JP3838120B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パチンコ機に代表される弾球遊技機や回胴式遊技機(以下、これらを総称して遊技機という)においては、様々な部材がビスによって固定されている。そして、遊技機の修理や部品交換をする際には、ドライバー等の工具を使ってビスを逆回転させることによってビスを取り外している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようにしてビスを取り外すと、ビスが工具の先端からこぼれ落ちてしまうことがあり、その場合に、例えば、ビスが基板ケース内に入って基板をショートさせてしまったり、配線の混雑する遊技機裏面側の部材に挟まって取れなくなってしまったり、あるいは、遊技機設置島台内や遊技機内の遊技球を通すための通路に入り込んでしまうという問題があった。
【0004】
特に、遊技球が転動する上記通路にビスが入り込んでしまうと、ビスは球の流れを止めて遊技の阻害をしてしまったり、球の流れにビスが押し流されて通路の奥までいってしまい、取りたくても取れないようになってしまったり、更に結果としてビスを紛失してしまうことで、遊技機の部品を完全な状態に修復することができなくなってしまうという問題があった。また、遊技機組立の際にも誤って遊技球の通路にビスが入り込んでしまうと同様の問題が発生してしまっていた。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、遊技機の故障や部品交換または組立の際に、ビスが落下してしまい遊技機の不良に繋がったり、ビス自体の紛失を招いたりするのを防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段、および発明の効果】
上述の目的を達成するために、請求項1に記載の遊技機は、第1の部材に螺合部材を通して該螺合部材と第2の部材とを螺合させることにより、前記第1の部材または前記第2の部材のいずれか一方を他方に対して固定する構造において前記第1の部材に設けられる部材であり、前記第1,第2の部材から前記螺合部材を取り外す際に、取り外された前記螺合部材が落下するのを防止する落下防止部材を備えた遊技機であって、
前記落下防止部材が、上側に凹面を有する形状で、前記第1の部材から突出するように形成され、取り外された前記螺合部材を前記凹面で受け止めることによって前記螺合部材の落下を防止する樋状部材であり、
前記樋状部材が、前記第1の部材を貫通するように形成された貫通部の周囲から突出する円筒体を上下に分割した分割体の下側部分に相当する形状とされ、前記円筒体の内周面が前記凹面となっており、
前記樋状部材が、前記凹面に切欠を有する形状とされ、
前記切欠が、ねじ溝を有する軸部および該軸部より径の太い頭部を有する形状の前記螺合部材に対し、前記螺合部材の前記軸部は通過可能な形態で、且つ、前記螺合部材の前記頭部は通過不能な形態とされ、
前記切欠が、前記樋状部材の突出方向先端側から切り込まれた形状の切欠であり、
遊技機設置島台に固定される外枠の正面側に開閉可能に取り付けられた内枠を備えており、
前記第1の部材が、前記内枠の正面側に固定される装飾部材であり、
前記第2の部材が、前記装飾部材の正面側に配設された発光部材を被覆する電飾カバー部材であり、
前記装飾部材には、前記内枠側から前記電飾カバー部材側へと貫通する貫通部が形成されていて、前記螺合部材を前記内枠側から前記貫通部に差し込んで該螺合部材と前記電飾カバー部材とを螺合させることにより、前記電飾カバー部材が前記装飾部材に対して固定されており、
工具を差し入れ可能な穴または切欠を前記内枠に設けることにより、前記装飾部材を前記内枠から取り外さずに、前記穴または切欠に前記工具を差し入れて、該工具によって前記螺合部材に対する操作を実施可能に構成されている
ことを特徴とする。
【0007】
この遊技機において、螺合部材とは、例えば、ビス、木ねじ、皿ねじ、ボルトなどであり、第1の部材に螺合部材を通して螺合部材と第2の部材とを螺合させることにより、第1の部材または第2の部材のいずれか一方を他方に対して固定できるものである。
【0008】
