JP3835891B2 - 硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

硬化性オルガノポリシロキサン組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関する。詳しくは、常温で速やかに粘度が上昇し、その後大気中の湿気により硬化反応がさらに進行して弾性体になり得る、接着剤として好適な硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
湿気非存在下では長時間貯蔵可能であり、湿気存在下において室温で硬化する湿気硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、その硬化物が耐熱性,電気特性,耐候性に優れることから、接着剤,ポッティング材,コーティング材等として利用されている。しかしこのような湿気硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、厚膜で用いた場合に硬化が遅く、さらに接着剤として用いた場合には基材間隙の硬化が遅いという問題点があった。このため、アルケニル基とケイ素原子結合水素原子による付加反応を湿気硬化反応と組み合わせた二元硬化性シリコーンゴム組成物が提案されている(特公昭64−2626号公報および特開平7−207164号公報参照)。しかしこの二元硬化性組成物でも、これを接着剤として利用した場合に固定手段が不要となるほどの接着性を得るには、少なくとも5分の静置が必要であった。これを解決するために、触媒の配合量を増やすなどして硬化速度を早めることも可能であるが、その結果、組成物の調製が困難になったり、基材を貼り合わせる前にゲル化が起きて十分な接着力が得られないという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは上記問題点を解消すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即ち、本発明の目的は、常温で速やかに粘度が上昇し、その後大気中の湿気により硬化反応がさらに進行して弾性体になり得る硬化性オルガノポリシロキサン組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A)(a)平均単位式:R1 aSiO(4-a)/2(式中、R1は置換もしくは非置換の一価炭化水素基またはアルコキシ基であり、R1の内少なくとも80モル%は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、さらにこの一価炭化水素基中、少なくとも2モル%はアルケニル基である。aは0.75〜2.5の数である。)で示され、分子内に式:R1SiO3/2(式中、R1は前記と同じである。)で示される3官能性単位または式:SiO4/2で示される4官能性単位を含有するオルガノポリシロキサン 40〜60重量%、
(b)25℃における粘度が1〜1,000ポイズであり、ケイ素原子結合アルコキシ基を1分子中に少なくとも3個含有するオルガノポリシロキサン(但し、該オルガノポリシロキサンはアルケニル基を含有しない。)
60〜40重量%、
(B)一般式:
【化3】
Figure 0003835891
{式中、R2は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基であり、bは3または4であり、X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
【化4】
Figure 0003835891
(式中、R2は前記と同じであり、R3は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、R4は炭素原子数1〜10のアルキル基である。Xi+1は水素原子または上記シリルアルキル基であるが、分子鎖末端に位置するXi+1は水素原子である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であり、ciは0〜3の整数であり、1分子中の全体の階層数iのうちのn番目の階層における ( OR 4 ) の合計は1 . n ×b以下である。)}で示されるケイ素原子結合水素原子を含有する分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体
(A)成分中のアルケニル基1モルに対してケイ素
原子結合水素原子のモル数が0.3〜3.0となる量
(C)縮合反応促進触媒 触媒量
および
(D)付加反応促進触媒 触媒量
からなり、25℃における粘度が30,000ポイズ以下である硬化性オルガノポリシロキサン組成物に関する。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明組成物に使用される(A)成分は、(a)アルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン40〜60重量%と、(b)アルコキシ基を含有するオルガノポリシロキサン60〜40重量%からなる混合物である。
