JP6082883B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、装飾装置を備える遊技機に関する。
一般に、遊技場には、所定の操作により遊技を進行させるスロットマシン、パチンコ機などの遊技機が複数設置されている。
この種の遊技機は、遊技の興趣を高めるために、遊技者に対して視覚的な演出を行う電飾部を外装に備えている。電飾部は、LEDなどの光源が取り付けられるベース部材と、このベース部材の前面側に配置された透光性部材とで構成されており、遊技の進行などに応じて光源を発光制御することにより、電飾による演出効果が得られるようになっている(例えば、特許文献1、2参照)。
透光性部材は、通常、射出成形された透光性の樹脂部材からなり、ベース部材の前面側に取り付けられているが、その取付構造については、従来から提案されている。
例えば、特許文献1に示されている透光性部材は、背面端部に円形柱状のボス部が複数形成されているとともに、これらボス部の内側に雌ネジが形成されており、また、ベース部材には、ネジの軸部を挿通可能な貫通孔が形成されており、このベース部材の貫通孔を介してネジを透光性部材のボス部の雌ネジに螺入することにより、透光性部材をベース部材に取り付けるようになっている。
また、特許文献2に示される透光性部材は、背面から後方に延出する複数の係止片部を有し、これらの係止片部の先端部に形成された係止爪を、ベース部材に設けられた被係止部に係止することによりベース部材に取り付けるようになっている。
特開2009−247808号公報 特開2008−237694号公報
本発明は、外装の美観の低下を回避する遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の遊技機は、装飾装置が所定箇所に取り付けられる遊技機であって、前記装飾装置は、透光性を有する第1部材と、前記第1部材の裏側に設けられ、当該第1部材が取り付けられる第2部材と、前記第2部材の裏側に設けられ、発光手段を有する発光手段取付基板と、を備え、前記第1部材及び前記第2部材は、一方が弾性変形可能な爪部を有すると共に、他方が該爪部を係止可能な被係止部を有し、前記被係止部に係止した状態の前記爪部変位を阻止可能な変位阻止部材を備え、前記変位阻止部材は、前記第2部材及び前記発光手段取付基板の間に配置され、前記被係止部から脱抜する方向へ前記爪部が撓むことを規制可能な撓み規制部と、当該脱抜する方向に対して直行する方向へ前記爪部が移動することを規制可能な移動規制部と、を備えた構成としていある。
本発明の第一実施形態に係るスロットマシンの外観を示す概略斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るスロットマシンから電飾部を取り外した状態を示す概略斜視図である。 本発明の第一実施形態に係る電飾部の分解斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るレンズベースを裏面側から見た図を示しており、(a)は外観図、(b)は(a)のA部を拡大した要部拡大図である。 本発明の第一実施形態に係る変位阻止部材を示しており、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は左側面図、(e)はA−A断面図、(f)はB−B断面図である。 本発明の第一実施形態に係るレンズベースにレンズを取り付けた状態を示しており、(a)は外観図、(b)は(a)のB部を拡大した要部拡大図である。 本発明の第一実施形態に係るレンズベースにレンズと変位阻止部材を取り付けた状態を示しており、(a)は外観図、(b)は(a)のC部を拡大した要部拡大図、(c)はC−C断面図である。 本発明の第二実施形態に係る変位阻止部材を示しており、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は左側面図、(e)はD−D断面図である。 本発明の第二実施形態に係るレンズベースにレンズと変位阻止部材を取り付けた状態を示しており、(a)は外観図、(b)は(a)の取付位置Aを拡大した要部拡大図、(c)は(a)の取付位置Bを拡大した要部拡大図である。 本発明の第三実施形態に係る変位阻止部材の外観図である。 本発明の第三実施形態に係るレンズベースにレンズと変位阻止部材を取り付けた状態の外観図である。
以下、本発明に係る遊技機の好ましい実施形態について、各図を参照して説明する。
遊技機には、スロットマシン、パチンコ機など様々な種類があるが、本実施形態では、スロットマシンに適用した場合について説明する。
[第一実施形態]
まず、本発明の第一実施形態に係るスロットマシンについて、図1〜図7の各図を参照して説明する。
[スロットマシン本体]
図1は、本実施形態に係るスロットマシン1の外観を示す概略斜視図である。
本実施形態のスロットマシン1は、リール8を回転させることによって遊技媒体であるメダルを獲得できる一般的な回胴式遊技機として構成されている。
