JP3831391B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents
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Description
上記シリンダ錠の後方には、本体部内に位置させてシリンダ錠のキーロータと一体に回動するカム部材が設けられ、また、上記ガイド部内には、カム部材を囲繞する枠状をなすと共にばねによりステアリングシャフト側へ付勢されたロックストッパと、一端部がこのロックストッパに連結されたロックバーとからなるロック部材が移動可能に配設されている。
前記本体部内に収納されたロック部材移動手段と、
前記ロックボデー内に前記ガイド部に沿って移動するように配設され、前記ロック部材移動手段により、先端部が前記ガイド部から突出して前記ステアリングシャフト側と係合するロック位置とその係合を解除するロック解除位置との間で移動されるロック部材とを具備し、
前記ロック部材が前記ロック位置へ移動して前記ステアリングシャフトの回転をロックし、ロック部材が前記ロック解除位置へ移動してステアリングシャフトの回転を許容する構成とされたステアリングロック装置において、
前記ロックボデーとロック部材との間にロック部材保持機構を備え、
このロック部材保持機構は、
前記ロック部材に当該ロック部材の移動方向へ隣接して並ぶように設けられた第1及び第2の係合部と、
前記ロックボデーのガイド部に前記ロック部材側に移動可能に設けられ、ロック部材がロック位置に移動した状態では前記第1の係合部と対応し、ロック部材がロック解除位置に移動した状態では前記第2の係合部と対応する係合部材と、
この係合部材を前記第1及び第2の係合部側へ付勢するように設けられた付勢手段と、
常には前記係合部材を前記付勢手段の付勢力に抗して係合解除位置に保持するように設けられた規制手段とを具備し、
前記ロック部材がロック位置に移動した状態で、前記ガイド部が破損されることに基づき前記係合部材に対する前記規制手段による保持が解除されたときに、その係合部材が前記係合解除位置から前記第1の係合部側へ移動して当該第1の係合部に係合することによりロック部材をロック位置に保持し、
ロック部材がロック解除位置に移動した状態で、ガイド部が破損されることに基づき係合部材に対する規制手段による保持が解除されたときに、その係合部材が係合解除位置から前記第2の係合部側へ移動して当該第2の係合部に係合することによりロック部材をロック解除位置に保持する構成とされていることを特徴とするものである。
前記本体部内に収納されたロック部材移動手段と、
前記ロックボデー内に前記ガイド部に沿って移動するように配設され、前記ロック部材移動手段により、先端部が前記ガイド部から突出して前記ステアリングシャフト側と係合するロック位置とその係合を解除するロック解除位置との間で移動されるロック部材とを具備し、
前記ロック部材が前記ロック位置へ移動して前記ステアリングシャフトの回転をロックし、ロック部材が前記ロック解除位置へ移動してステアリングシャフトの回転を許容する構成とされたステアリングロック装置において、
前記ロックボデーとロック部材との間に、
ロック部材がロック位置に移動した状態で前記ガイド部が破損されたときにロック部材をロック位置に保持し、
ロック部材がロック解除位置に移動した状態でガイド部が破損されたときにロック部材をロック解除位置に保持するロック部材保持機構を設け、
前記ロック部材にくびれ部からなる弱点部を設け、前記ロック部材は、当該ロック部材が前記ロック位置に移動した状態で前記ガイド部が破損されたとき、及び当該ロック部材が前記ロック解除位置に移動した状態で前記ガイド部が破損されたときは、共に前記弱点部にて破損する構成であることを特徴とするものである。
この場合、図1及び図2は、キーロータが施錠位置である「LOCK」位置に回動された状態が示され、図3は、キーロータが非施錠位置の一つである「ON」位置に回動された状態が示されている。
本体部2においてガイド部4と連通する部分には、上記カム部材5のカム凸部5aを囲繞する形態の枠状をなすロックストッパ8が、また、ガイド部4内には、棒状のロックバー9が、それぞれガイド部4の延び方向に沿って移動可能に配設されている。
次に、上記構成の作用を説明する。
このような状態で、例えば自動車の急制動などが原因で、運転者の膝などがロックボデー1のガイド部4部分に強く当たって当該ガイド部4が弱点部7において破損し、図6に示すように、本体部2とガイド部4とが分離された場合、上述の場合と同様に、ロック部材13もロックストッパ8の弱点部14において折られて分離される。これに伴い、規制プレート23は、一端部が本体部2に固定された状態で、他端部である下端部がガイド部4から抜かれた状態となる。
次に、本発明の第2実施例について、図7ないし図12を参照して説明する。ただし、上記した第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明は省略し、異なる部分について説明する。
まず、ロック部材13のうち、ロックストッパ8における延設部8bは、第1実施例の延設部8aよりも上下方向が長く設定され、またこれに伴い、ロックバー9における凹部9bも、第1実施例の凹部9aよりも上下方向が長く形成されている。そして、上記延設部8bにおいて、長孔10の下方に位置させて、それぞれ穴からなる第1及び第2の係合部30及び31が、ロック部材13の移動方向である上下方向に並べて設けられている。
ここで、ロック部材13が図7及び図8に示すロック位置に移動した状態では、係合部材35の先端部35aが第1の係合部30に対向し、ロック部材13が図9に示すロック解除位置に移動した状態では、係合部材35の先端部35aが第2の係合部31に対向する構成となっている。この場合も、第1及び第2の係合部30及び31は、係合部材35の先端部35aが挿入し得る大きさに形成されている。
次に、上記構成の作用を説明する。
このような状態で、例えば自動車の急制動などが原因で、運転者の膝などがロックボデー1のガイド部4部分に強く当たって当該ガイド部4が弱点部7において破損し、図12に示すように、本体部2とガイド部4とが分離された場合、上述の場合と同様に、ロック部材13もロックストッパ8の弱点部14において折られて分離される。これに伴い、規制プレート32は、一端部が本体部2に固定された状態で、他端部である下端部が係合部材35の係合溝36から外れた状態となる。
本発明は、上記しかつ図面に示した各実施例にのみ限定されるものではなく、例えば係合部材26,35や第1及び第2の係合部20及び21、30及び31の形状などは適宜変形することができるなど、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変形して実施することができる。
Claims (7)
- 本体部を有すると共に、この本体部からステアリングシャフト側へ向けて突設された筒状のガイド部を有したロックボデーと、
前記本体部内に収納されたロック部材移動手段と、
前記ロックボデー内に前記ガイド部に沿って移動するように配設され、前記ロック部材移動手段により、先端部が前記ガイド部から突出して前記ステアリングシャフト側と係合するロック位置とその係合を解除するロック解除位置との間で移動されるロック部材とを具備し、
前記ロック部材が前記ロック位置へ移動して前記ステアリングシャフトの回転をロックし、ロック部材が前記ロック解除位置へ移動してステアリングシャフトの回転を許容する構成とされたステアリングロック装置において、
前記ロックボデーとロック部材との間にロック部材保持機構を備え、
このロック部材保持機構は、
前記ロック部材に当該ロック部材の移動方向へ隣接して並ぶように設けられた第1及び第2の係合部と、
前記ロックボデーのガイド部に前記ロック部材側に移動可能に設けられ、ロック部材がロック位置に移動した状態では前記第1の係合部と対応し、ロック部材がロック解除位置に移動した状態では前記第2の係合部と対応する係合部材と、
この係合部材を前記第1及び第2の係合部側へ付勢するように設けられた付勢手段と、
常には前記係合部材を前記付勢手段の付勢力に抗して係合解除位置に保持するように設けられた規制手段とを具備し、
前記ロック部材がロック位置に移動した状態で、前記ガイド部が破損されることに基づき前記係合部材に対する前記規制手段による保持が解除されたときに、その係合部材が前記係合解除位置から前記第1の係合部側へ移動して当該第1の係合部に係合することによりロック部材をロック位置に保持し、
ロック部材がロック解除位置に移動した状態で、ガイド部が破損されることに基づき係合部材に対する規制手段による保持が解除されたときに、その係合部材が係合解除位置から前記第2の係合部側へ移動して当該第2の係合部に係合することによりロック部材をロック解除位置に保持する構成とされていることを特徴とするステアリングロック装置。 - ロック部材にくびれ部からなる弱点部を設けたことを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
- 第1及び第2の係合部は、共に係合部材が挿入される穴により構成されていることを特徴とする請求項1記載のステアリングロック装置。
- 第1の係合部は第2の係合部よりも上方に位置していることを特徴とする請求項3記載のステアリングロック装置。
- ロック部材はロックストッパとロックバーとを備え、第1及び第2の係合部は前記ロックストッパに設けられていることを特徴とする請求項4記載のステアリングロック装置。
- ロックストッパにはくびれ部からなる弱点部が形成され、第1及び第2の係合部は前記弱点部よりもステアリングシャフト側に設けられていることを特徴とする請求項5記載のステアリングロック装置。
- 本体部を有すると共に、この本体部からステアリングシャフト側へ向けて突設された筒状のガイド部を有したロックボデーと、
前記本体部内に収納されたロック部材移動手段と、
前記ロックボデー内に前記ガイド部に沿って移動するように配設され、前記ロック部材移動手段により、先端部が前記ガイド部から突出して前記ステアリングシャフト側と係合するロック位置とその係合を解除するロック解除位置との間で移動されるロック部材とを具備し、
前記ロック部材が前記ロック位置へ移動して前記ステアリングシャフトの回転をロックし、ロック部材が前記ロック解除位置へ移動してステアリングシャフトの回転を許容する構成とされたステアリングロック装置において、
前記ロックボデーとロック部材との間に、
ロック部材がロック位置に移動した状態で前記ガイド部が破損されたときにロック部材をロック位置に保持し、
ロック部材がロック解除位置に移動した状態でガイド部が破損されたときにロック部材をロック解除位置に保持するロック部材保持機構を設け、
前記ロック部材にくびれ部からなる弱点部を設け、前記ロック部材は、当該ロック部材が前記ロック位置に移動した状態で前記ガイド部が破損されたとき、及び当該ロック部材が前記ロック解除位置に移動した状態で前記ガイド部が破損されたときは、共に前記弱点部にて破損する構成であることを特徴とするステアリングロック装置。
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