JP3835081B2 - 刃の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、刃の製造方法に関し、詳しくは例えば、髭剃りを目的とした電気カミソリの往復刃(内刃、外刃)あるいはスリット刃(内刃、外刃)、あるいは安全カミソリ刃のような平板状の刃、また、髪の毛や体毛を刈るバリカン刃などの刃の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電気カミソリや安全カミソリの刃は、焼入れマルテンサイト系ステンレスをインゴットから多数回に及ぶ圧延により薄帯にし、刃形状に加工後焼入れ硬化熱処理と刃先研削で刃を形成している。また、電鋳法により網状の電気カミソリ外刃が製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、髭や毛の剃り味あるいは切れ味の向上には、刃先を鋭利にしかつファインエッジが不可欠であり、さらに、刃先の耐摩耗が要求される。そのため、従来の圧延法では、プレス加工やエッチングで刃先角度を小さい形状に加工したり、刃先ファインエッジと耐摩耗性のため刃先硬度アップの表面改質がなされているが、加工上の制約により鋭利刃に限界があった。また、従来の電鋳法ではその製法が故に刃先を鋭利にできないという問題もある。
【0004】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、刃先が鋭利かつファインエッジでしかも耐摩耗性があり、さらに圧延や電鋳などの複雑かつ多数工程が不要な刃の製造方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用してその噴射流に金属粉末粒子を搬送させ、かつそれを超高速に加速して基材1に照射することにより、基材1上に金属粉末粒子で構成される薄体2を形成し、この薄体2を基材1から剥離した後、研削加工により刃先6を形成して刃を得ることを特徴としており、このように構成することで、刃先6が鋭利かつファインエッジとなり、刃先6の耐摩耗性が向上し、さらに従来の圧延や電鋳などの複雑かつ多数工程が不要となる。
【0006】
また時効熱処理により薄体2を硬化し、その後、研削加工により刃先6を形成するのが好ましく、この場合、刃先6の硬度アップが図られると共に、刃先6のファインエッジと耐摩耗性が一層向上する。
【0007】
また本発明は、刃が形成される凸部7と刃が形成されない凹部8とを有する刃基材1Aと、該凹部8内に着脱自在に挿入されるスペーサ用基材1Bとで基材1を構成し、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用してその噴射流に金属粉末粒子を搬送させ、かつそれを超高速に加速して基材1に照射することにより基材1上に金属粉末粒子で構成される薄体2を形成し、先ずスペーサ用基材1Bを除去し、残された刃基材1Aの凸部7上に形成された薄体2に研削加工により刃先6を形成して刃を得ることを特徴としており、このように構成することで、刃先6が鋭利かつファインエッジとなり、刃先6の耐摩耗性が向上し、さらに従来の圧延や電鋳などの複雑かつ多数工程が不要となり、さらにスペーサ用基材1Bを用いることで、複数の刃先6を有するスリット刃を容易に製造することができる。
【0008】
また、刃先6のファインエッジと耐摩耗性アップとを一層図るために、上記金属粉末粒子として、チタンあるいはチタン合金、鉄基の超耐熱合金、ニッケル基超耐熱合金、析出硬化型ステンレス、マルエージング鋼、コバルト基超耐熱合金、超硬合金を用いているのが好ましい。
【0009】
また上記基材1が、石膏あるいはセラミックであり、且つ基材1の薄体積層面2a側にダイアモンド構造の炭化物薄膜を形成するのが好ましく、この場合、薄体2に対して剥離又は除去が容易となり、しかも金属と反応しないだけでなく耐熱性がありかつ高硬度で表面損傷が極めて少ないものとなり、そのうえ、より高硬度で且つ離型性の向上を図ることができる。
【0010】
また薄体2の硬度アップを図るために、金属粉末粒子の搬送に窒素ガスを使用するのが好ましい。また金属粉末粒子の基材1への衝突速度が900〜1200m/秒であるのが好ましい。
【0011】
また、金属粉末粒子の平均粒径が60μm以下であり、最大粒径が100μm以下であるのが好ましく、この場合、薄体2中の粒子同士の固着力が99%以上と良くなり、刃としてしなやかとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0013】
図1は電気カミソリ往復刃の外刃5Aの製造工程を示している。本例では、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用してその噴射流に金属粉末粒子を搬送させ、かつそれを超高速に加速して基材1に照射することにより、基材1上に金属粉末粒子で構成される薄体2を形成する薄体形成工程と、上記薄体2を基材1から剥離する工程と、剥離された薄体2を研削加工して刃先6を形成する刃先形成工程とを備えている。
【0014】
金属粉末粒子が照射される基材1は、図1(a)に示すように、滑らかな半円筒状の凹曲面10を有しており、この凹曲面10上に刃孔3を形成するための円柱状の突起部4が多数突設されている。基材1上における各突起部4相互間には刃形状をした凹み部1aが設けられており、この凹み部1a内に薄体2が形成されるようになっている。
【0015】
基材1の表面に金属粉末粒子からなる薄体2を形成するにあたっては、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用してその噴射流により金属粉末粒子を搬送し、さらに金属粉末粒子を超高速に加速して基材1に照射する。これにより、図1(b)に示すように、基材1上に金属粉末粒子が固まった薄体2が形成される。その後、図1(c)に示すように、基材1から薄体2を剥離し、その後、薄体2に切削加工により刃先6を形成することによって、半円筒状の外刃5Aを得る。ここで、切削加工を行う前に、時効熱処理により薄体2を硬化させ、その後、研削加工により刃先6を形成するのが好ましい。
【0016】
上記金属粉末粒子として、チタン或いはチタン合金、ニッケル基超耐熱合金、析出硬化型ステンレス、マルエージング鋼、コバルト基超耐熱合金、超硬合金のいずれかが使用される。超硬合金とは、金属成分と、タングステンを主成分とする炭化物との複合体であるのが好ましい。また金属成分としては、コバルトが好ましく、タングステンを主成分とする炭化物としては、タングステンの炭化物、或いは、タングステンの炭化物を主成分としチタンの炭化物を含むものが好ましい。これらは薄体形成直後から硬い材料であり、さらに800℃以下の温度で時効硬化することによって硬度アップが図られると共に、電気カミソリ刃等には不可欠な刃先6のファインエッジと耐摩耗性アップとが図られ、さらに耐食性の問題もないものである。
【0017】
また、基材1として、薄体2に対して剥離又は除去が容易な材質が用いられる。例えば金属と反応しないだけでなく耐熱性がありかつ高硬度で表面損傷が極めて少ない石膏あるいはセラミックが好ましい。またセラミックとしてはアルミナなどが最適である。さらに、基材1の薄体積層面2a側にはダイアモンド構造の炭化物薄膜を形成するのが好ましい。このように基材1の薄体積層面2a側にダイアモンド構造の炭化物薄膜が形成されていると、より高硬度であり、さらに離型性がアップするという利点がある。
【0018】
金属粉末粒子の搬送には、窒素ガスを使用するのが好ましい。金属粉末粒子がチタンあるいはチタン合金である場合、薄体2中に酸化チタンが形成されて硬化されるだけでなく、搬送に窒素ガスを使用すると薄体2中に窒化チタンが形成され、さらに硬度アップを図ることができる。
【0019】
また、金属粉末粒子の基材1への衝突速度は、900〜1200m/秒が好ましい。この範囲内であれば薄体2内部の固着力が極めて大となる。上記範囲外のときは、薄体2中の粒子同士の固着力が悪く、連続体としての薄体2を得ることができなくなる。
【0020】
また金属粉末粒子の粒子の平均粒径は60μm以下であり、最大粒径は100μm以下であるのが好ましい。この範囲内ならば、薄体2中の粒子同士の固着力が99%以上と良くなり、刃としてしなやかとなる。上記範囲外のときは薄体2中の粒子同士の固着力が悪く、連続体としての薄体2を得ることができなくなる。
【0021】
しかして、上記金属粉末粒子で構成される薄体2を切削して外刃5Aを形成することによって、刃先6が鋭利かつファインエッジとなり、髭や毛の剃り味あるいは切れ味の向上を図ることができ、しかも高硬度材料で形成されているために刃先6の耐摩耗性が向上し、さらに従来の圧延や電鋳などの複雑かつ多数工程が不要となり、製造工程の簡略化を図ることができる。
【0022】
図2は円盤状の外刃5Bを形成する製造例を示している。本例では、図2(a)に示すように、基材1が円盤状の凸曲面12を有しており、この凸曲面12上に刃孔3を形成するための多数の突起部4が突設されている。この凸曲面12上に前記実施形態と同様に基材1表面に金属粉末粒子を超高速で照射して図2(b)に示すように、金属粉末粒子で構成される薄体2を形成する。その後、図2(c)に示すように、基材1から薄体2を剥離し、この薄体2に切削加工により刃先6を形成することによって、円盤状の外刃5Bを得る。また図1の実施形態と同様、切削加工を行う前に、時効熱処理により薄体2を硬化させ、その後、研削加工により刃先6を形成するのが望ましい。なお金属粉末粒子の材質、及び搬送速度、基材1への衝突速度、金属粉末粒子の粒径等に関しては前記実施形態と同様である。
【0023】
図3は電気カミソリのスリット刃5Cの製造例を示している。本例では、スリット刃5Cが形成される凸部7と形成されない凹部8とを有する刃基材1Aと、該凹部8内に着脱自在に挿入されるスペーサ用基材1Bとで基材1を構成してある。そして、前記実施形態と同様に、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用してその噴射流に金属粉末粒子を搬送させ、かつそれを超高速に加速して基材1に照射することにより基材1上に金属粉末粒子で構成される薄体2を形成する薄体形成工程と、薄体2を研削面22まで切削した後にスペーサ用基材1Bを除去する工程と、残された刃基材1Aの凸部7上に形成された薄体2を研削面23まで研削することにより刃先6を形成する刃先形成工程とを実施する。なお金属粉末粒子の材質、及び搬送速度、基材1への衝突速度、金属粉末粒子の粒径等に関しては前記実施形態と同様である。また時効熱処理により薄体2と刃基材1Aからなる構造体を硬化させ、刃基材1A上に形成された薄体2に研削加工により刃先6を形成するのが望ましい。
【0024】
図4は安全カミソリ刃やナイフ刃などの平板状刃5Dを形成する方法の一例を示している。本例では、金属粉末粒子が照射される基材1は、図4(a)に示すように、所定深さの凹み部13が形成されていると共に、凹み部13の刃先6側の底面部分13aが上り傾斜している。凹み部13の外周に立ち上がり部14が設けられており、凹み部13から立ち上がり部14に亘って金属粉末粒子が照射されて薄体2が形成されるようになっている。その後、図4(b)に示すように、切削面24まで切削加工した後に積層基材1から薄体2を剥離し、薄体2の片面を角度の異なる切削面25、26に沿って順次切削するにより刃先6が形成され、安全カミソリ刃等に用いられる平板状刃5Dが得られる。ここで、切削加工を行う前に、時効熱処理により薄体2を硬化させ、その後、研削加工により刃先6を形成するのが好ましい。なお金属粉末粒子の材質、及び搬送速度、基材1への衝突速度、金属粉末粒子の粒径等に関しては前記実施形態と同様である。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の実施例1〜15及び比較例1〜3を説明する。
【0026】
[実施例1]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により、図1に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径15μm〜45μmのチタン合金粒子(Ti−6A1−4V)を1000m/秒で照射し、50μmの厚さの薄体2を形成した。アルゴンガス雰囲気中、500℃、5時間保持後徐冷した後、基材1の突起部4上の孤立したチタン合金層(薄体2)を研磨で除去し、その後、薄体2を基材1から剥離したが割れなかった。引き続き図1に示す研削面20まで研削を実施したところ、刃先角度が30〜40°に分布しているが研削バリのないファインエッジの刃先6をもった連続した網状の刃を得た。刃先硬度はHv=550であった。
【0027】
[実施例2]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図2に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径20μm〜55μmの純チタン粒子を搬送ガスとして窒素ガスを混入させることにより1100m/秒で照射し、4μmの厚さの薄体2を形成した。その後、薄体2を基材1から剥離したが割れなかった。引き続き図2に示す研削面21まで研削を実施したところ、刃先角度が30〜40°に分布しているが研削バリ長さが3μm以下であるファインエッジの刃先6をもった連続した網状の刃を得た。刃先硬度はHv=500であった。
【0028】
[実施例3]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図2に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径20μm〜90μmの鉄基超耐熱合金粒子(Fe−26Ni−15Cr一2Ti−1.5Mo−0.2Al)を900m/秒で照射し、45μmの厚さめ薄体2を形成した。窒素ガス雰囲気中、700℃、10時間保持後徐冷した後、薄体2を基材1から剥離したが割れなかった。引き続き図2に示す研削面21まで研削を実施したところ、刃先角度が30〜40°に分布しているが研削バリ長さが2μm以下であるファインエッジの刃先6をもった連続した網状の刃を得た。刃先硬度はHv=600であった。
【0029】
[実施例4]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図1に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径30μm〜70μmのニッケル基超耐熱合金粒子(Ni−19Cr−18Fe−5Nb−3Mo−1Ti−0.5A1)を1000m/秒で照射し、50μmの厚さの薄体2を形成した。アルゴンガス雰囲気中、750℃、5時間保持後さらに620℃、8時間保持後徐冷した後、基材1の突起部4上の孤立した合金層(薄体2)を研磨で除去し、その後、薄体2を基材1から剥離したが割れなかった。引き続き図1に示す研削面20まで研削を実施したところ、刃先角度が30〜40°に分布しているが研削バリのないファインエッジの刃先6をもった連続した網状の刃を得た。刃先硬度はHv=650であった。
【0030】
[実施例5]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図1に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径20μm〜60μmの析出硬化型ステンレス粒子(Fe−17Cr−4Ni−4Cu−0.4Nb)を1200m/秒で照射し、45μmの厚さの薄体2を形成した。窒素ガス雰囲気中、480℃、3時間保持後徐冷した後、基材1の突起部4上の孤立した合金層(薄体2)を研磨で除去し、その後、薄体2を基材1から剥離したが割れなかった。引き続き図1に示す研削面20まで研削を実施したところ、刃先角度が30〜40°に分布しているが研削バリ長さが2μm以下であるファインエッジの刃先6をもった連続した網状の刃を得た。刃先硬度はHv=500であった。
【0031】
[実施例6]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図2に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径20μm〜90μmのマルエージング鋼粒子(Fe−18Ni−12.5Co−4Mo−1.6Ti−0.1A)を1100m/秒で照射し、40μmの厚さの薄体2を形成した。アルゴンガス雰囲気中、500℃、10時間保持後徐冷した後、薄体2を基材1から剥離したが割れなかった。引き続き図2に示す研削面21まで研削を実施したところ、刃先角度が30〜40°に分布しているが研削バリがないファインエッジの刃先6をもった連続した網状の刃を得た。刃先硬度はHv=750であった。
【0032】
[実施例7]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図1に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径20μm〜60μmのコバルト基超耐熱合金粒子(Co−20Cr−15Cr−15Fe)を1000m/秒で照射し、50μmの厚さの薄体2を形成した。基材1の突起部4上の孤立した合金層(薄体2)を研磨で除去し、その後、薄体2を基材1から剥離したが割れなかった。引き続き図1に示す研削面20まで研削を実施したところ、刃先角度が30〜40°に分布しているが研削バリがないファインエッジの刃先6をもった連続した網状の刃を得た。刃先硬度はHv=700であった。
【0033】
