JP5725770B2 - 建物の工事に用いる飛散防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の工事に用いる飛散防止装置に関するもので、詳しくは建物のバルコニーの修繕、修復のための洗浄、補修、塗装等の工事において、その工事により飛散した飛散物が、隣戸や建物周辺へ飛散することを防止する飛散防止装置に関する。
従来、集合住宅の外壁の修繕や修復等の工事には、建物全体の外部にネットを張ったり、或いは作業用ゴンドラを配置して、作業により建物から飛散した飛散物が建物の外部へ飛散することを防止している。
ところで、従来、図19,20に示すように、集合住宅の建物101のバルコニー(ベランダも含む)102における隣戸との境界部分には、隔板(パーテーション)103が配置されているが、その隔板103の上端106が、そのバルコニー102の天井面104、すなわち、上階のバルコニー202の床板下面に達せず、その隔板103の上部に、隣戸のバルコニーと連通する空間部105が存在するものがある。
このようなバルコニーにおいて、隣戸の一方のバルコニーで洗浄、補修、塗装等の作業を行うと、飛散した洗浄液、粉粒物、塗料など(以下飛散物という)の、その作業部におけるバルコニーから直接建物の外側への飛散は、そのバルコニーの外側に配置した作業用ゴンドラ等で防止されるとしても、その飛散物が前記隔板103の上部の空間部105を通じて隣戸のバルコニー102側へ飛散し、この隣家のバルコニー102側から建物の外部へ飛散するおそれがある。
また、建物の外部全体にネットを張ることは、作業設備費が高価になる。
そこで、本発明は、前記作業部で飛散した飛散物が、前記の隔板103と天井面104の空間部105を通じて隣戸や、更には建物外へ飛散することを防止したり、バルコニーにおける前記隔板103部以外の部分に設置して、該部分でのバルコニー方向への飛散を防止できる建物の工事に用いる飛散防止装置を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、建物のバルコニーの床面と天井面との間に取外し可能に設置する一対の支柱と、該一対の支柱をバルコニーの内側部と外側部に立設して、この一対の支柱相互間にわたって張設する幕状の飛散防止部材と、
前記バルコニーの外側部に立設する支柱の上部において、建物の外側方向へ突出する補助飛散防止部材とからなることを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、建物のバルコニーの床面と天井面との間に取外し可能に設置する一対の支柱と、該一対の支柱をバルコニーの内側部と外側部に立設して、この一対の支柱相互間にわたって張設する幕状の飛散防止部材と、
前記バルコニーの内側部に立設する支柱に、建物側へ突設するように設ける補助飛散防止部材とからなることを特徴とするものである。
建物のバルコニーにおける隣戸の境界部分に隔板を有し、かつ、その隔板の上端と天井面との間に空間部を有する建物において、その隣戸相互の一方のバルコニーにおいて壁面等の修繕や修復工事を行う際に、前記隔板の一方の面側に、本発明の飛散防止装置を設置することにより、前記の空間部を閉塞し、作業を行うバルコニー側で飛散した飛散物が、前記空間部を通じて隣戸のバルコニーから建物の外部へ飛散することを防止できる。
また、バルコニーにおける前記隔板部以外の部分に本発明の飛散防止装置を設置することにより、該装置の一方の側で飛散した飛散物が該装置の他方の側へ飛散して建物の外側へ飛散することを防止できる。
更に、一対の支柱をバルコニーに取外し可能に設置することにより、本発明の飛散防止装置を、作業中はバルコニーに設置し、その作業終了後はバルコニーから撤去することができる。
に、補助飛散防止部材により建物の外部への飛散を一層防止できる。
