御情報を用いて、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を検出し、検出した位相に自無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を揃える同期化処理を実行するフレーム同期化手段と、
前記フレーム同期化手段に、前記同期化処理を、前記記憶手段に記憶された周期的なタイミングより定まる、前記他の無線基地局が制御情報を送信するタイミングの直前に開始させる制御手段とを有することを特徴とする無線基地局を提供する。
【0018】
このような無線基地局によれば、他の無線基地局の制御情報送出タイミングを記憶し、これを基に、他の無線基地局から制御情報が送出される直前に、同期化処理を開始する。したがって、同期化処理のために通常運用を停止してから、制御情報を受信するまでの期間をより短くすることができ、無線基地局間のフレーム同期化のために、無線基地局が通常運用を停止しなけらばならない期間を、より短くすることができる。
【0019】
また、本発明は、前記課題達成のために、移動局を収容し、無線キャリア上で送受信するフレームの位相を、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に揃える無線基地局であって、
他の無線基地局が周期的に送信する制御情報を受信し、当該制御情報の受信タイミングより定まる前記他の無線基地局が制御情報を送信する周期的なタイミングを記憶する記憶手段と、
他の無線基地局が周期的に送信する制御情報を受信し、受信した制御情報を用いて、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を検出し、検出した位相に自無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を揃える同期化処理を実行するフレーム同期化手段と、
自無線基地局が制御情報を前記移動局に送信する周期的なタイミングを決定する制御手段と、
前記制御手段が決定した周期的なタイミングで前記制御情報を前記移動局に送信する手段とを有し、
前記制御手段は、前記他の無線基地局の制御情報の送信タイミングに対して定まる、前記フレーム同期化手段が前記同期化処理を行う可能性がある期間と重ならない期間に、制御情報を送信するように自無線基地局が制御情報を前記移動局に送信する周期的なタイミングを決定することを特徴とする無線基地局を提供する。
【0020】
このような無線基地局によれば、同期化処理のために通常運用を停止する可能性のある期間が、制御情報を送信する期間と重ならないように、制御情報の周期的な送信タイミングを決定する。したがって、無線基地局間のフレーム同期化のために、無線基地局が制御情報を送信できなくなってしまうことがない。
【0021】
また、本発明は、前記課題達成のために、無線キャリア上で送受信するフレームの位相を、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に揃える無線基地局であって、
他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に対する自無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相のずれ量を検出し、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に自無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を揃える同期化処理を実行するフレーム同期化手段と、
前記フレーム同期化手段が検出した位相のずれ量が大きいほど短くなるように、前記位相のずれ量に応じて定めた時間間隔で、前記フレーム同期化手段に前記同期化処理を実行させる制御手段とを有することを特徴とする無線基地局を提供する。
【0022】
このような無線基地局によれば、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に対する自無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相のずれ量が大きいほど短くなるように、定めた時間間隔で同期化処理を行う。そして、このようなフィードバック制御を行う構成によれば、たとえば、隣接スロットに干渉波として影響しない範囲内のフレーム同期ずれ量を基準として時間間隔の増減方向を切り分けることにより、この範囲内の同期ずれ量を許容しつつ、フレーム同期ずれ量を隣接スロットに干渉波として影響しない範囲内に制御することができるようになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について説明する。
【0024】
本実施形態に係る無線通信システムの構成は、図7に示したものと同様である。ただし、基地局201と基地局202は同じ網に接続されていてもよい。
【0025】
次に、本実施形態において、図7の基準となる基地局202のフレーム位相に対して、フレーム同期を行う基地局201として用いる基地局の構成を図1に示す。
