JP5955018B2 - データセンター空調室の簡易仕切装置及び方法 - Google Patents

データセンター空調室の簡易仕切装置及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5955018B2
JP5955018B2 JP2012033728A JP2012033728A JP5955018B2 JP 5955018 B2 JP5955018 B2 JP 5955018B2 JP 2012033728 A JP2012033728 A JP 2012033728A JP 2012033728 A JP2012033728 A JP 2012033728A JP 5955018 B2 JP5955018 B2 JP 5955018B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
racks
conditioning room
rack
cold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012033728A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013170728A (ja
Inventor
広英 杉原
広英 杉原
貴之 安部
貴之 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanki Engineering Co Ltd
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanki Engineering Co Ltd filed Critical Sanki Engineering Co Ltd
Priority to JP2012033728A priority Critical patent/JP5955018B2/ja
Publication of JP2013170728A publication Critical patent/JP2013170728A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5955018B2 publication Critical patent/JP5955018B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Description

本発明は、データセンター空調室の簡易仕切装置及び方法に関するものである。
近年のインターネットの普及、拡大に伴い、データセンターで使用されるサーバのデータ処理量が増加し、サーバの高機能化が進み、ブレード型のサーバを高密度に実装することが行われており、これにより一台のサーバ収納ユニットの発熱量が増加する傾向にある。
この種のサーバは、前部の吸込口から冷気を吸引して後部の排出口から排出することにより、内蔵されたCPU等の機器から発生する熱を外部に排出して冷却する自己温度調節機能を有しており、データセンターでは、前記サーバをラックに対して上下に複数段に収容し、該ラックを空調室の床上に複数配置している。
そして、前記データセンターの空調には、空調室の床を二重構造にしてサーバの電源ケーブルやサーバ間データ通信ケーブルの取り回し空間でもある床下空間に空調機からの冷気を供給し、床下空間に供給した冷気を床に形成した吹出口から空調室内に吹き出して前記ラックに収容されたサーバの温度を制御する、いわゆるアンダーフロア空調方式が一般に使用されている。
前記アンダーフロア空調方式において、空調の効率を高めるために、前記ラックに収容されたサーバの吸込口が前記吹出口を挟んで対向するようラックを列状に配置することによってラックの前部間にコールドアイルを形成し、前記ラックに収容されたサーバの排出口が前記コールドアイルとは反対側に間隔をあけて対向するよう前記ラックを列状に配置することによってラックの後部間にホットアイルを形成するようにしたものがある(特許文献1、2、3参照)。
しかし、前記ホットアイルの温風がラック上面と天井との間からコールドアイルへ回り込むと、冷気が暖められ、サーバの冷却効率が低下したり、サーバが温度障害を起こしたりする虞がある。
このため、前記特許文献1に記載のものでは、ラック上面と天井との間に設けられたケーブル用ラックから短冊状のシートを多数垂れ下げ、該シートをラック上面に接触させることにより、前記ホットアイルの温風がラック上面と天井との間からコールドアイルへ回り込むことを防止している。
