JP3833218B2 - 2群ズームレンズ - Google Patents

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Description

本発明は、CCDやCMOS等の受光素子を用いた小型ビデオカメラ、監視用カメラ、デジタルカメラ、携帯電話機搭載カメラ等に使用されるメガオーダの高画素に対応した小型軽量の2群ズームレンズに関するものである。
CCDやCMOS等の受光素子は、1/3インチから1/4インチと随時小型化されてきており、これに伴って、カメラ自体も小型化されてきている。これらに組み込まれる撮影レンズはもとよりズームレンズにあっても同様に小型化、軽量コンパクト化の要求が高まってきている。さらに、CCD等の受光素子は、CCDの小型化とは裏腹にメガオーダの高画素化となってきている。このような高画素の受光素子を用いたカメラに使用されるズームレンズも必然的に高い光学性能を発揮できるものでなければならなくなってきた。従来、この手の高い光学性能を発揮させるためには、多数枚のレンズを用いて収差補正を行なってきたのが実状である。
また、CCDやCMOS等の受光素子の特徴として、各画素に取り込まれる光線角度に制約があり、これを無視すると周辺光量が減少し、周辺部の暗い映像となってしまう。従来では、これに対応するため、電気的補正回路を設け、あるいは、受光素子の画素と対をなすようにマイクロレンズを配置するなどして素子面への光量拡大を図る方策が取られていた。
しかし、これらの方策はいずれもコストアップの要因となるものである。そこで、射出瞳位置を長くしてシェーディングを防ぎ、併せて、光学系と受光素子との間にIR・UVカットフィルタなどを介在させる必要性から後側焦点距離を長くする必要があるので、レトロフォーカスタイプのズームレンズとすることが必要となってくる。
従来において、類似タイプの2群構成のズームレンズとしては、例えば、ズーム比が2.1倍以上で薄型化を狙った良好な結像性能をもった35ミリ用のレンズを基幹としたものが次の特許文献1などに開示されている。
特開平5−88084号公報
ここで、上記公報に開示の2群構成のズームレンズにおいては、ズーム比を2.1倍以上としているが、ワイド側ではディストーションが(−)5%程度と大きく、加えて、周辺光量が急激に減少している。また、テレ側では第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とによる光軸上の空気間隔が既に少なく、よって、機構上必要な空気間隔を考慮するとズーム比は凡そ2.5倍程度が限界と考えられる。
本発明の課題は、デジタルカメラや携帯電話機搭載カメラに見合うように小型で、メガオーダの高画素に対応した高性能を有し、しかも3倍程度のズーム比をもった軽量コンパクトな2群構成のズームレンズを提供することにある。
本発明の2群ズームレンズは、
物体側に配列された負のパワーを有する第1レンズ群と、像面側に配列された正のパワーを有する第2レンズ群とを備えており、
前記第1レンズ群は、物体側に配列された負のパワーを有する第1レンズと、像面側に配列された正のパワーを有する第2レンズとを備え、
前記第1レンズの像面側レンズ面には凹面が形成され、前記第2レンズの物体側レンズ面には凸面が形成されており、
前記第2レンズ群は、物体側に配列された前群レンズと、像面側に配列された後群レンズとを備え、
前記前群レンズは一枚の第3レンズからなり、当該第3レンズは、物体側レンズ面に凸面が形成された凸レンズであり、
前記後群レンズは、物体側に位置する一枚の合成レンズと像面側に位置する一枚の第6レンズのみから構成され、前記合成レンズは物体側に位置する第4レンズおよび像面側に位置する第5レンズを貼り合せた構成の負のパワーを有し、前記第6レンズは負のパワーを有し、
前記第4レンズは、物体側レンズ面に凸面が形成された正のパワーを有するレンズであり、
前記第5レンズは、像面側レンズ面に凹面が形成された負のパワーを有するレンズであり、
前記第1レンズ群のレンズ面のうち、少なくとも2面は非球面であり、前記第2レンズ群のレンズ面のうち、少なくとも2面は非球面であり、
全光学系におけるワイド端のときの、半画角をθw、前記第1レンズの物体側レンズ面から結像面までの光軸上の距離をΣdW、前記第1レンズ群の焦点距離をfA、前記第2レンズ群の焦点距離をfB、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2としたとき、下記の条件式を満たしており、
0.65<|fB/fA|<0.75
0.05<|f1/f2|<0.2
10<tanθw・ΣdW<15
前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を光軸上に沿って変化させることにより変倍を行うことを特徴としている。
