JP3838240B2 - 液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法及び制御プログラム - Google Patents
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Description
[技術分野]
本発明は、液体を噴射させる液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法及び制御プログラムに関する。
【0002】
[背景技術]
従来、液体をターゲットに噴射させる液体噴射装置として、インク滴を紙に噴射させて画像等を印刷するインクジェット式プリンタがある。このインクジェット式プリンタにおいて、インクを収容した複数のカートリッジ(液体収容体)がキャリッジに搭載されるとともに、インクの残量を管理すべく各カートリッジに記憶素子が設けられたものがある。各記憶素子には、対応するカートリッジ内のインクの色や残量についての情報が記憶されている。印刷が行われる前に、各カートリッジのインクの残量が記憶素子から取得されてモニタに表示される。ユーザは、表示されたインクの残量に基づいて、印刷中にインクが無くなる可能性があるか否かを判断する。そしてユーザは、印刷中にインクが無くなる可能性がある場合には、該当するカートリッジを、インクの残量がより多いカートリッジに交換する。
【0003】
即ち、ユーザは先ず、プリンタに備えられた交換ボタンを押して、待機位置にあるキャリッジを交換位置まで移動させる。そして、ユーザはモニタの表示に基づいて、キャリッジに搭載されているカートリッジの中から、交換すべきカートリッジを特定し、このカートリッジを別のカートリッジに交換する。その後、ユーザが再度交換ボタンを押すと、キャリッジが交換位置から待機位置に戻る。
【0004】
上記プリンタでは、モニタに表示されたインクの残量に基づいて、ユーザがカートリッジを交換すべきか否かを判断する必要がある。また、カートリッジの交換に際しては、キャリッジを待機位置から交換位置に移動させるべく、ユーザが交換ボタンを押す必要もある。さらに、プリンタがインクの残量などの情報をカートリッジの記憶素子に書き込んでいる最中に、ユーザが交換のためにカートリッジをキャリッジから取り外すと、情報が記憶素子に正確に書き込まれない。このため、ユーザはプリンタが行っている処理に注意を払いながらカートリッジの交換作業を行う必要がある。
【0005】
以上のように、従来では、カートリッジの交換作業におけるユーザの負担が多く、その交換作業が面倒である。
【0006】
[発明の開示]
本発明の目的は、液体収容体の交換作業を容易にすることができる液体噴射装置、液体噴射装置の制御方法及び制御プログラムを提供することにある。
本発明の他の目的は、情報を記憶素子に正確に書き込むことが可能な液体噴射装置を提供することにある。
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明は、収容した液体に関する情報を記憶する記憶素子を備えた液体収容体と、前記液体収容体を搭載すると共に、前記液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えたキャリッジと、前記キャリッジを移動させる移動手段とを備えた液体噴射装置において、前記キャリッジに搭載された液体収容体と交換可能であって、収容している液体に関する情報を記憶する記憶素子を備えた交換用液体収容体の前記記憶素子に記憶されている前記情報、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体の前記記憶素子に記憶されている前記情報を、前記各記憶素子に接続された第1通信部と非接触で通信可能な第2通信部を備えて取得する取得手段と、この取得手段により取得された前記各情報に基づいて、前記キャリッジに搭載された前記液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきか否かを判断する判断手段と、この判断手段が前記交換用液体収容体に交換すべきであると判断した場合には、前記キャリッジを待機位置から交換位置に移動させるように前記移動手段を制御する制御手段とを備えた液体噴射装置を提供する。
【0008】
本発明はまた、収容した液体に関する情報を記憶する記憶素子を備えた液体収容体を搭載し且つ前記液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えたキャリッジを移動させながら液体噴射を行う液体噴射装置の制御方法において、前記キャリッジに搭載された液体収容体と交換可能な交換用液体収容体に設けられた記憶素子に記憶された液体に関する情報、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体の前記記憶素子に記憶されている前記情報を、前記各記憶素子に接続された第1通信部と非接触で通信可能な第2通信部を備えて取得する段階と、前記交換用液体収容体内の液体に関する前記情報、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体内の液体に関する前記情報に基づいて、前記キャリッジに搭載された液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきか否かを判断する段階と、前記キャリッジに搭載された液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきであると判断された場合には、前記キャリッジを交換位置に移動させる段階とを備えた液体噴射装置の制御方法を提供する。
【0009】
本発明はさらに、収容した液体に関する情報を記憶する記憶素子を備えた液体収容体を搭載し且つ前記液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えたキャリッジを移動させながら液体噴射を行う液体噴射装置のコンピュータを、前記キャリッジに搭載された液体収容体と交換可能な交換用液体収容体に設けられた記憶素子に記憶された液体に関する情報、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体の前記記憶素子に記憶されている前記情報を、前記各記憶素子に接続された第1通信部と非接触で通信可能な第2通信部を備えて取得する手段、前記交換用液体収容体内の液体に関する前記情報、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体内の液体に関する前記情報に基づいて、前記キャリッジに搭載された液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきか否かを判断する手段、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきであると判断された場合には、前記キャリッジを交換位置に移動させる手段として機能させるための制御プログラムを提供する。
【0010】
[発明を実施するための最良の形態]
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を、図1〜図10に従って説明する。
図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式カラープリンタ10は、ホストコンピュータであるパーソナルコンピュータ(以下、PCと記す)11に接続されている。プリンタ10及びPC11は印刷システムを構成する。PC11は、キーボード12及びマウス13を備え、キーボード12及びマウス13の操作に従って動作する。また、PC11は表示装置、即ちモニタ14を備え、このモニタ14に必要な情報を表示させる。
