JP2006002391A - ホルダおよび取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】煩雑な手間を要することなく、極めて簡単にワンタッチで取り付けることが可能なホルダおよび取付装置を提供する。
【解決手段】ホルダ110が、矩形をなす基底部111と、基底部111に形成され被ホルダ120の被係止部と係止する係止部112a,112bと、係止部112a,112bが被ホルダ120の被係止部と係止状態にあるときに、被ホルダ120の側面と少なくとも一部が所定間隔をもって対向し、弾性力に抗する力を受けると被ホルダ120の側面側に移動可能な弾性片を含む2つの第1側片113a,113bと、係止部112a,112bが被ホルダ120の被係止部と係止状態にあるときに、被ホルダ120の残存部(露出部)を有す側面部の残存部を除く領域に位置し、かつ、厚さが残存部の高さまたはそれ以上に設定された第2側片114a,114bを有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば家具の扉やその他の扉に取り付け使用する止着具をワンタッチで保持可能で、止着具等の扉等へのワンタッチ取り付け具として機能するホルダおよび取付装置に関するものである。
この種の技術として、扉へのマグネット取付構造が提案されている(たとえば特許文献1参照)。
図10は、特許文献1に記載された扉へのマグネットの取付構造を示す図である。
図10において、取付装置1は、被取付部としての扉2、被ホルダ3、ホルダ4、およびマグネット5を有している。
扉2は、中空体からなり、中空部21に連通する取付孔22が形成されている。取付孔22は、上縁部に係止部22aが形成されている。
被ホルダ3は、上面側が開放された中空の箱型をなし、側面の上面側には側面より外側方向に延設された鍔部31が形成され、互いに対向する側面32には突起型(雄型)の被係止部33が形成されている。そして、中空部34にマグネット5が収容される。
ホルダ4は、被ホルダの底面部および側面部で形成された鍔部31を除く箱型状部を収容する収容領域を形成する基底部41、一対の弾性片42a,42b、被係止部33が係止される長孔状(雌型)の係止部43a,43bが形成された側片44a,44bを有すする。
このような構造において、まず、被ホルダ3の箱型状部をホルダ4の収容領域に収容して被係止部33を係止部43a,43bに対してホルダ4の内壁側から挿入して収容させ、この収容状態で、ホルダ4の側片44a,44bの外側に露出した被係止部33を折り曲げて、被係止部33が係止部43a,43bから抜けないようにセットする。
この状態で、被取付部として扉2に形成された取付孔22にホルダ4の基底部41側から収容させる。このとき、ホルダ4の弾性片42a,42bに弾性力に抗する力を取付部から印加させる。
そして、被ホルダ3の鍔部31が被取付部としての扉2の表面に当接したときに、弾性力に抗する力が解放され、弾性片42a,42bの先端部が被取付部としての扉2の内壁に当接する。
これにより、図11に示すように、取付装置1において、ホルダ4に保持された被ホルダ3を扉2に取り付けることができる。
実願昭48−117139号のマイクロフィルム(実開昭50−63741号公報)
ところで、特許文献1に記載された取付装置1は、ホルダ4に保持された被ホルダ3を扉2に比較的に容易に取り付けることができるが、以下のような不利益がある。
ホルダ4に被ホルダ3を保持させる際に、被係止部33を係止部43a,43bに対してホルダ4の内壁側から挿入して収容させ、この収容状態で、ホルダ4の側片44a,44bの外側に露出した被係止部33を折り曲げて、被係止部33が係止部43a,43bから抜けないようにセットする必要があり、係止状態とするために煩雑な手間を要する。
また、ホルダ4の側片44a,44bの外側に露出した被係止部33を折り曲げていることから、ホルダ4の側片部に段差が生じてしまう。この段差部は、扉2の取付孔22にホルダ3を挿入していく際に、取付孔22の周縁部に引っ掛かり、スムーズに取り付けを行うことを妨げ、これを回避するために被係止部による段差部が取付孔22の周縁部に引っ掛からないように注意しながら挿入する必要があり、極めて簡単にワンタッチで取り付けることが困難である。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、煩雑な手間を要することなく、極めて簡単にワンタッチで取り付けることが可能なホルダおよび取付装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点は、矩形をなす基底部と、上記基底部の互いに対向する側部から延設されて当該基底部と共に被ホルダの収容領域を形成する少なくとも2つの側片と、上記被ホルダと係止する係止部と、を有し、上記少なくとも2つの側片は、弾性力を有し、当該弾性力に抗する力を受けて上記収容領域側に移動可能な弾性片を含み、上記係止部は、上記被ホルダとの係止領域が、上記側片の外側の領域を除く領域に位置するように形成されている。
好適には、上記係止部は、上記基底部に形成されている。
