JP3834409B2 - 給気フィルタおよびそれが取り付けられた燃焼装置 - Google Patents

給気フィルタおよびそれが取り付けられた燃焼装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は給気フィルタおよびそれが取り付けられた燃焼装置に関し、特に燃焼装置内への微細粒子の侵入防止に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃焼装置はガスを供給してバーナを燃焼させ、このバーナに熱された熱交換器により配管内を流れる水を加熱する構造となっている。そして、バーナの燃焼に必要な燃焼用空気を導入するために、給気口が形成されている。
【0003】
このような燃焼装置にあっては、空気中の塵埃が燃焼用空気とともに給気口から侵入することを防止するために、金網からなる給気フィルタを給気口に取り付けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような金網製の給気フィルタでは、目が粗いために空気中に存在する微細粒子までも捕捉することができない。その結果、給気フィルタが捉えきれなかった塵埃が侵入してバーナの空気通路壁面やファンに付着し、燃焼性能を低下させて機器寿命を短くしてしまう。
【0005】
特に、燃焼装置が例えば料理店の厨房などのように油煙が発生する場所に設置されており、その燃焼装置が周囲の空気を燃焼用空気として給気口から取り込むFE式である場合には、埃に加えて油の微粒子までもが侵入することになるので、微細粒子侵入の問題は一層深刻になる。
【0006】
また、金網製の給気フィルタに付着した油分などの汚れは落ちにくく、清掃が大変である。
【0007】
そこで、本発明は、微細粒子を捕捉することのできる給気フィルタおよびそれが取り付けられた燃焼装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、清掃の容易な給気フィルタおよびそれが取り付けられた燃焼装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る給気フィルタは、バーナに熱された熱交換器により水を加熱する燃焼装置に取り付けられるものであり、燃焼用空気を取り込む給気口と、この給気口から取り込まれた燃焼用空気をバーナへと送る給気通路と、給気通路に設けられ、燃焼用空気を蛇行させてこの燃焼用空気に含まれる塵埃を捕捉する少なくとも1枚の仕切板と、仕切板と給気通路の底面との間に設けられた貫通孔と、捕捉された塵埃を除去する塵埃除去手段とを有することを特徴とする。
【0010】
前述の給気フィルタにおいて、給気通路には、燃焼用空気の進行方向を拡散させて塵埃を捕捉する空気進行方向拡散手段を設けることができる。
【0012】
このような発明によれば、蛇行する燃焼用空気により塵埃が仕切板あるいは空気進行方向拡散手段に衝突するので、埃・水分・油分など微細粒子の塵埃も捕捉することが可能になる。また、仕切板と給気通路の底面との間に設けられた貫通孔により流動性を有する塵埃は底面に均等な厚さで堆積され、これが塵埃除去手段により給気フィルタから除去されるので、給気フィルタの清掃が極めて容易になる。
【0013】
以上の発明において、塵埃除去手段には、塵埃を流出させるドレインコック、着脱可能に設けられた仕切板または着脱可能に設けられた空気進行方向拡散手段を適用することができる。さらに、空気進行方向拡散手段には、絡み合った糸状体、複数の粒状体または複数の筒状体を適用することができる。
【0014】
仕切板は燃焼用空気の進行方向に沿って波打ち状に形成することができる。また、仕切板は、その表面を凹凸に形成することができる。
【0015】
給気口に面した仕切板は、給気通路の底面から上方に延びて設け、給気口から取り込まれた燃焼用空気をこの仕切板に沿って上方に案内するように流すことが望ましい。
【0016】
給気フィルタは、筐体からなり、燃焼装置の外装パネルに着脱自在に取り付けられたものとすることができる。また、給気フィルタは、その給気通路を燃焼装置の外装パネルに沿ってこの外装パネルと一体的に構成することができる。
【0017】