第1の部材に螺合部材を通すためには、第1の部材に螺合部材と螺合するねじ穴を設けてもしてもよいし、そのようなねじ穴よりも径の大きいバカ穴を設けてもよい。第1の部材にバカ穴を設けた場合、螺合部材としては、バカ穴を通らない形状の頭部を有するものを用いる。一方、第1の部材にねじ穴を設けた場合、螺合部材としては、ねじ穴を通らない形状の頭部を有するものを用いてもよいが、そのような頭部のないねじをも用いることができる。
【0009】
第2の部材と螺合部材とを螺合させるためには、第2の部材に螺合部材と螺合するねじ穴を設けてもよいし、例えば木ねじのように、穴の開いていない第2の部材に螺合部材を強制的にねじ込んで螺合部材自体で穴を形成してもよい。
【0010】
下防止部材は、第1,第2の部材から螺合部材を取り外す際に、取り外された螺合部材が落下するのを防止する部材である。落下防止部材の具体的な形状は、上側に凹面を有する形状で、前記第1の部材から突出するように形成され、取り外された前記螺合部材を前記凹面で受け止めることによって前記螺合部材の落下を防止する樋状部材であり、この樋状部材は、第1の部材を貫通するように形成された貫通部の周囲から突出する円筒体を上下に分割した分割体の下側部分に相当する形状とされ、前記円筒体の内周面が前記凹面となっているものである。このような落下防止部材は、さらに、磁力によって前記螺合部材を吸引することにより、前記螺合部材の落下を防止する磁石を併用したものであってもよい。
【0011】
このように構成された遊技機によれば、ドライバー等の工具を使って螺合部材を取り外した際に、螺合部材が工具の先端からこぼれ落ちてしまったとしても、落下防止部材が螺合部材の落下を防止する。特に、落下防止部材として上記樋状部材を設けたので、工具の先端からこぼれ落ちた螺合部材が、樋状部材の凹面で受け止められるため、予期しない場所に螺合部材が落下してしまうことがない。また、落下防止部材として上記磁石を設けた場合は、工具の先端からこぼれ落ちた螺合部材が、磁石に吸引されるため、予期しない場所に螺合部材が落下してしまうことがない。したがって、螺合部材が基板ケース内に入って基板をショートさせてしまうようなことはなくなり、あるいは、配線の混雑する遊技機裏面側の部材間に螺合部材が挟まって取れなくなってしまうこともなくなり、さらには、遊技機設置島台内や遊技機内の遊技球を通すための通路に螺合部材が入り込んでしまうこともない。
【0012】
しかも、上記落下防止部材においては、前記樋状部材が、前記第1の部材を貫通するように形成された貫通部の周囲から突出する円筒体を上下に分割した分割体の下側部分に相当する形状とされ、前記円筒体の内周面が前記凹面となっている。
【0013】
したがって、螺合部材が樋状部材の凹面で受け止められた際に、螺合部材が凹面の最下位置である中央に集まるので、凹面の縁に螺合部材が集まるようなものに比べ、螺合部材が凹面から脱落するような事態を招きにくい。また、凹面全体が円筒内周面の一部に相当する曲面形状となっているので、凹面上に載った螺合部材を凹面に沿って滑らせるようにして、容易に凹面から取り出すことができる。
【0014】
また、前記樋状部材が、前記凹面に切欠を有する形状とされ、前記切欠が、ねじ溝を有する軸部と、該軸部より径の太い頭部とを有する形状になっている前記螺合部材に対し、前記螺合部材の前記軸部は通過可能な形態で、且つ、前記螺合部材の前記頭部は通過不能な形態とされている。
【0015】
このような樋状部材を採用すれば、螺合部材が樋状部材の凹面で受け止められた際に、螺合部材の軸部は切欠に入り込む一方、螺合部材の頭部は切欠の周縁に引っかかるため、螺合部材が頭部を上にして宙づりになる。したがって、螺合部材を取り出すときに、一番つまみやすい頭部が上を向くので、頭部をつまんで螺合部材を容易に回収することができる。
【0016】
また、遊技機は、遊技機設置島台に固定される外枠の正面側に開閉可能に取り付けられた内枠を備えており、前記第1の部材が、前記内枠の正面側に固定される装飾部材であり、前記第2の部材が、前記装飾部材の正面側に配設された発光部材を被覆する電飾カバー部材であり、前記装飾部材には、前記内枠側から前記電飾カバー部材側へと貫通する貫通部が形成されていて、前記螺合部材を前記内枠側から前記貫通部に差し込んで該螺合部材と前記電飾カバー部材とを螺合させることにより、前記電飾カバー部材が前記装飾部材に対して固定されている。
【0017】
