JP3834942B2 - 車両の側部構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主に、自動車等のSRSサイドエアバック装置の展開用センサを取り付ける車両の側部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の車両の側部構造としては、例えば、図7及び図8に示すようなものが知られている。
【0003】
このようなものでは、車両側部1のドアパネル後端縁2及びリアタイヤハウス3間には、ドア閉塞状態でドアパネル後端縁2を対向させるロックピラー4が立設されている。
【0004】
このロックピラー4は、主に、ロックピラーインナパネル4a及びロックピラーアウタパネル4bとから構成されている。また、このロックピラー4の車内側方には、サイドシル11を構成するシルインナレインフォース11aの上面に載置されて、リアフロアパネル5が設けられている。
【0005】
そして、このロックピラー4の車内側面であるロックピラーインナパネル4aには、ピラーインナパネル開口部6が形成されると共に、このロックピラー4内には、側面衝突に対応して高剛性を有するレインフォース部材7が設けられている。
【0006】
このレインフォース部材7は、水平方向断面を略ハット状とすると共に、車両前後方向に一対形成されたフランジ部7a,7aが前記ピラーインナパネル開口部6周縁6aに、スポット溶接によって固着されている。
【0007】
これらのフランジ部7a,7a間には、略平板状の底面部7bが一体に形成されている。
【0008】
この底面部7b略中央位置には、側面衝突を感知して車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用センサ8が、ボルト9a,9a及びウエルドナット9b,9bによって固着されて設けられている。
【0009】
このように構成された従来のものでは、車両側方からの衝突入力に対して、所定の剛性を有するレインフォース部材7によって、エアバック展開用センサ8が配設支持されているので、例えば、ドア2の開閉による振動等によっては、エアバック展開用センサ8の支持剛性が比較的高く、エアバック展開用センサ8からエアバック展開信号が出力されるまで至らないと共に、側突時には、最も早く側突入力が検知されて、エアバック展開信号が出力される。
【0010】
このため、サイドエアバックの誤動作が防止されると共に、側突時に確実にサイドエアバックを展開させることが出来る。
【0011】
また、図9及び図10に示すような他の車両の側部構造では、リアフェンダ10内側に設けられて、前記シルインナレインフォース11aと接合するシルアウタレインフォース11bの上面11cには、断面略L字状に形成される支持ブラケット12が、下片部12aを固着させて突設されている。
【0012】
この支持ブラケット12のうち、前記下片部12aと一体に形成されて上方へ向けて突設される片持ち状の配設片部12b略中央位置には、側面衝突を感知して車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用センサ8が、ボルト9a,9a及びウエルドナット9b,9bによって固着されて設けられている。
【0013】
なお、他のこの種のものとしては、特開平9−123869号公報等に記載されているようなものが知られている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の車両の側部構造では、車両後方からの衝突入力が作用した場合、図7及び図8に示すような水平方向断面を略ハット形状としたレインフォース部材7では、略平板状の底板部7bが、図8中二点差線で示すように、折曲変形するに留まり、前記サイドシル11のシルインナレインフォース11a及びシルアウタレインフォース11bの車両前後方向に沿う変形量を低減させる効果を期待出来るとは言い難かった。
【0015】
また、図9及び図10に示す様な従来の車両の側部構造では、前記支持ブラケット12が、上方へ向けて突設される片持ち状の配設片部12bの略中央位置にエアバック展開用センサ8を固着されているので、支持剛性が不足してしまい、ドア2の開閉による振動等によっては、エアバック展開用センサ8の支持剛性が比較的高く、エアバック展開用センサ8からエアバック展開信号が出力されるう虞があった。
【0016】
このため、前記ロックピラー4に沿って略鉛直方向へ延設されるロックピラーレインフォースを、ロックピラー4内に設けて補強し、このロックピラーレインフォースにエアバック展開用センサ8を固着することも考えられるが、この場合、部品点数の増大と共に、接続工程数も増大して、重量増及び製造コストの上昇を招く虞もあった。
