JP3835722B2 - 磁性塗料および磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁性塗料および磁気記録媒体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3835722B2
JP3835722B2 JP32590298A JP32590298A JP3835722B2 JP 3835722 B2 JP3835722 B2 JP 3835722B2 JP 32590298 A JP32590298 A JP 32590298A JP 32590298 A JP32590298 A JP 32590298A JP 3835722 B2 JP3835722 B2 JP 3835722B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
solid content
content concentration
dispersion
coating material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32590298A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000136328A (ja
Inventor
彰 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP32590298A priority Critical patent/JP3835722B2/ja
Publication of JP2000136328A publication Critical patent/JP2000136328A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3835722B2 publication Critical patent/JP3835722B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録媒体の製造方法に関し、さらに詳しくは磁気記録媒体に使用される磁性塗料の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
連続混練混合機を用いて磁性塗料を製造する工程として特開昭62−41274号公報には、強磁性粉末や結合剤等の材料の混練に連続混練混合機を使用し、得られた混練物を高速分散撹拌機(フロージェットミキサー)により希釈分散を行なうことが示されている。ところが連続混練混合機の混練によって得られる混練物は粘度が通常数百〜数千万ポイズになることが多く、このような高粘度の混練物を上記の方法で希釈分散しようとした場合、高速分散攪拌機が高トルクとなって希釈分散ができなかったり、希釈物中に硬い混練物の小さい塊が残るなどして均一な希釈物を得ることができにくいという問題があった。この不均一な希釈物をさらに微分散するために連続湿式媒体分散機で分散した場合、分散処理時間が長くなったり、分散が不十分となって、これから得られた磁性塗料により製造された磁気記録媒体はノイズが多くなったり高い電磁変換特性が得られにくいという問題があった。
【0003】
これを解決する方法として特開平1−79274号公報には、磁性塗料の製造工程を特定の4つの工程から構成するという提案がなされている。すなわち、第一工程では、高粘度の磁性塗料混合物を二軸型連続混練混合機を用いて高剪断力にて混練し、固形分濃度65〜90wt%の混練物を調整し、次に第二工程において、第一工程で得られた高粘度の混練物を第一工程と同じ二軸型連続混練混合機を用いて高剪断力にて希釈、分散を行なうことにより混練物の粘度を低下させ、固形分濃度50〜70wt%の第一希釈物を調整し、さらに第三工程で、高速グラインド型の分散機を用いて希釈分散して固形分濃度25〜50wt%の第二希釈物を調整し、最後にガラスビーズを媒体として用いたサンドグラインド型の湿式媒体分散機を用いて微分散処理を行い、固形分濃度25〜45wt%の分散物を調整することにより、磁性塗料を得るというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、特開平1−79274号公報に示された製造法で使用している二軸型連続混練混合機は単位時間当たりの塗料処理量が少ないため、固形分濃度が高く塗料の体積が少ない混練工程(第一工程)での使用には適しているものの、塗料を希釈して固形分濃度を下げる第二工程では塗料量が多くなるため、この工程に二軸型連続混練混合機を用いると生産性が低くなるという問題があった。また、湿式媒体分散機による微分散処理の前に第一、第二、第三の3工程を経なければならず、塗料の生産性をさらに低下させる結果となっていた。また、サンドグラインド型の湿式媒体分散機にガラスビーズを用いると、分散時にガラス中のナトリウムなどの成分が塗料に混入して塗料中の添加剤である脂肪酸と反応を起こし、磁気記録媒体表面に析出しやすいといった問題もあった。さらに近年、磁気記録媒体の高密度化のために強磁性粉末としてサイズの小さい微粒子強磁性粉末を使用する場合が多くなっているが、この場合塗料のチキソ性が大きくなり均一に分散した塗料であっても塗布までに強磁性粉末同士の凝集が生じて分散状態が悪化し、磁気記録媒体としての表面が粗くなって電磁変換特性が低下するという問題が発生する傾向があった。