スロットマシン1は、内部がマイクロコンピュータ等で構成された制御部(非図示)、制御部からの指令によりLED211等の光源21(図3参照)などを制御する演出制御部(非図示)及び必要な機械や装置等を収納する正面側が開口した筐体1bと、筐体1bの正面側を開閉可能に覆う前扉1aとで構成されている。
前扉1aは、スロットマシン1の筐体1bにヒンジ等を介して開閉可能に取り付けられる扉体で、この前扉1aには、遊技操作に係る複数の操作手段や遊技に係る演出手段が設けられている。
操作手段としては、メダルが投入されるメダル投入口3と、装置内部にクレジットとして貯留されたメダルをゲームに賭けるベットボタン4と、各リール8a,8b,8cの回転を始動させるスタートレバー5と、回転している各リール8a〜8cを停止させる3つの停止ボタン6a,6b,6cが設けられている。
また、演出手段としては、光源21の点灯制御により視覚的な演出を行う電飾部2と、効果音等の出力により聴覚的な演出を行うスピーカ等が設けられている。
なお、図示は省略するが、筐体1bの下部には、メダルの貯留・払出しを行うメダル払出装置が設けられる。メダル払出装置には、メダルを貯留するホッパーが設けられ、メダル投入口3より投入されたメダルは、メダルセレクタにより検出されるとともに、ホッパーに誘導されるようになっている。
このように構成されたスロットマシン1では、上記の各操作手段からの信号やメダルセレクタからの信号に基づき、制御部が各装置を制御することで、以下のようなスロットマシン遊技が進行する。
具体的には、メダル投入口3から投入されるメダルの数(例えば、3枚)又は内部的に記憶したクレジットメダルからベットボタン4の操作によって信号形式で投入されるメダルの数(例えば、3枚)に応じて遊技開始可能な状態となり、この状態でスタートレバー5が操作されると、リール8が回転を開始するとともに、各リール8a〜8cに対応する停止ボタン6a〜6cが押下操作されると、スタートレバー5の操作タイミングで行なわれる抽選処理の抽選結果に応じた図柄の組み合わせで停止するようにリール8が停止制御され、停止した図柄の組み合わせに基づいて入賞の有無が判定され、判定結果に応じてメダル払出装置によりメダルを貯留するホッパーを介してメダル払出口7からメダルが払い出されるという、スロットマシン遊技を実現可能な構成を備えている。
また、スロットマシン1では、上述したようなスロットマシン遊技において、制御部が遊技状態に応じた所定の制御信号を演出制御部に出力することで、演出制御部が、この制御信号に従い、予め記憶した演出プログラムに基づき、電飾部2に設けられた光源21などを駆動制御して、所定の演出を行う。
[電飾部]
次に、本実施形態の電飾部2について、各図を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係るスロットマシンから電飾部を取り外した状態を示す概略斜視図である。図3は、本実施形態に係る電飾部の分解斜視図である。
これらの図に示すように、電飾部2は、複数のLED211が配置された光源21と、複数の透光性部材からなるレンズ22と、レンズ22が表面側に取り付けられるレンズベース23と、レンズベース23の裏面側に取り付けられ、レンズ22の外れを防止する変位阻止部材24aとを備え、前扉1aの正面上部に取り付けられる。
このような構成からなる電飾部2は、レンズ22に形成された係止爪221をレンズベース23の被係止部235に係止することで、レンズ22がレンズベース23に取り付けられるようになっている。
ところが、被係止部235に係止爪221が係止しただけの状態では、レンズ22を介して大きな外力が加わった場合に、係止爪221が係止する方向と反対の方向(脱抜方向)に撓むことで、被係止部235から係止爪221が外れてしまうおそれがある。
また、レンズベース23に穿設された後述する係止爪用孔234の寸法と、係止爪221の幅又は厚みの寸法が異なる場合には、係止した状態の係止爪221が、異なる寸法分の隙間において、移動し、ガタついてしまうことがある。
そこで、本実施形態の電飾部2は、係止した状態の係止爪221に対して変位阻止部材24aを取り付けることで、係止爪221の変位を阻止するようになっている。具体的には、変位阻止部材24aが、係止爪221の脱抜方向への撓みと脱抜方向と直交する方向への移動を規制する。
以下、電飾部2を構成する各部材について詳細に説明する。
光源21は、前面に複数のLED211が実装されたLED基板212からなり、レンズベース23の裏面23b側に取り付けられる。LED211は、レンズベース23に形成されたLED孔233に挿通されて、その頭部がレンズベース23の表面23a側に露出する。これにより、このLED211から発光された光が、レンズ22を照射することで電飾による演出を行うようになっている。
LED211には、形態による種別(チップ型LED、砲弾型LED)や、発光色による種別(単色発光LED、フルカラーLED)があり、電飾部2の演出内容に応じて種別が選択される。また、LED211は、照射するレンズ22(22a〜22d)の形状に応じた箇所に設置されている。
レンズ22は、射出成形される透光性(無色又は有色の透明又は半透明)の樹脂部材を複数備えており、光源21からの発光を受けて所定の色で点灯する。
