JP3838132B2 - 用紙後処理装置 - Google Patents

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    • B65H45/00Folding thin material
    • B65H45/12Folding articles or webs with application of pressure to define or form crease lines
    • B65H45/14Buckling folders

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  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は用紙後処理装置に関する。より詳しくは、この発明は、複写機、プリンタ等の出力側に設けられ、出力された用紙を一旦二つ折りにして折り目を形成した後、その用紙を再び開く処理を行う用紙後処理装置に関する。
【0002】
なお、このような用紙後処理装置によって折り目が付けられた用紙は、例えば折り目が重なるように順次積み重ねられ、折り目に沿って一括してステープルが施されて、週刊誌のように綴じられる。
【0003】
【従来の技術】
この種の用紙後処理装置(フィニッシャとも呼ばれる。)としては、例えば図4(a)に示すように、上下一対のガイド板901a,901b;901c,901d;901e,901f,901f′;901g,901hで定められた搬送路901と、この搬送路901のうち下側のガイド板901f,901f′の間の隙間(これを「処理領域」と呼ぶ。)Aに搬送路901に面して設けられた折りローラ対(折りローラ910a,910bからなる)910と、それぞれ折りローラ910a,910bの外周に沿って回動し得る一対の円弧状ガイド部材911,912とを備えたものが知られている。搬送路901に配置されている搬送ローラ対906,907,908が正転(回転の向きを図中に矢印で示す。以下同様。)されて用紙880が処理領域Aへ搬送される段階では、用紙880の先端部880tが折りローラ対910に引っかかるのを防止するために、円弧状ガイド部材911,912はそれぞれ折りローラ910a,910bと搬送路901との間に介在する角度位置に配置されている。用紙880の先端部880tが処理領域Aを通り過ぎて用紙880の中央部880mが折りローラ対910のニップ(挟み部)Nの直上まで達すると、図4(b)に示すように、円弧状ガイド部材911,912が折りローラ対910の両側に相当する角度位置に退避され、上流側の搬送ローラ対907がさらに正転され、下流側の搬送ローラ対908が逆転される。これにより、用紙880の中央部880mは、上方へ湾曲しようとしても上側のガイド板901eによって規制されているので、下方へ湾曲する。ここで折りローラ対910が正転されると、用紙880の中央部880mが折りローラ対910のニップNに引き込まれ、その結果、用紙880の中央部880mに折り目Fが付けられる(折り処理)。折りローラ対910が用紙880の中央部880mを一定量引き込んだ後、図4(c)に示すように、それぞれ上流側の搬送ローラ対907が逆転、下流側の搬送ローラ対908が正転、折りローラ対910が逆転される。これにより、用紙880の折り目Fの両側に相当する部分880a,880bが折りローラ対910のニップNを通過しながら開かれて、搬送路901に戻される(開き処理)。このとき、用紙880の中央部880mには折り目Fが残っている。そして、図4(d)に示すように、搬送ローラ対907,908,909が正転されて、用紙880が下流側へ搬送される。円弧状ガイド部材911,912は、その用紙880の次に続く用紙881を処理領域Aへ搬送する用意のために、それぞれ折りローラ910a,910bと搬送路901との間に介在する角度位置に復帰される。
【0004】
従来は、折り処理、開き処理においてそれぞれ、折りローラ対910と搬送ローラ対907,908とは同時に起動され、かつ搬送速度(用紙のうち各ローラのニップに挟まれている部分の局所的な搬送速度を意味する。)が同じに設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、駆動系のばらつき等に起因して、折りローラ対910と搬送ローラ対907,908との間に若干の搬送速度差が生じて、折りローラ対910と搬送ローラ対907,908との間で用紙880を引っ張り合う場合がある。このような場合、用紙880の中央部880mとは別の望まれない箇所に折り目が付いたり(この現象を「折り位置ずれ」と呼ぶ。)、用紙880がダメージを受けたりするという問題がある。