この(A)成分を構成する(a)成分のオルガノポリシロキサンは、初期の速やかな粘度上昇を達成するために必要な成分であり、平均単位式:R1 aSiO(4-a)/2で示され、分子内に式:R1SiO3/2で示される3官能性単位(T単位)または式:SiO4/2で示される4官能性単位(Q単位)を含有する。上式中、R1は置換もしくは非置換の一価炭化水素基またはアルコキシ基であるが、この内少なくとも80モル%は置換もしくは非置換の一価炭化水素基である。一価炭化水素基として具体的には、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,イソプロピル基,イソブチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基などのアルキル基;ビニル基,アリル基,ヘキセニル基などのアルケニル基;フェニル基,ナフチル基などのアリール基;ベンジル基,1−フェニルエチル基などのアラルキル基;クロロメチル基,3−クロロプロピル基,3,3,3−トリフルオロプロピル基,ノナフルオロブチルエチル基などのハロゲン化アルキル基;4−クロロフェニル基,3,5−ジクロロフェニル基,3,5−ジフルオロフェニル基などのハロゲン化アリール基;4−クロロメチルフェニル基,4−トリフルオロメチルフェニル基などのハロゲン化アルキル基置換アリール基が例示される。さらにこの一価炭化水素基中、少なくとも2モル%はアルケニル基であることが必要であり、好ましくは2〜10モル%の範囲である。このアルケニル基としてはビニル基が好ましく、アルケニル基以外の一価炭化水素基としてはメチル基が好ましい。また、アルコキシ基としては、メトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基,ブトキシ基,イソプロポキシ基が例示され、中でもメトキシ基またはエトキシ基が好ましい。aは0.75〜2.5の数である。このような本成分としては、式:R1 3SiO1/2(式中、R1は前記と同じである。)で示される1官能性単位(M単位)とQ単位からなるオルガノポリシロキサン(MQレジン),M単位とT単位とQ単位からなるオルガノポリシロキサン(MTQレジン),M単位と式:R1 2SiO2/2(式中、R1は前記と同じである。)で示される2官能性単位(D単位)とQ単位からなるオルガノポリシロキサン(MDQレジン),M単位とD単位とT単位とQ単位からなるオルガノポリシロキサン(MDTQレジン),T単位のみからなるオルガノポリシロキサン(Tレジン)が挙げられる。好ましくは、平均組成式:(R5 3SiO1/2d(SiO4/2eで示されるオルガノポリシロキサンまたは平均組成式:(R5 3SiO1/2f(R5SiO3/2g(SiO4/2h(R61/2jで示されるオルガノポリシロキサンである。上式中、R5はアルケニル基を2モル%以上含有する置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、具体的にはR1中の一価炭化水素基と同様のものが挙げられる。R6はアルキル基であり、メチル基,エチル基,プロピル基が挙げられる。d/eおよびf/hは0.2〜1.5の範囲であり、好ましくは0.5〜1.2の範囲である。g /hは0.05〜0.2であり、j/hは0.05〜0.6である。尚、式:(R61/2)で示されるアルコキシ基はケイ素原子に結合したものである。本成分のオルガノポリシロキサンは、数平均分子量が1,000〜10,000の範囲であるのが好ましく、より好ましくは3,000〜6,000の範囲である。
【0006】
このような(a)成分のオルガノポリシロキサンとしては、例えば、下記式で示される化合物が挙げられる。
{(CH3)3SiO1/236{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(SiO4/259
{(CH3)3SiO1/240{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(SiO4/255
{(CH3)3SiO1/236{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(CH3SiO3/25(SiO4/259
{(CH3)3SiO1/240{CH2=CH(CH3)2SiO1/27(SiO4/260(CH31/210
{(CH3)3SiO1/236{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(CH3SiO3/25(SiO4/259(CH31/215
{(CH3)3SiO1/235{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(SiO4/260(CH31/210
【0007】
