JP4209443B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技盤の遊技領域を透視し得る遊技開口を有し、該遊技開口に対応して透明板を装着することが可能な透明板保持枠を備えた弾球遊技機に関するものである。
従来、遊技盤の遊技領域を透視し得る遊技開口を有し、該遊技開口に対応して透明板を装着することが可能な透明板保持枠としては、額縁状に形成された木製の前面枠の開口周縁に固定される金属製の扉保持枠(属に「金枠」と称されている)に開閉自在に取り付けられる金属製のガラス扉保持枠が唯一市場に提供されている。このガラス扉保持枠は、正面から見てクロムメッキを施した正方形状の枠組みが視認され得るのみで、その形状及び態様は、過去20年以上に亘って変化していない。
ところで、近年においては、弾球遊技機を構成する部材のうち、遊技盤の構成は、可変表示装置や可変入賞球装置等のデザインに工夫を凝らして遊技者の見た目にインパクトを与えるように高度に装飾化され、また、ガラス扉保持枠の下方に設けられる打球供給皿(属に「上皿」と称される)や余剰玉受皿(属に「下皿」と称される)も高度に装飾化されつつあり、更に、弾球遊技機を設置する遊技機設置島も電飾部品等を用いて高い装飾効果を発揮するように設計されつつある。このような高度な装飾化が進む中で、ガラス扉保持枠の周囲だけが上記したように長期間に亘って高度な装飾化がなされておらず、弾球遊技機を遊技機設置島に設置した際にアンバランスな印象を遊技者に与えていた。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、装飾化の遅れている透明板(例えば、ガラス板)を保持する透明板保持枠の高度な装飾化を図ることが可能な弾球遊技機を提供することにある。
上記した目的を達成するために、本発明においては、遊技盤の遊技領域を透視し得る遊技開口を有し、該遊技開口に対応して透明板を装着することが可能な透明板保持枠を備えた弾球遊技機において、前記透明板保持枠は、前記遊技開口を規制する開口が形成される合成樹脂製の主枠構成部材と、該主枠構成部材に装着され且つ光が透過する透過性合成樹脂で成型した透過性装飾部材を含む複数の合成樹脂製の装飾部材と、から構成されると共に、前記遊技盤を支持し固定する枠基体の横幅寸法とほぼ同じ横幅寸法に形成され且つ該枠基体の前面側に対して開閉自在に設けられ、前記透過性装飾部材の裏面側に装飾用発光源を配置し、該装飾用発光源は、遊技を制御する遊技制御基板からの入力信号を受けて電飾制御基板のCPUにより駆動制御され、前記枠基体の軸支側には、前記装飾用発光源からの配線を該枠基体の裏面側に通すための配線通し穴を形成すると共に、前記枠基体の開放側には、フック部を貫通させて前記透明板保持枠を施錠するためのフック連通穴と、錠装置のシリンダー錠が挿入される錠穴と、を形成し、さらに、前記透明板保持枠の開放を検出するための検出器の検出片を前記枠基体の前面側に突出させて前記透明板保持枠の開放を検出するようにしたことを特徴とするものである。
また、前記透明板保持枠は、前記枠基体の前面側に対して着脱自在に設けられたりする。
透明板保持枠が、遊技開口を規制する開口が形成される合成樹脂製の主枠構成部材と、該主枠構成部材に装着され且つ光が透過する透過性合成樹脂で成型した透過性装飾部材を含む複数の合成樹脂製の装飾部材と、から構成されると共に、遊技盤を支持し固定する枠基体の横幅寸法とほぼ同じ横幅寸法に形成され且つ該枠基体の前面側に対して開閉自在に設けられ、前記透過性装飾部材の裏面側に装飾用発光源を配置し、該装飾用発光源は、遊技を制御する遊技制御基板からの入力信号を受けて電飾制御基板のCPUにより駆動制御され、前記枠基体の軸支側には、前記装飾用発光源からの配線を該枠基体の裏面側に通すための配線通し穴を形成すると共に、前記枠基体の開放側には、フック部を貫通させて前記透明板保持枠を施錠するためのフック連通穴と、錠装置のシリンダー錠が挿入される錠穴と、を形成し、さらに、前記透明板保持枠の開放を検出するための検出器の検出片を前記枠基体の前面側に突出させて前記透明板保持枠の開放を検出するようにしたので、主枠構成部材と装飾部材との組合せによって従来にない高い装飾性を発揮することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。まず、実施例の要部を構成する透明板保持枠100を有する弾球遊技機1の構成について図1乃至図7を参照して説明する。図1は、弾球遊技機1の正面図であり、図2は、枠基体2の分解斜視図であり、図3は、枠基体2への透明板保持枠100の取付方法を示す斜視図であり、図4は、透明板保持枠100を枠基体2に取り付けた状態での透明板保持枠100を開放した状態を示す斜視図であり、図5は、枠基体2の後面側に設けられる遊技盤319及び機構板300を示す斜視図であり、図6は、枠基体2及び透明板保持枠100を開放した状態であって透明板保持枠100から透明板としてのガラス196を収納固定するガラス収納部材197を取り外した状態を示す斜視図であり、図7は、遊技盤319及び機構板300を取り付けた状態での枠基体2の背面図である。
(1)弾球遊技機の全体構造
本実施例における弾球遊技機1としては、弾発された打玉が遊技盤319に形成された入賞口や入賞球装置に入賞した入賞玉に基づいて所定個数の景品玉を払い出す形式のパチンコ遊技機を図示したものであるが、弾発された打玉が遊技盤に設けられる複数の入球口に入球して、その入球口の組合せによって得点が与えられ、その得点に応じた景品玉が払い出される形式の弾球遊技機(属にアレンジ遊技機と称される)であってもよい。しかして、弾球遊技機1は、図6に示すように、縦長な方形状に枠組み形成される外枠320と、該外枠320の一側に開閉自在に軸支され且つ弾球遊技機1の主要構成部のほぼすべてが集約して設けられる枠基体2と、該枠基体2の前面上部に開閉自在に設けられ且つ本実施例の要部を構成する透明板保持枠100とから構成されている。
(1−1)外枠
外枠320は、木製の板材を枠組み構成することにより形成され、その一側上下に固着される軸支用金具324(図6には、上部の軸支用金具324のみを図示したが、下部の軸支用金具324は、次に説明する当て板44の上部に固着される)に枠基体2が開閉自在に軸支される。また、外枠320の下部前面には、閉じたときに枠基体2の下辺部を載置する当て板44が固定されている。更に、外枠320の開放側の内側上下には、後に詳述する錠装置700と係脱して枠基体2を閉じたり開放したりするための係止金具735が固着されている。この係止金具735と錠装置700との関係については、後に詳述する。なお、当て板44を含む外枠320を木製の板材ではなく、合成樹脂によって一体成型又は別体に成型して組み立てて構成しても良い。
(1−2)枠基体
上記した外枠320に開閉自在に取り付けられる枠基体2は、合成樹脂によって一体成型されるものであり、図2に示すように、その上部にほぼ正方形状の開口部3が形成され、その下部が板状となっている。つまり、枠基体2は、従来の合板によって形成された前面枠とほぼ同等のものであるが、従来の前面枠と相違する点は、枠基体2の裏面であって遊技盤319を収納固定する遊技盤収納枠4(図2及び図5参照)が枠基体2と一体的に形成されている点である。即ち、従来の前面枠と遊技盤収納枠との関係においては、木製の前面枠の裏面に合成樹脂製の遊技盤収納枠を固着しているのに対し、本実施例における枠基体2は、前面枠に相当する部分も合成樹脂で形成されているので、遊技盤収納枠4を含む全体を合成樹脂によって一体成型したものであり、これによって工場における組み付け作業の簡略化を達成することができるものである。
ところで、上記遊技盤収納枠4の下方部分も板状に形成されており、その一側上部に上皿連通口5が形成され、該上皿連通口5の下部前方に溢れ玉誘導部材6が取着される。溢れ玉誘導部材6の下流側前方には、抜き玉連通口7が形成されている。この抜き玉連通口7は、後述する上皿400に貯留されていた玉であって玉抜きされた玉が溢れ玉誘導部材6の内部に流入するための流入口である。また、溢れ玉誘導部材6は、上皿400を開放したときに前記上皿連通口5から溢れた玉や抜き玉連通口7から流入した玉を遊技盤収納枠4の下方の板状部分のほぼ中央に形成された下皿誘導口29(図4参照)から裏面側に導いて玉誘導路34(図5参照)を介して後述する下皿500に導くものである。
また、遊技盤収納枠4の下方の板状部分の前面であって前記溢れ玉誘導部材6の側方には、発射点レール8が固着されている。この発射点レール8は、上皿400から1個宛供給される打玉を下流端に形成される発射点で受け止めて後述する発射装置37の打球槌37aで弾発するために設けられるものである。そして、発射点レール8の上流端と遊技盤319に設けられる誘導レール325の下流端との間にファール口が形成され、遊技盤319の遊技領域に到達することなく戻ってきた打玉がファール口から前記溢れ玉誘導部材6に受け入れられて最終的に下皿500に導かれるものである。
一方、図2に示すように、枠基体2の前面枠部分において、前記開口部3に対応する枠部の外周縁には、透明板保持枠100の下辺を除く3辺から後方に突出するように設けられるL形金属129,130,132(後述する)の防犯用フランジ辺部133が突入係合する防犯溝9が形成されている。また、枠基体2の中程左右に検出器取付穴10,11が貫通形成されている。この検出器取付穴10,11は、その裏面から検出器を取り付けるものであり、図示の実施例では、軸支側に形成される検出器取付穴10には、図3及び図4に示すように検出器41のアクチュエータが前面側に突出しており、透明板保持枠100を開放したときに検出器41がOFFとなるようになっている。この検出器41は、高電圧が供給される蛍光管193(後述する)の回路途中に挿入されるものであり、透明板保持枠100を開放したときに蛍光管193への電流の供給が停止されて開放時の安全を確保している。また、開放側に形成される検出器取付穴11には、図示の実施例では検出器が設けられていないが、設けるとすれば、例えば、透明板保持枠100を僅かに開放してセル板やピアノ線等の不正具を挿入する不正行為を検出するための不正開放検出器等が考えられる。
更に、枠基体2の前面枠部分の開口部3に対応する部分には、軸支側上部に配線通し穴12、開放側上下にフック連通穴13、左右中程に干渉回避凹部26、軸支側の中程上下にヒンジ取付凹部27,28、開放側の中程よりやや下方に錠穴14がそれぞれ形成されている。配線通し穴12は、透明板保持枠100に設けられる後述する電装部品から延びる配線を枠基体2の裏面側に通すものである。また、フック連通穴13は、透明板保持枠100の開放側に設けられるL形金属130のフック部131a,131b(後に詳述する)を後方に貫通させて錠装置700の係合開口733と係合させるものである。干渉回避凹部26は、透明板保持枠100を閉じたときに蛍光管193を被覆する円弧状の蛍光管カバー186の一部との当接状態を回避するためのものであり、このため、干渉回避凹部26は、円弧状に刻設されている。また、錠穴14には、錠装置700のシリンダー錠719が挿入されるものである。
(1−3)枠基体への透明板保持枠及び上皿の取付構造
