JP3833554B2 - 缶の形成方法及び形成装置並びに缶 - Google Patents

缶の形成方法及び形成装置並びに缶 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有底円筒形状に形成された缶本体胴体部に、軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を形成する缶の形成方法及び形成装置並びに缶に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
清涼飲料水等が充填される缶においては、需要者に対してその商品の識別力を持たせるため、あるいは、需要者の購買意欲を喚起するために、様々な模様等を施すことが行われている。近年では、商品に更なる識別力、あるいは顧客吸引力を持たせるため、上記塗装に加え缶本体胴体部の形状に起伏等を持たせる商品も提供されている。従来、この種の缶としては、例えば、缶本体胴体部に、その軸線方向に対して延在する凹型の縦溝を缶の周方向に向けて、順次複数形成したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の缶においては、その胴体部に塗装を施す際、縦溝を構成する側面部から缶外周面にかけて、その凹凸形状に起因した塗装不良を生じる問題があった。
【0004】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、缶胴体部に塗装不良を生じさせることなく、更に美観にも優れた缶の形成方法及び形成装置並びに缶を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、互いに平行な回転軸線を中心に、外周面上にその周方向に間隔を置いて軸方向に延在する突起体を備えた第1の回転体と、外周面上に上記突起体と対応する幅及び間隔を持ち、軸方向に延在する溝部を備えた第2の回転体とを回転自在に支持し、有底円筒形状に形成された缶本体を、その胴体部の周面が、上記各回転体の外周面に沿って位置するように配置し、上記各回転体の外周面が、上記缶の胴体部を内周面側と外周面側とから押圧することにより、該胴体部にその周方向に向けて順次、軸方向に延びる同幅の平坦部を形成する缶形成方法であって、上記平坦部の幅より小幅の小幅平坦部を形成後、上記平坦部と同幅の平坦部を順次形成し、その後、上記小幅平坦部を構成する回転方向前方側の稜線部までを押圧することにより、該小幅平坦部を他の平坦部と同幅の平坦部に形成することを特徴とする。
【0006】
この発明に係る缶の形成方法によれば、上記缶が上記突起体とともに上記溝部に嵌入され、さらにこの状態で上記各回転体及び缶が回転されることにより、該缶が回転方向後方側へ引張されるため、該缶胴体部にその周方向に向けて順次、軸方向に延びる平坦部を形成することが可能になる。さらに、上記小幅平坦部を形成後、上記平坦部と同幅の平坦部を順次形成し、その後、上記小幅平坦部を構成する回転方向前方側の稜線部までを押圧するため、該缶胴体部にその周方向に向けて軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を形成することが可能になる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の缶形成方法において、上記小幅平坦部の幅と、上記各回転体の回転数とが、次式、
W=Dπ(1−n)/n+dπ
D/d<r≦2+D/d・(1−n)/n
ただし、
W:小幅平坦部の幅
D:缶の内径
d:缶の内周面と当接した回転体の直径
n:缶胴体部に形成する平坦部の数
r:各回転体の回転数
を満たすことを特徴とする。
【0008】
この発明に係る缶形成方法によれば、上記小幅平坦部の幅と、上記各回転体の回転数とが、上式により設定されるので、缶胴体部にその周方向に向けて軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を形成することが可能になる。
【0009】
請求項3に係る発明は、有底円筒形状に形成された缶本体の胴体部にその周方向に対して複数の軸方向に延びる平坦部を、互いに平行な回転軸線を中心に回転自在に支持された、第1の回転体と、第2の回転体とにより、上記缶周方向に対して等幅に形成する缶形成装置であって、上記第1の回転体の外周面には、その周方向に渡って複数の突起体が該第1の回転体の軸線方向に沿って連設され、これら複数の突起体の間隔が、上記平坦部の幅に対応する寸法とされるとともに、そのうちの少なくとも1つが他よりも小となる関係を持って形成され、一方、上記第2の回転体の外周面には、その周方向に渡って複数の溝部が形成され、該複数の溝部は、上記突起体の間隔及び幅に対応する寸法とされることを特徴とする。
【0010】