(A)成分を構成するもう一つの成分である(b)成分のオルガノポリシロキサンは湿気の作用で架橋を起こす成分であり、ケイ素原子結合アルコキシ基を1分子中に少なくとも3個含有する。このアルコキシ基としては、メトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基,ブトキシ基,イソプロポキシ基が例示され、中でもメトキシ基またはエトキシ基が好ましい。本成分の25℃における粘度は1〜1,000ポイズの範囲であり、好ましくは10〜800ポイズの範囲である。これは、1ポイズ未満であると本発明組成物の粘度が低くなり過ぎて粘着性が低下することがあり、また、1,000ポイズを越えると本発明組成物の粘度が高くなり過ぎて混合作業性や塗布作業性が低下するためである。前記アルコキシ基以外のケイ素原子に結合している基としては、アルケニル基以外の置換もしくは非置換の一価炭化水素基が好ましく、具体的には、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,イソプロピル基,イソブチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基などのアルキル基;フェニル基,ナフチル基などのアリール基;ベンジル基,1−フェニルエチル基などのアラルキル基;クロロメチル基,3−クロロプロピル基,3,3,3−トリフルオロプロピル基,ノナフルオロブチルエチル基などのハロゲン化アルキル基;4−クロロフェニル基,3,5−ジクロロフェニル基,3,5−ジフルオロフェニル基などのハロゲン化アリール基;4−クロロメチルフェニル基,4−トリフルオロメチルフェニル基などのハロゲン化アルキル基置換アリール基が例示される。これらの中でもメチル基が好ましい。また、本成分のオルガノポリシロキサンの分子構造は直鎖状であるのが好ましいが、一部に分岐を有していてもよい。
【0008】
このような(b)成分のオルガノポリシロキサンとしては、例えば、下記式で示される化合物が挙げられる。
【化5】
Figure 0003835891
【化6】
Figure 0003835891
【化7】
Figure 0003835891
【化8】
Figure 0003835891
【化9】
Figure 0003835891
【化10】
Figure 0003835891
【化11】
Figure 0003835891
【化12】
Figure 0003835891
【化13】
Figure 0003835891
【化14】
Figure 0003835891
【0009】
本発明組成物に使用される(B)成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体は初期の速やかな粘度上昇を達成するために必要な成分であり、また、ケイ素原子結合水素原子を含有することから、(D)成分の付加反応促進触媒の作用で(a)成分中のアルケニル基と反応する。本成分は、一般式:
【化15】
Figure 0003835891
で示される。上式中、R2は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基であり、アルキル基としては、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,イソプロピル基,イソブチル基,シクロペンチル基,シクロヘキシル基が例示され、アリール基としては、フェニル基,ナフチル基が例示される。これらの中でもメチル基が好ましい。bは3または4であり、X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
【化16】
Figure 0003835891
上式中、R3は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、エチレン基,プロピレン基,ブチレン基,ヘキシレン基などの直鎖状アルキレン基;メチルメチレン基,メチルエチレン基,1−メチルペンチレン基、1,4−ジメチルブチレン基のような分岐状アルキレン基が例示される。中でも、エチレン基,メチルメチレン基,ヘキシレン基,1−メチルペンチレン基、1,4−ジメチルブチレン基が好ましい。R4は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,イソプロピル基が例示される。これらの中でも、メチル基またはエチル基が好ましい。Xi+1は水素原子または上記シリルアルキル基であるが、分子鎖末端に位置するXi+1は水素原子である。iは1〜10の整数であり、これは該シリルアルキル基の階層数、即ち、該シリルアルキル基の繰り返し数を示している。従って、階層数が1である場合に、本成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体は、一般式:
【化17】
Figure 0003835891
で示され、階層数が2である場合に、本成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体は、一般式:
【化18】
Figure 0003835891
で示され、階層数が3である場合に、本成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体は、一般式:
【化19】
Figure 0003835891
で示される。また、ciは0〜3の整数であり、1分子中の全体の階層数iのうちのn番目の階層における ( OR 4 ) の合計は1 . n ×b以下である。尚、ciが0でない場合、即ち、本成分中にアルコキシ基が存在する場合に、本成分は(b)成分のオルガノポリシロキサンと同様に、湿気の作用で架橋を起こすのに寄与する。本成分の配合量は、(A)成分中のアルケニル基1モルに対して本成分中のケイ素原子結合水素原子のモル数が0.3〜3.0となる量であり、好ましくは、0.5〜2.0となる量である。
