JP4881777B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等に搭載され、いわゆるデッドロック手段を備えたステアリングロック装置に関する。
この種の従来のステアリングロック装置としては、特許文献1に開示されたものがある。この電動ステアリングロック装置100は、図10及び図11に示すように、フレーム101とこのフレーム101の上面を覆うカバー(図示せず)とを備えている。フレーム101は、フレーム本体102とこのフレーム本体102より突設されたロッドガイド部103とを備えている。
カバーで覆われたフレーム本体102の上面には、電子キーを携帯した者による押しボタン式の始動・停止スイッチの押圧操作によって電子キーと制御部(図示せず)とが交信し、電子キーが認証されると制御部によって駆動される駆動モータ(図示せず)と、この駆動モータの駆動によって回転するカム部材(図示せず)等が収容されている。ロッドガイド部103内には、上端側がフレーム本体102上に突出しているロックロッド105が移動自在に収容されている。このロックロッド105は、上部ロッド部105aとこれに連結された下部ロッド部105bとから構成され、上記したカム部材(図示せず)の回転によってステアリングシャフト110をロックするロック位置(図10の位置)とステアリングシャフト110の回転を許容するアンロック位置(図11の位置)に移動する。
ロッドガイド部103の基端箇所とロックロッド105の上部ロッド部105aの中間箇所には、他の箇所より肉厚が薄い脆弱部106,107が設けられている。
デッドロック手段120は、ロッドガイド部103の脆弱部106より先端側に収容されたロックピン121と、このロックピン121を突出方向に付勢する第1バネ122と、ロックピン121の突出方向への移動を規制するロック制御部材123と、ロック制御部材123を上方に付勢する第2バネ124と、フレーム本体102に固定され、ロック制御部材123の上方への移動を規制するストッパー125と、上部ロッド部105aに形成された第1及び第2係止溝126,127とを備えている。
上記構成において、電子キーを携帯した者が車両を走行するべく始動・停止スイッチを押圧操作すると、駆動モータ(図示せず)の駆動によってロックロッド105が移動し、電動ステアリングロック装置100が図10のステアリングロック状態から図11のステアリングアンロック状態となる。その後、ステアリングロックを解除したことが車体側に送信され、エンジンが始動される。車両走行中に急激減速し、その際にドライバーの膝が電動ステアリングロック装置100に当たる等して所定値以上の衝撃が加わると、ロッドガイド部103及びロックロッド105が脆弱部106,107の箇所で分断し、これによってドライバーが受ける衝撃が軽減される。
そして、ロッドガイド部103及びロックロッド105が脆弱部106,107で分断されると、図12に示すように、ストッパー125がロック制御部材123を規制しなくなってロック制御部材123が第2バネ124のバネ力によって上方に移動し、ロックピン121がロックロッド105の第2係止溝127に係止される。これによって、電動ステアリングロック装置100が分断された後も、ステアリングシャフト110のアンロック状態が保持され、運転安全性が確保される。
又、電子キーを携帯した者が車両駐車するべく始動・停止スイッチを押圧操作すると、エンジンが停止されると共に、駆動モータ(図示せず)の駆動によってロックロッド105が移動し、電動ステアリングロック装置100が図11のステアリングアンロック状態から図10のステアリングロック状態となる。
このステアリングロック状態にあって、電動ステアリングロック装置100を不正解錠しようとする者が外部からアタックして所定値以上の衝撃が電動ステアリングロック装置100に加わると、ロッドガイド部103及びロックロッド105が脆弱部106,107の箇所で分断される。すると、図13に示すように、ストッパー125がロック制御部材123を規制しなくなってロック制御部材123が第2バネ124のバネ力によって上方に移動し、ロックピン121がロックロッド105の第1係止溝126に係止される。これによって、電動ステアリングロック装置100が分断された後もステアリングシャフト110のロック状態が保持されるため、防盗性に優れている。
特開2004−231122号公報
しかしながら、前記従来の電動ステアリングロック装置100では、脆弱部106,107が分断された場合にのみ、ロックピン121がロックロッド105の第1係止溝126に係止される構成のため、不正解錠する者がロッドガイド部103及びロックロッド105に所定以上の外力を作用させないようにカバー(図示せず)をアタックし、カバーをフレーム本体102より取り外すことによって不正解錠することが考えられる。従って、従来より高い防盗性の向上が望まれる。
