JP2000334974A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JP2000334974A
JP2000334974A JP14745699A JP14745699A JP2000334974A JP 2000334974 A JP2000334974 A JP 2000334974A JP 14745699 A JP14745699 A JP 14745699A JP 14745699 A JP14745699 A JP 14745699A JP 2000334974 A JP2000334974 A JP 2000334974A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不適合なインクカートリッジの装着から記録
装置を保護すること。 【解決手段】 記録装置との適合性を判断するデータを
格納した記憶手段7が設けられたインクカートリッジ4
からインクの供給を受けるインクジェット記録ヘッド4
と、記憶手段7のデータに基づいてインクの適合性を判
断して印刷動作を実行する印刷制御手段10を備えたイ
ンクジェット記録装置において、インクカートリッジ4
が装着された段階で、当該インクカートリッジ4との適
合性が確認できない場合には、警告を発するとともに、
ユーザからの継続指令の入力を待って以後の動作を実行
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は,交換可能なインク
カートリッジからインクの供給を受けてノズル開口から
インク滴を吐出しながら記録媒体に印刷を行う記録装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、インクジェット記録装置は、印
刷データに対応して駆動信号を圧電振動子や発熱手段等
に供給し、圧電振動子や発熱手段等で発生したエネルギ
によりインクを加圧してノズル開口からインク滴を吐出
させる記録ヘッドと、これにインクを供給するためのイ
ンクを収容したインクカートリッジを備えている。そし
て、印字品質は、記録ヘッドの解像度で決まる他、イン
クの粘度や、記録媒体上での滲み具合等に大きく左右さ
れるため、印字品質の向上をめざしてインク特性の改善
や、また同一のインクであってもインク特性に適した記
録ヘッドの駆動方法の改善が行われ、さらにはノズル開
口の目詰まりを防止するための空吐出の周期や、キャッ
ピング状態で強制吐出させる等のメンテナンス条件の改
善が図られている。
【0003】このような改良の成果は、例えば特開平5-
193127号公報に見られるように、インクカートリッジに
付帯された半導体記憶手段に各データを格納することに
より、ユーザサイドの記録装置に反映できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記録装
置の印刷品質の改良や、また多様なニーズに応えるた
め、記録装置の品種ばかりでなく、同一の記録装置にあ
ってもインク種類を変更して最適な印刷を可能ならしめ
ることが考えられている。このため、目的に対応したイ
ンクの選択にミスが生じ易く、意図した品質の印刷物を
得ることができないという不都合がある。本発明はこの
ような事情に鑑みてなされたものであって、インクカー
トリッジに付帯された記憶手段に格納されたデータに基
づいて装着されたインクカートリッジの適合性をユーザ
に報知することができる記録装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために本発明においては、記録装置との適合性を判断
するデータを格納した記憶手段が設けられたインクカー
トリッジからインクの供給を受けるインクジェット記録
ヘッドと、前記記憶手段のデータに基づいてインクの適
合性を判断して印刷動作を実行する制御手段を備えたイ
ンクジェット記録装置において、インクカートリッジが
装着された段階で、当該インクカートリッジとの適合性
が確認できない場合には、警告を発するとともに、ユー
ザからの継続指令の入力を待って以後の動作を実行する
ようにした。
【0006】
【作用】適合性が確認できない場合にはユーザによる確
認を待ってから記録ヘッドへのインクの充填等の以後の
動作を実行して不適切なインクの充填による記録ヘッド
の破損や、印刷用紙の無駄を防止する。
【0007】
【発明の実施の形態】そこで以下に、本発明の詳細を図
示した実施例に基づいて説明する。図1は、本発明のイ
ンクジェット記録装置の一実施例を示すものであって、
駆動モータ1により往復駆動されるキャリッジ2には、
記録用紙の対向面側に記録ヘッド3が設けられ、また上
面には記録ヘッド3にインクを供給するインクカートリ
ッジ4が着脱可能に搭載されている。
【0008】インクカートリッジ4は、図2に示したよ
うに外部接点5とコンタクト可能な電極6に接続された
半導体記憶手段7が装着されていて、これには インクカートリッジを特定するためのIDデータ 製造年月日 使用可能期限 適合する記録装置を特定するデータ インク容量 等の他、記録装置を最適な条件で駆動するための制御デ
ータ等が格納さている。
【0009】再び図1に戻って、印刷制御手段10は、
当該記録装置に適したインクのデータを格納した基準デ
ータ記憶手段11を備え、ここに格納されたデータとイ
ンクカートリッジ4から読出されたデータとを比較して
印刷可能か否かを判定し、適合する場合には予め定めら
れた駆動条件によりヘッド駆動手段12を制御して印刷
動作を実行し、また適合性が確認できない場合には、パ
ネル13やホストのディスプレイに警告を表示する。
【0010】つぎにこのように構成した装置の動作を、
図3に示したフローチャートに基づいて説明する。パネ
ル13のインクカートリッジ交換スイッチ14や、ホス
トからインクカートリッジ交換指令が発せられると、印