また、ヒンジ取付凹部27,28は、それぞれ金属製のヒンジ部材19,20を止着する領域である。ヒンジ取付凹部28(以下、中ヒンジ取付凹部28という)に止着されるヒンジ部材19(以下、中ヒンジ部材19という)は、L字型に形成され、その水平面にヒンジピン30が上下に貫通するように固着されている。ヒンジ取付凹部27(以下、下ヒンジ取付凹部27という)に止着されるヒンジ部材20(以下、下ヒンジ部材20という)は、L字型に形成され、その水平面に係合穴20aが形成されている。また、枠基体2の軸支側上部にもヒンジ部材18(以下、上ヒンジ部材18という)が止着されるが、この上ヒンジ部材18は、枠基体2の裏面側から止着されるようになっている。また、上ヒンジ部材18には、枠基体2の前面に当接し且つ係合穴38を有するヒンジ支持部39と、枠基体2に対して垂直方向に突設される水平面の下方に向かって突設されるヒンジピン40と、を備えて構成されるものである。
上記したヒンジ部材18,19,20には、透明板保持枠100と上皿400が取着される取付基板401とが開閉自在且つ着脱自在に取り付けられるものである。具体的には、まず、透明板保持枠100の着脱構造について説明すると、透明板保持枠100の軸支側上端には、ヒンジピン126が後述するスプリング127の付勢力により上方に付勢されており、また、軸支側下端裏面には、係合穴120を有する軸支部材119がビスで止着されている。しかして、下部の軸支部材119の係合穴120に中ヒンジ部材19のヒンジピン30の上部突設側に差し込んだ状態で上端のヒンジピン126を付勢力に抗して押し下げてヒンジ支持部39の係合穴38に差し込むことにより、透明板保持枠100が枠基体2に開閉自在に軸支される。逆に、透明板保持枠100を取り外す場合には、後述する切欠128bから例えば目通しを差し込んでヒンジピン126を押し下げて係合穴38からヒンジピン126を抜き出した後に全体を持ち上げて係合穴120をヒンジピン30から外すことにより簡単に行うことができる。なお、透明板保持枠100の開閉動作については、後に詳述する。次に、上皿400の取付基板401の着脱構造について説明すると、取付基板401の軸支側上端には、支点穴407が形成され、また、軸支側下端には、支点ピン408が図示しないスプリングにより常に下方に向けて付勢されている。しかして、上端の支点穴407を中ヒンジ部材19のヒンジピン30の下部突設側に差し込み、その状態で下部の支点ピン408を付勢力に抗して持ち上げて下ヒンジ部材20の係合穴20aに差し込むことにより、上皿400の取付基板401が枠基体2に開閉自在に軸支される。逆に、取付基板401を取り外す場合には、スプリングの付勢力に抗して支点ピン408を持ち上げて係合穴20aから外し、その後、全体を下方に引き下げてヒンジピン30から支点穴407を引き抜くことにより簡単に行うことができる。
このように、透明板保持枠100や上皿400の取付基板401を枠基体2に対して開閉自在であり且つ着脱自在に設けたので、弾球遊技機1の工場における組み付け作業や遊技場における点検作業時を簡単に行うことができる。特に、本実施例のように、透明板保持枠100に電装部品を備えたものにあっては、電装部品等の故障に基づく修理・交換が必要となることが予想され、そのように予想される場合において、従来の透明板保持枠(ガラス板保持枠)が着脱できない構造のものに比べて、透明板保持枠100を取り外すことができるので、修理・交換を簡単に行うことができる。
(1−4)上皿
ここで、取付基板401に取着固定される上皿400の構成について図2を参照して簡単に説明すると、上皿400は、合成樹脂製の取付基板401の表面に合成樹脂製の皿部材402を固着することにより構成されている。この皿部材402は、詳細に図示しないが複数の部材を組み立てた状態で取付基板401の表面に一体として取着固定されているものであるが、取付基板401の軸支側に形成された景品玉排出口403から排出される景品玉又は購入した遊技玉を貯留し且つ下流側に誘導する貯留誘導部409が形成されている。なお、景品玉排出口403は、取付基板401を閉じたときに前記上皿連通口5と連通するようになっている。また、取付基板401の上辺には、円弧状の切欠凹部410が形成されているが、この切欠凹部410に透明板保持枠100の後述する下部装飾部材149と装飾的に連続する装飾部材411が固着され、該装飾部材411の左右側方の取付基板401に窓404,405が開設されている。この窓404,405の開設される位置は、遊技盤319の下部両側に対応しており、このため、遊技盤319の下部両端部(誘導レール325の外側である)に貼付されるシール(機種や各種の証明事項を知らせるシール)を視認できるようになっている。更に、開放側の窓405の下方の取付基板401には、玉抜き操作レバー406が設けられている。この玉抜き操作レバー406は、左右方向に移動可能に設けられ、図示しないスプリングの付勢力に抗して一方向に移動させることにより、前記貯留誘導部409の下流端に設けられる開閉弁(図示しない)が開放して貯留誘導部409に貯留されていた玉を取付基板401の裏面に形成される玉抜き通路(図示しない)を流下させて前記抜き玉連通口7に導き、最終的に下皿500に誘導するものである。なお、取付基板401に下部装飾部材149と装飾的に連続する装飾部材411が固着されているので、弾球遊技機1を正面から見たときに透明板保持枠100と取付基板401とが明瞭に区別されず、装飾的に弾球遊技機1の全体が統一化された印象を与えることができる。
(1−5)下皿
枠基体2の前面枠部分の下方部分は、板状に形成されており、その前面のほぼ全域に係合凹部15が刻設されている。この係合凹部15は、後に詳述する下皿500やハンドル装置600を組み付け固定する際に一応の位置決めを行うものであり、組み付け作業の容易化を図ることができるものである。また、係合凹部15には、そのほぼ中央に下皿連通口16が、その開放側よりの側部にハンドル作動開口17がそれぞれ開設形成されている。下皿連通口16に対応して下皿500が取り付けられるが、その下皿500は、詳細に図示しないが複数の部材を組み立てた状態でセット化されて枠基体2の下部中央に止着固定されているものであり、図2に示すように、多量の玉を貯留し得る貯留部509を有するように形成されている。また、枠基体2への止着構造は、セット化された下皿500の裏面に取付ネジ502を後方に向けて複数本設け、その取付ネジ502を枠基体2に穿設された取付穴22に貫通させて枠基体2の裏面から図示しないナットを螺着することにより固定する。なお、下皿500の裏面であって前記貯留部509の左右には、位置決め片503が突設されており、この位置決め片503を枠基体2に形成された位置決め穴23に差し込むことにより、下皿連通口16と下皿500の貯留部509との接続状態を確実に確保することができると共に下皿500の取付作業の容易化を図ることができる。なお、図示の実施例における下皿500には、その前面壁内に玉抜き操作レバー501が設けられ、これを操作することにより、貯留部509の底面の開口(図示しない)が開放されて貯留部509に貯留されていた打玉を下方(通常、玉箱が設置される)に落下せしめることができる。このように、図示の実施例においては、玉抜き操作レバー501を下皿500の前面壁の中央に内蔵して設けたので、従来のように操作レバーを下皿の底面に沿って設けたものに比較して外部からのイタズラによって故障せしめられることが少なくなるという利点がある。
(1−6)灰皿
上記した下皿500の隣接した位置であって前記係合凹部15の端部よりには、灰皿507が設けられるが、この灰皿507は、枠基体2の下部前面に固着され且つ灰皿507を収納する凹部が形成された灰皿取付枠504に回転自在に取り付けられるものである。即ち、灰皿取付枠504は、その裏面に複数の取付ネジ510が後方に向かって突設され、枠基体2に穿設された取付穴21に取付ネジ510を貫通させた後に、裏面から図示しないナットで締着することにより灰皿取付枠504を枠基体2に固着する。このように固着された灰皿取付枠504に対して灰皿507を凹部に収納した状態で、灰皿取付枠504の前端部に形成される取付穴506及び灰皿507の前方上部に形成される支点穴508に支点棒505を側方から差し込んで固定することにより、灰皿507を回転自在に装着し得るものである。
(1−7)ハンドル装置
また、前記ハンドル作動開口17に対応してハンドル装置600が装着される。ハンドル装置600は、前記上皿400の側壁から装飾的に連続する取付基板601に所謂ハンドルが突設されて構成されるものであり、その突設されるハンドルは、取付基板601に直接的に固定される外固定部602と該外固定部602の前面側に固定される内固定部604と外固定部602と内固定部604との間で回動自在に設けられる可動部603とから構成されている。また、取付基板601の裏面には、複数の取付ネジ605と位置決め突起606とが後方に向かって突設されており、取付ネジ605をハンドル作動開口17の周囲に穿設される取付穴24に差し込んで裏面から発射装置37の取付基板37bと共締めするようにナットで締着することにより、取付基板601が枠基体2に固定される。なお、位置決め突起606は、ハンドル作動開口17を貫通して対面する発射装置37の取付基板37bと係合して相互の全体的な位置決めを行うものである。また、ハンドル作動開口17の側方には、配線通し穴25が形成されているが、これは、ハンドル装置600内に設けられるスイッチ(メインスイッチやタッチセンサ)の配線を枠基体2の裏面側に導くものである。
上記のように構成されるハンドル装置600においては、可動部603を回動せしめることにより、その回動操作が発射装置37側に伝達されて発射装置37の打球槌37aの発射勢を変化させることができる。このため、可動部603を所望の位置まで回動させた状態を保持することにより、打玉を一定の速度で弾発することが可能となる。なお、図示の実施例におけるハンドル装置600は、取付基板601(又は枠基体2)に対して垂直方向に突設されているわけではなく、やや外側に傾斜した状態で突設されている。これは、遊技者がハンドルを操作する際に手首を不自然に折り曲げた状態ではなく自然な状態にしたままでハンドルを握ることができるように配慮した設計であり、長時間の遊技を行っても疲れないようにしたものである。
(1−8)枠基体の裏面構造
枠基体2の前面側構造及び前面側に取り付けられる各部品の構造は、概ね上記した通りであるが、枠基体2の裏面構造について図5を参照して説明する。前述したように、枠基体2の裏面側には、遊技盤収納枠4が合成樹脂によって一体的に成型されている。しかして、遊技盤収納枠4は、遊技盤319を支持し且つ固定するものであるため、遊技盤319を正確に固定するための部品を有する。また、遊技盤収納枠4は、遊技盤319の裏面に設けられて所定個数の景品玉を払い出すための各種の機構が設けられる機構板300を正確に取り付けるための部品も有する。具体的には、遊技盤319を収納固定する部品として複数(2個)の遊技盤基準ピン31と複数(4個)の固定フック33とがあり、機構板300を取り付けるための部品として複数(3個)の固定ピン32とヒンジ部材35,36とがある。遊技盤基準ピン31は、遊技盤319を遊技盤収納枠4に装着する際に遊技盤319の特定の位置に形成された基準位置穴314に係合させるものであり、これにより遊技盤319を遊技盤収納枠4の正確な位置に装着することができるものである。固定フック33は、遊技盤319を遊技盤収納枠4に正確に装着した状態で回動することにより遊技盤319の裏面から押圧して遊技盤319を遊技盤収納枠4に堅固に固定するものである。一方、ヒンジ部材35,36は、枠基体2の軸支側の裏面に対応する遊技盤収納枠4の上下に固着される金属製のものであり、このヒンジ部材35,36に機構板300の端部上下に設けられる軸支部(図示しない)を係合させることにより機構板300を開閉自在に且つ着脱自在に設けることができる。また、機構板300を閉じた状態で固定ピン32が機構板300に形成された係合穴を通過して先端部が機構板300の裏面に突出し、その突出した部分を機構板300に回動自在に軸支される係止部材326(図7参照)で係止することにより、機構板300を遊技盤319の裏面に密着した状態で係止することができる。
