JP3836568B2 - バッテリ収納ボックスの施錠機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はバッテリ収納ボックスの施錠機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動補助自転車等のバッテリは、一般に、雨及び塵埃からの保護及び危険防止のためにバッテリ収納ボックスに収納する。
一方、バッテリは、点検又は充電等するため取り出さねばならないことがあり、その取り出し及び収納を円滑にするため、バッテリとバッテリ収納ボックス間には、隙間を設けている。
しかし、この隙間を設けると、バッテリがガタつき、走行中に振動により騒音を発生し、バッテリとバッテリ収納ボックス間の電気接点部がチャタリングし、電気的な接続が安定しない可能性がある。
【0003】
そこで、バッテリのバッテリ収納ボックス内のガタつきを防止するために、例えば、▲1▼特開平8−230490号公報「車両用バッテリ収納装置」が提案されている。
上記▲1▼は、同公報の図7及び図9によれば、インナボックス22の上部に位置する可倒式把手43を倒した後、蓋25を閉じると、蓋25の内面に設けた付勢機構28の押圧フランジ29aが把手43をスプリング30の付勢力でもって押圧することを特徴とする。
【0004】
また、バッテリ収納ボックスにはバッテリへのいたずら防止のための施錠機構を設けることが望ましく、バッテリとバッテリ収納ボックスの錠による固定に関して▲2▼特許第2506047号公報「電動自転車」が提案されている。
上記▲2▼は、同公報の図8によれば、バッテリケース10を支持箱72に嵌合させると、ロック機構74がバッテリケース10をロックする構造のものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記▲1▼では、付勢機構28により、バッテリパック34を収納したインナボックス22を上方から下方に押圧して、上下の隙間によるガタつきを防止するが、上方よりインナボックス22をアウタボックス21に挿入する関係で、前後左右方向にクリアランスが大きく前後左右方向にガタつく虞れがある。また、ガタつきを効果的に防止するためにスプリング30の押付力を強化すると、ヒンジとしての支持ピン26にかかる負荷が増大するため、支持ピン26を大径にするなど強度アップを図る必要があり、装置が全体的に重くなったり、蓋25を閉める時の操作荷重が大きくなり、使い勝手が悪くなる。
【0006】
上記▲2▼のロック機構74は、バッテリケース10を支持箱72から他人が取り出すのを防止するためのものであり、バッテリケース10のガタつきを防止するものではない。
そこで、本発明の目的は、バッテリの前後方向又は左右方向のガタつきを確実かつ容易に防止する技術を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1は、バッテリを収納するボックス本体と、このボックス本体の開口部を塞ぐ蓋と、この蓋に設けた施錠機構とからなるバッテリ収納ボックスにおいて、バッテリは、上面に上へ突出するガイド部材を備え、施錠機構は、キー操作によりボックス本体に係合する係合部材を備えると共にガイド部材を側方から押すことでバッテリをボックス本体の壁へ押圧する押圧部材を備えたことを特徴とする。
キー操作によって施錠するとともに、押圧部材でバッテリをバッテリ収納ボックスの壁へ押付ける。従って、バッテリとバッテリ収納ボックス間の側面視で前後方向又は左右方向に設けた隙間によるガタつきを確実かつ容易に防止することができる。
【0008】
請求項2は、係合部材と押圧部材とを、キー操作で旋回する旋回部材に一体的に形成したことを特徴とする。
部品点数の削減が図れ、また押圧部材に掛かる押圧力が、係合部材の係合する相手部分に掛かるので、施錠機構を設けた蓋に力が掛からず、蓋が歪む虞れはない。
【0009】
請求項3は、押圧部材を回転ローラとし、一方、ガイド部材は、キー操作で旋回する回転ローラの描く軌跡に合せた円弧状のガイドリブとし、回転ローラでガイドリブを押圧するようにしたことを特徴とする。
回転ローラが円弧状のガイドリブを押圧するので、バッテリに滑らかに力を加え、スムーズにバッテリをバッテリ収納ボックスの壁へ押付けることができる。