このような遊技機によれば、螺合部材が内枠側から貫通部に差し込まれて電飾カバー部材と螺合するので、電飾カバー部材を装飾部材に固定するに当たって、遊技機の正面側である電飾カバー部材側に螺合部材が露出しないようにすることができる。したがって、電飾カバー部材側から螺合部材を差し込むものとは異なり、遊技機正面側の外観を意匠性に優れたものとすることができ、また、遊技機正面側からの操作で螺合部材を取り外すことができないので、悪意のある第三者に電飾カバー部材を取り外されてしまうことがなく、防犯の面からも優れた効果を奏する。さらに、電飾カバー部材を取り外したい場合には、螺合部材を取り外せばよく、その際、落下防止部材が螺合部材の落下を防止するので、電飾カバー部材を取り外す際に、螺合部材が落下して問題を招くこともない。
【0018】
また、前記内枠の正面側と前記装飾部材の背面側との間に隙間がある場合には、前記落下防止部材が、上側に凹面を有する形状で、前記装飾部材から突出するように形成され、その突出方向について前記隙間を越える位置まで延びる長さを有し、取り外された前記螺合部材を前記隙間の上方で前記凹面によって受け止めることにより、前記螺合部材の前記隙間への落下を防止しているとよい。このような落下防止部材は、前記突出方向について前記内枠を越える位置まで延びる長さを有するものであってもよい。
【0019】
このような遊技機によれば、落下防止部材が、隙間を越える位置まで延びていて、螺合部材を隙間の上方で凹面によって受け止めるので、手の届かない隙間に螺合部材が落下してしまうのを防止することができる。
また、工具を差し入れ可能な穴または切欠を前記内枠に設けることにより、前記装飾部材を前記内枠から取り外さずに、前記穴または切欠に前記工具を差し入れて、該工具によって前記螺合部材に対する操作を実施可能に構成されている。
【0020】
このような構成を採用した遊技機によれば、装飾部材を内枠から取り外さなくても、内枠に設けられた穴または切欠に工具を差し入れて、その工具で螺合部材に対する操作を実施できるので、電飾カバー部材を簡単に取り外すことができる。したがって、電飾カバー部材を容易には取り外せないものとは異なり、電飾カバー部材によって覆われていた発光部材や、その発光部材の点灯制御を行う電飾基板の修理、交換などを簡単に実施することができる。また、その際、落下防止部材が螺合部材の落下を防止するので、電飾カバー部材を取り外す際に、螺合部材が落下して問題を招くこともない。
【0028】
なお、上記第1,第2の部材の具体的な例としては、上記の他、上皿、下皿、発射装置、賞球払出装置、各種基板ないし当該基板を収納する基板ボックスなどでもよく、要するに、螺合部材を利用して遊技機内部で固定されるような各種部材または各種装置が上記第1,第2の部材となり得る。
【0029】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について、代表的な遊技機の一つであるパチンコ機を例に挙げて説明する。
パチンコ機1は、図1に示すように、遊技機設置島台に固定される外枠3と、この外枠3の正面側に開閉可能に取り付けられた内枠5を備えている。そして、内枠5の正面側には、上装飾部材11(本発明でいう第1の部材ないし装飾部材に相当)、右装飾部材12、左装飾部材13などが固定され、さらに上装飾部材11には、第1の電飾カバー部材15(本発明でいう第2の部材ないし電飾カバー部材に相当)と、第2の電飾カバー部材16が固定されている。なお、この他、内枠5の正面側には、この種のパチンコ機において周知の各種部材、例えば、ガラス枠21、上皿枠22、上皿23、下皿24、錠25、発射ハンドル26なども設けられている。
【0030】
上装飾部材11、第1の電飾カバー部材15、および第2の電飾カバー部材16は、図2に示すような順序で重ねられており、これらを内枠5に取り付ける際には、電飾基板31および圧入部材33とともに、あらかじめこれらの組立体が構成され、その組立体が内枠5に対して取り付けられる。
【0031】
