JP3839186B2 - 車両用パネル部品の成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、真空成形型または圧空成形型(以下、単に真空成形型という)を用いて弾性復元力を有するシート材を加熱軟化し所定形状に賦形し、且つ、該シート材の裏面に芯材を射出成形してなる車両用パネル部品の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車両には、インストルメントパネルなどのパネル部品が取付けられている。該インストルメントパネルなどのパネル部品は、例えば、弾性復元力のある単層シートや発泡体を有する多層ラミネートシート(2層ラミネートシート、3層ラミネートシート)などのシート材を成形することによって製造されている。
【0003】
そして、インストルメントパネルには、ドアとの付根部分や空気吹出口の合せ面などに直角や鋭角などの角部が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記シート材を成形してインストルメントパネルなどのパネル部品を製造した場合、シート材を成形型から脱型した時に、シート材の持つ弾性復元力により、角部がダレてしまうという問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、上記の問題点を解消し、角部のダレを防止することのできる車両用パネル部品の成形方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、
真空成形型を用いて弾性復元力を有するシート材を加熱軟化し所定形状に賦し、且つ、該シート材の裏面に芯材を射出成形してなる車両用パネル部品の成形方法において、前記シート材が軟化状態にある時に、該シート材における前記真空成形型の角部対応する部位の裏面に圧潰具を押付けることにより、前記シート材の面に角部を成形すると共に、その裏面に復元不能な圧潰部を形成したことを特徴としている。
【0007】
このように構成された請求項1にかかる発明によれば、前記弾性復元力を有するシート材の角部を圧潰固定させることにより、角部の弾性復元力がほとんどなくなるので、ダレがなく狙い値に近い角部に仕上げることが可能となる。
【0008】
請求項2に記載された発明では、前記圧潰具が、真空成形用プラグアシストに突出収納自在に取付けられたスライド入子、または、超音波ウェルダーであることを特徴としている。
【0009】
このように構成された請求項2にかかる発明によれば、前記真空成形用プラグアシストに内蔵させたスライド入子を圧潰具として用いることにより、簡単な構成で、圧潰部などを形成することができる。また、圧潰具として超音波ウェルダーを用いることにより、一層簡単且つ確実に圧潰部などを形成することができる。
【0010】
また、超音波ウェルダーを用いた場合には、角部が複雑形状であっても、加工用の受台を複雑形状とし超音波ウェルダーのフォーンを平面状とすることによって対応が可能である。
【0011】
請求項3に記載された発明では、前記シート材の角部近傍に、一般部から角部の圧潰部へ向けて厚みが徐々に変化する徐変部を形成することを特徴としている。
【0012】
このように構成された請求項3にかかる発明によれば、前記圧潰部と一般部との間に厚みが徐々に変化する徐変部を形成させることにより、手で触った時の底付き感の急変化をなくし、自然な感じのパネル部品を製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の具体的な実施の形態1について、図示例と共に説明する。
【0014】
図1、図2は、この発明の実施の形態1を示すものである。
【0015】
この実施の形態1のものでは、3層ラミネートシート1などのシート材2を成形してインストルメントパネルなどのパネル部品を製造する場合について説明する。
【0016】
上記3層ラミネートシート1は、表皮層3と発泡体層4とバリア層5とによって構成されており、発泡体層4によって3層ラミネートシート1などのシート材2は弾性復元力を発揮するようになっている。
【0017】
まず、上記3層ラミネートシート1などのシート材2を図示しない加熱装置でほぼ130度〜170度に加熱軟化する。そして、真空成形装置6の真空成形型7をテーブル8ごと上昇させるなどにより、クランプ9に把持された状態の3層ラミネートシート1などのシート材2を真空成形型7上部の型空間10へセットする。
【0018】
次に、真空成形型7の型空間10へプラグアシスト11と呼ばれる成形補助具を下降させ、真空弁110を開いて、真空装置12により、真空成形型7の内部に多数形成された真空孔13を介して3層ラミネートシート1などのシート材2をほぼ5秒〜30秒程度真空成形する。
【0019】
この際、プラグアシスト11に内蔵された、スライド入子14などの圧潰具をシリンダなどの作動装置15で突出させて、真空成形型7の角部対応する部位の裏面に押付けさせ、シート材2の面に角部16を成形すると共に、角部16(特に、角部16の発泡体層4)の所定範囲を復元不能に圧潰(圧縮状態で溶着または融着)させて圧潰部17を形成する。また、圧潰部17と一般部18との間に(発泡体層4の)厚みが徐々に変化する徐変部19を形成させるようにする。そのため、スライド入子14には、圧潰部形成部20と徐変部形成部21を設けるようにする。
【0020】
真空成形後、真空成形型7ごと3層ラミネートシート1などのシート材2を20秒〜60秒程度ほぼ60度〜70度の温度に冷却し、圧潰部17および徐変部19を固定させる。
【0021】