本発明の実施例1における保持部材を示す斜視図。 図1の支柱の伸縮部を示す斜視図。 本発明の実施例1に使用する飛散防止部材の正面図。 本発明の実施例1における飛散防止装置の取付状態を示す正面図。 図4のE‐E線拡大断面図。 図4のF‐F線拡大断面図。 図4の実施例1において、建物の外側から見た図。 図7における平断面図。 本発明の実施例2における飛散防止装置の保持部材を示す斜視図。 図9において、飛散防止部材を張設した斜視図。 図10の飛散防止装置の取付状態を示す正面図。 本発明の実施例3における飛散防止装置の取付状態を示す正面図。 本発明の実施例4における飛散防止装置を示す斜視図。 本発明の実施例6を説明するための図。 本発明の実施例6における飛散防止装置を示す正面図。 本発明の実施例7における飛散防止装置を示す正面図。 図16において、建物の外側から見た図。 本発明の実施例8における飛散防止装置の配置を示す建物の外側から見た図。 従来のバルコニーに設けられている隔板を示すもので、建物の外側から見た図。 図19の隔板の正面側から見た図。
本発明を実施するための形態を図1〜18に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図8は本発明の実施例1を示す。
実施例1の建物の工事に用いる飛散防止装置3(以下単に飛散防止装置ともいう)は、大略、保持部材1と幕状の飛散防止部材(以下飛散防止部材ともいう)2とからなる。
保持部材1は、内外一対(2本)の支柱5a,5bと、該各支柱5a,5bの上部に水平方向に備えた内外一対の保持杆6a,6bとからなる。前記一対の支柱5a,5bと内外一対の保持杆6a,6bは夫々相互に別体で形成されている。
なお、前記他方の支柱5bと他方の保持杆6bは、一方の支柱5aと一方の保持杆6aと同様の構造であるため、一方の支柱5aと一方の保持杆6aについて説明する。
支柱5aは、その軸方向に伸縮可能で、かつ、所望の伸縮長(伸縮状態)で固定したり、これを解除できるようになっている。図の実施例1では、中空管よりなる下側の主支柱5cと、該主支柱5cより小径で、該主支柱5cに、上側から摺動(昇降)可能に挿入した中空管よりなる補助支柱5dを有し、補助支柱5dを主支柱5cに対し上方へ移動させることにより支柱5aの全長が伸長し、下方へ移動することにより支柱5aの全長が縮小するようになっている。
なお、前記支柱5a,5bは、バルコニーの標準的な高さよりも大きく伸長できるように設定されている。
また、本発明の飛散防止装置3を設置するバルコニーとは、ベランダと称されるものも含むものである。
また、主支柱5cの上部には、補助支柱5dの昇降位置を主支柱5cに固定、すなわち、支柱5aの伸縮状態を固定したり、その固定を解除できる固定具7が設けられている。該固定具7としては、伸縮位置を固定したり、解除できるものであればよく、市販の又は一般に使用されている構造を用いることができる。
例えば、図2に示すような固定具7を用いる。この固定具7は、主支柱5cの上端に、雄ねじ部7aと径が拡縮する拡縮部7bを有する部材7cを固設し、補助支柱5dに内部に前記雄ねじ7aと螺合する雌ねじと、前記拡縮部7bに係合するテーパ部を設けた固定操作部7dを回転可能に備え、補助支柱5dを主支柱5cに対して上下方向に移動し、その所望の位置で、固定操作部7dを雄ねじ7aに螺合することにより、拡縮部7bを補助支柱5dに締め付けて、両支柱5c,5dを相互に固定するようになっている。また、補助支柱5dを伸縮する場合には、図2に示すように、固定操作部7dを拡縮部7bより外し、補助支柱5dの昇降を可能にする。
前記主支柱5cの下端には、滑り止めを兼用する下端部材8aが固着され、前記補助支柱5dの上端には、滑り止めを兼用する上端部材8bが設けられている。
前記補助支柱5dの上部には、前記保持杆6aが取外し可能に付設できるようになっている。図の実施例1においては、前記補助支柱5dの上部内周に雌ねじを刻設し、該補助支柱5dの上部に水平方向の貫通穴6cを形成し、該貫通穴6cに保持杆6aの端部を取り外し可能に挿通し、補助支柱5dの上端開口部から、雄ねじを有する上端部材8bを前記雌ねじに螺合するように構成されている。そして、保持杆6aの一端部を貫通穴6cに挿入し、上端部材8bを正逆回転することにより、その雄ねじの端部が保持杆6aに係止、解除し、保持杆6aを補助支柱5dに固定、解除できるようになっている。
前記保持杆6aの補助支柱5dへの、取外し可能な取付方法は、前記の構造に限るものではなく、その他、補助支柱5dに受け部材を設け、これに保持杆6aを着脱するようにして構成してもよい。
前記他方の支柱5bと他方の保持杆6bは、前記一方の支柱5aと一方の保持杆6aと同様の構造であるため、前記と同一部材に前記と同一符号を付してその説明を省略する。