また、本発明に係る燃焼装置は、このような給気フィルタが取り付けられていることを特徴とする。燃焼装置は、当該燃焼装置が設置された周囲の空気を給気口から導入するFE式とすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつさらに具体的に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、発明の実施の形態は、本発明が実施される特に有用な形態としてのものであり、本発明がその実施の形態に限定されるものではない。
【0019】
(実施の形態1)
図1は本発明の一実施の形態である給気フィルタが取り付けられた燃焼装置の設置環境を示す概略図、図2は図1の燃焼装置を示す斜視図、図3は図2の燃焼装置に取り付けられた給気フィルタを外装パネルとともに示す斜視図、図4は図3の給気フィルタの内部構造を示す断面図である。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態では、給湯装置(燃焼装置)1はたとえば料理店などの厨房に設置されている。給湯装置1の近傍にはガスレンジ2が配置されている。そして、ガスレンジ2により油を使った料理を作るために、厨房内は、埃などの通常の塵埃に加えて、調理時に発生する油煙による油の微粒子が大量に存在する環境となっている。
【0021】
厨房の天井裏には、排気ファン3により強制排気を行うダクト4が施設されている。ガスレンジ2の上方に設置されたフード5および給湯装置1から延びる排気筒6はこのダクト4に接続されており、調理中にガスレンジ2上から発生した熱の排気や給湯装置1の排気はダクト4を通して行われるようになっている。
【0022】
図示するように、給湯装置1の前面には、燃焼用空気を取り込むための給気フィルタ9が取り付けられている。したがって、本実施の形態における給湯装置1は、この給湯装置1が設置された周囲の空気を燃焼用空気として導入し、排気筒6からダクト4を通して直接外部に排気を行うFE式である。但し、本発明の給湯装置はFE式のものに限定されることなく、屋外から燃焼用空気を取り込んで屋外へ排気を行うFF式でもよい。さらには、給湯装置自体が屋外に設置されるタイプのものであってもよい。
【0023】
なお、給湯装置1は、図示するようにフードをつけてダクト4へ排気を出してもよく、点線で示すように、直接屋外へ排気を出すようにしてもよい。
【0024】
図2に示す給湯装置1は、ガスを燃料として燃焼するガス給湯装置であり、装置本体1aの前面に位置する外装パネル8には、前述のように、装置内に取り込まれる空気中に含まれた塵埃を除去するための給気フィルタ9が取り付けられている。なお、装置内には、燃焼用空気とガスとからなる混合気により燃焼するバーナ(図示せず)、バーナにより加熱される熱交換器(図示せず)が設けられている。そして、配水管10内を流れる水は熱交換器で加熱されて出湯される。また、給気フィルタ9の下方には、メインスイッチや出湯湯温を調節するための操作部11が設けられている。
【0025】
給湯装置1には、燃焼用のガスを供給するためのガス管12、加熱する水を導入するための配水管10、加熱されたお湯を給水するための給水管13が接続されている。ガス管12上にはガス栓14が取り付けられており、ガス栓14を開位置にするとガス管12の管路が開放されてガスが給湯装置1に導入される。また、配水管10上には給水元栓15が取り付けられており、給湯元栓15を開位置にすると配水管10の管路が開放されて水が給湯装置1に導入される。なお、給水管13の先端には蛇口(図示せず)が取り付けられており、給湯元栓15を開くとこの蛇口からお湯が出湯される。
【0026】
図3に詳しく示すように、外装パネル8の開口部7に取り付けられた給気フィルタ9は筐体からなる。この給気フィルタ9の下部の2箇所には係合突起(図示せず)が設けられている。また、開口部7の内周の2箇所には、この係合突起が係合する切り欠き部7aが形成されている。さらに、給気フィルタ9の上部中央には係止突起16が設けられ、開口部7の上方にはこの係止突起16を外装パネル8との間に挟み込む留め具19が設けられている。
【0027】
したがって、係合突起を切り欠き部7aに係合させ、給気フィルタ9を外装パネル8に押し付けて係止突起16を留め具19で固定すると、給気フィルタ9が外装パネル8に着脱自在に取り付けられる。なお、本実施の形態では、給気フィルタ9は前面の外装パネル8に取り付けられているが、側面の外装パネルに取り付けるようにしてもよい。
【0028】