【0011】
一方、前記プリンタ10は、図2に示すように、フレーム15を内蔵している。このフレーム15には駆動ローラ16及び従動ローラ17が支持されており、これらローラ16,17間にはタイミングベルト18が掛け渡されている。駆動ローラ16にはキャリッジモータ19が連結されており、このキャリッジモータ19が駆動されるのに伴い前記タイミングベルト18が周回する。タイミングベルト18には、キャリッジ20が取り付けられている。ガイド軸21は前記タイミングベルト18と平行に延びるように前記フレーム15に支持され、このガイド軸21に前記キャリッジ20が摺動可能に支持されている。本実施形態において、駆動ローラ16、従動ローラ17、タイミングベルト18及びキャリッジモータ19は、キャリッジ20を移動させる移動手段を構成する。
【0012】
前記キャリッジ20には、液体収容体としての複数のカートリッジ22,23,24,25が搭載されている。これらカートリッジ22,23,24,25は同一形状をなしているが、異なる種類の液体、即ちシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ(Y)、ブラック(K)の各色のインクをそれぞれ収容している。キャリッジ20の上面(カートリッジ装着面)には、図3に示すように、対応するカートリッジ22〜25の有無を検出するカートリッジセンサ20a,20b,20c,20dが、カートリッジ22〜25の装着位置にそれぞれ対応するように設けられている。
【0013】
各カートリッジ22〜25は、キャリッジ20のカートリッジ装着面上に載置される底面、該底面と反対側の上面、及び底面と上面との間を延びる側面を有する。上面は、キャリッジ20に対するカートリッジ22〜25の装着方向の後側となる面である。底面には、液体供給口としてのインク供給口が設けられている。なお、図3では、1つのカートリッジ22のインク供給口22cのみが図示されているが、他のインクカートリッジ23〜25にも同様のインク供給口が設けられている。複数のインク供給針26a(図3では1つのみ図示)は、カートリッジ22〜25にそれぞれ対応するように、キャリッジ20のカートリッジ装着面から突出している。各カートリッジ22〜25がキャリッジ20に装着されたとき、カートリッジ22〜25がキャリッジ20の下面に設けられた液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド26に接続され、インクがインク供給口及びインク供給針を通じてカートリッジ22〜25から記録ヘッド26に供給可能となる。
【0014】
各カートリッジ22〜25の上面には、無線タグ22a,23a,24a,25aがそれぞれ取着されている。この無線タグ22a〜25aは、図9に示すように、電源回路CC、記憶素子としての不揮発性メモリ(EEPROM)22b〜25b、デジタルアナログ変換回路(D/A変換回路)DA、電圧制御発振回路VCO、送信回路SC、及び第1通信部としてのアンテナATを有する。電源回路CCは、無線タグ22a〜25aの動作に必要な電力を発生するものであり、特定周波数の電磁波を受信すると、その電磁波に基づき発電を行って、得られた電気をコンデンサCに充電する。不揮発性メモリ22b〜25bには、対応するカートリッジ22〜25に貯留されているインクに関する情報(インク情報)と、対応するカートリッジ22〜25に関する情報(カートリッジ情報)とが記憶される。インク情報は、インクの残量Sc及びインクの色を含む。カートリッジ情報は、カートリッジの種類、キャリッジ20に取り付けられた回数、及びカートリッジの製造年月日を含む。D/A変換回路DAは、不揮発性メモリ22b〜25bから読み出された情報に応じた制御電圧を発生する。電圧制御発振回路VCOは、D/A変換回路DAからの制御電圧に応じた周波数信号を発生する。その周波数信号、即ち不揮発性メモリ22b〜25bから読み出された情報を示す周波数信号は、送信回路SC及びアンテナATを介して無線送信される。
【0015】
前記記録ヘッド26は図示しない複数のノズルを備えており、これらのノズルは、圧電素子27(図4参照)の駆動によって、前記カートリッジ22〜25から供給される各色のインクを噴射する。図3に示すように、前記フレーム15には、前記キャリッジ20の下方に位置するようにプラテン28が支持されるとともに、紙送りモータ29(図4参照)が支持されている。紙送りモータ29が駆動されると、インクを噴射すべきターゲットである紙Pが、プラテン28とキャリッジ20との間を通過するように送られる。このとき、キャリッジ20は、プラテン28上の紙Pに対して図1及び図2のX方向(紙送り方向と直交する方向)へ移動しながら、記録ヘッド26のノズルから各色のインクを紙Pに向かって噴射させて、印刷を行う。
【0016】
キャリッジ20を支持する前記フレーム15は、図1に示すハウジング30に収容されている。このハウジング30の上面のほぼ中央には、前記キャリッジ20の移動領域における所定位置に対応するように、開口部Aが形成されている。カバー31は、開口部Aを選択的に開放及び閉鎖するように、ハウジング30に回動可能に取り付けられている。カバー31の回動方向は、図1に矢印rで示されている。カバー31は、好ましくは、透明材料、或いは半透明材料によって形成される。開口部Aは、前記カートリッジ22〜25のうちの1つだけの通過を許容するのに十分な面積を有している。キャリッジ20が所定のカートリッジ交換位置(図10(b)及び図10(c)参照)に配置された状態で、言い換えれば、開口部Aの直下にカートリッジ22〜25のうちの1つが配置された状態で、カバー31を回動させて開口部Aを開放する。この状態で、開口部Aに対応する1つのカートリッジ22〜25をキャリッジ20から開口部Aを通じて取り外すことができる。
【0017】
取得手段としての無線通信部33は、前記プラテン28の端部近傍の上方に位置するように、前記ハウジング30に取り付けられている。この無線通信部33は、前記キャリッジ20の移動領域における所定位置に対応するように、ハウジング30の内面に設けられている。具体的には、図10(a)に示すように、キャリッジ20の移動領域は、紙Pに向けてインクを噴射するために設定された印刷区域(第1区域)と、残りの非印刷区域(第2区域)とを含む。印刷区域は、プラテン28と対向する移動領域の部分に相当する。図10(b)及び図10(c)に示すキャリッジ20の前記交換位置は、この印刷区域中に設定されている。非印刷区域は、プラテン29から外れた移動領域の部分に相当する。前記ハウジング30は、この非印刷区域において前記カートリッジ22〜25及びキャリッジ20を覆う被覆部を備え、この被覆部に前記無線通信部33が設けられている。なお、本実施形態では、ハウジング30の被覆部は、前記開口部Aを除いて、カートリッジ22〜25及びキャリッジ20を、その移動領域の全体に亘って覆っている。
【0018】
図10(a)に示すキャリッジ20は、前記非印刷区域中に設定された待機位置にある。前記無線通信部33は、この待機位置よりも前記印刷区域寄りの位置に対応して設けられている。無線通信部33はまた、キャリッジ20に搭載された各カートリッジ22〜25上の無線タグ22a〜25aと対向し得るように設けられている。無線通信部33は、プリンタ10の電源が投入されている間は、特定周波数を有する電磁波を所定範囲(例えば数センチメートル)に放射する。前記各無線タグ22a〜25aは、この無線通信部33から放射される電磁波に基づき発電を行う。各無線タグ22a〜25aは、発電により得られた電気によって駆動され、不揮発性メモリ22b〜25bから読み出された情報を示す周波数信号を、無線通信部33に送信する。無線通信部33は無線タグ22a〜25aから送信された周波数信号を受信する。特に図示しないが、無線通信部33は、電磁波の放射及び信号の受信を行う第2通信部としてのアンテナを備えている。