又、前記特許文献2に記載のものでは、ラック上面にロールスクリーンの収容部を取り付け、該収容部からスクリーンを引き出して天井に取り付けられた固定金具に引っ掛けることにより、前記ホットアイルの温風がラック上面と天井との間からコールドアイルへ回り込むことを防止している。
更に又、前記特許文献3に記載のものでは、ラック上面と天井との間に回り込み防止壁を取り付けることにより、前記ホットアイルの温風がラック上面と天井との間からコールドアイルへ回り込むことを防止している。
特開2010−255886号公報 特開2010−25451号公報 特許第3835615号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載のものでは、ラック上面と天井との間にケーブル用ラックが設けられていないと、シートを取り付けることができず、仮にシートを天井に直接取り付けるにしても、L形鋼等の金具や吊りボルトが必要となり、作業が煩雑で手間と時間がかかるという欠点を有していた。
又、前記特許文献2に記載のものでは、ラック上面にロールスクリーンの収容部を取り付けなければならず、且つ天井にもスクリーン用の固定金具を取り付ける必要があり、やはり作業が容易には行えず、しかも、こうした施工は、事業者が所有しているデータセンターでは可能となるものの、最近増加傾向にあるテナント式のデータセンターでは、ラックに対する制約も多々あり、施工が困難となっていた。尚、前記特許文献3に記載のものも、回り込み防止壁の取り付けが大掛かりな工事となることは避けられず、ラックに対する制約の多いテナント式のデータセンターへの適用は現実問題として厳しいと言わざるを得なかった。
一方、前記コールドアイルをボードと扉で完全に覆い、チャンバー化することも提案されているが、これは現場での更に大規模な工事となってしまい、自社が所有しているデータセンターでのみ可能となるものであって、最近増加傾向にあるテナント式のデータセンターのように、ラックに対する制約も多々ある場合には、やはり施工は不可能となる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、現場作業を最小限に抑えて容易且つ確実にシートを設置することができ、ホットアイルの温風がコールドアイルへ回り込むことを防止し得、サーバの冷却効率向上並びに作動の安定化を図り得るデータセンター空調室の簡易仕切装置及び方法を提供しようとするものである。
本発明は、空調室の床下空間に空調機からの冷気を供給し、該冷気を床に形成した吹出口から前記空調室内に吹き出して供給する冷気吹出手段と、
前部の吸込口から空気を吸い込んで後部の排出口から排出し内部の温度を調節する自己温度調節機能を有するサーバを収容し、前部が前記冷気吹出手段の吹出口から吹き出される冷気に向かうよう床上に配置されるラックと、
該ラックに収容されたサーバの吸込口が前記吹出口を挟んで対向するよう前記ラックを列状に配置することによってラックの前部間に形成され、前記列状に配置されたラックの端部で人の出入りがある出入口には通行の障害になる物体の無いコールドアイルと、
前記ラックに収容されたサーバの排出口が前記コールドアイルとは反対側に間隔をあけて対向するよう前記ラックを列状に配置することによってラックの後部間に形成されるホットアイルと
を備えたデータセンター空調室の簡易仕切装置であって、
伸縮自在で且つ前記空調室の床と天井との間に突っ張らせることにより固定可能で前記ラックの前面側両幅端部に配設される伸縮式ポールと、
該伸縮式ポールの上部間に掛け渡すよう巻き取り・巻き戻し自在に取り付けられ且つ前記ラック上端と天井との間を遮蔽することにより前記ホットアイルからコールドアイルへの熱の伝わりを防ぐよう配設されるシートと
を備え
前記コールドアイルを挟んで対向する伸縮式ポールの上部間に、コールドアイルへの出入口上部を遮蔽する補助シートを取り付けたことを特徴とするデータセンター空調室の簡易仕切装置にかかるものである。
前述の如く構成すると、シートを巻き取った伸縮式ポールを空調室内へ搬入し、該シートが巻き戻されるようにしつつ伸縮式ポールを、ラックの前面側両幅端部に配設して伸長させ前記空調室の床と天井との間に突っ張らせた状態で固定することにより、前記シートにてラック上端と天井との間を遮蔽することが可能となる。
これにより、前記ホットアイルの温風がラック上面と天井との間からコールドアイルへ回り込むことが防止され、冷気が暖められてしまうことが避けられ、サーバの冷却効率が低下したり、サーバが温度障害を起こしたりする心配もなくなる。
そして、本発明のような簡易仕切装置を用いれば、前記特許文献1に記載のものと比べ、ラック上面と天井との間にケーブル用ラックが設けられていなくても、シートを取り付けることができ、シートを天井に直接取り付けるためのL形鋼等の金具や吊りボルトが不要となり、作業が簡単で手間と時間がかからなくなる。