【0006】
そこで、この発明の課題は、用紙に折り目を付ける用紙後処理装置であって、折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりするのを防止できるものを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の用紙後処理装置は、用紙を搬送するための搬送路と、この搬送路の所定の処理領域に面して設けられた折りローラ対と、上記搬送路のうち上記処理領域よりも上流側、下流側の位置にそれぞれ設けられた搬送ローラ対とを備えるとともに、
上記各搬送ローラ対によって用紙が上記搬送路を搬送され、上記用紙の折り目を付けるべき部位が上記折りローラ対のニップに対向する位置に達したとき、それぞれ上流側の搬送ローラ対を正転、下流側の搬送ローラ対を逆転、折りローラ対を正転させて、用紙のその部位を折りローラ対のニップに引き込んで折り目を形成する折り手段と、
上記折り目が形成された後、それぞれ上流側の搬送ローラ対を逆転、下流側の搬送ローラ対を正転、折りローラ対を逆転させて、上記用紙の折り目の両側に相当する部分を折りローラ対のニップを逆向きに通過させながら開いて、上記搬送路に戻す開き手段とを備えた用紙後処理装置において、
上記折り手段と開き手段との少なくとも一方は、上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分がそれぞれ緩むように、上記各搬送ローラ対の起動タイミングと上記折りローラ対の起動タイミングとをずらして設定することを特徴とする。
【0008】
なお、用紙の「折り目を付けるべき部位」は中央部に限られず、中央部から外れた部分である場合も含まれる。
【0009】
また、搬送ローラ対の「正転」とは用紙を搬送路の上流側から下流側へ搬送する回転、搬送ローラ対の「逆転」とは用紙を搬送路の下流側から上流側へ搬送する回転をそれぞれ意味する。折りローラ対の「正転」とは用紙を搬送路の処理領域から折りローラ対のニップへ引き込む向きの回転、折りローラ対の「逆転」とは用紙を折りローラ対のニップから搬送路の処理領域へ戻す向きの回転をそれぞれ意味する。
【0010】
この請求項1の用紙後処理装置では、各搬送ローラ対によって用紙が搬送路を搬送され、用紙の折り目を付けるべき部位が折りローラ対のニップに対向する位置に達したとき、上記折り手段は、それぞれ上流側の搬送ローラ対を正転、下流側の搬送ローラ対を逆転、折りローラ対を正転させて、用紙のその部位を折りローラ対のニップに引き込んで折り目を形成する(折り処理)。ここで、上記折り手段が上記各搬送ローラ対の起動タイミングを上記折りローラ対の起動タイミングよりも早く設定する場合、折り処理の間、上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分がそれぞれ緩む。したがって、折り処理で折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりすることがない。また、上記折り目が形成された後、上記開き手段は、それぞれ上流側の搬送ローラ対を逆転、下流側の搬送ローラ対を正転、折りローラ対を逆転させて、上記用紙の折り目の両側に相当する部分を折りローラ対のニップを逆向きに通過させながら開いて、上記搬送路に戻す(開き処理)。ここで、上記開き手段が上記折りローラ対の起動タイミングを上記各搬送ローラ対の起動タイミングよりも早く設定する場合、開き処理の間、上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分がそれぞれ緩む。したがって、開き処理で折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりすることがない。このように、この用紙後処理装置によれば、折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりするのを防止できる。
【0011】
請求項2に記載の用紙後処理装置は、用紙を搬送するための搬送路と、この搬送路の所定の処理領域に面して設けられた折りローラ対と、上記搬送路のうち上記処理領域よりも上流側、下流側の位置にそれぞれ設けられた搬送ローラ対とを備えるとともに、
