JP3832772B2 - 間仕切マウント - Google Patents

Description

発明の背景
間仕切システムは、建物又は部屋の部分を分離すべく、しばしば使用される。間仕切は、埃、雑音、光、臭い等の障壁として機能する。建設ゾーンにおいては、間仕切は、清浄な領域を作業領域から保護するのに、例えば、家具及び絨毯が一時的に保管されている領域を、木の床の新しい表面が出されつつある領域から保護するのに有用である。
建設現場における作業者は、間仕切を設置する際に、未熟な技法をしばしば使用する。ある者は、カーテン又は間仕切材料を、床、天井、及び隣接した壁に，単純に釘、ねじ、又はステープルで留め、結果的にそれらの表面に損傷を与える。他の者は、カーテン又はプラスチック・シートを、壁及び天井に、接着テープで留め、さもなければ、接着する。接着テープは、よく貼着し損ね、あるいは、仮にそれが貼着すると、接着テープが除去される際に、塗料は、通常、接着テープと共に引き剥され、又は接着剤が残る。
他の者は、間仕切を建設するための、より賢明な技法を使用する。米国特許第４，７９４，９７４号は、ばね荷重式の伸長可能な支持脚部を有するカーテン壁を開示しており、それらの支持脚部は、天井に沿って整合させられるヘッダー要素を支持する。カーテンは、ヘッダー要素に、各ヘッダー要素の長さに沿う締結具によって装着される。このデザインは、幾つかの制限を受ける。支持ポール、ヘッダー要素、締結具、及びカーテンは、全て、専用のハードウェアからなっており、これらの専用のハードウェアは、製造コストを上昇させる。特に、カーテンは、締結具を適合させるべくデザインされなければならない。更に、設置は、多数の締結具のために、面倒であり且つ時間が掛かりそうであり、しかも、システムは、設置の間、トップヘビーになるように思われる。
米国特許第４，７０８，１８９号は、床から天井まで延在する複数の支持ユニットを有するばね荷重式のカーテン支持体を開示している。各支持ユニットは、積み重ねが可能な延長部材、入れ子セクション、下部帯板、及び上部帯板を含んでいる。下部帯板及び上部帯板は、床及び天井に沿ってそれぞれ延在すると共に、床及び天井に沿う連続的な帯板をもたらすべく連動する。カーテンは、上部帯板を環状に囲み且つ延長ポールに適合すべくデザインされる。このデザインも、上部帯板の特定のサイズ及び形状と特定の延長ポールとを受容すべく特別にデザインされるカーテンを含む、専用のハードウェアを必要とする。構造は、かさばっており、設置するのが面倒なように思われる。
米国特許第５，３０８，２８０号は、炭鉱換気カーテン支持体を開示している。調節可能な延長ポールが、採掘坑の床と天井との間に立てられる。カーテン支持部材は、床に載っている延長ポールと天井との間で圧縮し、もって、圧縮力が、支持部材を天井に対して押圧し、これにより、カーテンは、天井に対して所定の場所で固定される。このデザインは、種々のタイプのカーテン材料を適合させるが、支持部材が特定の延長ポールに対してデザインされているので、それも、専用のハードウェアを必要とするという制限を受ける。更に、マウントが持ち上げられて設置された後にカーテンが設置されるので、設置は、高い天井の部屋においては勇気を試されることになるように思われる。支持部材の設置に続いて、設置者は、天井まで登り、支持部材の脚部を引き戻し、カーテンを挿入し、そして、支持部材を天井内へスナップ作用で戻さなければならない。家の建築計画においては、スナップ作用は、天井に損傷を与え得る。更に、設置者の手の届く範囲よりも高い天井の場合には、このデザインは、設置する勇気を証明することになるかもしれない。このデザインは、設置者が支持部材と天井との間に指を挟まれ得るという更に不運な可能性を提供する。
発明の概要
本発明は、従来技術の制限を克服する、間仕切マウント装置及び方法に向けられている。本発明の装置及び方法は、埃及び塗料のような汚染物が家又は事務所内の清浄な領域に入るのを防止することにおいて、建設ゾーン内での使用に適用可能である。また、本発明は、使用されるカーテン材料に応じて、視覚的な、臭いの、又は音の、一時的な障壁としても使用され得る。本発明は、標準のねじを備えている標準の延長ポール（例えば塗装工用ポール）を適合させるという利点を提供すると共に、商業的に入手可能な種々のカーテン材料又はドレープ材料（例えば、プラスチック、布等）と共存することができる。本発明は、建設ゾーン内の天井、床又は壁に損傷を与えることなく、さもなければ、傷跡を残すことなく、設置され且つ除去されるべくデザインされている「クリーン」システムである。組み立ては、容易且つ迅速であり、唯一人で完成させられ得る。本発明の間仕切を組み立てる好適な方法においては、カーテンマウント及びカーテンは、先ず床の上で組み立てられ、次いで天井まで持ち上げられ、これは、高い天井（例えば伽藍天井）の部屋での安全な設置を可能にする。