【0019】
図1に示すように、前記ハウジング30の前面には、電源ボタン35と、操作手段としての交換ボタン36とが設けられている。電源ボタン35は、プリンタ10の電源を投入又は切断するために操作されるスイッチボタンである。交換ボタン36は、ユーザがカートリッジ22〜25を任意に交換する際に操作されるスイッチボタンである。この交換ボタン36が押されると、図1に示すように、キャリッジ20が前記待機位置、又は開口部Aの直下の前記交換位置に移動される。
【0020】
上記キャリッジ20に搭載されたカートリッジ22〜25と交換するために、各カートリッジ22〜25と同一の構造を有する交換用カートリッジ34が準備されている。交換用カートリッジ34は、図10(a)及び図10(b)に示されている。なお、交換用カートリッジ34とは、キャリッジ20に搭載されていない状態のカートリッジ(即ち、未搭載カートリッジ)を意味し、キャリッジ20に搭載される前のカートリッジ22〜25も交換用カートリッジ34として扱うものとする。交換用カートリッジ34の上面には無線タグ34aが設けられている。この無線タグ34aは、カートリッジ22〜25上の無線タグ22a〜25aと同一の構造を有しており、その不揮発性メモリ34bには、無線タグ22a〜25aの不揮発性メモリ22b〜25bに記憶される情報と同種の情報が記憶される(図9参照)。
【0021】
次に、上記印刷システムの電気的構成について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、前記PC11はCPU(以下、PC−CPUと記す)40を備えている。このPC−CPU40は、バス線41を介して前記キーボード12、前記マウス13及び前記モニタ14に接続されている。また、PC−CPU40は、図示しないRAM及びROMに接続されている。RAMはPC−CPU40で算出された数値などの情報を一時的に記憶し、ROMはPC−CPU40が実行する処理に必要な数値などの情報を記憶している。
【0022】
前記PC−CPU40は、バス線41を介してデータ記憶部42及びプログラム記憶部43に接続されている。データ記憶部42は文書データや画像データを記憶している。
【0023】
前記プログラム記憶部43は、図示しないCD−ROM等の記憶媒体から読み取られてインストールされたプリンタドライバ用プログラムと印刷用アプリケーションプログラムとを記憶している。プリンタドライバ用プログラムは、文書データや画像データなどに基づいて作成される印刷データを、プリンタ10で処理可能な中間画像データ(シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの各色について多値化された信号からなる印刷データ)に変換するプログラムである。印刷用アプリケーションプログラムは、印刷に必要な情報の取得などを行うために、ユーザの操作に応じて所定の動作をPC−CPU40に行わせるプログラムである。
【0024】
前記プリンタ10はCPU(以下、プリンタ−CPUと記す)45を備えており、このプリンタ−CPU45はインターフェイスIを介して前記PC−CPU40に接続されている。プリンタ−CPU45は、カートリッジを交換すべきか否かを判断する手段、前記移動手段を制御する手段、カートリッジ内の液体に関する情報を取得する手段及びその情報をモニタ14に表示させるための手段等、カートリッジ22〜25の交換に関連する各種処理を実行する手段として機能するコンピュータである。プリンタ−CPU45は、バス線46を介してRAM47及びROM48に接続されている。RAM47はPC11から受信した印刷データを一時的に保存する。ROM48は、カートリッジ22〜25の交換に関連する各種処理や印刷に関連する各種処理をプリンタ−CPU45に実行させるためのプログラム等、各種のプログラムを記憶している。プリンタ−CPU45は、ROM48に記憶されたプログラムに従って、プリンタ10全体の動作を制御する。
【0025】
プリンタ−CPU45は、送りモータ駆動部51、キャリッジモータ駆動部52及びヘッド駆動部53に接続されている。送りモータ駆動部51は前記紙送りモータ29を、キャリッジモータ駆動部52は前記キャリッジモータ19を、ヘッド駆動部53は前記圧電素子27をそれぞれ駆動させる。
【0026】
更に、プリンタ−CPU45は、前記各カートリッジセンサ20a〜20dに接続されている。各カートリッジセンサ20a〜20dは、対応するカートリッジ22〜25がキャリッジ20に搭載されているとオン信号を出力し、搭載されていないとオフ信号を出力する。プリンタ−CPU45は、カートリッジセンサ20a〜20dからの信号に基づいて、カートリッジ22〜25がキャリッジ20に搭載されているか否かを判断する。
【0027】
プリンタ−CPU45はまた、前記無線通信部33に接続されている。無線通信部33から放射される電磁波が届く範囲(通信可能範囲)内に前記各無線タグ22a〜25a,34aが存在すると、無線通信部33は、この無線タグ22a〜25a,34aから送信される情報を取得する。すなわち、無線通信部33は、キャリッジ20が無線通信部33と対向する位置を通過する際、カートリッジ22〜25の不揮発性メモリ22b〜25b内の情報を、通過するカートリッジ22〜25の順に取得する。また、プリンタ10のハウジング30の外部において、無線通信部33から放射される電磁波が届く範囲内に交換用カートリッジ34が存在する場合、無線通信部33はその交換用カートリッジ34の不揮発性メモリ34b内の情報を取得する。
【0028】
プリンタ−CPU45は、前記電源ボタン35及び前記交換ボタン36に接続されており、これらのボタン35,35が押されたことにより発生するスイッチ信号を受信する。
【0029】
次に、本実施形態のプリンタ10の作用について説明する。
(キャリッジ20へのカートリッジ22〜25の搭載)
プリンタ10を初めて使用する際には、キャリッジ20にはまだカートリッジ22〜25が搭載されていない。そこで、プリンタ10の使用にあたっては、まず、図5のフローチャートに示す手順に従って、カートリッジ22〜25がキャリッジ20に搭載される。
【0030】
詳述すると、ユーザは、電源ボタン35を押してプリンタ10に電源を投入した後、交換用カートリッジ34をプリンタ10の前記無線通信部33に近づける。図10(a)に示すように、無線通信部33の通信可能範囲に交換用カートリッジ34の無線タグ34aが入ると、無線タグ34aは無線通信部33からの電磁波に応答して、不揮発性メモリ34b内の情報をアンテナATから送信する。プリンタ−CPU45は、無線通信部33を通じて、その交換用カートリッジ34の無線タグ34aから情報を取得する(ステップS11)。プリンタ−CPU45は、取得された情報から交換用カートリッジ34内のインクの色を判別し、同じ色のインクを収容したカートリッジがすでにキャリッジ20に搭載されているか否かを判断する(ステップS12)。同じ色のインクを収容したカートリッジが搭載されていない場合(ステップS12にてNO)には、プリンタ−CPU45は、キャリッジモータ19を駆動して、キャリッジ20を開口部Aの直下、すなわち交換位置に移動させる(ステップS13)。
【0031】