【0005】
従って本発明では、生産性に優れ、脂肪酸との反応による析出などの問題のない磁性塗料、並びに電磁変換特性に優れた磁気記録媒体の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の磁性塗料製造法では、▲1▼二軸型連続混練混合機を用いて、強磁性粉末と、結合剤と有機溶剤とを含む結合剤溶液L1とを混練し、固形分濃度65〜90wt%の混練物R1を調合する第一工程、▲2▼混練物R1に結合剤溶液L1および/または有機溶剤を加え高速攪拌機を用いて攪拌し固形分濃度25〜45wt%の希釈物D1を調合する第二工程、▲3▼希釈物D1をそのまま、または有機溶剤を加えた後セラミックビーズを充填した湿式媒体分散機により微分散処理を行い固形分濃度20〜45wt%の分散物を調合し、そのまままたは有機溶剤を加えて混合分散し固形分濃度10〜20wt%の分散物D2を調合するする第三工程、▲4▼分散物D2を超音波分散機で再分散を行う第四工程、によって磁性塗料を製造する。
【0007】
更に、上記強磁性粉末として抗磁力Hcが1800Oe以上2500Oe以下、飽和磁化σsが120emu/g以上、長軸長が0.15μm以下、σs(emu/g)と結晶子サイズDx(Å)との比σs/Dxが0.85以上の金属磁性粉末を用いて上記磁性塗料を調整する。
また本発明の磁気記録媒体の製造法では、非磁性粉末および結合剤を含む非磁性塗料を非磁性支持体上に塗布後、乾燥、加工、硬化を行って非磁性層を設けた後この非磁性層上に磁性塗料を塗布するウェットオンドライ製法において、磁性塗料として上記▲1▼〜▲4▼によって製造されたものを用いるものである。
更に本発明の磁気記録媒体の他の製造法では、非磁性粉末および結合剤を含む非磁性塗料を非磁性支持体上に塗布して非磁性層を設け、この非磁性層が乾燥する前に非磁性層上に磁性塗料を塗布するウェットオンウェット製法において、磁性塗料として上記▲1▼〜▲4▼によって製造されたものを用いるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明について詳細に説明する。なお本発明で固形分濃度とは塗料中の溶剤以外の不揮発成分の重量比率(%)のことを表しNVと表示することもある。本発明の磁性塗料の製造方法は、二軸型連続混練混合機により混練を行い(第一工程)、得られた混練物をディゾルバー等の高速攪拌機によって一度に効率良くしかも均一に希釈を行い(第二工程)、特定の媒体を用いて湿式微分散を行って均一な分散物を得(第三工程)、さらに超音波によって均一な分散性を維持または回復する(第四工程)という四つの工程から成っている。このようにすることによって、連続式の製造法よりも生産性に優れ、尚かつ従来困難であった微粒子強磁性粉末の均一な分散物を得ることができる。以下図1をもって説明する。
【0009】
先ず、第一工程では、二軸型連続混練混合機1を用いて、強磁性粉末、結合剤と有機溶剤とを含む結合剤溶液L1とを混練し、固形分濃度65〜90wt%の混練物R1を調合する。この混練物R1の固形分濃度は、好ましくは70〜90wt%の範囲である。混練物R1の固形分濃度が65wt%未満では、粘度が低すぎるため混練に必要な剪断力が不足し、混練が不充分となる。また、固形分濃度が90wt%を超える場合は、粘度が高すぎて均一な混練物が得られず、さらに混練による発熱が大きくなるという問題も発生する。使用する二軸型連続混練混合機としては、例えば(株)栗本鉄工所製のKRCニーダやKEXニーダーが使用される。
【0010】
第二工程においては、混練物R1に結合剤溶液L1および/または有機溶剤を加えディゾルバー等の高速攪拌機を用いて希釈し固形分濃度25〜45wt%の希釈物D1を調合する。混練物R1は通常高粘度であり、かつ強磁性粉末に対する結合剤成分の量が少ないため硬くなる場合が多い。従って従来は一度に固形分濃度を下げすぎると均一な希釈ができないという傾向にあったが、本発明ではディゾルバーを使用することにより一度に固形分濃度を25〜45wt%まで希釈しても問題なく均一な希釈物D1が得られる。これにより第一、第二工程を行った後すぐに湿式媒体分散機による微分散工程に移ることができるため、塗料の製造効率が非常に向上する。また本第二工程はタンクに混練物R1を入れてこれをディゾルバーで高速攪拌しながら希釈するという工程であるためタンクの容量を変更するだけで塗料の処理量の増減に柔軟に対応できるという利点もある。第二工程の希釈操作は次のように行うことが好ましい。