(1−9)遊技盤
次に、遊技盤収納枠4に収納固定される遊技盤319の構成について簡単に説明する。遊技盤319は、ほぼ正方形状の合板により形成され、その表面には、図1及び図3に示すように、円形うず巻き状に誘導レール325が形成され、該誘導レール325の内側が遊技領域とされて発射された打玉が落下するものである。遊技領域には、図示の場合、可変表示装置322や可変入賞球装置323が設けられると共に、単に打玉を入賞とする入賞口、打玉の流下方向・速度を変化せしめる風車又は多数の障害釘が設けられ、また、遊技領域の最下方には、いずれの入賞領域にも入賞しない打玉が取り込まれるアウト口327が設けられている。一方、遊技盤319の裏面には、図5に示すように、前記可変表示装置322の後面構造物である表示装置収納ボックス306が表示装置取付金具318によって遊技盤319の裏面に直接的に止着され、該表示装置収納ボックス306の周囲を囲むように入賞玉集合カバー体317が取り付けられている。入賞玉集合カバー体317は、各種の入賞口や入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の流路にしたがって誘導する誘導径路が形成されるものである。また、入賞玉集合カバー体317の裏面には、遊技盤319に配置される入賞口や入賞球装置等に付設されるスイッチや装飾用発光源の電装部品の配線が接続される第1中継基板307と第2中継基板308(これらを1つの中継基板にまとめたものでも良い)とが取り付けられている。第1中継基板307と第2中継基板308は、遊技盤319に設けられる電装部品と後述する遊技制御基板311とを中継するために設けられるものである。更に、遊技盤319の裏面には、前記アウト口327に対応する位置の下流側にアウト玉通路315が刻設され、このアウト玉通路315に沿ってアウト玉が下方に導かれる。アウト玉通路315から下方に導かれたアウト玉は、前記遊技盤収納枠4の下辺ほぼ中央に形成される玉誘導通路316から機構板300に形成されるアウト玉排出通路(図示しない)に導かれるようになっている。
(1−10)機構板
一方、上記した遊技盤319の裏面を覆う機構板300は、図5及び図7に示すように、前記入賞玉集合カバー体317と対応する部分に方形状の開口303が形成され、機構板300が閉じられたときに、前記表示装置収納ボックス306が後方に貫通し得るようになっている。また、機構板300の前面側(図5において視認し得る側)には、主として前記入賞玉集合カバー体317に形成された誘導径路に沿って流下した入賞玉を集合せしめる入賞玉集合樋328が形成されるが、機構板300の後面側(図7において視認され得る側)には、その最上部に景品玉として供される多量の玉を貯留する貯留タンク301が取着され、該貯留タンク301の下方に貯留タンク301から流出する玉を複数列(例えば、2列)に整列しながら流下せしめる誘導通路304が傾斜状に設けられ、前記開口303の側方に配置され且つ前記誘導通路304からの整列された玉を受け入れて入賞玉信号に基づいて所定個数の景品玉を払い出す景品玉払出装置309が設けられている。景品玉払出装置309から払い出された景品玉は、下流側に設けられる景品玉流出口302から前記上皿連通口5及び景品玉排出口403を介して上皿400の貯留誘導部409に導かれる。上皿400が景品玉で満杯となったときには、景品玉流出口302の側方から下方部にかけて形成される余剰玉通路329に溢れて下方に流下し、その余剰玉通路329の末端に接続される前記玉誘導路34から前記下皿500の貯留部509に導かれる。なお、前記景品玉払出装置309は、前記入賞玉集合樋328に集められた入賞玉を1個ずつ処理する入賞玉処理装置310が入賞玉を検出することにより駆動されるものである。
機構板300の概の構成は、上記した通りであるが、図示の実施例では、機構板300の裏面上部にターミナルボックス305が設けられ、更に、開口303の下部に遊技制御基板311が着脱自在に取り付けられている。ターミナルボックス305は、弾球遊技機1に電源を供給する電源線や弾球遊技機1と遊技場の管理コンピュータ(図示しない)との情報信号をやり取りするための端子等が設けられるものであり、遊技制御基板311は、遊技盤319に設けられる遊技装置322,323等の動作を制御するものである。このため、遊技制御基板311には、前記第1中継基板307及び第2中継基板308からの配線や、可変表示装置322からの配線が接続されるようになっている。なお、機構板300を開閉する際には、これらの配線の接続を取り外すことが必要となる。
(1−11)枠基体のその他の裏面構成
枠基体2のその他の裏面構成としては、図7に示すように、枠基体2の裏面下部一側に発射装置37が取り付けられている。この発射装置37は、取付基板37bに打玉を弾発する打球槌37aと、該打球槌37aに往復回動動作を付与する打球モータ37c等を集約して設けることにより構成されており、前記ハンドル装置600と関連づけられている。また、発射装置37の設置位置と反対側には、透明板保持枠100に設けられる電装部品の動作を制御する電飾制御基板313と、低電圧(例えば、24V)を前記電飾部品のうちの蛍光管193に負荷する高電圧(例えば、600V)に変換する安定器312(インバータともいわれる)とが取り付けられている。そして、これら電飾制御基板313、安定器312と透明板保持枠100に設けられる電装部品とを接続する配線が乱雑にならないように枠基体2の軸支側裏面一側には、配線処理部材42が設けられている。この配線処理部材42は、枠基体2と一体的に成型しても良いし、あるいは別体の処理部材を止着しても良い。また、配線処理部材42の形状は、配線をまとめることができるものであればどのような形状・構造のものであっても良い。更に、枠基体2の開放側裏面には、外枠320に対する枠基体2の施錠、及び枠基体2に対する透明板保持枠100の施錠を行う錠装置700が取り付けられるが、この錠装置700については、後に詳述する。
(2)透明板保持枠
弾球遊技機1の概の構成は、上記した通りであるが、以下には、本実施例の要部を構成する透明板保持枠100の構成について図8乃至図30を参照して詳細に説明する。透明板保持枠100は、前記遊技盤319の遊技領域を透視し得る透明板としてのガラス196を装着し得るものであると共に、本実施例においては、特に装飾効果を高め得るように構成されたものである。しかして、本実施例における透明板保持枠100は、円形状の遊技開口204を規制する開口207が形成される合成樹脂製の主枠構成部材101と、該主枠構成部材101の前面側に装着される複数の合成樹脂製の装飾部材136,149,152,153,157,175と、から構成される。そこで、以下、透明板保持枠100を構成する構成部材毎に順次説明する。
(2−1)主枠構成部材
まず、図8乃至図14を参照して主枠構成部材101について説明する。図8は、透明板保持枠100全体の正面図であり、図9は、透明板保持枠100全体の背面図であり、図10は、背面から見た主枠構成部材101の分解斜視図であり、図11は、正面から見た主枠構成部材101と各装飾部材136,149,152,153,157,175との関係を示す分解斜視図であり、図12は、分割成型される主枠構成部材101の一方(符号として101a)の正面・背面・断面図であり、図13は、分割成型される主枠構成部材101の他方(符号として101b)の正面・背面・断面図であり、図14は、主枠構成部材101と装飾部材136,149,152,153,157,175とを組み付けた状態での背面図である。
図10及び図11に示すように、主枠構成部材101は、三日月状に成型される左右2つの主枠構成部材101a,101bを組み付けることにより構成されている。即ち、主枠構成部材101a,101bは、左主枠構成部材101aの上端部に形成された取付穴104に右主枠構成部材101bの上端部に突設形成された係合突出部115を後方から重合してビスで螺着することにより、一体的に組み付けられ、中央に大型の円形の開口207が形成される。ただし、図示の実施例では、左右の主枠構成部材101a,101bの下端部では連結しておらず、後述する円形状の第1装飾部材136によって下端部が連結されている。このようにして主枠構成部材101を左右の2つに分割して成形することにより、成型の容易化を図ると共に、成型時の歪みをなくして精度の高い主枠構成部材101を提供することができる。また、主枠構成部材101を分割成型した場合には、当然のことながらこれらを組み付ける必要があるが、その組み付け部分である取付穴104と係合突出部115との関係において、図16に示すように右主枠構成部材101bの上部端縁から突出して形成される係合突出部115を左主枠構成部材101aの端縁に形成される係合突部104a(図10及び図12参照)に係合させて位置決めを行った状態で係合突出部115に穿設された取付穴を取付穴104に重合させてビスで止着するので、左右の主枠構成部材101a,101bの組み付け作業の容易化を図ることができる。なお、図10、図12、図13に示すように、上下の係合突部104aの中間には、主枠構成部材101b側に設けられるスピーカ171の配線を通す配線通し凹部118が形成されている。また、主枠構成部材101の分割は、左右だけでなく、上下に分割成型しても良いし、必要に応じて3分割以上で成型しても良い。
上記のようにして組み付けられた主枠構成部材101の前面側の上辺部には、装飾部材としての上部装飾部材157及びLEDカバー175の組み付け位置を一義的に決める取付凹部102が刻設されている。これにより上部装飾部材157及びLEDカバー175の組付けの容易化を図ることができる。なお、LEDカバー175の組付けのさらなる容易化を図る構成として、本実施例においては、取付凹部102の上部左右に係合穴209を穿設し、該係合穴209にLEDカバー175に突設される位置決め突起178を係合させるようになっている(図11参照)と共に、最終的にビスで強固に止着するために取付穴214も形成されている(図12参照)。また、上部装飾部材157の内部には、後に詳述するようにスピーカ171が組み込まれるため、前記取付凹部102の左右端部には、スピーカ効果穴103が開設され、更に、LEDカバー175の内部には、