例えば、交換用カートリッジ34に収容されているインクの色がブラックであったとする。この場合、ステップS13の処理において、プリンタ−CPU45は、図10(b)に示すように、ブラックのインクを収容したカートリッジ25が搭載されるべきキャリッジ20の部分が前記開口部Aに整合するように、キャリッジ20を移動させる(但し、図10(b)では、ブラックのインクを収容したカートリッジ25がキャリッジ20に搭載されている)。続いて、ユーザは、カバー31を開くとともに、交換用カートリッジ34を、開口部Aを通じてハウジング30内に挿入して、キャリッジ20に装着する。すなわち、交換用カートリッジ34がカートリッジ25としてキャリッジ20に搭載される。すると、カートリッジ25に対応するカートリッジセンサ20dからオン信号が出力される。このオン信号に基づき、プリンタ−CPU45は、ブラックのインクを収容したカートリッジ25がキャリッジ20に搭載されたと判断し(ステップS14)、次に、全てのカートリッジ22〜25がキャリッジ20に搭載されたか否かを判断する(ステップS15)。
【0032】
全てのカートリッジ22〜25が未だ搭載されていない場合(ステップS15にてNO)には、プリンタ−CPU45は、他の交換用カートリッジ34が無線通信部33の通信可能範囲に入るのを待つ。ユーザが別の交換用カートリッジ34を無線通信部33に近づければ、プリンタ−CPU45は、無線通信部33を通じて、その交換用カートリッジ34の不揮発性メモリ34bから情報を取得し、上記ステップS11〜S15の処理を繰り返して行う。
【0033】
このとき、すでにキャリッジ20に搭載されたカートリッジと同色のインクを収容した交換用カートリッジ34が、無線通信部33に近づけられたとする。この場合には、前記ステップS12にて肯定判定されて、プリンタ−CPU45は、その交換用カートリッジ34と同色のインクを収容したカートリッジがキャリッジ20に搭載済みである旨の情報、及びキャリッジ20に搭載されていないカートリッジのインク色の情報等を、PC11に送信する(ステップS16)。PC11は、受信された情報に基づいて、表示データを作成してモニタ14に送信する(ステップS17)。モニタ14は、PC11からの表示データに基づいて、交換用カートリッジ34のインク色、そのインク色のカートリッジが搭載済みである旨、及び未搭載のカートリッジのインク色に関する情報を表示する(ステップS18)。
【0034】
以上のようにステップS11〜S18が繰り返された後、プリンタ−CPU45は、全てのカートリッジ22〜25がキャリッジ20に搭載されたことを判断すると(ステップS15にてYES)、キャリッジモータ19を駆動して、キャリッジ20を、図10(a)に示すように待機位置に移動させる(ステップS19)。そして、キャリッジ20に搭載された各カートリッジ22〜25から記録ヘッド26の各ノズルに各色のインクが供給されて充填される(ステップS20)。その後、電源ボタン35が押されて電源が切断される。
【0035】
(カートリッジの交換)
カートリッジ22〜25がキャリッジ20に搭載された後に、印刷を行う目的で電源ボタン35が押されると、プリンタ−CPU45は、キャリッジ20を無線通信部33の付近に移動させて、各不揮発性メモリ22b〜25b内の情報を順次取得する。すなわち、無線通信部33に早く近づいたカートリッジ22〜25の順に、プリンタ−CPU45は、無線通信部33を通じて不揮発性メモリ22b〜25b内の情報を取得する。なお、各不揮発性メモリ22b〜25bは、印刷が終了する毎に、無線通信部33からの信号によって書き換えられて、印刷に要したインク使用量に基づき算出された新しいインク残量を記憶する。そして、使用途中のカートリッジ22〜25を、次の印刷に備えて交換用カートリッジ34に交換する場合には、図6に示される手順に従って処理が行われる。
【0036】
まず、ユーザは、交換すべきであると思われる交換用カートリッジ34を、その無線タグ34aが無線通信部33の通信可能範囲内に入るように近づける。すると、無線タグ34aは、無線通信部33からの電磁波に応答して、不揮発性メモリ34b内の情報をアンテナATから送信する。プリンタ−CPU45は、無線通信部33を通じて無線タグ34aからの情報、即ち交換用カートリッジ34内のインクの残量Se及びインク色等の情報を取得する(ステップS21)。次に、プリンタ−CPU45は、交換用カートリッジ34内のインクの残量Seを、そのインクの色と同じ色のインクを収容しているカートリッジ22〜25内のインクの残量Scと比較する(ステップS22)。例えば、交換用カートリッジ34がブラックのインクを収容している場合には、ブラックのインクを収容したカートリッジ25のインク残量Scが、交換用カートリッジ34のインク残量Seと比較される。
【0037】
交換用カートリッジ34のインク残量Seがキャリッジ20上の前記カートリッジ25のインク残量Scよりも多い場合(ステップS22にてYES)には、プリンタ−CPU45は、キャリッジ20上のカートリッジ25を交換用カートリッジ34に交換すべきであると判断する。そして、プリンタ−CPU45は、キャリッジモータ19を駆動して、キャリッジ20を、図10(a)に示す待機位置から図10(b)に示す交換位置に移動させる(ステップS23)。図10(b)は、交換の対象となるカートリッジがブラックのインクを収容しているカートリッジ25である場合の例を示しており、このカートリッジ25は開口部Aの直下に配置される。
【0038】
一方、交換用カートリッジ34のインク残量Seがキャリッジ20上のカートリッジ25のインク残量Sc以下である場合(ステップS22にてNO)には、プリンタ−CPU45は、カートリッジ25を交換する必要がないと判断して、キャリッジ20を図10(a)の待機位置に保持する。そして、プリンタ−CPU45は、交換用カートリッジ34についての情報、すなわち交換用カートリッジ34内のインクの色や残量Seなどの情報をPC11に送信する(ステップS24)。PC11は、受信された情報に基づき表示データを作成して、その表示データをモニタ14に送信する(ステップS25)。モニタ14は、PC11から受信した表示データに基づいて、交換用カートリッジ34内のインクの色や残量Seなどの情報を表示する(ステップS26)。
【0039】
ユーザは、モニタ14に表示された交換用カートリッジ34のインク残量Seを確認し、交換ボタン36を押すべきか否かを決定する。即ち、交換用カートリッジ34のインク残量Seがキャリッジ20上のカートリッジ25のインク残量Scよりも少ないものの、敢えて交換用カートリッジ34に交換したい場合には、ユーザは交換ボタン36を押す。プリンタ−CPU45は、交換ボタン36が押されたことを認識すると(ステップS27にてYES)、開口部Aの直下にカートリッジ25が配置されるように、キャリッジ20を図10(a)の待機位置から図10(b)の交換位置に移動させる(ステップS23)。
【0040】
前記カートリッジ25は、開口部Aを通じて交換用カートリッジ34と交換される(ステップS28)。詳述すると、ユーザは先ず、カバー31を回動させて、開口部Aを開放する。そして、ユーザは、開口部Aを通じてカートリッジ25を把持し、そのカートリッジ25をキャリッジ20から開口部Aを通じて取り出す。すると、取り出されたカートリッジ25に対応するカートリッジセンサ20dがオフとなる。続いて、ユーザが交換用カートリッジ34を新たなカートリッジ25として、開口部Aを通じてキャリッジ20に装着すると、前記カートリッジセンサ20dがオンとなる。このカートリッジセンサ20dのオフ及びオンに基づき、プリンタ−CPU45は、ブラックのインクを収容したカートリッジ25の交換が完了したと判断する。
【0041】
前記カートリッジ25の交換が終了し且つキャリッジ20が交換位置にある状態で、他のカートリッジ22〜24を続けて交換する場合には、ユーザは他の交換用カートリッジ34を無線通信部33の通信可能範囲に近づける。すると、プリンタ−CPU45は、無線通信部33を通じて他の交換用カートリッジ34の情報を取得する(ステップS29にてYES)。そして、プリンタ−CPU45は、前記ステップS22と同様にして、交換用カートリッジ34内のインクの残量Seを、そのインクの色と同じ色のインクを収容しているカートリッジ内のインクの残量Scと比較する。例えば、交換用カートリッジ34がシアンのインクを収容している場合には、シアンのインクを収容したカートリッジ22のインク残量Scが、交換用カートリッジ34のインク残量Seと比較される。