なお、前記保持杆6a,6bの水平方向の長さは、図4に示すように、一対の支柱5a,5bを、バルコニーの標準的な幅W1における内側部と外側部に配置した際(この配置間隔をW2とする)に、両保持杆6a,6bの先端相互が重合しない長さ、すなわち、図1に示すように、先端相互間に間隔Dが形成される長さに設定されている。
次に、前記幕状の飛散防止部材2について図3〜7により説明する。
前記幕状の飛散防止部材2は次のような部材を使用する。
一般に建物の修繕や修復工事は、先ず、建物の外面を高圧洗浄液で洗浄し、次で、下地補修を行い、次で、タイル補修又は塗装の塗り替えを行う。この高圧洗浄時には洗浄液が飛散し、下地、タイル補修時は、その下地、タイルの粉粒物が飛散し、塗装時にはその塗料が飛散する。
本発明の飛散防止部材2は、前記の飛散した洗浄液、粉粒物、塗料が、その一方の面側から他方の面側へ通過して飛散することを防止(抑制)する折曲可能な幕状のものであり、折曲可能なシート、ネット、布などを使用する。
例えば、飛散防止部材としては、一般にブルーシートと称される樹脂シート部材(養生シート)や布製のシート(養生シート)、防音シート等を用い、ネットとしては、所望の網目のネット(養生ネット)を使用する。このネットは、その網目が、対象とする飛散物の飛散を防止(抑制)できるものを選定して使用するもので、例えば、0.5mm程の細かい網目のものを使用する。
また、対象とする飛散物によって、シートやネット等を選定し、例えば、洗浄液の場合はシートや布を用い、粉粒物や塗料の場合は、シートやネットや布を使用する。また、ネットの場合は、複数枚重ねて使用してもよい。
前記飛散防止部材2は方形のものを使用し、図3に示す、その内外方向の幅W3は、前記の配置された一対の支柱5a,5b間にわたって架設できる長さに設定されるもので、図の実施例においては、前記両支柱5a,5bの標準的な配置間隔W2よりも長く設定され、両支柱5a,5bの配置間隔W2が大小に変る場合にも、この両支柱5a,5b間に飛散防止部材2を張設できるように、該飛散防止部材2の左右の張設幅を変化できるようになっている。
更に、飛散防止部材2の上下方向の長さH1は、バルコニー102の床面107から天井面104までを略覆う長さに設定されるもので、図の実施例においては、バルコニー102の標準的な高さH2(図4参照)よりも長く設定され、バルコニーの高さH2が異なる場合にも、略床面107から略天井面104までを覆うことができるように、該飛散防止部材2の上下の張設幅を変化できるようになっている。
前記飛散防止部材2の両側部には、該部を前記両支柱5a,5bに着脱可能に取付けるための取付部材10,11が設けられている。
該取付部材10,11として図の実施例1では面ファスナー10,11を使用している。該面ファスナー10,11は、飛散防止部材2の一方の面における内外方向(幅W3方向)の両側に夫々設けられている。一方の面ファスナー(取付部材)10におけるフック側(雄側)とループ側(雌側)の一方の部材10aは飛散防止部材2の一端部2aに設けられ、他方の部材10bは、前記一方の部材10aより内方に位置し、両部材10a,10bは同一水平方向線上に配置されている。
他方の面ファスナー(取付部材)11におけるフック側(雄側)とループ側(雌側)の一方の部材11aは飛散防止部材2の他端部2bに設けられ、他方の部材11bは、前記一方の部材11aより内方に位置し、両部材11a,11bは同一水平方向線上に配置されている。
前記一方の取付部材(面ファスナー)10と他方の取付部材(面ファスナー)11は、夫々飛散防止部材2の上下方向において、複数個所定の間隔をおいて設けられている。
前記飛散防止部材2の上側部には、該部を前記保持杆6a,6bに着脱可能に取付けるための取付部材12が設けられている。
該取付部材12として図の実施例1では面ファスナー12を使用しており、該面ファスナー12は飛散防止部材2の一方の面における上側部に設けられている。該面ファスナー(取付部材)12におけるフック側(雄側)とループ側(雌側)の一方の部材12aは飛散防止部材2の上端部2cに設けられ、他方の部材12bは、前記一方の部材12aより内側に位置し、両部材12a,12bは同一鉛直線上に配置されている。更に、前記取付部材(面ファスナー)12は、飛散防止部材2の内外方向において、複数個所定の間隔を置いて設けられている。