請求項4は、ボックス本体に、バッテリの上面を抑えるバッテリ上面規制突起を突設したことを特徴とする。
請求項5では、バッテリは、前面に前方へ突起する突起を備え、この突起を係合する係合孔をボックス本体に設け、係合孔に突起を係合することで、バッテリの上下動を規制するようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係るバッテリ収納ボックスを搭載した電動補助自転車の側面図であり、電動補助自転車1は、車体フレーム2と、この車体フレーム2の前端のヘッドパイプ3に取付けたハンドルポスト4及び前輪5を支えるフロントフォーク6と、車体フレーム2の後部からリヤフォーク7及びステー8により支える後輪9と、この後輪9を回転するための被動スプロケット10、チェーン11、駆動スプロケット12、クランク軸13、クランク14,14(奥の14は図示せず)及びペダル15,15と、クランク軸13に補助トルクを付加するために設けた減速機構16及び電動モータ17と、ヘッドパイプ3に固定したブラケット20に支持フレーム21を介して取付けたバッテリ収納ボックス30及びバスケット22とからなる。
減速機構16は、構成の詳細は後述するが、電動モータ17の回転を減速してクランク軸13に伝達するものである。
なお、23はハンドルバー、24はサドル、25はキャリア、26はペダル15,15を踏む入力トルクに基づいて電動モータ17を制御するコントローラ、27は車体フレーム2を覆うカバー、28はメインスイッチ、70は電動モータ17に電力を供給するバッテリである。
【0011】
図2は本発明に係る減速機構の詳細図である。
減速機構16は、電動モータ17の出力軸17aに取付けた駆動ギヤ111と、駆動ギヤ111に噛み合う第1中間ギヤ112と、第1中間ギヤ112を設けた第1中間軸113と、第1中間軸113に設けた第2中間ギヤ114と、第2中間ギヤ114と噛み合う第3中間ギヤ115と、第3中間ギヤ115を一方向クラッチ116を介して取付けた第2中間軸117と、第2中間軸117に設けた第4中間ギヤ118と、第4中間ギヤ118に噛み合うようにクランク軸13に取付けた被動ギヤ119とからなる。
電動モータ17は、出力軸17aにリラクタ121を取付けたものであり、このリラクタ121の凸部121aを電磁ピックアップ式の回転数検出センサ122で検出することにより、出力軸17aの回転数を検出することができる。
また、クランク軸13と駆動スプロケット12の間に図示しないトーションバーを介し、このトーションバーの捩れ量を図示しないセンサで検出することにより、入力トルクを検出することになる。
【0012】
図3は本発明に係るバッテリ収納ボックスの斜視図であり、バッテリ収納ボックス30は、上部を開放したボックス本体31に蓋32を被せた箱である。
ボックス本体31は、前部ボックス半体33と後部ボックス半体34とを締結したものであり、前部ボックス半体33と後部ボックス半体34との結合は、前部ボックス半体33の側面部33a,33a(片側不図示)に形成した側部フランジ部33b,33bと、後部ボックス半体34の側面部34a,34a(片側不図示)に形成したカバー壁44,44の筒部44a,44aとをビス46,46で仮止めし(詳細は、図4で示す。)、側部フランジ部33b,33bとカバー壁44,44に形成した平坦部44b,44bとをボルト47,47とナット48,48とで締結し、また前部ボックス半体33と後部ボックス半体34の底面に形成した下部フランジ部33cと34cとをボルト49,49で締結することにより行なう。
【0013】
カバー壁44,44は、後部ボックス半体34の背面部34d(ボックス本体31の背面)の両端部から円弧状に前方に張り出し、上下に長く形成したものであり、側部フランジ部33b,33b,34b,34b及び下部フランジ部33c、34c及び前部ボックス半体33の下面に設けた放電端子箱100を側方から直接見えないようにして、外観性を高めたものである。放電端子箱100はコントローラ26(図1参照)へ電力を供給する放電端子を収納した箱である。
【0014】
ボックス本体31は、前面部31aに、上部から順に、施錠機構用係合孔36と、内面に向うバッテリ上面規制突起37と、前部ボックス半体33を取り巻く水平リブ38と、取付ステー用溝39と、左右一対のバッテリ押付部40,40と、左右一対の止め孔41,41と、内面に向う左右一対のバッテリ当接リブ42,42とを形成し、又、内面下部に左右一対のガイド板43,43を形成したものである。