例えば、半透明で黄色のレンズ22a、半透明で赤色のレンズ22b、半透明で青色のレンズ22c、半透明で無色のレンズ22d等の透光性部材からなり、これらの部材が並んで配置されている。なお、レンズ22(22a〜22d)の色、個数は、これらに限定されるものではなく、任意の色で任意の個数(例えば、一又は二以上)だけ設けることができる。
また、レンズ22(22a〜22d)は、遊技中の遊技者に面する部材正面部と、この部材正面部から後方に向かって延出する部材側面部からなり、レンズ22の内方とレンズベース23の前方との間に導光空間を形成する。
レンズ22の裏面には、光源21から発光された光を拡散させるための、断面半円形状の凸部が複数設けられている。
このような凸部を設けることで、光源から発光された光が、凸部の境界面で屈折し、同心円状に拡散される。これにより、レンズ22の正面側に生じる明るさのムラを解消することができる。
また、別部品として導光板や、明るさのムラが抑えられた高価な光源を用いることなく、安価に実現することができる。
レンズ22の部材側面部の端辺には、後方に向かって突出形成された係止爪221が複数設けられている。
係止爪221は、弾性変形可能な鉤状に形成された爪部であり、この鉤状の部分(鉤部)の上面は、曲面又は斜面に面取りされている。
この係止爪221を、レンズベース23の係止爪用孔234に押し込むように挿入すると、係止爪221の鉤部の上面が係止爪用孔234の内周縁に当接し、弾性変形して係止爪用孔234の内方へ進入する。そして、鉤部が係止爪用孔234を抜け出ると、弾性変形する前の形状に復元し、係止爪221の鉤部が被係止部235に引っ掛かるように係止する。
なお、以下の説明では、係止爪221の外周面のうち、係止爪221が被係止部235と係止する側の面を正面221a、その反対側の面を背面221b、残りの面を側面221cとして説明する。
[レンズベース]
次に、本実施形態のレンズベース23について、図4を参照して説明する。
図4は、レンズベースを裏面側から見た図を示しており、(a)は外観図、(b)は(a)のA部を拡大した要部拡大図である。
レンズベース23は、射出成形される非透光性の樹脂部材からなり、本発明における被取付部材の一例であって、表面23a側にはレンズ22が取り付けられ、裏面23b側には、変位阻止部材24aと、さらに後方から光源21が取り付けられる。
レンズベース23には、レンズ22を取り付ける際に係止爪221を係止するための構成として、係止爪用孔234、被係止部235が形成されている。
係止爪用孔234は、各レンズ22a〜22dの取付位置に対応して枠部231の下方に設けられた貫通孔であり、各レンズ22a〜22dをレンズベース23に取り付ける際に係止爪221が挿入される。
被係止部235は、枠部231の複数箇所に設けられ、係止爪用孔234に挿入された係止爪221が係止する。
レンズベース23には、遮光壁232、LED孔233が形成されている。
遮光壁232は、レンズベース23の表面23aから前方に向けて延出されており、レンズベース23の前方の空間(導光空間)をレンズ22a〜22dごとに仕切り、かつ、各レンズ22a〜22dに入射された光源21からの光が他の導光空間へ伝播するのを防止する。これにより、例えば、光源21が発光する異なる色の光を干渉させることなく、対応するレンズ22a〜22dの内面に導くことができる。
LED孔233は、LED211を、レンズ22の内面側に向けて露出させるための貫通孔であり、LED基板212のLED211の実装位置に対応する箇所に複数設けられている。
また、レンズベース23には、変位阻止部材24aを取り付けるための構成として、ガイド部236、ボス237が形成されている。なお、これらの構成については後述する。
[変位阻止部材]
次に、本実施形態の変位阻止部材24aについて、図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態の変位阻止部材を示しており、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は左側面図、(e)はA−A断面図、(f)はB−B断面図である。
変位阻止部材24aは、レンズベース23の裏面23bに取り付けられ、被係止部235に係止した状態の係止爪221の変位を阻止する部材である。
具体的には、変位阻止部材24aは、係止爪221の背面221b及び側面221cに対して嵌合する係止爪嵌合部241と、レンズベース23のガイド部236に対して嵌合するガイド部嵌合溝242と、ネジ25を挿入可能なボス用ネジ穴243と、ボス用ネジ穴243から挿入されたネジ25をネジ孔237aに螺入するネジ挿通孔244と、を備えている。
係止爪嵌合部241は、変位阻止部材24aの側面においてコの字形状に凹設されており、係止爪押圧面241aと係止爪係合面241bを備えている。
係止爪押圧面241aは、当該変位阻止部材24aをレンズベース23の裏面23bに取り付けたときに、係止爪221の背面221bに接触又は近接して、被係止部235から脱抜する方向へ係止爪221が撓むのを規制する。