上記各搬送ローラ対によって用紙が上記搬送路を搬送され、上記用紙の折り目を付けるべき部位が上記折りローラ対のニップに対向する位置に達したとき、それぞれ上流側の搬送ローラ対を正転、下流側の搬送ローラ対を逆転、折りローラ対を正転させて、用紙のその部位を折りローラ対のニップに引き込んで折り目を形成する折り手段と、
上記折り目が形成された後、それぞれ上流側の搬送ローラ対を逆転、下流側の搬送ローラ対を正転、折りローラ対を逆転させて、上記用紙の折り目の両側に相当する部分を折りローラ対のニップを逆向きに通過させながら開いて、上記搬送路に戻す開き手段とを備えた用紙後処理装置において、
上記折り手段と開き手段との少なくとも一方は、上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分がそれぞれ緩むように、上記各搬送ローラ対の搬送速度と上記折りローラ対の搬送速度とを変えて設定することを特徴とする。
【0012】
この請求項2の用紙後処理装置では、各搬送ローラ対によって用紙が搬送路を搬送され、用紙の折り目を付けるべき部位が折りローラ対のニップに対向する位置に達したとき、上記折り手段は、それぞれ上流側の搬送ローラ対を正転、下流側の搬送ローラ対を逆転、折りローラ対を正転させて、用紙のその部位を折りローラ対のニップに引き込んで折り目を形成する(折り処理)。ここで、上記折り手段が上記各搬送ローラ対の搬送速度を上記折りローラ対の搬送速度よりも速く設定する場合、折り処理の間、上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分がそれぞれ緩む。したがって、折り処理で折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりすることがない。また、上記折り目が形成された後、上記開き手段は、それぞれ上流側の搬送ローラ対を逆転、下流側の搬送ローラ対を正転、折りローラ対を逆転させて、上記用紙の折り目の両側に相当する部分を折りローラ対のニップを逆向きに通過させながら開いて、上記搬送路に戻す(開き処理)。ここで、上記開き手段が上記折りローラ対の搬送速度を上記各搬送ローラ対の搬送速度よりも速く設定するよりも早く設定する場合、開き処理の間、上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分がそれぞれ緩む。したがって、開き処理で折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりすることがない。このように、この用紙後処理装置によれば、折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりするのを防止できる。
【0013】
請求項3に記載の用紙後処理装置は、請求項1または2に記載の用紙後処理装置において、上記搬送路のうち上記処理領域の上記折りローラ対から遠い側に弾性材料からなるガイド板が設けられ、上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分が膨らんで上記ガイド板を押したとき、上記ガイド板は上記処理領域を拡大するように撓むことを特徴とする。
【0014】
この請求項3の用紙後処理装置では、上記折り処理や開き処理の間、上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分がそれぞれ緩んで、上記ガイド板側へ膨らんで上記ガイド板を押す。このとき、上記ガイド板は上記処理領域を拡大するように撓む。したがって、用紙がダメージを受けるのを防止できる。また、このようなガイド板は低コストで設けられるし、占有スペースも少ないし、撓み方の調整も容易になされる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の用紙後処理装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0016】
図1は、複写機本体1(上部に原稿を自動送りするための自動原稿搬送装置2、下部に用紙を供給するための給紙装置3が設けられている。)の出力側に一実施形態の用紙後処理装置4を付設した状態を示している。
【0017】
