JP3831064B2 - ロールペーパーホルダー - Google Patents

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JP3831064B2
JP3831064B2 JP13427597A JP13427597A JP3831064B2 JP 3831064 B2 JP3831064 B2 JP 3831064B2 JP 13427597 A JP13427597 A JP 13427597A JP 13427597 A JP13427597 A JP 13427597A JP 3831064 B2 JP3831064 B2 JP 3831064B2
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有加子 斉藤
菊吉 中澤
明男 上野山
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東陶機器株式会社
長瀬インテコ株式会社
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、トイレットペ−パ−のようなロ−ルペ−パ−を回動自在に支持するロ−ルペ−パ−ホルダ−に関するものであり、更に詳しくは、一端側にカット部が形成された紙切板の他端側にホルダ本体側に回動自在に支持される支持部が形成され、かつ、紙切板のカット部側が、弾性部材によって、ロ−ルペ−パ−側に加圧されているロ−ルペ−パ−ホルダ−に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は2連式の従来のロールペーパーホルダーの外観を示す図であり、図11はその紙切板の動作説明図である。
【0003】
このロールペーパーホルダーは、図10で示されるように、樹脂材によって一体的に形成されるホルダ本体100に、L形の左及び右アーム部100a,100bや中央アーム部100cが形成されており、かつ、これらのアーム部100a,・・・ の下部に、ロールペーパーRを回動自在に支持する芯受け101が取り付けられているとともに、これらのアーム部100a,・・・ の後部に、支持部102a(図11参照)を介して、紙切板102が回動自在に支持されたものである。この紙切板102には、図11で示されるように、支持部102aに、レバー部材103を介して、V状の樹脂バネ104の一端側が連結されている。この樹脂バネ104は、他端104a側がホルダ本体100側に支持されていて、図11の(a)で示されるように、紙切板102のカット部102b側をロールペーパーR側に加圧する働きを有している。
【0004】
また、ホルダ本体100のアーム部100a,・・・ の前部側には、ケーシング105a内にバネ部材(図示せず)とピン部材105bとが収納され、バネ部材を介してピン部材105bを出没させるカッターホルダ105が取り付けられている。このカッターホルダ105は、図11の(b)で示されるように、紙切板102のカット部102b側を、樹脂バネ104の弾性力に抗して上向きに回動させることにより、ピン部105bが紙切板102の側部に係合して、この紙切板102をロールペーパーRの着脱の邪魔にならない位置に保持する動きを有している。
【0005】
以上のように、このロールペーパーホルダーでは、紙切板102のカット部102b側がロールペーパーR側に加圧されているため、ペーパーの片手カットが簡単にできるとともに、ロールペーパーRの着脱に当たり、紙切板102を邪魔にならない位置に保持できるため、ロールペーパーRの装着や取り外しの容易化を図ることができる。
【0006】
なお、このロールペーパーホルダーでは、芯受け101がホルダ本体100側に板バネを介して回動自在に支持されていて、例えば、ロールペーパーRを、前方から後方に向かって、このロールペーパーホルダー内に押し込むことにより、芯受け101が板バネとともに回動して、このロールペーパーRを芯受け101上に回動自在に支持させることができる。
【0007】