【0042】
交換用カートリッジ34のインク残量Seがキャリッジ20上の前記カートリッジ22のインク残量Scよりも多い場合(ステップS30にてYES)には、プリンタ−CPU45は、キャリッジ20上のカートリッジ22を交換用カートリッジ34に交換すべきであると判断する。そして、プリンタ−CPU45は、カートリッジ22が開口部Aの直下に至るように、キャリッジ20を図10(c)の交換位置に移動させる(ステップS23)。従って、ユーザは、前記と同様にして、キャリッジ20上のカートリッジ22を、開口部Aを通じて交換用カートリッジ34に交換することができる(ステップS28)。
【0043】
一方、交換用カートリッジ34のインク残量Seがキャリッジ20上のカートリッジ22のインク残量Sc以下である場合(ステップS30にてNO)には、プリンタ−CPU45は、カートリッジ22を交換する必要がないと判断して、交換用カートリッジ34についての情報をPC11に送信する(ステップS31)。その結果、前述したように、PC11が表示データを作成及び送信するともに(ステップS25)、モニタ14が情報を表示する(ステップS26)。
【0044】
一方、カートリッジ25のみを交換し、他のカートリッジ22〜24を交換しない場合には、カートリッジ25が交換されてから所定時間経過するまで、無線通信部33の通信可能範囲に他の交換用カートリッジ34を近づけなければよい。すなわち、プリンタ−CPU45は、ステップS28でのカートリッジの交換後、他の交換用カートリッジ34の情報が取得されず(ステップS29にてNO)、且つ所定時間(例えば10秒)が経過した場合(ステップS32にてYES)、キャリッジ20を交換位置から図10(a)の待機位置に移動させる(ステップS33)。そして、プリンタ−CPU45は、その後の印刷に備える。
【0045】
(インク切れカートリッジの交換)
次に、キャリッジ20上のカートリッジ22〜25のインク残量Scがゼロになった際に行われるカートリッジ交換処理について、図7及び図8を参照して説明する。
印刷の前或いは後に、プリンタ−CPU45は、各不揮発性メモリ22b〜25bから取得されたインク残量Scが零であるか否か、即ちキャリッジ20上のカートリッジ22〜25の中に、インク切れカートリッジが存在するか否かを判断する。インク切れカートリッジがある場合には、プリンタ−CPU45は、インク切れカートリッジに対応するインクの色や型番などの情報をPC11に送信する(図7のステップS41)。PC11は、受信された情報に基づいて、表示データを作成してモニタ14に送信する(ステップS42)。モニタ14は、受信された表示データに基づいて、インク切れカートリッジに対応するインクの色や型番などの情報を表示する(ステップS43)。
【0046】
ユーザは、モニタ14に表示された情報に基づき、インク切れカートリッジを交換すべく、無線通信部33に交換用カートリッジ34を近づける。すると、プリンタ−CPU45は、無線通信部33を通じて、交換用カートリッジ34の不揮発性メモリ34b内の情報を取得する(ステップS44)。そして、プリンタ−CPU45は、交換用カートリッジ34内のインクの色が、インク切れカートリッジに対応するインクと同じ色か否かを判断する(ステップS45)。
【0047】
交換用カートリッジ34内のインクの色がインク切れカートリッジに対応するインクと異なる色である場合(ステップS45にてNO)には、プリンタ−CPU45は、交換用カートリッジ34が違っている旨の情報、及びその違っている交換用カートリッジ34のインク色の情報等を、PC11に送信する(ステップS46)。PC11は、受信された情報に基づいて、表示データを作成してモニタ14に送信する(ステップS47)。モニタ14は、受信された表示データに基づいて、交換用カートリッジ34が違っている旨、及びその違っている交換用カートリッジ34のインクの色や残量Seを表示するとともに、インク切れカートリッジの色や型番などを再度表示する。
【0048】
一方、交換用カートリッジ34内のインクの色がインク切れカートリッジに対応するインクと同じ色である場合(ステップS45にてYES)には、プリンタ−CPU45は、インク切れカートリッジを交換用カートリッジ34に交換すべきであると判断する。そして、プリンタ−CPU45は、インク切れカートリッジが開口部Aの直下に配置されるように、キャリッジ20を交換位置に移動させる(ステップS49)。例えば、ブラックのインクに対応するカートリッジ25がインク切れであり、且つ交換用カートリッジ34内のインクの色がブラックである場合には、図10(b)に示すように、カートリッジ25が開口部Aの直下に移動される。
【0049】
その後、プリンタ−CPU45は、インク切れカートリッジ25に対応するカートリッジセンサ20dが一旦オフになった後にオンになることに基づき、インク切れカートリッジ25の交換が完了したと判断する(図8のステップS50)。次に、プリンタ−CPU45は、インク切れカートリッジが全部交換されたか否かを判断する(ステップS51)。インク切れカートリッジが未だ残っている場合(ステップS51にてNO)には、プリンタ−CPU45は、交換ボタン36がユーザにより押されたか否かを判断する(ステップS52)。交換ボタン36が押されていない場合(ステップS52にてNO)には、プリンタ−CPU45は、キャリッジ20が交換位置にある状態で、無線通信部33の通信可能領域内に他の交換用カートリッジ34が入るのを待つ。そして、他の交換用カートリッジ34が無線通信部33の通信可能領域内に入ったならば、プリンタ−CPU45は、図7のステップS44以降の処理を再び行う。
【0050】
一方、インク切れカートリッジが未だ残っている状態で(ステップS51にてNO)、交換ボタン36が押された場合(ステップS52にてYES)には、プリンタ−CPU45は、キャリッジ20を交換位置から待機位置に移動させ(ステップS53)、交換作業を終了する。
【0051】
一方、インク切れカートリッジが全部交換された場合(ステップS51にてYES)には、プリンタ−CPU45は、交換ボタン36が押されたか否かを判断する(ステップS54)。交換ボタン36が押されなかった場合(ステップS54にてNO)には、同プリンタ−CPU45は、前記ステップS50でカートリッジの交換が完了してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS55)。所定時間以内に交換ボタン36が押された場合(ステップS54にてYES)、或いは交換ボタン36が押されることなく所定時間が経過した場合(ステップS55にてYES)、プリンタ−CPU45は、キャリッジ20を交換位置から待機位置に移動させる(ステップS53)。キャリッジ20が待機位置に移動する過程で無線通信部33を通過する際、プリンタ−CPU45は、不揮発性メモリ22b〜25bに記憶されている情報を順次取得して、RAM47に記憶し、次の印刷に備える。キャリッジ20が待機位置に至ると、交換後のカートリッジから記録ヘッド26のノズルにインクが供給されて充填される(ステップS56)。
【0052】
本実施形態のプリンタ10は、以下のような利点を有する。