又、前記特許文献2に記載のものとは異なり、ラック上面にロールスクリーンの収容部を取り付けたり、天井にスクリーン用の固定金具を取り付ける必要がないため、事業者が所有しているデータセンターは言うまでもなく、最近増加傾向にあるテナント式のデータセンターのようにラックに対する制約が多々あったとしても、施工が可能となる。尚、前記特許文献3に記載のものと比較しても、回り込み防止壁の取り付けのような大掛かりな工事を行う必要は全くない。
一方、前記コールドアイルをボードと扉で完全に覆い、チャンバー化するのに比べ、現場での大規模な工事を行わなくて済み、施工が容易に行える。
前記床に形成した吹出口から吹き出される冷気は、ラックの上部ほど風量が低下して熱溜りのショートサーキットの影響を受けやすくなるが、前記データセンター空調室の簡易仕切装置においては、前記コールドアイルを挟んで対向する伸縮式ポールの上部間に、コールドアイルへの出入口上部を遮蔽する補助シートを取り付けているため、該熱溜りのショートサーキットの影響を抑えることが可能となる。尚、本来、前記熱溜りのショートサーキットの影響を抑える観点からすると、前記補助シートは床まで垂らすことが望ましいのであるが、前記ホットアイルの温風は天井付近に集まること、前記コールドアイルには人の出入りがあり仮に床まで垂らされた補助シートは通行の障害となること、並びにこの仕切はあくまでも簡易的な仕切であって恒常的に設置されるものではないこと等を総合的に考慮した場合、前記補助シートは床まで垂らさずに、前記コールドアイルを挟んで対向する伸縮式ポールの上部間にのみ取り付ければ良い。
又、前記データセンター空調室の簡易仕切装置において、前記伸縮式ポールは、外筒を下方に、前記外筒の内側に挿入される可動軸を上方に、前記外筒及び前記可動軸の軸方向への相対移動を規制するロック手段を中間に備え、前記シートを、前記ラックの前面側両幅端部に配設される二本の伸縮式ポールの可動軸に掛け渡すよう巻き取り・巻き戻し自在に取り付けることができる。更に又、データセンター空調室の簡易仕切装置においては、前記伸縮式ポールの上下端面に滑り止め部材を取り付けることが、設置時に伸縮式ポールのずれを防止する上で有効となる。
一方、本発明は、空調室の床下空間に空調機からの冷気を供給し、該冷気を床に形成した吹出口から前記空調室内に吹き出して供給する冷気吹出手段と、
前部の吸込口から空気を吸い込んで後部の排出口から排出し内部の温度を調節する自己温度調節機能を有するサーバを収容し、前部が前記冷気吹出手段の吹出口から吹き出される冷気に向かうよう床上に配置されるラックと、
該ラックに収容されたサーバの吸込口が前記吹出口を挟んで対向するようラックを列状に配置することによってラックの前部間に形成され、前記列状に配置されたラックの端部で人の出入りがある出入口には通行の障害になる物体の無いコールドアイルと、
前記ラックに収容されたサーバの排出口が前記コールドアイルとは反対側に間隔をあけて対向するよう前記ラックを列状に配置することによってラックの後部間に形成されるホットアイルと
を備えたデータセンター空調室の簡易仕切方法であって、
前記列状に配置されるラックの全幅と等しいかそれ以上の長さを有し且つ前記ラック上端と天井との間を遮蔽可能な高さを有するシートの両端を二本の伸縮式ポールの上部間に掛け渡すように固着し、該二本の伸縮式ポールの少なくとも一方にシートを巻き取った状態で空調室内へ搬入する搬入工程と、
該搬入工程で空調室内へ搬入した伸縮式ポールからシートを巻き戻しつつ、該伸縮式ポールを前記ラックの前面側両幅端部に配設して伸長させ前記空調室の床と天井との間に突っ張らせた状態で固定することにより、前記シートにてラック上端と天井との間を遮蔽する設置工程と
前記設置工程で配置され且つコールドアイルを挟んで対向する伸縮式ポールの上部間に補助シートを取り付けることにより、前記コールドアイルへの出入口上部を遮蔽する出入口上部遮蔽工程と
を行うことを特徴とするデータセンター空調室の簡易仕切方法にかかるものである。
本発明のデータセンター空調室の簡易仕切装置及び方法によれば、現場作業を最小限に抑えて容易且つ確実にシートを設置することができ、ホットアイルの温風がコールドアイルへ回り込むことを防止し得、サーバの冷却効率向上並びに作動の安定化を図り得るという優れた効果を奏し得る。