まず、タンク2に混練物R1を入れ、攪拌羽根3を回転させつつ結合剤溶液L1および/または有機溶剤と、必要に応じて添加剤等を投入する。混練物R1の量に特に限定はなく、撹拌羽根によって攪拌ができる程度であれば良い。また結合剤溶液および/または有機溶剤の投入は一度に行っても複数回に分けて行っても良いが、最初の投入量は混練物R1の100重量部に対して0.5〜3.0重量部であることが好ましい。溶剤の投入速度も特に限定はないが、1〜50l/分であればより好ましい。撹拌羽根3の回転数は100rpm以上、より好ましくは300rpm以上、更に好ましくは400rpm以上である。100rpm以下では混練物R1を均一に希釈することが困難となる。一方回転数の上限は特になく高い方が好ましい。
【0011】
この希釈物D1の固形分濃度は、25〜45wt%、好ましくは30〜40wt%の範囲である。希釈物D1の固形分濃度が25wt%未満では、希釈時の粘度低下が急激であるため均一な希釈ができなくなる。また、固形分が45wt%を超える場合は、希釈後の粘度が高すぎて第三工程における微分散が困難となる。また希釈時の温度は40℃以上70℃以下が好ましい。40℃未満では希釈が困難となる。一方70℃以上では溶剤の蒸発が多くなり希釈物の溶剤組成に変化が生じるおそれがある。また攪拌時間は希釈物D1換算で100l当たり60分以上200分以下が好ましい。60分/100l未満では液温が安定せず均一な塗料が得られなくなる傾向にある。
【0012】
第三工程においては、希釈物D1をそのまま、または有機溶剤を加え、セラミックビーズを充填した湿式媒体分散機4により微分散処理を行い固形分濃度20〜45wt%の分散物を調合後、そのまままたは有機溶剤を加えて混合分散し固形分濃度10〜20wt%の分散物D2を調合する。分散媒体としてセラミックビーズを用いることにより従来技術の問題点であったガラスビーズからのナトリウムイオン等の塗料への溶出がなくなり、保存特性に優れた磁気記録媒体を得ることができる。また、分散機の種類は横型ピンミルが比重の重いセラミックビーズを用いる場合特に好ましい。
【0013】
第四工程においては、分散物D2を超音波分散機5で再分散する。超音波処理条件は特に限定されるものではなく、磁性塗料の分散性維持または再分散効果が得られれば本発明の効果を奏するが、好ましくは、発信周波数10〜200kHz、超音波振幅10〜100μm、超音波照射時間0.5秒以上である。また超音波照射から塗布までの待機時間は60分以内であり、塗布する直前が特に好ましい。なお図示のストックタンク6は塗料を一時的に貯蔵するためのタンクである。
【0014】
本発明の磁性塗料の固形分濃度は10〜20wt%であり従来の塗料よりかなり低く、かつ塗料中の強磁性粉末の磁気エネルギー(即ちHcとσsとの積)が高い割に強磁性粉末のサイズが小さいため強磁性粉末同士が凝集を起こしやすい。そのため超音波処理により再分散を行わないと、塗布後の磁性層の表面性が悪化したり磁性層塗膜中に空孔が多くなるなどして、磁気特性や電磁変換特性が悪化する等の不具合が生じる。
本発明に用いる強磁性粉末は、抗磁力Hcが1800Oe以上2500Oe以下、飽和磁化σsが120emu/g以上、長軸長が0.15μm以下、σs(単位はemu/g)と結晶子サイズDx(単位はÅ)との比σs/Dxが0.85以上である。このような金属磁性粉末を用いることにより本発明の効果がより顕著となる。より好ましい範囲としてはHcが2200Oe以上2500Oe以下、σsが140emu/g以上、長軸長0.11μm以下、σs/Dxが0.88以上である。ここで結晶子サイズDxとは、X線回折法による測定値である。
【0015】
Hcが1800Oe未満では、記録波長0.5μm以下の高周波磁気記録において自己減磁作用が大きくなり電磁変換特性が低下する。またHcが2500Oe以上では現在の記録ヘッドでは記録自体が不可能となってくるが将来記録ヘッドの仕様によっては使用できる可能性がある。長軸長が0.15μmを超えると磁性粉のHcが1800Oe以上に上げられなかったり、高周波磁気記録におけるノイズ成分が増加してくる。σsが120emu/g未満では記録後の再生出力が低くなり好ましくない。更にσs/Dxが0.85未満であると固形分濃度を20wt%以下に低下させた場合凝集しやすくなり好ましくない。強磁性粉末の特性がこれらの範囲であればその製造方法は特に限定されるものではなく従来公知の方法を用いることができる。また強磁性粉末の組成も同様に従来公知のものを用いることができる。例えば、Fe成分100重量部に対し、Coを6〜40重量部、より好ましくは10〜40重量部添加し、Alを10〜15at%、Y等の希土類元素を1〜10at%の範囲で添加すること等により上記範囲の強磁性粉末が得られる。