(1)本実施形態では、プリンタ−CPU45は、交換用カートリッジ34の不揮発性メモリ34bに記憶されている情報を取得し(ステップS11,S21,S44)、取得された情報に基づいて、交換用カートリッジ34をキャリッジ20に搭載すべきか否か、或いは交換用カートリッジ34をキャリッジ20上のカートリッジと交換すべきか否かを判断する。そして、プリンタ−CPU45は、その判断に基づき、キャリッジ20を交換位置に移動させる(ステップS13,S23,S49)。すなわち、交換用カートリッジ34をプリンタ10に設けられた無線通信部33に近づけるだけで、プリンタ−CPU45が交換用カートリッジ34に交換する必要があるか否かを判断し、交換する必要がある場合には、自動的に交換位置にキャリッジ20が移動する。そのため、カートリッジの交換作業におけるユーザの負担が少なく、その交換作業が容易である。
【0053】
(2)本実施形態では、交換用カートリッジ34のインク残量Seが、この交換用カートリッジ34内のインクの色と同色のインクを収容したカートリッジのインク残量Scと比較される(ステップS22)。そして、交換用カートリッジ34のインク残量Seが、比較されたカートリッジのインク残量Scより多い場合には、カートリッジの交換のために、キャリッジ20が交換位置に自動的に移動される(ステップS23)。そのため、インク残量の比較的少ないカートリッジについては確実に交換を行うことができ、よって印刷途中でのインク切れの可能性を極力低くすることができるとともに、インク残量の比較的多いカートリッジについては無用な交換が行われず、よってカートリッジの交換作業の効率が向上する。
【0054】
(3)本実施形態では、カートリッジの交換後にキャリッジ20が交換位置にある状態で、他の交換用カートリッジ34の情報が取得されると、キャリッジ20上のカートリッジを他の交換用カートリッジ34に交換する必要があるかが判断される。そして、交換の必要がある場合には、交換の対象となるカートリッジが開口部Aの直下に配置されるように、キャリッジ20が交換位置の範囲内で移動される。すなわち、カートリッジの交換後に、他の交換用カートリッジ34を無線通信部33に近づけるだけで、新たに交換の対象となるカートリッジが交換可能な位置に配置されるように、キャリッジ20が比較的小さな範囲で移動される。複数のカートリッジを連続して交換する間中、キャリッジ20は待機位置に戻ることなく、交換位置における比較的小さな範囲内を動くのみである。そのため、そのため複数のカートリッジを、短時間で効率良く交換することができる。
【0055】
(4)本実施形態では、カートリッジの交換は、1つのカートリッジのみの通過を許容する程度の大きさの開口部Aを通じて行われる。キャリッジ20が交換位置に移動したとき、開口部Aの直下には、交換の対象となる1つのカートリッジのみが対応配置される。交換の対象ではないカートリッジを、開口部Aから取り出すことはできない。そのため、カートリッジの交換作業を適正に行うことができる。
【0056】
(5)本実施形態では、カートリッジが交換されてから所定時間が経過しても、無線通信部33が他の交換用カートリッジ34から情報を受信しなかった場合には、交換位置にあるキャリッジ20が待機位置に自動的に移動する。通常、カートリッジの交換からある程度の時間が経過しても、他の交換用カートリッジ34からの情報が受信されなければ、ユーザが交換作業を終了したものとみなすことができる。ユーザが何ら特別な操作を行わなくても、キャリッジ20が自動的に待機位置に戻るので、ユーザはカートリッジの交換作業のみを行えばよい。すなわち、ユーザがキャリッジ20を待機位置及び交換位置に移動させるための操作を行わなくても良く、交換作業をより簡単にすることができる。
【0057】
(6)本実施形態では、キャリッジ20を交換位置及び待機位置に移動させるための交換ボタン36が、プリンタ10に設けられている。ユーザは、交換ボタンを押すことにより、キャリッジ20を任意に交換位置又は待機位置に移動させることができ、ユーザの意志によるカートリッジの交換作業が可能となる。即ち、インクの残量Seが少ない交換用カートリッジ34を使用して、その交換用カートリッジ34内のインクを使い切りたい場合など、ユーザは交換ボタン36を操作することにより、プリンタ10側での判断とは異なる自身の判断に基づいて交換作業を行うことができる。また、交換作業を強制的に終了することもできる。
【0058】
(7)本実施形態では、交換用カートリッジ34の無線タグ34aが無線通信部33の通信可能範囲に近づけられて、無線通信部33が交換用カートリッジ34の不揮発性メモリ34bの情報を取得した場合に、その不揮発性メモリ34bの情報がモニタ14に表示される(ステップS26)。従って、交換用カートリッジ34を無線通信部33に近づけたときにキャリッジ20が交換位置に移動しない場合であっても、ユーザは、その交換用カートリッジ34のインクについての情報を得ることができる。そして、ユーザは、その得られた情報に基づき、キャリッジ20が交換位置に移動しない理由、言い換えればカートリッジの交換が不要と判断された理由を知ることができる。従って、ユーザは、他の交換用カートリッジ34を用いて交換作業をすべきか、或いは交換作業を中止するかなどの判断を簡単且つ的確に行うことができる。
【0059】
(8)本実施形態では、電源ボタン35が押されてプリンタ10の電源が投入されると、プリンタ−CPU45は、全てのカートリッジ22〜25の不揮発性メモリ22b〜25bの情報を自動的に取得する。そして、プリンタ−CPU45は、その後に交換用カートリッジ34の情報が取得されると直ちに、その交換用カートリッジ34への交換が必要か否かを判断する。そのため、迅速な交換作業を行うことができる。
【0060】
(9)本実施形態では、図5に示すように、キャリッジ20にカートリッジ22〜25を装着する際においても、カートリッジを無線通信部33に近づけるだけで、そのカートリッジが装着されるべきキャリッジ20の部分が開口部Aの直下に配置されるように、キャリッジ20が移動する(ステップS13)。従って、カートリッジがキャリッジ20上の誤った位置に装着される可能性が少ない。
【0061】
(10)本実施形態では、キャリッジ20に設けられたカートリッジセンサ20a〜20dからの信号に基づき、キャリッジ20に対するカートリッジの装着の有無だけでなく、キャリッジ20に対してカートリッジが交換されたことも、確実に認識される。そのため、キャリッジ20に対するカートリッジの搭載状況や交換状況が的確に判断され、プリンタ10は現在の状況に応じて適正に動作される。
【0062】
(11)本実施形態では、無線通信部33は、キャリッジ20及び該キャリッジ20上のカートリッジ22〜25を覆うハウジング30の部分(被覆部)に、そのなかでも特に、カートリッジ22〜25上の無線タグ22a〜25aのアンテナATと対向し得る位置に設けられている。従って、無線通信部33は無線タグ22a〜25aと対向した状態で確実且つ安定して通信を行うことができる。また、無線通信部33と通信中の無線タグ22a〜25aを有するカートリッジ22〜25は、ハウジング30によって覆われた状態となる。すなわち、通信中のカートリッジ22〜25は外力を受けないようにハウジング30によって遮蔽され、よって通信の確実性が増す。また、通信中のカートリッジ22〜25が取り外されることが防止され、一層確実な通信が実現される。即ち、無線タグ22a〜25aからの情報の取得及び無線タグ22a〜25aに対する情報の書き込みが正確に行われる。
【0063】
(12)各カートリッジ22〜25、34は、その底面にインク供給口22cを備え、底面と反対側の上面に無線タグ22a〜25a,34aを備える。即ち、無線タグ22a〜25a,34aは、インク供給口22cから極力離れた位置に設けられている。そのため、電気部品である無線タグ22a〜25a,34aが液体であるインクの影響を受ける可能性が極力排除される。また、カートリッジ22〜25,34の上面は、インク供給口22cが存在する底面とは反対側に位置するので、無線タグ22a〜25a,34aを配置するための平坦なスペースを確保し易い。これは、無線タグ22a〜25a,34aのレイアウトの自由度を向上させるとともに、アンテナATの面積を極力大きくする上でも有効である。アンテナATの面積の拡大は、無線通信部33との通信の信頼性を向上させる。さらには、カートリッジ22〜25と対向するハウジング30の内面部分にも、無線通信部33を配置するためのスペースを確保し易くなる。そのため、無線通信部33においても、レイアウト上の制約を受けることなく、通信性能に優れた形状のアンテナを実現することができる。