本発明の一実施例は、ばね荷重式マウントを備えており、このばね荷重式マウントは、近端部における穴と、圧縮機構と、遠端部における頭部とを含んでいる。穴は、標準の長さ調節可能なポール又は塗装工用ポールの端部を受容すべく構成されている。好適な実施例においては、圧縮機構は、マウントの内壁と頭部との間に、圧縮状態にあるばねを備えている。頭部は、圧縮機構によって天井に向けて押圧され、縦方向剛性が、設置されたマウントにもたらされる。頭部は、回り継手においてマウントと好適に接しており、もって、マウントは、天井に対してある範囲の方向で設置され得る。
頭部は、結合装置（例えばVelcro^TMフック・ループ締結ストリップ）、フック、又はクリップであって、カーテンの部分を受容すべく構成されているものを好適に含んでいる。本発明の第１の好適な実施例においては、頭部の面は、Velcro^TMフックのシートを含んでおり、このVelcro^TMフックのシートは、カーテンに取着されているVelcro^TMループのシートと接合する。Velcro^TMループとは反対側のカーテンの側部には、高摩擦材料が、マウントと天井との間に摩擦をもたらし、もって、カーテンは、天井に対して摺動しにくくなり、これにより、横方向剛性がもたらされる。
本発明の第２の好適な実施例においては、取り外し可能なクリップが、カーテンを頭部に結合する。クリップは、カーテン材料のセクションを受容し且つ頭部にスナップ係合し、さもなければ、頭部に固定すべく構成されている。クリップの背部に取着されている高摩擦材料が、上述のように、横方向剛性をもたらす。
別の実施例においては、カーテンマウントは、ねじを備えていないポールを受容すべく構成され得、即ちポールにおける対応する穴と接するピンを含み得る。更に、カーテンマウントの要素が、ポールに沿って分布させられ得る。天井のサイズが標準又は所定のものである場合には、延長ポールは、必ずしも調節可能である必要はない。
本発明の独創的な方法においては、ばね荷重式のカーテンマウントが、標準の調節可能なポールの端部に連結され、そして、ポールとマウントとの組み合わされた長さが床と天井との間の距離よりも僅かに長くなるように、ポールの長さが調節される。カーテンの部分が、カーテンマウントに取着される。カーテンとマウントとが、天井まで持ち上げられ、そして、マウントとポールとが、床と天井との間で圧縮される。この圧縮力は、頭部を天井に向けて押圧すべく働く。同じ圧縮力であって頭部上の高摩擦材料又はカーテンを介して働くものが、システムに横方向剛性をもたらす。
マウントは、支持なしに立っており、従って、追加の「破壊的な」装着手段（例えば、釘を打つこと又は接着テープを貼ること）を必要としない。その代わり、マウントは、天井又は床に永久的な損傷を与えることなく、設置され且つ除去される。
部屋又はその部分を横切って、天井と床との間に幾つかのマウントを配置することにより、部屋は、その部屋の他の部分の建設の間、家具等を保護すべく仕切られ得る。また、カーテンが、トンネル又はブースを建設すべく、天井及び／又は床に沿って設置され得る。間仕切の形状は、それぞれのマウントの空間位置に応じて可変である。
【図面の簡単な説明】
上述の及び他の本発明の目的、特徴及び利点は、好適な実施例についての以下のより具体的な説明、及び異なる図を通して同様の参照符号が同じ部分を指示する図面から、明らかになろう。図面は、必ずしも一定の縮尺ではなく、その代わり、本発明の原理を説明する際に、強調がなされている。
図１Ａ、図１Ｂ、及び図１Ｃは、本発明に係る、設置された間仕切の構成を示している。
図２は、本発明の２つの好適な実施例の主要な部品を示している。
図３Ａは、本発明に係るVelcro^TM−マウント構成体を有しているカーテンマウントの欠切側面図である。
図３Ｂは、本発明に係る適切な形状のカーテンと接する図３Ａのカーテンマウントの頭部の斜視図である。
図３Ｃは、本発明に係る図３Ａのカーテンマウントによって天井に装着されているカーテンの側面図である。
図４Ａは、本発明に係るクリップ−マウント構成体を有しているカーテンマウントの欠切側面図である。
図４Ｂは、本発明に係る図４Ａのカーテンマウントのクリップ及び頭部の相互作用の斜視図である。
図４Ｃは、本発明に係る図４Ａのカーテンマウントによって天井に装着されているカーテンの側面図である。
図５Ａは、本発明に係る延長ループを含むカーテンマウントの頭部の斜視図である。