[実施例8]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図1に示す型を作製し、さらに薄体積層面2a側にダイアモンド構造の炭化物薄膜を形成して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径15μm〜45μmの超硬合金粒子(WC−12Co)を950m/秒で照射し、50μmの厚さの薄体2を形成した。基材1の突起部4上の孤立した超硬合金層(薄体2)を研磨で除去し、その後、薄体2を基材1から剥離したが割れなかった。引き続き図1に示す研削面20まで研削を実施したところ、刃先角度が30〜40°に分布しているが研削バリがないファインエッジの刃先6をもった連続した網状の刃を得た。刃先硬度はHv=1000であった。
【0034】
[実施例9]
電気カミソリ往復刃の内刃を試作した。焼入れマルテンサイト系ステンレス(Fe−13Cr−2Mo−0.4C)を1050℃焼入れし硬化させた後刃基材1A形状に切りだし、石膏からなるスペーサ用基材1Bでスペーサーを形成し、図3に示すように、刃基材1Aの凹部8内にスペーサ用基材1Bを挿入して基材1とし、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径20μm〜55μmの純チタン粒子を搬送ガスとして窒素ガスを混入させて、基材1に1200m/秒で照射し、約0.15mm厚さの薄体2を形成した。先ず図3に示す研磨面22までベルト研磨し、引き続きスペーサ用基材1Bを除去したが、刃基材1A上に形成されたチタン層(薄体2)は剥離しなかった。引き続き刃基材1A上のチタン層を研削したところ、刃先角度が20〜30°で研削バリ長さが3μm以下であるファインエッジの刃先6をもった内刃を得た。刃先硬度はHv=500であった。
【0035】
[実施例10]
電気カミソリスリット刃の内刃を試作した。焼入れマルテンサイト系ステンレス(Fe−13Cr−2Mo−0.4C)を1050℃焼入れし硬化させた後、刃基材形状に切りだし、アルミナからなるスペーサ用基材1Bでスペーサーを形成し、図3に示すように、刃基材1Aの凹部8内にスペーサ用基材1Bを挿入して基材1とし、燃料と圧縮空気の爆発燃料を利用して粒径30μm〜70μmのニッケル基超耐熱合金粒子(Ni−l9Cr−18Fe−5Nb−3Mo−1Ti−0.5A1)を基材1に1000m/秒で照射し、約0.15mm厚さの薄体2を形成した。アルゴンガス雰囲気中、750℃、5時間保持後さらに620℃、8時間保持後徐冷した後、先ず図3に示す研磨面22までベルト研磨し、引き続きスペーサ用基材1Bを除去したが、刃基材1A上に形成された合金層(薄体2)は剥離しなかった。引き続き刃基材1A上の合金層(薄体2)を研削面23まで研削したところ、刃先角度が20〜30°で研削バリのないファインエッジの刃先6をもったスリット刃を得た。刃先硬度はHv=650であった。
【0036】
[実施例11]
電気カミソリスリット刃の内刃を試作した。焼入れマルテンサイト系ステンレス(Fe−13Cr−2Mo−0.4C)を1050℃焼入れし硬化させた後刃基材1A形状に切りだし、アルミナからなるスペーサ用基材1Bでスペーサーを形成して、図3に示すように、刃基材1Aの凹部8内にスペーサ用基材1Bを挿入して基材1とし、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径20μm〜90μmのマルエージング鋼粒子(Fe−18Ni−12.5Co−4Mo−1.6Ti−0.1A)を基材1に1100m/秒で照射し、約0.15mm厚さの薄体2を形成した。アルゴンガス雰囲気中、500℃、10時間保持後徐冷した後、先ず図3に示す研磨面22までベルト研磨し、引き続きスペーサ用基材1Bを除去したが、刃基材1A上に形成された合金層(薄体2)は剥離しなかった。引き続き刃基材1A上の合金層を研削面23まで研削したところ、刃先角度が20〜30°で研削バリのないファインエッジの刃先6をもったスリット刃を得た。刃先硬度はHv=750であった。
【0037】
[実施例12]
電気カミソリ往復刃の内刃を試作した。焼入れマルテンサイト系ステンレス(Fe−13Cr−2Mo−0.4C)を1050℃焼入れし硬化させた後刃基材1A形状に切りだし、アルミナからなるスペーサ用基材1Bでスペーサーを形成し、図3に示すように、刃基材1Aの凹部8内にスペーサ用基材1Bを挿入して基材1とし、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径20μm〜60μmのコバルト基超耐熱合金粒子(Co−20Cr−15Cr−15Fe)を基材1に1000m/秒で照射し、約0.15mm厚さの薄体2を形成した。図3に示す研磨面22までベルト研磨し、引き続きスペーサ用基材1Bを除去したが、刃基材1A上に形成された合金層(薄体2)は剥離しなかった。引き続き刃基材1A上の合金層を研削面23まで研削したところ、刃先角度が20〜30°で研削バリのないファインエッジの刃先6をもった往復刃(内刃)を得た。刃先硬度はHv=700であった。