ところで、カッターホルダ105は、本来的にはバネ部材とピン部材105bとから構成されるものである。ところが、これらをホルダ本体100側に機能できるように組み込むには、これらの支持部や案内部をホルダ本体100側に形成する必要があり、ホルダ本体100の構成の複雑化を招いて、ホルダ本体100の一体成形を困難にする。このため、このロールペーパーホルダーでは、バネ部材とピン部材105bとをケーシング105aに組み込むことにより、カッターホルダ105を形成し、このカッターホルダ105をホルダ本体100の凹部100d,100e中に嵌め込むようにしている。なお、樹脂バネ104とレバー部材103もホルダ本体100の凹部100e中に組み込まれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のロールペーパーホルダーでは、カッターホルダ105の構成部品として、バネ部材とピン部材105bとは必要であり、まだまだ、紙切板102の保持機構の構成が複雑であるという問題があった。また、カッターホルダ105のケーシング105aの形状が複雑であり、この製作が容易ではないとともに、バネ部材やピン部材105bをケーシング105a中に組み込む作業も容易ではないという問題があった。
【0009】
さらに、このロールペーパーホルダーでは、カッターホルダ105のピン部材105bが外部から見えてしまい、見栄えがよくないという問題もあった。
【0010】
この発明は、以上の点に鑑み、紙切板の保持機構を単純化して、製作費の低減や製作時間の短縮を図ることができるとともに、見栄えもよいロールペーパーホルダーを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明は、ロールペーパーの収納空間が形成されたホルダ本体と、一端側にカット部が形成され、他端側にホルダ本体側に回動自在に支持される支持部が形成された紙切板と、紙切板のカット部側をホルダ本体内のロールペーパー側に加圧させる弾性部材とを有するロ−ルペ−パ−ホルダ−において、一端側がホルダ本体側に支持され、他端の自由端側に突起部が形成された片持ち状の板バネと、ホルダ本体に回動自在に支持されるとともに、紙切板の支持部が取り付けられて、この紙切板と一体的に回動するレバ−部材とを有し、かつ、弾性部材を、一端側がホルダ本体側に、他端側がレバー部材にそれぞれ取り付けられ、レバー部材を介して紙切板に、一方向にのみ回動させるような力を与える引張コイルバネとし、さらに、レバ−部材に、弾性部材の弾性力に抗しつつ紙切板を回動させることにより、板バネを弾性変形させて突起部を乗り越えるが、弾性部材の弾性力により突起部に係合して、紙切板を、ルペ−パ−の着脱の邪魔にならない位置に保持する爪部を設けていることである。
【0012】
この発明では、紙切板の支持部に取り付けられたレバー部材に、弾性部材によって弾性力が加えられることにより、紙切板のカット部側がロールペーパー側に加圧される。また、紙切板のカット部側を、弾性部材の弾性力に抗しつつ回動させることにより、レバー部材の爪部が、板バネを弾性変形させてこの板バネの突起部を乗り越え、この突起部に係合するため、この紙切板はロールペーパーの着脱の邪魔にならない位置に容易に保持される。そして、ロールペーパーの着脱が終了した後、この紙切板のカット部側を上記と逆方向に強く回動させれば、レバー部の爪部は、再び、板バネの突起部を乗り越え、紙切板のカット部側が、弾性部材によってロールペーパー側に加圧されて、このロールペーパーが使用できる状態となる。
【0013】
この発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、ホルダ本体側に、レバ−部材を回動自在に支持する軸受部が形成されていることである。
【0014】
この発明では、レバー部材に弾性部材によって弾性力が加えられても、このレバー部材や紙切板の支持部に変形等が生じることはない。
【0015】
この発明の請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の場合において、レバ−部材の軸受部と、板バネの支持部と、弾性部材の一端側の取付部と、紙切板の支持部とレバ−部材とを接続するため接続孔とが形成された部品組付ボックスが、ホルダ本体と別体となるように形成されていることである。
【0016】