なお、前記他方の部材10b,11b,12bは夫々長尺に形成されている。
次に本実施例1の飛散防止装置3の設置作業について説明する。
先ず、図19,20に示すような集合住宅等の建物のバルコニーにおける外壁面の洗浄や補修や塗装等の工事を行う以前に、その作業をするバルコニー102(図8の中央に示すバルコニー102)における隣戸との境界部分に設けられた隔板103,103の作業側面側の近傍に、図4に示すように、一方の支柱5aをバルコニー102の外側(図4のA側)部に立設し、他方の支柱5bをバルコニー102の内側(図4のB側)部に立設する。なお、保持杆6a,6bは、予め支柱5a,5bに付設しておく。
この支柱5a,5bの立設作業は、支柱5a,5bの高さ(長さ)がバルコニー102の高さH2よりも短くなるように、補助支柱5d,5dの下部側を主支柱5c内に挿入した状態で、立設部において、主支柱5c,5cの下端をバルコニー102の床面107に当接し、補助支柱5d,5dを引き上げて支柱5a,5bを伸長する。
このとき、飛散防止部材2の上端部2cを、図4,6に示すように、補助支柱5d,5dの上端部材8b,8bと保持杆6a,6bの上側を通して折り返しておく。
次に、両補助支柱5d,5dを上方へ引き伸ばし、その補助支柱5d,5dの上端部材8b,8bを、飛散防止部材2を介してバルコニー102の天井面104に押し当て、この伸長状態で固定具7を締め付けて、主支柱5c,5cと補助支柱5d,5dを相互に固定して、両支柱5a,5bを床面107と天井面104間に立設する。そして、飛散防止部材2の前記の折り返した上端部2cを、取付部材である面ファスナー12で飛散防止部材2に止着する。
次に図4,5に示すように、飛散防止部材2の一端部2aを一方の支柱5aの外側を通して折り返し、その一端部2aを取付部材である面ファスナー10で飛散防止部材2に止着する。
更に、飛散防止部材2の他端部2bを他方の支柱5bの外側を通して折り返し、その他端部2bを取付部材である面ファスナー11aで飛散防止部材2に止着する。
これにより、図4及び図7に示すように、床面107と天井面104間に飛散防止装置3が立設される。
また、前記のように、両支柱5a,5bが相互に分離して形成されているとともに、保持杆6a,6bが、バルコニーの標準的な幅W1よりも短く形成されているため、幅W1の異なるバルコニーに対応して両支柱5a,5bを配置でき、また、両支柱5a,5bの長さを伸縮可能に形成したので、高さH2の異なるバルコニーに対応して両支柱5a,5bを配置できる。
更に、飛散防止部材2の内外方向の幅W3と上下方向の高さH1をバルコニーの標準的な幅と高さよりも大きくしたので、内外方向の幅や上下方向の高さが異なるバルコニーに対しても、隣戸との境界部分の略全面を遮蔽するように飛散防止部材2を張設することができる。
更に、飛散防止部材2の取付部材10,11,12を面ファスナーで形成することにより、飛散防止部材2の両端部と上端部の折り返し量の調節が容易に行え、飛散防止部材2の内外方向と上下方向の張設幅を変化することができ、かつ、この変化状態でも飛散防止部材2の張りをもたせることができる。
次に、前記の工事が終了した後は、取付部材10,11,12を外し、また、固定具7を緩め、両支柱5a,5bを縮小して、両支柱5a,5bと飛散防止部材2をバルコニーから取り外す。更に、上端部材8b,8bを緩めて保持杆6a,6bを外す。
前記のような構造により、本実施例1においては次のような効果を発揮できる。
前記のように、本発明の実施例1の飛散防止装置3を、作業をするバルコニーにおける隣戸との境界部分に設けられた隔板103の一方の面の側の近傍に配置することにより、図4に示すように、その隔板103部の外側部から内側部まで、かつ、床部から天井部までを飛散防止部材2で覆うことができる。そのため、一方のバルコニーでの外壁等の工事により飛散した洗浄液や粉粒物や塗料等の飛散物が、隔板103の上部の空間部105を通じて隣戸のバルコニーに飛散することを飛散防止部材2により防止できる。そのため、従来のように、飛散物が前記の空間部105を通じて隣戸のバルコニーから建物の外部へ飛散することを防止できる。