【0026】
図中、101が基地局、102が送信系無線装置、103が受信系無線装置、104が無線制御部、105が制御用マイコン、106がメモリ、107は回線制御部、108は網に接続する伝送路上に設定した回線を示す。
【0027】
制御用マイコン105は、メモリ106に格納されたプログラムをメモリ106に格納されたデータを用いながら実行することにより基地局101全体の動作を制御する。
【0028】
制御用マイコン105の制御にしたがって無線制御部104は、送信系無線装置102、受信系無線装置103を介して、移動局との間に無線回線を設定する。また、制御用マイコン105の制御にしたがって回線制御部107は網との間に回線108を設定する。移動局との間の無線回線で移動局より受信系無線装置103を介して受信した音声データは、回線制御部107を介して回線108へと出力する。また、逆に回線108から入力した移動局への音声データは、送信系無線装置102より、移動局との間の無線回線へ出力する。これらの動作の際、送信系無線装置102、受信系無線装置103は音声データに対して所定の変復調処理を行う。
【0029】
さて、フレーム、スロットのタイミングは、無線制御部104が、制御用マイコン105の制御にしたがって操作する。また、制御用マイコン105は、無線制御部104、送信系無線装置102、受信系無線装置103を介して移動局と制御チャネル情報を送受し、前述した無線回線、回線108の設定、解放などの呼制御処理を行う。また、受信系無線装置103を介して受信した基準となる基地局が送信した制御チャネル情報は、無線制御部104より制御用マイコン105に送られる。
【0030】
以下、このような基地局101におけるフレーム同期化の処理について説明する。
【0031】
図2に、この処理の手順を示す。
【0032】
図示するように、制御用マイコン105は、基地局101の通常運用開始前に、まず、受信系無線装置103、無線制御部104を介して、自基地局101の周囲にある全基地局の制御チャネル情報の受信レベルを求め、もっとも受信レベルの強い基地局を基準となる基地局202とする(S501)。
【0033】
そして、無線制御部104に、基準となる基地局のフレームの先頭に、自基地局101のフレーム位置を定めるために無線制御部104内部で管理しているフレームタイミングの先頭を一致させる。また、基準となる基地局202を識別するためのID及び制御チャネル情報送出タイミングを、メモリ106に記憶する(S502)。
【0034】
そして、制御用マイコン105は、自基地局101が制御チャネル情報を送信するタイミングを決定する(S700)。この処理の詳細については後述する。
【0035】
次に、制御用マイコン105は予めメモリ106に設定されている初期値を同期開始タイマに設定し、同期開始タイマを起動し、通常運用を開始する(S503)。
【0036】
その後、同期開始タイマがタイムアウトしたならば(S504)、制御用マイコン105は、自基地局101が処理している通話中の呼の有無を確認し、通話中の呼があれば、呼が終了するのを監視する(S505)。
【0037】
そして、通話中の呼がない状態となったならば、制御用マイコン105は、メモリ106に記憶しておいた基準となる基地局202の制御チャネル情報送出タイミングを参照し、基準となる基地局202の制御チャネル情報を受信可能、かつ、制御チャネル情報が送出されるタイミングに最も近い制御チャネル情報が送出される前のタイミングで、無線制御部104に対して常時、信号を受信する信号受信モードで動作するよう指示する。この指示を受けた無線制御部104は、送信系無線装置102に送信停止させると共に受信系無線装置103に信号の受信を開始させる(S506)。
【0038】
受信系無線装置103は、基準となる基地局202からの制御チャネル情報を受信し(S507)、無線制御部104は、これより自基地局101のフレームタイミングの基準となる基地局202のフレームに対する同期ずれ量317の検出を行い制御用マイコン105に通知する(S508)。
【0039】
制御用マイコン105は検出された同期ずれ量317をメモリ106に記憶する(S509)。そして、同期ずれ量の補正処理を行う(S600)。この同期ずれ量の補正処理の詳細については後述する。
【0040】
そして、同期ずれ量の補正処理が終了したならば、同期開始タイマの設定処理を行う(S900)。この同期開始タイマの設定処理の詳細については後述する。
【0041】
その後、制御用マイコン105は同期開始タイマを起動し、無線制御部104に対して通常の信号の送受信を行うよう指示することにより、通常運用に戻り(S511)、再び、同期開始タイマがタイムアウトを待って(S504)、S505からの処理を行う。
【0042】
以降同様にS504からS511の処理が繰りかえされる。
【0043】
このように、本実施形態によれば、メモリ106に基準となる基地局202の制御チャネル情報送出タイミングを記憶し、これを基に、基準となる基地局202の制御チャネル情報を受信可能、かつ、制御チャネル情報が送出されるタイミングに最も近い制御チャネル情報が送出される前のタイミングで、通常運用を停止して、フレーム同期化のための処理S506、507、508、509、600、900、511に移行する。