そこで、本発明は、外力の大きさに関わらず、不正アタックを受けた際に、ステアリングシャフトのロック状態を保持できる、防盗性に優れたステアリングロック装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、カバーで覆われたフレーム本体に突設されたロッドガイド部と、前記ロッドガイド部内に形成されるロッドガイド孔にステアリングロック位置とステアリングアンロック位置との間で移動自在に配置されたロックロッドと、前記ロックロッドのロッド先端側部位に配置されたロック凹部と、前記ロッドガイド部に前記ロック凹部に向かって付勢配置され、且つ前記ロック凹部と係合可能に形成されたロックピンと、前記ロックピンと係合して、前記ロックピンをデッドロック待機位置に保持するロック制御部材からなり、前記ロックピンと前記ロック制御部材との係合を解除することで、前記ロック凹部と前記ロックピンとが係合するデッドロック係合位置への前記ロックピンの移動を可能にするデッドロック手段とを備え、前記カバーが前記フレーム本体から外された際に、前記ロック制御部材が前記ロッドガイド孔沿って設定されるピン脱落方向へ変位して、前記ロックピンは移動規制が解除されてデッドロック係合位置へ変位し、前記ロックロッドをロックするステアリングロック装置であって、前記ロック制御部材は、前記ロッドガイド部内に挿脱自在に配置されつつ、前記ロックピンと係合する係止位置からさらに前記ピン脱落方向とは逆方向に設定された挿入方向へスライド可能に、且つ前記ロックピンの先端と係合した状態で、ピン脱落方向である前記カバーの内面に付勢配置され、前記ロック制御部材が挿入方向へ変位した際に、前記ロックピンは移動規制が解除されてデッドロック係合位置へ移動することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のステアリングロック装置であって、前記デッドロック手段は、前記ロック制御部材をピン脱落方向に付勢する解除バネを有し、前記カバーが前記フレーム本体から外された際に、前記解除バネのバネ力によって前記ロック制御部材がピン脱落方向に変位するよう構成されたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のステアリングロック装置であって、前記ロックガイド部に他よりも強度的に弱いガイド側脆弱部と、前記ロックロッドに他よりも強度的に弱いロッド側脆弱部とを備え、過大な外力が加わった際に、前記ガイド側脆弱部で前記ロッドガイド部が、前記ロッド側脆弱部で前記ロックロッドがそれぞれ分断されるとともに、前記ロックピンと前記ロック制御部材との係合が解除されて、前記ロックピンがデッドロック係合位置へ移動し、前記ロックロッドの前記ロッド側脆弱部より先端側に位置するロッド先端側部位が分断時点の位置にロックすることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、不正解錠しようとする者がカバーに外力を加えアタックを行なうと、ロック制御部材が挿入方向へ変位し、ロックピンがロックロッドをロックする。また、不正解錠しようとする者がロッドガイド部及びロックロッドに所定以上の外力を作用させないようにカバーをアタックし、カバーをフレーム本体より取り外すと、ロック制御部材がピン脱落方向に移動してロックピンがロックロッドをロックする。従って、カバーに外力が作用するような不正アタックを受けた場合のみならず、カバーを不正開放するような不正アタックを受けた場合にも対処できるので、外力の大きさに関わらず、不正アタックを受けた際に、ステアリングシャフトのロック状態を保持でき、高い防盗性を備えている。
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様の効果が得られる。
請求項3の発明によれば、不正解錠しようとする者が外部からアタックして所定値以上の衝撃がロッドガイド部及びロックロッドに加わると、ロッドガイド部及びロックロッドが脆弱部の箇所で分断される。すると、ロック制御部材とロックピンとの係合が解除されてロックピンがロックロッドをロックするため、さらに防盗性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図9は本発明の一実施形態を示し、図1は電動ステアリングロック装置の平面図、図2は図1のA−A線に沿うステアリングロック状態で、且つ、カバーがフレーム本体に正常に組み付けされた状態の断面図、図3は図2のB−B線断面図、図4は電動ステアリングロック装置の要部分解斜視図、図5は正常に組み付けされた状態でロック制御部材とロックピンとが係合する様子を示した要部拡大斜視図、図6は図1のA−A線に沿うステアリングロック状態で、且つ、カバーがフレーム本体より外された状態の断面図、図7は図6のC−C線断面図、図8は図1のA−A線に沿うステアリングロック状態で、且つ、カバーに外力が加えられた状態の断面図、図9は図8のC−C線断面図である。
