JP3837791B2 - ガス制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス調理機器等でガス通路の開閉、ガス圧及びガス量の調節を司るガス制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のガス制御装置の構造は図8に示すように、押し操作によってガス通路を開閉するガス開閉手段である閉子1と、その下流側にありガスの入口側通路2のガス圧が変化した場合でも出口側通路3のガス圧を一定に調節する圧力調節手段であるガスガバナ4と、更にその下流側にありガス通路面積を変化させることによりバーナ5へのガス供給量を調節する火力調節手段であるニードル6とからなる構成である。
【0003】
またガスガバナ4は連通路7に介在しダイヤフラム8と連結している弁体9を圧力設定バネ10で開弁方向に付勢すると共に、ダイヤフラム8によって形成された圧力室11のガス圧により弁体9を閉弁方向に付勢することにより圧力を調節する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のガス制御装置では、圧力調節手段であるガスガバナ4と火力調節手段であるニードル6が独立して構成されているため、ガス制御装置が大型化してしまうという課題と、火力が弱い状態で消火した場合、再度点火したときに消火時の火力がそのまま残っているために火力が弱いので点火不良となるという課題を有していた。
【0005】
本発明は上記課題を解決するもので、狭いスペースにも収容できるようにコンパクトでありながら、任意の火力で消火しても点火時は所定の火力で確実に点火させることのできるガス制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、押しボタンとツマミを取り付けた開閉体本体にガスガバナを一体的に組み込み、前記ツマミの回し操作機構と前記ガスガバナの荷重調節子を伝達機構を介して連結し、前記ツマミの火力調節操作に連動して前記荷重調節子を摺動させることで圧力設定バネの予圧長を変化させガス量を調節する荷重調節手段を設け、かつ前記押しボタンの消火操作に連動して前記荷重調節子を所定の位置に設定し点火操作時に同位置を保持するリセット手段を設けた構成としたものである。
【0007】
上記発明によれば火力調節にガスガバナを用いており、また消火時にリセットされたガスガバナの所定荷重が点火時にも保持されるので、ガス制御装置を小型化でき、かつ点火性能の確保も可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は、押し操作により点火・消火をさせる押しボタンと、この押しボタンの外周に回転自在に嵌合して回し操作により火力調節を行うツマミと、ガスの入口側通路に位置し前記押しボタンの押し操作に連動してガス通路を開閉するガス開閉手段を備えた開閉体本体と、ガスの出口側通路に面して2次圧を受圧するダイヤフラム及びこのダイヤフラムを1次圧側に付勢する圧力設定バネ及びこの圧力設定バネのダイヤフラムとは対面端を摺動自在に支持する荷重調節子及び前記ダイヤフラムに連結してガス通路を開閉調節する弁体とで構成したガスガバナとを備えたガス制御装置であって、前記開閉体本体とガスガバナを一体的に構成するとともに、前記荷重調節子は、前記ツマミの歯車機構で係合した火力調節レバーに連結ピンを介して連結された荷重調節レバーで構成された荷重調節手段により前記ツマミの回し操作に連動して摺動し、この荷重調節子の摺動に伴って前記圧力設定バネの予圧長を変化させガス量を調節するとともに、前記荷重調節手段には前記押しボタンの消火動作に連動して動くリセットピンにより前記火力調節レバーを火力一定の位置に再設定するリセット手段を有し、点火操作時に前記リセット手段で設定された火力位置で点火動作を行う構成としてある。
【0009】
したがって、上記発明によればツマミを回して火力調節を行うと、回転操作に連動する荷重調節手段が圧力設定バネの予圧長を変化させるため2次圧が変化し、ガス量は圧力の平方根に比例するためガス量を調節することができるうえ、任意の火力で消火してもリセット手段により荷重調節手段を所定の火力位置に再設定しかつ点火時にその位置を保持するため確実に点火するガス量に設定することができる。
【0010】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のガス制御装置の断面図、図2は同操作部分の平面図である。
【0011】