刷制御手段10は、キャリッジ4をインクカートリッジ
交換位置に移動させる。
【0011】この状態でインクカートリッジ4が装着さ
れると(ステップ イ)、印刷制御手段10は、データ
読出し手段16を介してインクカートリッジ4の半導体
記憶手段7から、制御データを読出して当該記録装置に
適合するデータであるか、否かを判定する(ステップ
ロ)。適合する場合には印刷制御手段10は、記録ヘッ
ド3にインクを充填するためのシーケンスを起動して記
録ヘッド3にインクを充填し(ステップ ハ)、印刷可
能状態となる(ステップ ニ)。この状態で印刷指令が
入力すると(ステップ ホ)、印刷動作を継続する(ス
テップ ヘ)。
【0012】一方、当該記録装置との適合性が確認でき
ない場合には(ステップ ロ)、印刷制御手段10は、
インクカートリッジの交換や再確認を促す表示をパネル
13やホストのディスプレイに行い(ステップ ト)、
パネルの継続指令スイッチ15からの印刷継続指令の入
力か(ステップ チ)、またはインクカートリッジ交換
スイッチ14によるインクカートリッジの交換の指令
(ステップ リ)を所定時間待つ(ステップ ヌ)。所
定時間内にいずれの操作も行われない場合には、以後の
動作を停止する。
【0013】一方、警告に基づいてユーザが確認し、所
定時間内にパネル13の継続指令スイッチ15、または
ホストから印刷継続指令が出力されると(ステップ
チ)、装着されたインクカートリッジ4のインクを記録
ヘッド3に充填し(ステップル)、印刷が可能となる
(ステップ オ)。印刷指令が入力して(ステップ
ワ)、印刷が開始されて(ステップ カ)、インクカー
トリッジ4の交換に適した分量、例えば1頁分の印刷が
終了した段階で(ステップ ヨ)、ステップ(ト)に戻
ってインクカートリッジの交換や再確認を促す表示をパ
ネル13やホストのディスプレイに行い、適合性が確認
できないインクでの印刷による不都合を可及的に防止す
る。
【0014】このように、所定量の印刷が終了する度に
インクカートリッジ4の交換を促すことにより、不適合
なインクの使用による記録用紙の無駄や、記録ヘッド3
への致命的な損傷を可及的に少なくしてユーザへの損失
を防止しつつ、手元に適合するカートリッジが存在しな
い場合にでも、若干量の印刷を可能として、印刷不能に
よる不便を解消する。
【0015】なお、上述の実施例においては、適合性が
確認できないカートリッジが装着されている場合には、
損傷を最小限とするために、所定量の印刷が終了する毎
に、カートリッジの確認を要求するようにしているが、
図3におけるステップ(ヨ)を設けることなく、図4に
示したように1度だけ警告し、以後、適合性が確認でき
た場合と同等に扱って簡易的な保護とすることもでき
る。
【0016】また、上述の実施例においては、インクカ
ートリッジをキャリッジに搭載する形式の記録装置に例
を採って説明したが、インクカートリッジを函体に収容
し、インク供給チューブによりキャリッジの記録ヘッド
にインクを供給する記録装置に適用しても同様の作用を
奏することは明らかである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明おいては、イ
ンクカートリッジが装着された段階で、当該インクカー
トリッジとの適合性が確認できない場合には、警告を発
するとともに、ユーザからの継続指令の入力を待って以
後の動作を実行するので、インクカートリッジの適合性
が確認できない状態では、ユーザによる確認に基づいて
記録ヘッドへのインクの充填等の以後の動作を実行させ
ることができ、不適切なインクの充填による記録ヘッド
の破損や、印刷用紙の無駄を防止することができ、また
記録装置側の不都合により適合性の確認ができ無い場合
にでも強制的に印刷動作に移行でき、装置の不都合によ
るユーザの不満を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施例を
示すブロック図である。
【図2】インクカートリッジの一実施例を示す図であ
る。
【図3】同上装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施例を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
2 キャリッジ 3 記録ヘッド 4 インクカートリッジ 7 半導体記憶手段 13 パネル 14 インクカートリッジ交換スイッチ 15 継続指令スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録装置との適合性を判断するデータを
    格納した記憶手段が設けられたインクカートリッジから
    インクの供給を受けるインクジェット記録ヘッドと、前
    記記憶手段のデータに基づいてインクの適合性を判断し
    て印刷動作を実行する制御手段を備えたインクジェット
    記録装置において、 インクカートリッジが装着された段階で、当該インクカ
    ートリッジとの適合性が確認できない場合には、警告を
    発するとともに、ユーザからの継続指令の入力を待って
    以後の動作を実行するインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記警告が、所定の印刷量毎に発せられ
    る請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記適合性の確認後、カートリッジ交換
    指令が入力した場合に、前記キャリッジをインクカート
    リッジの交換位置に移動させる請求項1に記載のインク
    ジェット記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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