本発明のデータセンター空調室の簡易仕切装置及び方法の実施例におけるラックの配置を示す概要構成図である。 本発明のデータセンター空調室の簡易仕切装置及び方法の実施例において伸縮式ポールの上部にシートを固着した状態を示す正面図である。 本発明のデータセンター空調室の簡易仕切装置及び方法の実施例において伸縮式ポールの上部にシートを巻き取った状態を示す正面図である。 本発明のデータセンター空調室の簡易仕切装置及び方法の実施例において伸縮式ポールを設置した状態を示す正面図である。 本発明のデータセンター空調室の簡易仕切装置及び方法の実施例において伸縮式ポールを設置した状態を示す斜視図である。 本発明のデータセンター空調室の簡易仕切装置及び方法の実施例において伸縮式ポールを設置した状態を示す側面図であって、コールドアイルを挟んで対向する伸縮式ポールの上部間に補助シートを取り付ける場合の例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図6は本発明のデータセンター空調室の簡易仕切装置及び方法の実施例であって、空調室1の床下に形成した床下空間2には空調機3からの冷気が供給されており、床下空間2の所要箇所には並設したフロアファン4が設けてあり、該フロアファン4の作動により床下空間2の冷気を、床1aに設けた吹出口5から前記空調室1内に吹き出して供給する冷気吹出手段Cを備えている。
前記空調室1の床1a上には、サーバ6を上下複数段(図1の例では六段)に収容したラック7が、該ラック7の前部が前記冷気吹出手段Cの吹出口5から吹き出される冷気に向かうよう配置され、前記サーバ6は、前部の吸込口から空気を吸い込んで後部の排出口から排出し内部の温度を調節する自己温度調節機能を有しており、前記ラック7に収容されたサーバ6の吸込口が前記吹出口5を挟んで対向するよう前記ラック7を列状に配置することによってラック7の前部間にコールドアイル8が形成されると共に、前記ラック7に収容されたサーバ6の排出口が前記コールドアイル8とは反対側に間隔をあけて対向するよう前記ラック7を列状に配置することによってラック7の後部間にホットアイル9が形成されるようになっている。尚、前記サーバ6は、大型で高さも高いものの場合、前記ラック7に単独で収容されることもある。
そして、本実施例の場合、伸縮自在で且つ前記空調室1の床1aと天井1bとの間に突っ張らせることにより固定可能な伸縮式ポール10の上部間に、厚さ0.2〜0.5[mm]程度のビニール製のシート11を掛け渡すよう巻き取り・巻き戻し自在に取り付けたものを簡易仕切装置として用いるようにしている。
前記伸縮式ポール10は、図2に示す如く、外筒10aと、該外筒10aの内側に挿入される可動軸10bと、前記外筒10a及び可動軸10bの軸方向への相対移動を規制するロック手段10cとを備えたものであり、前記外筒10a下端及び可動軸10b上端にはそれぞれベースプレート10dを一体に設け、該ベースプレート10dの上下端面には、表面に凹凸面が形成されたゴム等の滑り止め部材10eを取り付けてある。尚、前記ロック手段10cとしては、ネジ10fを締め付けることにより前記外筒10aに対し可動軸10bを固定するようにした、いわゆるネジ式のものを図示しているが、このようなネジ式に限らず、外筒10aの外周部に固設される受座と、該受座に対して嵌合する保持具とを備え、前記受座の外周にテーパ部が形成されると共に、前記保持具に前記テーパ部を受け入れるテーパ穴が形成され、そのテーパ部とテーパ穴とが相対的に偏心して前記テーパ部がテーパ穴に内接するようにし、これにより、前記保持具を受座に対して絞り込んだ際、外筒10aが半径方向に縮径されて該外筒10aの内周面が可動軸10bの外面に圧接されるようにした、いわゆる絞り式のものを採用することもできる。
前記シート11は、前記列状に配置されるラック7の全幅と等しいかそれ以上の長さを有し且つ前記ラック7上端と天井1bとの間を遮蔽可能な高さを有している。
次に、前記簡易仕切装置の具体的な製作並びに設置手順について説明する。
先ず、前記シート11の両幅端部を、図2に示す如く、伸縮式ポール10の上部に粘着テープ12にて固着し、該シート11を、図3に示す如く、二本の伸縮式ポール10の両方に巻き取った状態で空調室1内へ搬入する(搬入工程)。尚、前記シート11は、二本の伸縮式ポール10の一方にのみ巻き取った状態で空調室1内へ搬入するようにしても良い。
前記搬入工程でシート11を巻き取った二本の伸縮式ポール10を空調室1内へ搬入したら、作業員二人が一本ずつ伸縮式ポール10を持ち、シート11が巻き戻されるように伸縮式ポール10の可動軸10bを回転させながら互いに離反させて行き、該伸縮式ポール10を、図4及び図5に示す如く、前記ラック7の前面側両幅端部に配設して伸長させ前記空調室1の床1aと天井1bとの間に突っ張らせた状態でロック手段10cを用いて固定することにより、前記シート11にてラック7上端と天井1bとの間を遮蔽する(設置工程)。
