JPH0589502U - レール締結装置 - Google Patents

レール締結装置

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JPH0589502U
JPH0589502U JP2938492U JP2938492U JPH0589502U JP H0589502 U JPH0589502 U JP H0589502U JP 2938492 U JP2938492 U JP 2938492U JP 2938492 U JP2938492 U JP 2938492U JP H0589502 U JPH0589502 U JP H0589502U
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piece
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静也 梅田
学 倉田
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興和化成株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡略化され、作用力が各レール締結部
に分担され、同締結部の部材の負担を軽減しうる低ばね
定数のレール締結装置を提供する。 【構成】 コンクリート製の枕木,スラブの如き支持体
2の上面に、レール1の長手方向に一定の傾斜角を付し
て凹入座面を設け、同座面に上下面に夫々防振パッド
4,5が層着され、且つレール横圧支持用垂直部片3a
が突設されたタイプレート3を載置し、同タイプレート
3上にレール1を敷設するとともに、同タイプレート3
と前記座面端部のコンクリート肩部との間に背面に横圧
パッド6が固着された合成樹脂製の楔状のばね受台7を
介装し、同ばね受台7を反力支持点とした弯曲部より上
下部ばね片8a,8bを水平に延設し、下部ばね片8a
は前記レール横圧支持用垂直部片3aに接し、上部ばね
片8bの先端はレール底部との間に若干の間隙を設け、
レールばねの締付に伴って上部ばね片8bの先端はレー
ル1に圧接するとともに、下部ばね片8a上に重合圧接
するようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はレール締結装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
列車の高速化、騒音振動の軽減化対策、レールの波状摩耗防止のためにはレー ル締結部のばね定数の低下が必要となるが、ばね定数を低下すれば水平方向の剪 断変形,レール小返りが増加し、レールの締結状態が不安定となる。 図7は従来の低ばね定数のレール締結装置例を示し、aはレール、bは枕木, コンクリートスラブ等のレール支持体、cは上下面に防振パッドd,eが重層さ れたタイプレートで、前記支承体bの凹面に嵌装され、同凹面とタイプレートc との間に横圧パッドfが介装されている。gはばね受台でレール押えばねの外側 弯曲部が嵌合支持され、レール押えばねhはワッシャi,ボルトjを介してレー ルaの底部に圧着されている。図中kはボルトjは螺挿される埋込栓である。
【0003】 図8は従来装置の他の実施例を示し、ばね受台gはレール支持体の凹部に配設 され、レール押えばねkの弯曲部を支持している。図中前記従来例と均等部分に は同一符号が附されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前記のように低ばね定数の締結装置においては、タイプレートの上下に防振バ ッドが重層されているので構造が大型化し、図7に示す従来構造はタイプレート 上に締結ばね等の部材全部を装着するため、タイプレートが大型化するとともに 、レール押え,横圧及びレール小返り等、全てレール押えばねが負担し、押えば ねが大型化する。図8に示す従来例でもレール押え及びレール横圧,レール小返 り等、全てレール押えばねが負担し、レール横圧はレール押えばねで負担するの で横方向のばねが硬くなる。
【0005】 本考案は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案されたもので、その目的と する処は、構造が簡単で作用力が各レール締結部材に分担され、同締結部材の負 担を軽減しうる低ばね定数のレール締結装置を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的を達成するため、本考案に係るレール締結装置は、コンクリート製 のレール支持体上面に、レール長手方向に一定の傾斜角を付して凹入座面を設け 、同座面に上下面に夫々防振パッドが層着され、且つレール横圧支持用垂直部片 が突設されたタイプレートを載置し、同タイプレート上にレールを敷設するとと もに、同タイプレートと前記座面端部のコンクリート肩部との間に、背面に横圧 パッドが固着された合成樹脂製の楔状ばね受台を介装し、同ばね受台を反力支持 点としたレール押えばねを、前記レール支持体に埋設された埋込栓に螺装され、 前記タイプレートを貫通する締付ボルトを介して緊締し、前記レール押えばね先 端でレールを圧締して構成されている。
【0007】 請求項2の考案においては、前記レール押えばねが、ばね受台に支持された弯 曲部より上下ばね片を水平方向に延設して構成され、下部ばね片の先端部は前記 タイプレートより立設されたレール横圧支持用垂直部片に最先端が若干レール側 に張り出した状態で接し、且つ上部ばね片の先端はレール底部との間に若干の空 隙を有し、レールばねの締付に伴って上部ばね片の先端はレールに重合圧接する とともに、下部ばね片上に圧着するように構成されている。