図示するように、給気フィルタ9の前面に形成されて燃焼用空気を取り込む給気口18には、たとえばSUSなどの金属よりなり、燃焼用空気が通過する複数の貫通孔が形成された金網であるメッシュフィルタ19がはめ込まれている。このメッシュフィルタ19はSUS以外の金属、あるいは金属以外の物質で構成することもできる。また、網目である必要はなく、たとえば打ち抜き状などであってもよい。さらに、このようなメッシュフィルタ19は取り付けられていなくてもよい。
【0029】
図4に示すように、給気口18の形成された給気フィルタ9には、外装パネル8(図3)の開口部7と接合され、給気口18から取り込まれた燃焼用空気がバーナへ向かって流出する連通口20が形成されている。そして、給気口18と連通口20との間には、このような燃焼用空気が流れる給気通路21が形成されている。
【0030】
給気通路21には、燃焼用空気を蛇行させるための仕切板22が3枚設けられている。そして、給気口18に面した仕切板22と連通口20に面した仕切板22は底面から上方に延びて取り付けられ、これらの仕切板22の間に位置する中央の仕切板22は上面から下方に取り付けられている。
【0031】
したがって、給気口18から導入された燃焼用空気は給気口18側の仕切板22に案内されて上昇し、上面まで到達すると中央の仕切板22に案内されて下降する。底面まで到達すると、連通口20側の仕切板22に案内されて再び上昇し、上面まで到達すると、下降して連通口20に至る。そして、燃焼用空気が仕切板22によりこのように蛇行することにより、当該燃焼用空気中に含まれた埃・水分・油分などの所定の質量を持った塵埃は仕切板22にぶつかってこの仕切板22に捕捉される。なお、本実施の形態では、燃焼用空気が上下方向に蛇行するようになっているが、水平方向に蛇行するようにしてもよい。さらに、蛇行しながら上昇あるいは下降するようにしてもよい。
【0032】
ここで、仕切板22に、たとえば油など粘着質部材をあらかじめ塗布しておくと、この粘着質部材により細かな埃などをより効率的に捕捉することが可能になる。但し、粘着質部材を塗布しておかなくてもよい。
【0033】
仕切板22の底面側近傍には、貫通孔22aが形成されている。したがって、流動性を有する塵埃は底面に均等な厚さで堆積される。
【0034】
なお、本実施の形態では仕切板22は3枚設けられているが、1枚、2枚あるいは4枚以上であってもよい。但し、給気口18に面した仕切板22は底面から上方に延びて取り付け、給気口18から取り込まれた燃焼用空気が当該仕切板22に沿って上方に案内されるようになっていることが望ましい。これによれば、燃焼用空気が上昇するときに自重で落下する塵埃がより多くなるので、塵埃の捕捉効率がアップするようになるからである。したがって、仕切板22が1枚だけのときは、この仕切板22は底面から上方に延びて取り付けるのがよい。
【0035】
給気フィルタ9の下部にはドレインコック(塵埃除去手段)23が取り付けられている。したがって、このドレインコック23を開くことにより、仕切板22に捕捉されて底面に堆積した塵埃が取り除かれる。
【0036】
なお、図示するように、ドレインコック23の上端部を僅かに給気通路21側に突出形成しておき、底面に油などの粘着質部材をあらかじめ入れておくようにすれば、前述した仕切板22に粘着質部材を塗布しておいた場合と同様、この粘着質部材により細かな埃などをより効率的に捕捉することが可能になる。但し、以降に説明する実施の形態の場合を含めて、ドレインコック23の上端部をこのように突出形成して粘着質部材を入れておかなくてもよい。
【0037】
このような給湯装置1では、ファン(図示せず)の吸引作用により厨房内の空気が給気口18から給気フィルタ9内に導入され、給気通路21を蛇行した後に連通口20から開口部7を通って装置内のバーナに供給される。
【0038】
ここで、厨房には埃・水分など一般的な塵埃に加えて油の粒子が大量に浮遊しており、これらの塵埃は燃焼用空気とともに給気口18から取り込まれて給気通路21を蛇行して行く。このとき、塵埃は前述のように仕切板22にぶつかって捕捉されるので、燃焼用空気は浄化されて連通口20から開口部7へと排出される。これにより、埃や油の粒子などの微細粒子が装置内には取り込まれることがないので、バーナの空気通路壁面やファンに付着した塵埃により燃焼性能が低下して機器寿命が短くなるという問題は発生しない。
【0039】