本発明の磁気記録媒体の製造法では更に、非磁性粉末および結合剤を含む非磁性塗料を非磁性支持体上に塗布後、乾燥、加工、硬化を行って非磁性層を設けた後、この非磁性層上に前記▲1▼〜▲4▼によって製造された磁性塗料を塗布する方法(いわゆるウェットオンドライ製法)を用いることで、より表面性に優れた磁気記録媒体を得ることができる。非磁性層が一度加工されて平滑な表面となるため、その上に塗布した薄い磁性層表面も極めて平滑となるのである。なお本発明は磁性塗料の分散状態を良好にすることができる発明に関するものであるから、塗布する方法は前記のもの以外、従来公知の方法、例えば平滑な非磁性支持体上に直接塗布する方法、非磁性塗料と磁性塗料を同時に塗布する方法(いわゆるウェットオンウェット製法)などを用いることができることは言うまでもない。
【0016】
以下、本発明において使用できる一般的な材料、製造方法等について述べる。
【0017】
磁性層成分(磁性塗料)に用いる結合剤としては、従来公知の熱可塑性樹脂、熱硬化性ないし反応型樹脂、電子線感応型変性樹脂等が用いられる。これらは1種、あるいは2種以上を組み合わせて用いられるが、その組み合せは磁気記録媒体の特性、工程条件に合せて適宜選択使用される。このような樹脂の具体例は例えば特開平8−185624に詳しく記載されている。中でも塩化ビニル系共重合体およびポリウレタン樹脂の組み合わせが好ましい。
【0018】
磁性層には必要に応じて従来公知の潤滑剤、帯電防止剤、分散剤、可塑剤、研磨材、無機添加剤などを制限なく用いることができる。
非磁性層に使用する結合剤も磁性層と同様の熱可塑性樹脂、熱硬化性ないし反応型樹脂、電子線感応型変性樹脂等、従来公知の樹脂を用いることができる。特にウェットオンドライ製法を用いる場合、上層磁性層を塗布する時点で下層である非磁性層が磁性層中の溶剤によって溶解されると磁性層の表面性悪化のおそれがあるため、磁性層塗布前に非磁性層が硬化されていることが好ましいが、これは熱硬化性ないし反応型樹脂、電子線感応型変性樹脂を用いて非磁性層を形成し、また使用した樹脂に応じて熱硬化性の架橋剤を非磁性層に添加して加温したりあるいは電子線を照射する等、公知の硬化方法を用いて硬化することにより達成できる。このような熱硬化性ないし反応型樹脂、電子線感応型変性樹脂の具体例も上記の特開平8−185624に詳しく記載されている。これらの中でも電子線感応型変性樹脂は瞬時に硬化反応が進むため、非磁性層を塗布乾燥後硬化した直後でも磁性層を設けることが可能であり、1回の塗布操作内で2層を設けることができるため好ましい。また、磁性層と同様に、塩化ビニル系共重合体およびポリウレタン樹脂の組み合わせが好ましい。また、ウェットオンウェット製法を用いる場合には特に制限なく従来公知の樹脂を用いることが出来るが、磁気記録媒体としての耐久性などを考慮すると熱硬化性ないし反応型樹脂、電子線感応型変性樹脂のような硬化性のものが好ましい。
【0019】
【実施例】
Figure 0003835722
上記の材料をKRCニーダーにて固形分濃度73wt%になるように下記混合溶剤を添加して混練後、さらに下記混合溶剤で固形分濃度36wt%に希釈してセラミックビーズを充填した横型のピンミルにて分散した。なお実施例や比較例における材料の量は特に断らない限り重量部で示した。得られた分散物を下記混合溶剤で希釈して粘度調整を行った。最終の固形分濃度は33wt%とした。
Figure 0003835722
塩化ビニル共重合体を下記混合溶剤に予め溶解して固形分濃度30wt%のラッカー溶液とした後、硬化剤以外の上記材料すべてをKRCニーダーに投入し固形分濃度78wt%となるよう下記混合溶剤を添加して390g/minの吐出量で混練を行った。得られた混練物をタンクに投入しディゾルバーで回転数500rpmにて攪拌しながら混合溶剤を添加して固形分濃度(NV1)33wt%まで希釈した。希釈時の混練物の温度は50〜60℃であった。また攪拌時間は希釈物100l当たり100分とした。次にこの希釈物を、セラミックビーズ(ビーズ直径:0.8mm)を充填した横型ピンミルにて微分散処理を行った。さらに下記混合溶剤で希釈して固形分濃度を12wt%まで落とし粘度調整を行った。
Figure 0003835722
硬化剤以外の上記材料を混合、分散してバックコート層用塗料を作成した。
(塗布)