図５Ｂは、本発明に係るカーテンマウント本体と延長ポールとの間のクランプされた境界部の側面図である。
図６は、本発明の種々の好適な別の実施例を用いているカーテンの設置を示している。
図７Ａ〜図７Ｆは、本発明に係る設置手順を示している。
図８Ａ〜図８Ｃは、カーテンを頭部に結合する別の実施例の斜視図である。
図９Ａ〜図９Ｃは、本発明に係るカーテンマウントの別の実施例の斜視図であって、別のカーテン結合器、別のポール境界部、及び別の圧縮機構を示しているものである。
好適な実施例の詳細な説明
図１Ａは、対向している壁３６Ａ、３６Ｂの間の部屋の床３４から天井３２まで延在している、設置された間仕切を示している。本発明に係る３つのカーテンマウント２４が、延長ポール２２上に装着されている。各延長ポールの底部における足部２６が、床と接していると共に、各カーテンの頂部における頭部２８が、天井３２と接している。足部及び頭部の接触点即ち接点は、ゴムのような柔らかい摩擦材料で覆われており、もって、システムの横方向剛性がもたらされると共に、天井及び床に傷が付くのが防止される。
各カーテンマウントは、圧縮機構（例えばばね）を含んでおり、この圧縮機構は、頭部２８を天井３２に押圧し、これにより、カーテン３０が、固定される。カーテン３０の設置前に、完全に伸長させられたカーテンマウント２４と組み合わさったポール長が、カーテンマウントが設置されるべき箇所における床３４から天井３２までの距離よりも僅かに大きくなされ得るように、延長ポール２２は、好適に調節可能である。例えば、ばねの圧縮範囲が２〜３インチであるならば、ポール２２及びマウント２４の全長は、床から天井３２までの高さよりも２〜３インチ長くなされ得、ばねは、システムが設置される際に圧縮される。あるいは、個々の所定の天井高さ用のサイズになされている塗装工用ポールのような調節不可能な標準ポールが、使用され得る。
図１Ｂは、隣合っている壁３６Ｂ、３６Ｃの間に延在している部屋の一部を仕切るべく設置されている本発明を示している。この図において、カーテン３０は、家具３８又は部屋の開放部分における他の構造物を、塗装の間に、埃又は破片から保護すべく設置されている。
図１Ｃは、トンネル又はブースとして構成されている本発明を示している。この設置においては、カーテン３０は、マウント２４Ａ、２４Ｂ、２４Ｃ及び２４Ｄ間の天井３２に沿って延在しており、トンネル内の活動から天井３２を保護している。カーテン３０は、このカーテンを床３４に固定すべく、足部２６Ａ〜２６Ｄの下に押し込まれ得る。カーテン３０は、囲まれたトンネルをもたらすべく、足部２６Ａ〜２６Ｄ間の床上に設置されてもよい。トンネルの側部は、連続している単一のカーテン３０又は多数のカーテン３０によって形成され得、各々の縁部は、マウント２４Ａ〜２４Ｄにより、所定の場所に保持され且つ持ち上げられている。この構成は、アスベスト除去トンネル又は塗装ブースとして機能するのに特に良く適している。
本発明の目的上、用語「カーテン」は、間仕切に適したあらゆる可撓性材料（例えば、布シート及びドレープ生地、又はプラスチック・ターポ）を含むものとして定義されているということに、注意されたい。
図２は、カーテンマウントの２つの好適な実施例を示している。第１のVelcro^TM−マウント実施例２１Ａにおいては、足部２６Ａ（例えばゴム足部２６）を有する延長ポール２２Ａは、第１のカーテンマウント２４Ａに連結されている。カーテンマウント２４Ａは、上述したように、そして、より詳細に後述するように、ばね荷重式である。
カーテンマウントは、頭部２８Ａを含んでいる。頭部は、好適に、種々の長さ及び重量のカーテン材料に対応するに十分な表面積のものである。例えば、頭部の面積が小さすぎると、頭部は、カーテンによって重みを掛けられた際に、弱いカーテン材料に穴を明けかねない。本発明の好適な実施例においては、ほぼ５″×２．５″の頭部サイズが、殆どのカーテン材料を取り扱うのに十分であると見出されている。頭部２８Ａは、それに取着されているVelcro^TMループ又はVelcro^TMフックのストリップを含んでいる。頭部２８Ａ上のVelcro^TMストリップ４０は、対応しているVelcro^TMストリップ４２であってカーテン３０の部分に取着されているものと接合する。摩擦材料４４のストリップが、Velcro^TMストリップ４２の面とは反対側のカーテン３０の面に取着されている。この態様においては、設置者は、先ず、カーテン３０及びカーテンマウント２４ＡのそれぞれのVelcro^TMストリップ４０、４２を接合し得、次いで、高摩擦材料４４が天井と接するように、延長ポール２２Ａ及びマウント２４Ａを立て得る。カーテンマウント２４Ａ内のばねが圧縮すると、その圧縮力は、頭部２８Ａ、Velcro^TMストリップ４０、４２、カーテン３０、及び高摩擦材料４４を介して、天井に対して外方に働き、これにより、カーテン３０が、所定の場所で天井に対して固定される。頭部２８Ａにおける自在継手５６Ａが、種々の角度での設置を可能にする。これは、勾配を付されている天井（例えば伽藍天井）を有する部屋内での本発明のカーテンマウントの設置を可能にする。