上装飾部材11は、ABS樹脂製の成形品で、図3(a)、および同図(b)に示す通り、正面側には、電飾基板31、第1の電飾カバー部材15、および第2の電飾カバー部材16が配置される収納領域34が形成され、この収納領域34内には、電飾基板31を適正な位置に位置決めして保持するための嵌合部35と、第1の電飾カバー部材15を適正な位置に位置決めして保持するための係止穴37と、第2の電飾カバー部材16を適正な位置に位置決めして保持するための係止穴39とが形成されている。また、上装飾部材11の背面側には、圧入部材33が外周に嵌め込まれる軸41が突設されている。さらに、上装飾部材11には、背面側から正面側へと貫通する貫通穴43(本発明でいう貫通部)が形成され、この上装飾部材11の背面側で貫通穴43の下方となる位置には、円筒体の下側部分に相当する形状(樋状)の落下防止部材45(樋状部材)が突設されている。貫通穴43には、背面側からビス(本発明でいう螺合部材)が差し込まれ、そのビスを第1の電飾カバー部材15と螺合させることにより、上装飾部材11と第1の電飾カバー部材15が相互に固定される。
【0032】
第1の電飾カバー部材15は、透明橙色のポリカーボネート樹脂製の成形品で、図4(a)〜同図(d)に示す通り、背面側には、上記係止穴37と係合する係合突起47が突設され、上装飾部材11に対して固定される際に上述したビスがねじ込まれる穴49が形成されている。この穴49は、ビスのネジ山より径の小さい穴であり、ビスを強制的にねじ込むことにより、ビスによってネジ溝が刻まれてビスと螺合するようになっている。なお、第1の電飾カバー部材15は、左右対称な形状のものが二つ設けられるが、図4においては、左側のものだけが図示してある。
【0033】
第2の電飾カバー部材16は、透明赤色のポリカーボネート樹脂製の成形品で、図5(a)〜同図(c)に示す通り、背面側および左右両端には、上記係止穴39と係合する係合突起51が突設されいる。また、正面側には、第1の電飾カバー部材15が嵌る凹部53が形成され、この凹部53に第1の電飾カバー部材15を嵌め込んで、第1の電飾カバー部材15と上装飾部材11とをビスで固定すると、第1の電飾カバー部材15と上装飾部材11との間に第2の電飾カバー部材16が挟み込まれた状態になり、これにより、第2の電飾カバー部材16が第1の電飾カバー部材15および上装飾部材11に対して固定されるようになっている。
【0034】
電飾基板31は、その正面側にランプ32(本発明でいう発光部材)が配設されていて、そのランプ32の点灯制御を行うための電気回路を備えるものである。
圧入部材33は、金属製で、内枠5へ差し込む際には弾性変形して内枠5に形成された取付穴に入り込み、一旦、取付穴に入り込むと弾性変形していた部分の形状が復元し、それにより、取付穴から抜けなくなるものである。このような圧入部材33を使って上装飾部材11を内枠5に取り付けているため、上装飾部材11は、内枠5に対して可逆的に着脱することができない状態にある。
【0035】
さらに、内枠5には、図6および図7に示すとおり、作業用貫通穴55(本発明でいう「工具を差し入れ可能な穴または切欠」に相当)が形成されている。この作業用貫通穴55は、内枠5に上装飾部材11を取り付けた際に、上記落下防止部材45がちょうど作業用貫通穴55の中に入り込むような位置に形成されており、上記落下防止部材45の先端は、図7に示すように、内枠5の背面側壁面よりもさらに背面方向まで延びている。
【0036】
以上のように構成されたパチンコ機1の効果を、図7を参照しながら説明する。
このパチンコ機1によれば、ドライバー等の工具を使ってビス59を取り外した際に、ビス59が工具の先端からこぼれ落ちてしまったとしても、落下防止部材45が上側の凹面でビス59を受け止めることにより、ビス59の落下を防止する。したがって、ビス59が、指の届かない隙間61に落ち込んで取れなくなってしまうようなことがない。また、ビス59がさらに別の場所へ落下してしまうこともないので、例えば、基板ケース内に入って基板をショートさせてしまうようなことはなくなり、あるいは、配線の混雑する遊技機裏面側の部材間にビス59が挟まって取れなくなってしまうこともなくなり、さらには、遊技機設置島台内や遊技機内の遊技球を通すための通路にビス59が入り込んでしまうといったこともない。
【0037】