図1〜図4に示すように、ステアリングロック装置である電動ステアリングロック装置1は、フレーム2を有し、このフレーム2はフレーム本体3とこのフレーム本体3の下方側に突設されたロッドガイド部4とを備えている。フレーム本体3及びロッドガイド部4には、車体側に固定するための各ボルト挿通孔5が適所に設けられている。
カバー6は、その下端部がフレーム本体3の上面の周縁に形成された嵌め込み溝7に挿入され、且つ、複数箇所の係止ピン8(図4に示す)によってフレーム本体3に組み付けされている。
カバー6で覆われたフレーム本体3の上面には、電子キーを携帯した者が回転操作することができるイグニッションキー(図示せず)と、このイグニッションキーの回転操作によって駆動制御されるモータユニット9と、このモータユニット9の出力軸に固定されたカム部材10と、ステアリングロック防止ユニット20等が収容されている。モータユニット9は、駆動モータ(図示せず)とこのモータ回転を減速して出力する減速機構(図示せず)とから構成され、モータユニット9とカム部材10によって駆動機構部が構成されている。又、フレーム本体3の下面には、制御ユニット12が固定されている。
ロッドガイド部4内には、ロッドガイド孔13が形成されている。このロッドガイド孔13の一端側はカバー6で覆われたフレーム本体3の上面に開口し、他端側は外部に開口されている。
ロックロッド14は、ロッド基端側部位である上部ロッド部14aとこれに連結されたロッド先端側部位である下部ロッド部14bとから成り、ロッドガイド孔13に移動自在に配置されている。上部ロッド部14aの上端側はフレーム本体3上に突出している。フレーム本体3上に突出した上部ロッド部14aの上端にはハンガー部15が一体に設けられている。上部ロッド部14aの上面にはロックロッド14を後述するロック位置側に付勢するバネ16が配置され、このバネ16のバネ力によってハンガー部15の下面がカム部材10に圧接されている。これによって、ロックロッド14は、カム部材10のカム面に追従移動し、ステアリングシャフト(図示せず)の回転を阻止するロック位置(図2及び図3の位置)とステアリングシャフト(図示せず)の回転を許容するアンロック位置間を移動する。
ステアリングロック防止ユニット20は、フレーム本体3にネジ止めされたユニットフレーム21と、このユニットフレーム21に固定された電磁ソレノイド22を有する。この電磁ソレノイド22の伸縮ロッド22aには、ロックプレート23の基端側が固定されている。このロックプレート23の先端は、ロックロッド14の近傍位置まで延びている。そして、ロックロッド14がアンロック位置に位置する場合に、電磁ソレノイド22がオフ時には、バネ22bにより、ロックプレート23がロックロッド14の係止凹部24に入り込み、ロックロッド14の移動を阻止する。電磁ソレノイド22がオンすると、ロックプレート23がロックロッド14の係止凹部24より退出し、ロックロッド14の移動を許容する。つまり、ステアリングロック防止ユニット20は、エンジンをスタートして車両走行中にあって、ロックロッド14が衝撃等によってロック位置に移動することを確実に防止する。
又、ロッドガイド部4の基端箇所と、ロックロッド14の上部ロッド部14a及び下部ロッド部14bの連結箇所には、他の箇所より強度的に弱いガイド側脆弱部17及びロッド側脆弱部18が設けられている。ロッドガイド部4及びロックロッド14に所定値以上の外力が加わると、ロッドガイド部4のガイド側脆弱部17及びロックロッド14のロッド側脆弱部18の箇所で分断するようになっている。
デッドロック手段30は、ガイド側脆弱部17より先端側に配置され、ロックロッド14をロックしないデッドロック待機位置とロックロッド14をロック位置に保持するデッドロック係合位置の間で変位可能であるロックピン31と、このロックピン31をデッドロック係合位置側に付勢するバネ32と、ロックピン31がデッドロック係合位置に移動しないようデッドロック待機位置に保持するロック制御部材33と、ロックロッド14の下部ロッド部14bに形成されたロック凹部である第1及び第2係止溝34,35とを備えている。
ロック制御部材33は、一枚の所定形状の板金を折曲することによって形成され、中間水平部33aとこの中間水平部33aの一端側より下方に延びる下方垂直部33bと、中間水平部33aの他端側より上方に延びる上方垂直部33cとから構成されている。下方垂直部33bはロッドガイド部4のガイド孔36に挿入され、その先端がロックピン31をデッドロック待機位置に保持させる規制位置に配置されている。中間水平部33a及び上方垂直部33cはカバー6で覆われたフレーム本体3上に配置され、上方垂直部33cの上端がカバー6の内壁に当接している。つまり、ロック制御部材33は、カバー6とフレーム本体3間の組み付け力によって支持されており、ガイド側脆弱部17で分断されると、ロック制御部材33はフレーム本体3よりロッドガイド部4が離間することによってロックピン31の移動規制が解除される。