なお、バルコニーの外側開口部は、飛散防止ネットを張設したゴンドラ30が図4の鎖線で示すように配置されることにより、そのバルコニーの外側開口部からの直接な外部への飛散は防止される。
また、両支柱5a,5bを伸縮可能とし、飛散防止部材2を前記のように構成したことにより、飛散防止部材2の張設幅を変化させて、幅や高さが異なるバルコニーにも対応することができる。
なお、前記飛散防止部材2の取付部材10,11,12は、飛散防止部材2側に固着したひもを支柱5a,5b、保持杆6a,6bに縛る構造でもよく、また、飛散防止部材2側に環状のひもを固着し、その環状のひもを支柱5a,5b、保持杆6a,6bに挿通してもよい。
図9乃至図11は本発明の実施例2を示す。
実施例2は、前記実施例1に対して、補助保持部材41,41と幕状の補助飛散防止部材42とからなる補助飛散防止部40を設けた点が主に相違する。
前記実施例1においては、図4に示すように、バルコニー102の外側に手摺り32が固設されているため、前記実施例1の飛散防止装置3、すなわち、飛散防止部材2の外側端の外側への位置が手摺り32に制限され、手摺り32の上端32aと天井面104との間であって、飛散防止部材2の外側端と前記作業用ゴンドラ30との間に隣戸方向へ通じる側部空間33が生じる。そのため、前記のように、バルコニーで飛散した飛散物が側部空間33を通じて隣戸方向へ抜けた後、建物の外部へ飛散するおそれがある。
そこで、前記実施例1の飛散防止装置3と同様の飛散防止装置3Aに側部空間33からの飛散を防止する補助飛散防止部40を設けて飛散防止装置45を構成したものである。
先ず、前記実施例1と同様の構成からなる飛散防止装置3Aについて説明する。
該飛散防止装置3Aは、前記実施例1の飛散防止装置3における一方の支柱(バルコニーの外側に位置する支柱)5aに対する飛散防止部材2の取付方法が相違するものである。
該取付方法は、飛散防止部材2の一方の側端2aを一方の支柱5aの近傍に配置し、該飛散防止部材2に取付穴2dを形成し、該取付穴2dと一方の支柱5aとを紐2eで連結したものである。この取付穴2dと紐2eが取付部材2fを構成している。
この飛散防止装置3Aのその他の構成は前記実施例1の飛散防止装置3と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一の符号を付してその説明を省略する。
この飛散防止装置3Aにおいても、前記実施例1と同様に、支柱5a,5bの伸縮調整と内外間の調整及び飛散防止部材2の上下方向の張り長さの調整が可能であり、また、飛散防止部材2の内外方向の張りの長さの調整が、前記実施例1と同様に面ファスナーによる取付部材11により行える。
次に補助飛散防止部40について説明する。
前記外側の支柱5aには、図9に示すように、2個の補助保持部材41,41が、前記側部空間33の上部と下部に配置されるように位置して設けられている。
該補助保持部材41,41は、横断面がL形で長尺なL型鋼からなり、その両片41a,41bに、その表裏に貫通する挿入溝41c,41dが長手方向に形成されている。そして、Ω状の取付金具41fを補助支柱5dに嵌合し、その片41gを垂直に配置された片41aの裏面に重合し、蝶ねじ41hを片41aの挿入溝41cに挿通して取付金具41fの片41gに螺合し、補助保持部材41を支柱5aに取付けるようになっている。
また、蝶ねじ41hを緩めることにより、補助保持部材41,41を上下方向と内外方向(長手方向)に移動調節し、蝶ねじ41hを締めつけることにより、所望の上下方向の調節位置と内外方向の調節位置で固定できるようになっている。
そして、図10に示すように、上部の補助保持部材41における水平の片41bの挿入溝41dに補助飛散防止部材42の上部42aを挿入して折り返し、その折り返した上部42aを補助飛散防止部材42の主体部に取付部材44で取付ける。また、下部の補助保持部材41における水平の片41bの挿入溝41dに補助飛散防止部材42の下部42bを挿入して折り返し、その折り返した下部42bを補助飛散防止部材42の主体部に取付部材44で取付ける。
前記取付部材44は、補助飛散防止部材42の上部42aと下部42bに面ファスナーの一方の部材を設け、補助飛散防止部材42の主体部に面ファスナーの他方の部材を上下方向に長くして設けて、これらを取外し可能に接合するように構成されている。なお、この取付部材44は、釦等の他の手段で構成してもよい。