特に、前記第1レンズの物体側レンズ面を非球面とする場合には、変曲点を有する非球面とすることが望ましい。このようにすれば、ワイド側における歪曲収差やコマ収差、非点収差などの画面周辺部の収差補正を有効に機能させることができる。
また、前記第1レンズの屈折率Nd1、およびアッベ数νd1を、それぞれNd1<1.6、νd1>50とし、前記第2レンズの屈折率Nd2、およびアッベ数νd2を、それぞれNd2<1.6、νd2<35とすることが望ましい。これにより、軸上の色収差および倍率の色収差を良好に補正する事が出来ると共に、第1および第2レンズをプラスチックレンズとすることができる。この結果、第1レンズ群はもとより全光学系の軽量化を図ることができる。また、ズーム動作時の摺動抵抗を低減できるので、ズーミングを容易にすることができる。
本発明の2群ズームレンズでは、変倍にあたって、第2レンズ群を光軸上に沿って第1レンズ群の側に接近させることによりワイド端からテレ端に切り換わり、逆に、第2レンズ群を第1レンズ群から遠ざかる方向に移動させることによりテレ端からワイド端に切り換わる。かかる変倍操作によって生じる像面移動の補正は、第1レンズ群を第2レンズ群の移動に伴って移動させて像面位置を一定に保つことにより行うことができる。ワイド端からテレ端に変倍するに当り、第1レンズ群を、第2レンズ群の側に接近させた後に再び第2レンズ群から遠ざかる方向に移動させることにより、3倍のズーム比を確保することが可能である。
上記のように、本発明の2群ズームレンズは条件式(1)〜(3)を満たしている。
0.65<|fB/fA|<0.75 (1)
0.05<|f1/f2|<0.2 (2)
10<tanθw・ΣdW<15 (3)
但し、
fA :第1レンズ群の焦点距離
fB :第2レンズ群の焦点距離
f1 :第1レンズ群の第1レンズの焦点距離
f2 :第1レンズ群の第2レンズの焦点距離
ΣdW:全光学系のワイド端における第1レンズの物体側第1レンズ面より結像面ま
での光軸上の距離
θw :ワイド端における半画角(画角の1/2)
条件式(1)は、ズームレンズの全長を規制するもので、この種のレンズでは一般に、テレ端、またはワイド端のいずれかにおいて全長が最小になるように設定することが望ましく、本発明においては、ワイド端に対しテレ端が最小になるようにfA、およびfBのパワーを設定している。本発明ではワイド端における第1レンズの物体側レンズ面から結像面までの光軸上の距離をΣdWとし、テレ端における全光学全長をΣdTとしたとき、0.9<ΣdW/ΣdT<1.2程度、好ましくは、1.0<ΣdW/ΣdT<1.2となるように設定するのが望ましい。
条件式(1)の上限0.75を超えるとテレ側の全長が長くなり、本来の小型化を満たすことができなくなる。また、下限の0.65を超えるとテレ端の全長を短くすることはできるが、ワイド端の全長が長くなってしまい、小型化の目的に適さない。また、第2レンズ群のパワーが強くなりすぎて各収差に対して安全に保つことができなくなる。
条件式(2)は、ズーム全域における軸上の色収差および倍率の色収差に関するものであり、上限の0.2を超えるとワイド側の軸上色収差が増大し、画面中心部の性能が劣化する。また、下限の0.05を下回ると、ワイド側における倍率の色収差が補正できなくなる。
条件式(3)は、ワイド端における全光学系の全長と画角を規定するものであり、上限の15を超えると全長が長くなり過ぎて、目的とする小型化を満たすことができないばかりか、ズーム系の広角化も達成できなくなる。また、下限の10を超えると全長は短くできるが各レンズ群のパワーが強くなると共に、各レンズのパワーも強くなるためレンズの加工が不利となることとズーム全域における安定した収差補正ができなくなる。
本発明の2群ズームレンズでは、第2レンズ群の後群レンズを負のパワーを有する合成レンズと、同じく負のパワーを有する第6レンズから構成することにより、第2レンズ群の主点の位置を物体側に移動させることができるため、全光学系の全長を短くできる。また、第1レンズ群をプラスチックレンズとすることができるので、軽量化を図ることができると共にズーム作動を円滑に行なうことが可能となる。さらに、第1レンズの物体側レンズ面を変曲点をもたせた非球面とすることにより、ワイド側の歪曲収差やコマ収差などの軸外の収差補正を良好に行なうことができ、さらに、非球面を活用してメガオーダの高解像度を達成することができる。従って、本発明によれば、メガオーダの高画素に対応した光学性能を備えた小型・コンパクトで軽量な2群ズームレンズを実現できる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した2群ズームレンズの各実施例について説明する。