規制突起37、止め孔41,41及びガイド板43,43は、内部に収納したバッテリ70(図1参照)に係合するものであり、当接リブ42,42は、バッテリ70の前面に当接するものである。
バッテリ押付部40,40は、ボックス本体31の一部を切り起こして形成した弾性を有する側面視J字状のもので、バッテリ70の前面をボックス本体31の背面方向(この図の裏面)に押すものである。
蓋32は上面にバッテリ残量計部を目視するための窓50と、施錠機構60とを備える。
【0015】
図4は図3の4−4断面図であり、側部フランジ部33bとカバー壁44の基部に設けた筒部44aとを仮止め用ビス46で仮止めした状態を示す。
【0016】
図5は図3の5−5断面図であり、側部フランジ部33bとカバー壁44の平坦部44bとをボルト47及びナット48で止めた状態を示す。詳細については後述する。
【0017】
図6は本発明に係るバッテリの斜視図であり、バッテリ70はバッテリケース71と、このバッテリケース71の内部に収納される多数のNi−Cd電池が直列に接続してなる図示しない電池集合体とからなる。
【0018】
バッテリケース71は前部ケース72と後部ケース73とをビス74…(…は複数を示す。以下同様。)で結合したものである。
バッテリケース71の上面部71aは、中央に形成した凹部75と、この凹部75の前部に設けた平面視略S字状のガイドリブ76と、上面部71aの中央後端に凹部75を跨ぐ形で設けた取手77と、この取手77の正面視左方に設けたバッテリ残量計部80とを備える。
バッテリ残量計部80は、バッテリ残量表示部78及び押しボタン79をバッテリケース71から露出させたものである。
バッテリ残量表示部78は押しボタン79が押された時に数秒間表示するものである。
【0019】
バッテリケース71の前面部71bは、中央に突出した縦長のガイド部81と、左右に突出した1対の突起82,82と、ガイド部81の下コーナ部に設けたL字状の第1接続端子83、第2接続端子84及び第3接続端子85と、これら接続端子83,84,85に臨ませて設けたL字状のスリット86,87,88と、これらのスリット86,87,88間に設けたガイド溝89,89とを備える。
第1接続端子83はマイナス極であり、第2接続端子84はプラス極であり、第3接続端子85は充電器(不図示)に接続する場合に使用するマイナス極である。
また、ガイド溝89,89は、ボックス本体31の内面下部に備えたガイド板43,43(図2参照)に嵌合し、ボックス本体31内におけるバッテリ70の左右のずれを許容範囲に止めるものである。
【0020】
図7は図3の7−7断面図であり、バッテリ収納ボックス30にバッテリ70を収納した状態を示す。なお、この図では説明の便宜上、端子箱100廻りを切り欠くと共に、ブラケット20への取付け部分を一部切り欠いた姿を示す。
ボックス本体31の前面内壁31eに形成した当接リブ42はバッテリケース71の前面部71bに当接して前後のガタつきを防止するものであり、前面31aに形成した係合孔41はバッテリケース71の前面部71bに形成した突起82と係合し、また上部に形成したバッテリ上面規制突起37はバッテリ70の上部凹部75の前端と係合してバッテリ70が上下にガタつくのを防止するものである。
【0021】
ボックス本体31の底面部31dに形成した開口90は、バッテリケース71の底面71cに形成した円形の開口91を介して、L字状の第1接続端子83の底部に備えた第1放電接点83aを臨むものである。
ボックス本体31の底面部31dに設けた端子箱100は、上端部を前記開口90に嵌合し下端に受板101を備えた有底円筒状の端子支持部102と、受板101に敷いた座金103と、この座金103の上面に備えた圧縮ばね104と、この圧縮ばね104で弾発したリテーナ105と、このリテーナ105に取り付けて圧縮ばね104の弾発により上端を第1放電接点83aに当て、端子支持部102内を上下移動可能な第1放電端子106と、この第1放電端子106の動作上限を規制する止め輪108とを備える。
【0022】