5.2umのポリエチレンナフタレート支持体(帝人PENフィルムQ16)上に、カレンダー加工後の厚みが1.4umになるように、非磁性下層をノズルで塗布した。その後カレンダー加工を行い、さらに3MradでEB照射を行った。この時下層の表面粗さ(Ra)は3.0nmであった。次に磁性層塗料に硬化剤を混合添加した後、塗布する直前に発信周波数20kHz、超音波振幅25μm、超音波照射時間3秒にて超音波分散機で再分散した。超音波分散10分後に磁性層塗料を加工後厚みが0.12umになるように前記非磁性下層上にノズルで塗布を行い、配向、乾燥、カレンダー加工を行った。さらにバックコート層用塗料に硬化剤を添加してグラビアシリンダーで塗布し、乾燥した。
【0020】
こうして作製したテープ原反を60℃で48時間熱硬化を行った後、6.35mm幅に切断しDVC用テープを作製した。
また、表1から表3に示す要因を変えて、実施例1と同様にDVC用テープを作製した。なお、表3の実施例2、比較例11、12は、実施例1の磁性粉末を表3中に示す特性のFe−Co−Al系金属磁性粉末に置き換えたものである。
[磁気記録媒体の特性評価]
〔電磁変換特性〕Y−OUT
松下DVCカメラNV−DJ1にて20.96MHz(1/2Tb)の信号を記録し、この信号を再生したときの19.96MHzの再生信号の比を測定した(単位はdB)。この時、テープポジションはMPモードで、0dBはTDK−DVC−refテープである。
〔耐久摩擦係数〕φ=1.0mmのSUS303−0.2sのピンに6.35mm幅のテープを巻き付け角度90度、荷重10g、サンプル間隔5cm、スピード1800mm/minで500パス繰り返し耐久摩擦係数を測定した。1パス目が0.25以下で500パス目が0.30以下を○、1パス目が0.25より大きいかまたは500パス目が0.30より大きくかつ全パスを通じて0.35未満を△、全パスを通じて0.35以上を×とした。
〔耐久性〕松下DVCカメラNV−DJ1を使用し、0℃、20℃60%RH、40℃80%RHの各環境につき12巻づつDVCテープの耐久性を評価した。耐久性は各テープともカラーバー信号を60分間記録し、その記録部分を100回再生することにより評価した。評価基準は、▲1▼再生出力が3dB以上低下しその状態が30秒以上続いた場合、▲2▼再生出力が3dB以上低下しその状態が30秒以内の目詰まりが60分に3回以上起きた場合、▲3▼100パス以内に走行停止を起こした場合、以上の▲1▼〜▲3▼のいずれかに該当する場合にそのテープを不良とし、表1に「不良テープ巻数/12巻」のように示した。
〔塗布面状態〕OHP投影機に塗布済みテープ原反を置いて光を当て、透過光を目視にて観察した。また光学顕微鏡の倍率100倍にて観察した。
目視透過面が均一で濃淡が確認されず、光学顕微鏡でも異常がみられないものを○、目視透過面にかすれまたは濃淡があり、光学顕微鏡にてスジ状のうねりがあるものを△、目視透過面にて微小ピッチのうねりがはっきり判るものを×とした。また○、△、×各の間のランクと考えられるものを○〜△、△〜×とした。
【0021】
【表1】
Figure 0003835722
【0022】
NVの単位はwt%、
ハイパーはハイパーミキサーを表す。
【0023】
横ピンは横型ピンミル、縦ピンは縦型ピンミルをそれぞれ表す。
【0024】
表1から明らかなように、第四工程の超音波分散を行わない場合(比較例1)や、第一工程の混練機として高剪断力をかけることが困難なハイパーミキサーを用いた場合(比較例2)、第三工程において縦型ピンミルを使用した場合(比較例3)には、分散が不十分となったり、塗料の凝集が発生し塗布面が不均一となって電磁変換特性が低下する。また第三工程においてガラスビーズを用いると分散が不十分となり電磁変換特性が悪化し、またガラスビーズのアルカリ金属成分と磁性塗料中の脂肪酸との反応が発生して耐久摩擦の悪化を招く(比較例4)。更に第一工程において加圧ニーダーを用いると混練が強すぎて混練物が硬くなりすぎ、第二工程の希釈が良好に行えない(比較例5)。
【0025】
【表2】
Figure 0003835722
表2から明らかなように、第一工程の固形分濃度が90wt%を超えると混練物が硬すぎて第二工程以降で均一な希釈が困難となる(比較例6)。また65wt%未満では混練が不十分であるため第二工程以降で分散を行っても磁性粉の凝集塊をほぐしきれず、塗布面や電磁変換特性が悪化する(比較例7)。第二工程において固形分濃度が45wt%を超えると第三工程での希釈が困難となる(比較例8)。一方25wt%未満であると第三工程においてビーズによる磁性粉へのダメージが発生し更に分散が不十分となって塗布状態の悪化を招き、電磁変換特性が劣化する(比較例9)。第四工程において固形分濃度が本発明の範囲外のものは超音波分散の効果が十分得られない(比較例10、11)。
