JP3835490B2 - 切断加工における製品部分の判定方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、切断加工における製品部分の判定方法に関し、より詳しくは、例えば被加工物をレーザ切断する際に、切断しようとする各閉図形の内外いずれの側が製品部分となるのかを判定する判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、レーザ加工機によって被加工物から複数の製品をレーザ切断しようとする場合には、先ず、被加工物に対して各製品の輪郭となる各閉図形の切断配置を決定し、次に、それら各閉図形の輪郭に沿って、それらを順次レーザ切断するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように、従来では、上記各閉図形の輪郭における内外いずれの側が製品部分となるのかに応じて、レーザ光線の照射位置を各閉図形の輪郭の内側にするか、あるいは外側にするかをレーザ切断開始前に判定していたものである。
そして、従来では、この判定作業を各閉図形の切断開始前にオペレータが行い、その判定結果にもとづいて、各閉図形の輪郭の内側あるいは外側をレーザ切断していたものである。
このように、従来では、各閉図形のレーザ切断に際して、オペレータは上述した判定作業を行う必要があったので、その判定作業がきわめて煩雑なものとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような事情に鑑み、請求項1に記載した第1の本発明は、被加工物に対して切断すべき複数の製品の輪郭となる複数の閉図形の切断位置を割り振って、上記各閉図形の輪郭に沿って被加工物を切断するようにした切断加工において、
上記複数の閉図形のうちの基準となる1つの閉図形の輪郭内の任意の点が、その他の各閉図形をそれぞれ囲繞する最小の仮想の矩形によって囲繞されるか否かを判定し、次に、上記基準となる1つの閉図形の任意の点を上記仮想の矩形が囲繞すると判定された各閉図形を選択し、次に、上述のように選択した他の閉図形の輪郭と交差するように上記基準となる閉図形の輪郭内の任意の点から該基準となる閉図形の輪郭の外方に伸びる仮想の直線を描いて、上記選択した他の閉図形ごとに、それらの輪郭と上記直線とが交差する交点をそれぞれ求め、次に上記選択した他の閉図形の輪郭における屈曲点あるいは接点と上記交点が重合するか否かを確認し、上記屈曲点あるいは接点と上記交点が重合した場合には、上記基準となる閉図形の輪郭内の任意の点から該基準となる閉図形の輪郭の外方に伸びる別の仮想の直線を再度描いて新たな交点を求めて、次に、上記別の仮想の直線との交点の数が奇数となる閉図形は、該閉図形が上記基準となる閉図形を囲繞すると判定する一方、上記直線との交点の数が偶数となる閉図形は、該閉図形が上記基準となる閉図形を囲繞しないと判定し、次に、上記基準となる閉図形を囲繞すると判定した閉図形の合計数が偶数の場合には、上記基準となる閉図形は、その輪郭の内方側が製品部分となるものと判定して、該基準となる閉図形の輪郭に沿ってその外方側を切断加工する様に決定し、他方、上記基準となる閉図形を囲繞すると判定した閉図形の合計数が奇数の場合には、上記基準となる閉図形は、その輪郭の外方側が製品部分となるものと判定して、該基準となる閉図形の輪郭に沿ってその内方側を切断加工する様に決定する切断加工における製品部分の判定方法を提供するものである。
また、請求項2に記載した第2の本発明は、被加工物に対して切断すべき複数の製品の輪郭となる複数の閉図形の切断位置を割り振って、上記各閉図形の輪郭に沿って被加工物を切断するようにした切断加工において、