この発明では、レバー部材、弾性部材、板バネを部品組付ボックス内に組み付けた後、この部品組付ボックスをホルダ本体に取り付けることにより、これらの部品をホルダ本体側に組み付けることができる。
【0017】
この発明の請求項4記載の発明は、請求項1又は3記載の発明の場合において、板バネが、ホルダ本体又は部品組付ボックスと一体となるように形成されていることである。
【0018】
この発明では、ホルダ本体や部品組付ボックスを、例えば、樹脂成形品から形成することにより、板バネを、簡単に、これらと一体に形成できる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係るロールペーパーホルダーを備えた収納キャビネットの外観斜視図、図2はこの収納キャビネットの側面図である。
【0020】
この収納キャビネット1は、図1で示されるように、上部側が2つのトイレットペーパーRを装着できる2連式のロールペーパーホルダーAとなり、下部側が収納部Bとなったもので、図2で示されるように、後部側を壁Wの開口部W1内に埋め込むようにして、トイレ等に設置される。収納部Bは、樹脂成形によって一体的に形成された外ケーシングB1と、この外ケーシングB1内に収納され、上部側が下部側のピンB10を中心に前後に回動して開閉される収納ボックスB2とから構成されている。この収納ボックスB2は、内部に物が収納できるように上面側が開放されているとともに、外側面に、開閉時に外ケーシングB1側の案内ピンB11に沿って移動する案内溝(図示せず)が形成されている。なお、この収納ボックスB2は、予備のトイレットペーパーRを収納したり、トイレ用洗剤を収納するのに用いられる。
【0021】
ロールペーパーホルダーAは、図3及び図4で示されるように、収納部Bの外ケーシングB1と一体に形成されたホルダ本体2と、4つの芯受けセット3と、2つの紙切板4と、部品組付ボックス5と、2つのレバー部材6と、弾性部材としての2つのコイルバネ7と、2つのバネカバー8と、板バネ9と、2つの軸押え10と、後部カバー11と、棚板12とから構成されている。なお、これらの構成品は、コイルバネ7を除いて、すべて樹脂材によって形成されている。
【0022】
ホルダ本体2は、図3で示されるように、天板部20と、側壁部21と、底壁部22と、後壁部23とによって形成される、前面側が開放した箱状空間を、天板部20の中間部から下方に延びる仕切部24によって左右に2分割して、内部に一対のロール収納空間S1を形成したものである。天板部20は、後部側にロール収納空間S1側に連通する横スリット20aが左右一杯に亘って形成されているとともに、仕切部24側が開放されていて、この仕切部24側に、上方が開放した部品収納空間S2を形成している。
【0023】
側壁部21は、図3で示されるように、内壁部21Aの外側に外壁部21BがU状に曲げられた2重構造となっており、収納キャビネット1の据え付け時に、外壁部21Bの後端面が壁Wに突き当たるようになっている。この側壁部21の内壁部21A側と仕切部24の側壁には、前後方向に長い芯受設置開口21a,24aが形成されているとともに、後部側の横スリット20aにつながるように、縦スリット21b,24bが形成されている。なお、縦スリット21bの下端側は、円弧状に形成されていて、紙切板4の支承部Tとなる。
【0024】
芯受けセット3は、図5で示されるように、支持台30と、戻しバネ31と、芯受け32と、カバー板33とからなるもので、支持台30の支持棒30aに戻しバネ31の一端を固定した後、芯受け32をこの戻しバネ31を覆うように支持台30に取り付け、支持台30の上部をカバー板33で覆ったものである。この場合、芯受け32は、一端側が、支持台30の支持棒30a等に回動自在に取り付けられるが、その回動によって戻しバネ31が弾性変形するため、これが回動しても、この戻しバネ31の作用によって、常に支持台30に直交する位置まで戻される。この芯受けセット3は、左右対称のものが2組設けられていて、ホルダ本体2の後部側から芯受設置開口21a,24a内に差し込まれることにより、このホルダ本体2に取り付けられる。
【0025】