前記の構成により、補助保持部材41,41を上下に移動調節し、補助飛散防止部材42の上部42a又は下部42bの折り返し量を調節することにより、補助飛散防止部材42の上下方向の張設長を変更調節できる。
なお、本実施例2の前記飛散防止部材2と補助飛散防止部材42は、前記実施例1の飛散防止部材2と同様の部材で形成されているため、その説明は省略する。
以上のようであるから、図11に示すように、飛散防止装置3Aを前記実施例1の飛散防止装置3と同様に配置し、補助飛散防止部40を前記の側部空間33部に配置することにより、前記実施例1と同様に、バルコニーで飛散した飛散物が隔板103の上部の空間部105を通じて隣戸のバルコニーから建物の外部へ飛散することを防止できる上に、補助飛散防止部40により、バルコニーで飛散した飛散物が前記側部空間33を通じて隣戸側への飛散した後、建物の外部へ飛散することを防止できる。
図12は実施例3を示す。
本実施例3は、前記実施例1の飛散防止装置3における保持部材1への飛散防止部材2の取付構造が異なる飛散防止装置3Bである。
本実施例3の保持部材1Aは、前記実施例1及び2と同様の支柱5a,5bからなり、前記保持杆6a,6bを有しない。
飛散防止部材2の内外方向における支柱5a,5bに対する取付構造は、前記実施例2と同様である。そのため、この取付構造については、前記と同一部分に前記と同一符号を付してその説明は省略する。
また、飛散防止部材2の上下方向の長さは、前記実施例1と略同長であるが、該飛散防止部材2の上部は、前記実施例1,2のように折り返すのではなく、その上端2jは、支柱5a,5bの上端と略同一高さの位置に配置され、下部2kは、バルコニーの床面107上に畳み重なるように、余剰長を有する。
その他の構造及び飛散防止部材2は前記実施例1と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一符号を付してその説明は省略する。
本実施例3においても前記実施例1と同様の効果を発揮することができる。
本実施例3においては、前記の保持杆6a,6bを有しないが、飛散防止部材2は取付部材11により張りをもたせることにより張設状態を維持できる。
図13は実施例4を示す。
本実施例4は、前記実施例3と同様の飛散防止装置3Bに、前記実施例2と同様の補助飛散防止部40を設けて飛散防止装置3Cとしたものである。
本実施例4において、前記と同一部材には前記と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例4においても、前記実施例2と同様の効果を発揮できる。
前記各実施例においては、各飛散防止装置3,3A、3B,3C,45を隔板103におけるバルコニー側の面の近傍に配置したが、該各飛散防止装置3,3A,3B,3C,45を図8の鎖線で符号3Gとして示すように、隔板103から離れた位置に設置してもよい。
すなわち、洗浄等の作業を、1つのバルコニー102における一部分(図8のX部)で行う場合に、この一部分Xの両側に本発明の飛散防止装置3,3A,3B,3C,45を前記のように配置して、作業部で飛散した洗浄液等が、そのバルコニー102の他の部分Y側へ飛散することを防止するようにしてもよい。
本実施例6は、前記実施例4において、内側補助飛散防止部40Aを付設した実施例である。
前記実施例5のように、前記の各飛散防止装置を図8の鎖線3Gで示す柱以外の位置に設置すると、図14に示すように、例えば、飛散防止装置3Aの内側端より建物側との間に空間部60が形成される。
そのため、この空間部60を閉塞するために、図15に示すように、前記内側の支柱5bに、前記補助飛散防止部40と同様の内側補助飛散防止部40Aを設け、前記の空間部60を閉塞したものである。
この内側補助飛散防止部40Aの構造は前記補助飛散防止部40と同様であり、かつ、その支柱5bとの取付構造も同様である。そのため、前記と同一部に前記と同一符号を付してその説明を省略する。
また、この内側補助飛散防止部40Aの補助飛散防止部材42も、前記実施例と同様のシートやネットや布等を使用する。