【0026】
【表3】
Figure 0003835722
【0027】
表3に示すとおり本発明の範囲の磁性粉を用いたものは各評価項目ともに良好であり、優れた磁気記録媒体が得られる。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、二軸型連続混練混合機により混練を行い(第一工程)、得られた混練物を高速攪拌機によって均一に希釈を行い(第二工程)、セラミックビーズの媒体を用いて横型ピンミル湿式分散機を用いて分散を行い(第三工程)、さらに超音波によって塗料の分散性を維持または回復する(第四工程)という工程を経ることによって、生産性に優れ、尚かつ従来困難であった微粒子強磁性粉末の均一な分散物を得ることができ、さらには、脂肪酸との反応による析出などの問題がないため電磁変換特性や耐久性などに優れた磁気記録媒体の製造方法を提供することができる。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁性塗料の製造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 二軸型連続混練混合機
2 タンク
3 撹拌羽根
4 湿式媒体分散機
5 超音波分散機
6 ストックタンク

Claims (6)

  1. 二軸型連続混練混合機を用いて、強磁性粉末と、結合剤と有機溶剤とを含む結合剤溶液L1とを混練し、固形分濃度65〜90wt%の混練物R1を調合する第一工程、混練物R1に結合剤溶液L1および/または有機溶剤を加え高速攪拌機を用いて攪拌し固形分濃度25〜45wt%の希釈物D1を調合する第二工程、希釈物D1をそのまま、または有機溶剤を加えた後セラミックビーズを充填した湿式媒体分散機により微分散処理を行い固形分濃度20〜45wt%の分散物を調合し、そのまままたは有機溶剤を加えて混合分散し固形分濃度10〜20wt%の分散物D2を調合するする第三工程、分散物D2を超音波分散機で再分散を行う第四工程、によって磁性塗料を製造することを特徴とする磁性塗料の製造方法。
  2. 高速攪拌機がディゾルバーであることを特徴とする請求項1に記載の磁性塗料の製造方法。
  3. 湿式媒体分散機が横型ピンミルであることを特徴とする請求項1、2に記載の磁性塗料の製造方法。
  4. 強磁性粉末の抗磁力Hcが1800Oe以上2500Oe以下、飽和磁化σsが120emu/g以上、長軸長が0.15μm以下、σs(emu/g)と結晶子サイズDx(Å)との比σs/Dxが0.85以上の金属磁性粉末であることを特徴とする請求項1乃至3に記載の磁性塗料の製造方法。
  5. 非磁性粉末および結合剤を含む非磁性塗料を非磁性支持体上に塗布後、乾燥、加工、硬化を行って非磁性層を設けた後この非磁性層上に磁性塗料を塗布するウェットオンドライ製法において、磁性塗料が請求項1乃至4によって製造されたものであることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  6. 非磁性粉末および結合剤を含む非磁性塗料を非磁性支持体上に塗布して非磁性層を設けこの非磁性層が乾燥する前に非磁性層上に磁性塗料を塗布するウェットオンウェット製法において、磁性塗料が請求項1乃至4によって製造されたものであることを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
JP32590298A 1998-10-31 1998-10-31 磁性塗料および磁気記録媒体の製造方法 Expired - Fee Related JP3835722B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32590298A JP3835722B2 (ja) 1998-10-31 1998-10-31 磁性塗料および磁気記録媒体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32590298A JP3835722B2 (ja) 1998-10-31 1998-10-31 磁性塗料および磁気記録媒体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000136328A JP2000136328A (ja) 2000-05-16
JP3835722B2 true JP3835722B2 (ja) 2006-10-18

Family

ID=18181881