【0008】
【作用】
本考案に係るレール締結装置は前記したように構成されているので、レール押 え力はレール押えばね、レール横圧力は合成樹脂製の楔状ばね受台で負担するこ とによって、作用力が分担して支持される。また前記ばね受台は背面に横圧パッ ドが固着されているのでコンクリート凹入座面の肩部との間に横圧パッドが介在 することになり横弾性効果が期待できる。
【0009】 請求項2の考案はレール押えばねが、ばね受台に支持された弯曲部より水平方 向に延設された上下ばね片より構成され、下ばね片はタイプレートを押え、上ば ね片はレール底部を押えることになり、レール押えばねの負担を分担する。この 場合レール締付前における上ばね片とレートとの間隙により、タイプレート及び レールの押え力の比率を加減することができる。また上ばね片と下ばね片とが接 触することにより、適正な締付力の管理が容易に行なわれる。
【0010】 なお、列車走行によりレール小返りが増加した場合、レール底面上部に突出し ている下部ばね片の最先端がレールに接触し、この時下部ばね片と上部ばね片は 完全に接触一体化しているので、小返り抵抗が増大し過度のレール小返りが抑制 される。 また上ばね片のレール支持面にレールに対して曲率を設けることによって、レ ールへの喰い込み、及び押えばねにかかる横方向力が軽減される。
【0011】
【実施例】
以下本考案を図示の実施例について説明する。 1はレール、2は同レール1が設置されるコンクリート枕木,コンクリートス ラブの如きコンクリート製のレール支持体で同支持体2上面のレール1の長手方 向に一定の傾斜角を付して凹入座面2aを設け、同座面2a上に、上下面に夫々 弾性を有する防振パッド4,5が層着され、且つレール横圧支持用垂直部片3a が突設されたタイプレート3を載置し、同タイプレート3上に上部防振パッド4 を介してレール1を敷設し、同タイプレート3と前記凹入座面のコンクリート肩 部との間に、背面に横圧パッド6が固着された合成樹脂製の楔状のばね受台7を 介装し、同ばね受台7の凹部を反力支点としてレール押えばね8の弯曲部が嵌装 される。同レール押えばね8の下部ばね片8aは前記レール横圧支持用垂直部片 3a上に接し、且つ若干レール1側に張り出している。一方上部ばね片8bの先 端とレール1底部との間に若干の空隙が設けられている(図1左側部参照)。
【0012】 前記レール押えばねの上部ばね片8bと下部ばね片8aとはボルト10及び座 金9を介して締結されるようになっている。図中11は前記レール支持体2に埋 設された合成樹脂製の埋込栓で、ボルト10の先端が螺着されるようになってい る。 図示の実施例は前記したように構成されているので前記ボルト10によってレ ール押えばね8を締付けると、上部ばね片8bの先端がレール1の底部に圧着さ れるまでは下部ばね片8aがタイプレート3を押圧し、更に所定の締付力によっ て、上部ばね片8bが同レール1を圧締し、ボルト10の貫通部では上部ばね片 8bと下部ばね片8aとが完全に接触して、レール1を締結するものである(図 1右側部参照)。従って下部ばね片8aはタイプレート3を押圧し、上部ばね片 はレール1を夫々押圧することになり、レール押えばねの負担が分担され、締付 前の上部ばね片8bとレール1との間隙によってタイプレート3とレール1との 押え力の比率を加減することができる。また上下ばね片8a,8bが完全に接触 しているので、適正締付力の管理が容易である。
【0013】 さらに、支持ばね定数の低下に伴う列車走行によるレール小返り角の増加に対 しては、下部ばね片最先端8aはレール底部上面1a上に突出しているので、レ ール小返りが増大すると、下部ばね片8bはレール底部上面1aに接触し、この 時下部ばね片8b及び上部ばね片8aは完全に接触一体化しているので、小返り 抵抗は増加し、ばねの強度も補強され、過度のレール小返りが抑制される。
【0014】 なお、上部ばね片8bの先端レール接触面に、レール1面に対して曲率を設け ることによって、レール1への喰い込み,押えばねにかかる横方向力が軽減され る。
【0015】
【考案の効果】
本考案に係るレール締結装置によればレール押圧力はレール押えばねによって 負担し、横圧力は楔状のばね受台で負担して構造を簡素化し、部材負担の軽減化 を図ることができる。 また前記ばね受台は防振パッドが層着されているので横弾性が期待できる。
【0016】 請求項2の考案によればレール押えばねが上下ばね片より構成され、下部ばね 片最先端によって過度のレールの小返りを抑制する。この際上下ばね片が完全に 接触することにより、ばね強度が補強される。 また前記レール押えばねの下部ばね片はタイプレートを、上部ばね片はレール を夫々押圧することによって締付け前の上部ばね片とレールとの間隔によってタ イプレートとレールとの押圧力の比率を加減することができる。
【0017】 更に上下部各ばね片が接触することによって適正締付力の管理が容易に行なわ れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るレール締結装置の一実施例を示す
縦断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】ばね片の平面図である。
【図4】ばね片の側面図である。
【図5】ばね受台の平面図である。
【図6】ばね受台の正面図である。
【図7】従来のレール締結装置の一例を示す縦断面図で
ある。
【図8】従来のレール締結装置の他の例を示す縦断面図
である。
【符号の説明】
1 レール 2 レール支持体 3 タイプレート 3a レール横圧支持用垂直部片 4 防振パッド 5 防振パッド 6 横圧パッド 7 ばね受台 8 レール押えばね 9 座金 10 ボルト 11 埋込栓

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート製のレール支持体上面に、
    レール長手方向に一定の傾斜角を付して凹入座面を設
    け、同座面に上下面に夫々防振パッドが層着され、且つ
    レール横圧支持用垂直部片が突設されたタイプレートを
    載置し、同タイプレート上にレールを敷設するととも
    に、同タイプレートと前記座面端部のコンクリート肩部
    との間に、背面に横圧パッドが固着された合成樹脂製の
    楔状ばね受台を介装し、同ばね受台を反力支持点とした
    レール押えばねを、前記レール支持体に埋設された埋込
    栓に螺装され、前記タイプレートを貫通する締付ボルト
    を介して緊締し、前記レール押えばね先端でレールを圧
    締してなることを特徴とするレール締結装置。
  2. 【請求項2】 前記レール押えばねは、ばね受台に支持
    された弯曲部より上下ばね片を水平方向に延設して構成
    され、下部ばね片の先端部は前記タイプレートに立設さ
    れたレール横圧支持用垂直部片に最先端が若干レール側
    に張り出した状態で接し、且つ上部ばね片の先端はレー
    ル底部との間に若干の空隙を有し、レールばねの締付に
    伴って上部ばね片の先端はレールに重合圧接するととも
    に、下部ばね片上に圧着するように構成された請求項1
    記載のレール締結装置。
JP2938492U 1992-05-06 1992-05-06 レール締結装置 Expired - Lifetime JPH077361Y2 (ja)

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JPH077361Y2 JPH077361Y2 (ja) 1995-02-22

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006299624A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Sekisui Chem Co Ltd タイプレートの固定構造およびまくら木の補修方法
JP2011512468A (ja) * 2008-02-22 2011-04-21 フォスロー−ベルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 基盤上にレールを固定するシステムおよび装置
JP2013505377A (ja) * 2009-09-18 2013-02-14 フォスロー−ベルケ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 固定底部支持体にレールを締結するためのベースプレート及びレール用ファスナー
JP2013174087A (ja) * 2012-02-24 2013-09-05 Kyushu Railway Co タイプレート式レール締結装置
KR200470249Y1 (ko) * 2011-09-28 2013-12-11 이영제 레일체결장치

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