又、フレーム本体3上に配置された中間水平部33a及び上方垂直部33cは、カバー6の上面側から見て板厚側の側面のみが見えるように配置されている(図1参照)。
更に、フレーム本体3上に配置された中間水平部33a及び上方垂直部33cは、その周囲がフレーム本体3の防護壁40によって取り囲まれている。防護壁40は、ロック制御部材33のピン脱落方向aへの移動をガイドするように形成されている。
防護壁40で取り囲まれた位置で、且つ、上方垂直部33cのバネ受け突面とフレーム本体3との間には、圧縮コイルバネの解除バネ37が圧縮された状態で介在されている。つまり、ロック制御部材33は、カバー6とフレーム本体3間の組み付け力によってロックピン31の移動を規制する位置に位置されているが、カバー6がフレーム本体3より外されると、ロックピン31の移動規制を解除するピン脱落方向aに変位するよう構成されている。
第1係止溝34は、ロックロッド14がロック位置に位置する場合に、ロックピン31に対向する位置に設定されている。第2係止溝35は、ロックロッド14がアンロック位置に位置する場合に、ロックピン31に対向する位置に設定されている。
上記構成において、電子キーを携帯した者が車両を走行するべくイグニッションキー(図示せず)をオフ位置からオン位置に回転すると、モータユニット9の駆動によってロックロッド14が移動して図2及び図3のロック位置からアンロック位置に変位する。その後、イグニッションキーをエンジン始動位置まで移動すると、エンジンが始動される。
車両走行中に急激減速し、その際にドライバーの膝が電動ステアリングロック装置1に当たって所定値以上の衝撃がロッドガイド部4及びロックロッド14に加わると、ロッドガイド部4及びロックロッド14が脆弱部17,18の箇所で分断し、これによってドライバーが受ける衝撃が軽減される。
そして、ロッドガイド部4及びロックロッド14がガイド側脆弱部17及びロッド側脆弱部18で分断されると、ロック制御部材33がロックピン31を規制しなくなり、ロックピン31がロックロッド14の第2係止溝35に係止される。これによって、電動ステアリングロック装置1は分断された後も、ステアリングシャフト(図示せず)のアンロック状態が保持される。ステアリングシャフト(図示せず)のアンロック状態が保持されることによって、車両走行中に自由にハンドルを切ることができ、運転安全性が確保される。
電子キーを携帯した者が車両駐車するべくイグニッションキーをエンジン始動位置からオフ位置に戻すと、エンジンが停止されると共に、モータユニット9の駆動によってロックロッド14が移動し、ステアリングアンロック位置から図2及び図3のステアリングロック位置に変位する。
このステアリングロック状態にあって、電動ステアリングロック装置1を不正解錠しようとする者が外部からアタックして所定値以上の衝撃がロッドガイド部4及びロックロッド14に加わると、ガイド側脆弱部17及びロッド側脆弱部18で分断される。すると、ロック制御部材33がロックピン31を規制しなくなり、ロックピン31がロックロッド14の下部ロッド部14bの第1係止溝34に係止される。これによって、電動ステアリングロック装置1は分断された後もステアリングシャフト(図示せず)のロック状態が保持され、不正解錠しようとした者がステアリングシャフトを自由に回転することができない。
又、ステアリングロック状態にあって、電動ステアリングロック装置1を不正解錠しようとする者がロッドガイド部4及びロックロッド14に所定以上の外力を作用させないようにカバー6をアタックし、カバー6をフレーム本体3より取り外すことが考えられる。カバー6がフレーム本体3より少しでも外れると、図6及び図7に示すように、ロック制御部材33が解除バネ37のバネ力によってピン脱落方向aに移動し、ロック制御部材33とロックピン31との係合が解除され、ロックピン31がロック方向bに移動してロックロッド14の下部ロッド部14bの第1係止溝34に係止される。これによって、カバー6が開放されてもステアリングシャフトのロック状態が保持され、不正解錠しようとした者がステアリングシャフトを自由に回転することができない。
さらに、ステアリングロック状態にあって、電動ステアリングロック装置1を不正解錠しようとする者が所定以上の過大な外力でカバー6、およびフレーム本体3をアタックし、ガイド側脆弱部17とロッド側脆弱部18で折損した場合には、フレーム本体3とともにロック制御部材33が脱落し、ロック制御部材33とロックピン31との係合が解除され、ロックピン31がロック方向bに移動してロックロッド14の下部ロッド部14bの第1係止溝34に係止される。これによって、カバー6が開放されてもステアリングシャフトのロック状態が保持され、不正解錠しようとした者がステアリングシャフトを自由に回転することができない。