紙切板4は、図4で示されるように、前端側にやや下向きに傾斜したペーパーカット部40が形成され、後端側に左右に突き出る棒状の支持部41,42が形成されたものである。この紙切板4は、ホルダ本体2の横スリット20aを介して、ロール収納空間S1内に差し込まれ、支持部41側が側壁部21の支承部Tに、支持部42側が仕切部24の支承部Tにそれぞれ回動自在に支持される。なお、軸押え10は、側壁部21の縦スリット21bに差し込まれて、紙切板4の支持部41が上方に飛び出すのを防止するものである。
【0026】
部品組付ボックス5は、レバー部材6と、コイルバネ7と、バネカバー8と、板バネ9とを組み込んで、これらをホルダ本体2の部品収納空間S2に組み付けるためのものであり、本来的には、ホルダ本体2の一部をなすものである。この部品組付ボックス5は、上面側と下面側の一部が開放された箱状のものであり、図4で示されるように、上端側に外方に突き出すフランジ部50が形成されているとともに、前方側の突出部51の上端に、コイルバネ7の連結部51aが形成されている。
【0027】
また、この部品組付ボックス5の両側面には、ホルダ本体2の縦スリット24bに差し込まれる突状部52が形成され、この突起部52下方に、紙切板4の支持部42を差し込む接続孔53が形成されている。さらに、この部品組付ボックス5内には、図6で示されるように、接続孔53周りと中央部とに、レバー部材6を回動自在に支持する軸受部54,55が形成されているとともに、軸受部55と直交する向きに、板バネ9を回動しないように支持する支持板部56が形成されている。
【0028】
レバー部材6は、紙切板4の支持部42に、この紙切板4と一体的に回転するように取り付けられるものであり、図4で示されるように、カム板60の内外面に同心状の軸部61,62が形成されているとともに、カム板60の内面側にコイルバネ7の連結部63が形成されたものである。カム板60の外周部には、紙切板4の回動を規制する爪部60aが形成されているとともに、軸部62には、紙切板4の支持部42を差し込む取付孔62aが形成されている。なお、軸部61の端部側は小軸部61aとなっている。
【0029】
コイルバネ7は、紙切板4のカット部40側を芯受け32上のロールペーパーR側に加圧するものであり、伸縮時の振れや振動音を減らすために、外周部に軟質樹脂から形成されたパイプ状のバネカバー8が嵌め込まれる。
【0030】
板バネ9は、一端側が上下方向にU状に曲げられた取付部90となっているとともに、他端部側が水平なバネ部91となっていて、バネ部91の端部側上部に、レバー部材6の爪部60aが係脱する突起部91aが形成されている。
【0031】
後部カバー11は、壁Wに埋め込まれたホルダ本体2の天板部20上を覆うものであり、棚板12は、外部に露出するホルダ本体2の天板部20上を覆うものである。この棚板12上にはトイレ中の小物、例えば消臭剤や花瓶等が置かれる。
【0032】
つぎに、この収納キャビネット1のロールペーパーホルダーA側の組み立て手順について説明する。
【0033】
まず、板バネ9の取付部90に部品組付ボックス5の支持板部56を圧入して、この板バネ9を部品組付ボックス5に取り付ける。つぎに、互いに対称に形成された2つのレバー部材6,6を、図6の鎖線で示されるように、部品組付ボックス5の軸受部54,55上に互いに対向するように載置する。この場合、軸部62の小軸部61aを凹状の軸受部55上に支持させるとともに、軸部62を凹状の軸受部54上に支持させる。つづいて、部品組付ボックス5の連結孔53内に2つの紙切板4の支持部42を挿入し、この支持部42をレバー部材6の取付孔62aに差し込む。この場合、取付孔62aと支持部42とには、図示されないが、内外周部に回り止めの凹凸部が形成されていて、レバー部材6は紙切板4と一体的に回動するように接続される。
【0034】
つぎに、外周部がバネカバー8で覆われたコイルバネ7の端部を、レバー部材6の連結部63と部品組付ボックス5の連結部51aとに接続して、このコイルバネ7を部品組付ボックス5に組み付ける。この場合、レバー部材6や紙切板4には、コイルバネ7によって一定方向に向かって回動するような力が付与される。つづいて、レバー部材6、コイルバネ7、バネカバー8及び板バネ9が組み込まれた部品組付ボックス5を、ホルダ本体2の部品収納空間S2中に嵌め込むとともに、この部品組付ボックス5内に支持部42が差し込まれた一対の紙切板4を、ホルダ本体2の横スリット20aと縦スリット21bを利用して、ロール収納空間S1内に移動させる。