後に詳述するように多数のLED182を有するLED基板173が組み込まれるので、そのLED基板173から延びる配線を外側に導く円弧状の開口113(本実施例の場合、軸支側の主枠構成部材101aの開口113からのみ配線が引き出される)が開設されている。開口113の近傍には、LED基板173を取り付けるための基板取付穴173aが形成されている(図12,図13のA〜A′断面図参照)また、主枠構成部材101の前面側において、上記した取付凹部102以外の領域は、全体に平滑平面となっている。ただし、中央左右位置には、後に詳述する左装飾部材152及び右装飾部材153の先端部である係合爪154を受け入れる楔状の係合凹部114が複数個刻設され、該係合凹部114のうち、中央の係合凹部114を除く他の係合凹部114には、左右装飾部材152,153の先端を係合させる係合穴105(図12,図13のD〜D′断面参照)が裏面に貫通するように形成されている。中央の係合凹部114は、左右装飾部材152,153の先端部を載置させるだけ(図12,図13のC〜C′断面参照)である。なお、軸支側の主枠構成部材101aの最上部の係合凹部114の近傍には、玉抜き穴117が穿設されている。この玉抜き穴117に細いピンを差し込むことにより機構板300の誘導通路304の末端に設けられる玉抜き装置(図示しない)又は玉抜き用スイッチを操作することができ、これにより閉店時等に貯留タンク301に貯留されていた景品玉の玉抜き動作を行うことができる。
一方、主枠構成部材101の裏面側の構造においては、端縁に沿ってリブ206が立設され、主枠構成部材101の強度の向上を図っている。また、このリブ206のために主枠構成部材101の裏面側は、全体が凹状に形成されており、その凹状の内部には、前記外側のリブ206に沿って位置決め突起108と取付穴109とが適宜間隔で突設されている。取付穴109だけは、内側上部のリブ206に沿っても突設されている。しかして、位置決め突起108と取付穴109には、外側のリブ206に沿ってL形金属129,130,132が取り付けられると共にほぼ扇形状の補強金属板123a,123bが左右上部に取り付けられるようになっている。
具体的には、図10に示すように、開放側に取着されるL形金属130の水平面には、前記取付穴109に対応する取付穴134と前記位置決め突起108に対応する位置決め穴135が形成される一方、L形金属130の垂直面は、前記リブ206の外側に突出する防犯用フランジ辺部133として形成されると共にそのフランズ辺部133と対面する辺部の上下に錠装置700と係脱するフック部131a,131bが一体的に突設されている。また、上辺に取着されるL形金属129の水平面にも、前記取付穴109に対応する取付穴134と前記位置決め突起108に対応する位置決め穴135が形成される一方、L形金属129の垂直面は、前記リブ206の外側に突出する防犯用フランジ辺部133として形成される。同様に軸支側に取着されるL形金属132の水平面にも、前記取付穴109に対応する取付穴134と前記位置決め突起108に対応する位置決め穴135が形成される一方、L形金属132の垂直面は、前記リブ206の外側に突出する防犯用フランジ辺部133として形成される。ただし、L形金属132の防犯用フランジ辺部133は、上方部分で切り欠けられて形成されていない。
また、補強金属板123a,123bにも前記取付穴109に対応する取付穴134と前記位置決め突起108に対応する位置決め穴135が形成されている。また、開放側の上部に取り付けられる補強金属板123bには、前記スピーカ効果穴103に対応するスピーカ効果穴202が形成されているだけであるのに対し、軸支側の上部に取り付けられる補強金属板123aには、スピーカ効果穴202が形成されていると共に前記開口113やスピーカ効果穴103から引き出される配線を補強金属板126aの裏面に引き出す配線引き回し穴201が形成されており、更に、その端部上方にヒンジピン126が貫通支持される作動筒128が形成されている。ヒンジピン126は、透明板保持枠100の開閉支持軸の上端軸を担当するものであり、図10に示すようにL字形に形成された下端に、一端が補強金属板128に形成される係止部128aに係止されるスプリング127の他端が係止されるものである。したがって、ヒンジピン126は、作動筒128に案内された状態でスプリング127により常に上方付勢されており、その上端がリブ206を切欠いて形成されるピン作動凹部111から外側に突出している。なお、作動筒128の下部には、切欠128bが形成されており、作動筒128に収納されたヒンジピン126の下端部が臨むようになっている。しかして、ヒンジピン126をスプリング127の付勢力に抗して下方に下げようとする場合(透明板保持枠100を枠基体2から外そうとする場合)には、切欠128bに例えば目通し等を差し込んでヒンジピン126下部の曲折部を押し下げることにより行うことができる。
上記のように構成されるL形金属129,130,132及び補強金属板123a,123bにおいては、リブ206に沿って形成される位置決め突起108及び取付穴109にL形金属129,130,132の位置決め穴135及び取付穴134に対応させ、その後、補強金属板123a,123bの位置決め穴125及び取付穴124を位置決め突起108及び取付穴109に対応させた状態でビスで同時に止着する。そして、この止着した状態では、L形金属129,130,132の防犯用フランジ辺部133は、外側のリブ206よりも外側に突出した状態となり、透明板保持枠100を枠基体2に対して閉じた状態では、枠基体2に形成される前記防犯溝9に侵入するようになっている。これにより透明板保持枠100と枠基体2との隙間からピアノ線等の不正具を挿入する不正遊技を防止することができる。また、すべてのL形金属129,130,132と補強金属板123a,123bとが接続された状態となっているため、いずれか任意の位置でアース線と接続しておけば、透明板保持枠100のいずれの場所で漏電又は静電気が生じていてもそれらをアースして高電圧による障害を防止することもできるようになっている。なお、上記したL形金属129,130,132及び補強金属板123a,123bの主枠構成部材101への組み付けは、主枠構成部材101への装飾部材136,149,152,153,157,175の取付が終了した後に行われる。
主枠構成部材101の裏面には、上記した位置決め突起108及び取付穴109以外に、前記検出器取付穴10,11に対応する位置にスイッチ押圧凸部110,112が突設され、軸支側の主枠構成部材101aの端部下方に軸支部材取付用位置決め突起106と軸支部材取付穴107とが形成され、更に、後に詳述する第1装飾部材136を係止するための取付穴116,122,121が形成される。スイッチ押圧凸部110,112は、透明板保持枠100を閉じたときに検出器取付穴10,11に取り付けられた検出器41(本実施例においては、取付穴11には、検出器が取り付けられていない)をOFF(検出器の機能によっては、ON)させるものである。軸支部材取付用位置決め突起106及び軸支部材取付穴107には、金属製の軸支部材119がビスによって位置決めされた後に止着される。軸支部材119には、前述したように係合穴120が形成され、この係合穴120に中ヒンジ部材19のヒンジピン30の上部突設側が差し込まれるようになっている。なお、軸支部材119の係合穴120よりも先端に係合突部205が突設され、該係合突部205が透明板保持枠100の開放時に中ヒンジ部材19に突設される係合部43に当接して透明板保持枠100の過度の開放を抑制するようになっている。
第1装飾部材136を係止するための取付穴116,122は、主枠構成部材101の斜め上部両側及び斜め下部両側に形成され、第1装飾部材136の後述する取付フランジ136,137の取付穴139と対応させてビスで止着されるものである。また、取付穴121は、主枠構成部材101の上部下方位置に形成されるものであり、第1装飾部材136と主枠構成部材101とを第1装飾部材136の前方からビスで直接止着するものである。更に、主枠構成部材101には、前記取付穴116の配置位置から下流側であって内側の円弧状のリブ206の外側に突出するように被係合フランジ208が突設されている。この被係合フランジ208は、主枠構成部材101の前面側から外側に延長するように突設されると共に前記係合凹部114に対応する部分は、形成されていない。そして、第1装飾部材136を装着したときには、第1装飾部材136の後述する係合フランジ143の前面と当接するようになっている。
(2−2)第1装飾部材
次に、上記した主枠構成部材101に取り付けられる装飾部材について説明するが、まず、第1装飾部材136の構成について、図11、図14、図15、図16を参照して説明する。図11及び図14は、前述した通りであり、図15は、第1装飾部材136と他の装飾部材149,152,153,157,175及びガラス196との関係を示す背面から見た分解斜視図であり、図16は、左右対称に形成される第1装飾部材136の左半分の正面図・背面図・断面図である。図において、第1装飾部材136は、光を透過し得る透過性の合成樹脂によってほぼ真円の円盤状に形成され、主枠構成部材101の開口207の内側に沿って取り付けられるものである。このように、主枠構成部材101の開口207の内側に沿って取り付けられるものであるため、第1装飾部材136の内側内周縁が遊技盤319の遊技領域を透視し得る遊技開口204を形成していることとなる。そして、このように形成された第1装飾部材136は、裏面斜め左右上方及び裏面斜め下方に外側に向かって突設される取付用フランジ137,138に穿設される取付穴139(図示の実施例では、2つの取付穴139のうち、一方は、取付用の穴であるが、他方は、取付用の突起である)を主枠構成部材101の前記取付穴116,122の裏側に対応されて重合し、その重合した取付穴139と取付穴116,122とを裏面からビス(図示しない)で締着することにより第1装飾部材136を主枠構成部材101に止着している。ただし、その締着に際し、後述する蛍光管カバー186の取付フランジ190に穿設された取付穴187が同時に締着される。更に、第1装飾部材136の主枠構成部材101への取付は、上記取付用フランジ137,138だけでなく、第1装飾部材136の上部左右に形成される取付穴144を前記取付穴121に前面側から対応させて前方(主枠構成部材101の後方からでも良い)から図示しないビスで螺着することにより強固に止着され得る。もちろん、この取付穴144,121のビスによる締着を行わなくても良い。また、第1装飾部材136を主枠構成部材101に装着した際には、取付用フランジ137のやや上部から取付用フランジ138のやや下部にかけて第1装飾部材136の外側に突設形成される係合フランジ143が主枠構成部材101の内周縁に沿って内側に向かって突設される被係合フランジ208と裏面側に当接して第1装飾部材136の両サイド部分が変形等しても突出しないようになっていると共に第1装飾部材136と主枠構成部材101との組み付け位置を相互に規制している。つまり、第1装飾部材136の主枠構成部材101への組み付け構造に関しては、上方の取付穴144,121部分では、主枠構成部材101の前方に第1装飾部材136が当接する状態で配置され、取付用フランジ137,138及び係合フランジ143,被係合フランジ208部分では、主枠構成部材101の後方に第1装飾部材136が当接する状態で配置される。このため、合成樹脂の組付けによる透明板保持枠100の強度的な強さを、主枠構成部材101と第1装飾部材136との積層状態を部分的に相前後させることにより大幅に向上させている。