【0044】
すなわち、通常運用を停止してから基準となる基地局202の制御チャネル情報を受信するまでの期間を必要最小限の期間とするので、基地局間のフレーム同期化のために、基地局が通常運用を停止しなけらばならない期間を、最小化することができる。
【0045】
以下、前述したS700の自基地局101が制御チャネル情報を送信するタイミングを決定する処理の詳細について説明する。
【0046】
図3に、この処理の手順を示す。
【0047】
図示するように、本処理において、制御用マイコン105は、まず、無線制御部104に1フレーム期間の全スロットの受信レベル値を測定するように指示する。無線制御部104は受信系無線装置103に対して1フレーム間連続で受信を行うように設定し、受信系無線装置103が受信した各スロットの受信レベル値を制御用マイコン105に通知する(S701)。
【0048】
次に、制御用マイコン105は、通知された各スロットの受信レベル値をメモリ106に記憶する(S702)。
【0049】
次に、S502でメモリ106記憶した、基準となる基地局202の制御チャネル情報送出タイミングを元に、基地局101は制御チャネル情報を送信するフレームを決定する(S703)。
【0050】
すなわち、図4に示すように、下り間欠送信周期である各20フレーム周期において、基準となる基地局202が制御チャネル情報を送出しているフレームを802として、このフレーム802で送信される制御チャネル情報に対して、図2のS506の処理に必要な最大期間が含まれるフレームがフレーム801、図2のS508、509、600、900、511の処理に必要な最大期間が含まれるフレームがフレーム803、フレーム804、フレーム805、フレーム806である場合には、これらフレーム801〜806を制御チャネル情報を送信しない20フレーム周期中のフレーム位置とし、20フレーム周期中の残りのフレーム位置の一つを、各20フレーム周期において制御チャネル情報を送信するフレームのフレーム位置として選定する。
【0051】
そして、制御用マイコン105は、次に、S702でメモリ106記憶した各スロットの受信レベル値を元に、基地局101は制御チャネル情報を送信するスロットを決定する(S704)。
【0052】
すなわち、送信スロットの中で受信レベルが小さい、したがって、一番干渉波が少ないスロットを選択し、選択したスロットを制御チャネル情報を送出するスロットとして決定する。
【0053】
このようにして決定されたフレーム、スロットが制御チャネル情報を送出する位置となる。
【0054】
このように、本実施形態によれば、基準となる基地局202の制御チャネル情報送出タイミングを基準に定まる、フレーム同期化のための処理S506、507、508、509、600、900、511を行うために通常運用を停止する可能性のある期間が、制御チャネル情報を送信する期間と重ならないように、制御チャネル情報の送信タイミングを決定する。
【0055】
したがって、基地局間のフレーム同期化のために、基地局が制御チャネル情報を送信できなくなってしまうことがない。
【0056】
以下、前述した図2のS600の同期ずれ量の補正処理の詳細について説明する。
【0057】
図5に、この処理の手順を示す。
【0058】
図示するように、この処理では、制御用マイコン105は図2のS508で検出した同期ずれ量、および、ずれ方向を、補正量を補正方向として設定する(S601)。
【0059】
次に、制御用マイコン105は補正した量を0に初期設定する(S602)。
【0060】
そして、制御用マイコン105は、S601で設定した補正方向が、時間軸上で進める方向か遅らす方向かを判定し(S603)、進める方向の場合にはS604の処理を行い、遅らす方向の場合にはS607の処理を行う。
【0061】
進める方向の場合には、制御用マイコン105は現在のフレームタイミングを本来5msecであるところを、待ち受け状態にある移動局205が同期はずれを検出しない程度、例えば1/2ビット相当時間(5/480msec)短くするように無線制御部104に指示する(S604)。指示された無線制御部104は、フレーム位置を定めるために内部で管理しているフレームタイミングを指示された時間分遅らせる。そして、制御用マイコン105はS602で初期設定した補正した量を1/2ビット分更新する(S605)。
【0062】
次に、制御用マイコン105はS601で設定した補正する量よりS605で更新した補正した量が小さい場合には、補正する量が補正したい量に達していないため、S604及びS605の処理を繰り返し、補正する量より補正した量が等しいか、又は大きくなった場合は補正処理を終了する(S606)。
【0063】
一方、制御用マイコン105は、S603で補正する方向が遅らせる方向であった場合には、現在のフレームを1/2ビット相当時間(5/480msec)を長くするように無線制御部104に指示する(S607)。S607の処理の後、制御用マイコン105は、S605、S606と同様に、補正した量を更新し(S608)、補正した量が補正する量以上になるまで、S607、S608、S609の処理を繰り返す(S609)。