この発明に係る缶形成装置によれば、上記缶を上記突起体とともに上記溝部に嵌入し、さらにこの状態で上記各回転体及び缶を回転することにより、該缶を回転方向後方側へ引張する構成となっているため、該缶胴体部にその周方向に向けて順次、軸方向に延びる平坦部を形成することが可能になる。さらに、上記突起体及び溝部の間隔のうち少なくとも一つが、上記缶胴体部に形成する平坦部の幅より小となる関係を持って形成されているので、該缶胴体部にその周方向に向けて軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を形成することが可能になる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の缶形成装置において、上記各回転体のうちいずれか1つの外周面に形成される上記複数の突起体または溝部の間が平面となっていることを特徴とする。
【0012】
この発明に係る缶形成装置によれば、上記各回転体のうちいずれか1つの外周面に形成される上記複数の突起体または溝部の間が平面となっているため、上記缶の胴体部に平坦部を確実に形成することが可能になる。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項3に記載の缶形成装置において、上記第1の回転体及び第2の回転体の回転数と、上記他よりも小となる関係を持って形成される上記間隔とが、次式、
D/d<r≦2+D/d・(1−n)/n
W=Dπ(1−n)/n+dπ
ただし、
D:缶の内径
W:第1の回転体及び第2の回転体の外周面に形成される他よりも小となる関係を持って形成される突起体及び溝部の間隔
d:缶の内周面と当接した回転体の直径
n:缶胴体部に形成する平坦部の数
r:各回転体の回転数
を満たすことを特徴とする。
【0014】
この発明に係る缶形成装置によれば、上記第1の回転体及び第2の回転体の回転数と、上記他よりも小となる関係を持って形成される上記間隔とが、上式により設定されるので、缶胴体部にその周方向に向けて軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を形成することが可能になる。
【0015】
請求項6に係る発明は、請求項3に記載の缶形成装置において、上記各回転体の回転数を検出する検出手段と、上記検出手段により検出した検出結果に基づいて上記各回転体の回転を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0016】
この発明に係る缶形成装置によれば、上記各回転体の回転数を検出する検出手段と、上記検出手段により検出された検出結果に基づいて上記各回転体の回転を制御する制御手段とを備えているので、上記缶胴体部にその周方向に向けて軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を自動で形成することが可能になる。
【0017】
請求項7に係る発明は、缶胴体部に周方向に渡って軸線方向に延びる複数の等幅の平坦部を有する缶本体であって、請求項1または2に記載の缶形成方法により形成されたことを特徴とする。
【0018】
この発明に係る缶によれば、缶胴体部に周方向に渡って軸線方向に延びる複数の等幅の平坦部が形成されているので、缶胴体部に塗装不良を生じさせることなく、更に美観にも優れた缶を提供することが可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1から図4は、この発明の一実施形態として示した缶形成方法を実施するための装置の概略構成図及び説明図を示すものである。図5、図6はこの発明を補足説明するための説明図を示すものである。これらの図において、符号1は缶形成方法を実施するための缶形成装置、符号Cは有底円筒形状に形成された缶本体である。
【0020】
図1において、上記装置1は、第1の回転体10と、第2の回転体20と、第1の回転体10及び第2の回転体20を各軸線X、Y回りに回転駆動する図示しない駆動機構と、第2の回転体20を第1の回転体10の軸線X方向に付勢する図示しない付勢手段と、第1の回転体10及び第2の回転体20の回転数を検出する検出手段30と、検出手段30により検出された検出結果に基づいて上記各回転体10、20の回転を制御する制御手段31とにより主に構成されている。
【0021】
第1の回転体10と、第2の回転体20とは、互いに平行な回転軸線X、Yを中心にそれぞれ回転自在に支持されている。
第1の回転体10の外周面上には、その周方向に間隔を隔てて軸方向に延在する突起体11、13、14が形成され、突起体11、13、14同士の間には平面部12、15が形成されている。
第2の回転体20の外周面上には、突起体11、13、14と対応する幅及び間隔を持ち、軸方向に延在する溝部21、23、24が形成され、溝部21、23、24同士の間には周面部22、25が形成されている。