係止爪係合面241bは、当該変位阻止部材24aをレンズベース23の裏面23bに取り付けたときに、係止爪221の側面221cに接触又は近接して、脱抜方向と直交する方向へ係止爪221が移動するのを規制する。
このように、係止爪嵌合部241は、本発明における爪部嵌合部の一例であって、脱抜方向への係止爪221の撓みを規制する撓み規制部として機能するとともに、脱抜方向に対して直交する方向への係止爪221の移動を規制する移動規制部として機能する。
ガイド部嵌合溝242は、変位阻止部材24aの背面に形成された溝状部分である。
このガイド部嵌合溝242は、本発明における爪部嵌合部の一例であって、当該変位阻止部材24aをレンズベース23の裏面23bに取り付ける際に、レンズベース23のガイド部236に嵌合する。ガイド部236は、レンズベース23の裏面23bにおいて、係止爪用孔234の近傍に形成され、裏面23bから直交外方に形成された凸状部分である。
このため、ガイド部嵌合溝242をガイド部236に嵌合するようにしながら、変位阻止部材24aをレンズベース23の裏面23bに取り付けると、その変位阻止部材24aの係止爪嵌合部241が被係止部235に係止した状態の係止爪221に嵌合した状態で取り付けられる。
つまり、ガイド部236は、被係止部235に係止した状態の係止爪221に対して背面側から嵌合する位置に、変位阻止部材24aを位置させる位置決め部として機能する。
なお、ガイド部嵌合溝242は、ガイド部236と嵌合可能な位置、形状であれば、変位阻止部材24aの任意の位置に任意の形状で設けることができる。例えば、本実施形態では、図5に示すように、背面に溝状に形成しているが、背面と正面の双方に、又は、背面から正面に向かって貫くように形成してもよい。このような形状とした場合には、変位阻止部材24aの正面又は背面の双方から係止爪221に対して取り付け可能な表裏一体型とすることができる、
ボス用ネジ穴243は、変位阻止部材24aの正面の中央部分に形成された凹状部分であって、ネジ25の頭部が収まるようになっている。
このボス用ネジ穴243の底部には、締結部材であるネジ25を挿通するためのネジ挿通孔244が穿設されている。
このネジ挿通孔244は、変位阻止部材24aをレンズベース23の裏面23bに取り付けたときに、このレンズベース23のボス237に形成されたネジ孔237aの開口側と正対する。ボス237は、レンズベース23の裏面23bにおいて、係止爪用孔234の近傍に形成された凸状部分である。ネジ孔237aは、レンズベース23の裏面23bにおいて、ボス237に対応する位置でボス237の内部に向かって穿設されている。
このような構造により、ガイド部嵌合溝242をガイド部236に嵌合するようにしながら、変位阻止部材24aをレンズベース23の裏面23bに取り付けると、ネジ挿通孔244がネジ孔237aの開口側と正対し、ボス用ネジ穴243側からネジ25を挿入すると、挿入したネジ25の頭部がボス用ネジ穴243の底部で係止し、ネジ25の軸部がネジ挿通孔244を通過して、ネジ孔237aに螺入するようになっている(図7(c)参照)。
また、変位阻止部材24aをレンズベース23の裏面23bに取り付けた状態においては、変位阻止部材24aのガイド部嵌合溝242がレンズベース23のガイド部236に嵌合するとともに、ネジ25が変位阻止部材24aのネジ挿通孔244を通過してネジ孔237aに螺入されており、これによって、変位阻止部材24aが固定されている。ところが、ネジ孔237aに成形歪や成形誤差があると、ネジ25による変位阻止部材24aの固定が不十分となり、このネジ25の螺入方向を中心として変位阻止部材24aが周方向に移動(回転)することが考えられる。
ただし、この変位阻止部材24aにおいては、ガイド部嵌合溝242がレンズベース23のガイド部236に嵌合している。そして、変位阻止部材24aが回転しようとすると、ガイド部嵌合溝242の側面にガイド部236が当接するため、変位阻止部材24aが、ネジ25の螺入方向を中心として周方向に移動するのが規制されるようになっている。
なお、図4に示すように、本実施形態におけるガイド部236は、離間した位置に、柱状で二つ形成してあるが、これに限るものではなく、変位阻止部材24aを位置決め可能であって、変位阻止部材24aの周方向の移動を規制可能であれば、任意の位置に任意の形状で設けることができる。例えば、棒状、コの字形状、L字形状等とすることができる。
このように、変位阻止部材24aは、係止爪嵌合部241が、係止した状態の係止爪221の背面221b及び側面221cと嵌合することで、係止爪221が脱抜方向へ撓むのを規制し、かつ、脱抜方向と直交する方向へ係止爪221が移動するのを規制する。
また、ガイド部嵌合溝242が、ガイド部236と嵌合することで、係止爪221に対する変位阻止部材24aの取り付け位置を位置決めする。
すなわち、変位阻止部材24aは、係止した状態の係止爪221を背面側から固定し、係止爪221の変位を阻止することができる。
さらには、ガイド部嵌合溝242が、ガイド部236と嵌合することで、変位阻止部材24aの周方向への移動を規制するため、より確実に係止爪221を固定することができる。
[電飾部の取付方法]