これにより、図5に示す如く、前記ホットアイル9の温風がラック7上面と天井1bとの間からコールドアイル8へ回り込むことが防止され、冷気が暖められてしまうことが避けられ、サーバ6の冷却効率が低下したり、サーバ6が温度障害を起こしたりする心配もなくなる。
そして、本実施例のような簡易仕切装置を用いれば、前記特許文献1に記載のものと比べ、ラック7上面と天井1bとの間にケーブル用ラックが設けられていなくても、シート11を取り付けることができ、シート11を天井1bに直接取り付けるためのL形鋼等の金具や吊りボルトが不要となり、作業が簡単で手間と時間がかからなくなる。
又、前記特許文献2に記載のものとは異なり、ラック7上面にロールスクリーンの収容部を取り付けたり、天井1bにスクリーン用の固定金具を取り付ける必要がないため、事業者が所有しているデータセンターは言うまでもなく、最近増加傾向にあるテナント式のデータセンターのようにラック7に対する制約が多々あったとしても、施工が可能となる。尚、前記特許文献3に記載のものと比較しても、回り込み防止壁の取り付けのような大掛かりな工事を行う必要は全くない。
一方、前記コールドアイル8をボードと扉で完全に覆い、チャンバー化するのに比べ、現場での大規模な工事を行わなくて済み、施工が容易に行える。
更に、前記設置工程で配置され且つコールドアイル8を挟んで対向する伸縮式ポール10の上部間に、図6中、仮想線で示す如く、補助シート11aを取り付けることにより、前記コールドアイル8への出入口上部を遮蔽する(出入口上部遮蔽工程)ようにしても良い。
因みに、前記床1aに形成した吹出口5から吹き出される冷気は、ラック7の上部ほど風量が低下して熱溜りのショートサーキットの影響を受けやすくなるが、前記出入口上部遮蔽工程で、コールドアイル8への出入口上部を補助シート11aにより遮蔽するようにすれば、前記熱溜りのショートサーキットの影響を抑える上で、より有効となる。尚、本来、前記熱溜りのショートサーキットの影響を抑える観点からすると、前記補助シート11aは床1aまで垂らすことが望ましいのであるが、前記ホットアイル9の温風は天井1b付近に集まること、前記コールドアイル8には人の出入りがあり仮に床1aまで垂らされた補助シート11aは通行の障害となること、並びにこの仕切はあくまでも簡易的な仕切であって恒常的に設置されるものではないこと等を総合的に考慮した場合、前記補助シート11aは床1aまで垂らさずに、図6中、仮想線で示す如く、前記コールドアイル8を挟んで対向する伸縮式ポール10の上部間にのみ取り付ければ良い。
又、前記伸縮式ポール10のベースプレート10dの上下端面には、表面に凹凸面が形成されたゴム等の滑り止め部材10eを取り付けてあるため、設置時に伸縮式ポール10がずれたりする心配もない。
こうして、現場作業を最小限に抑えて容易且つ確実にシート11を設置することができ、ホットアイル9の温風がコールドアイル8へ回り込むことを防止し得、サーバ6の冷却効率向上並びに作動の安定化を図り得る。
尚、本発明のデータセンター空調室の簡易仕切装置及び方法は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 空調室
1a 床
1b 天井
2 床下空間
3 空調機
5 吹出口
6 サーバ
7 ラック
8 コールドアイル
9 ホットアイル
10 伸縮式ポール
10e 滑り止め部材
11 シート
11a 補助シート
C 冷気吹出手段

Claims (4)

  1. 空調室の床下空間に空調機からの冷気を供給し、該冷気を床に形成した吹出口から前記空調室内に吹き出して供給する冷気吹出手段と、
    前部の吸込口から空気を吸い込んで後部の排出口から排出し内部の温度を調節する自己温度調節機能を有するサーバを収容し、前部が前記冷気吹出手段の吹出口から吹き出される冷気に向かうよう床上に配置されるラックと、
    該ラックに収容されたサーバの吸込口が前記吹出口を挟んで対向するよう前記ラックを列状に配置することによってラックの前部間に形成され、前記列状に配置されたラックの端部で人の出入りがある出入口には通行の障害になる物体の無いコールドアイルと、
    前記ラックに収容されたサーバの排出口が前記コールドアイルとは反対側に間隔をあけて対向するよう前記ラックを列状に配置することによってラックの後部間に形成されるホットアイルと
    を備えたデータセンター空調室の簡易仕切装置であって、
    伸縮自在で且つ前記空調室の床と天井との間に突っ張らせることにより固定可能で前記ラックの前面側両幅端部に配設される伸縮式ポールと、