【0064】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図1〜図10の第1実施形態との相違点を中心に、図11及び図12に基づいて説明する。
図11及び図12に示すように、本実施形態のプリンタは、図1のプリンタ10に設けられた開口部Aと比較してかなり大きな開口部Bを有している。それ以外の点は、第1実施形態のプリンタ10と同じである。
【0065】
前記開口部Bは、キャリッジ20の移動領域のうち、印刷区域(第1区域)のほぼ全体を露出可能に設けられている。キャリッジ20の非印刷区域(第2区域)のみが、ハウジング30によって覆われている。透明材料、或いは半透明材料によって形成されたカバー31は、開口部Bを選択的に開放及び閉鎖するように、ハウジング30に回動可能に取り付けられている。カバー31の回動方向は、図11に矢印r2で示されている。
【0066】
図12に示すように、本実施形態においても、第1実施形態と同様、無線通信部33は、キャリッジ20及び該キャリッジ20上のカートリッジ22〜25を覆うハウジング30の部分(被覆部)に、カートリッジ22〜25上の無線タグ22a〜25aのアンテナATと対向し得るように設けられている。キャリッジ20が図12に示す待機位置にあるとき、無線通信部33は、最も印刷区域寄りに位置するカートリッジ22上の無線タグ22aと対向する。
【0067】
本実施形態は、上記第1実施形態における(1)〜(3),(5)〜(12)に記載の利点と同様の利点を有する。
【0068】
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
上記第1実施形態では、交換ボタン36が押されたとき、その直前に無線通信部33を通じて取得された交換用カートリッジ34のインク色と同色のインクを収容したカートリッジ22〜25が、開口部Aの直下に移動される。これに代えて、カートリッジ22〜25にそれぞれ対応する複数の交換ボタンを設けて、押された交換ボタンに対応するカートリッジを、開口部Aの直下に移動させるようにしてもよい。また、モニタ14に表示される画面を通じて、交換すべきカートリッジを選択して、選択されたカートリッジを開口部Aの直下に移動させるようにしてもよい。
【0069】
上記第1実施形態において、開口部Aを、キャリッジ20に対応する大きさに形成してもよい。この場合であっても、交換位置において、交換すべきカートリッジを矢印などの目印で示すようにすれば、誤交換の可能性は極力減らすことができる。また、キャリッジ20の交換位置に対応して、カートリッジにそれぞれ対応する複数の点灯可能な目印を設ける。そして、キャリッジ20が交換位置に移動したとき、交換すべきカートリッジに対応する目印を順次点灯させて、交換すべきカートリッジを容易に認識できるようにしてもよい。
【0070】
上記第2実施形態において、無線通信部33を、キャリッジ20の移動領域における両側の非印刷区域の一方に対応して設ける代わりに、他方の非印刷区域に設けるようにしてもよい。すなわち、図11において二点鎖線で示すような位置に無線通信部33を設けてもよい。また、両側の非印刷区域にそれぞれ無線通信部33を設けるようにしてもよい。
【0071】
上記第1及び第2実施形態において、カートリッジ22〜25をキャリッジ20の上方へ向かって離脱させる代わりに横方向(例えば、図1、図11の前方)へ向かって離脱させるようにしてもよい。この場合でも、カートリッジ22〜25上の無線タグ22a〜25aと対向し得るように無線通信部33を設ければ、上記各実施形態とほぼ同様の利点が得られる。
【0072】
上記各実施形態では、交換用カートリッジ34内のインクの残量Seが、このカートリッジ34と同色のインクを収容し且つキャリッジ20に搭載されたカートリッジのインク残量Scより多かった場合(ステップS22,S30にてNO)にのみ、交換用カートリッジ34内のインクの情報がモニタ14に表示される。これに代えて、インクの残量に関わらず、交換用カートリッジ34の不揮発性メモリ34bに記憶されている情報を取得した場合には、常に、その情報をモニタ14に表示するようにしてもよい。
【0073】
上記各実施形態では、図6に示す交換処理手順において、交換用カートリッジ34に交換する必要がないと判断された場合には、交換用カートリッジ34の不揮発性メモリ34bの情報のみがモニタ14に表示される。この場合、交換用カートリッジ34の不揮発性メモリ34bの情報とともに、キャリッジ20上のカートリッジ22〜25の不揮発性メモリ22b〜25bの情報もモニタ14に表示するようにしてもよい。
【0074】
上記各実施形態では、カートリッジを交換すべきか否かの判断は、インクの色及び残量に基づいて行われたが、その判断の条件に、例えば、カートリッジの製造年月日や、取得すべき情報が読み出せないことなどを加えても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における印刷システムの概略構成図。
【図2】図1のプリンタの内部構造を示す斜視図。
【図3】図2のキャリッジ及び該キャリッジに搭載されたカートリッジを示す斜視図。
【図4】図1の印刷システムの電気的構成を示すブロック図。
【図5】図1の印刷システムにおいて、カートリッジをキャリッジに搭載する際に実行される処理手順を示す流れ図。
【図6】図1の印刷システムにおいて、カートリッジを交換する際に実行される処理手順を示す流れ図。
【図7】図1の印刷システムにおいて、インク切れカートリッジを交換する際に実行される処理手順を示す流れ図。
【図8】図7の処理手順の続きを示す流れ図。
【図9】カートリッジに設けられた無線タグの電気的構成を示すブロック図。
【図10】(a)は、キャリッジが待機位置にあるときの図1のプリンタの断面図。(b)は、キャリッジが待機位置にあり且つブラックのインクを収容したカートリッジがハウジングの開口部に対応したときの図1のプリンタの断面図。(c)は、キャリッジが待機位置にあり且つシアンのインクを収容したカートリッジがハウジングの開口部に対応したときの図1のプリンタの断面図。
【図11】本発明の第2実施形態におけるプリンタを示す斜視図。
【図12】図11のプリンタの要部を示す部分平面図。
Claims (16)
- 収容した液体に関する情報を記憶する記憶素子を備えた液体収容体と、
前記液体収容体を搭載すると共に、前記液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えたキャリッジと、
前記キャリッジを移動させる移動手段と
を備えた液体噴射装置において、
前記キャリッジに搭載された液体収容体と交換可能であって、収容している液体に関する情報を記憶する記憶素子を備えた交換用液体収容体の前記記憶素子に記憶されている前記情報、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体の前記記憶素子に記憶されている前記情報を、前記各記憶素子に接続された第1通信部と非接触で通信可能な第2通信部を備えて取得する取得手段と、
この取得手段により取得された情報に基づいて、前記キャリッジに搭載された前記液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきか否かを判断する判断手段と、