上記複数の閉図形のうちの基準となる1つの閉図形の輪郭内の任意の点が、その他の各閉図形をそれぞれ囲繞する最小の仮想の矩形によって囲繞されるか否かを判定し、次に、上記基準となる1つの閉図形の任意の点を上記仮想の矩形が囲繞すると判定された各閉図形を選択し、次に、上述のように選択した他の閉図形の輪郭と交差するように上記基準となる閉図形の輪郭内の任意の点から該基準となる閉図形の輪郭の外方に伸びる仮想の直線を描いて、該直線が、上述のように選択した他の閉図形の輪郭と交差する交点を求め、次に上記選択した他の閉図形の輪郭における屈曲点あるいは接点と上記交点が重合するか否かを確認し、上記屈曲点あるいは接点と上記交点が重合した場合には、上記基準となる閉図形の輪郭内の任意の点から該基準となる閉図形の輪郭の外方に伸びる別の仮想の直線を再度描いて新たな交点を求めて、該交点の数が偶数となった場合には、上記基準となる閉図形は、その輪郭の内方側が製品部分となるものと判定して、該基準となる閉図形の輪郭に沿ってその外方側を切断加工する様に決定し、他方、上記交点の数が奇数となった場合には、上記基準となる閉図形は、その輪郭の外方側が製品部分となるものと判定して、該基準となる閉図形の輪郭に沿ってその内方側を切断加工する様に決定する切断加工における製品部分の判定方法を提供するものである。
【0005】
【作用】
このような構成によれば、例えばレーザ加工機によって切断加工を行う場合には、上述した処理工程をレーザ加工機が本来備えているCAD/CAM装置によって処理することができる。そのため、各閉図形の切断加工前に、それらの輪郭の内外いずれの側が製品部分となるのかをオペレータが判定する必要がない。
したがって、レーザ加工機(切断加工機)を操作するオペレータの作業を従来よりも軽減させることができる。
【0006】
【実施例】
以下図示実施例について本発明を説明すると、図1において、1はレーザ加工機の加工テーブルであり、長方形をした板状の被加工物2を載置して相互に直交するXY方向に移動できるようになっている。
上記加工テーブル1は駆動手段としてのX方向モータ3に連動してX方向に移動されるとともに、Y方向モータ4に連動して上記X方向と直交するY方向に移動されるようになっている。
加工テーブル1の上方には、集光レンズを内蔵した加工ヘッド5を昇降自在に設けてあり、この加工ヘッド5は図示しないZ方向モータによって所要量だけ昇降できるようになっている。
また、レーザ加工機は、レーザ光線Lを発振するレーザ発振器6を備えるとともに、該レーザ発振器6および上記各モータ3,4の作動を制御する制御装置7を備えている。さらに、レーザ加工機は、制御装置7とは別にCAD/CAM装置8を備えており、このCAD/CAM装置8に対して、被加工物2およびこの被加工物2から切断する製品部分となる形状や面積等のデータが入力されるようになっている。このCAD/CAM装置8は入力されたデータに基づいて、各製品部分の切断配置を決定するとともに、各製品部分の輪郭に沿ってその内外いずれの側を切断するのかを決定して、それらの決定内容を網羅した加工データを制御装置7に伝達するようになっている。
そして、上記制御装置7は、レーザ発振器6を作動させてレーザ光線Lを発振させて、該レーザ光線Lを加工ヘッド5から加工テーブル1上の被加工物2に照射するとともに、CAD/CAM装置8から伝達された加工データに従って各モータ3,4を作動させて、加工ヘッド5と加工テーブル1とを相対移動させる。これにより、被加工物2から所要形状をした複数の製品をレーザ切断できるようになっている。
しかして、本実施例は、図2に示すように、上述した被加工物2に対するレーザ切断の開始前に、CAD/CAM装置8によって予め製品部分の輪郭となる各閉図形A,B,C,D,Eの切断配置を決定した後、以下に説明するように、それら各閉図形の輪郭の内外いずれの側が製品部分となるのかをCAD/CAM装置8によって判定するようになっている。
ここで、例えば図3に示すように、被加工物2から二つの製品部分11、12をレーザ切断しようとする場合について説明する。
この図3から理解できるように、製品部分11は正三角形の輪郭をしており、その輪郭の内方側には貫通孔や開口部は備えていない。つまり、この製品部分11は、単一の閉図形A(正三角形)から構成されている。他方、製品部分12は多角形の輪郭をしており、しかも、その輪郭の内方側には、コの字形、円形の貫通孔および方形の輪郭をした開口部分を備えている。つまり、この製品部分12は、多角形の輪郭E、コの字形の開口部C、円形の貫通孔B、さらに、方形をした開口部分Dの4つの閉図形から構成されていることになる。