【0017】
また、前記ロックピラー4内には、灌水試験等によって水が侵入する虞がある。この際、前記従来の車両の側部構造では、電子部品である前記エアバック展開用センサ8を浸水させてしまう虞もあった。
【0018】
そこで、この発明は、車両の後方から衝突入力に対して、サイドシルの変形量を低減させることが出来ると共に、良好な支持剛性を得られて重量及び製造コストの増大を抑制出来、しかも、エアバック展開用センサの防水性能も良好な車両の側部構造を提供することを課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本願発明の請求項1に記載されたものでは、車両側部のドアパネル後端縁及びリアタイヤハウス間に立設されて、ドア閉塞状態でドアパネル後端縁を対向させるロックピラー内に、側面衝突を感知して車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用センサを支持する支持部材を設ける車両の側部構造であって、前記支持部材は、車両前後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有するように形成すると共に、前記支持部材配設位置は、車両前後方向で、燃料タンク配設位置と、少なくとも一部を重複させている車両の側部構造を特徴としている。
【0020】
このように構成された請求項1記載のものでは、エアバック展開用センサを支持する支持部材が、車両前後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有するように形成されているので、例えば、後突時、前記サイドシル等の車両前後方向に沿う変形量を低減させる。
【0021】
このため、例えば、後輪軸と、座席シートとの間に燃料タンクを配設した構造の車両では、燃料タンクの変形が阻止される。
【0022】
また、所定の支持剛性を得られるので、エアバック展開用センサを、前記乗員に近接したロックピラー内に設けても誤作動する虞が無く、側突を良好な検知性能で検知できる。
前記支持部材配設位置が、車両前後方向で、燃料タンク配設位置と、少なくとも一部で重複されているので、後突時にも、該支持部材が、サイドシルの変形量を低減させて、後輪車軸と座席シートとの間に配設された燃料タンクの変形を阻止する。
また、サイドシル内の車両の前後方向に沿う変形を阻止する補強部材等が不要となり、重量及び製造コストの増大を抑制出来る。
【0023】
また、請求項2に記載されたものでは、車両側部のドアパネル後端縁及びリアタイヤハウス間に立設されて、ドア閉塞状態でドアパネル後端縁を対向させるロックピラー内に、側面衝突を感知して車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用センサを支持する支持部材を設ける車両の側部構造であって、
前記支持部材は、長手方向を車両前後方向に沿わせる断面略ハット形状を呈すると共に、底部略中央位置に前記エアバック展開用センサを配設して、両脚部を前記ロックピラーの車内側面に固着すると共に、前記支持部材配設位置は、車両前後方向で、燃料タンク配設位置と、少なくとも一部を重複させている車両の側部構造を特徴としている。
【0024】
このように構成された請求項2記載のものでは、前記請求項1に記載された作用に加えて更に、前記支持部材が、長手方向を車両前後方向に沿わせる断面略ハット形状を呈して構成されているので、車両前後方向への剛性向上効率が良好である。
【0025】
従って、ロックピラーレインフォースをロックピラーの上下に沿って内部に設ける場合に比して、例えば、長手方向長さを短縮等できるので、重量及び製造コストの増大を抑制出来る。
【0026】
しかも、エアバック展開用センサに対する防水性能も、断面略ハット形状を呈する支持部材の底部略中央位置に前記エアバック展開用センサが設けられることにより、該支持部材下側面等が、ロックピラー内部に浸入した水の跳ね上げ等を防止して、略防水構造を確保出来る。
【0027】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記支持部材の前端部を前記ドアパネル後端縁を対向させるロックピラー前側面に近接させると共に、後端部を前記リアタイヤハウスの前側面に近接させる各請求項1又は2記載の車両の側部構造を特徴としている。
【0028】
このように構成された請求項3記載のものでは、前記支持部材の前端部が前記ドアパネル後端縁を対向させるロックピラー前側面に近接されると共に、後端部が前記リアタイヤハウスの前側面に近接されているので、前記支持部材の前端部とロックピラー前側面との間隙及び、後端部と前記リアタイヤハウスの前側面との間隙からロックピラー内部に浸入した水が、前記エアバック展開用センサ方向に向けて跳ね上がる虞が更に減少する。
【0032】
そして、請求項に記載されたものでは、前記支持部材の開放側を、前記ロックピラーに形成された開口部と、略一致させる各請求項1乃至3のうち何れか一項記載の車両の側部構造を特徴としている。
【0033】
このように構成された請求項記載のものでは、前記支持部材の開放側が、前記ロックピラーに形成された開口部と、略一致するように構成されているので、該開口部及び開放側を介してエアバック展開用センサを挿入して、支持剛性の高い前記支持部材に該エアバック展開用センサを容易に配設出来、作業性を良好なものとすることが出来る。
【0034】
また、請求項に記載されたものでは、前記支持部材の下側面前端縁を前記ロックピラーの前側面に接続すると共に、該支持部材の下側面後端縁を前記リアタイヤハウスの前側面に接続することにより、前記エアバック展開用センサ配設側への水の浸入を防止する各請求項1乃至3のうち何れか一項記載の車両の側部構造を特徴としている。
【0035】
このように構成された請求項記載のものでは、前記支持部材の下側面前端縁が、前記ロックピラーの前側面に接続されると共に、該支持部材の下側面後端縁が、前記リアタイヤハウスの前側面に接続されることにより、前記エアバック展開用センサ配設側への水の浸入が防止される。
【0036】
このため、更にロックピラー内部に浸入した水が、前記エアバック展開用センサ方向に向けて跳ね上がる虞が減少する。
【0037】
また、後突に対応する車両前後方向に沿う方向の剛性を更に向上させることが出来る。
【0038】
そして、請求項に記載されたものでは、前記支持部材は、車体低周波振動の節近傍に位置する各請求項1乃至5のうち何れか一項記載の車両の側部構造を特徴としている。
【0039】
このように構成された請求項記載のものでは、前記車体低周波振動の節近傍に位置する支持部材が、高剛性を有しているので、振動量が抑制される。従って、車体全体の剛性向上に寄与する。
【0040】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の実施の形態1について、図面を参照しつつ説明する。なお、従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0041】
図1乃至図5は、この発明の実施の形態1の車両の側部構造を示すもので、車両側部1のドアパネル後端縁2及びリアタイヤハウス3間には、ドア2閉塞状態でドアパネル後端縁2aを対向させるロックピラー14が立設されている。
【0042】
このロックピラー14は、主に、ロックピラーインナパネル14a及びロックピラーアウタパネル14bとから構成されている。また、このロックピラー14の車内側方には、サイドシル11を構成するシルインナレインフォース11aの上面に載置されて、リアフロアパネル5が設けられている。
【0043】
そして、このロックピラー14の車内側面であるロックピラーインナパネル14aには、ピラーインナパネル開口部16が形成されると共に、このロックピラー14内には、車両前後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有する支持部材としてのレインフォース支持部材15が設けられている。
【0044】
このレインフォース支持部材15は、長手方向を車両前後方向に沿わせる断面略ハット形状を呈すると共に、車両上下方向に一対形成された脚部15c,15c先端のフランジ部15a,15aが、前記ピラーインナパネル開口部16周縁16aに、スポット溶接によって固着されている。
【0045】
これらの前記略水平方向へ向けて延設される脚部15c,15c間には、略平板状の底面部15bが、両脚部15c,15c間を連結するように、一体に形成されている。
【0046】
この底面部15b略中央位置には、側面衝突を感知して車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用センサ8が、ボルト9a,9a及びウエルドナット9b,9bによって固着されて設けられている。
【0047】
また、この実施の形態1では、このレインフォース支持部材15の前端部15dが、前記ドアパネル後端縁2aを対向させるロックピラー前側面14cに近接されて、接続されると共に、後端部15eが前記リアタイヤハウス3の前側面3aに近接されて、接続されている。