この用紙後処理装置4は、複写機本体1の排出ローラ11から排出された画像形成済みの用紙(以下、単に「用紙」という。)に折り目を形成するための折り目形成部6と、ステープルを施すための図示しないステープル部と、この用紙後処理装置4全体の動作を制御する制御部9とを備えている。折り目形成部6は、用紙に折り目を形成することなく、搬送路41を通して積載トレイ51上へ用紙を収容する第1モードの処理と、用紙に折り目を形成した後、積載トレイ51上へ用紙を収容する第2モードの処理とを実行することができる。そのようにして折り目が付けられた用紙は、折り目が重なるように積載トレイ51上に順次積み重ねられ、ステープル部によって折り目に沿って一括してステープルが施されて、週刊誌のように綴じられる。制御部9は、複写機本体1内の図示しない制御部との間で通信を行って、折り目形成部6が第1モードの処理と第2モードの処理とのいずれかを実行するように、また、ステープル部が必要なステープル処理を実行するように制御を行う。
【0018】
図2は上述の折り目形成部6の構成を示している。この折り目形成部6は、上下一対のガイド板41a,41b;41c,41d;41e,41f;41g,41hで定められた実質的に水平な搬送路41と、この搬送路41のうち下側のガイド板41d,41fの間の隙間(これを「処理領域」と呼ぶ。)Aに搬送路41に面して設けられた折りローラ対(折りローラ46a,46bからなる)46とを備えている。各ガイド板41a〜41hは、搬送路41を堅固に構成するために金属材料からなっている。
【0019】
上流側から下流側へ(図において左側から右側へ)用紙を搬送するために、搬送路41には、処理領域Aの上流側に受け入れローラ対42,搬送ローラ対43がこの順に設けられ、処理領域Aの下流側に搬送ローラ対44,排出ローラ対45がこの順に設けられている。
【0020】
上述の各ローラ対42,43,44,45,46は、そのローラ対を構成する一方のローラがそれぞれ制御部9の制御によって図示しないモータによって駆動され、他方のローラが従動回転する。図2中に矢印で示すように、受け入れローラ対42と排出ローラ対45は上流側から下流側へ用紙を搬送する向きに正転される。また、搬送ローラ対43,44と折りローラ対46は、正転だけでなく逆転も可能とされている。なお、折りローラ対46の「正転」とは用紙を搬送路41の処理領域Aから折りローラ対46のニップNへ引き込む向きの回転、折りローラ対46の「逆転」とは用紙を折りローラ対46のニップNから搬送路41の処理領域Aへ戻す向きの回転をそれぞれ意味する。
【0021】
また、搬送路41のうち処理領域Aの折りローラ対46から遠い側に、例えばポリイミド系樹脂のような弾性材料からなる可撓ガイド板47が設けられている。詳しくは、搬送ローラ対43,44の間で上側のガイド板41c,41eの間には、搬送方向(水平方向)に関して、下側のガイド板41d,41fの間の隙間(処理領域)Aよりも広い隙間が設けられている。可撓ガイド板47の上流側の端部47eはガイド板41cの外面に接した状態で固定される一方、可撓ガイド板47の下流側の端部47fはガイド板41eからわずかに離れた自由端となっている。これにより、可撓ガイド板47は、いわゆる片持ち状態で、ガイド板41c,41eの間の隙間をほぼ塞ぐように、実質的に搬送方向に沿って配置されている。このような可撓ガイド板47は比較的低コストで設けられるし、占有スペースも少ないし、撓み方の調整も容易になされる。
【0022】
次に、図3(a)〜(d)を参照して、この折り目形成部6の第2モードの処理について詳細に説明する。この第2モードでは、制御部9が折り手段および開き手段として働いて、搬送路41を搬送される用紙を折りローラ対46によって一旦二つ折りにして折り目を形成する処理(折り処理)と、搬送路41へ戻しながらその用紙を再び開く処理(開き処理)との制御を実行する。
【0023】
なお、次の処理例では、各搬送ローラ対43,44の搬送速度と折りローラ対46の搬送速度(用紙のうち各ローラのニップに挟まれている部分の局所的な搬送速度を意味する。)は同じに設定されているものとする。
【0024】
i) まず、図3(a)に示すように、搬送路41に配置されている搬送ローラ対43,44が制御部9の制御によって正転(回転の向きを図中に矢印で示す。以下同様。)されて、用紙80が処理領域Aへ搬送される。用紙80の先端部80tが処理領域Aを通り過ぎて、用紙80の折り目を付けるべき部位、この例では中央部80mが折りローラ対46のニップNの直上まで達すると、搬送ローラ対43,44は一旦停止され、用紙80も停止する。
【0025】