図1(a)は、実施例1に係るズームレンズ100のワイド端での状態を示す構成図である。ズームレンズ100は、物体側より結像面9に向かって配列された、負のパワーを有する第1レンズ群Aと正のパワーを有する第2レンズ群Bとによって構成されている。また、第3レンズ3の物体側には絞り7が配置され、第2レンズ群Bと結像面9の間にはカバーガラス8が配置されている。
第1レンズ群Aは、像面側レンズ面に凹面が形成された負のパワーを有する第1レンズ1と、物体側レンズ面が凸面となっている正のパワーを有するメニスカスの第2レンズ2から構成されている。第2レンズ群Bは前群レンズIおよび後群レンズIIから構成されている。
第2レンズ群Bにおける物体側に位置する前群レンズIは、物体側レンズ面に凸面が形成された正のパワーを有する第3レンズ3からなる。後群レンズIIは、第4レンズ4および第5レンズ5を貼り合せた構成の負のパワーを有する合成レンズ(接合レンズ)と、同じく負のパワーを有する第6レンズ6から構成されている。
合成レンズの物体側に位置している第4レンズ4は、物体側レンズ面が凸面となっている正のパワーを有するレンズである。合成レンズの像面側に位置している第5レンズ5は、像面側レンズ面に凹面が形成された負のパワーを有するレンズである。一方、第6レンズは、物体側レンズ面が凹面となっている負のパワーを有するメニスカスレンズである。なお、本例の合成レンズは光学ガラスからなる合成レンズである。
ここで、第1レンズ1、第2レンズ2、第3レンズ3、および第6レンズ6は、それぞれ、両側のレンズ面が非球面となっており、第1レンズ1の物体側レンズ面は変曲点を有する非球面となっている。
ズームレンズ100のズーム方式は、第2レンズ群Bを光軸100aに沿って移動させることにより変倍を行ない、第1レンズ群Aによって像面位置の補正を行なうものである。図1(b)に示すように、ワイド端Wからテレ端Tに向かってズーミングすると、第2レンズ群Bは、直線bで示すように、物体側に徐々に移動する。これに対して、第1レンズ群Aは、曲線aで示すように、像面側に徐々に移動した後に物体側に徐々に戻るという移動形態を採る。
ズームレンズ100の全光学系のレンズデータは次のとおりである。
Fナンバー: 3.0 4.26 5.65
焦点距離: 3.70 7.13 11.03mm
fA: −7.355mm
fB: 4.987mm
f1: −5.909mm
f2: 30.732mm
f45: −14.977mm
ΣdW: 19.057mm
tanθw: 0.6216
(注)f45は、後側レンズの第4レンズと第5レンズの合成焦点距離である。
これらの符号の意味は後述の実施例2、3においても同様である。
表1Aにはズームレンズ100の各レンズデータを示し、表1Bには非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示してある。表1Aにおいて、iは物体側より数えたレンズ面の順番を表し、Rはレンズ面の曲率半径を表し、dはレンズ面間の距離を表し、Ndは各レンズの屈折率を表し、νdは各レンズのアッベ数を表す。また、番号iに星印が付いているレンズ面は非球面である。なお、表1Aにおける右端の列におけるW、S、Tは、それぞれ、ワイド端、スタンダードおよびテレ端におけるレンズ面間の距離dを表している。
Figure 0003833218
Figure 0003833218
レンズ面に採用する非球面形状は、光軸方向の軸をX、光軸に直交する方向の高さをH、円錐係数をk、非球面係数をA、B、C、Dとすると、次式により表すことができる。
なお、各記号の意味、および非球面形状を表す式は、後述の実施例2、3においても同様である。
Figure 0003833218
図4は、実施例1に係るズームレンズ100における諸収差を示す収差図である。(W)はワイド、(S)はスタンダード、(T)はテレの位置を示し、SAは球面収差、ASは非点収差、DISTはディストーションを表している。これらの記号の意味は、後述の実施例2、3においても同様である。
本実施例1に係るズームレンズ100では、第1レンズ1の屈折率およびアッベ数がそれぞれNd1=1.5247、νd1=56.2であり、第2レンズの屈折率およびアッベ数がそれぞれNd2=1.585、νd2=29.9である。したがって、Nd1<1.6,νd1>50,Nd2<1.6,νd2<35の各条件を満足している。
また、ズームレンズ100は次の条件式(1)〜(3)を満足している。
0.65<|fB/fA|<0.75 (1)
0.05<|f1/f2|<0.2 (2)
10<tanθw・ΣdW<15 (3)
但し、
fA :第1レンズ群の焦点距離
fB :第2レンズ群の焦点距離