この判断手段が前記交換用液体収容体に交換すべきであると判断した場合には、前記キャリッジを待機位置から交換位置に移動させるように前記移動手段を制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする液体噴射装置。 - 前記各記憶素子には、対応する液体収容体に収容された液体の色及び残量が前記情報として記憶されており、
前記判断手段は、交換用液体収容体内の液体の残量が、前記キャリッジに搭載され且つ前記交換用液体収容体内の液体と同色の液体を収容した液体収容体内の液体の残量より多い場合に、その液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきであると判断することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 前記キャリッジには複数の液体収容体が搭載されており、前記キャリッジに搭載された前記液体収容体のうちの1つが前記交換用液体収容体に交換され且つ前記キャリッジが交換位置にあるときに、前記取得手段が他の交換用液体収容体に設けられた記憶素子の情報を取得した場合には、前記制御手段は、他の交換用液体収容体内の液体と同色の液体を収容しているキャリッジ上の液体収容体を交換するために前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体噴射装置。
- 前記制御手段は、前記交換位置で前記キャリッジ上の液体収容体が前記交換用液体収容体に交換されてから所定時間が経過しても前記取得手段が他の交換用液体収容体に設けられた記憶素子の情報を取得しなかった場合には、前記交換位置にある前記キャリッジを前記待機位置に移動させるように前記移動手段を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の液体噴射装置。
- 前記判断手段の判断に関わらず前記キャリッジを前記交換位置及び前記待機位置に移動させるべく、前記移動手段を任意に駆動するために操作される操作手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の液体噴射装置。
- 前記取得手段によって取得された前記交換用液体収容体の記憶素子に記憶された情報を表示装置に表示させるための表示制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の液体噴射装置。
- 前記キャリッジの移動領域における所定の位置において、前記液体収容体を交換不能とするように前記液体収容体及び前記キャリッジを覆う被覆部を備えたハウジングを、さらに備え、
前記各記憶素子に接続された前記第1通信部と対向し得る前記被覆部の部分には、前記取得手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。 - 前記液体収容体は、底面、該底面と反対側の上面、及び前記底面と前記上面との間を延びる側面を有し、前記底面には液体を前記液体噴射ヘッドに供給するための液体供給口が設けられ、前記上面には前記第1通信部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
- 前記キャリッジには複数の液体収容体が着脱可能に搭載されており、前記複数の液体収容体のうち、少なくとも前記第2通信部と通信可能な位置にある液体収容体が、前記被覆部によって覆われることを特徴とする請求項7又は8に記載の液体噴射装置。
- 前記キャリッジの移動領域は、所定のターゲットに向けて液体を噴射するために設定された第1区域と残りの第2区域とを含み、前記被覆部は、前記第2区域に対応して設けられていることを特徴とする請求項7〜9のいずれか1つに記載の液体噴射装置。
- 収容した液体に関する情報を記憶する記憶素子を備えた液体収容体を搭載し且つ前記液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えたキャリッジを移動させながら液体噴射を行う液体噴射装置の制御方法において、
前記キャリッジに搭載された液体収容体と交換可能な交換用液体収容体に設けられた記憶素子に記憶された液体に関する情報、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体の前記記憶素子に記憶されている前記情報を、前記各記憶素子に接続された第1通信部と非接触で通信可能な第2通信部を備えて取得する段階と、
前記交換用液体収容体内の液体に関する前記情報、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体内の液体に関する前記情報に基づいて、前記キャリッジに搭載された液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきか否かを判断する段階と、
前記キャリッジに搭載された液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきであると判断された場合には、前記キャリッジを交換位置に移動させる段階と
を備えたことを特徴とする液体噴射装置の制御方法。 - 前記各記憶素子には、対応する液体収容体に収容された液体の色及び残量が前記情報として記録されており、
前記交換用液体収容体内の液体の残量が、前記キャリッジに搭載され且つ前記交換用液体収容体内の液体と同色の液体を収容した液体収容体内の液体の残量よりも多い場合に、その液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきであると判断することを特徴とする請求項11に記載の液体噴射装置の制御方法。 - 取得された前記交換用液体収容体内の液体に関する情報を表示装置に表示させる段階を更に備えたことを特徴とする請求項11又は12に記載の液体噴射装置の制御方法。
- 収容した液体に関する情報を記憶する記憶素子を備えた液体収容体を搭載し且つ前記液体を噴射する液体噴射ヘッドを備えたキャリッジを移動させながら液体噴射を行う液体噴射装置のコンピュータを、
前記キャリッジに搭載された液体収容体と交換可能な交換用液体収容体に設けられた記憶素子に記憶された液体に関する情報、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体の前記記憶素子に記憶されている前記情報を、前記各記憶素子に接続された第1通信部と非接触で通信可能な第2通信部を備えて取得する手段、
前記交換用液体収容体内の液体に関する前記情報、及び前記キャリッジに搭載された液体収容体内の液体に関する前記情報に基づいて、前記キャリッジに搭載された液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきか否かを判断する手段、及び
前記キャリッジに搭載された液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきであると判断された場合には、前記キャリッジを交換位置に移動させる手段
として機能させるための制御プログラム。 - 前記各記憶素子には、対応する液体収容体に収容された液体の色及び残量が前記情報として記録されており、
前記交換用液体収容体内の液体の残量が、前記キャリッジに搭載され且つ前記交換用液体収容体内の液体の色と同色の液体を収容した液体収容体内の液体の残量よりも多い場合に、その液体収容体を前記交換用液体収容体に交換すべきであると判断することを特徴とする請求項14に記載の制御プログラム。 - 前記コンピュータを、取得された前記交換用液体収容体内の液体に関する情報を表示装置に表示させる手段として更に機能させることを特徴とする請求項14又は15に記載の制御プログラム。
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