ii) 続いて、図3(b)に示すように、制御部9の制御によって、まず互いに同じ起動タイミングで上流側の搬送ローラ対43がさらに正転され、下流側の搬送ローラ対44が逆転される。続いて、各搬送ローラ対43,44の起動タイミングよりも遅い起動タイミングで、折りローラ対46が正転される。これにより、用紙80の中央部80mは、下方へ湾曲して折りローラ対46のニップNに引き込まれて、折りローラ対46のニップNを通過する。その結果、用紙80の中央部80mに折り目Fが付けられる(折り処理)。ここで、各搬送ローラ対43,44の起動タイミングが折りローラ対46の起動タイミングよりも早く設定されているので、折り処理の間、用紙80の折りローラ対46と各搬送ローラ対43,44との間の部分がそれぞれ緩む。したがって、折り処理で折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりするのを防止できる。
【0026】
また、この折り処理の間、図3(b)中に示すように、用紙80の折りローラ対46と各搬送ローラ対43,44との間の部分がそれぞれ可撓ガイド板47側へ膨らんで上記ガイド板47を押す。このとき、可撓ガイド板47は固定端47eを支点にして自由端47f側が処理領域Aを拡大するように外側へ撓む。したがって、用紙80がダメージを受けるのを防止できる。
【0027】
なお、折りローラ対46が用紙80の中央部80mを一定量引き込んだとき、、折りローラ対46と搬送ローラ対43,44は一旦停止される。
【0028】
iii) 次に、図3(c)に示すように、制御部9の制御によって、或る起動タイミングで折りローラ対が逆転される。続いて、折りローラ対46の起動タイミングよりも遅い、互いに同じ起動タイミングで、それぞれ上流側の搬送ローラ対43が逆転、下流側の搬送ローラ対44が正転される。これにより、用紙80の折り目Fの両側に相当する部分を折りローラ対46のニップNを逆向きに通過させながら開いて、搬送路41に戻す(開き処理)。用紙80はその中央部80mに折り目Fが残った状態で搬送路41に戻される。ここで、折りローラ対46の起動タイミングが各搬送ローラ対43,44の起動タイミングよりも早く設定されているので、開き処理の間、用紙80の折りローラ対46と各搬送ローラ対43,44との間の部分がそれぞれ緩む。したがって、開き処理で折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりするのを防止できる。
【0029】
また、この開き処理の間、図3(c)中に示すように、用紙80の折りローラ対46と各搬送ローラ対43,44との間の部分がそれぞれ可撓ガイド板47側へ膨らんで上記ガイド板47を押す。このとき、折り処理の場合と同様に、可撓ガイド板47は固定端47eを支点にして自由端47f側が処理領域Aを拡大するように外側へ撓む。したがって、用紙80がダメージを受けるのを防止できる。
【0030】
なお、二つ折りにされた用紙80の中央部80mが折りローラ対46のニップから解放されて搬送路41に戻されたとき、折りローラ対46と搬送ローラ対43,44は一旦停止される。
【0031】
iv) この後、図3(d)に示すように、搬送ローラ対43,44が正転されて、用紙80が下流側へ搬送される。
【0032】
このように、この折り目形成部6によれば、折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりするのを防止できる。この結果、用紙80の搬送の位置精度が要求される各搬送ローラ対43,44をステッピングモータで駆動する一方、紙折りのための高負荷がかかる折りローラ対46をDC(直流)モータで駆動するなど、各搬送ローラ対43,44の駆動系と折りローラ対46の駆動系とを別にすることができる。
【0033】
なお、上述の処理例では、折り処理と開き処理との両方で、用紙80の折りローラ対46と各搬送ローラ対43,44との間の部分がそれぞれ緩むように折りローラ対46の起動タイミングと各搬送ローラ対43,44の起動タイミングとをずらしたが、これに限られるものではない。折り処理において、折りローラ対46の起動タイミングと各搬送ローラ対43,44の起動タイミングとを一致させたとしても、用紙80の中央部80mが下方へ十分に湾曲して緩んだ状態で折りローラ対46のニップNに引き込まれる場合は、起動タイミングをずらす制御を省略しても良い。また、折り処理によって用紙80の折りローラ対46と各搬送ローラ対43,44との間の部分がそれぞれ十分に緩む場合は、開き処理において起動タイミングをずらす制御を省略しても良い。
【0034】
また、上述の処理例では、各搬送ローラ対43,44の搬送速度と折りローラ対46の搬送速度が同じに設定されているものとし、両者の起動タイミングをずらすようにしたが、これに限られるものではない。折り処理や開き処理で、各搬送ローラ対43,44の起動タイミングと折りローラ対46の起動タイミングとを同じに設定し、用紙80の折りローラ対46と各搬送ローラ対43,44との間の部分がそれぞれ緩むように、各搬送ローラ対43,44の搬送速度と折りローラ対46の搬送速度とを変えて設定しても良い。