このように、ボックス本体31にバッテリ70を収納すると、圧縮ばね104で第1放電端子106の上端を第1放電接点83aに常時押圧するので、走行中のバッテリ70の振動に対して第1放電端子106と第1放電接点83aの密着状態を有効に保持できる。
図示しないプラス極の第2放電端子も第1放電端子106と同一構成、作用であり、説明を省略する。
なお、109は排水孔であり、ボックス本体31内に水が溜まるのを防止するものである。
【0023】
バッテリ収納ボックス30の取付け構造は、車幅中心にあるブラケット20に支持フレーム21をボルト止めし、支持フレーム21にバッテリ収納ボックス30をボルト止めする構成である。
詳しくは、支持フレーム21は、水平に延びる上支持部材21aと下支持部材21bとを連結部材21cで結合し、この連結部材21cの下端を前方へ延ばして前方延出部材21dとし、上支持部材21aの背面と下支持部材21bの背面との間に中取付板21eを渡して固定したフレームである。
ブラケット20は、中取付板21eをボルト51,51とナット52,52で止めることにより、支持フレーム21を取付けることができる。
支持フレーム21は、中取付板21eにボックス本体31の背面部31bをビス53で止めるとともに、下支持部材21bから下に延ばした下取付板21gに前部ボックス本体の下部フランジ部33dと後部ボックス本体の下部フランジ部34dをボルト49と溶接ナット55とで共締めすることにより、バッテリ収納ボックス30を取付けるものである。
【0024】
一旦、図5にもどって説明すると、連結部材21cの上部に取付けて外側に延出した端取付板21fと、前部ボックス半体33の取付ステー用溝39(図2参照)に嵌め込んだ取付ステー54とで、側部フランジ部33b及び34bを挟んで、取付けステー54の両端部に備えた溶接ナット48にボルト47をねじ込むことにより、前部ボックス半体33と後部ボックス半体34と取付けステー54と端取付板21fとは一体に結合し、支持フレーム21に取付く構成である。
【0025】
図8は図1の8矢視図である。
ボックス本体31の前面部31aに形成した取付ステー用溝39(図2参照)に嵌め込んだ取付ステー54と、支持フレーム21の連結部材21c,21c上部に取付け外側にL字状に延出した端取付板21f,21fとで、ボックス本体の側部のフランジ部を挟み、ボルト47,47で支持フレーム21に固定する。
【0026】
バスケット22は、後部に設けた凹部22aにバッテリ収納ボックス30の前部をはめ込み、凹部22aの両側の膨出部22b,22bと取付ステー54の両端をビス56,56で結合し、また、支持フレーム21の前方延出部材21d,21dに設けた前方取付板21hにバスケット22の底面をビス57,57で結合することで、支持フレーム21に取付けたものである。
この時、蓋32の前部が凹部22aに接触すると蓋32が開かなくなるので、ボックス本体31の前面部31aに形成した水平リブ38を凹部22aに当て、蓋32の前部に隙間をもたせた。
【0027】
図9は図3の9−9断面図である。
施錠機構60は、タンブラ62を備えた錠軸63と、この錠軸63を回転可能に保持する錠外筒64と、この錠外筒64の外面に取りつけて錠軸63を回転可能に保持する錠カバー65と、錠軸63の下端に取付けた旋回部材66と、この旋回部材66の一端に設けた係合部材67と、旋回部材66の他端に備えたピン68と、このピン68に回転可能に取付けた弾性材料(ゴム等)からなる押圧部材としての回転ローラ69とからなる。回転ローラ69はゴム等の弾性材料からなる。
2点鎖線で示すキー61を錠軸63に差込むと、ストッパーとしてのタンブラ62が錠軸63の軸心に集まることで、錠外筒64との係止を解き、キー61を回転操作すると錠軸63を介し旋回部材66を旋回することができる。
旋回部材66の一端に設けた係合部材67は、ボックス本体31に形成した係合孔36に係合し、旋回部材66の他端に備えた回転ローラ69は、バッテリ70の上面に形成したガイドリブ76を押圧するものである。
【0028】
図10は図9の10−10断面図である。
ボックス本体31の前面部31a中央に形成した縦長の(図表裏に長い)凹状部58は、バッテリ70をボックス本体31に挿入する際、バッテリ70に設けたガイド部81と緩く嵌合し、バッテリ70の前後を誤ることなくボックス本体31に挿入するものである。 ガイドリブ76は、外面がキー操作により回転ローラ69の旋回する軌跡に合わせた円弧状の支壁である。外面の円弧部は回転ローラ69側へ膨らむ凸部の第1円弧部76aと凹部の第2円弧部76bとからなる。