以下においてクリップ−マウントと呼ばれる第２のカーテンマウント実施例２４Ｂにおいては、カーテンクリップ６４が、カーテン３０の部分３０Ａを受容すべく構成されている。第１実施例においては、クリップ６４は、頭部２８Ｂの本体上にスナップ係合すべく構成されている脚部６５を含んでおり、これにより、クリップ６４及びカーテン３０が、頭部２８Ｂに固定される。第２実施例においては、クリップ６４は、ピン１１２（図９Ａ参照）を含んでおり、これらのピンは、頭部２８Ｂの対応する穴１１０内に摺動して係止する。クリップ６４の頂部は、上述した高摩擦材料４４を好適に含んでいる。クリップ−マウント実施例においては、設置者は、床レベルでカーテンの部分をカーテンマウント２４Ｂの頭部上にクリップし、そして、延長ポール２２Ｂを用いてカーテン３０を天井まで持ち上げる。頭部２８Ｂにおける高摩擦材料４４は、ゴム足部２６と組んで、システムに横方向剛性をもたらすと共に、カーテンマウント２４Ｂ内の圧縮されたばねは、設置されたシステムに縦方向剛性をもたらす。カーテンマウント２４Ｂのクリップ実施例は、あらゆる可撓性カーテン３０材料のあらゆる部分を受容するという利点をもたらし、それらの上に前もって設置されているVelcro^TMストリップ４２を有しているカーテン３０の部分にのみ連結され得るVelcro^TM−マウント実施例２４Ａに優る利点をもたらす。
図３Ａは、本発明に係るカーテンマウント２４のVelcro^TM−マウント実施例の欠切側面図である。カーテンマウント２４は、本体４８、ばね５０、プランジャー４６、頭部２８、及び延長ポール２２の端部を受容する穴６０を含んでいる。穴６０は、対応する雄ねじ５４であって延長ポール２２上に形成されているものと接合する雌ねじ５２を含んでいる。ねじは、塗装工用ポール及び他の標準延長ポールに関する産業においては標準である。３/４アクメねじからなっていてもよい。これは、商業的に入手可能なポールと共存可能なカーテンマウントを可能にする。延長ポール２２が穴６０の中へ所定の距離まで挿入されると、ねじストッパー５８が、ポール２２が更に挿入されるのを防止する。
ばね５０は、堅いねじストッパー５８とプランジャー４６との間の、カーテンマウント２４の本体４８内にある。ばねは、好適に、ある範囲の長さの延長ポールを適合させるべく、ある範囲の長さ（例えば４インチ）に亘って伸縮可能である。ばね５０の張力は、設置されるカーテンの重量を支持するように十分に高くなければならず、しかも、カーテンマウント２４の頭部２８が設置の間に天井を突き抜けないように十分に低くなければならない。天井に対して種々の角度でカーテンマウントが設置され得るように、プランジャー４６及び頭部２８は、好適に、自在継手５６において接している。Velcro^TMループ４０が、頭部２８上の外面に結合されている。Velcro^TMループを頭部２８に結合する好適な方法は、粘着性Velcro^TMストリップ及び／又はステープル留めを含んでいる。
図３Ｂの斜視図は、頭部２８と、その上に結合されているVelcro^TMループ４０とを示している。Velcro^TMループ４０は、カーテン３０の部分にステープル留めされている又はそれに接着されているVelcro^TMフック４２と接する。頭部２８の表面積よりもほぼ僅かに広い摩擦材料が、カーテンの反対側の面に配置されている。Velcro^TMフック４２がVelcro^TMループ４０に接合されると、カーテン３０は、カーテンマウント２４の端部に固定され、図３Ｃに示されているように、天井まで持ち上げられ得る。
図３Ｃにおいて、プランジャー４６に働くばねの圧縮によって発生した力Ｆは、頭部２８を天井３２に対して押圧する。力は、ループ４０、フック４２、カーテン３０、及び高摩擦材料４４を介して伝わり、天井３２に働く。この態様で、ばねの縦方向圧縮は、カーテン３０を天井３２に固定すべく、外方に作用する。