f1 :第1レンズ群の第1レンズの焦点距離
f2 :第1レンズ群の第2レンズの焦点距離
θw :ワイド端における半画角
ΣdW:ワイド端における第1レンズの物体側第1レンズ面から結像面までの光軸上の距離
すなわち、|fB/fA|=0.678、|f1/f2|=0.192、tanθw・ΣdW=11.85となり、条件式(1)〜(3)を満足している。
図2は実施例2に係るズームレンズ200のワイド端の状態を示す構成図である。ズームレンズ200の光学系の構成は実施例1と基本的に同一であり、物体側より結像面に向かって、負のパワーを有する第1レンズ群Aと正のパワーを有する第2レンズ群Bにより構成されている。また、第1レンズ群Aは、像面側に小さな凹面を向けた負のパワーを有する第1レンズ11と、物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第2レンズ12からなる。第2レンズ群Bは前群レンズIと後群レンズIIからなり、前群レンズIは、物体側に小さな凸面を向けた正のパワーを有する第3レンズ13である。後群レンズIIは、物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第4レンズ14と像面側に凹面を向けた負のパワーを有する第5レンズ15の接合レンズと、物体側に凹面を向けた負のパワーを有する第6レンズ16とからなっている。当該接合レンズは負のパワーを有する光学ガラスからなる合成レンズである。第1レンズ11、第2レンズ12、第3レンズ13および第6レンズ16のレンズ面の両面は非球面となっており、第1レンズ11の物体側レンズ面は変曲点を有する非球面となっている。第3レンズ13の物体側には絞り17が配置され、第6レンズ16と結像面9との間にはカバーガラス8が配置されている。なお、ズームレンズ200のズーム方式は、実施例1のズームレンズ100と同様である。
ズームレンズ200の全光学系のレンズデータは次のとおりである。
Fナンバー: 3.0 4.23 5.63
焦点距離: 3.70 7.13 11.04mm
fA: −7.36mm
fB: 4.98mm
f1: −6.15mm
f2: 38.14mm
f45: −19.204mm
ΣdW: 19.055mm
tanθw: 0.6216
表2Aにはズームレンズ200の各レンズ面のレンズデータを示し、表2Bには非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示してある。
Figure 0003833218
Figure 0003833218
図5は、ズームレンズ200の諸収差を示す収差図である。
ズームレンズ200では、第1レンズ11の屈折率およびアッベ数がそれぞれNd1=1.5247、νd1=56.2であり、第2レンズ12の屈折率およびアッベ数がそれぞれNd2=1.585、νd2=29.9である。したがって、Nd1<1.6,νd1>50,Nd2<1.6,νd2<35の各条件を満足している。
また、ズームレンズ200は条件式(1)〜(3)を満足している。すなわち、|fB/fA|=0.677、|f1/f2|=0.16、tanθw・ΣdW=11.84である。
図3は実施例3に係るズームレンズ300のワイド端の状態を示す構成図である。ズームレンズ300も実施例1のズームレンズ100と基本的に同様であり、物体側より順に結像面に向かって、負のパワーを有する第1レンズ群Aと正のパワーを有する第2レンズ群Bにより構成されている。第1レンズ群Aは、像面側に小さな凹面を向けた負のパワーを有する第1レンズ21と、物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第2レンズ22からなる。第2レンズ群Bは前群レンズIと後群レンズIIによって構成されている。前群レンズIは、物体側に小さな凸面を向けた正のパワーを有する第3レンズ23である。後群レンズIIは、物体側に凸面を向けた正のパワーを有する第4レンズ24と像面側に小さな凹面を向けた負のパワーを有する第5レンズ25との接合レンズと、像面側に凸面を向けた負のパワーを有する第6レンズ26とによって構成されている。当該接合レンズは光学ガラスからなる負のパワーを有する合成レンズである。第1レンズ21、第2レンズ22、第3レンズ23、および第6レンズ26のレンズ面の両面が非球面であり、第1レンズ21の物体側レンズ面が変曲点を有する非球面となっている。第3レンズ27の物体側には絞り27が配置されており、第6レンズ26と結像面9との間には、カバーガラス8が配置されている。なお、ズームレンズ300のズーム方式は、実施例1のズームレンズ100と同様である。
ズームレンズ300の全光学系のレンズデータは次のとおりである。
Fナンバー: 2.86 4.01 5.37