第1円弧部76aは、回転ローラ69が転がりつつ徐々にボックス本体31の前面部31aに押圧して行くものである。
第2円弧部76bは、回転ローラ69の転がりを止め、回転ローラ69の弾性による押圧を受け、保持するためのものである。
【0029】
図11は図9の11−11矢視図であり、施錠機構60の旋回部材66の係合部材67が、ボックス本体31の前面部31aの上部に設けた略L字状の係合孔36の右端上部に係合した状態を示す。
係合孔36は、上下に幅比広い矩形の貫通孔36aと上下に狭い矩形の貫通孔36bとからなり、貫通孔36aは係合部材部67が通過するためであり、貫通孔36bは旋回部材66が通過するためのものである。
【0030】
以上に述べたバッテリ収納ボックス30とバッテリ70との施錠構造の作用を次に説明する。
図12は本発明に係るバッテリを収納したバッテリ収納ボックスの第1作用図であり、(a)は施錠機構の施錠前のバッテリ収納ボックスの縦断面図、(b)は上部横断面図である。
バッテリ収納ボックス30にバッテリ70を挿入すると、バッテリ収納ボックス30が上部を後方に倒して固定されているので、バッテリ70も上部を後方に倒して収納される。
【0031】
更に、ボックス本体31の前面部31aに備えた押付部40,40によってバッテリ70はボックス本体31の背面内壁31fに押付けられるため、バッテリ70上部と規制突起37及び突起82,82と止め孔41,41は係合しない。従って、この状態においては、蓋32を開け、取手77を掴んでバッテリ70を容易に引出すことができる。
なお、ボックス本体31は、バッテリ70の挿入を容易にするために前後方向に隙間Cを有する。前後方向の隙間Cは、(a)に示すようにバッテリ70の前面71bと、ボックス本体31の前面内壁31eに形成した当接リブ42との隙間である。
【0032】
蓋32に備えた施錠機構60にキー61を入れて捻ると、(b)の矢印▲1▼の方向に旋回部材66が回転し、旋回部材66の一端に備えた回転ローラ69が、ガイドリブ76の第1円弧部76aの外面上を転がりつつ押圧していくことにより、バッテリ70をボックス本体31の前面内壁31eに形成した当接リブ42へ徐々に押し付けていく。
【0033】
図13は本発明に係るバッテリを収納したバッテリ収納ボックスの第2作用図であり、(a)は施錠機構の施錠後のバッテリ収納ボックスの縦断面図、(b)は上部横断面図である。
回転ローラ69が、第2円弧部76bにおいてガイドリブ76を押圧し、バッテリ70をボックス本体31の当接リブ42,42に押し付け、一方、旋回部材66の他端に備えた係合部材67がボックス本体31の係合孔36右端上部に係合して、蓋32を施錠する。
【0034】
従って、キー61を操作することよって旋回部材66の一端に備えた係合部材67により蓋32を施錠すると共に、他端に備えた回転ローラ69でバッテリ70をボックス本体31の前面内壁31eに形成した当接リブ42に円滑に押付けることができ、バッテリ70とボックス本体31との間の側面視で前後方向に設けた隙間Cによるガタつきを確実かつ容易に防止することができる。
従って、バッテリ収納ボックス30の施錠機構60は、係合部材67と押圧部材69とを、キー61の操作で旋回する旋回部材66に一体的に形成したので、部品点数の削減が図れ、また押圧部材69に掛かる押圧力が、係合部材67の係合する相手部分に掛かるので、施錠機構60を設けた蓋32に力が掛からず、蓋32が歪む虞れがない。
【0035】
また、バッテリ70をボックス本体31の当接リブ42に押し付けることにより、バッテリ70上部と規制突起37及び突起82,82と止め孔41,41が係合して、バッテリ70が上下にガタつくのを防止する。
【0036】
なお、本実施例の回転ローラ69によるバッテリ70の押付け方向は側面視で前後方向としたが、ガイドリブ76及び係合孔36の位置を変えることにより、左右方向とすることができ、左右方向のガタつきを防止できる。
また、第1円弧部76a 及び第2円弧部76bは、共に単一の円弧でも複数の円弧で形成してもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。