【0048】
そして、前記レインフォース支持部材15配設位置は、図4に示すように車両前後方向で、後輪軸18と、座席シート19との間に設けられる燃料タンク17配設位置と、少なくとも一部が重複されるように構成されている。
【0049】
また、この実施の形態1では、前記レインフォース支持部材15の開放側15fを、前記ロックピラー14に形成されたピラーインナパネル開口部16と、略一致させている。
【0050】
更に、この実施の形態1では、図5に示すように、前記レインフォース支持部材15が、車体低周波振動の節20近傍である前記サイドシル11上部に位置している。
【0051】
次に、この実施の形態1の作用について説明する。
【0052】
この実施の形態1では、エアバック展開用センサ8を支持するレインフォース支持部材15が、車両前後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有するように、長手方向を車両前後方向に沿わせる断面略ハット形状を呈して構成されているので、車両前後方向への剛性向上効率が良好である。
【0053】
このようにレインフォース支持部材15が、車両前後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有して形成されているので、例えば、後突時、前記サイドシル11等の車両前後方向に沿う変形量を低減させる。
【0054】
このため、例えば、図2又は図4に示すように後輪軸18と、座席シート19との間に燃料タンク17を配設した構造の車両では、燃料タンク17の変形が阻止される。
【0055】
また、所定の支持剛性を得られるので、エアバック展開用センサ8を、前記乗員着座位置に近接したロックピラー14内に設けても誤作動する虞が無く、側突を良好な検知性能で検知できる。
【0056】
従って、ロックピラーレインフォースをロックピラー14に沿わせて、内部に設ける場合に比して、例えば、長手方向長さを短縮等できるので、重量及び製造コストの増大を抑制出来る。
【0057】
しかも、図3に示すように、エアバック展開用センサ8に対する防水性能も、断面略ハット形状を呈するレインフォース支持部材15の底部15b略中央位置に前記エアバック展開用センサ8が設けられることにより、支持部材下側面である脚部15c又は底部15b等が、ロックピラー14内部に浸入して、前記リアフェンダパネル10とサイドシル11のシルアウタレインフォース11bとの間に滞留した水の跳ね上げ等が防止される。このため、このレインフォース支持部材15がロックピラー14内に配設されることにより、略防水構造を確保出来る。
【0058】
そして、図4に示すように、前記レインフォース支持部材15の下側面である脚部15cの前端部15dが、前記ドアパネル後端縁2aを対向させるロックピラー前側面14cに近接されて接続されると共に、下側面である脚部15cの後端部15eが前記リアタイヤハウス3の前側面3aに近接されて接続されている。 このため、前記レインフォース支持部材15の前端部15dとロックピラー前側面14cとの間隙及び、後端部15eと前記リアタイヤハウス3の前側面3aとの間隙からロックピラー14内部に浸入した水が、前記エアバック展開用センサ8方向に向けて跳ね上がる虞が更に減少する。
【0059】
しかも、前端部15dが、ロックピラー前側面14cに、また、後端部15eが前側面3aに接続されているので、後突に対応する車両前後方向に沿う方向の剛性を更に向上させることが出来る。
【0060】
また、図4に示すように、前記レインフォース支持部材15配設位置が、車両前後方向で、燃料タンク17配設位置と、少なくとも一部で重複されているので、後突時にも、このレインフォース支持部材15が、サイドシル11の変形量を低減させて、後輪車軸18と座席シート19との間に配設された燃料タンク17の変形が阻止されると共に、サイドシル11内に車両の前後方向に沿う変形を阻止する補強部材等が不要となり、重量及び製造コストの増大を抑制出来る。
【0061】
そして、図1に示すように、前記レインフォース支持部材15の開放側15fが、前記ロックピラー14に形成された開口部16と、略一致するように構成されているので、開口部16及び開放側15fを介してエアバック展開用センサ8を、車室内側から挿入して、支持剛性の高い前記レインフォース支持部材15に、ボルト9a,9a及びウエルドナット9a,9bを用いてエアバック展開用センサ8を容易に配設出来、作業性を良好なものとすることが出来る。