図４Ａは、本発明のクリップ−マウント実施例を示している。カーテンマウント２４は、延長ポール２２の端部を受容する穴６０、プランジャー６２、ばね５０、及び固定されている頭部２８を含んでいる。この実施例の延長ポール２２は標準のねじ無しポールであると共に、穴６０はポールを受容すべく構成されているということに、注意されたい。この実施例においては、ポール２２は、カーテンマウント２４の本体４８に対して摺動可能であると共に、ばねストッパー５１に対してばね５０を圧縮すべく、プランジャー６２と連接する。頭部２８は、本体４８に対して縦方向に固定されている。図３Ａに示されているような自在継手５６が、上述した理由で、頭部２８を本体４８に結合すべく任意に使用され得る。脚部６５を有するカーテンクリップ６４が、頭部２８上にスナップ係合すべく構成されており、これにより、それらの間に挿入されるカーテンは、締め付けられる。クリップの脚部６５は、タブ６７を含んでおり、これらのタブは、頭部２８の底面の周りでスナップ係合して固定嵌合をもたらす。天井と接する高摩擦材料４４が、クリップ６４の頂面に配置されており、これにより、上述のように、横方向剛性が、システムにもたらされる。上記のクリップ・デザインは、本発明に応じて使用され得る種々のクリップ・デザインの単なる例示であるということに、注意されたい。
図４Ｂは、設置の間の、頭部２８、カーテン３０、及びクリップ６４の相対的な位置を示している。クリップ−マウント実施例の、Velcro^TM−マウント実施例に優る利点は、クリップ−マウントが、設置者にとって入手可能なカーテン又はシートのあらゆる部分に固定され得るということである。これは、カーテン３０の中央の部分、又は図４Ｂに示されているようなカーテン３０のコーナーの部分を含み得る。これに対し、Velcro^TM−マウント実施例は、カーテンが、所定の位置でカーテンに取着されているVelcro^TMの部分を有することを必要としている。
図４Ｃは、クリップ−マウントを用いて天井３２に対して設置されているカーテン３０を示している。カーテンが持ち上げられる前に、クリップ６４及びカーテン３０が、頭部２８にスナップ係合させられて固定される。カーテンを天井３２に対して持ち上げた後、カーテンマウントのばねにおける圧縮が、力Ｆを発生し、この力Ｆは、頭部２８、カーテン３０、クリップ６４、及び高摩擦材料４４を介し、天井３２に対して働く。ばねの圧縮力Ｆ及び高摩擦材料は、上述したように、縦方向剛性及び横方向剛性をシステムにもたらす。
図５Ａは、延長ループ６６を有しているカーテンマウントの頭部２８の斜視図である。延長ループ６６は、頭部２８、自在継手５６、プランジャー４６（図５Ａに示されている）、本体４８、又はカーテンマウントの他の部分に取着される。カーテンの設置に続いて、延長ループ６６は、人が、延長ポールを動かすことなく頭部２８を天井に対して再位置決めすることを可能にする。これは、例えば、設置された２つのカーテンマウント間でカーテンが弛みを示している場合に、ポール全体を移動させることなく、カーテンマウントの位置の調節を微妙に行うのに特に有用である。延長ループの作用は、図７Ｄ〜図７Ｆを参照して後述する。延長ループ６６は、頭部を引っ張る、紐、鎖、又は棒からなっていてよい。
図５Ｂは、延長ポール２２とカーテンマウントの本体４８との間の別の境界部を示している。この例においては、カーテンマウントの本体４８は、延長ポール２２の端部を受容する穴６０を含んでいる。穴の６０のリムは、外方にテーパーを僅かに付されている指部７４を含んでいる。指部７４は、対応するクランプナット７０上の雌ねじと接すべく構成されている雄ねじ７２を含んでいる。穴６０の中にポール２２が挿入された後、クランプ７０は、所定の位置へ摺動させられ、指部７４の周りで締め付けられる。指部７４におけるテーパーは、クランプ７０が締め付けられる際に滑り嵌めをもたらす。この態様においては、カーテンマウントは、種々の幅の延長ポールを適合させることができる。
図６は、本発明の別の好適な実施例を用いて設置されたカーテン３０を示している。右側のマウント８２は、上述したカーテンマウント２４を使用している。カーテンマウント２４Ａは、床３４と接する足部２６をその下端部に有する標準の延長ポール２２に連結されている。カーテンマウントは、圧縮状態にあるばね５０を頭部２８と延長ポール２２との間に含んでいる。頭部２８は、回り継手５６においてカーテンマウント２４のプランジャーに連結されており、その回り継手５６は、図６に示されているように、天井に対して垂直でない角度での設置をもたらす。
図６の中央のマウント８０は、上述した本発明の好適な実施例の種々の部品を含んでいる。しかしながら、この例においては、部品は、マウントの長さに沿って分布させられている。この実施例は、上述した頭部２８、回り継手５６、延長ループ６６及び調節可能なポール９０Ａ、９０Ｂを含んでいる。ポールは、クランプ８４において調節可能であると共に、ばね５０においてばね荷重を掛けられている。このマウントの作用は、上述したマウントのそれらと同様である。