【0064】
このように本実施形態によれば、待ち受け状態にある移動局205が同期はずれを検出しない程度ずつ、同期ずれを補正していくので、フレーム同期化のために、待ち受け状態にある移動局205が同期はずれを検出し、通常の運用状態から離脱してしまうことを避けることができる。
【0065】
以下、前述した図2のS900の同期開始タイマの設定処理の詳細について説明する。
【0066】
図6に、この処理の処理手順を示す。
【0067】
図示するように、この処理では、制御用マイコン105は、まず、図2のS509でメモリ106に格納された同期ずれ量を取り出す(S901)。そして、S901で取り出した同期ずれ量が大きければ同期開始タイマの設定時間が前回より小さくすなわち次回の同期ずれ検出開始時期が早く、逆に同期ずれ量が小さければ同期開始タイマの設定時間が前回より大きくすなわち次回の同期ずれ検出タイミングが遅くなるように、今回の同期開始タイマの設定時間を決定する(S902)。
【0068】
具体的には、次回の同期ずれ検出開始時期は、今回の同期ずれ検出周期(前回の同期開始タイマの設定時間)=T(s)、今回の同期ずれ量=L(s)、隣接スロットに干渉波として影響しないガードビット分のずれ量をt(s)、ジッタ等の環境因子とマージンをn(s)とすると、T×{(t−n)/L}以内の時間に設定する(S902)。
【0069】
ここで、基地局の同期ずれ補正能力が、隣接スロットに干渉波として影響しないずれ量t(s)より小さい量に制限されている場合には、この基地局の同期ずれ補正能力によって同期ずれを補正できるずれ量を、隣接スロットに干渉波として影響しないずれ量t(s)に代えて用いても良い。
【0070】
最後に、制御用マイコン105は、決定した同期開始タイマの設定時間を、同期開始タイマに設定し(S903)、処理を終了する。
【0071】
このように、本実施形態によれば、フレーム同期化のための処理S506、507、508、509、600、900、511を行う間隔を、同期ずれ量が隣接スロットに干渉波として影響しない量より大きい場合にはより短くしていき、同期ずれ量が隣接スロットに干渉波として影響しない量より小さい場合にはより長くしていく。
【0072】
したがって、結果として、隣接スロットに干渉波として影響しない範囲内のフレーム同期ずれ量を許容しつつ、フレーム同期ずれ量を隣接スロットに干渉波として影響しない範囲内に抑えるフィードバック制御が行われることになる。
【0073】
また、このような制御によって、生じ得る同期ずれ量の最大値が定まるので、これよりフレーム同期化のための処理S506、507、508、509、600、900、511に要する期間の長さの最大値が定まる。そして、これより通常運用を停止する可能性のある期間を定め、この期間が制御チャネル情報を送信する期間と重ならないように、制御チャネル情報を送信するタイミングを決定することができるようになる。
【0074】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、基地局間のフレーム同期化のために、基地局が通常運用を停止しなけらばならない期間をより短くすることができる。また、基地局間のフレーム同期化のために、基地局が制御チャネル情報を送信できなくなってしまうことがないように、基地局間のフレーム同期化を行うことができる。また、隣接スロットに干渉波として影響しない範囲内のフレーム同期ずれ量を許容しつつ、フレーム同期ずれ量を隣接スロットに干渉波として影響しない範囲内に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る基地局の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る基地局のフレーム同期化処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施形態に係る基地局の制御チャネル情報を送信するタイミングを決定する処理の手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る基地局が制御チャネル情報を送信するフレームを説明するための図である。
【図5】本発明の実施形態に係る基地局の同期ずれ量の補正処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態に係る基地局の同期開始タイマの設定処理の手順を示すフローチャートである。
【図7】無線通信死システムの構成を示すブロック図である。
【図8】同期ずれによる問題を示す図である。
【図9】基地局の制御チャネル情報の送信シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
101 基地局、102 送信系無線装置、103 受信系無線装置、104無線制御部、105 制御用マイコン、106 メモリ、107 回線制御部、108 回線、201 基地局、202 基準となる基地局、203 網、204 網、205 移動局

Claims (5)