そして、一方の製品部分11は、他方の製品部分12における非製品部分となる円形の貫通孔Bよりも小さいので、本実施例では、被加工物2から切断する製品部分の歩留まりを向上させるために、製品部分12を切断する際に生じる円形の貫通孔Bを切り抜いた非製品部分から製品部分11を切断するものとする。
この場合には、上記各製品部分11,12を構成する各閉図形A,B,C,D,Eの形状、大きさ、相互の位置関係に関するデータは、既にCAD/CAM装置8に入力されており、かつ各閉図形の切断配置も図2に示すように、既にCAD/CAM装置8によって決定されているものとする。換言すると、この状態では、両製品部分11,12の輪郭および開口部の輪郭となるべきA,B,C,D,Eの合計5つの閉図形の切断配置が決定されている。
この図2に示した状態から本実施例のCAD/CAM装置8は、先ず、製品部分11の輪郭となる閉図形Aを、基準となる閉図形として選択する(図5のS1)。
次に、CAD/CAM装置8は、基準となる閉図形A以外の各閉図形について、それら各閉図形を囲繞する最小の矩形を想定した後、上述した基準となる閉図形Aの輪郭内の任意の点が、それ以外の各閉図形を囲繞する最小の矩形によって常に囲繞されるか否かを判定する(図5のS2、S3)。
図2からも理解できるように、上記判定の結果、CAD/CAM装置8は、閉図形Aの輪郭内の任意の点を囲繞する矩形は、閉図形B,C,Eの矩形であると判定するとともに、閉図形Aの輪郭内の任意の点を囲繞しない矩形は閉図形Dの矩形であると判定する(図5のS3)。
次に、CAD/CAM装置8は、基準となる閉図形Aの輪郭内の任意の点Oから図面上で右方向に伸びる仮想の直線13を描く(図5のS4)。これにより、閉図形Aの輪郭内の任意の点Oを仮想の矩形が囲繞すると判定した閉図形B,C,Eの輪郭と、上記直線13とに交点が生じる。
なお、ここで、CAD/CAM装置8は、直線13と閉図形B,C,Eとの交点が、閉図形B,C,Eの屈曲点と重合していないか否かを確認する。そして、本実施例では、直線13と閉図形Eとの交点が、閉図形Eの屈曲点E’と重なっていることをCAD/CAM装置8が確認すると、CAD/CAM装置8は、直線13から所要の角度だけずれた位置に、閉図形Aの輪郭内の任意の点Oから伸びる第2の直線14を描く様になっている(図5のS5、S4)。より具体的には、本実施例の場合には、図2における閉図形Eの高さをhとすると、閉図形Eの右端上方で、直線13から上方に上記高さhと同じ寸法の高さh’を求めて、その高さh’の上端と点Oを結んだ直線を上記直線14としている。
これにより、閉図形Aの輪郭内の任意の点Oを仮想の矩形が囲繞すると判定した閉図形B,C,Eの輪郭と、上記第2の直線14とに交点が生じるので、CAD/CAM装置8は、閉図形B,C,Eごとに、それらの輪郭が直線14と交差する交点の数をそれぞれ求める(図5のS6)。その結果、本実施例では、閉図形Bと直線14との交点の数は1となり、閉図形Cと直線14との交点の数は2となり、閉図形Eと直線14との交点の数は1となる。
すると、CAD/CAM装置8は、各閉図形B、C、Eと直線14との交点の数が奇数であるか、偶数であるかによって、基準となる閉図形とした閉図形Aが各閉図形B、C、Eの輪郭内に含まれるか否かを判定する(図5のS7)。すなわち、閉図形Bと直線14との交点の数は1となり、その数は奇数なので、CAD/CAM装置8は、基準となる閉図形とした閉図形Aが閉図形Bの輪郭内に包含されていると判定する。また、閉図形Cと直線14との交点の数は2となり、その数は偶数なので、CAD/CAM装置8は、基準となる閉図形Aが閉図形Cの輪郭内に包含されていないと判定する。これと同様に、また、閉図形Eと直線14との交点の数は1(奇数)なので、CAD/CAM装置8は、閉図形Aが閉図形Eの輪郭内に包含されていると判定する(図5のS7)。
この結果、直線14との交点が生じた3つの閉図形B、C、Eのうち、基準とした閉図形Aを包含する(囲繞する)のは閉図形B、Eの2つとなり、他方、基準とした閉図形Aを包含しない(囲繞しない)のは閉図形Cが1つとなる。すると、CAD/CAM装置8は、基準とした閉図形Aを包含する(囲繞する)のは閉図形B、Eの2つとなり、その数は偶数なので、基準となる閉図形Aの内方側が製品部分となるものと判定する(図5のS8)。