【0035】
なお、この実施形態では、「折り目を付けるべき部位」を、搬送方向に関して用紙80の中央部80mとしたが、これに限られるものではなく、用紙80の中央部80mから外れた部位であっても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の用紙後処理装置によれば、折り位置ずれが生じたり、用紙がダメージを受けたりするのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 複写機本体の出力側に本発明の一実施形態の用紙後処理装置を付設した状態を示す図である。
【図2】 上記用紙後処理装置の折り目形成部の構成を示す図である。
【図3】 上記折り目形成部によって用紙に折り目を形成する処理を説明する図である。
【図4】 従来の用紙後処理装置によって用紙に折り目を形成する処理を説明する図である。
【符号の説明】
4 用紙後処理装置
41 搬送路、
42 受け入れローラ対
43,44 搬送ローラ対
45 排出ローラ対
46 折りローラ対
47 ガイド板
80 用紙

Claims (3)

  1. 用紙を搬送するための搬送路と、この搬送路の所定の処理領域に面して設けられた折りローラ対と、上記搬送路のうち上記処理領域よりも上流側、下流側の位置にそれぞれ設けられた搬送ローラ対とを備えるとともに、
    上記各搬送ローラ対によって用紙が上記搬送路を搬送され、上記用紙の折り目を付けるべき部位が上記折りローラ対のニップに対向する位置に達したとき、それぞれ上流側の搬送ローラ対を正転、下流側の搬送ローラ対を逆転、折りローラ対を正転させて、用紙のその部位を折りローラ対のニップに引き込んで折り目を形成する折り手段と、
    上記折り目が形成された後、それぞれ上流側の搬送ローラ対を逆転、下流側の搬送ローラ対を正転、折りローラ対を逆転させて、上記用紙の折り目の両側に相当する部分を折りローラ対のニップを逆向きに通過させながら開いて、上記搬送路に戻す開き手段とを備えた用紙後処理装置において、
    上記折り手段と開き手段との少なくとも一方は、上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分がそれぞれ緩むように、上記各搬送ローラ対の起動タイミングと上記折りローラ対の起動タイミングとをずらして設定することを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 用紙を搬送するための搬送路と、この搬送路の所定の処理領域に面して設けられた折りローラ対と、上記搬送路のうち上記処理領域よりも上流側、下流側の位置にそれぞれ設けられた搬送ローラ対とを備えるとともに、
    上記各搬送ローラ対によって用紙が上記搬送路を搬送され、上記用紙の折り目を付けるべき部位が上記折りローラ対のニップに対向する位置に達したとき、それぞれ上流側の搬送ローラ対を正転、下流側の搬送ローラ対を逆転、折りローラ対を正転させて、用紙のその部位を折りローラ対のニップに引き込んで折り目を形成する折り手段と、
    上記折り目が形成された後、それぞれ上流側の搬送ローラ対を逆転、下流側の搬送ローラ対を正転、折りローラ対を逆転させて、上記用紙の折り目の両側に相当する部分を折りローラ対のニップを逆向きに通過させながら開いて、上記搬送路に戻す開き手段とを備えた用紙後処理装置において、
    上記折り手段と開き手段との少なくとも一方は、上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分がそれぞれ緩むように、上記各搬送ローラ対の搬送速度と上記折りローラ対の搬送速度とを変えて設定することを特徴とする用紙後処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の用紙後処理装置において、
    上記搬送路のうち上記処理領域の上記折りローラ対から遠い側に弾性材料からなるガイド板が設けられ、
    上記用紙の上記折りローラ対と各搬送ローラ対との間の部分が膨らんで上記ガイド板を押したとき、上記ガイド板は上記処理領域を拡大するように撓むことを特徴とする用紙後処理装置。
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