  1. 無線キャリア上で送受信するフレームの位相を、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に揃える無線基地局であって、
    他の無線基地局が周期的に送信する制御情報を受信し、当該制御情報の受信タイミングより定まる前記他の無線基地局が制御情報を送信する周期的なタイミングを記憶する記憶手段と、
    他の無線基地局が周期的に送信する制御情報を受信し、受信した制御情報を用いて、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を検出し、検出した位相に自無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を揃える同期化処理を実行するフレーム同期化手段と、
    前記フレーム同期化手段に、前記同期化処理を、前記記憶手段に記憶された周期的なタイミングより定まる、前記他の無線基地局が制御情報を送信するタイミングの直前に開始させる制御手段とを有することを特徴とする無線基地局。
  2. 移動局を収容し、無線キャリア上で送受信するフレームの位相を、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に揃える無線基地局であって、
    他の無線基地局が周期的に送信する制御情報を受信し、当該制御情報の受信タイミングより定まる前記他の無線基地局が制御情報を送信する周期的なタイミングを記憶する記憶手段と、
    他の無線基地局が周期的に送信する制御情報を受信し、受信した制御情報を用いて、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を検出し、検出した位相に自無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を揃える同期化処理を実行するフレーム同期化手段と、
    自無線基地局が制御情報を前記移動局に送信する周期的なタイミングを決定する制御手段と、
    前記制御手段が決定した周期的なタイミングで前記制御情報を前記移動局に送信する手段とを有し、
    前記制御手段は、前記他の無線基地局の制御情報の送信タイミングに対して定まる、前記フレーム同期化手段が前記同期化処理を行う可能性がある期間と重ならない期間に、制御情報を送信するように自無線基地局が制御情報を前記移動局に送信する周期的なタイミングを決定することを特徴とする無線基地局。
  3. 無線キャリア上で送受信するフレームの位相を、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に揃える無線基地局であって、
    他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に対する自無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相のずれ量を検出し、他の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相に自無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を揃える同期化処理を実行するフレーム同期化手段と、
    前記フレーム同期化手段が検出した位相のずれ量が大きいほど短くなるように、前記位相のずれ量に応じて定めた時間間隔で、前記フレーム同期化手段に前記同期化処理を実行させる制御手段とを有することを特徴とする無線基地局。
  4. 請求項1、2または3記載の無線基地局と、他の無線基地局と、請求項1、2または3記載の無線基地局および他の無線基地局を接続する通信網と、請求項1、2または3記載の無線基地局および他の無線基地局を介して通信を行う移動局とを有することを特徴とする無線通信システム。
  5. 複数の無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を揃える同期化方法であって、
    各無線基地局が制御情報を送信する周期的なタイミングを決定する第1ステップと、
    各無線基地局が決定した周期的なタイミングで制御情報を送信する第2ステップと、
    基準とする無線基地局を除く各無線基地局において、前記基準とする無線基地局が送信する制御情報を受信し、受信した制御情報を用いて、基準とする無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を検出し、検出した位相に自無線基地局が無線キャリア上で送受信するフレームの位相を揃える第3ステップとを有し、
    前記第1ステップにおいて、基準とする無線基地局を除く各基地局が制御情報を送信する周期的なタイミングとして、当該無線基地局が、前記同期化処理を行う可能性がある、前記基準とする無線基地局が前記制御情報を送信する周期的なタイミングに対して定まる期間と重ならない期間に、制御情報を送信する周期的なタイミングを決定することを特徴とする無線基地局間の同期化方法。
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