また、仕切板22と給気通路21の底面との間に設けられた貫通孔22aにより流動性を有する塵埃は底面に均等な厚さで堆積され、このように堆積された塵埃はドレインコック23を開けることにより抜き取りが行えるので、給気フィルタ9の清掃が極めて容易になる。なお、仕切板22を着脱可能に設けてこれを塵埃除去手段とすることもできる。これによれば、仕切板22を取り出して洗浄したり、仕切板22を新しいものと交換することにより給気フィルタ9から塵埃が除去される。また、給気フィルタ9を筐体ごと交換するようにしてもよい。
【0040】
(実施の形態2)
図5は本発明の他の実施の形態である給気フィルタの内部構造を示す断面図である。
【0041】
図示するように、本実施の形態の給気フィルタ9は、燃焼用空気を蛇行させるための仕切板22が、底面から上方に延びて1枚だけ給気通路21に取り付けられている。そして、このような給気通路21には金たわし(空気進行方向拡散手段)24が設けられている。したがって、給気通路21を通過する燃焼用空気は金たわし24によってその進行方向が拡散され、このときに、燃焼用空気に含まれる塵埃が金たわし24によって捕捉される。
【0042】
このように、給気通路21に金たわし24を設置すれば、この金たわし24による空気拡散によっても塵埃が捕らえられるので、塵埃の捕捉効率を大幅に向上させることが可能になる。
【0043】
ここで、本実施の形態の給気フィルタ9においても、塵埃の除去手段としてドレインコック23が設けられているが、金たわし24を着脱可能に設けてこれを塵埃除去手段とすることもできる。これによれば、仕切板22を着脱自在に設けた場合と同様に、金たわし24を取り出して洗浄したり、金たわし24を新しいものと交換することにより給気フィルタ9から塵埃が除去される。また、給気フィルタ9を筐体ごと交換するようにしてもよい。
【0044】
また、本実施の形態では、給気通路21に仕切板22を設け、さらに金たわし24という空気進行方向拡散手段を設置しているが、仕切板22を設けることなく燃焼用空気が直進する給気通路21とし、これに金たわし24を設けるようにすることもできる。
【0045】
なお、空気進行方向拡散手段には、たとえばグラスウールなどのように種々の絡み合った糸状体、さらにはこのような糸状体以外であっても進行する空気を拡散することができる様々な部材を適用することが可能であり、金たわし24に限定されるものではない。
【0046】
(実施の形態3)
図6は本発明のさらに他の実施の形態である給気フィルタに用いられた仕切板を示す斜視図である。
【0047】
図示するように、本実施の形態では、仕切板32が、燃焼用空気の進行方向Dに沿って波打ち状に形成されているものである。
【0048】
仕切板32をこのような波打ち形状にすれば、給気通路を通る燃焼用空気の接触面積が増大するので、塵埃の捕捉効率の向上を図ることが可能になる。また、燃焼用空気が乱反射するので、給気口から漏れ出る給湯装置内部からの作動音を低減させることができる。
【0049】
(実施の形態4)
図7は本発明のさらに他の実施の形態である給気フィルタに用いられた仕切板を示す斜視図である。
【0050】
本実施の形態では、仕切板42の表面が凹凸に形成されているものである。
【0051】
このように、仕切板42に凹凸を形成しても、給気通路を通る燃焼用空気の接触面積が増大するので、塵埃の捕捉効率の向上を図ることが可能になる。
【0052】
(実施の形態5)
図8は本発明のさらに他の実施の形態である給気フィルタの内部構造を示す断面図である。
【0053】
本実施の形態では、給気通路21を通過する燃焼用空気を拡散させる空気進行方向拡散手段として、複数の粒状体25が用いられたものである。なお、粒状体25には、球形、だ球形、長だ球形あるいは星形など種々の形状を採用することができる。
【0054】
このように、空気進行方向拡散手段として粒状体25を用いても、塵埃を捕捉することができる。
【0055】
なお、本実施の形態に示す粒状体25の空気進行方向拡散手段も、これを洗浄あるいは交換するために着脱可能に設けて塵埃除去手段とすることが可能である。
【0056】
(実施の形態6)
図9は本発明のさらに他の実施の形態である給気フィルタの内部構造を示す断面図である。
【0057】
本実施の形態では、給気通路21を通過する燃焼用空気を拡散させる空気進行方向拡散手段として、複数の筒状体26が用いられたものである。なお、図示する場合には、筒状体26は円筒形となっているが、この形状に限定されるものではない。