ところで、第1装飾部材136は、断面が凹状であってしかも上面が波形に形成され、その表面側に下部装飾部材149、左右装飾部材152,153、上部装飾部材157が取り付けられ、その裏面側にガラス収納部材197にセット化された二重のガラス196、及び蛍光管カバー186に収納された蛍光管193が取り付けられるようになっている。各装飾部材149,152,153,157の取付構造については、各装飾部材149,152,153,157の構造の説明において詳述するが、ガラス196及び蛍光管193の取付については、図17を含めてここで説明する。図17は、蛍光管カバー183の正面・背面・側面・断面図である。
(2−2−1)ガラスの取付構造
第1装飾部材136の裏面には、図15に示すように、斜め対角線状に複数(4つ)の金属製のガラス取付支持部材140が成形時に一体的に設けられている。ガラス取付支持部材140は、その先端部に係合溝141が周設されている。このように設けられるガラス取付支持部材140に対して、遊技開口204よりも若干大きな直径で形成されるガラス収納部材197に2枚のガラス196を前後面より貼り合わせて構成したセットガラスが装着されるものであるが、その脱着は、極めて簡単に行うことができるようになっている。即ち、ガラス収納部材197には、その前面側に前記ガラス取付支持部材140を貫通する貫通穴198aを有する取付片部198が一体的に形成され、該取付片部198の基部に形成される止め金具取付穴200に止め金具199がビス止めされている。しかして、ガラス196を装着するには、ガラス取付支持部材140に取付片部198の貫通穴198aを貫通させ、その状態で止め金具199を回動して係合溝141に係止させることによりガラス196を第1装飾部材136、即ち透明板保持枠100に装着することができる(図22参照)。一方、ガラス196を取り外す場合には、止め金具199を回動させて係合溝141との係合を解除した後に、ガラス収納部材197全体をガラス取付支持部材140から引き抜くことによりガラス196を第1装飾部材136、即ち透明板保持枠100から取り外すことができる。なお、ガラス196の脱着は、組み付け完成した透明板保持枠100を枠基体2に対して開放した状態で行えることは、図6に示すように言うまでもない。また、透明板としてガラスではなく透明な合成樹脂板等を使用したものでも良い。
(2−2−2)蛍光管193の取付構造
蛍光管193は、蛍光管カバー186に収納されて第1装飾部材136の裏面に装着される。そこで、まず、蛍光管カバー186の構成について図15及び図17を参照して説明すると、蛍光管カバー186は、断面コ字状に形成されると共に遊技開口204に沿って円弧状に形成されるものである。また、蛍光管カバー186の外側側面中程の上下位置には、取付穴187を有する取付フランジ190が突設されると共に、蛍光管カバー186の下端部内側にも取付穴187が穿設されている。更に、蛍光管カバー186の内側上下部には、蛍光管193を係止するバネ性の取付金具192をビスで止着するための取付穴188が設けられている。また、蛍光管カバー186の上下端も側壁によって閉塞されているが、その側壁には、蛍光管193に接続される配線をカバー186の外側に導き出すための配線通し穴189が形成されている。
上記のように形成される蛍光管カバー186の内部には、円弧状に形成された蛍光管193の両端の棒状端子部194を配線の先端に接続されるソケット195に嵌合し、その状態で蛍光管193をバネ性の取付金具192に押し込んで嵌着させて蛍光管193を蛍光管カバー186に収納固定する。蛍光管193が収納固定された蛍光管カバー186は、前記取付フランジ190に穿設された取付穴187を前記取付用フランジ137の取付穴139に重合させた状態でビスで螺着することにより蛍光管カバー186と第1装飾部材136とを同時に主枠構成部材101の取付穴116,122に止着することができる。また、蛍光管カバー186の下端に形成された取付穴187に対しても第1装飾部材136の裏面から突設される取付ボス146が対応するようになっており、このためビスで取付穴187と取付ボス146とを止着することにより蛍光管カバー186の下端部も第1装飾部材136に堅固に固定されることとなる。
なお、蛍光管カバー186に収納される蛍光管193は、第1装飾部材136の左右両側裏面にそれぞれ設けられるが、これらの2つの蛍光管193は、電気的に直列に接続されるようになっているため、2つの蛍光管193の下端部が相互に配線によって接続される。そして、この配線は、図15に示す補強金属板172を第1装飾部材136の裏面に取り付けたときに補強金属板172によって外側に落ちないようになっている。また、蛍光管カバー186の裏面側においては、垂直線によって区切られる外側が内側よりも低くなるような低段部191として構成されている。これは、蛍光管カバー186の深さ寸法が比較的大きいので、そのままの寸法では透明板保持枠100を閉じたときに円弧状の蛍光管カバー186が枠基体2の開口部3の側方縁と当接してしまうため、透明板保持枠100を閉じることができない。このような事態を解消するために蛍光管カバー186には、低段部191を形成する一方、枠基体2にも干渉回避凹部26(図2参照)を形成して透明板保持枠100を確実に閉じることができるようにしたものである。
(2−3)下部装飾部材
上記した第1装飾部材136に取り付けられる下部装飾部材149、左右装飾部材152,153、及び上部装飾部材157は、第1装飾部材136の前面左右両側であって櫛状に形成される左右装飾部材152,153の上面形状を嵌合するように突設形成される係合凸部147によって形成し得る取付凹部147a,147b,147c(図11参照)にそれぞれ係合して取り付けられるようになっている。そこで、まず、第1装飾部材136の下方部に形成される取付凹部147aに取り付けられる下部装飾部材149について図11、図15、図18を参照して説明する。図11及び図15は、前述した通りの図面であり、図18は、下部装飾部材149の正面・背面・断面図である。下部装飾部材149は、第1装飾部材136の下部形状に合致した円弧状の不透明な合成樹脂によって成型されており、全長に亘って断面形状が蒲鉾状に形成されている。そして、裏面には、適宜間隔をおいて複数の取付穴150,151が突設形成されている。この取付穴150,151は、いずれも裏面からビスが止着されるので、前面まで貫通していない。
上記のように形成される下部装飾部材149は、第1装飾部材136の下方部に形成される円弧状の取付凹部147aに嵌め込まれるように前方からあてがわれる。この状態で第1装飾部材136に穿設された取付穴148,210と下部装飾部材149の取付穴150,151とが合致しているので、第1装飾部材136の裏面からビスで螺着することにより下部装飾部材149を第1装飾部材136に止着することができる。ただし、中央の3つの取付穴150と取付穴148とを螺着する際には、図15に示すような補強金属板172が一体的に止着される。これにより、主枠構成部材101の存在しない透明板保持枠100の強度の向上を図っている。また、下部装飾部材149を第1装飾部材136に取り付けた状態では、図14に示すように、前記蛍光管192の下端部のソケット195が正面から見て不透明の下部装飾部材149によって被覆されるので、蛍光管192が点灯したときにそのソケット195部分が遊技者に視認されることがなく、美観の向上を図っている(特に蛍光管192の劣化時にソケット195部分の黒ずみを隠すことができる)。同様に、蛍光管192の上端部のソケット195が正面から見て不透明の上部装飾部材157の円弧状部によって被覆されることにより、遊技者に視認されることがない。
(2−4)左装飾部材・右装飾部材
次に、第1装飾部材136の左右部に形成される取付凹部147bに取り付けられる左装飾部材152及び右装飾部材153について図11、図15、図19を参照して説明する。図11及び図15は、前述した通りの図面であり、図19は、左右装飾部材152,153の正面・背面・断面図である。なお、左装飾部材152と右装飾部材153とは、同一のものである。左右装飾部材152,153は、前記したように櫛状(複数の楔状突起が連続している)に不透明(第1装飾部材136と色彩が異なれば、透明でも差し支えない)の合成樹脂で成型され、その各楔状の先端部に主枠構成部材101に形成される前記係合穴105に係合される係合爪154が形成される(ただし、5個ある楔状の突起のうち、中央の楔状突起の先端には係合爪154がない)。一方、左右装飾部材152,153の後端部は、連続しており、その下端縁に適宜間隔をおいて係合爪156が形成されている。この係合爪156は、第1装飾部材136の内周縁よりやや内側に形成される係合溝141に係合するようになっている。また、左右装飾部材152,153の裏面であって上中下の楔状突起のほぼ中央に取付穴155が形成されている。この取付穴155は、第1装飾部材136の中央に形成された取付穴142に対応するものである。
上記のように構成される左右装飾部材152,153を取り付けるには、第1装飾部材136を主枠構成部材101裏面から前記係合フランジ143と被係合フランジ208とをあてがうように当接させた状態(この状態では、いずれの箇所もビス止めしていない)で、左右装飾部材152,153の先端部の係合爪154を係合穴105に差し込み、その後、左右装飾部材152,153の前記係合爪156の上部を強く押し込むことにより係合爪156を係合溝141に挿入させ、これにより取付凹部147bに左右装飾部材152,153が正規に嵌合した係合状態となる。この状態により主枠構成部材101と第1装飾部材136とが仮止め状態となっており、このような仮止め状態のままで次に説明する上部装飾部材157及びLEDカバー175の主枠構成部材101の前面側から装着を行い、その後、主枠構成部材101を裏返して裏面からのビス止めを順次行えば良い。つまり、本実施例においては、多くの他の装飾部材を装着し得る第1装飾部材136と主枠構成部材101とを前面側から仮止め手段によって一時的に装着することができ、これによって主枠構成部材101の前面側の装着が終了した後、主枠構成部材101の裏面からビス止め等の螺着手段によって強固に組み付けることができるので、透明板保持枠100の組付作業の容易化を図ることができる。なお、上記した下部装飾部材149は、仮止めを行う前に第1装飾部材136に装着しておけば良い。
(2−5)上部装飾部材(LEDカバーを含む)
次に、第1装飾部材136の上部に形成される取付凹部147cに取り付けられる上部装飾部材157及び該上部装飾部材157の上部であって主枠構成部材101の取付凹部102に対応して取り付けられるLEDカバー175について図11、図15、図20乃至図25を参照して説明する。図11及び図15は、前述した通りの図面であり、図20は、上部装飾部材157の正面・背面・断面図であり、図21は、上部装飾部材157に設けられるランプ用レンズ168,169の正面・背面・断面図であり、図22は、LEDカバー175の正面・背面・断面図であり、図23は、図1のB−B断面図であり、図24は、図1のA−A断面図であり、図25は、上部装飾部材157に設けられるスピーカ171と遊技者との関係を示す平面図である。