さらに、この判定を行ったら、それに基づいて、CAD/CAM装置8は、閉図形Aの切断を行うに当たっては、該閉図形Aの輪郭に沿ってその外方側にレーザ光線を照射して切断するものと決定する(図5のS8)。
このようにして、CAD/CAM装置8は、先ず閉図形Aを基準となる図形と選択した後、その輪郭の内外いずれの側にレーザ光線Lを照射して切断加工するかについて決定する。なお、図5のS8に示した処理工程において、基準とした閉図形Aを包含する(囲繞する)閉図形の数が奇数となった場合には、CAD/CAM装置8は、基準となる閉図形Aの外方側が製品部分となるものと判定し、さらに、その判定に基づいて、閉図形Aの輪郭に沿ってその内方側にレーザ光線を照射して切断するものと決定する様にしている。
上述のようにして、CAD/CAM装置8は、基準となる閉図形として閉図形Aを選択して上述した処理を行ったら、次に、CAD/CAM装置8は、閉図形Bを基準となる閉図形として選択し直して(図5のS1)、上述した処理工程S2からS9を経て、閉図形Bの輪郭に沿ってその内外いずれの側にレザー光線を照射するかを決定する。
つまり、CAD/CAM装置8は、基準となる閉図形B以外の各閉図形について、それら各閉図形を囲繞する最小の矩形を想定した後(図5のS2)、基準となる閉図形Bの輪郭内の任意の点が、各閉図形を囲繞する最小の矩形によって常に囲繞されるか否かを判定する(図5のS3)。
図2からも理解できるように、上記判定の結果、CAD/CAM装置8は、閉図形Bの輪郭内の任意の点を、常に囲繞する矩形は閉図形C,Eの矩形であると判定するとともに、閉図形Bの輪郭内の任意の点を、常に囲繞しない矩形は閉図形A,Dの矩形であると判定する(図5のS3)。
次に、CAD/CAM装置8は、基準となる閉図形Bの輪郭内の任意の点O’から図面上で右方向に伸びる仮想の直線15を描く(図5のS4)。
次に、CAD/CAM装置8は、仮想の直線15が閉図形C,Eの屈曲点と交差していないかどうかを確認し(図5のS5)、交差していない場合には、次の処理工程S6に移行する。ここで、閉図形Bの輪郭内の任意の点O’を仮想の矩形が囲繞すると判定した閉図形C,Eの輪郭と、上記直線15とに交点が生じるので、CAD/CAM装置8は、CAD/CAM装置8は、閉図形C,Eごとに、それらの輪郭が直線15と交差する交点の数をそれぞれ求める(図5のS6)。その結果、本実施例では、閉図形Cと直線15との交点の数は2となり、閉図形Eと直線15との交点の数は1となる。
すると、CAD/CAM装置8は、各閉図形C、Eと直線15との交点の数が奇数であるか、偶数であるかによって、基準となる閉図形とした閉図形Bが各閉図形C、Eの輪郭内に含まれるか否かを判定する(図5のS7)。すなわち、閉図形Cと直線15との交点の数は2となり、その数は偶数なので、CAD/CAM装置8は、基準となる閉図形とした閉図形Bが閉図形Cの輪郭内に包含されてないと判定する。また、閉図形Eと直線15との交点の数は1となり、その数は奇数なので、CAD/CAM装置8は、基準となる閉図形Bが閉図形Eの輪郭内に包含されていると判定する(図5のS7)。
この結果、直線15との交点が生じた2つの閉図形C、Eのうち、基準とした閉図形Bを包含する(囲繞する)のは閉図形Eの1つだけとなる。すると、CAD/CAM装置8は、基準とした閉図形Bを包含する(囲繞する)のは閉図形Eの1つとなり、その数は奇数なので、基準となる閉図形Bの外方側が製品部分となるものと判定する(図5のS8)。
そして、これに基づいて、CAD/CAM装置8は、閉図形Bの切断を行うに当たって、該閉図形Bの輪郭に沿ってその内方側にレーザ光線を照射して切断するものと決定する(図5のS9)。
この後、CAD/CAM装置8は、基準となる図形を閉図形BからC,D,Eと順次変更して、上述した処理工程と同様の処理を行って、残りの閉図形C,D,Eについても、それらの閉図形の輪郭の内外いずれの部分が製品部分となるのかを判定するとともに、それらの閉図形の輪郭に沿ってその内外いずれの側にレーザ光線Lを照射するのかを決定するようにしている。