次に、以上のような構成からなる本実施形態の電飾部2の取付方法について、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、レンズベースにレンズを取り付けた状態を示しており、(a)は外観図、(b)は(a)のB部を拡大した要部拡大図である。
図7は、レンズベースにレンズと変位阻止部材を取り付けた状態を示しており、(a)は外観図、(b)は(a)のC部を拡大した要部拡大図、(c)はC−C断面図である。
まず、各レンズ22a〜22dをレンズベース23に取り付ける。
具体的には、レンズベース23の表面23a側から、各レンズ22a〜22dの係止爪221を係止爪用孔234に押し込むように挿入すると、係止爪221の鉤部の上面が、係止爪用孔234の内周縁に当接し、弾性変形することで、係止爪221が係止爪用孔234の内方へ進入する。そして、鉤部が係止爪用孔234を抜け出ると、弾力が除かれて弾性変形する前の形状に復元し、係止爪221の鉤部が被係止部235に引っ掛かるように係止する。これにより、図6に示すように、各レンズ22a〜22dがレンズベース23に取り付けられる。
また、このように係止爪221を介してレンズ22をレンズベース23に取り付けた場合では、従来のようにボスを介して取り付けた場合と比較して、遊技中の遊技者からボスの形状が透けて見えることがないため、デザイン性の低下を回避することができる。
次いで、図6に示す状態において、レンズベース23の裏面23b側から、各係止爪221に対して変位阻止部材24aを取り付ける。
具体的には、レンズベース23のガイド部236に変位阻止部材24aのガイド部嵌合溝242を上方から被せるように嵌め込むことで、変位阻止部材24aがレンズベース23の裏面23b上に配置される。このとき、係止爪押圧面241aが係止爪221の背面221bに接触又は近接し、かつ、係止爪係合面241bが係止爪221の側面221cに接触又は近接する。
このように、ガイド部236に変位阻止部材24aのガイド部嵌合溝242を嵌め込むことで、変位阻止部材24aが係止爪221の背面側と嵌合する位置に配置される。
これにより、変位阻止部材24aは、係止爪221を定位置で確実に固定することができ、係止爪221の変位を阻止することができる。
また、ガイド部236を用いずに、例えばネジ止めのみで変位阻止部材24aをレンズベース23の裏面23bに取り付けたような場合と比較すると、ネジ孔に成形歪や成形誤差があることで変位阻止部材24aが回転してしまう。そこで、ガイド部236を用いることで、係止爪221がガタついてしまうのを回避することができる。
さらに、レンズベース23のガイド部236に変位阻止部材24aのガイド部嵌合溝242を嵌め込むだけの作業によって、係止爪221に対する変位阻止部材24aの取り付けを、容易かつ迅速に行うことができ、作業性を向上させることができる。
次いで、ガイド部236に対して変位阻止部材24aのガイド部嵌合溝242を嵌め込んだ状態では、ネジ挿通孔244がボス237のネジ孔237aの開口側と正対する。そして、ボス用ネジ穴243からネジ25を挿入する。挿入したネジ25は、ネジ孔237aに螺入して、変位阻止部材24aをレンズベース23の裏面23bに螺着固定する。これにより、図7に示すように、係止爪221に対して変位阻止部材24aが取り付けられる。
さらに、図7に示す状態において、レンズベース23の裏面23b側に、光源21を取り付ける。これにより、電飾部2が完成する。
以上説明したように、本実施形態のスロットマシン1によれば、変位阻止部材24aが、係止爪221の脱抜方向への撓みを規制するので、電飾部2のレンズ22に大きな外力が加わった場合でも、レンズ22が外れてしまうのを防ぐことができ、電飾部2への不正行為やいたずらを防止できる。
また、係止爪用孔234の寸法と係止爪221の幅又は厚みの寸法が異なる場合に、これら部材間で隙間が生じる場合でも、変位阻止部材24aが、係止した状態の係止爪221の脱抜方向と直交する方向への係止爪221の移動を規制し、ガタ付きを防ぐので、隣り合うレンズ22a〜22d間のつなぎ目がきれいに並び、外観の美観の低下を回避することができる。
さらに、レンズベース23のガイド部236と変位阻止部材24aのガイド部嵌合溝242が嵌合することで、係止爪221に対する変位阻止部材24aの取付位置を位置決めするとともに、変位阻止部材24aの周方向への移動を規制する。これによって、係止爪221に対する変位阻止部材24aの固定を、より確実にすることができる。
例えば、上述した特許文献1に示されている透光性部材においては、背面に形成されているボス部が、その背面の端辺よりも中程に寄った部分に形成されており、しかも、この透光性部材が半透明の合成樹脂を材料として形成されているため、透光性部材を正面から見たときに、ボス部が影となって透けて見えてしまい、装飾部材であるべき透光性部材のデザイン性が低下するという問題があった。特に、光源が発光している状態では、部材正面にボス部の影が映るので、ボス部の存在が明確になってしまう。