【0058】
このように、空気進行方向拡散手段として筒状体26を用いても、塵埃を捕捉することができる。
【0059】
なお、本実施の形態に示す筒状体26の空気進行方向拡散手段にあっても、これを洗浄あるいは交換するために着脱可能に設けて塵埃除去手段とすることが可能である。
【0060】
(実施の形態7)
図10は本発明のさらに他の実施の形態である給気フィルタの内部構造を示す縦断面図である。
【0061】
本実施の形態の給気フィルタ29では、給気通路21が、給湯装置の外装パネル8に沿ってこの外装パネル8と一体的に構成されているものである。
【0062】
つまり、給気口18は外装パネル8に形成されており、外装パネル8と、この外装パネル8の背面に所定の間隔をあけて取り付けられたフィルタパネル29aとで形成された空間が給気通路21となっている。このような給気通路21にあっては、仕切板22はフィルタパネル19aと外装パネル8とから交互に上下方向に沿って取り付けられている。そして、燃焼用空気は上方に蛇行して進むようになっている。
【0063】
このように、給気通路21を外装パネル8と一体的に構成すれば、給気フィルタ29を取り付けた際の外装パネル8からの出っ張りがなくなり、装置のコンパクト化を図ることができる。
【0064】
なお、給気通路21を外装パネル8と一体構成した給気フィルタ29においても、前述した実施の形態1〜6に示す構成が適用される。つまり、給気通路21には仕切板22と空気進行方向拡散手段を併用してもよく、空気進行方向拡散手段のみを用いてもよい。また、ドレインコック、あるいは仕切板22や空気進行方向拡散手段を着脱可能に設けた塵埃除去手段が設けられる。そして、仕切板は燃焼用空気の進行方向に沿って波打ち状に形成することができ、また、その表面を凹凸に形成することができる。
【0065】
ここで、以上説明した発明の実施の形態においては、燃焼装置の一つである給湯装置が取り上げられているが、本発明における燃焼装置は給湯装置に限定されるものではなく、スチームボイラは暖房装置など種々の燃焼装置とすることができる。
【0066】
また、燃料はガスや石油(灯油・重油)などを用いることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0068】
蛇行する燃焼用空気により塵埃が仕切板あるいは空気進行方向拡散手段に衝突するので、埃・水分・油分など微細粒子の塵埃も捕捉することが可能になる。
【0069】
これにより、土埃や油の粒子などの微細粒子は装置内には取り込まれないので、バーナの空気通路壁面やファンに付着した塵埃により燃焼性能が低下して機器寿命が短くなるという問題を未然に防止することができる。
【0070】
また、仕切板と給気通路の底面との間に設けられた貫通孔により流動性を有する塵埃は底面に均等な厚さで堆積され、これが塵埃除去手段により給気フィルタから除去されるので、給気フィルタの清掃が極めて容易になる。
【0071】
仕切板により給気通路の燃焼用空気を蛇行させ、さらに給気通路に空気進行方向拡散手段を設ければ、塵埃の捕捉効率を大幅に向上させることが可能になる。
【0072】
仕切板を波打ち状に形成したり、仕切板の表面に凹凸を形成すれば、給気通路を通る燃焼用空気の接触面積が増大するので、塵埃の捕捉効率の向上を図ることが可能になる。特に、仕切板を波打ち状に形成した場合には、燃焼用空気が乱反射するので、給気口から漏れ出る燃焼装置内部からの作動音を低減させることが可能になる。
【0073】
給気口に面した仕切板を給気通路の底面から上方に延びて設け、給気口から取り込まれた燃焼用空気をこの仕切板に沿って上方に案内するようにすれば、燃焼用空気が上昇するときに自重で落下する塵埃がより多くなるので、塵埃の捕捉効率の向上を図ることが可能になる。
【0074】
給気フィルタの給気通路を燃焼装置の外装パネルに沿ってこの外装パネルと一体的に構成すれば、装置のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による給気フィルタが取り付けられた燃焼装置の設置環境を示す概略図である。
【図2】図1の燃焼装置を示す斜視図である。
【図3】図2の燃焼装置に取り付けられた給気フィルタを外装パネルとともに示す斜視図である。