【0035】
この場合、部品組付ボックス5の突状部52をホルダ本体2の縦スリット24b中に差し込みつつ、この部品組付ボックス5を、フランジ部50がホルダ本体2の天板部20に突き当たるまで圧入する。このことにより、紙切板4の支持部42は、ホルダ本体2の縦スリット24b側の支承部Tに回動自在に支持される。また、縦スリット21b側の支承部Tに置かれた紙切板4の支持部41も、この縦スリット21bに軸押え10を圧入することにより、ホルダ本体2側に回動自在に支持される。
【0036】
つぎに、芯受けセット3をホルダ本体2側に組み付けた後、ホルダ本体2の天板部20上に後部カバー11と棚板12とをねじ等により取り付ければ、このロールペーパーホルダーAの組み立て作業は終了する。なお、芯受けセット3は部品組付ボックス5等より先にホルダ本体2に取り付けてもよい。
【0037】
つぎに、このロールペーパーホルダーAの動作を図7及び図8を参照しつつ説明する。
レバー部材6は、図7で示されるように、コイルバネ7によって軸部61,62を中心に時計回り方向のモーメントを受けるため、レバー部材6に支持部42を介してつながる紙切板4も時計回り方向のモーメントを受け、この紙切板4のカット部40側が、芯受け32に回動自在に支持されるロールペーパーR側に加圧される。このため、紙切板4のロールペーパーRに対するがたつきがなくなり、使用者は、ロールペーパーRから繰り出されたペーパーを片手で容易にカットできる。
【0038】
一方、ロールペーパーRを使い尽くし、筒心R1のみが芯受け32に支持された状態になると、筒心R1の除去と新たなロールペーパーRの装着が必要となる。この場合、紙切板4のカット部40側を、コイルバネ7の弾性力に抗しつつ芯受け32から遠ざかる向きに回動させる。そして、紙切板4のカット部40がホルダ本体2の天板部20近くまで達すると、図8で示されるように、レバー部材6の爪部60aが、板バネ9の突起部91aに当たり、この板バネ9のバネ部91を下向きに弾性変形させて、この突起部91aを乗り越える。このことにより、コイルバネ7の作用により爪部60aが突起部91aに係合して、レバー部材6の回動は規制され、紙切板4は、図8で示される、ロールペーパーRの着脱の邪魔にならない位置に保持される。
【0039】
このため、作業者は、紙切板4に邪魔されることなく、筒芯R1を前方に引いて、これをロール収納空間S1から取り出した後、新たなロールペーパーRをロール収納空間S1中の芯受け32側に加圧して、これを芯受け32に回動自在に支持させることができる。そして、ロールペーパーRの装着後、紙切板4のカット部40側を芯受け32側に回動させれば、レバー部材6の爪部60aが再び板バネ9の突起部91aを乗り越えるため、この紙切板4のカット部40側が、コイルバネ7の弾性力によって、ロールペーパーRに加圧され、このロールペーパーRの使用ができるようになる。
【0040】
なお、このロールペーパーホルダーAでは、一度に2つのロールペーパーRがロール収納空間S1中に保持されるが、レバー部材6やコイルバネ7が2つずつ設けられているとともに、板バネ9のバネ部91も2つあるため、各ロール収納空間S1中のロールペーパーRは、各々独立に使用され、かつ、各々独立に着脱される。
【0041】
以上のように、このロールペーパーホルダーAでは、ロールペーパーRの着脱時の紙切板4の保持を、レバー部材6の爪部60aと、板バネ9とによって行なうことができ、従来のロールペーパーホルダーに設けられているカッターホルダー105に比べて、紙切板4の保持機構の構成の単純化を図ることができ、その分、ロールペーパーホルダーの製作費の低減や製作時間の短縮を図ることができる。
【0042】
すなわち、従来のロールペーパーホルダーでは、カッターホルダ105用に、少なくとも、バネ部材とピン部材とが必要であるが、このロールペーパーホルダーAでは、爪部60aはコイルバネ7用のレバー部材6側に形成されるため、特別な部材としては板バネ9だけがあればよく、その分、紙切板4の保持機構の構成の単純化を図ることができる。また、このロールペーパーホルダーAでは、紙切板4の保持機構として、板バネ9のみをホルダ本体2側に組み付ければよく、従来のロールペーパーホルダーのようなケーシング105aを設けなくても、ホルダ本体2の形状が複雑になることもない。したがって、この点でも紙切板4の保持機構の構成の単純化を図ることができる。