【0022】
すなわち、缶Cが第1の回転体10に嵌挿される前は、第2の回転体20は、図示しない付勢手段により付勢されておらず、第1の回転体10の外周面から離間した位置に配置され、第1の回転体10に缶Cが嵌挿されると、図示しない付勢手段により第2の回転体20が第1の回転体10の軸線方向に付勢され、第1の回転体10の突起体11、13、14が缶Cと共に、第2の回転体20の溝部21、23、24に嵌入される構成となっている。
【0023】
この状態で、図示しない駆動手段により第1の回転体10と第2の回転体20とが図1、図2に示すR方向に回転することにより、缶C胴体部を回転方向後方側に引張するとともに、F方向に付勢された第2の回転体20の周面部22、25が、缶C胴体部を第1の回転体の平面部12、15に押付けることにより、缶Cの胴体部にその周方向に向けて順次、軸方向に延びる平坦部を形成する構成となっている。
【0024】
ところで、上記のように構成された缶形成装置1により、缶Cの胴体部に上記平坦部を形成する場合には、所定の条件設定が必要である。以下、まずこの条件設定をしていない場合について説明する。
図1において、各突起体11、13、14及び各溝部21、23、24の上記各回転体10、20の周方向に対する間隔の全てを、缶C胴体部に形成すべき平坦部の幅Aと同等にした場合に、上記各回転体10、20及び缶Cが一回転した際、缶Cの外周面には、図5に示すような平坦部が形成される。
【0025】
図5において、符号I’は、最初に形成される平坦部、符号II’は、2つ目に形成される平坦部、符号XVI’は、上記各回転体10、20及び缶Cが一回転した際に形成される平坦部を示しており、符号aは、缶C胴体部に平坦部を形成する際に、缶C胴体部に生じる伸び及び第1の回転体10の外周長と缶Cの当初の内周長との差a’に起因した未加工部分を示している。
【0026】
この状態から、さらに上記各回転体10、20及び缶Cを回転させ、未加工部分aを平坦にするとともに、最初に形成される稜線Lを押圧した場合、缶Cの外周面に複数の平坦部を形成できることになるが、最後に形成される平坦部の幅は、図6に示すように、上記平坦部I’とII’とを構成する稜線Mと、平坦部XVI’を構成する回転方向後方側の稜線Nとの距離A+a’になる。従って、当該平坦部の幅は、他の平坦部の幅Aより幅広になり、缶Cの周方向に対して等幅の平坦部を形成できないことになる。このため、上記装置1においては、以下で述べる条件設定が必要になる。
【0027】
図1に示すように、上記各回転体10,20の外周面上に形成される突起体11、13、14及び溝部21、23、24の周方向の各間隔は、一つを除いて全て缶C胴体部に形成する平坦部の幅Aと同等に形成されている。該一つの間隔Wは、第1の回転体10においては、第1の突起体13と第2の突起体14とにより、第2の回転体20においては、第1の溝部23と第2の溝部24とによりそれぞれ形成され、次式により求められる。
W=Dπ(1−n)/n+dπ
ただし、
D:缶Cの内径
d:第1の回転体10の直径
n:缶C胴体部に形成する平坦部の数
ここで、上記間隔Wは、例えばD=66.1(mm)、d=64.7(mm)、n=16として、W=8.58(mm)に設定される。
【0028】
このように構成された缶形成装置1により、缶Cの胴体部に平坦部を形成する方法について説明する。
第1の回転体10に缶Cが嵌挿されると、図示しない付勢手段により第2の回転体20が第1の回転体10の軸線方向に付勢され、第1の回転体10の突起体13が缶Cと共に、第2の回転体20の溝部23に嵌入される。
そして、図示しない駆動手段により第1の回転体10と第2の回転体20とが図1、図2に示すR方向に回転し、F方向に付勢された第2の回転体20の第1の周面部25が、缶Cを、第1の回転体10の第1の平面部15に押付けるとともに回転方向後方側に引張することにより、缶Cの胴体部に平坦部を形成する。次に、第2の突起体14により第2の溝部24に缶Cが同様に嵌入され、缶C胴体部に幅Wの小幅平坦部Iが形成される。以下同様にすることにより、平坦部II・・・が順次形成される。
【0029】
上記各回転体10、20及び缶Cが一回転した際、缶C胴体部には、図3に示すような平坦部が形成される。
図3において、符号Iは、1つ目に形成された小幅平坦部であり、その幅は、図1において、第1の突起体13及び溝部23と第2の突起体14及び溝部24との間隔Wと同等になっている。符号IIは、2つ目に形成された平坦部であり、その幅は、図1において、第2の突起体14及び溝部24と突起体11及び溝部21との間隔Aと同等になっている。符号XVIは、缶Cが一回転した際に形成された平坦部であり、上記間隔Aと同等になっている。符号aは、未加工部分を示しており、その幅は、缶C胴体部に生じる伸び及び第1の回転体10の外周長と缶Cの当初の内周長との差a’になっている。