請求項1のバッテリ収納ボックスの施錠機構は、バッテリを収納するボックス本体と、このボックス本体の開口部を塞ぐ蓋と、この蓋に設けた施錠機構とからなるバッテリ収納ボックスにおいて、バッテリは、上面に上へ突出するガイド部材を備え、施錠機構は、キー操作によりボックス本体に係合する係合部材を備えると共にガイド部材を側方から押すことでバッテリをボックス本体の壁へ押圧する押圧部材を備えたことにより、キー操作によって施錠するとともに、押圧部材でバッテリをバッテリ収納ボックスの壁へ押付け、バッテリとバッテリ収納ボックス間の側面視で前後方向又は左右方向に設けた隙間によるガタつきを確実かつ容易に防止することができる。
【0038】
請求項2のバッテリ収納ボックスの施錠機構は、係合部材と押圧部材とを、キー操作で旋回する旋回部材に一体的に形成したので、部品点数の削減が図れ、また押圧部材に掛かる押圧力が、係合部材の係合する相手部分に掛かるので、施錠機構を設けた蓋に力が掛からず、蓋が歪む虞れがない。
【0039】
請求項3のバッテリ収納ボックスの施錠機構は、押圧部材を回転ローラとし、一方、ガイド部材は、キー操作で旋回する回転ローラの描く軌跡に合せた円弧状のガイドリブとし、回転ローラでガイドリブを押圧するようにしたので、バッテリに滑らかに力を加え、スムーズにバッテリをバッテリ収納ボックスの壁へ押付けることができる。
請求項4では、ボックス本体に、バッテリの上面を抑えるバッテリ上面規制突起を突設したので、バッテリ上面規制突起でバッテリの浮き上がりを防止することができる。
請求項5では、バッテリは、前面に前方へ突起する突起を備え、この突起を係合する係合孔をボックス本体に設けたので、係合孔に突起を係合することで、バッテリの上下動を規制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるバッテリ収納ボックスを搭載した電動補助自転車の側面図
【図2】本発明に係る減速機構の詳細図
【図3】本発明に係るバッテリ収納ボックスの斜視図
【図4】図3の4−4断面図
【図5】図3の5−5断面図
【図6】本発明に係るバッテリの斜視図
【図7】図3の7−7断面図
【図8】図1の8矢視図
【図9】図3の9−9断面図
【図10】図9の10−10断面図
【図11】図9の11−11矢視図
【図12】本発明に係るバッテリを収納したバッテリ収納ボックスの第1作用図
【図13】本発明に係るバッテリを収納したバッテリ収納ボックスの第2作用図
【符号の説明】
1…電動補助自転車、30…バッテリ収納ボックス、31…ボックス本体、32…蓋、36…係合孔、60…施錠機構、61…キー、66…旋回部材、67…係合部材、68…ピン、69…押圧部材(回転ローラ)、70…バッテリ、76…ガイドリブ、76a…第1円弧部、76b…第2円弧部。
Claims (5)
- バッテリを収納するボックス本体と、このボックス本体の開口部を塞ぐ蓋と、この蓋に設けた施錠機構とからなるバッテリ収納ボックスにおいて、
前記バッテリは、上面に上へ突出するガイド部材を備え、
前記施錠機構は、キー操作によりボックス本体に係合する係合部材を備えると共に前記ガイド部材を側方から押すことでバッテリをボックス本体の壁へ押圧する押圧部材を備えたことを特徴とするバッテリ収納ボックスの施錠機構。 - 前記係合部材と押圧部材とを、キー操作で旋回する旋回部材に一体的に形成したことを特徴とする請求項1記載のバッテリ収納ボックスの施錠機構。
- 前記押圧部材を回転ローラとし、一方、前記ガイド部材は、キー操作で旋回する前記回転ローラの描く軌跡に合せた円弧状のガイドリブとし、前記回転ローラで前記ガイドリブを押圧するようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のバッテリ収納ボックスの施錠機構。
- 前記ボックス本体に、前記バッテリの上面を抑えるバッテリ上面規制突起を突設したことを特徴とする請求項1記載のバッテリ収納ボックスの施錠機構。
- 前記バッテリは、前面に前方へ突起する突起を備え、この突起を係合する係合孔を前記ボックス本体に設け、係合孔に前記突起を係合することで、バッテリの上下動を規制するようにしたことを特徴とする請求項1記載のバッテリ収納ボックスの施錠機構。
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