このようにして、CAD/CAM装置8は、全ての閉図形A,B,C,D,Eについて、それらの内外いずれの側が製品部分となるのかを判定するとともに、それらの閉図形の輪郭に沿ってその内外いずれの側にレーザ光線を照射するのかを決定する。この後、CAD/CAM装置8は上述した決定内容を網羅した加工データを制御装置7に伝達し、制御装置7はその伝達内容に基づいて各閉図形を切断加工する様になっている。
上述した要領で被加工物を切断加工することにより、図3に示した製品部分11,12が被加工物から分離されるとともに、図4に示した形状の非製品部分(スクラップ)が被加工物から分離される。
本実施例によれば、上述した処理工程をCAD/CAM装置8によって処理しているので、各閉図形の切断加工前に、それらの内外いずれの側が製品部分となるのかをオペレータが判定する必要がない。したがって、その分だけ従来に比較してオペレータの作業を軽減させることができる。
また、上述したCAD/CAM装置8による処理を行うことによって、どの部分が非製品部分となるのかが判明しているので、CAD/CAM装置8が切断加工の開始点を決定するに際して、きわめて簡単に切断加工の開始点を決定することができる。
(第2実施例)
なお、本発明の他の実施例として、上述したCAD/CAM装置8による処理工程のうち、図5におけるS6以下の後半処理を次の様に簡略化しても良い。
すなわち、図6において、スタートからS5までは、CAD/CAM装置8は上記図5の処理工程と同様の処理を行う。
その後、CAD/CAM装置8は、S6において、閉図形Aを基準としてかつ直線14を想定した場合において、直線14が交差する各閉図形B,C,Eの輪郭との交点の合計数を求める。ここで、図2でみると、交点の合計数は4となり、その数は偶数である。この様に交点の合計数が偶数となった場合には、CAD/CAM装置8は、基準とした閉図形Aが、その輪郭の内方側が製品となるものと判定し(S7)、さらにこの後、CAD/CAM装置8は、閉図形Aの切断を行うに当たって、該閉図形Aの輪郭に沿ってその外方側にレーザ光線を照射して切断するものと決定する(S8)。
他方、交点の合計数が奇数となった場合には、CAD/CAM装置8は、基準とした閉図形Aが、その輪郭の外方側が製品となるものと判定し(S7)、さらにこの後、CAD/CAM装置8は、閉図形Aの切断を行うに当たって、該閉図形Aの輪郭に沿ってその内方側にレーザ光線を照射して切断するものと決定する(S8)。 この後、各閉図形B,C,D,Eを順次基準となる閉図形として選択して、CAD/CAM装置8は、図6に示した処理を行って、全ての閉図形A,B,C,D,Eについて、それらの内外いずれの側が製品部分となるのかを判定するとともに、それらの閉図形の輪郭に沿ってその内外いずれの側にレーザ光線を照射するのかを決定する。
このような第2実施例によっても、上記第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
なお、図5、図6に示した処理工程におけるS5においては、直線が1つの閉図形における屈曲点と交差した場合に再度直線を引き直しているが、最初の直線が閉図形における円弧をした輪郭の接点と交差した場合においても、再度直線を引き直してもよい。
また、上記実施例では、図2に示したように、基準とした閉図形Aから右方に向け単一の直線13を描いて、その直線13と閉図形B,C,Eとの交点を求めているが、基準とした閉図形Aから右方に伸びて各閉図形B,C,Eと交差する直線をそれぞれ描くようにしても良い。
さらに、上記実施例は、CAD/CAM装置を備えたレーザ加工機に本発明を適用した場合について説明したが、CAD/CAM装置を備えたウォータジェット加工機やプラズマ加工機にも本発明を適用することができる。
【0007】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、切断加工機を操作するオペレータの作業を従来よりも軽減させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す概略の構成図