まず、上部装飾部材157は、取付凹部147cに嵌合される円弧状部と該円弧状の両端にスピーカ171を取り付ける正方形状のスピーカ取付部とが不透明の合成樹脂によって一体的に成型されている。上部装飾部材157の円弧状部の裏面には、第1装飾部材136の取付穴145と対応する位置に取付穴158が突設成型され、円弧状部を取付凹部147cに嵌合させた状態で裏面からビスで取付穴145,158を螺着することにより、上部装飾部材157を第1装飾部材136に装着することができる。また、上部装飾部材157のスピーカ取付部の後端縁は、主枠構成部材101の取付凹部102に嵌合するようになっており、その裏面四隅に形成される取付穴212が主枠構成部材101の取付凹部102に形成される取付穴213に対応している。そして、裏面から図示しないビスで取付穴213,212を螺着することにより上部装飾部材157のスピーカ取付部を主枠構成部材101に強固に止着することができる。
各スピーカ取付部の下方には、波形のランプ用レンズ取付開口159,160が開設される。このランプ用レンズ取付開口159,160には、裏面からランプ用レンズ168,169が挿入固定される。より具体的には、ランプ用レンズ168,169は、図21に示すように、前面にランプ用レンズ取付開口159,160の形状に合致する凸部183を有し、裏面に嵌合穴185が形成される突部を有する楕円形状の透過性の合成樹脂によって成型されている。なお、嵌合穴185の裏面には、取付穴184が貫通している。このように形成されるランプ用レンズ168,169は、上部装飾部材157の裏面から凸部183がランプ用レンズ取付開口159,160に嵌合するように挿入すると共に、嵌合穴185をランプ用取付開口159,160の両サイドに突設される取付ボス161,166に嵌合して装着する。その状態でLED168a又は169aを有するLED基板170をビスによって取付穴184に取り付け、ランプ用レンズ168,169及びランプとしてのLED168a,169aの取り付けを完了する。なお、図示左側に設けられるランプ用レンズ168に対応するLED168aは、入賞玉が発生したことに基づいて払い出される景品玉の払出時に表示駆動されるものであり、図示右側に設けられるランプ用レンズ169に対応するLED169aは、機構板300の貯留タンク301に貯留される景品玉量が不足したときに表示駆動されるものである。
一方、スピーカ取付部は、上部装飾部材157の円弧状部の曲率半径の延長上となるように、しかも図25に示すようにその前面がやや内側を向くボックス状に成型され、その前面に楕円形状の開口162が貫通されている。開口の周囲は、図23に示すように、その角部が曲線状に形成された保護枠165となっており、前記開口162の前面を覆う透孔付カバー167(金網)がその保護枠165の形状に沿うようにして前方から装着される。透孔付カバー167には、差込部211が形成され、該差込部211を保護枠165の後端周囲に形成される挿入溝164に挿入した後に指等で僅かに折り曲げることにより透孔付カバー167がスピーカ取付部に装着される。一方、開口162の周囲には、スピーカ171を取り付けるための取付穴163が形成され、該取付穴163にビスでスピーカ171を固定する。このようにスピーカ取付部にスピーカ171を取り付けた状態では、図23に示すように、スピーカ171がボックス状の内部のスピーカ収納空間203にほとんど収納されるが、スピーカ171の後端の一部が主枠構成部材101のスピーカ効果穴103及び補強金属板123a,123bのスピーカ効果穴202の外側に僅かに突出する。また、透孔付カバー167の垂直面の上下部が保護枠165に支持されているので、透孔付カバー167が変形したりすることが少なく、長期間に亘ってスピーカ部分の外観を奇麗な状態に保持することができる。更に、スピーカ取付部が前述したように、上部装飾部材157の円弧状部の曲率半径の延長上で且つ内側を向くように取り付けられるため、図25に示すように、スピーカ171からの音声が弾球遊技機1に対面して位置する遊技者の顔に向けて発せられるため、その音声が聞き取り易く隣り合う弾球遊技機1からの音声と混声しないという利点がある。
また、上部装飾部材157の左右のスピーカ取付部の間には、LEDカバー175が設けられる。このLEDカバー175は、主枠構成部材101の取付穴173aに前方からビスで止着される多数のLED182を有するLED基板173の前方を覆うものであり、図22に示すように、正面形状は、扇状に形成され、断面形状は、L字状(Lの短辺と長辺との角度は90度よりも小さい角度)に形成されている。しかして、上部の短辺の後端縁には、内部で発生する熱を逃がす熱逃がし穴176が形成されると共に主枠構成部材101に穿設される前記係合穴209に遊嵌される位置決め突起178も突設され、更に主枠構成部材101に穿設される前記取付穴214(図12参照)に対応する取付穴179も形成されている。長辺の下端縁には、前記上部装飾部材157の上端後面と第1装飾部材136の上部前面との間の間隙に挿入される係合フランジ180が形成される(図24参照)と共に、長辺の前面中央にシールを貼付することが可能な平滑面状の貼付部177が形成され、長辺の裏面全体が光を反射するように凹凸状に形成される光反射部181となっている。なお、LEDカバー175は、LED182から発せられる光が透過し得る合成樹脂によって成型されている。また、多数のLED182を有するLED基板173の裏面には、先端部に配線コネクタ174を有する配線が直接接続され、該配線が開口113及び配線引き回し穴201を介して透明板保持枠100の裏面に導かれ、更に、配線通し穴12を介して枠基体2の裏面に導かれて最終的に電飾制御基板313に接続されるようになっている。
上記のように構成されるLEDカバー175を取り付けるには、上部装飾部材157と同時に取り付けると便利である。即ち、位置決め突起178を主枠構成部材の係合穴209に遊嵌した状態で係合フランジ180を第1装飾部材136の上部前面に当接し、その状態で上部装飾部材157を前方から所定の位置に装着することによりLEDカバー175が一義的に仮止めされる。その仮止めされた状態で裏返して取付穴214,179にビスを螺着してLEDカバー175を主枠構成部材101に強固に固定する。
(2−6)透明板保持枠の開閉構造
以上、説明した主枠構成部材101及び装飾部材136,149,152,153,157,175とを組合せて構成される透明板保持枠100は、図1及び図2に示すように、枠基体2の横幅寸法とほぼ同じ寸法を有し、このため、遊技者の正面からの視野においては、枠基体2の上方部で枠基体2を視認することはできず透明板保持枠100が視認されることとなる。そして、透明板保持枠100は、枠基体2に対して開閉自在に設けられることは、前述した通りであるが、この構造について図30を参照して若干詳細に説明する。前記したように、透明板保持枠100は、上端部をヒンジピン126とヒンジ支持部39の係合穴38との軸受状態で、下端部を軸支部材119の係合穴120と中ヒンジ部材19のヒンジピン30との軸受状態でそれぞれ開閉自在に設けられるものであるが、図30(A)に示すように、下端部の軸支部材119の係合穴120の外側には、係合突部205が突設され、一方、中ヒンジ部材19の垂直辺部の外側にも係合部43が立設形成されている。しかして、透明板保持枠100を開放したときに、図30(B)に示すように、係合突部205が係合部43に当接してそれ以上開放できないようになっており、これにより透明板保持枠100を勢いよく開放してもガラス196が破損したり、あるいは透明板保持枠100の表面に設けられる装飾部材136,149,152,153,157,175が破損したりすることはない。
(2−7)透明板保持枠の施錠構造
透明板保持枠100は、上記したように枠基体2に対して開閉自在に設けられるが、通常の使用時においては、これを閉じておかなければならないので、当然のことながら開放側を施錠する必要がある。このため、図2に示すように、枠基体2の開放側裏面に錠装置700が取り付けられている。そこで、この錠装置700について図26乃至図28を参照して説明する。図26は、透明板保持枠100側に設けられるフック部131aと錠装置700との関係を示す断面図であり、図27は、錠装置700の分解斜視図であり、図28は、外枠320の係止金具735と錠装置700との関係を示す断面図である。なお、この錠装置700は、透明板保持枠100の施錠ばかりでなく、枠基体2の外枠320に対する施錠をも行うことができる、いわゆるW錠となっている。
まず、錠装置700の構造について図27を中心にして説明する。錠装置700は、断面L字型に形成される取付基板701に集約して形成される。即ち、取付基板701の一方辺は、枠基体2の裏面に突設される取付ボス45に止着される取付面701aであり、該取付面701aに直角状となっている他方辺は、第1可動部材708が摺接する摺接面701bとなっている。しかして、取付面701a上端から下端にかけて取付ボス45に止着するための取付穴702が適宜間隔をおいて穿設されると共に、取付面701aの下方寄りには、錠挿入口703が開設されている。この錠挿入口703には、シリンダー錠719を内蔵している錠ホルダー718が取り付けられるようになっているが、この取付は、錠挿入口703の上下に形成される錠取付穴704に錠ホルダー718をビスで止着することにより行われる。また、シリンダー錠719の後端には、第1作動突起730と第2作動突起731とが二股状に設けられる作動部材729が固着されている。第1作動突起730は、後述する第1可動部材708の係合凹部714と係合して第1可動部材708を上昇せしめ、第2作動突起731は、後述する第2可動部材720の係合部728と係合して第2可動部材720を下降せしめる。なお、作動部材729のシルンダー錠719への固着は、作動部材729に穿設された支点穴732をシルンダー錠719の後端中心軸に対応させてビスで止着することにより行われる。更に、取付面701aには、その上端部と中央よりやや下方に長方形状の連通口706が開設されている。この連通口706には、透明板保持枠100の開放側に設けられるフック部131a,131bが貫通するものである。
一方、摺接面701bの中央よりやや上部には、操作開口705が開設されている。この操作開口705には、第2可動部材720の中程側縁から後方に向かって突設される操作レバー721が引き出されるものであり、引き出された操作レバー721の基部内側面の摺動面722と摺接面701bの一部を延設した外側の摺動面723とが摺動するようになっている。更に、摺接面701bの上下には、楕円形状の規制長穴707が開設されている。この規制長穴707は、第1可動部材708の上下の係止部を連結するリベット715が貫通して第1可動部材708の上下方向のスライド量を規制するようになっている。