【0038】
[実施例13]
電気カミソリ往復刃の内刃を試作した。焼入れマルテンサイト系ステンレス(Fe−13Cr−2Mo−0.4C)を1050℃焼入れし硬化させた後刃基材1A形状に切りだし、アルミナからなるスペーサーの薄体積層面2a側にダイアモンド構造の炭化物薄膜を形成してスペーサ用基材1Bとし、図3に示すように、刃基材1Aの凹部8内にスペーサ用基材1Bを挿入して基材1とし、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径15μm〜45μmの超硬合金粒子(WC−12Co)を基材1に1000m/秒で照射し、約0.15mm厚さの薄体2を形成した。図3に示す研磨面11までベルト研磨し、引き続きスペーサ用基材1Bを除去したが、刃基材1A上に形成された合金層は剥離しなかった。さらに刃基材1A上の合金層を研削面23まで研削したところ、刃先角度が20〜30°で研削バリのないファインエッジの刃先6をもった往復刃(内刃)を得た。刃先硬度はHv=1000であった。
【0039】
[実施例14]
安全カミソリ刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図4に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径20μm〜90μmのマルエージング鋼粒子(Fe−18Ni−12.5Co−4Mo−1.6Ti一0.1A)を1100m/秒で照射し、90μmの厚さの薄体2を形成した。アルゴンガス雰囲気中、500℃、10時間保持後徐冷した後、先ずベルトで研磨面24まで研磨し、その後、薄体2を基材1から剥離したが割れなかった。引き続き図4に示す研削面25、26の順番で研削したところ、刃先角度が16〜20°に分布しているが研削バリがないファインエッジの刃先6をもった連続した板状の刃を得た。刃先硬度はHv=750であった。
【0040】
[実施例15]
電気カミソリ刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図4に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径20μm〜60μmのコバルト基超耐熱合金粒子(Co−20Cr−15Cr−15Fe)を900m/秒で照射し、100μmの厚さの薄体2を形成した。先ずベルトで研磨面24まで研磨し、その後、薄体2を基材1から剥離したが割れなかった。引き続き図4に示す研削面25、26の順番で研削したところ、刃先角度が16〜20°に分布しているが研削バリがないファインエッジの刃先6をもった連続した板状の刃を得た。刃先硬度はHv=700であった。
【0041】
[比較例1]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図1に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径15μm〜45μmのチタン合金粒子(Ti−6A1−4V)を800m/秒で照射し、50μmの厚さの薄体2を形成した。アルゴンガス雰囲気中、500℃、5時間保持後徐冷した後、基材1の突起部4上の孤立したチタン合金層(薄体2)を研磨で除去し、その後、薄体2を基材1から剥離したところ、連続体としての薄体2が得られなかった。
【0042】
[比較例2]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図1に示す型を作製しさらに薄体積層面2a側にダイアモンド構造の炭化物薄膜を形成して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径15μm〜45μmの超硬合金粒子(WC−12Co)を1250m/秒で照射し、50μmの厚さの薄体2を形成した。基材1の突起部4上の孤立した超硬合金層(薄体2)を研磨で除去し、その後、薄体2を基材1から剥離したところ、連続体としての薄体2が得られなかった。
【0043】
[比較例3]