加えて、ステアリングロック状態にあって、電動ステアリングロック装置1を不正解錠しようとする者が、図8及び図9に示すように、カバー6の上面に外力を加えて変形させた場合には、ロック制御部材33がピン挿入方向(挿入方向)cに移動し、ロック制御部材33とロックピン31との係合が解除され、ロックピン31がロック方向bに移動してロックロッド14の下部ロッド部14bの第1係止溝34に係止される。これによって、カバー6が開放されてもステアリングシャフトのロック状態が保持され、不正解錠しようとした者がステアリングシャフトを自由に回転することができない。
以上、本発明では、外力の大きさに関わらず、不正アタックを受けた際に、ステアリングシャフトのロック状態が保持されるとともに、カバー6を不正開放するような不正アタックを受けた場合にもステアリングシャフトのロック状態が保持されるため、高い防盗性を備えている。
この実施形態では、デッドロック手段30は、ロック制御部材33をピン脱落方向に付勢する解除バネ37を有し、カバー6がフレーム本体3より外されると、解除バネ37のバネ力によってロック制御部材33がピン脱落方向aに変位するよう構成されている。従って、カバー6がフレーム本体3より外されると、解除バネ37のバネ力によって確実にロックロッド14をロックできる。又、従来の構成と比較して、本実施形態ではロック制御部材33の形状を変更する必要があるものの、部品としては解除バネ37を追加すれば良く、最少部品点数の追加によってカバー6の不正開放に対処できる。
この実施形態では、フレーム本体3には、ロック制御部材33の周囲を取り囲むように配置され、且つ、ロック制御部材33のピン脱落方向aへの移動をガイドする防護壁40が設けられている。従って、カバー6に孔を開け、孔からドライバー等を挿入してロック制御部材33を押さえようとしても防護壁40が邪魔となって容易に押さえることができない。従って、防盗性を向上させることができる。又、ロック制御部材33が防護壁40にガイドされることによってスムーズにピン脱落方向に移動するため、ロックロッド14を確実にロックできる。
この実施形態では、解除バネ37は、防護壁40で囲まれた位置に配置されていると共に、ロック制御部材33とフレーム本体3の上面との間に配置されている。従って、カバー6に孔を開け、孔からドライバー等を挿入して解除バネ37を取り外そうとしても防護壁40やロック制御部材33が邪魔となって解除バネ37を外すことができない。従って、防盗性を向上させることができる。
この実施形態では、ロック制御部材33は、カバー6の上面側から見て板厚側の側面のみが見えるように配置されているので、カバー6に孔を開け、孔からドライバー等を挿入してロック制御部材33を押さえようとしても押さえる面積が小さいために容易に押さえることができない。従って、防盗性を向上させることができる。
なお、この実施形態では、本発明を電動ステアリングロック装置1に適用した場合を示したが、メカニカルキーからの操作力を動力としてロックロッド14を移動するようなメカニカルなステアリングロック装置にも適用できることはもちろんである。
なお、この実施形態では、ロックロッド14は、互いに連結された上部ロッド部14aと下部ロッド部14bの2部品から構成されているが、ロッド側脆弱部18を有する1部品から構成しても良いことはもちろんである。
なお、この実施形態では、ロック制御部材33と解除バネ37とが設けられ、カバー6がフレーム本体3より外されると、解除バネ37のバネ力によってロック制御部材33がピン脱落方向aに変位するよう構成されているが、ロック制御部材33自体にバネ性を持たせ(たとえばロック制御部材33をバネ材にて形成)、カバー6がフレーム本体3より不正アタックによって外されると、ロック制御部材33自体のバネ力によってロック制御部材33がピン脱落方向aに変位するよう構成しても良い。このように構成すれば、解除バネも不要となり、部品点数の更なる削減になる。又、カバー6をフレーム本体3に組み付けると、この組み付け過程でロック制御部材33がカバー6に連結されるよう構成する。そして、カバー6がフレーム本体3より不正アタックによって外されると、ロック制御部材33がピン脱落方向aに変位するよう構成しても良い。