図６の左側のマウント７８は、本発明の別の実施例を示している。左側のマウントも、頭部２８、延長ループ６６、調節可能なポール７６、カーテンマウント２４、ばね５０、自在継手５６、及び足部２６を含む、本発明の好適な部品を含んでいる。しかしながら、この例においては、カーテンマウント２４は、床に近い位置においてポールの下端部に連結されている。マウントの頭部２８は、ポールの反対側の端部に直接取着されていると共に、図６に示されており且つ上述したように、天井３２においてカーテン３０と接している。この例おけるポールは、回転式調節機構を使用している。また、図６の例においては、カーテンのコーナーが、中央のマウント８０の足部２６の下に保持されており、もって、追加の張力及び剛性がカーテンにもたらされているということに、注意されたい。
図７Ａ〜図７Ｆは、本発明に係るカーテンを設置する方法を示している。図７Ａにおいて、設置者８６は、適切なサイズのカーテン３０を選択し、図示のように、カーテンマウント２４を延長ポール２２に取り付ける。カーテンマウント２４とポール２２との合計長さは、上述のように、床３４から天井３２までの距離よりも僅かに大きいサイズになされる。
図７Ｂにおいて、設置者８６は、カーテン３０を持ち上げる前に、カーテン３０をカーテンマウント２４の頭部に装着する。カーテンは、上述のようにして、Velcro^TM−マウント式固定機構又はクリップ−マウント式固定機構のいずれかにより、マウントに固定される。
図７Ｃにおいて、カーテン３０は、延長ポール２２とカーテンマウント２４とを用いて天井３２まで持ち上げられる。ポール２２は、適切に位置決めされると共に、設置者８６は、カーテンマウント２４内のばねを圧縮すべく、ポール２２を天井３２に対して押し付ける。
図７Ｄにおいて、所定の位置にある第１のマウント９２が示されており、カーテンマウントの頭部が、カーテン３０を天井３２に対して押圧している。この設置においては、設置者８６は、また、カーテンに張力を加えるべく且つカーテンを床に固定すべく、カーテン３０の下部を足部２６の下に挟み込むことを決意した。これに続いて、図７Ｄにおいて、設置者８６は、カーテン３０の第２の部分を第２のマウント９４に結合し終え、第２のマウント９４を第１のマウント９２から数フィート離れた所定の位置に持ち上げている最中である。
図７Ｅに示されているように第２のマウント９４を位置させた後、設置者８６は、第１のマウント９２と第２のマウント９４との間でカーテン３０に、設置者の計画にとって好ましくない弛み８８が有ることに気付いた。延長ループ６６が、カーテンマウント２４の頭部に結合されており、これにより、設置者８６は、カーテン３０における弛み８８を除くべく、第２のマウント９４の位置を第１のマウント９２に対して微調整することが可能である。
結果としての設置が、図７Ｆに示されている。第１のマウント９２と第２のマウント９４との間の距離を増加させ、これにより、２つのマウント間のカーテン３０を張ることにより、図７Ｅに示されている弛み８８が除かれているということが、理解され得る。追加のマウントが、上述したようにして追加され得、結果的に、図１Ａ〜図１Ｃに示されているような間仕切構造になる。
図８Ａ〜図８Ｃは、カーテン３０を頭部２８に結合する別の結合器の実施例を示している。図８Ａにおいて、フック９５が、頭部２８の側部に設置されている。フック９５は、カーテン３０におけるグロメット９６又は他の開口であって設置の間及び設置の後にカーテンを支持するものと接している。図８Ｂにおいては、ばね付勢クランプ９７が、その顎部内にカーテン３０を固定している。図８Ｃにおいては、頭部２８が、ヒンジ９９で接している２つのセクションで形成されている。セクションは、カーテン３０を締め付けるべく、顎部９８において接触しており、これにより、それを頭部２８に固定している。図８Ａ〜図８Ｃに示されている実施例においては、カーテン３０は、設置された際に、頭部２８の頂面によって天井に対して押圧されない。その代わり、カーテンは、頭部２８の側部から垂下している。
従来技術に優る本発明の明瞭な利点は、商業的に入手可能なカーテン、ポール、及び延長ロッドと接し且つそれらを利用する能力である。好適なカーテン材料は、用途に依存し、布シート又は帆布シート、プラスチック・シート、及び強化プラスチック・ターボを含む。標準のポールは、延長ポール、塗装工用ポール、入れ子ポール、及び窓洗浄ポールを含む。高摩擦材料は、シリコーン、ゴム、及びカーペット用滑り止め材料を含む。圧縮機構は、ばね、空気圧装置及び油圧装置を含む。