電気カミソリ往復刃の外刃を試作した。アルミナセラミクスを焼結により図1に示す型を作製して基材1とし、基材1に燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用して粒径80μm〜150μmのチタン合金粒子(Ti−6A1−4V)を1100m/秒で照射し、50μmの厚さの薄体2を形成した。アルゴンガス雰囲気中、500℃、5時間保持後徐冷した後、基材1の突起部4上の孤立したチタン合金層(薄体2)を研磨で除去し、その後、薄体2を基材1から剥離したところ、連続体としての薄体2が得られなかった。
【0044】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用してその噴射流に金属粉末粒子を搬送させ、かつそれを超高速に加速して基材に照射することにより、基材上に金属粉末粒子で構成される薄体を形成し、この薄体を基材から剥離した後、研削加工により刃先を形成して刃を得ることにより、刃先が鋭利かつファインエッジとなり、髭や毛の剃り味あるいは切れ味の向上を図ることができ、しかも刃先の耐摩耗性が向上し、さらに従来の圧延や電鋳などの複雑かつ多数工程が不要となり、製造工程の簡略化を図ることができる。
【0045】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、時効熱処理により薄体を硬化し、その後、研削加工により刃先を形成することにより、刃先の硬度アップが図られると共に、刃先のファインエッジと耐摩耗性が一層向上し、耐食性の問題もなくなる。
【0046】
また請求項3記載の発明は、刃が形成される凸部と刃が形成されない凹部とを有する刃基材と、該凹部内に着脱自在に挿入されるスペーサ用基材とで基材を構成し、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用してその噴射流に金属粉末粒子を搬送させ、かつそれを超高速に加速して基材に照射することにより基材上に金属粉末粒子で構成される薄体を形成し、先ずスペーサ用基材を除去し、残された刃基材の凸部上に形成された薄体に研削加工により刃先を形成して刃を得ることにより、請求項1記載の効果に加えて、スペーサ用基材を用いることで、複数の刃先を有するスリット刃を容易に製造することができる。
【0047】
また請求項4記載の発明は、請求項3記載の効果に加えて、時効熱処理により薄体と刃基材とからなる構造体を硬化し、その後、刃基材上の薄体に研削加工により刃先を形成することにより、刃先の硬度アップが図られると共に、刃先のファインエッジと耐摩耗性が一層向上し、耐食性の問題もなくなる。
【0048】
また、請求項5〜11の発明では、請求項1〜4のいずれかに記載の効果に加えて、金属粉末粒子として、チタンあるいはチタン合金、鉄基の超耐熱合金、ニッケル基超耐熱合金、析出硬化型ステンレス、マルエージング鋼、コバルト基超耐熱合金、超硬合金を用いているので、薄体形成直後から薄体の硬度アップが図られると共に、刃先のファインエッジと耐摩耗性アップが図られ、さらに耐食性の問題もなくなる。
【0049】
また請求項12記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の効果に加えて、基材が、石膏あるいはセラミックであるので、薄体に対して剥離又は除去が容易となり、しかも金属と反応しないだけでなく耐熱性がありかつ高硬度で表面損傷が極めて少ないものとなる。さらに、基材の薄体積層面側にダイアモンド構造の炭化物薄膜を形成したので、より高硬度で且つ離型性の向上を図ることができる。
【0050】
また請求項13記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の効果に加えて、金属粉末粒子の搬送に窒素ガスを使用することにより、薄体中に窒化チタンが形成されて、さらに硬度アップを図ることができる。
【0051】
また請求項14記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の効果に加えて、金属粉末粒子の基材への衝突速度が900〜1200m/秒であるので、薄体内部の固着力が極めて大となり、連続体としての薄体が得られる。
【0052】