    該伸縮式ポールの上部間に掛け渡すよう巻き取り・巻き戻し自在に取り付けられ且つ前記ラック上端と天井との間を遮蔽することにより前記ホットアイルからコールドアイルへの熱の伝わりを防ぐよう配設されるシートと
    を備え
    前記コールドアイルを挟んで対向する伸縮式ポールの上部間に、コールドアイルへの出入口上部を遮蔽する補助シートを取り付けたことを特徴とするデータセンター空調室の簡易仕切装置。
  2. 前記伸縮式ポールは、外筒を下方に、前記外筒の内側に挿入される可動軸を上方に、前記外筒及び前記可動軸の軸方向への相対移動を規制するロック手段を中間に備え、前記シートを、前記ラックの前面側両幅端部に配設される二本の伸縮式ポールの可動軸に掛け渡すよう巻き取り・巻き戻し自在に取り付けた請求項1記載のデータセンター空調室の簡易仕切装置。
  3. 前記伸縮式ポールの上下端面に滑り止め部材を取り付けた請求項1又は2記載のデータセンター空調室の簡易仕切装置。
  4. 空調室の床下空間に空調機からの冷気を供給し、該冷気を床に形成した吹出口から前記空調室内に吹き出して供給する冷気吹出手段と、
    前部の吸込口から空気を吸い込んで後部の排出口から排出し内部の温度を調節する自己温度調節機能を有するサーバを収容し、前部が前記冷気吹出手段の吹出口から吹き出される冷気に向かうよう床上に配置されるラックと、
    該ラックに収容されたサーバの吸込口が前記吹出口を挟んで対向するようラックを列状に配置することによってラックの前部間に形成され、前記列状に配置されたラックの端部で人の出入りがある出入口には通行の障害になる物体の無いコールドアイルと、
    前記ラックに収容されたサーバの排出口が前記コールドアイルとは反対側に間隔をあけて対向するよう前記ラックを列状に配置することによってラックの後部間に形成されるホットアイルと
    を備えたデータセンター空調室の簡易仕切方法であって、
    前記列状に配置されるラックの全幅と等しいかそれ以上の長さを有し且つ前記ラック上端と天井との間を遮蔽可能な高さを有するシートの両端を二本の伸縮式ポールの上部間に掛け渡すように固着し、該二本の伸縮式ポールの少なくとも一方にシートを巻き取った状態で空調室内へ搬入する搬入工程と、
    該搬入工程で空調室内へ搬入した伸縮式ポールからシートを巻き戻しつつ、該伸縮式ポールを前記ラックの前面側両幅端部に配設して伸長させ前記空調室の床と天井との間に突っ張らせた状態で固定することにより、前記シートにてラック上端と天井との間を遮蔽する設置工程と
    前記設置工程で配置され且つコールドアイルを挟んで対向する伸縮式ポールの上部間に補助シートを取り付けることにより、前記コールドアイルへの出入口上部を遮蔽する出入口上部遮蔽工程と
    を行うことを特徴とするデータセンター空調室の簡易仕切方法。
JP2012033728A 2012-02-20 2012-02-20 データセンター空調室の簡易仕切装置及び方法 Active JP5955018B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012033728A JP5955018B2 (ja) 2012-02-20 2012-02-20 データセンター空調室の簡易仕切装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012033728A JP5955018B2 (ja) 2012-02-20 2012-02-20 データセンター空調室の簡易仕切装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013170728A JP2013170728A (ja) 2013-09-02
JP5955018B2 true JP5955018B2 (ja) 2016-07-20

Family

ID=49264793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012033728A Active JP5955018B2 (ja) 2012-02-20 2012-02-20 データセンター空調室の簡易仕切装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5955018B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9255417B2 (en) * 2014-03-12 2016-02-09 Panduit Corp. Independent aisle containment system