【図2】図1に示した被加工物と各閉図形の配置関係を示す平面図
【図3】図1に示した被加工物から切断した製品部分を示す平面図
【図4】図1に示した被加工物から切断した非製品部分を示す平面図
【図5】図1に示した本発明の処理工程を示す図
【図6】本発明の第2実施例を示す処理工程図
【符号の説明】
1 加工テーブル 2 被加工物
6 レーザ発振器 11 製品部分
12 製品部分 13 直線
14 直線 15 直線
A,B,C,D,E 閉図形
Claims (2)
- 被加工物に対して切断すべき複数の製品の輪郭となる複数の閉図形の切断位置を割り振って、上記各閉図形の輪郭に沿って被加工物を切断するようにした切断加工において、
上記複数の閉図形のうちの基準となる1つの閉図形の輪郭内の任意の点が、その他の各閉図形をそれぞれ囲繞する最小の仮想の矩形によって囲繞されるか否かを判定し、
次に、上記基準となる1つの閉図形の任意の点を上記仮想の矩形が囲繞すると判定された各閉図形を選択し、
次に、上述のように選択した他の閉図形の輪郭と交差するように上記基準となる閉図形の輪郭内の任意の点から該基準となる閉図形の輪郭の外方に伸びる仮想の直線を描いて、上記選択した他の閉図形ごとに、それらの輪郭と上記直線とが交差する交点をそれぞれ求め、次に上記選択した他の閉図形の輪郭における屈曲点あるいは接点と上記交点が重合するか否かを確認し、上記屈曲点あるいは接点と上記交点が重合した場合には、上記基準となる閉図形の輪郭内の任意の点から該基準となる閉図形の輪郭の外方に伸びる別の仮想の直線を再度描いて新たな交点を求めて、
次に、上記別の仮想の直線との交点の数が奇数となる閉図形は、該閉図形が上記基準となる閉図形を囲繞すると判定する一方、上記直線との交点の数が偶数となる閉図形は、該閉図形が上記基準となる閉図形を囲繞しないと判定し、
次に、上記基準となる閉図形を囲繞すると判定した閉図形の合計数が偶数の場合には、上記基準となる閉図形は、その輪郭の内方側が製品部分となるものと判定して、該基準となる閉図形の輪郭に沿ってその外方側を切断加工する様に決定し、
他方、上記基準となる閉図形を囲繞すると判定した閉図形の合計数が奇数の場合には、上記基準となる閉図形は、その輪郭の外方側が製品部分となるものと判定して、該基準となる閉図形の輪郭に沿ってその内方側を切断加工する様に決定することを特徴とする切断加工における製品部分の判定方法。 - 被加工物に対して切断すべき複数の製品の輪郭となる複数の閉図形の切断位置を割り振って、上記各閉図形の輪郭に沿って被加工物を切断するようにした切断加工において、
上記複数の閉図形のうちの基準となる1つの閉図形の輪郭内の任意の点が、その他の各閉図形をそれぞれ囲繞する最小の仮想の矩形によって囲繞されるか否かを判定し、
次に、上記基準となる1つの閉図形の任意の点を上記仮想の矩形が囲繞すると判定された各閉図形を選択し、
次に、上述のように選択した他の閉図形の輪郭と交差するように上記基準となる閉図形の輪郭内の任意の点から該基準となる閉図形の輪郭の外方に伸びる仮想の直線を描いて、該直線が、上述のように選択した他の閉図形の輪郭と交差する交点を求め、次に上記選択した他の閉図形の輪郭における屈曲点あるいは接点と上記交点が重合するか否かを確認し、上記屈曲点あるいは接点と上記交点が重合した場合には、上記基準となる閉図形の輪郭内の任意の点から該基準となる閉図形の輪郭の外方に伸びる別の仮想の直線を再度描いて新たな交点を求めて、
該交点の数が偶数となった場合には、上記基準となる閉図形は、その輪郭の内方側が製品部分となるものと判定して、該基準となる閉図形の輪郭に沿ってその外方側を切断加工する様に決定し、
他方、上記交点の数が奇数となった場合には、上記基準となる閉図形は、その輪郭の外方側が製品部分となるものと判定して、該基準となる閉図形の輪郭に沿ってその内方側を切断加工する様に決定することを特徴とする切断加工における製品部分の判定方法。
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