また請求項15記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の効果に加えて、金属粉末粒子の平均粒径が60μm以下であり、最大粒径が100μm以下であるので、薄体中の粒子同士の固着力が99%以上と良くなり、刃としてしなやかとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外刃の製造工程の一例を示し、(a)は金属粉末粒子が照射される基材の斜視図、(b)は薄体形成直後の模式図、(c)は基材から剥離した薄体に切削加工により刃先を形成した後の模式図である。
【図2】本発明の外刃の製造工程の他例を示し、(a)は金属粉末粒子が照射される基材の斜視図、(b)は薄体形成直後の模式図、(c)は基材から剥離した薄体に切削加工により刃先を形成した後の模式図である。
【図3】本発明の内刃の製造工程の一例を示し、(a)は刃基材とスペーサ用基材とからなる基材上に薄体を形成した直後の模式図、(b)はスペーサ用基材を除去した後の刃基材上の薄体に切削加工により刃先を形成した後の模式図である。
【図4】本発明の平板状刃の製造工程の一例を示し、(a)は薄体形成直後の模式図、(b)は基材から剥離した薄体に切削加工により刃先を形成した後の模式図である。
【符号の説明】
1 基材
1A 刃基材
1B スペーサ用基材
2 薄体
5A〜5D 刃
6 刃先
7 凸部
8 凹部
Claims (15)
- 燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用してその噴射流に金属粉末粒子を搬送させ、かつそれを超高速に加速して基材に照射することにより、基材上に金属粉末粒子で構成される薄体を形成し、この薄体を基材から剥離した後、研削加工により刃先を形成して刃を得ることを特徴とする刃の製造方法。
- 時効熱処理により薄体を硬化し、その後、研削加工により刃先を形成することを特徴とする請求項1記載の刃の製造方法。
- 刃が形成される凸部と刃が形成されない凹部とを有する刃基材と、該凹部内に着脱自在に挿入されるスペーサ用基材とで基材を構成し、燃料と圧縮空気の爆発燃焼を利用してその噴射流に金属粉末粒子を搬送させ、かつそれを超高速に加速して基材に照射することにより基材上に金属粉末粒子で構成される薄体を形成し、先ずスペーサ用基材を除去し、残された刃基材の凸部上に形成された薄体に研削加工により刃先を形成して刃を得ることを特徴とする刃の製造方法。
- 時効熱処理により薄体と刃基材とからなる構造体を硬化し、その後、刃基材上の薄体に研削加工により刃先を形成することを特徴とする請求項3記載の刃の製造方法。
- 金属粉末粒子が、チタンあるいはチタン合金であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
- 金属粉末粒子が、鉄基の超耐熱合金であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
- 金属粉末粒子が、ニッケル基超耐熱合金であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
- 金属粉末粒子が、析出硬化型ステンレスであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
- 金属粉末粒子が、マルエージング鋼であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
- 金属粉末粒子が、コバルト基超耐熱合金であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
- 金属粉末粒子が超硬合金であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
- 基材が、石膏あるいはセラミックであり、且つ基材の薄体積層面側にダイアモンド構造の炭化物薄膜を形成することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
- 金属粉末粒子の搬送に窒素ガスを使用することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
- 金属粉末粒子の基材への衝突速度が900〜1200m/秒であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
- 金属粉末粒子の平均粒径が60μm以下であり、最大粒径が100μm以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の刃の製造方法。
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