上記した取付基板701の摺接面701bの内側面には、第1可動部材708が当接しながら上下動可能に設けられるが、この第1可動部材708は、その上下にフック状の係止部709が設けられる。この係止部709は、杆状の可動部材本体708と取付穴716,717を介してリベット715で連結されるようになっているが、そのリベット715による連結は、可動部材本体708と係止部709との取付穴716,717を規制長穴707に合致させた状態で取付基板701の摺接面701bの外側面方向からリベット715を差し込んで樫めることにより行い、リベット715の頭部が規制長穴707の外側に位置するようにして第1可動部材708が取付基板701に対して上下動可能なように取り付けられている。また、係止部709の先端は、係止部709に向けて傾斜する誘導傾斜部710となっているが、これは、枠基体2を押して閉じるときに外枠320の内側上下に固定される係止金具735と当接案内しながら最終的に係止部709と係止金具735とを係合させるためのものである。なお、下方の誘導傾斜部710には、側方に突出する操作部734が突設されており、手の操作で第1可動部材708を上昇せしめるときに使用するものである。また、第1可動部材708を取付基板701の摺接面701bの内側面に取り付けたときには、フック部709に形成されたスプリング取付部712と取付面701aの裏面に設けられたスプリング取付部711との間にスプリング713が差し渡され、常に第1可動部材708を下方に付勢している。更に、第1可動部材708を取付基板701に取り付けた状態では、下方のフック709のやや上方に形成される係合凹部714の上端縁の下方に前記第1作動突起730が位置している。
また、取付基板701の取付面701aの内側面には、第2可動部材720が当接しながら上下動可能に設けられるが、この第2可動部材720は、第2可動部材720の上部及び中央部に穿設された規制長穴727の外側からリベット715を差し込んで該リベット715の先端を取付面701に形成された取付穴737に嵌着することにより、取付基板701に対して規制長穴727の範囲内で上下方向に移動可能に取り付けられるものである。また、第2可動部材720には、前記連通口706に対応する位置に係合開口733が開設されている。この係合開口733は、透明板保持枠100側に設けられるフック部131a,131bとの係脱を行うものである。更に、前述したように第2可動部材720の中程には、操作レバー721が後方に向けて突設され、また、下端に摺接面701bと当接する方向に取り付けられる係合部728が連結されている。このように構成された第2可動部材720をリベット715で取付基板701に取り付けた
状態では、第2可動部材720に形成されたスプリング取付部724と取付面701aに形成されたスプリング取付部725との間にスプリング726が差し渡されて常に第2可動部材720を上方に付勢していると共に、下端の係合部728の上部に前記第2作動突起731が位置した状態となっている。なお、前記係合開口733の上部開口縁の裏側には、図26(B)に示すように、フック部131a,131bの傾斜上辺と当接しながらフック部131a,131bを前方に押し出す作用を行う湾曲状の誘導部736が形成されている。
上記のように構成される錠装置700の作用について簡単に説明する。まず、外枠320に対する枠基体2の解錠及び施錠について説明すると、遊技場の店員がシリンダー錠719に図示しない所定の鍵を差し込んで時計回転方向に回すと、作動部材729も時計回転方向に回動する。すると、第1作動突起730と係合凹部714とが係合してスプリング713の付勢力に抗して第1可動部材708を上昇させるので、係止部709も上昇する。このため、係止部709と外枠320の係止金具735とが係合位置関係となっていないので、その状態でシリンダー錠719に差し込んだままの鍵を引っ張ることにより枠基体2全体を回動させて開放することができる。一方、開放した枠基体2を閉じるときには、そのまま枠基体2を押し込むことにより係止部709の誘導傾斜部710と係止金具735との当接により第1可動部材708がスプリング713の付勢力に抗して上昇し、遂には、係止部709が係止金具735と係合する位置でスプリング713の付勢力により第1可動部材708が下降して係止部709と係止金具735とが完全に施錠された状態となる。
次に、枠基体2に対する透明板保持枠100の解錠及び施錠について説明すると、遊技場の店員がシリンダー錠719に図示しない所定の鍵を差し込んで反時計回転方向に回すと、作動部材729も反時計回転方向に回動する。すると、第2作動突起730と係合部728とが係合してスプリング726の付勢力に抗して第2可動部材720を下降させるので、係合開口733も下降する。このため、図26(B)に示す係合開口733とフック部131a(131b)との係合状態から係合開口733の上昇によりフック部131a(131b)の上部傾斜辺と誘導部736との作用によりフック部131a(131b)が前方に押し出されて透明板保持枠100の係合が解除されて自然に透明板保持枠100が前方に飛び出す。これにより透明板保持枠100を開放することができる。一方、開放した透明板保持枠100を閉じるときには、そのまま透明板保持枠100を押し込むことによりフック部131a,131bが枠基体2に形成されたフック連通穴13を貫通して錠装置700の連通口706に侵入し、上昇している第2可動部材720の係合開口733の一部に侵入する。その状態でさらに押し込むことによりフック部131a,131bの先端下辺の傾斜部と係合開口733との当接により第2可動部材720がスプリング726の付勢力に抗して下降し、遂には、係合開口733がフック部131a,131bと係合する位置でスプリング726の付勢力により第2可動部材720が上昇してフック部131a,131bと係合開口733とが完全に施錠された状態となる。なお、透明板保持枠100を解錠する場合には、枠基体2を開放した状態で操作レバー721を押し下げることによっても行うことができる。また、外枠320には、透明板保持枠100を閉じた状態でフック部131a,131bの先端が当接しないように回避部321が形成されている。
(2−8)透明板保持枠の組み付け後の全体構造
以上、透明板保持枠100を構成する部材の詳細な説明をしてきたが、これらの構成部材を組み付けて完成される透明板保持枠100は、前述したように枠基体2の横幅寸法と同じ横幅寸法を有するため、図1に示すように、弾球遊技機1の正面上部は、透明板保持枠100と該透明板保持枠100のガラス196を介して視認し得る遊技盤319の遊技領域とが遊技者の視野に入る。そして、この場合、透明板保持枠100における正面構造において主枠構成部材101の前面に複数の装飾部材136,149,152,153,157,175が装着されているので、主枠構成部材101及び装飾部材136,149,152,153,157,175の形態及び色彩等が遊技者の視覚に強い印象を与え、これによって正面から見て遊技盤319の遊技領域の外側の装飾効果の向上を図ることができる。特に、図示の実施例では、遊技盤319の遊技領域に接する部分を円盤状の第1装飾部材136で囲むように構成したので、遊技盤319の遊技領域を縁取りしたような印象を与え、透明板保持枠100だけでなく遊技盤319の遊技領域を浮かび上がらせて遊技者の注意を遊技盤319に向けることもできる。更に加えて第1装飾部材136及びLEDカバー175の内部に光を発する蛍光管193(必ずしも蛍光管193である必要はなくLED又はランプであっても良い)やLED182を設けているので、それらを表示駆動することによっても装飾効果をさらに高めることができる。この場合、蛍光管193の照明を全周にしても良いが、それではまぶし過ぎて遊技盤319の遊技領域が見にくいので、本実施例のように蛍光管193による照明範囲は、一部分とすることが望ましい。また、蛍光管193に照明される第1装飾部材136の正面寸法幅に比べてLED182によって照明されるLEDカバー175の正面寸法幅が幅広となっているが、このように照明幅寸法及び照明用発光源の種類を変化させることによって装飾効果のバラエティ化を図ることができる。また、上部装飾部材157の両側に遊技者の頭部に向けて音声を発生するスピーカ171を設けたので、遊技の効果音や必要な音声メッセージを的確に遊技者に伝達することができる。また、第1装飾部材136が遊技盤319の遊技領域だけを視認し得るように円形に形成されているため、遊技盤319の誘導レール325の外側部分に従来のように装飾部材を取り付ける必要がなくなる。なお、弾球遊技機1を遊技機設置島に設置したときには、左装飾部材152及び右装飾部材153によって横方向に複数のラインが連続するように視認され、弾球遊技機1単独の装飾効果を高めるだけでなく、弾球遊技機1が設置された遊技機設置島の装飾効果を高めることもできる。また、本実施例においては、装飾効果の向上だけでなく、合成樹脂製の透明板保持枠100であっても強度の向上が図られている。即ち、主枠構成部材101と第1装飾部材136との組付け構造においても部分的に交差状に積層させているので、組付けた状態で強度が増し、それに加えて主枠構成部材101自体に、周縁に沿ってリブ206を突設し、補強金属板123a,123bを取り付け、更に分割成型された主枠構成部材101a,101bに1つの枠環形状に形成される第1装飾部材136を組み付けるので、より強度を増すことができる。
また、透明板保持枠100を閉じた状態においては、図28及び図29に示すように、透明板保持枠100に取り付けられたガラス196(後面側)は、遊技盤319に植立される障害釘や誘導レール325よりも僅かに前方に位置しており、また、前述したように主枠構成部材101の後端縁に沿って取り付けられるL形金属129,130,132の防犯用フランジ部133が枠基体2の外周縁に刻設された防犯溝9に挿入して透明板保持枠100と枠基体2との間の隙間からの不正具の侵入を防止するようになっている。
(2−9)透明板保持枠に付設される電装部品の制御
ところで、透明板保持枠100に設けられる電装部品のうち、蛍光管193及びLED168a,169a,182は、前記機構板300の裏面下部に設けられる電飾制御基板313に形成される制御回路によって制御される。電飾制御基板313に形成される制御回路は、図31に示すようになっている。即ち、制御中枢としてのCPU800を有し、該CPU800には、前記検出器41からの入力を検出するスイッチ回路801からの信号が入力されると共に、景品玉払出信号又は玉切れ信号を検出するランプ信号回路802からの信号が入力され、更に、遊技状態に応じた信号を検出する電飾信号回路803からの信号が入力される。また、CPU800には、初期設定ウオッチドッグ回路805が接続されている。一方、CPU800からは、安定期駆動回路806を介して蛍光管193に表示出力を導出し、LED駆動回路804を介してLED168a,169a,182に表示出力を導出している。なお、電飾制御基板313には、スピーカ171の音量を切り換える音量切換回路807が形成されているが、この音量切換回路807は、CPU800によって制御されるものではない。これは、スピーカ171が遊技に関連した効果音を主として出力するものであるため、個々の遊技を制御する遊技制御基板311で制御した方が好ましいからである。この意味で、音量切換回路807は、必ずしも電飾制御基板313に設ける必要はない。また、上記した回路及び装置には、電源回路808から所定の電圧が供給されている。