図1、図2において、このガス制御装置はその開閉体本体1の入口側通路2の一番上流にはガスの燃焼熱により発生する熱起電力により開弁状態を維持し煮こぼれなどで立ち消えした場合にはガスの供給を停止する遮断弁12があり、次に押しボタン13の押し操作により軸1a方向にスライドしてガス通路を開閉する開閉手段となる閉子15が密着バネ14により開閉体本体1の壁1bに押設されている。
【0012】
さらにはダイヤフラム8で形成されガスの出口側通路3に連通する圧力室11があり、入口側通路2と圧力室11を連通させる連通路7がある。この連通路7にはダイヤフラム8に連結された弁体9が介在しており、この弁体9を圧力設定バネ10で開弁方向に付勢すると共に、ダイヤフラム8によって形成された圧力室11のガス圧により弁体9を閉弁方向に付勢することにより圧力を調節している。すなわち、開閉体本体1と一体的にガスガバナ4が構成されている。
【0013】
そして圧力室11から連なるガスの出口側通路3の末端にはバーナ5にガスを噴出するノズル16がある。
【0014】
また圧力設定バネ10の圧力室11とは反対側には圧力設定バネ10の中心軸方向にガイド17内を摺動して圧力設定バネ10の圧縮長を変化させる荷重調節子18があり、圧力設定バネ10の力により荷重調節手段となる荷重調節レバー19の突起部19aに押設されている。
【0015】
一方、火力調節ツマミ20には歯車部20aが付設されて火力調節レバー21の歯形部21aと噛み合っており、火力調節ツマミ20を回すと火力調節レバー21は取付けピン22を支点として回動し、それに連動して連結ピン23により火力調節レバー21に連結された前記荷重調節レバー19が支点24を中心に回動し、突起部19aが荷重調節子18の位置を駆動制御するようになっている。
【0016】
更に押しボタン13に押されて動く軸1aにはリセット手段となるリセットピン25が設けてあり、このリセットピン25は前記火力調節レバー21に設けた溝部21bに臨んでいる。
【0017】
次に作用を説明する。図3は本発明の実施例のガバナ部の断面図である。
図3に示すようにガスが流れ弁体9がある状態で釣り合っているとき、ガスの入口側通路2のガス圧をP1、出口側通路3のガス圧をP2、圧力設定バネ10の荷重をF、ダイヤフラム8の受圧に作用する有効面積をAf、連通路7の断面積をAd、弁体9の質量をMとすると、上下方向の力の釣り合い式は
P1×Ad+P2×Af=P2×Ad+F+Mg
ただし、gは重力加速度
で表され、上式より
P2=F/(Af−Ad)+(Mg−P1×Ad)/(Af−Ad)
となり、入口側通路2のガス圧変動は小さいのでP1が一定とすると右辺第2項は定数と見なせ、出口側通路3のガス圧P2は圧力設定バネ10の荷重Fに比例する。さらに圧力設定バネ10の荷重Fはバネの圧縮長に比例するので圧力設定バネ10の圧縮長を変化させると出口側通路3のガス圧P2も変化する。
【0018】
一般にガス量はガス圧の平方根に比例するので、これよりガス圧P2と比例関係にある圧力設定バネ10の圧縮長を火力調節ツマミ20に連動する荷重調節子18により変化させるとガス量を変化させることができる。
【0019】
図4と図5はそれぞれ本実施例のガス制御装置の火力「強」と火力「弱」の時の状態を示したものである。火力調節ツマミ(図示せず)を回すと、それに連動して荷重調節レバー19の突起部19aにより、火力「強」では図4のように荷重調節子18がガイド17の奥まで押し込まれ、また火力「弱」では図5のように荷重調節子18はガイド17の端部の位置となり、圧力設定バネ10の圧縮長が変化し所定の火力となる。
【0020】
さらに、図6に示すように火力「弱」の状態(a)で消火のために軸1aを図の下側へ押し操作を行うと、それに連動して(b)に示すようにリセットピン25が、火力調節レバー21に付設された溝部21bに沿って火力調節レバー21を回転させながら軸方向に押し込まれ、消火状態では火力調節レバー21が(c)の位置にリセットされる。
【0021】
次に押しボタン13を押し操作して点火する際は、図7に示すように軸1aとともにリセットピン25が消火時とは逆に動くが、溝部21bには接触しないから火力調節レバー21の位置は不変となり、消火時にリセットされた所定の火力、すなわち点火に適したガス量を流すことができ、確実な点火が可能となる。
【0022】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明のガス制御装置によれば、次のような有利な効果が得られる。すなわち、圧力調節手段の圧力設定バネの荷重を変化させて火力調節をしているので、ガスガバナとは別にニードルなどの火力調節手段を別に設ける必要が無く、部品の削減ができるとともに、ガス制御装置自体を小型化できるうえ、任意の火力で消火しても所定の火力にリセットされるため確実に点火することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるガス制御装置の断面図