焦点距離: 3.70 7.15 11.08mm
fA: −7.38mm
fB: 4.96mm
f1: −5.88mm
f2: 31.61mm
f45: −13.534mm
ΣdW: 18.968mm
tanθw: 0.6216
表3Aにはズームレンズ300の各レンズ面のレンズデータを示し、表3Bには非球面とされたレンズ面の非球面形状を規定するための非球面係数を示してある。
Figure 0003833218
Figure 0003833218
図6は、ズームレンズ300における諸収差を示す収差図である。
ズームレンズ300では、第1レンズ21の屈折率およびアッベ数がそれぞれNd1=1.5247、νd1=56.2であり、第2レンズ22の屈折率およびアッベ数がそれぞれNd2=1.585、νd2=29.9である。したがって、Nd1<1.6,νd1>50,Nd2<1.6,νd2<35の各条件を満足している。
また、ズームレンズ300は、条件式(1)〜(3)を満足している。すなわち、|fB/fA|=0.67、|f1/f2|=0.186、tanθw・ΣdW=11.79である。
実施例1に係るズームレンズ100の光学系の概略構成図である。 実施例2に係るズームレンズ200の光学系の概略構成図である。 実施例3に係るズームレンズ300の光学系の概略構成図である。 実施例1に係るズームレンズ100の収差図である。 実施例2に係るズームレンズ200の収差図である。 実施例3に係るズームレンズ300の収差図である。
符号の説明
1、11、21 第1レンズ
2、12、22 第2レンズ
3、13、23 第3レンズ
4、14、24 第4レンズ
5、15、25 第5レンズ
6、16、26 第6レンズ
7 絞り
8 カバーガラス
9 結像面
I 前群レンズ
II 後群レンズ
A 第1レンズ群
B 第2レンズ群
100、200、300、 ズームレンズ

Claims (4)

  1. 物体側に配列された負のパワーを有する第1レンズ群と、像面側に配列された正のパワーを有する第2レンズ群とを備えており、
    前記第1レンズ群は、物体側に配列された負のパワーを有する第1レンズと、像面側に配列された正のパワーを有する第2レンズとを備え、
    前記第1レンズの像面側レンズ面には凹面が形成され、前記第2レンズの物体側レンズ面には凸面が形成されており、
    前記第2レンズ群は、物体側に配列された前群レンズと、像面側に配列された後群レンズとを備え、
    前記前群レンズは一枚の第3レンズからなり、当該第3レンズは、物体側レンズ面に凸面が形成された凸レンズであり、
    前記後群レンズは、物体側に位置する一枚の合成レンズと像面側に位置する一枚の第6レンズのみから構成され、前記合成レンズは物体側に位置する第4レンズおよび像面側に位置する第5レンズを貼り合せた構成の負のパワーを有し、前記第6レンズは負のパワーを有し、
    前記第4レンズは、物体側レンズ面に凸面が形成された正のパワーを有するレンズであり、
    前記第5レンズは、像面側レンズ面に凹面が形成された負のパワーを有するレンズであり、
    前記第1レンズ群のレンズ面のうち、少なくとも2面は非球面であり、前記第2レンズ群のレンズ面のうち、少なくとも2面は非球面であり、
    全光学系におけるワイド端のときの、半画角をθw、前記第1レンズの物体側レンズ面から結像面までの光軸上の距離をΣdW、前記第1レンズ群の焦点距離をfA、前記第2レンズ群の焦点距離をfB、前記第1レンズの焦点距離をf1、前記第2レンズの焦点距離をf2としたとき、下記の条件式を満たしており、
    0.65<|fB/fA|<0.75
    0.05<|f1/f2|<0.2
    10<tanθw・ΣdW<15
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔を光軸上に沿って変化させることにより変倍を行う2群ズームレンズ。
  2. 請求項1において、
    前記第1レンズの物体側レンズ面は変曲点を有する非球面となっている2群ズームレンズ。
  3. 請求項1または2において、
    前記第1レンズの屈折率をNd1、アッベ数をνd1、前記第2レンズの屈折率をNd2、アッベ数をνd2としたとき、下記の条件を満たしている2群ズームレンズ。
    Nd1<1.6
    νd1>50
    Nd2<1.6
    νd2<35
  4. 請求項1ないし3のうちのいずれかの項において、
    テレ端における全光学全長をΣdTとしたとき、
    0.9<ΣdW/ΣdT<1.2
    を満たしている2群ズームレンズ。
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