しかして、上記のように構成される電飾制御回路の制御動作の一例について簡単に説明すると、スピーカ171は、音量切換回路807を介して直接遊技制御基板311に接続されているため、遊技の進行に応じた効果音を発生する。ただし、本実施例においては、ステレオ形式の音声を発生しているので、従来のように1つのスピーカで効果音を発生させた場合に比較してより臨場感のある効果音を発生することができる。また、蛍光管193は、安定器312によって高電圧の電力が付与されるが、その制御は、電飾信号回路803に遊技制御基板311から入力される入力信号を受けてCPU800内に格納される動作プログラムにしたがって駆動制御される。例えば、電飾信号回路803に大当り信号が入力されたときに蛍光管193が所定の態様で表示駆動される。なお、蛍光管193の表示駆動は、透明板保持枠100が閉じているときに導通する検出器41がONしているときのみ実行されるようになっているので、透明板保持枠100が開放した状態では、例え大当り信号が入力されても表示駆動されない。これは、透明板保持枠100の開放時(例えば、テスト時)に高電圧が流れないようにするためである。また、景品玉払出表示LED168a及び玉切れ表示LED169aは、景品玉払出スイッチ又は玉切れスイッチの検出信号をランプ信号回路802が検出したときにそれぞれ点灯表示されるものである。更に、LEDカバー175に覆われるLED182は、蛍光管193と同様に電飾信号回路803に遊技制御基板311から入力される入力信号(例えば、大当り信号)を受けてCPU800内に格納される動作プログラムにしたがって駆動制御される。
(2−10)透明板保持枠の他の実施例
以上、説明した実施例では、遊技開口204が遊技盤319の遊技領域の形状と合致する円形であるため、第1装飾部材136が円形のものを示したが、必ずしも遊技領域の形状に合致させる必要はなく、例えば、図32(A)(B)に示されるように多角形状に第1装飾部材を構成しても良い。即ち、図32(A)に示す透明板保持枠100Aのように、四角形状に成型される主枠構成部材101Aに形成される遊技開口204Aを八角形とし、その遊技開口204Aに沿うように第1装飾部材136Aも八角形とし、各辺に直線状の蛍光管193Aを収納するようにしても良い。この場合、蛍光管193Aの配線を直列に接続して各々が同時に点灯しても良いし、あるいは蛍光管193Aの配線を並列に接続して個々又はブロック毎に点灯制御しても良い。更に、第1装飾部材136Aの外側の空き領域に、遊技に関連する数値を表示可能な表示器182Aやスピーカ171Aを設けても良い。また、図32(B)に示す透明板保持枠100Bのように、従来と同様に四角形状に成型される主枠構成部材101Bに形成される遊技開口204Bを四角形とし、その遊技開口204Bの上辺を除く左右辺及び下辺を縁取る第1装飾部材136Bの内部にドットマトリックスLEDからなる表示器193Bを収納し、上辺には、多数のLED182Bを覆う上部装飾部材157Bを設け、該上部装飾部材157Bの左右にスピーカ171Bを設けても良い。また、他の多角形、例えば、五角形、六角形でもよい。
また、透明板保持枠100に付設される電装部品を枠基体2側に設けても良い。例えば、図33に示すように、弾球遊技機1Cの透明板保持枠100Cには、第1装飾部材136Cを設け、その第1装飾部材136Cを裏面から照射する蛍光管193Cを枠基体2Cと一体的に成型される支持板2Dの表面に取り付け、支持板2Dには、枠基体2Cの裏面に取り付けられる遊技盤319Cの遊技領域を視認できる開口を形成したものでもよい。
以上、本発明の実施例について詳細に説明してきたが、本実施例によれば、透明板保持枠100が、遊技開口204を規制する開口207が形成される合成樹脂製の主枠構成部材101と、該主枠構成部材101の前面側に装着される複数の合成樹脂製の装飾部材136,149,152,153,157,175と、から構成されると共に、前記複数の装飾部材136,149,152,153,157,175のうちの一部の装飾部材136,175を光が透過する透過性合成樹脂で成型した透過性装飾部材136,175とし、その透過性装飾部材137,175の裏面側に装飾用発光源193,182を設けたので、主枠構成部材101と装飾部材136,149,152,153,157,175との組合せによって従来にない高い装飾性を発揮することが可能であることに加えて一部の装飾部材136,175が発光源から発せられる光で照射されてさらに高度な装飾性を発揮することができる。特に、透過性装飾部材136を主枠構成部材101の開口207の一部又は全周に沿って装着した場合には、遊技盤319の遊技領域を縁取りしたような印象を遊技者に与えるので、透明板保持枠100だけでなく遊技盤319の遊技領域を浮かび上がらせて遊技者の注意を遊技盤319に向けることができる。また、透過性装飾部材136,175の正面幅寸法や、発光源の種類、あるいは光反射部181の形成等によって装飾態様をバラエティに富んだものとすることができる。
なお、上記した実施例では、主枠構成部材101に形成される開口207の内側に第1装飾部材136を組み付けているため、遊技開口204は、第1装飾部材136の内径となるが、第1装飾部材136を主枠構成部材101の開口207の縁部の外側に重合的に積層して開口207と遊技開口204とがほぼ同じとなるようにしても良い。
実施例に係る弾球遊技機の正面図である。 枠基体の分解斜視図である。 枠基体と透明板保持枠との関係を示す斜視図である。 透明板保持枠を開放した状態を示す斜視図である。 枠基体の背面から見た斜視図である。 透明板保持枠及び枠基体を開放した状態を示す弾球遊技機の斜視図である。 枠基体の背面図である。 透明板保持枠の正面図である。 透明板保持枠の背面図である。 透明板保持枠の背面構成の分解斜視図である。 透明板保持枠の正面構成の分解斜視図である。 主枠構成部材の一方の分割成型品の正面・背面・断面図である。 主枠構成部材の他方の分割成型品の正面・背面・断面図である。 主枠構成部材に一部の装飾部材を取り付けた状態の背面図である。 装飾部材に分解斜視図である。 第1装飾部材の正面・背面・断面図である。 第1装飾部材に収納される蛍光管カバーの正面・背面・断面図である。 下部装飾部材の正面・背面・断面図である。 左右装飾部材の正面・背面・断面図である。 上部装飾部材の正面・背面・断面図である。 上部装飾部材に取り付けられるランプ用レンズの正面・背面・断面図である。 LEDカバーの正面・背面・断面図である。 図1のB−B線で切断した断面図である。 図1のA−A線で切断した断面図である。 弾球遊技機と遊技者との関係を示す平面図である。 透明板保持枠の施錠構造を示す断面図である。 錠装置の分解斜視図である。 図1のC−C線で切断した断面図である。 図1のD−D線で切断した断面図である。 透明板保持枠の開閉動作を説明するための断面図である。 透明板保持枠に付設される電装部品の動作を制御する制御回路のブロック図である。 他の実施例を示す透明板保持枠の正面概略図である。 他の実施例を示す弾球遊技機の斜視図である。
符号の説明
1 弾球遊技機, 2 枠基体, 3 開口部, 4 遊技盤収納枠,
9 防犯溝, 10 検出器取付穴, 11 検出器取付穴,
13 フック連通穴, 15 係合凹部, 16 下皿連通口,
17 ハンドル作動開口, 18 上ヒンジ部材, 19 中ヒンジ部材,
20 下ヒンジ部材, 20a 係合穴, 26 干渉回避凹部,
27 下ヒンジ取付凹部, 28 中ヒンジ取付凹部, 30 ヒンジピン,
31 遊技盤基準ピン, 35 ヒンジ部材, 36 ヒンジ部材,
38 係合穴, 39 ヒンジ支持部, 40 ヒンジピン,
41 検出器, 43 係合部, 100 透明板保持枠,
101 主枠構成部材, 101a 主枠構成部材,
101b 主枠構成部材 102 取付凹部, 103 スピーカ効果穴,
104 取付穴, 104a 係合突部, 105 係合穴,
106 軸支部材取付用位置決め突起, 107 軸支部材取付穴,
110 スイッチ押圧凸部, 112 スイッチ押圧部, 113 開口,
114 係合凹部, 115 係合突出部, 119 軸支部材,
120 係合穴, 122 取付穴, 123a,123b 補強金属板,
124 取付穴, 125 位置決め穴, 126 ヒンジピン,
127 スプリング, 128 作動筒, 129 L形金属,
130 L形金属, 131a,131b フック部, 132 L形金属,
133 防犯用フランジ, 134 取付穴, 135 位置決め穴,
136 第1装飾部材, 137 取付用フランジ,
138 取付用フランジ, 139 取付穴,
140 ガラス取付支持部材, 141 係合凹溝,
143 係合フランジ, 147 係合凸部,
147a〜147c 係合凸部, 148 取付穴,
149 下部装飾部材, 152 左装飾部材, 153 右装飾部材,
154 係合爪, 155 取付穴, 156 係合爪,
157 上部装飾部材, 162 開口, 164 挿入溝,
165 保護枠, 167 透孔付カバー, 168 ランプ用レンズ,
169 ランプ用レンズ, 170 LED基板, 171 スピーカ,
172 補強金属板, 175 LEDカバー, 180 係合フランジ,
182 LED, 186 蛍光管カバー, 193 蛍光管,
194 端子部, 195 ソケット, 196 ガラス,
197 ガラス収納部材, 198 取付片部, 204 遊技開口,
206 リブ, 207 開口, 208 被係合フランジ,
211 差込部, 300 機構板, 311 遊技制御基板
312 安定器, 313 電飾制御基板, 314 基準位置穴,
317 入賞玉集合カバー体, 319 遊技盤, 320 外枠,
324 軸支用金具, 325 誘導レール, 400 上皿,
401 取付基板, 410 切欠部, 411 装飾部材,
500 下皿, 507 灰皿, 600 ハンドル装置,
700 錠装置, 701 取付基板, 706 連通口,
708 第1可動部材, 714 係合凹部, 719シリンダー錠,
720 第2可動部材, 721 操作レバー, 729 作動部材,
730 第1作動突起, 731 第2作動突起, 733 係合開口,
735 係止金具,

Claims (2)

  1. 遊技盤の遊技領域を透視し得る遊技開口を有し、該遊技開口に対応して透明板を装着することが可能な透明板保持枠を備えた弾球遊技機において、
    前記透明板保持枠は、前記遊技開口を規制する開口が形成される合成樹脂製の主枠構成部材と、該主枠構成部材に装着され且つ光が透過する透過性合成樹脂で成型した透過性装飾部材を含む複数の合成樹脂製の装飾部材と、から構成されると共に、前記遊技盤を支持し固定する枠基体の横幅寸法とほぼ同じ横幅寸法に形成され且つ該枠基体の前面側に対して開閉自在に設けられ、
    前記透過性装飾部材の裏面側に装飾用発光源を配置し、
    該装飾用発光源は、遊技を制御する遊技制御基板からの入力信号を受けて電飾制御基板のCPUにより駆動制御され
    前記枠基体の軸支側には、前記装飾用発光源からの配線を該枠基体の裏面側に通すための配線通し穴を形成すると共に、
    前記枠基体の開放側には、フック部を貫通させて前記透明板保持枠を施錠するためのフック連通穴と、錠装置のシリンダー錠が挿入される錠穴と、を形成し、さらに、
    前記透明板保持枠の開放を検出するための検出器の検出片を前記枠基体の前面側に突出させて前記透明板保持枠の開放を検出するようにしたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記透明板保持枠は、前記枠基体の前面側に対して着脱自在に設けられることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
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