より多くのカーテンマウントが、より重いカーテン材料を必要とする設置のために又は実質的に気密であるべき間仕切（例えば、アスベスト除去用途及び鉛塗料除去用途）を必要とする設置のために、使用され得る。
本発明は、カーテンとして標準の敷布及び毛布を使用する、一時的なプライベート領域を生成するためにも適用可能である。これは、緊急の避難所又は混雑した病院において特に有用であろう。
本発明を、その好適な実施例を参照して具体的に図示し且つ記載してきたが、添付されている請求項によって規定されている本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び細部における種々の変形がなされ得るということは、当業者によって理解されよう。
カーテンマウントの別の実施例の例が、図９Ａ、図９Ｂ及び図９Ｃに示されている。このカーテンマウントの実施例は、圧縮機構として機能する油圧装置又は空気圧装置１０７を含んでいる。マウントの近端部は、ピン１０２を備えているポール境界部を含んでおり、そのピン１０２は、延長ポール２２の対応する穴１０４と接合する。頭部１０６は、図示のように、プランジャー４６に装着されている。
頭部１０６は、少なくとも１つの穴１１０を含んでおり、この又はこれらの穴１１０は、クリップ板１０８上に位置させられている少なくとも１つの対応するピンと接し且つそれ又はそれらを受容すべく構成されている。ピン１１２、及びカーテン３０の一部は、穴１１０の中へ一緒に挿入され、図９Ｂに示されている鍵穴スロット１１１内で摺動させられ、それらの鍵穴スロット内の所定の場所にロックされる。各ピン１１２の端部におけるノブ１１３は、装着された板１０８が頭部１０６から外れるのを防止する。
図９Ｃは、図９Ａ及び図９Ｂのカーテンマウントの、結果としての設置形態を示している。カーテン３０の一部は、ピン１１２を包んでいると共に、穴１１０の中に固定されている。油圧プランジャーの外向きの力は、上述のように、カーテン３０を天井３２に向かって押圧する。

Claims (22)

1. カーテンマウントであって、
   前記マウントの近端部における境界部であって、マウントを延長ポールに連結すべく構成されているものと、
   圧縮機構と、
   前記マウントの遠端部における頭部であって、前記頭部と前記マウントの前記近端部とが、前記圧縮機構の両端部に連結されている、ものと、
   カーテンの部分を前記マウントに結合すべく構成されている結合器であって、床と天井との間に立てられた延長ポール上に前記マウントを設置した際に、前記頭部は、前記圧縮機構によって前記天井に向けて押圧され、前記結合器は、それに結合されたカーテンを支持し、
   前記結合器が、接合するフックとループとを備えており、前記フック及び前記ループのうちの一方は、前記頭部に結合されていると共に、前記フック及び前記ループのうちの他方は、前記マウントによって設置されるべきカーテンの部分の第１の面に結合され、
   前記カーテンの部分の第２の面に結合される摩擦材料を更に具備するものと、を具備するカーテンマウント。
2. カーテンマウントであって、
   前記マウントの近端部における境界部であって、マウントを延長ポールに連結すべく構成さているものと、
   圧縮機構と、
   前記マウントの遠端部における頭部であって、前記頭部と前記マウントの前記近端部とが、前記圧縮機構の両端部に連結されている、ものと、
   カーテンの部分を前記マウントに結合すべく構成されている結合器であって、床と天井との間に立てられた延長ポール上に前記マウントを設置した際に、前記頭部は、前記圧縮機構によって前記天井に向けて押圧され、前記結合器は、それに結合されたカーテンを支持し、
   該結合器が、カーテンを前記頭部に固定すべく構成されているクリップを備えているものと、
   を具備するカーテンマウント。
3. 天井と接するクリップの表面の部分に結合される摩擦材料を更に具備する請求項２のカーテンマウント。
4. 前記結合器が、カーテンの部分を前記頭部に結合し、且つ、前記設置されたカーテンが、前記圧縮機構によって前記天井に向けて押圧される請求項１又は２のカーテンマウント。
5. 前記カーテンマウントが天井に対して種々の角度で装着可能であるよう、前記頭部に連結される自在継手を更に具備する請求項１又は２のカーテンマウント。
6. 前記境界部が、雌ねじを有する穴であって、対応する接合ねじを有する延長ポールを受容すべく構成されているものを備えている請求項１又は２のカーテンマウント。
7. 前記ねじが、３/４アクメねじからなっている請求項６のカーテンマウント。