【0010】
このような(B)成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体としては、例えば、下記平均組成式で示されるような重合体が挙げられる。
【化20】
Figure 0003835891
【化21】
Figure 0003835891
【化22】
Figure 0003835891
【化23】
Figure 0003835891
【化24】
Figure 0003835891
【化25】
Figure 0003835891
【化26】
Figure 0003835891
【0011】
本発明組成物に使用される(C)成分の縮合反応促進触媒は、(A)成分および(B)成分中のアルコキシ基の加水分解および縮合反応を促進する成分である。本成分としては従来公知の縮合反応促進触媒が使用でき、テトライソプロポキシチタン,テトラブトキシチタンなどのテトラアルコキシチタン化合物;ジイソプロポキシビス(アセト酢酸エチル)チタン,ジイソプロポキシビス(アセチルアセトン)チタン,ジブトキシビス(アセト酢酸メチル)チタンなどのチタン錯化合物;ジブチルスズジアセテート,ジブチルスズジオクトエート,ジブチルスズジラウレートなどのジアルキルスズカルボキシレート化合物;スタナスオクトエートなどのスズカルボキシレート化合物が例示される。これらの中でもテトラアルコキシチタン化合物またはチタン錯化合物が好ましい。本成分の使用量は触媒量であるが、(A)成分と(B)成分の合計100重量部に対して0.01〜10重量部の範囲であることが好ましい。
【0012】
本発明組成物に使用される(D)成分の付加反応促進触媒は、(a)成分中のアルケニル基と(B)成分中のケイ素原子結合水素原子の付加反応の触媒となるものである。本成分としては、白金系化合物,ロジウム系化合物,パラジウム系化合物,ルテニウム,イリジウム,鉄,コバルト,マンガン,亜鉛,鉛,アルミニウム,ニッケル等の化合物が挙げられる。これらの中でも白金系化合物が好ましく、具体的には、塩化白金酸,アルコール変性塩化白金,塩化白金酸とオレフィンもしくはビニルシロキサンとの反応物,アルミナやシリカなどの担体に白金を担持したものが例示される。本成分の使用量はその種類によって異なり触媒量であるが、本成分として白金系化合物を使用する場合には、通常、(A)成分と(B)成分の合計100重量部に対して白金原子量が0.00001〜0.01重量部の範囲となるような量であるのが好ましい。
【0013】
本発明組成物は上記(A)成分〜(D)成分からなるものであるが、必要に応じて、アルコキシシラン等の保存安定剤,ヒュームドシリカ系等の充填剤,官能性もしくは無官能性のオルガノポリシロキサンガム,可塑剤,チクソトロピー付与剤,耐熱添加剤,着色剤,接着性付与剤などを添加配合することができる。
【0014】
本発明組成物の25℃における粘度は30,000ポイズ以下であり、好まし くは100〜20,000ポイズの範囲である。これは、30,000ポイズを越えると各種基材への塗布が困難となるためである。
【0015】
本発明組成物は上記(A)成分〜(D)成分を均一に混合することにより製造できるが、混合と同時に反応が開始して増粘が起きるので、速やかに混合する必要がある。そのためには、例えば、(A)成分〜(C)成分をあらかじめ均一に混合しておき、使用直前に(D)成分を加えて素早く混ぜ合わせて使用するか、(A)成分および(B)成分からなる混合物と、(A)成分,(C)成分および(D)成分からなる混合物を同等の粘度になるようにそれぞれ調製し、所定の割合でこれらを素早く混ぜ合わせて使用するのが好ましい。
【0016】
以上のような本発明の硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、常温で速やかに増粘し、その後大気中の湿気の作用により架橋反応が進行して弾性体となるので、初期接着性が良好であり、かつ、最終接着性が高いという利点を有する。このため、本発明組成物は粘接着剤として好適に使用される。
【0017】
【実施例】
以下、本発明を実施例により詳細に説明する。実施例中、粘度は25℃における測定値である。尚、硬化性オルガノポリシロキサン組成物の引張剪断接着強度は下記の方法に従って測定した。
【0018】
○引張剪断接着強度
調製直後の硬化性オルガノポリシロキサン組成物を、厚さ1mm、幅2.5cmのアルミニウム製テストパネルに、約0.2mmの厚さになるように均一に塗布した。1分間放置後、この塗布面に、前記と同じアルミニウム製テストパネルを接着面積が2.5cm2となるように貼り合わせた。そして、一定時間(5分間,30分間,1時間,4時間,1日間,5日間)経過後の引張剪断接着強度(kg/cm2)を、JIS K6850に規定される方法に従って測定した。また、5日間経過後の測定後の硬化物の破壊状況を肉眼にて観察した。
【0019】
【参考例1】