この実施例6によれば、内側補助飛散防止部40Aを、支柱5bより建物側へ突出させることにより、前記の空間部60を閉塞し、該空間部60を通じて飛散物が隣戸へ飛散することを防止できる。
なお、飛散防止部材2の内外方向の伸縮は、図15に示すように補助取付穴2hを設けて行なうようになっている。
図16,17は実施例7を示す。
本実施例7は、前記図9乃至図11に示す実施例2の飛散防止装置3Aを設置したバルコニーにおいて、そのバルコニー102の外側開口部に、幕状の外側飛散防止部材70を設けたものである。
該外側飛散防止部材70は方形の所望の大きさに形成され図の実施例では、その上下方向の長さH5は、作業階のバルコニー102の上階におけるバルコニー202の床面近傍から作業階のバルコニー102における床面107近傍に達する長さに設定され、また、左右幅W5は図17に示すように、その左右端が、バルコニー102の左右に配置した前記飛散防止装置3A,3Aに近接する長さに設定されている。
また、前記外側飛散防止部材70は、前記実施例1の幕状の飛散防止部材2と同様のシート、ネット、布などで形成されている。
そして、該外側飛散防止部材70の上端70aを、作業階の上階におけるバルコニー202の適宜箇所、例えば手摺り32aの根元部に、ひも等の適宜固着手段71により取外し可能に固着し、その下側を、上階のバルコニー202の床板109における見付け(外端面)110の外側を通し、その下側を、手摺り32の外側を通して、その下端部70bを作業階の手摺り32の下部にひも等の適宜手段71aにより取外し可能に取付けられている。
その他の構造は前記実施例2と同様であるため、前記と同一部分には、前記と同一符号を付してその説明は省略する。
前記の構成により、外側飛散防止部材70の上部側が、作業階の手摺り32の上部におけるバルコニー102の外側開口部を閉塞し、下部側が、手摺り32の外側において、手摺り32部におけるバルコニー102の外側開口部を閉塞し、バルコニー102の外側開口部からの飛散を防止する。また、該外側飛散防止部70の左右方向の両端が両飛散防止装置3A,3Aに近接して、これらの間からの外側への飛散を防止する。
したがって、バルコニー102での飛散物の建物外への飛散防止が一層向上する。
また、バルコニー102側からの手摺り32の洗浄、塗装作業も容易に行える。
図18は実施例8を示す。
前記各実施例では、本発明の飛散防止装置3,3A,3B,3C,45を隔板103における作業をするバルコニー102側の面に近接して配置したが、この飛散防止装置3,3A,3B,3C,45を、図18において符号3(3A,3B,3C,45)で示すように、隔板103における作業をするバルコニー102と隣接するバルコニー302,302側の面の近傍に配置してもよい。
本実施例8によれば、隔板103における作業側バルコニー102の側の面の洗浄等の作業が作業側バルコニー102から行え、隔板103の洗浄等の作業が効率よく行える。
なお、前記実施例1乃至7の各主要部の構成は、他の実施例の主要部と所望に組合わせて使用してもよい。
2 42 飛散防止部材
3,3A,3B,3C,45 飛散防止装置
5a,5b 支柱
5c 主支柱
5d 補助支柱
6a,6b 保持杆
7 固定具
10,11,12 取付部材
40,40A 補助飛散防止部
102 バルコニー
103 隔板
104 天井面
107 床面

Claims (2)

  1. 建物のバルコニーの床面と天井面との間に取外し可能に設置する一対の支柱と、該一対の支柱をバルコニーの内側部と外側部に立設して、この一対の支柱相互間にわたって張設する幕状の飛散防止部材と、
    前記バルコニーの外側部に立設する支柱の上部において、建物の外側方向へ突出する補助飛散防止部材とからなることを特徴とする建物の工事に用いる飛散防止装置。
  2. 建物のバルコニーの床面と天井面との間に取外し可能に設置する一対の支柱と、該一対の支柱をバルコニーの内側部と外側部に立設して、この一対の支柱相互間にわたって張設する幕状の飛散防止部材と、
    前記バルコニーの内側部に立設する支柱に、建物側へ突設するように設ける補助飛散防止部材とからなることを特徴とする建物の工事に用いる飛散防止装置。
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