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32590298A Expired - Fee Related JP3835722B2 (ja) 1998-10-31 1998-10-31 磁性塗料および磁気記録媒体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3835722B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4986181B2 (ja) * 2009-07-30 2012-07-25 アイシン精機株式会社 粘性物質希釈装置
CN109367039B (zh) * 2018-09-29 2020-10-16 中国海洋石油集团有限公司 一种在聚醚多元醇中混合玻璃微珠的现场预处理装置
CN117181096A (zh) * 2023-11-07 2023-12-08 内蒙古工业大学 一种用于制备压裂液的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000136328A (ja) 2000-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5300244A (en) Method of preparing magnetic coating composition
US20080017073A1 (en) Method for manufacturing magnetic paint, method for manufacturing non-magnetic paint and magnetic recording medium
US4666770A (en) Magnetic recording medium
JP3835722B2 (ja) 磁性塗料および磁気記録媒体の製造方法
US4911997A (en) Magnetic recording medium
JP2642221B2 (ja) 磁性塗料混練物の製造方法
JPS61107537A (ja) 磁気記録媒体
JPH06163234A (ja) 表面処理磁性粉の製造方法及び磁気記録媒体用塗膜
US4567063A (en) Process for producing magnetic recording media
JPS618727A (ja) 磁気記録媒体
JP4479983B2 (ja) 磁性粉の表面処理方法、磁性塗料の製造方法、および磁気記録媒体の製造方法
JP2009230770A (ja) 磁気記録媒体の製造方法および磁気記録媒体
JP2002304717A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JP2684393B2 (ja) 磁気記録媒体
US5635294A (en) Disk type magnetic recording medium and process of manufacturing the same
JPH10330655A (ja) 磁性塗料の製造方法及び磁気記録媒体の製造方法
JPH09320035A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JP2629024B2 (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH08273158A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JP2005339610A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH056737B2 (ja)
JPH03263614A (ja) 磁気記録媒体の製造方法
JPH1083530A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法、並びにその使用方法
JPH01267833A (ja) 磁気記録媒体およびその製造方法
JPH07121869A (ja) 磁気記録媒体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050203

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20050225

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060721

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090804

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130804

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees