JP3831763B2 - レ−ル締結装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、鉄道レ−ルをPCマクラギに簡易に且つ強固に締結する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで一般に実施されている、締結ボルトによりレ−ルの弾性締結バネを押圧緊締するレ−ル締結装置は、緊締力をトルクレンチ等により得るもので、締結後のボルト緩みが発生しやすく、緊締力の維持のために過大な保守管理が必要とされて来た。
【0003】
これに替わるものとして、無螺釘の板バネ押圧式締結装置が提案されている(実開昭52−140505)。
しかしこの手段にあっては、板バネが二重に折返しされているものの、バネ特性としてはその先端部でレ−ルフランジを直接押圧する一枚バネ特性であり、車両走行時のレ−ルの浮き沈みに対しバネ定数が強すぎる難点がある。またバネ挿着穴を有する杭部材の下部を絶縁材を介してコンクリ−ト枕木に植え込む構造を伴うため、施工に過大な工数がかかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような従来一般の締結ボルトによる弾性締結バネの押圧緊締方式及び先行技術である板バネ押圧締結方式の有する難点を解消するためになされたもので、板バネによる直接横圧でなく、バネホルダ−及びゲ−ジブロックを介することにより横方向の力に対する応力を分散し、所望の緊締力が得られ、さらに二重バネ構造によりレ−ル沈下に対するバネ定数は小さく、レ−ルの上向き変位に対するバネ定数は大きい二段特性を具え、締結後の緩みを生じない、耐久力を増大させたレ−ル締結装置を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、断面略L型を成しその垂直部に締結バネ横孔1aを設けるとともに水平部の中間に前記締結バネの折返し部の下部嵌穴1bを、さらにその嵌穴1bより先端に至る上面をスロ−プ1cに形成したバネホルダ−1と、折返し部2aを膨大させ且つ上側板の中間部に湾曲状膨らみ2bを形成した二重締結バネ2と、レ−ルフランジの角部に噛ませる押え部3aを下部に、二重締結バネ2の突当て部3bを上部に形成した絶縁材質のゲ−ジブロック3とからなり、マクラギにパッドを介して敷設したレ−ルのフランジ角部に押え部3aを噛ませた前記ゲ−ジブロック3に接して前記バネホルダ−1を固設し、その締結バネ横孔1a外側より前記締結バネ2を圧挿することにより緊締するレ−ル締結装置である。
【0006】
また、レ−ルフランジ5とバネ受台6に締結バネを架設し、その締結バネの上方から締結ボルト7をマクラギに設けた埋込栓8に螺挿して緊締する既設のレ−ル締結構造において、断面略L型を成しその垂直部に締結バネ横孔1aを設けるとともに水平部の基部に前記埋込栓8に符合する止めボルト孔1d及び止めボル頭埋没穴1eを、中間部に前記締結バネの折返し部の下部嵌穴1bを、さらにその嵌穴1bより先端部を前記バネ受台6に突当てる下向き傾斜部1fに形成した所定幅のバネホルダ−1と、折返し部2aを膨大させ且つその上側板の中間部に湾曲状膨らみ2bを形成した二重締結バネ2と、レ−ルフランジの角部に噛ませる押え部3aを下部に、二重締結バネ2の突当て部3bを上部に形成した絶縁材質のゲ−ジブロック3とからなり、マクラギにパッドを介して敷設したレ−ルのフランジ角部に押え部3aを噛ませたゲ−ジブロック3と前記バネ受台6との間に前記バネホルダ−1を、止めボルト7をボル頭埋没穴1e、ボルト孔1dよりマクラギの埋込栓8へ螺挿することによりマクラギに固設し、その締結バネ横孔1a外側より前記二重締結バネ2を圧挿することにより緊締するレ−ル締結装置である。
【0007】
ここで、既設のPCマクラギ、埋込み栓を利用した場合の実施の態様について詳説すると、図3において、LがPCマクラギにパッドを介して敷設したレ−ル、8がPCマクラギに設けた従来の締結ボルトの埋込み栓、6がバネ受台である。即ちこの状態で、既設の締結ボルトによる弾性締結バネの押圧緊締構造から、締結バネと締結ボルトを取除いた状態となる。
【0008】
図4に示すように今この状態から、レ−ルLのフランジの角部に、ゲ−ジブロック3の押え部3aを噛ませたうえ、断面略L型を成しその垂直部に締結バネ横孔1aを設けるとともに水平部の基部に前記埋込栓8に符合するボルト孔1d及びボル頭埋没穴1eを、中間部に前記締結バネの折返し部の下部嵌穴1bを、さらにその嵌穴1bより先端部を前記バネ受台6に突当てる下向き傾斜部1fに形成した所定幅のバネホルダ−1を、止めボルト7を前記止めボルト孔1d及び止めボル頭埋没穴1eから埋込み栓8に螺挿することによりマクラギに固定する。
【0009】
そして図5に示すように、前記バネホルダ−1の締結バネ横孔1aより、折返し部2aを膨大させ且つその上側板の中間部に湾曲状膨らみ2bを形成した二重締結バネ2を圧挿し、該締結バネ2の先端を前記ゲ−ジブロック3の突当て部3bに突当てるとともに二重締結バネ2の折返し部2aの膨大下部を下部嵌穴1bに陥没させる。
バネ受台6に突当てる部分が下向き傾斜部1fに形成されているので、二重締結バネ2の圧挿が、折返し部2aの下部嵌穴1bへの滑り込みにより円滑に行われる。
以上により緊締されるレ−ル締結装置である。
【0010】
【発明に作用並びに効果】
まず、締結バネでレ−ルを直接押えるのでなく、ゲ−ジブロック3、バネホルダ−1を介して二重締結バネ2のバネ圧により押える構造にしてあるので、横圧はこれらゲ−ジブロック3、バネホルダ−1で受け(上記実施の態様においてはバネ受台6でも受け)、二重締結バネ2への負荷を少なくし(応力分散)、その分レ−ルを押える力を増大させて、耐久性の向上が図れる。これによりバネの折損防止も図れる。
またゲ−ジブロック3が絶縁材であるので絶縁性を保持できる。
【0011】
さらに、折返し部2aを膨大させ且つその上側板の中間部に湾曲状膨らみ2bを形成した二重締結バネ2の横孔1aへの圧挿は、二重バネ特有の、レ−ル沈下に対するバネ定数は小さく、レ−ルの上向き変位に対するバネ定数は大きいという二段特性を発揮する。
【0012】
全体構造が簡潔で施工に手間取らず、特に止めボルト孔1d及び止めボル頭埋没穴1eを有するバネホルダ−1を使用することにより既設のPCマクラギ、埋込み栓、バネ受台をそのまま使用できる利点がある。
【0013】
作業面においても二重締結バネ2の圧挿というワンタッチ作業での締結が可能であり、その圧挿にあっては、バネホルダ−1に形成されたスロ−プ1cあるいは下向き傾斜部1fにより、折返し部2aの下部嵌穴1bへ滑り込ませることにより円滑行われる。
【0014】
本発明のレ−ル締結装置は、以上のようで、締結作業の省力化と、保守管理の省力化が共に図れるものとしてまことに有利なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】締結直前の要部縦断側面図
【図2】締結状態の要部縦断側面図
【図3】既設のPCマクラギから締結バネと締結ボルトを取除いた状態の縦断側面図
【図4】既設のPCマクラギの埋込み栓を利用した態様の締結直前の要部縦断側面図
【図5】既設のPCマクラギの埋込み栓を利用した態様の締結状態の要部縦断側面図
【図6】従来装置の締結状態の要部縦断側面図
【符号の説明】
1 バネホルダ−
1a 締結バネ横孔
1b 締結バネの折返し部の下部嵌穴
1c スロ−プ
1d ボルト孔
1e ボル頭埋没穴
1f 下向き傾斜部
2 二重締結バネ
2a 折返し部
2b 湾曲状膨らみ
3 ゲ−ジブロック
3a 押え部
3b 突当て部
5 レ−ルフランジ
6 バネ受台
7 止めボルト
8 埋込栓
Claims (2)
- 断面略L型を成しその垂直部に締結バネ横孔1aを設けるとともに水平部の中間に前記締結バネの折返し部の下部嵌穴1bを、さらにその嵌穴1bより先端に至る上面をスロ−プ1cに形成したバネホルダ−1と、折返し部2aを膨大させ且つ上側板の中間部に湾曲状膨らみ2bを形成した二重締結バネ2と、レ−ルフランジの角部に噛ませる押え部3aを下部に、二重締結バネ2の突当て部3bを上部に形成した絶縁材質のゲ−ジブロック3とからなり、マクラギにパッドを介して敷設したレ−ルのフランジ角部に押え部3aを噛ませた前記ゲ−ジブロック3に接して前記バネホルダ−1を固設し、その締結バネ横孔1a外側より前記締結バネ2を圧挿することにより緊締するレ−ル締結装置。
- レ−ルフランジ5とバネ受台6に締結バネを架設し、その締結バネの上方から締結ボルトをマクラギに設けた埋込栓8に螺挿して緊締する既設のレ−ル締結構造において、断面略L型を成しその垂直部に締結バネ横孔1aを設けるとともに水平部の基部に前記埋込栓8に符合する止めボルト孔1d及び止めボル頭埋没穴1eを、中間部に前記締結バネの折返し部の下部嵌穴1bを、さらにその嵌穴1bより先端部を前記バネ受台6に突当てる下向き傾斜部1fに形成した所定幅のバネホルダ−1と、折返し部2aを膨大させ且つその上側板の中間部に湾曲状膨らみ2bを形成した二重締結バネ2と、レ−ルフランジの角部に噛ませる押え部3aを下部に、二重締結バネ2の突当て部3bを上部に形成した絶縁材質のゲ−ジブロック3とからなり、マクラギにパッドを介して敷設したレ−ルのフランジ角部に押え部3aを噛ませたゲ−ジブロック3と前記バネ受台6との間に前記バネホルダ−1を、止めボルト7をボル頭埋没穴1e、ボルト孔1dよりマクラギの埋込栓8へ螺挿することによりマクラギに固設し、その締結バネ横孔1a外側より前記二重締結バネ2を圧挿することにより緊締するレ−ル締結装置。
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JPH10252003A JPH10252003A (ja) | 1998-09-22 |
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Country | Link |
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Families Citing this family (1)
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CN113564971B (zh) * | 2021-09-09 | 2023-07-04 | 湖南创弘源新材料科技有限公司 | 一种钢轨绝缘扣件保护结构 |
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1997
- 1997-03-11 JP JP07460797A patent/JP3831763B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10252003A (ja) | 1998-09-22 |
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