本発明の一実施形態を示し、電動ステアリングロック装置の平面図である。 本発明の一実施形態を示し、図1のA−A線に沿うステアリングロック状態で、且つ、カバーがフレーム本体に正常に組み付けされた状態の断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図2のB−B線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図4は電動ステアリングロック装置の要部分解斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、正常に組み付けされた状態でロック制御部材とロックピンとが係合する様子を示した要部拡大斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、図1のA−A線に沿うステアリングロック状態で、且つ、カバーがフレーム本体より少し外された状態の断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図6のC−C線断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図1のA−A線に沿うステアリングロック状態で、且つ、カバーに外力が加えられた状態の断面図である。 本発明の一実施形態を示し、図8のC−C線断面図である。 従来の電動ステアリングロック装置のステアリングロック状態を示す断面図である。 従来の電動ステアリングロック装置のステアリングアンロック状態を示す断面図である。 ステアリングアンロック状態でデッドロック手段が作動した際の断面図である。 ステアリングロック状態でデッドロック手段が作動した際の断面図である。
符号の説明
1 電動ステアリングロック装置(ステアリングロック装置)
3 フレーム本体
4 ロッドガイド部
6 カバー
9 モータユニット(駆動機構部)
10 カム部材(駆動機構部)
14 ロックロッド
13 ロッドガイド孔
17 ガイド側脆弱部
18 ロッド側脆弱部
30 デッドロック手段
31 ロックピン
33 ロック制御部材
34 第1係止溝34(ロック凹部)
37 解除バネ
40 防護壁

Claims (3)

  1. カバーで覆われたフレーム本体に突設されたロッドガイド部と、
    前記ロッドガイド部内に形成されるロッドガイド孔にステアリングロック位置とステアリングアンロック位置との間で移動自在に配置されたロックロッドと、
    前記ロックロッドのロッド先端側部位に配置されたロック凹部と、前記ロッドガイド部に前記ロック凹部に向かって付勢配置され、且つ前記ロック凹部と係合可能に形成されたロックピンと、前記ロックピンと係合して、前記ロックピンをデッドロック待機位置に保持するロック制御部材からなり、前記ロックピンと前記ロック制御部材との係合を解除することで、前記ロック凹部と前記ロックピンとが係合するデッドロック係合位置への前記ロックピンの移動を可能にするデッドロック手段とを備え、
    前記カバーが前記フレーム本体から外された際に、前記ロック制御部材が前記ロッドガイド孔沿って設定されるピン脱落方向へ変位して、前記ロックピンは移動規制が解除されてデッドロック係合位置へ変位し、前記ロックロッドをロックするステアリングロック装置であって、
    前記ロック制御部材は、前記ロッドガイド部内に挿脱自在に配置されつつ、前記ロックピンと係合する係止位置からさらに前記ピン脱落方向とは逆方向に設定された挿入方向へスライド可能に、且つ前記ロックピンの先端と係合した状態で、ピン脱落方向である前記カバーの内面に付勢配置され、
    前記ロック制御部材が挿入方向へ変位した際に、前記ロックピンは移動規制が解除されてデッドロック係合位置へ移動することを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 請求項1記載のステアリングロック装置であって、
    前記デッドロック手段は、
    前記ロック制御部材をピン脱落方向に付勢する解除バネを有し、
    前記カバーが前記フレーム本体から外された際に、前記解除バネのバネ力によって前記ロック制御部材がピン脱落方向に変位するよう構成されたことを特徴とするステアリングロック装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のステアリングロック装置であって、
    前記ロックガイド部に他よりも強度的に弱いガイド側脆弱部と、
    前記ロックロッドに他よりも強度的に弱いロッド側脆弱部とを備え、
    過大な外力が加わった際に、前記ガイド側脆弱部で前記ロッドガイド部が、前記ロッド側脆弱部で前記ロックロッドがそれぞれ分断されるとともに、
    前記ロックピンと前記ロック制御部材との係合が解除されて、前記ロックピンがデッドロック係合位置へ移動し、
    前記ロックロッドの前記ロッド側脆弱部より先端側に位置するロッド先端側部位が分断時点の位置にロックすることを特徴とするステアリングロック装置。
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