【0030】
また、符号Lは、小幅平坦部Iを構成する回転方向前方側の稜線、すなわち図1において、第1の突起体13及び溝部23により形成される稜線を示している。符号Mは、小幅平坦部I及び2つ目の平坦部IIを形成する稜線、すなわち図1において、第2の突起体14及び溝部24により形成される稜線を示しており、符号Nは、缶Cが一回転した際に形成された平坦部XVIを構成する回転方向後方側の稜線を示している。
【0031】
この状態から、さらに上記各回転体10、20及び缶Cを回転させることで、図4に示すように、稜線Lを超えた付近までを平坦に形成する。ここで、このときの回転数rは、稜線Lを超え、稜線M未満の範囲まで回転すること、すなわち次式で示される範囲でなされる。
D/d<r≦2+D/d・(1−n)/n
ただし、
D:缶の内径
d:第1の回転体の直径
n:缶C胴体部に形成する平坦部の数
ここで、回転数rは、例えばD=66.1(mm)、d=64.7(mm)、n=16として、1.02<r≦1.04に設定される。
【0032】
このように設定された回転数rだけ上記各回転体10、20が回転したことを検出手段30が検出し、その結果に基づいて制御手段31が図示しない駆動機構を停止する。その結果、稜線Lが押圧されて平坦になり、これによって形成された平坦部を挟む稜線Mと稜線Nとの間隔W+a’が、上記間隔Aと同等になることで、缶Cの周方向に渡って等幅の平坦部を形成することが可能になる。
【0033】
以上説明したように、本実施形態による缶の形成方法及び形成装置1によれば、缶C胴体部にその周方向に向けて順次、軸方向に延びる同幅の平坦部を形成することが可能になり、これにより、塗装不良を発生させず、さらに美観にも優れた缶を提供することが可能になる。
【0034】
なお、本実施形態においては、缶Cの胴体部に平坦部を形成するために、第2の回転体20を第1の回転体10の軸線方向に付勢したが、該付勢手段を使用せずとも缶Cの胴体部に略平坦部を形成することが可能である。
すなわち、突起体11、13、14が缶Cと共に溝部21、23、24に嵌入され、上記各回転体10、20及び缶Cが回転する際、缶C胴体部が、第2の回転体20の外周面22、25により押圧されるとともに、上記嵌入部分により、缶Cのすべりが防止されるため、缶C胴体部に効率的に回転方向後方側の引張力を作用させることができる。これによって、缶C胴体部に略平坦部を形成することも可能である。
【0035】
また、缶Cの内周面に突起体11、13、14を備える第1の回転体10の外周面を当接させ、缶Cの外周面に溝部21、23,24を備える第2の回転体20の外周面を当接させる構成としたが、その逆であっても良い。
さらに、検出手段30を第1の回転体10と第2の回転体20とにそれぞれ設けたが、いずれか一方にのみ設けてもその機能に変わりはない。
【0036】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明によれば、缶胴体部にその周方向に向けて順次、軸方向に延びる平坦部を形成することが可能になる。さらに、缶胴体部にその周方向に向けて軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を形成することが可能になる。
【0037】
請求項2に係る発明によれば、缶胴体部にその周方向に向けて軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を形成することが可能になる。
【0038】
請求項3に係る発明によれば、缶胴体部にその周方向に向けて順次、軸方向に延びる平坦部を形成することが可能になる。さらに、缶胴体部にその周方向に向けて軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を形成することが可能になる。
【0039】
請求項4に係る発明によれば、上記各回転体のうちいずれか1つの外周面に形成される上記複数の突起体または溝部の間が平面となっているため、上記缶の胴体部に平坦部を確実に形成することが可能になる。
【0040】
請求項5に係る発明によれば、缶胴体部にその周方向に向けて軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を形成することが可能になる。
【0041】
請求項6に係る発明によれば、缶胴体部にその周方向に向けて軸方向に延びる複数の等幅の平坦部を自動で形成することが可能になる。
【0042】
請求項7に係る発明によれば、缶胴体部に塗装不良を生じさせることなく、更に美観にも優れた缶を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として示した缶形成方法を実施するための缶形成装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】 図1に示す缶形成装置の一部拡大図である。
【図3】 図1に示した缶形成装置により途中まで形成された缶Cの一部展開図である。
【図4】 図1に示した缶形成装置により形成された缶Cの一部展開図である。
【図5】 図1に示す缶の形成装置において、突起体及び溝部の各回転体上に形成される間隔が同等である場合に形成される缶Cの一部展開図である。
【図6】 図1に示す缶の形成装置において、突起体及び溝部の各回転体上に形成される間隔が同等である場合に形成される缶Cの一部展開図である。
【符号の説明】
1 缶形成装置
10 第1の回転体
11、13、14 突起体
20 第2の回転体
21、23、24 溝部
30 検出手段
31 制御手段
A 同幅
C 缶
D 缶の内径
L 稜線部
X 第1の回転体の回転軸線
Y 第2の回転体の回転軸線
W 小幅
d 第1の回転体の直径
n 缶胴体部に形成する平坦部の数
r 各回転体の回転数
I 小幅平坦部
II、XVI 同幅の平坦部

Claims (7)

  1. 互いに平行な回転軸線を中心に、外周面上にその周方向に間隔を置いて軸方向に延在する突起体を備えた第1の回転体と、
    外周面上に上記突起体と対応する幅及び間隔を持ち、軸方向に延在する溝部を備えた第2の回転体とを回転自在に支持し、
    有底円筒形状に形成された缶本体を、その胴体部の周面が、上記各回転体の外周面に沿って位置するように配置し、上記各回転体の外周面が、上記缶の胴体部を内周面側と外周面側とから押圧することにより、該胴体部にその周方向に向けて順次、軸方向に延びる同幅の平坦部を形成する缶形成方法であって、
    上記平坦部の幅より小幅の小幅平坦部を形成後、上記平坦部と同幅の平坦部を順次形成し、その後、上記小幅平坦部を構成する回転方向前方側の稜線部までを押圧することにより、該小幅平坦部を他の平坦部と同幅の平坦部に形成することを特徴とする缶形成方法。
  2. 請求項1記載の缶形成方法において、
    上記小幅平坦部の幅と、上記各回転体の回転数とが、次式、
    W=Dπ(1−n)/n+dπ
    D/d<r≦2+D/d・(1−n)/n
    ただし、
    W:小幅平坦部の幅
    D:缶の内径
    d:缶の内周面と当接した回転体の直径
    n:缶胴体部に形成する平坦部の数
    r:各回転体の回転数
    を満たすことを特徴とする缶形成方法。
  3. 有底円筒形状に形成された缶本体の胴体部にその周方向に対して複数の軸方向に延びる平坦部を、互いに平行な回転軸線を中心に回転自在に支持された、第1の回転体と、第2の回転体とにより、上記缶周方向に対して等幅に形成する缶形成装置であって、
    上記第1の回転体の外周面には、その周方向に渡って複数の突起体が該第1の回転体の軸線方向に沿って連設され、これら複数の突起体の間隔が、上記平坦部の幅に対応する寸法とされるとともに、そのうちの少なくとも1つが他よりも小となる関係を持って形成され、
    一方、上記第2の回転体の外周面には、その周方向に渡って複数の溝部が形成され、該複数の溝部は、上記突起体の間隔及び幅に対応する寸法とされることを特徴とする缶形成装置。
  4. 請求項3に記載の缶形成装置において、
    上記各回転体のうちいずれか1つの外周面に形成される上記複数の突起体または溝部の間が平面となっていることを特徴とする缶形成装置。
  5. 請求項3に記載の缶形成装置において、
    上記第1の回転体及び第2の回転体の回転数と、上記他よりも小となる関係を持って形成される上記間隔とが、次式、
    D/d<r≦2+D/d・(1−n)/n
    W=Dπ(1−n)/n+dπ
    ただし、
    D:缶の内径
    W:第1の回転体及び第2の回転体の外周面に形成される他よりも小となる関係を持って形成される突起体及び溝部の間隔
    d:缶の内周面と当接した回転体の直径
    n:缶胴体部に形成する平坦部の数
    r:各回転体の回転数
    を満たすことを特徴とする缶形成装置。
  6. 請求項3に記載の缶形成装置において、
    上記各回転体の回転数を検出する検出手段と、
    上記検出手段により検出した検出結果に基づいて上記各回転体の回転を制御する制御手段とを備えることを特徴とする缶形成装置。
  7. 缶胴体部に周方向に渡って軸線方向に延びる複数の等幅の平坦部を有する缶本体であって、
    請求項1または2に記載の缶形成方法により形成されたことを特徴とする缶本体。
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