また、ビス59が内枠5側から貫通穴43に差し込まれて第1の電飾カバー部材15と螺合するので、第1の電飾カバー部材15を上装飾部材11に固定するに当たって、パチンコ機1の正面側である第1の電飾カバー部材15側にビス59が露出しないようにすることができる。したがって、第1の電飾カバー部材15側からビスを差し込むものとは異なり、遊技機正面側の外観を意匠性に優れたものとすることができ、また、遊技機正面側からの操作でビス59を取り外すことができないので、悪意のある第三者に第1の電飾カバー部材15などを取り外されてしまうことがなく、防犯の面からも優れた効果を奏する。さらに、第1の電飾カバー部材15などを取り外したい場合には、ビス59を取り外せばよく、その際、落下防止部材45がビス59の落下を防止するので、第1の電飾カバー部材15などを取り外す際に、ビス59が落下して問題を招くこともない。したがって、電飾カバー部材を取り外すことができない遊技機や電飾カバー部材を取り外す際にビスが落下しやすい遊技機とは異なり、電飾基板31やランプ32の修理・交換を容易且つ安全に実施することができる。
【0038】
さらに、内枠5には、ドライバー等の工具を差し入れ可能な作業用貫通穴55を設けてあるので、上装飾部材11自体を内枠5から取り外すことが困難な状態であるにもかかわらず、ビス59に対する操作を実施でき、その際、落下防止部材45がビス59の落下を防止するので安全である。
【0039】
さらに、第2の電飾カバー部材16は、上装飾部材11と第1の電飾カバー部材15との間に挟み込まれて固定されているので、第2の電飾カバー部材15を固定するために専用のビスなどを用いる必要がなく、その分の部品コストを低減できるのはもちろんこと、組み立てにかかる手間も削減され、これらにより、パチンコ機1の製造コストを低く抑えることができる。また、第2の電飾カバー部材16についても、ビスが露出していた従来品とは異なり、意匠性に優れたものとすることができる。
【0040】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限定されず、この他にも種々の形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、図8(a)、同図(b)に示すような、円筒体の下側部分に相当する形状の落下防止部材45を設けて、この円筒内周面によってビス59を受け止めるように構成してあったが、さらに、図8(c)、同図(d)に示す落下防止部材71のように、ビス59の軸部59aは通過するものの、頭部59bは通過しない幅の切欠73を、最下位置に形成してもよい。落下防止部材45の場合は、ビス59が凹面の最下位置である中央に集まるので、凹面の縁にビスが集まるようなものに比べ、ビス59が凹面から脱落しにくいという効果があるが、落下防止部材71の場合は、ビス59の軸部59aは切欠73に入り込む一方、ビス59の頭部59bは切欠73の周縁に引っかかるため、ビス59が中央に集まるだけでなく、ビス59が頭部59bを上にして宙づりになる。したがって、ビス59を取り出すときに、一番つまみやすい頭部59bが上を向くので、頭部59bをつまんでビス59を容易に回収することができる。
【0041】
また、上記実施形態では、落下防止部材45を樋状のものとして凹面でビス59を受け止めるようにしたが、これに限らず、図9(a)、同図(b)に示す落下防止部材75のように、磁石77を利用して、磁力でビス59を吸引して落下を防止するようにしてもよい。このような磁石77を利用した落下防止部材75であれば、磁力をより強力なものとすることにより、必ずしも樋状にする必要がなく、例えば、上装飾部材11の貫通穴43の周辺であれば、貫通穴43の側方や上方でビス59を磁着することもできるので、落下防止部材75を設ける位置についての自由度が高くなる。
【0042】
さらに、上記実施形態では、ビス59によって上装飾部材11に第1の電飾カバー部材15を固定する例を示したが、これと同様にビスで固定される各種部材または各種装置に対して、同じような形態の落下防止部材を設けてもよい。具体的には、図6に示される発射装置81、賞球払出装置83、基板ボックス85などもビス止めされるものなので、これらのビス止め箇所に落下防止部材を設けてもよい。また、この他、上皿、下皿など、ビスを利用して遊技機内部で固定されるようなものについて、それぞれ落下防止部材を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態として説明した遊技機の正面図である。
【図2】 内枠、上装飾部材、第1の電飾カバー部材、および第2の電飾カバー部材などの組み立て状態を説明するための分解斜視図である。
【図3】 上装飾部材を示し、(a)はその正面図、(b)はその背面図である。