【0062】
また、図5に示すように、前記車体低周波振動の節20近傍に位置するレインフォース支持部材15が、高剛性を有しているので、振動量が抑制される。従って、車体全体の剛性向上に寄与することが出来る。
【0063】
【実施の形態2】
図6は、この発明の実施の形態2の車両の側部構造を示すものである。なお、前記実施の形態1と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
【0064】
この実施の形態2では、ロックピラー14の下方に、サイドシル11を構成するシルインナレインフォース11aが設けられると共に、前記実施の形態1では、このシルインナレインフォース11aに接合されるシルアウタレインフォース11bが省略されて、直接このシルインナレインフォース11a下縁部に、リアフェンダパネル10下縁部が接合される構成としている。
【0065】
他の構成及び作用については、前記実施の形態1と略同一なので、説明を省略する。
【0066】
以上、この発明の実施の形態1,2を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態1,2に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
【0067】
例えば、前記実施の形態1では、図4に示すように、前記レインフォース支持部材15の下側面である脚部15cの前端部15dが、前記ドアパネル後端縁2aを対向させるロックピラー前側面14cに近接されて接続されると共に、下側面である脚部15cの後端部15eが前記リアタイヤハウス3の前側面3aに近接されて接続されているが、特にこれに限らず、例えば、前記レインフォース支持部材15の下側面である脚部15cの前端部15dが、前記ドアパネル後端縁2aを対向させるロックピラー前側面14cに近接されると共に、下側面である脚部15cの後端部15eが前記リアタイヤハウス3の前側面3aに近接されるものであればよい。
【0068】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1記載のものによれば、エアバック展開用センサを支持する支持部材が、車両前後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有するように形成されているので、例えば、後突時、前記サイドシル等の車両前後方向に沿う変形量を低減させる。
【0069】
このため、例えば、後輪軸と、座席シートとの間に燃料タンクを配設した構造の車両では、燃料タンクの変形が阻止される。
【0070】
また、所定の支持剛性を得られるので、エアバック展開用センサを、前記乗員に近接したロックピラー内に設けても誤作動する虞が無く、側突を良好な検知性能で検知できる。
前記支持部材配設位置が、車両前後方向で、燃料タンク配設位置と、少なくとも一部で重複されているので、後突時にも、該支持部材が、サイドシルの変形量を低減させて、後輪車軸と座席シートとの間に配設された燃料タンクの変形を阻止する。
また、サイドシル内の車両の前後方向に沿う変形を阻止する補強部材等が不要となり、重量及び製造コストの増大を抑制出来る。
【0071】
また、請求項2に記載されたものでは、前記請求項1に記載された作用に加えて更に、前記支持部材が、長手方向を車両前後方向に沿わせる断面略ハット形状を呈して構成されているので、車両前後方向への剛性向上効率が良好である。
【0072】
従って、ロックピラーレインフォースをロックピラーの上下に沿って内部に設ける場合に比して、例えば、長手方向長さを短縮等できるので、重量及び製造コストの増大を抑制出来る。
【0073】
しかも、エアバック展開用センサに対する防水性能も、断面略ハット形状を呈する支持部材の底部略中央位置に前記エアバック展開用センサが設けられることにより、該支持部材下側面等が、ロックピラー内部に浸入した水の跳ね上げ等を防止して、略防水構造を確保出来る。
【0074】
そして、請求項3に記載されたものでは、前記支持部材の前端部が前記ドアパネル後端縁を対向させるロックピラー前側面に近接されると共に、後端部が前記リアタイヤハウスの前側面に近接されているので、前記支持部材の前端部とロックピラー前側面との間隙及び、後端部と前記リアタイヤハウスの前側面との間隙からロックピラー内部に浸入した水が、前記エアバック展開用センサ方向に向けて跳ね上がる虞が更に減少する。
【0077】