8. 境界部が、リムを有している穴を備えており、リムは、テーパーを付されている指部であってその上に形成されている雄ねじを有しており、且つ、前記カーテンマウントが、前記雄ねじと接すべく構成されている雌ねじを有しているクランプナットを更に具備し、もって、延長ポールを穴の中に挿入した際に、前記クランプナットは、テーパーを付されている指部上で締められると、前記挿入された延長ポールを前記穴の中に固定すべく働く請求項１又は２のカーテンマウント。
9. 頭部に結合されている延長ループを更に具備する請求項１又は２のカーテンマウント。
10. 圧縮機構が、ばねを備えている請求項１又は２のカーテンマウント。
11. 調節可能な延長ポールを更に具備する請求項１又は２のカーテンマウント。
12. 複数のマウントが、カーテンを部屋の天井に沿って設置すべく立てられる請求項１又は２のカーテンマウント。
13. 境界部が、延長ポールを受容すべく構成されている穴である請求項１のカーテンマウント。
14. 境界部が、ピンであって、延長ポールにおける対応する穴と接すべく構成されているものである請求項１又は２のカーテンマウント。
15. 結合器が、ピンを有しているクリップ板を備えていると共に、頭部が、接合する鍵穴・スロットを更に備えており、もって、ピンは、カーテンの部分を頭部に固定すべく、鍵穴内へ挿入可能であり且つ前記スロットに沿って摺動可能である請求項２のカーテンマウント。
16. ピンの端部におけるノブであって、ピンがスロット内に位置させられているときにクリップが頭部から外れるのを防止するものを更に具備する請求項１５のカーテンマウント。
17. 部屋の間仕切を組み立てる方法であって、
    延長ポールを、前記ポールと接すべく構成されているカーテンマウントの近端部に連結するステップと、
    カーテンの部分を前記カーテンマウントの遠端部に固定するステップであって、前記カーテンマウントの前記近端部及び前記遠端部は圧縮性連接状態にある、ものと、
    その後、部屋の床と天井との間に、前記連結された延長ポールと前記カーテンマウントとを、カーテンがカーテンマウントによって天井に向けて押圧されるように立てるステップと、
    第１のマウントから横方向に離隔させられている第２のマウントを、それらの間のカーテンの部分が天井に近接するように持ち上げるステップを具備する方法。
18. カーテンマウントであって、
    近端部と遠端部とを有するポールと、
    前記ポールの前記近端部に連結される足部と、
    前記ポールの前記遠端部に連結される頭部と、
    前記足部と前記頭部との間の圧縮機構と、
    カーテンの部分を前記マウントに結合すべく構成されている結合器であって、床と天井との間に前記マウントを設置する際に、頭部は、前記圧縮機構によって前記天井に向けて押圧され、前記結合器は、それに結合されているカーテンを支持し、前記結合器が、接合するフックとループとを備えており、前記フック及び前記ループのうちの一方は、前記マウントに結合されていると共に、前記フック及び前記ループのうちの他方は、前記マウントによって設置されるべきカーテンの部分の第１の面に結合され、前記カーテンの部分の第２の面に結合される摩擦材料を具備するものと、
    を具備するカーテンマウント。
19. カーテンマウントであって、
    近端部と遠端部とを有するポールと、
    前記ポールの前記近端部に連結される足部と、
    前記ポールの前記遠端部に連結される頭部と、
    前記足部と前記頭部との間の圧縮機構と、
    カーテンの部分を前記マウントに結合すべく構成されている結合器であって、床と天井との間に前記マウントを設置する際に、頭部は、前記圧縮機構によって前記天井に向けて押圧され、前記結合器は、それに結合されているカーテンを支持し、
    該結合器が、カーテンを前記マウントに固定すべく構成されているクリップを備えているものと、
    を具備するカーテンマウント。
20. 前記カーテンマウントが天井に対して種々の角度で装着可能であるよう、前記頭部に連結される自在継手を更に具備する請求項１８又は１９のカーテンマウント。
21. 前記ポールが、調節可能である請求項１８又は１９のカーテンマウント。
22. 結合器が、ピンを有するクリップ板を備えており、且つ、前記カーテンマウントが、更に、接合する鍵穴・スロットを頭部に具備し、ピンは、カーテンの部分を頭部に固定すべく、鍵穴内へ挿入可能であり且つ前記スロットに沿って摺動可能であり、ピンの端部におけるノブが、ピンがスロット内に位置させられているときにクリップが頭部から外れるのを防止する請求項１９のカーテンマウント。

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