最後に、真空弁110を閉じ、スライド入子14をプラグアシスト11内へ収容し、プラグアシスト11を上昇させ、且つ、真空成形型7を下降させて3層ラミネートシート1などのシート材2を脱型する。
【0022】
このように、3層ラミネートシート1などの弾性復元力を有するシート材2の角部16(特に、発泡体層4)を圧潰固定(圧縮状態で溶着固定または融着固定)させることにより、角部16の弾性復元力がほとんどなくなるので、3層ラミネートシート1などのシート材2を表皮とし、後工程で、3層ラミネートシート1などのシート材2の裏面側に射出成形や射出プレス成形で芯材22を成形してインストルメントパネル24などのパネル部品25を製造した場合に、角部16に芯材22が多量に充填され、ダレがなく狙い値に近い角部16に仕上げることが可能となる。
【0023】
また、圧潰部17と一般部18との間に(発泡体層4の)厚みが徐々に変化する徐変部19を形成させることにより、手で触った時の底付き感の急変化をなくし、自然な感じのインストルメントパネル24などのパネル部品25を製造することができる。
【0024】
この際、プラグアシスト11に内蔵させたスライド入子14を圧潰具として用いることにより、簡単な構成で、圧潰部17などを形成することができる。
【0025】
【変形例】
図3は、実施の形態1の変形例であり、圧潰部17の範囲を小さく(角部16の頂点近傍の小範囲)して、角部16からすぐに徐変部19が立上がるようにしたものである。このようにしても、上記実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態2】
図4は、この発明の実施の形態2を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一ないし均等な部分については、同一の符号を付して説明する。
【0027】
この実施の形態2のものでは、圧潰具としてスライド入子14の代りに超音波ウェルダー26のフォーン27を用いたものである。
【0028】
このように、圧潰具として超音波ウェルダー26のフォーン27を用いることにより、一層簡単且つ確実に圧潰部17などを形成することができる。
【0029】
また、超音波ウェルダー26を用いた場合には、角部16が複雑形状であっても、加工用の受台28を複雑形状としフォーン27を平面状とすることによって対応が可能である。
【0030】
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0031】
例えば、シート材2として、弾性復元力のある単層シートや、発泡体を有する2層ラミネートシートまたは4層以上の多層ラミネートシートを使用しても良い。また、シート材2は誘導加熱などで加熱軟化しても良い。シート材2はインストルメントパネル24に限らずトリム部品などに成形しても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上説明してきたように、請求項1の発明によれば、弾性復元力を有するシート材の角部を圧潰固定させることにより、角部の弾性復元力がほとんどなくなるので、ダレがなく狙い値に近い角部に仕上げることが可能となる。
【0033】
請求項2の発明によれば、真空成形用プラグアシストに内蔵させたスライド入子を圧潰具として用いることにより、簡単な構成で、圧潰部などを形成することができる。また、圧潰具として超音波ウェルダーを用いることにより、一層簡単且つ確実に圧潰部などを形成することができる。
【0034】
また、超音波ウェルダーを用いた場合には、角部が複雑形状であっても、加工用の受台を複雑形状とし超音波ウェルダーのフォーンを平面状とすることによって対応が可能である。
【0035】
請求項3の発明によれば、圧潰部と一般部との間に厚みが徐々に変化する徐変部を形成させることにより、手で触った時の底付き感の急変化をなくし、自然な感じのパネル部品を製造することができる、という実用上有益な効果を発揮し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の部分拡大側方断面図である。
【図2】図1で製造されたパネル部品の部分拡大断面図である。
【図3】実施の形態1の変形例にかかるパネル部品の部分拡大断面図である。
【図4】本発明の実施の形態2の部分拡大側方断面図である。
【符号の説明】
2 シート材
7 真空成形型
11 プラグアシスト
14 スライド入子(圧潰具)
16 角部
17 圧潰部
18 一般部
19 徐変部
22 芯材
25 パネル部品
26 超音波ウェルダー(圧潰具)

Claims (3)

  1. 真空成形型を用いて弾性復元力を有するシート材を加熱軟化し所定形状に賦し、且つ、該シート材の裏面に芯材を射出成形してなる車両用パネル部品の成形方法において、
    前記シート材が軟化状態にある時に、該シート材における前記真空成形型の角部対応する部位の裏面に圧潰具を押付けることにより、前記シート材の面に角部を成形すると共に、その裏面に復元不能な圧潰部を形成したことを特徴とする車両用パネル部品の成形方法。
  2. 前記圧潰具が、真空成形用プラグアシストに突出収納自在に取付けられたスライド入子、または、超音波ウェルダーであることを特徴とする請求項1記載の車両用パネル部品の成形方法。
  3. 前記シート材の角部近傍に、一般部から角部の圧潰部へ向けて厚みが徐々に変化する徐変部を形成することを特徴とする請求項1または2記載の車両用パネル部品の成形方法。
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