また、特許文献2に示される透光性部材においては、ボス部を形成する必要がないので、ボス部によるデザイン性の低下を回避することが可能であるものの、透光性部材に大きな外力を与えると、係止爪が、係止している方向と反対の方向(脱抜方向)に撓むことで、係止が解除し、透光性部材が外れてしまうおそれがあり、不正行為の対象となる可能性があった。
さらに、特許文献2では、透光性部材の係止片部が入り込む開口部をベース部材に穿設しており、開口部に入り込んで反対側に突出した係止片部の係止爪が係止部に係止するようになっている。
ここで、開口部の寸法は、係止片部を容易に挿入できるように、係止片部の幅や厚みよりも大きな寸法となっている。また、一般に、開口部の寸法と係止片部の幅や厚みは、樹脂成形時に生じる成形歪や成形誤差等によって異なるような場合もある。
このように係止する部材間の寸法が異なることにより、開口部と係止片部との間で隙間が生じるため、係止した状態の係止爪がその隙間の分だけ移動してしまう。その結果、係止爪が移動してガタつくことにより、透光性部材も定位置からズレてしまい、外装の美観を損ねてしまうおそれがあった。
さらに、デザイン性を出すために、複数の透光性部材を並べて取り付けるような場合では、係止爪が移動してガタつくことで、隣り合う透光性部材間のつなぎ目でズレが生じ、各部材がきれいに並ばず、デザイン性を損ねてしまうおそれがあった。
これに対して、本発明によれば、変位阻止部材が、爪部の脱抜方向への撓みを規制するので、透光性部材が外れてしまうのを防ぐことができ、電飾部への不正行為やいたずらを防止できる。
また、変位阻止部材が、脱抜方向と直交する方向への爪部の移動を規制するので、爪部のガタ付きを抑制することができる。これにより、複数の透光性部材を並べて取り付けるような場合に、隣り合う透光性部材間のつなぎ目がきれいに並び、外装の美観の低下を回避することができる。
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係るスロットマシンの電飾部について、図8及び図9の各図を参照して説明する。
図8は、本実施形態の変位阻止部材を示しており、(a)は斜視図、(b)は正面図、(c)は背面図、(d)は左側面図、(e)はD−D断面図である。
図9は、レンズベースにレンズと変位阻止部材を取り付けた状態を示しており、(a)は外観図、(b)は(a)の取付位置Aを拡大した要部拡大図、(c)は(a)の取付位置Bを拡大した要部拡大図である。
本実施形態の変位阻止部材24bは、上述した第一実施形態の変位阻止部材24aと比較すると、変位阻止部材24aは、外形が直方体形状であり、係止爪嵌合部241を1つ備えた構造としたが、変位阻止部材24bは、変位阻止部材24bを取り付け可能な位置の周囲の形状に合わせた形状とし、係止爪嵌合部241を複数備えた構造としてある点で相違する。なお、本実施形態の他の構成は、変位阻止部材24aとほぼ同様としてある。
したがって、各図において、第一実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、レンズベース23において、変位阻止部材24bを取り付け可能な取付位置が複数あり、これら複数の取付位置ごとに周囲の形状が異なるように形成されている。
例えば、図9に示すように、2つの取付位置をA、Bとしたとき、取付位置Aと取付位置Bにおける周囲の形状が、裏面23b上に設けられる凸状部分(LED孔233など)の配置によって異なっている。
このように周囲の形状が異なっている場合、第一実施形態の変位阻止部材24aを当該取付位置に取り付けようとしても、凸状部分が邪魔になり取り付けることができない。また、一の取付位置に取り付け可能な形状とした場合でも、他の取付位置に取り付けることができない場合もある。
そこで、本実施形態では、取付位置ごとの周囲の形状に対応した変位阻止部材24bを適用することによって、その取付位置に取り付けできるようになっている。
具体的には、本実施形態の変位阻止部材24bは、図8に示すように、取付位置Aの周囲の形状に対応して形成された変位阻止部材24b−1と、取付位置Bの周囲の形状に対応して形成された変位阻止部材24b−2と、から形成されている。
変位阻止部材24b−1には、取付位置Aの係止爪221と嵌合可能な係止爪嵌合部241−1が形成されており、変位阻止部材24b−2には、取付位置Bの係止爪221と嵌合可能な係止爪嵌合部241−2が形成されている。
これらの二つの係止爪嵌合部241−1、241−2は、例えば、変位阻止部材24bの長手方向に離間した位置(例えば、変位阻止部材24bの反対側の側面)に形成されている。
変位阻止部材24bのガイド部嵌合溝242、ボス用ネジ穴243、ネジ挿通孔244は、取付位置(取付位置A,取付位置B)に対応した形状、位置に形成されている。
このような構造によって、変位阻止部材24bの係止爪221に対する取り付け向きを変えることで、周囲の形状が異なる取付位置に対して係止爪嵌合部241を嵌合させて、変位阻止部材24bを取り付けることができる。
なお、本実施形態では、変位阻止部材24bが係止爪嵌合部241を、二つ(241−1、241−2)備えているが、二つに限るものではなく、任意の数だけ(例えば、三つ以上)設けることができる。また、変位阻止部材24bの反対側の側面に限らず、任意の位置に設けることができる。