【図4】 第1の電飾カバー部材を示し、(a)はその平面図、(b)はその左側面図、(c)はその正面図、(d)はその背面図である。
【図5】 第2の電飾カバー部材を示し、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその背面図である。
【図6】 上装飾部材を取り付けた状態での内枠の背面図である。
【図7】 内枠、上装飾部材、第1の電飾カバー部材、および第2の電飾カバー部材などを組み立て状態における縦断面図である。
【図8】 落下防止部材の変形例を示す斜視図である。
【図9】 落下防止部材の別の変形例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1・・・パチンコ機、3・・・外枠、5・・・内枠、11・・・上装飾部材、12・・・右装飾部材、13・・・左装飾部材、15,16・・・電飾カバー部材、21・・・ガラス枠、22・・・上皿枠、23・・・上皿、24・・・下皿、25・・・錠、26・・・発射ハンドル、31・・・電飾基板、32・・・ランプ、33・・・圧入部材、34・・・収納領域、35・・・嵌合部、37,39・・・係止穴、41・・・軸、43・・・貫通穴、45,71,75・・・落下防止部材、47,51・・・係合突起、49・・・穴、53・・・凹部、55・・・作業用貫通穴、59・・・ビス、59a・・・軸部、59b・・・頭部、61・・・隙間、73・・・切欠、77・・・磁石。

Claims (2)

  1. 第1の部材に螺合部材を通して該螺合部材と第2の部材とを螺合させることにより、前記第1の部材または前記第2の部材のいずれか一方を他方に対して固定する構造において前記第1の部材に設けられる部材であり、前記第1,第2の部材から前記螺合部材を取り外す際に、取り外された前記螺合部材が落下するのを防止する落下防止部材を備えた遊技機であって、
    前記落下防止部材が、上側に凹面を有する形状で、前記第1の部材から突出するように形成され、取り外された前記螺合部材を前記凹面で受け止めることによって前記螺合部材の落下を防止する樋状部材であり、
    前記樋状部材が、前記第1の部材を貫通するように形成された貫通部の周囲から突出する円筒体を上下に分割した分割体の下側部分に相当する形状とされ、前記円筒体の内周面が前記凹面となっており、
    前記樋状部材が、前記凹面に切欠を有する形状とされ、
    前記切欠が、ねじ溝を有する軸部および該軸部より径の太い頭部を有する形状の前記螺合部材に対し、前記螺合部材の前記軸部は通過可能な形態で、且つ、前記螺合部材の前記頭部は通過不能な形態とされ、
    前記切欠が、前記樋状部材の突出方向先端側から切り込まれた形状の切欠であり、
    遊技機設置島台に固定される外枠の正面側に開閉可能に取り付けられた内枠を備えており、
    前記第1の部材が、前記内枠の正面側に固定される装飾部材であり、
    前記第2の部材が、前記装飾部材の正面側に配設された発光部材を被覆する電飾カバー部材であり、
    前記装飾部材には、前記内枠側から前記電飾カバー部材側へと貫通する貫通部が形成されていて、前記螺合部材を前記内枠側から前記貫通部に差し込んで該螺合部材と前記電飾カバー部材とを螺合させることにより、前記電飾カバー部材が前記装飾部材に対して固定されており、
    工具を差し入れ可能な穴または切欠を前記内枠に設けることにより、前記装飾部材を前記内枠から取り外さずに、前記穴または切欠に前記工具を差し入れて、該工具によって前記螺合部材に対する操作を実施可能に構成されている
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記内枠の正面側と前記装飾部材の背面側との間に隙間があり、
    前記落下防止部材が、上側に凹面を有する形状で、前記装飾部材から突出するように形成され、その突出方向について前記隙間を越える位置まで延びる長さを有し、取り外された前記螺合部材を前記隙間の上方で前記凹面によって受け止めることにより、前記螺合部材の前記隙間への落下を防止しており、
    前記落下防止部材は、前記突出方向について前記内枠を越える位置まで延びる長さを有する
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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