【図2】同ガス制御装置の操作部分を示す平面図
【図3】同ガス制御装置のガバナ部の断面図
【図4】同ガス制御装置の火力「強」時の一部決裁外観図
【図5】同ガス制御装置の火力「弱」時の一部決裁外観図
【図6】(a)同ガス制御装置の火力リセット装置の動作説明図
(b)同ガス制御装置の火力リセット装置の動作説明図
(c)同ガス制御装置の火力リセット装置の動作説明図
【図7】同ガス制御装置の再点火時の一部決裁外観図
【図8】従来のガス制御装置の断面図
【符号の説明】
1 開閉体本体
4 ガスガバナ
8 ダイヤフラム
9 弁体
10 圧力設定バネ
13 押しボタン
15 閉止(開閉手段)
18 荷重調節子
19 荷重調節レバー(荷重調節手段)
20 火力調節ツマミ
21 火力調節レバー
25 リセットピン
Claims (1)
- 押し操作により点火・消火をさせる押しボタンと、この押しボタンの外周に回転自在に嵌合して回し操作により火力調節を行うツマミと、ガスの入口側通路に位置し前記押しボタンの押し操作に連動してガス通路を開閉するガス開閉手段を備えた開閉体本体と、ガスの出口側通路に面して2次圧を受圧するダイヤフラム及びこのダイヤフラムを1次圧側に付勢する圧力設定バネ及びこの圧力設定バネのダイヤフラムとは対面端を摺動自在に支持する荷重調節子及び前記ダイヤフラムに連結してガス通路を開閉調節する弁体とで構成したガスガバナとを備えたガス制御装置であって、前記開閉体本体とガスガバナを一体的に構成するとともに、前記荷重調節子は、前記ツマミの歯車機構で係合した火力調節レバーに連結ピンを介して連結された荷重調節レバーで構成された荷重調節手段により前記ツマミの回し操作に連動して摺動し、この荷重調節子の摺動に伴って前記圧力設定バネの予圧長を変化させガス量を調節するとともに、前記荷重調節手段には前記押しボタンの消火動作に連動して動くリセットピンにより前記火力調節レバーを火力一定の位置に再設定するリセット手段を有し、点火操作時に前記リセット手段で設定された火力位置で点火動作を行うガス制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27195996A JP3837791B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | ガス制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27195996A JP3837791B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | ガス制御装置 |
Publications (2)
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JPH10122565A JPH10122565A (ja) | 1998-05-15 |
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ID=17507201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27195996A Expired - Lifetime JP3837791B2 (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | ガス制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3837791B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2839624T3 (es) * | 2016-02-23 | 2021-07-05 | Thermacell Repellents Inc | Bidón de combustible y adaptador para dispositivo repelente de insectos |
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1996
- 1996-10-15 JP JP27195996A patent/JP3837791B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH10122565A (ja) | 1998-05-15 |
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