また、ガイド部嵌合溝242、ボス用ネジ穴243、ネジ挿通孔244は、図8に示す位置、形状に限らず、任意の位置に任意の形状とすることができ、例えば、ボス用ネジ穴243やネジ挿通孔244を長孔状の一個の孔としてもよい。
以上説明したように、第二実施形態のスロットマシン1によれば、変位阻止部材24bは、第一実施形態の変位阻止部材24aとほぼ同様の効果を奏するとともに、変位阻止部材24bの取付位置の周囲の形状が異なる場合に、それぞれの取付位置ごとに変位阻止部材を用意する必要がなく、一の変位阻止部材24bで複数の取付位置に適用することができるため、部品点数を削減することができ、製造原価のコストダウンを図ることができる。
[第三実施形態]
次に、本発明の第三実施形態に係るスロットマシンの電飾部について、図10及び図11の各図を参照して説明する。
図10は、本実施形態の変位阻止部材の外観図である。
図11は、レンズベースにレンズと変位阻止部材を取り付けた状態の外観図である。
図10において、本実施形態の変位阻止部材24cは、上述した実施形態の変位阻止部材24a、24bと比較すると、LED基板からなる点で相違する。すなわち、本実施形態では、第一実施形態及び第二実施形態で示した光源21を構成するLED基板212の一部によって変位阻止部材24cを構成したものである。なお、本実施形態の他の構成は、変位阻止部材24a、24bとほぼ同様としてある。
したがって、各図において、上記の実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図10に示すように、本実施形態における変位阻止部材24cは、LED基板212aからなり、光源21aの機能も備えている。具体的には、変位阻止部材24cであるLED基板212aの外周には、係止爪221が係止する位置に対応して、係止爪嵌合部241が凹設形成されている。
このような構造により、係止爪221がレンズベース23の被係止部235に係止した状態で、レンズベース23の裏面23b側から変位阻止部材24cを取り付けることによって、変位阻止部材24cが、係止した状態の係止爪221が脱抜方向へ撓むのを規制し、かつ、脱抜方向と直交する方向へ係止爪221が移動するのを規制する(図11参照)。
また、変位阻止部材24cに、ガイド部236と嵌合可能な溝又は孔を設けてもよい。これによって、変位阻止部材24cがガイド部236と嵌合するため、上記の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、変位阻止部材24cは、複数のLED基板212aからなるようにしてもよい。この場合、各変位阻止部材24c(LED基板212a)が、複数の係止爪221のうち一部(例えば、二以上)の係止爪221に対して取り付け可能な形状となる。
さらに、当該変位阻止部材24cの係止爪221に対する取り付け向きを変えることで、一の変位阻止部材24cで異なる取付位置に対する係止爪221に対して係止爪嵌合部241を嵌合可能な形状としてもよい。これによって、第二実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、第三実施形態のスロットマシン1によれば、変位阻止部材24cは、上記の実施形態の変位阻止部材24a、24bとほぼ同様の効果を奏するとともに、光源と一体に設けられているため、構造が単純化し、製造原価のコストダウンを図ることができる。
また、変位阻止部材24cを取り付けた際に、複数の係止爪221に対して一度に固定するので、変位阻止部材をそれぞれの係止爪221に対して取り付ける必要がなく、作業性を簡素化することができる。
以上、本発明の遊技機の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る遊技機は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
上述した実施形態では、電飾部2は、前扉1bの上部に取り付けられる上パネルの場合で説明したが、これに限らず、例えば、前扉1bの下部に取り付けられる下パネル等に適用することができる。また、電飾部2は、上パネルや下パネルのように、スロットマシン1の正面に取り付けられる部材に限らず、スロットマシン1の側面に取り付けられるような部材にも適用することもできる。
また、図3等においては、変位阻止部材24は、レンズベース23の上部に四箇所と下部の四箇所の位置に取り付けるようにしているが、これに限るものではなく、係止爪221が係止している位置であれば、任意の箇所に任意の数だけ設けることができる。
また、上述した実施形態では、変位阻止部材24をレンズベース23に固定する際に、ボス237に対するネジ25の螺入によって螺着固定するようにしたが、これに限らず、例えば、嵌め込み、係止爪による係止等、任意好適な方法を用いることができる。
また、上述した実施形態では、変位阻止部材24をレンズベース23に取り付けるように説明したが、レンズ22に取り付けてもよい。この場合、ガイド部231、係止爪用孔234、被係止部235等は、レンズ22に設けることが好ましい。