【図4】図3の給気フィルタの内部構造を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態2による給気フィルタの内部構造を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態3による給気フィルタに用いられた仕切板を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態4による給気フィルタに用いられた仕切板を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態5による給気フィルタの内部構造を示す断面図である。
【図9】本発明の実施の形態6による給気フィルタの内部構造を示す断面図である。
【図10】本発明の実施の形態7による給気フィルタの内部構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 給湯装置(燃焼装置)
1a 装置本体
2 ガスレンジ
3 排気ファン
4 ダクト
5 フード
6 排気筒
7 開口部
7a 切り欠き部
8 外装パネル
9 給気フィルタ
10 配水管
11 操作部
12 ガス管
13 給水管
14 ガス栓
15 給湯元栓
16 係止突起
17 留め具
18 給気口
19 メッシュフィルタ
20 連通口
21 給気通路
22 仕切板
22a 貫通孔
23 ドレインコック(塵埃除去手段)
24 金たわし(空気進行方向拡散手段)
25 粒状体(空気進行方向拡散手段)
26 筒状体(空気進行方向拡散手段)
29 給気フィルタ
29a フィルタパネル
32 仕切板
42 仕切板

Claims (11)

  1. バーナに熱された熱交換器により水を加熱する燃焼装置に取り付けられる給気フィルタであって、
    燃焼用空気を取り込む給気口と、
    前記給気口から取り込まれた燃焼用空気を前記バーナへと送る給気通路と、
    前記給気通路に設けられ、前記燃焼用空気を蛇行させてこの燃焼用空気に含まれる塵埃を捕捉する少なくとも1枚の仕切板と、
    前記仕切板と前記給気通路の底面との間に設けられた貫通孔と、
    捕捉された前記塵埃を除去する塵埃除去手段とを有することを特徴とする給気フィルタ。
  2. 前記給気通路には、前記燃焼用空気の進行方向を拡散させて前記塵埃を捕捉する空気進行方向拡散手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の給気フィルタ。
  3. 前記塵埃除去手段は、前記塵埃を流出させるドレインコック、着脱可能に設けられた前記仕切板または着脱可能に設けられた前記空気進行方向拡散手段であることを特徴とする請求項1または2記載の給気フィルタ。
  4. 前記空気進行方向拡散手段は、絡み合った糸状体、複数の粒状体または複数の筒状体であることを特徴とする請求項2または3記載の給気フィルタ。
  5. 前記仕切板は、前記燃焼用空気の進行方向に沿って波打ち状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の給気フィルタ。
  6. 前記仕切板は、その表面が凹凸に形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の給気フィルタ。
  7. 前記給気口に面した前記仕切板は前記給気通路の底面から上方に延びて設けられ、前記給気口から取り込まれた燃焼用空気は当該仕切板に沿って上方に案内されることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の給気フィルタ。
  8. 前記給気フィルタは、筐体からなって前記燃焼装置の外装パネルに着脱自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の給気フィルタ。
  9. 前記給気フィルタは、その給気通路が前記燃焼装置の外装パネルに沿ってこの外装パネルと一体的に構成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の給気フィルタ。
  10. 請求項1〜9の何れか一項に記載の給気フィルタが取り付けられていることを特徴とする燃焼装置。
  11. 前記燃焼装置は、当該燃焼装置が設置された周囲の空気を前記給気口から導入するFE式であることを特徴する請求項10記載の燃焼装置。
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