好適には、上記弾性片を含む2つの第1側片が形成された側部と異なる側部から延設されて上記基底部と共に被ホルダの収容領域を形成する少なくとも一つの側片をさらに有する。
好適には、上記少なくとも一つの側片は、上記被ホルダの外側の残存部を回避可能な回避部が形成され、厚さが当該残存部の高さ以上に設定されている。
好適には、上記弾性片は、上記少なくとも2つの側片の先端部に形成されている。
本発明の第2の観点は、側面部および底面部と、当該側面部および底面部のいずれかに被係止部が形成された被ホルダと、上記被ホルダを保持するホルダと、を有し、上記ホルダは、上記被ホルダの被係止部と係止する係止部と、上記係止部が上記被ホルダの被係止部と係止状態にあるときに、上記被ホルダの側面と少なくとも一部が所定間隔をもって対向し、弾性力に抗する力を受けると上記被ホルダの側面側に移動可能な弾性片を含む少なくとも2つの第1側片と、を有し、上記ホルダの係止部および被ホルダの被係止部は、係止状態において、上記ホルダの側片の外側の領域を除く領域に位置するように形成されている。
好適には、上記ホルダは、上記被ホルダの収容時に、当該被ホルダの底面部と対面する基底部を有し、上記係止部は、上記基底部に形成され、上記被ホルダの被係止部は、上記被ホルダの底面部に形成されている。
好適には、上記被ホルダは、側面部において、外側に一部を所定の高さをもって残存させた残存部を有して内方に貫挿する軸により取り付けられた取り付け具を有し、上記ホルダは、上記係止部が上記被ホルダの被係止部と係止状態にあるときに、上記被ホルダの残存部を有す側面部の少なくとも上記残存部を除く領域に位置し、かつ、厚さが当該残存部の高さ以上に設定された第2側片を有する。
好適には、上記ホルダの第2側片は、上記被ホルダの外側の残存部を回避可能な回避部が形成されている。
好適には、当該取付装置が取り付けられる被取付部には、上記第1側片に弾性力に抗する力を加えたときの当該第1側片の厚さを含む上記ホルダの幅と同等の幅を有する取付孔が形成され、上記被ホルダは、上記側面部における頂面側に当該側面部より外側方向に延びる鍔部が形成され、上記ホルダの弾性片は、少なくとも上記第1側片の先端部に、徐々に上記側面部より外側方向に向くようにテーパ状をなし、かつ上記ホルダの係止部と上記被ホルダの被係止部とが係止状態にあるときで当該弾性片に弾性力に抗する力を加えていないときに、当該先端部と上記鍔部とが上記被取付部の肉厚に相当する間隔をもって離間し、上記ホルダの係止部と上記被ホルダの被係止部とを係止状態として、上記被取付部に形成された取付孔に上記被ホルダの底面側から収容させるときに、上記弾性片に弾性力に抗する力を上記被取付部から印加させ、上記鍔部が上記被取付部に当接したときに、当該弾性力に抗する力が解放され、上記弾性片の先端部が上記被取付部の内壁または上記取付孔の周縁部に当接するように形成されている。
好適には、当該取付装置が取り付けられる被取付部には、上記第1側片に弾性力に抗する力を加えたときの当該第1側片の厚さを含む上記ホルダの幅と同等の第1幅と上記第2側片の厚さを含む上記ホルダの幅と同等の第2幅を有する取付孔が形成され、上記被ホルダは、上記側面部における頂面側に当該側面部より外側方向に延びる鍔部が形成され、上記ホルダの弾性片は、少なくとも上記第1側片の先端部に、徐々に上記側面部より外側方向に向くようにテーパ状をなし、かつ上記ホルダの係止部と上記被ホルダの被係止部とが係止状態にあるときで当該弾性片に弾性力に抗する力を加えていないときに、当該先端部と上記鍔部とが上記被取付部の肉厚に相当する間隔をもって離間し、上記ホルダの係止部と上記被ホルダの被係止部とを係止状態として、上記被取付部に形成された取付孔に上記被ホルダの底面側から収容させるときに、上記弾性片に弾性力に抗する力を上記被取付部から印加させ、上記鍔部が上記被取付部に当接したときに、当該弾性力に抗する力が解放され、上記弾性片の先端部が上記被取付部の内壁または上記取付孔の周縁部に当接するように形成されている。
本発明によれば、煩雑な手間を要することなく、極めて簡単にワンタッチで取り付けることができる利点がある。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図1(A),(B)は、本発明に係る取付装置の一実施形態を示す斜視図であって、図1(A)は取付装置の正面側からの斜視図、図1(B)は取付装置の背面側からの斜視図である。
本実施形態に係る取付装置100は、図1(A)および(B)に示すように、ホルダ110、および被ホルダ120を主構成要素として有している。
ホルダ110は、被ホルダ120を収容領域に収容して互いに係止状態を保持する機構を有し、被ホルダ120はワンタッチで保持する。
図2(A)〜(D)は、本実施形態に係るホルダ110の具体的な構成を説明するための図であって、図2(A)は切欠側断面図、図2(B)は第2側片側から見た一部切欠断側面図、図2(C)は第1側片側から見た側面図、図2(D)は正面図である。