1 スロットマシン
2 電飾部
22(22a、22b、22c、22d) レンズ(透光性部材)
221 係止爪(爪部)
23 レンズベース(被取付部材)
234 係止爪用孔
235 被係止部
236 ガイド部(位置決め部)
237 ボス
24(24a、24b、24c) 変位阻止部材
241 係止爪嵌合部(爪部嵌合部)
241a 係止爪押圧面(撓み規制部)
241b 係止爪係合面(移動規制部)
242 ガイド部嵌合溝(位置決め部嵌合溝)
243 ボス用ネジ穴
244 ネジ挿通孔(被締結部)
25 ネジ(締結部材)

Claims (4)

  1. 装飾装置が所定箇所に取り付けられる遊技機であって、
    前記装飾装置は、
    透光性を有する第1部材と、
    前記第1部材の裏側に設けられ、当該第1部材が取り付けられる第2部材と、
    前記第2部材の裏側に設けられ、発光手段を有する発光手段取付基板と、
    を備え、
    前記第1部材及び前記第2部材は、一方が弾性変形可能な爪部を有すると共に、他方が該爪部を係止可能な被係止部を有し、
    前記被係止部に係止した状態の前記爪部変位を阻止可能な変位阻止部材を備え、
    前記変位阻止部材は、
    前記第2部材及び前記発光手段取付基板の間に配置され、
    前記被係止部から脱抜する方向へ前記爪部が撓むことを規制可能な撓み規制部と、
    当該脱抜する方向に対して直行する方向へ前記爪部が移動することを規制可能な移動規制部と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記変位阻止部材を前記第2部材及び前記発光手段取付基板の間に位置する取付位置に固定するための締結部材を備え、
    前記変位阻止部材は、前記取付位置に取り付けられた前記締結部材を収容可能な収容部を有し、
    前記締結部材は、前記収容部に収容された状態で、当該収容部から突出しない
    ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記締結部材は、
    頭部と、
    前記頭部から所定方向に延出した軸部と、
    を有し、
    前記収容部は、
    前記軸部が収容される第1収容部と、
    前記頭部が収容される第2収容部と、
    を有し、
    前記頭部は、前記第2収容部に収容された状態で、当該第2収容部から突出しない
    ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記爪部は、
    第1爪部と、
    第2爪部と、
    を有し、
    前記被係止部は、
    前記第1爪部と係止可能な第1被係止部と、
    前記第2爪部と係止可能な第2被係止部と、
    を有し、
    前記撓み規制部は、
    前記第1被係止部から脱抜する方向への前記第1爪部が撓むことを規制可能な第1撓み規制部と、
    前記第2被係止部から脱抜する方向への前記第2爪部が撓むことを規制可能な第2撓み規制部と、
    を有し、
    前記移動規制部は、
    脱抜する方向に対して直行する方向へ前記第1爪部が移動することを規制可能な第1移動規制部と、
    脱抜する方向に対して直行する方向へ前記第2爪部が移動することを規制可能な第2移動規制部と、
    を有し、
    前記第2部材及び前記発光手段取付基板の間には、
    前記第1被係止部に係止した状態の前記第1爪部の変位を阻止するために、前記変位阻止部材を取り付けることが可能な第1取付位置と、
    前記第2被係止部に係止した状態の前記第2爪部の変位を阻止するために、前記変位阻止部材を取り付けることが可能な第2取付位置と、
    が存在し、
    前記変位阻止部材は、
    前記第1撓み規制部と、前記第1移動規制部とを有する第1変位阻止部と、
    前記第2撓み規制部と、前記第2移動規制部とを有する第2変位阻止部と、
    を有し、
    前記第1変位阻止部が前記第1取付位置に取り付けられる場合には、前記第1撓み規制部が、前記第1被係止部から脱抜する方向への前記第1爪部が撓むことを規制すると共に、前記第1移動規制部が、脱抜する方向に対して直行する方向へ前記第1爪部が移動することを規制し、
    前記第2変位阻止部が前記第2取付位置に取り付けられる場合には、前記第2撓み規制部が、前記第2被係止部から脱抜する方向への前記第2爪部が撓むことを規制すると共に、前記第2移動規制部が、脱抜する方向に対して直行する方向へ前記第2爪部が移動することを規制し、
    前記第1変位阻止部が前記第1取付位置に取り付けられている場合には、前記第2変位阻止部が前記第2取付位置に取り付けられていない状態となり、
    前記第2変位阻止部が前記第2取付位置に取り付けられている場合には、前記第1変位阻止部が前記第1取付位置に取り付けられていない状態となる
    ことを特徴とする請求項に記載の遊技機。
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