撹拌装置,温度計,還流冷却管,滴下ロートを取り付けた200ml4つ口フラスコに、ビニルトリメトキシシラン103.6gと塩化白金酸3%イソプロパノール溶液0.04gを投入し、これらを撹拌しながら100℃に加熱した。次いでこれに、テトラキス(ジメチルシロキシ)シラン49.4gを、滴下ロートを用いて反応温度が100〜110℃を保つようにゆっくり滴下した。滴下終了後、反応溶液を120℃で1時間加熱した。冷却後、反応溶液をなす型フラスコに移してロータリーエバポレーターにより減圧濃縮したところ、138.4gの微褐色液体が得られた。続いて、撹拌装置、温度計、還流冷却管、滴下ロートを取り付けた1リットル4つ口フラスコに、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン141.0g、濃塩酸100ml、水200mlおよびイソプロパノール200mlを投入してこれらを撹拌した。次いでこれに、上記で得た微褐色液体80.6gを滴下ロートを用いて1時間かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、反応溶液を室温で1時間撹拌した。次いで反応溶液を分液ロートに移して下層を分取した後、残った上層液を水200mlで2回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで1回洗浄して、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。生成した固形分を濾別し、得られた溶液をなす型フラスコに移してロータリーエバポレーターにより減圧濃縮して、下記平均組成式で示される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体を得た。
【化27】
Figure 0003835891
【0020】
【参考例2】
撹拌装置、温度計、還流冷却管、滴下ロートを取り付けた1リットル4つ口フラスコに、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン134.3g、濃塩酸100ml、水200mlおよびイソプロパノール200mlを投入して撹拌した。次いでこれに、平均組成式:
【化28】
Figure 0003835891
で示される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体73.3gを、滴下ロートを用いて1時間かけてゆっくり滴下した。滴下終了後、反応溶液を室温で1時間撹拌した。次いで反応溶液を分液ロートに移して下層を分取した後、残った上層液を水200mlで2回、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mlで1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。生成した固形分を濾別し、得られた溶液をなす型フラスコに移してロータリーエバポレーターにより減圧濃縮して、下記平均組成式で示される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体を得た。
【化29】
Figure 0003835891
【0021】
【実施例1】
式:{(CH3)3SiO1/236{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(CH3SiO3/25(SiO4/259(CH31/215で示され、ポリスチレン換算による数平均分子量が3,100であるオルガノポリシロキサンの77.3重量%キシレン溶液25.5gと、式:
【化30】
Figure 0003835891
で示される粘度20ポイズのメトキシ基含有ジメチルポリシロキサン26.6gとを均一に混合した後、減圧下で加熱してキシレンを除去した(重量混合比40:60)。これを冷却した後、参考例1で得られた平均組成式:
【化31】
Figure 0003835891
で示される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体2.1g(上記オルガノポリシロキサン中のアルケニル基1モルに対してケイ素原子結合水素原子のモル数が1.0となる量)、ジイソプロポキシジ(エチルアセチルアセトナート)チタン0.5g(1重量%)およびメチルトリメトキシシラン1.5gを配合して乾燥雰囲気下で均一に混合して、粘度120ポイズの反応混合物を得た。次いでこれに、白金濃度0.5%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液を0.3g(白金原子量0.003重量%)添加して素早く混合して、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。得られた硬化性オルガノポリシロキサン組成物の引張剪断接着強度を測定した。その結果を表1に示した。
【0022】
【実施例2】
式:{(CH3)3SiO1/240{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(SiO4/255で示され、ポリスチレン換算による数平均分子量が3,200であるオルガノポリシロキサンの70重量%キシレン溶液31.6gと、式:
【化32】
Figure 0003835891