【0043】
また、このロールペーパーホルダーAでは、レバー部材6、コイルバネ7、板バネ9等がすべて紙切板4の支持部42側に配置されるため、これらをすべてホルダ本体2内に収めることができる。このため、これらの部品が外部から見えることはなく、このロールペーパーホルダーAの外観をすっきりとした、見栄えのよいものとすることができる。
【0044】
さらに、このロールペーパーホルダーAでは、部品組付ボックス5(ホルダ本体2)側にも軸受部54,55を設けて、レバー部材6を支持しているため、このレバー部材6にコイルバネ7を介して力を加えても、このレバー部材6や紙切板4の支持部42等に変形が生じることはなく、これらの寿命を延ばすことができる。また、このレバー部材6が振れることなくスムーズに回動できるため、紙切板4もがたつくことなく滑らかに回動する。
【0045】
また、このロールペーパーホルダーAでは、ホルダ本体2とは別体に部品組付ボックス5を設け、この中にレバー部材6等の部品をすべて組み付けて、これをホルダ本体2側に取り付けるようにしているため、部品の組み付けの容易化を図ることができる。この場合、比較的複雑な構成となるレバー部材6の軸受部54,55や板バネ9の支持板部56を部品組付ボックス5側に設けることができるため、その分、ホルダ本体2側の構成が単純化され、このホルダ本体2の樹脂成形による製作の容易化を図ることができる。
【0046】
なお、部品組付ボックス5はこれをホルダ本体2と一体に形成してもよい。この場合、板バネ9もホルダ本体2側と一体に形成し、紙切板4の保持機構側の構成の更なる単純化を図るようにしてもよい。
【0047】
また、紙切板4のカット部40側をロールペーパーR側に加圧する弾性部材には、コイルバネ7に限らず、板バネやぜんまいバネ、又はゴム弾性を有する樹脂(例えばエラストマー)を用いてもよい。
【0048】
さらに、紙切板4の支持部41,42は、棒状(突状)のものでなく、凹状のものであってもよい。この場合、ホルダ本体2側やレバー部材6側にこの凹状部に嵌め込まれる突状部を設ける必要がある。
【0049】
また、ロールペーパーホルダAは、2連式に限らず、ロールペーパーRを1つしか保持できないものや、ロールペーパーRを多数保持できる多連式のものであってもよい。また、ロールペーパーホルダAは、収納部Bと一体にならない、独立のものであってもよい。
【0050】
図9は紙切板4加圧用の弾性部材として板バネ7Aを用いるとともに、紙切板4保持用の板バネ9Aを部品組付ボックス5Aと一体に形成したロールペーパーホルダーAを示している。
【0051】
このロールペーパーホルダーAでは、板バネ7Aは、コの字形に曲げられた取付部70の内側に爪部70aが形成され、この爪部70aを部品組付ボックス5Aの孔部57に引っ掛けるようにして、この部品組付ボックス5Aに取り付けられる。この場合、この板バネ7Aの自由端側が、突部64に突き当てられて、このレバー部材6Aに連結されているため、このレバー部材6Aには、板バネ7Aによって、これを時計回り方向に回動させるような弾性力が与えられる。したがって、このロールペーパーホルダーAにおいても、前述のロールペーパーホルダーAと同様な効果を得ることができる。特に、このロールペーパーホルダーAでは、板バネ9Aが部品組付ボックス5Aと一体的に形成されているため、その分、製作費の低減や製作時間の短縮を図ることができる。
【0052】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0053】
この発明の請求項1記載の発明によれば、ロールペーパー着脱時における紙切板の保持機構を、レバー部材の爪部と板バネとによって構成できるため、従来のロールペーパーホルダーに比べて、この保持機構の構成の単純化を図ることができ、このロールペーパーホルダーの製作費の低減や製作時間の短縮を図ることができる。また、この発明では、紙切板の保持機構として板バネのみを追加すればよいため、ホルダ本体の形状もそれ程複雑にならず、従来のロールペーパーホルダーのカッターホルダのように、特別なケ−シングを設ける必要もない。さらに、この発明では、レバー部材、弾性部材、板バネ等が紙切板の支持部側に配置されるため、これらの部品をホルダ本体内に収納でき、このロールペーパーホルダーの外観をすっきりとした見栄えのよいものとすることができる。