US9661778B1 (en) * 2014-06-27 2017-05-23 Amazon Technologies, Inc. Deployable barrier for data center
JP6078031B2 (ja) * 2014-09-19 2017-02-08 ビッグローブ株式会社 電算機室用暖気遮蔽体及び電算機室用空調システム

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH063181U (ja) * 1992-06-24 1994-01-18 川嶋工業株式会社 屋外用仕切り幕
US5924469A (en) * 1996-10-29 1999-07-20 Zipwall, Llc Partition mount
JP2000111112A (ja) * 1998-10-01 2000-04-18 Hitachi Plant Eng & Constr Co Ltd クリーンルームにおける高清浄度領域の形成用構造
JP4843578B2 (ja) * 2007-08-03 2011-12-21 鹿島建設株式会社 空調システム
JP4648966B2 (ja) * 2008-08-19 2011-03-09 日立電線株式会社 データセンタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013170728A (ja) 2013-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2392201B1 (en) Hot aisle containment cooling system and method
US9072200B2 (en) Hot aisle containment panel system and method
EP3163993B1 (en) Data center air duct system
CN106852066B (zh) 数据中心空气遏制系统
US10588245B2 (en) Assembly for extracting heat from a housing for electronic equipment
JP4843578B2 (ja) 空調システム
US10251314B1 (en) Datacenter aisle containment structure
US7957139B2 (en) Electronic equipment enclosure with side-to-side airflow control system
US20170114593A1 (en) Wired Pocket
JP5171771B2 (ja) サーバ収納ユニットおよびサーバ収納設備ならびにマウントフレーム
US20110290553A1 (en) Magnetic filler panel for use in airflow control system in electronic equipment enclosure
JP5955018B2 (ja) データセンター空調室の簡易仕切装置及び方法
JP5264432B2 (ja) ラック間通路遮蔽構造
CN109862746B (zh) 数据中心及管理数据中心内气流的方法
US20140267557A1 (en) Videoconferencing Equipment Assembly and Related Methods
JP5518423B2 (ja) 電算機室用空調システム
CN210725743U (zh) 一种机柜
JP5360996B2 (ja) 電気電子機器収納用キャビネット
JP6182747B2 (ja) 電気電子機器収納用キャビネット
JP4281641B2 (ja) ラックの冷却装置、ラック、及びコンピュータシステム
CN220412526U (zh) 一种与电梯面板相适配的电梯主板散热装置
JP2014052820A (ja) 電算機室空調システム
US9648785B2 (en) Computing rack airflow directing system and method
US20230141044A1 (en) Server holder with flow restraining device
CN218072140U (zh) 一种理线机柜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160531

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5955018

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250