そして、請求項に記載されたものでは、前記支持部材の開放側が、前記ロックピラーに形成された開口部と、略一致するように構成されているので、該開口部及び開放側を介してエアバック展開用センサを挿入して、支持剛性の高い前記支持部材に該エアバック展開用センサを容易に配設出来、作業性を良好なものとすることが出来る。
【0078】
また、請求項に記載されたものでは、前記支持部材の下側面前端縁が、前記ロックピラーの前側面に接続されると共に、該支持部材の下側面後端縁が、前記リアタイヤハウスの前側面に接続されることにより、前記エアバック展開用センサ配設側への水の浸入が防止される。
【0079】
このため、更にロックピラー内部に浸入した水が、前記エアバック展開用センサ方向に向けて跳ね上がる虞が減少する。
【0080】
また、後突に対応する車両前後方向に沿う方向の剛性を更に向上させることが出来る。
【0081】
そして、請求項に記載されたものでは、前記車体低周波振動の節近傍に位置する支持部材が、高剛性を有しているので、振動量が抑制される。従って、車体全体の剛性向上に寄与する、という実用上有益な効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の車両の側部構造を示し、要部を車室内側から見た斜視図である。
【図2】実施の形態1の車両の側部構造を示し、車両全体を斜め後方から見た斜視図である。
【図3】実施の形態1の車両の側部構造で、図2のA−A線に沿った位置の断面図である。
【図4】実施の形態1の車両の側部構造で、要部の拡大図である。
【図5】実施の形態1の車両の側部構造で、車両の低周波振動の節位置を示す全体側面図である。
【図6】本発明の実施の形態2の車両の側部構造を示し、図3に対応する位置の断面図である。
【図7】一従来例の車両の側部構造を示し、要部を車室内側から見た斜視図である。
【図8】一従来例の車両の側部構造で、図7中B−B線に沿った位置の断面図である。
【図9】他の従来例の車両の側部構造を示し、要部を車室内側から見た斜視図である。
【図10】他の従来例の車両の側部構造で、図9中C−C線に沿った位置の断面図である。
【符号の説明】
1 車両側部
2 ドア
2a ドアパネル
3 リアタイヤハウス
3a 前側面
8 エアバック展開用センサ
14 ロックピラー
15 レインフォース支持部材(支持部材)
15c 脚部(下面側)
15d 前端部
15e 後端部
15f 開放側

Claims (6)

  1. 車両側部のドアパネル後端縁及びリアタイヤハウス間に立設されて、ドア閉塞状態でドアパネル後端縁を対向させるロックピラー内に、側面衝突を感知して車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用センサを支持する支持部材を設ける車両の側部構造であって、
    前記支持部材は、車両前後方向に沿う変形に対して所定の剛性を有するように形成すると共に、前記支持部材配設位置は、車両前後方向で、燃料タンク配設位置と、少なくとも一部を重複させていることを特徴とする車両の側部構造。
  2. 車両側部のドアパネル後端縁及びリアタイヤハウス間に立設されて、ドア閉塞状態でドアパネル後端縁を対向させるロックピラー内に、側面衝突を感知して車幅方向の横Gを感知するエアバック展開用センサを支持する支持部材を設ける車両の側部構造であって、
    前記支持部材は、長手方向を車両前後方向に沿わせる断面略ハット形状を呈すると共に、底部略中央位置に前記エアバック展開用センサを配設して、両脚部を前記ロックピラーの車内側面に固着すると共に、前記支持部材配設位置は、車両前後方向で、燃料タンク配設位置と、少なくとも一部を重複させていることを特徴とする車両の側部構造。
  3. 前記支持部材の前端部を前記ドアパネル後端縁を対向させるロックピラー前側面に近接させると共に、後端部を前記リアタイヤハウスの前側面に近接させることを特徴とする各請求項1又は2記載の車両の側部構造。
  4. 前記支持部材の開放側を、前記ロックピラーに形成された開口部と、略一致させることを特徴とする各請求項1乃至3のうち何れか一項記載の車両の側部構造。
  5. 前記支持部材の下側面前端縁を前記ロックピラーの前側面に接続すると共に、該支持部材の下側面後端縁を前記リアタイヤハウスの前側面に接続することにより、前記エアバック展開用センサ配設側への水の浸入を防止することを特徴とする各請求項1乃至3のうち何れか一項記載の車両の側部構造。
  6. 前記支持部材は、車体低周波振動の節近傍に位置することを特徴とする各請求項1乃至5のうち何れか一項記載の車両の側部構造。
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