で示される粘度130ポイズのメトキシ基含有ジメチルポリシロキサン22.1gとを均一に混合した後、減圧下で加熱してキシレンを除去した(重量混合比50:50)。これを冷却した後、参考例2で得られた平均組成式:
【化33】
Figure 0003835891
で示される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体1.7g(上記オルガノポリシロキサン中のアルケニル基1モルに対してケイ素原子結合水素原子のモル数が0.6となる量)およびテトラブトキシチタン0.5g(1重量%)を配合して乾燥雰囲気下で均一に混合して、粘度160ポイズの反応混合物を得た。次いでこれに、白金濃度0.5%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液を0.3g(白金原子量0.003重量%)添加して素早く混合して、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。得られた硬化性オルガノポリシロキサン組成物の引張剪断接着強度を測定した。その結果を表1に示した。
【0023】
【比較例1】
式:{(CH3)3SiO1/236{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(CH3SiO3/25(SiO4/259(CH31/215で示され、ポリスチレン換算による数平均分子量が3,100であるオルガノポリシロキサンの77.3重量%キシレン溶液19.0gと、式:
【化34】
Figure 0003835891
で示される粘度20ポイズのメトキシ基含有ジメチルポリシロキサン32.0gとを均一に混合した後、減圧下で加熱してキシレンを除去した(重量混合比30:70)。これを冷却した後、参考例1で得られた平均組成式:
【化35】
Figure 0003835891
で示される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体1.8g(上記オルガノポリシロキサン中のアルケニル基1モルに対してケイ素原子結合水素原子のモル数が1.0となる量)、ジイソプロポキシジ(エチルアセチルアセトナート)チタン0.5g(1重量%)およびメチルトリメトキシシラン1.5gを配合して乾燥雰囲気下で均一に混合して、粘度60ポイズの反応混合物を得た。次いでこれに、白金濃度0.5%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液を0.3g(白金原子量0.003重量%)添加して素早く混合して、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。得られた硬化性オルガノポリシロキサン組成物の引張剪断接着強度を測定した。その結果を表1に示した。
【0024】
【比較例2】
式:{(CH3)3SiO1/236{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(CH3SiO3/25(SiO4/259(CH31/215で示され、ポリスチレン換算による数平均分子量が3,100であるオルガノポリシロキサンの77.3重量%キシレン溶液19.0gと、式:
【化36】
Figure 0003835891
で示される粘度20ポイズのメトキシ基含有ジメチルポリシロキサン32.0gとを均一に混合した後、減圧下で加熱してキシレンを除去したところ(重量混合比70:30)、固化してしまい、他の成分を混合することができなかった。
【0025】
【比較例3】
式:{(CH3)3SiO1/240{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(SiO4/255で示され、ポリスチレン換算による数平均分子量が3,200であるオルガノポリシロキサンの70重量%キシレン溶液31.6gと、式:
【化37】
Figure 0003835891
で示される粘度130ポイズのメトキシ基含有ジメチルポリシロキサン22.1gとを均一に混合した後、減圧下で加熱してキシレンを除去した(重量混合比50:50)。これを冷却した後、式:
【化38】
Figure 0003835891
で示されるメチルハイドロジェンポリシロキサン0.8g(上記オルガノポリシロキサン中のアルケニル基1モルに対してケイ素原子結合水素原子のモル数が0.6となる量)およびテトラブトキシチタン0.5g(1重量%)を配合して乾燥雰囲気下で均一に混合して、粘度150ポイズの反応混合物を得た。次いでこれに、白金濃度0.5%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液を0.3g(白金原子量0.003重量%)添加して素早く混合して、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。得られた硬化性オルガノポリシロキサン組成物の引張剪断接着強度を測定した。その結果を表1に示した。
【0026】
【比較例4】
式:{(CH3)3SiO1/240{CH2=CH(CH3)2SiO1/25(SiO4/255で示され、ポリスチレン換算による数平均分子量が3,200であるオルガノポリシロキサンの70重量%キシレン溶液31.6gと、式:
【化39】
Figure 0003835891
で示される粘度130ポイズのメトキシ基含有ジメチルポリシロキサン22.1gとを均一に混合した後、減圧下で加熱してキシレンを除去した(重量混合比50:50)。これを冷却した後、参考例2で得られた平均組成式:
【化40】
Figure 0003835891
で示される分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体0.5g(上記オルガノポリシロキサン中のアルケニル基1モルに対してケイ素原子結合水素原子のモル数が0.2となる量)およびテトラブトキシチタン0.5g(1重量%)を配合して乾燥雰囲気下で均一に混合して、粘度170ポイズの反応混合物を得た。次いでこれに、白金濃度0.5%の白金ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体のトルエン溶液を0.3g(白金原子量0.003重量%)添加して素早く混合して、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を調製した。得られた硬化性オルガノポリシロキサン組成物の引張剪断接着強度を測定した。その結果を表1に示した。
【0027】
【表1】
Figure 0003835891
【0028】
【発明の効果】
本発明の硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、上記(A)成分〜(D)成分からなり、特に(B)成分の分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体を特定量配合していることから、常温で速やかに増粘し、その後大気中の湿気により硬化反応がさらに進行して弾性体になり得るという特徴を有する。

Claims (3)

  1. (A)(a)平均単位式:R1 aSiO(4-a)/2(式中、R1は置換もしくは非置換の一価炭化水素基またはアルコキシ基であり、R1の内少なくとも80モル%は置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、さらにこの一価炭化水素基中、少なくとも2モル%はアルケニル基である。aは0.75〜2.5の数である。)で示され、分子内に式:R1SiO3/2(式中、R1は前記と同じである。)で示される3官能性単位または式:SiO4/2で示される4官能性単位を含有するオルガノポリシロキサン 40〜60重量%、
    (b)25℃における粘度が1〜1,000ポイズであり、ケイ素原子結合アルコキシ基を1分子中に少なくとも3個含有するオルガノポリシロキサン(但し、該オルガノポリシロキサンはアルケニル基を含有しない。)
    60〜40重量%、
    (B)一般式:
    Figure 0003835891
    {式中、R2は炭素原子数1〜10のアルキル基もしくはアリール基であり、bは3または4であり、X1はi=1とした場合の次式で示されるシリルアルキル基である。
    Figure 0003835891
    (式中、R2は前記と同じであり、R3は炭素原子数2〜10のアルキレン基であり、R4は炭素原子数1〜10のアルキル基である。Xi+1は水素原子または上記シリルアルキル基であるが、分子鎖末端に位置するXi+1は水素原子である。iは該シリルアルキル基の階層を示している1〜10の整数であり、ciは0〜3の整数であり、1分子中の全体の階層数iのうちのn番目の階層における ( OR 4 ) の合計は1 . n ×b以下である。)}で示されるケイ素原子結合水素原子を含有する分岐状シロキサン・シルアルキレン共重合体
    (A)成分中のアルケニル基1モルに対してケイ素
    原子結合水素原子のモル数が0.3〜3.0となる量
    (C)縮合反応促進触媒 触媒量
    および
    (D)付加反応促進触媒 触媒量
    からなり、25℃における粘度が30,000ポイズ以下である硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  2. (a)成分が、平均組成式:(R5 3SiO1/2d(SiO4/2e(式中、R5はアルケニル基を2モル%以上含有する置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、d/e=0.2〜1.5である。)で示されるオルガノポリシロキサンである、請求項1記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
  3. (a)成分が、平均組成式:(R5 3SiO1/2f(R5SiO3/2g(SiO4/2h(R61/2j(式中、R5はアルケニル基を2モル%以上含有する置換もしくは非置換の一価炭化水素基であり、R6はアルキル基であり、f/h=0.2〜1.5であり、g /h=0.05〜0.2であり、j/h=0.05〜0.6である。)で示されるオルガノポリシロキサンである、請求項1記載の硬化性オルガノポリシロキサン組成物。
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