【0054】
この発明の請求項2記載の発明によれば、レバー部材がたつくことなく回動できるため、紙切板の動きも滑らかなものとすることができる。また、レバー部材等の寿命を延ばすこともできる。
【0055】
この発明の請求項3記載の発明によれば、レバー部材等の部品の組み付けを容易に行なうことができるようになるとともに、ホルダ本体側の構造の単純化を図ることができ、このホルダ本体が樹脂成形等によって容易に製作できるようになる。
【0056】
この発明の請求項4記載の発明によれば、独立した板バネが不要になる分、紙切板の保持機構の構成の単純化を図ることができ、請求項1記載の発明と同様な効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係るロールペーパーホルダーを備えた収納キャビネットの外観斜視図である。
【図2】図1で示される収納キャビネットの側面図である。
【図3】ホルダ本体等の外観斜視図である。
【図4】ロールペーパーホルダーの部品構成を示す図である。
【図5】芯受けユニットの分解斜視図である。
【図6】部品組付ボックスの平面図である。
【図7】紙切板の動作説明図である。
【図8】紙切板の別な動作説明図である。
【図9】他の実施の形態に係るロールペーパーホルダーの紙切板周りの側断面図である。
【図10】従来のロールペーパーホルダーの外観斜視図である。
【図11】従来のロールペーパーホルダーの紙切板の動作説明図である。
【符号の説明】
1 ホルダ本体
4 紙切板
5,5A 部品組付ボックス
6,6A レバー部材
7 コイルバネ(弾性部材)
7A 板バネ(弾性部材)
32 芯受け
40 カット部
41,42 支持部
53 接続孔
54,55 軸受部
60a ストッパー部
91a 突起部

Claims (4)

  1. ロールペーパーの収納空間が形成されたホルダ本体と、一端側にカット部が形成されるとともに、他端側に上記ホルダ本体側に回動自在に支持される支持部が形成された紙切板と、上記紙切板のカット部側を上記ホルダ本体内の上記ロールペーパー側に加圧させる弾性部材とを有するロ−ルペ−パ−ホルダ−において、
    一端側が上記ホルダ本体側に支持され、他端の自由端側に突起部が形成された片持ち状の板バネと、上記ホルダ本体に回動自在に支持されるとともに、上記紙切板の上記支持部が取り付けられて、この紙切板と一体的に回動するレバ−部材とを有し
    かつ、上記弾性部材を、一端側が上記ホルダ本体側に、他端側が上記レバー部材にそれぞれ取り付けられ、上記レバー部材を介して上記紙切板に一方向にのみ回動させるような力を与える引張コイルバネとし、
    さらに、上記レバ−部材に、上記弾性部材の弾性力に抗しつつ上記紙切板を回動させることにより、上記板バネを弾性変形させて上記突起部を乗り越えるが、上記弾性部材の弾性力により上記突起部に係合して、上記紙切板を、上記ロ−ルペ−パ−の着脱の邪魔にならない位置に保持する爪部を設けていることを特徴とするロ−ルペ−パ−ホルダ−。
  2. 前記ホルダ本体側に、前記レバ−部材を回動自在に支持する軸受部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のロ−ルペ−パ−ホルダ−。
  3. 前記レバ−部材の前記軸受部と、前記板バネの支持部と、前記弾性部材の前記一端側の取付部と、前記紙切板の前記支持部と上記レバ−部材とを接続するための接続孔とが形成された部品組付ボックスが、前記ホルダ本体と別体となるように形成されていることを特徴とする請求項2記載のロ−ルペ−パ−ホルダ−。
  4. 前記板バネが、前記ホルダ本体又は前記部品組付ボックスと一体となるように形成されていることを特徴とする請求項1又は3記載のロ−ルペ−パ−ホルダ−。
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