JP3832999B2 - 管体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は管体構造に関し、特に一方の管部材と他方の管部材とが突き合わせ接合されることによって形成された管体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
このような管体として、図3に示すように直管として製造されたFRPM製の原管1を切断線2に沿って斜め切りすることにより、一対の直管状の管部材3、4を形成し、この切断線2に沿って管部材3、4どうしを互いに軸心まわりに180度回転させ、図4に示すようにその状態で突き合わせ接続することによって、所定の曲げ角度を有する曲管5としたものが知られている。6はその接合部である。接合部6の内周および外周には積層接着部7が形成されている。
【0003】
このような曲管5において、突き合わせ接続に際しては、管部材3、4どうしを突き合わせた後、切断線2に沿った切断時の誤差等から生じる小さな間隙に接着剤を充填して隙間をなくし、その後に積層接着を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような曲管5は、その曲がり方向を水平方向として道路下などの地中に埋設されることが多いが、図5に示すように上方から車両などの荷重8が負荷された場合は、それぞれの管部材3、4は鉛直方向にたわみ、曲がりの背側の部分9、腹側の部分10ともに水平方向に膨らむように変形する。このとき、図6において仮想線で示すように、曲がりの腹側の部分10では管部材3と管部材4とが干渉することにより局所的な圧縮応力が発生し、背側の部分9では管部材3と管部材4の端面どうしが互いに離れていくことにより大きな引張応力が発生する。このため、比較的小さい変形で曲管5が接合部6において破壊することがあるという問題点を有する。
【0005】
そこで本発明は、このような問題点を解決して、一方の管部材と他方の管部材とが突き合わせ接合されることによって形成された曲管などの管体において、その接合部が破壊にいたる危険性を低下できるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、一方のFRPM製の管部材と他方のFRPM製の管部材とを突き合わせ接合することで、曲がり管またはT字管を形成する管体を構成し、突き合わせ部における前記一方の管部材と他方の管部材との間に、前記管体へ径方向の荷重が作用したときのこの管体のたわみ変形に対する追従性を有したエポキシ系の弾性パテを充填し、この弾性パテおよびその近傍の管部材の部分に樹脂含浸ガラス繊維層を接着したものである。
【0007】
このような構成であると、FRPM製の管体に径方向の荷重が負荷されて、この管体にたわみ変形が生じた場合に、それに追従してエポキシ系の弾性パテが変形するため、管部材どうしを直接突き合わせて接合したものよりもたわみ性が向上し、荷重が負荷された場合に破壊に至る危険性が低下する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1において、3、4は一対の管部材で、これらは図3〜図6に示したものと同様の構成であり、曲管を形成している。ここでは、管部材3、4どうしの突き合わせ部において、これら管部材3、4どうしの間に全周にわたる隙間を設け、この隙間に、機械的な変形に対して追従性の高い弾性体11が充填されている。この弾性体11を形成する材料としては、エポキシ系の弾性パテが用いられる。そして、このように弾性体11を充填した状態で、この弾性材11およびその近傍の管部材3、4の部分の内周および外周に積層接着部7が形成されている。この積層接着部7は、樹脂含浸ガラス繊維を積層接着したりワインディング接着することによって形成される。
【0010】
このような構成の曲管が、その曲がり方向を水平方向として配管され、その上方から荷重が負荷された場合には、図5に示した場合と同様に、図1において仮想線で示すような変形が生じる。このとき、曲がりの腹側の部分10では弾性体11が圧縮変形することにより、管部材3、4どうしが干渉することが抑制される。一方、背側の部分9では、管部材3、4どうしの変形に対して弾性体11が引張変形して追従する。そのため、管部材3、4どうしを直接突き合わせて接合したものよりもたわみ性が向上し、荷重が負荷された場合に破壊の至る危険性を低下させることができる。
【0011】
図2は、本発明の他の実施の形態の管体構造を示す。この管体はT字管21で、一方の管部材としての直管22に穴23を開け、この穴23の三次元的な形状に合わせて端部を切断した他の管部材としての直管24を、この穴23の周囲において直管22に突き合わせて接着している。これによって、本管としての直管22から分岐管としての直管24が分岐したT字管21が形成される。
【0012】
この場合も、図示のように直管22、24どうしの突き合わせ部にあらかじめ所定の隙間を形成しておき、その隙間に、機械的な変形に対して追従性の高い弾性体11が充填されている。
これによって、本管としての直管22や分岐管としての直管24に荷重が負荷された場合でも、弾性体11がこれらの管22、24の変形に追従することにより、T字管21のたわみ性が向上し、荷重が負荷された場合に破壊に至る危険性を低下させることができる。
【0013】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、一方のFRPM製の管部材と他方のFRPM製の管部材とが突き合わせ接合されることで、曲がり管またはT字管を形成するように構成された管体において、突き合わせ部における前記一方の管部材と他方の管部材との間に、前記管体へ径方向の荷重が作用したときのこの管体のたわみ変形に対する追従性を有したエポキシ系の弾性パテを充填したため、管体に径方向に荷重が負荷されて、この管体にたわみ変形が生じた場合に、それに追従してエポキシ系の弾性パテが変形し、このため管部材どうしを直接突き合わせて接合したものよりもたわみ性を向上させることができ、荷重が負荷された場合に破壊に至る危険性を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の管体構造を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態の管体構造を示す断面図である。
【図3】従来の構造の管体の製造方法を説明するための図である。
【図4】図3の次の段階を示す図である。
【図5】図4の管体に荷重が負荷されたときの状態を示す横断面図である。
【図6】図4の管体に荷重が負荷されたときの状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
3 管部材
4 管部材
5 曲管
11 弾性体
22 直管
24 直管
Claims (1)
- 一方のFRPM製の管部材と他方のFRPM製の管部材とを突き合わせ接合することで、曲がり管またはT字管を形成する管体を構成し、突き合わせ部における前記一方の管部材と他方の管部材との間に、前記管体へ径方向の荷重が作用したときのこの管体のたわみ変形に対する追従性を有したエポキシ系の弾性パテを充填し、この弾性パテおよびその近傍の管部材の部分に樹脂含浸ガラス繊維層を接着したことを特徴とする管体構造。
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