ホルダ110は、図1(A),(B)、並びに図2(A)〜(D)に示すように、矩形をなす基底部111と、基底部111に形成され被ホルダ120の被係止部123aと係止するフック状に2つの係止部112a,112bと、係止部112a,112bが被ホルダ120の被係止部123aと係止状態にあるときに、被ホルダ120の側面と少なくとも一部が所定間隔をもって対向し、弾性力に抗する力を受けると被ホルダ120の側面側に移動可能な弾性片からなる(または含む)2つの第1側片113a,113bと、係止部112a,112bが被ホルダ120の被係止部123aと係止状態にあるときに、被ホルダ120の残存部(露出部)を有す側面部の残存部を除く領域に位置し、かつ、厚さが残存部の高さまたはそれ以上に設定された第2側片114a,114bを有する。
また、ホルダ110の第2側片114a,114bには、被ホルダ120の外側の残存部(軸の端部)を回避可能に切り欠かれた回避部115a,115bが形成されている。 そして、基底部111、第1側片113a,113b、および第2側片114a,114bにより被ホルダ120の収容領域が形成される。
また、ホルダ110の係止部112a,112bと被ホルダ120の被係止部123aとの係止状態にある領域により被ホルダとの係止領域が形成される。
係止部112a,112bは、弾性を有し、頂上部から外側に向けて傾斜する傾斜部1121a,1122aが形成され、傾斜部1121a,1122aに被ホルダ120の被係止部に係止するフック部1121b,1122bが形成されている。
係止部112a,112bは、後述するように係止孔として形成される被ホルダ120の被係止部の周縁部を傾斜部1121a,1122aが摺接して、やがてフック部1122a,1122bが被ホルダ120の被係止部の周縁部に係止する。
ホルダ110の弾性片は、第1側片113a,113bの先端部に、徐々に側面部より外側方向(基底部111の縁部より外側)に向くようにテーパ状をなし、かつホルダ110の係止部112a,112bと被ホルダ120の被係止部123aとが係止状態にあるときで弾性片に弾性力に抗する力を加えていないときに、先端部と被ホルダ120鍔部とが被取付部の肉厚に相当する間隔をもって離間し、ホルダ110の係止部112a,112bと被ホルダ120の被係止部123aとを係止状態として、被取付部に形成された取付孔にホルダ110の基底部111側から収容させるときに、弾性片に弾性力に抗する力を被取付部から印加させ、鍔部が被取付部に当接したときに、弾性力に抗する力が解放され、弾性片の先端部が被取付部の内壁あるいは被取付部の周縁部に当接するように形成されている。
本実施形態においては、弾性片の先端部は肉厚を厚くし、かつ、先端がテーパ状にカットしてある。これにより、ホルダ110と被取付部の取付孔とのサイズに若干(0.数mm)程度の違いがあっても、先端のテーパ部と被取付部の内壁あるいは被取付部の周縁部が当接することが可能となっている。
被ホルダ120は、上面側が開放された中空の箱型をなし、4つの側面121a,121b,121c,121dのうち互いに対向する2つの側面121a,121bの上面側には側面より外側方向に延設された鍔部122a,122bが形成されている。
被ホルダ120の残りの対外に対向する側面122c,122dには、取り付け具としての止着具130の回転軸131の端部が露出するように残存された残存部131a,(131b)が所定の高さをもって配置されている。なお、これら残存部131a,(131b)は軸131の固定のためのものである。
上述したように、ホルダ110の第2側片114a,114bは、その厚さが残存部131a,(131b)の高さ以上に設定され、かつ、回避部115a,115bにより残存部131a,(131b)を残して囲み、残りの領域は、側面122c,122dを略全域にわたって被覆するように形成されている。
したがって、被ホルダ120をホルダ110に保持させると、回避部115a,115bを除いて略平坦な面が形成される。
被ホルダ120の底面部123には、矩形状をなす係止孔からなる被係止部123aが形成されている。
この被係止部123aは、ホルダ110の基底部111に形成された係止部112a,112bの傾斜部1121a,1122aが摺接して、やがて係止部112a,112bのフック部1121b,1122bが被ホルダ120の被係止部123aの周縁部に係止する。
止着具130は、その回転軸131により軸支される軸部が中空部124に位置するように、被ホルダ120に取り付けられている。
図3は、本実施形態に係る止着具130の具体的な構成を示す分解斜視図である。
図3に示すように、止着具130は、図示しない凸型の被止着部を挟持するように保持するための一対のロール132,133と、ロール132,133を収容できる高さを持つように略W字型をなし互いに対称形のロール支持体134,135と、コイルバネ136と、ロール132,133を回転可能に軸支する回転軸137,138と、上述した残存部131a,131bが形成された軸131とを有する。
ロール132,133には、回転軸孔132a、133aが形成されている。
ロール支持体134の一端部には、ロール用軸孔1341a,1341bが形成され、他端部に軸131が挿通される軸孔1342a,1342bが形成されている。
ロール支持体135の一端部には、ロール用軸孔1351a,1351bが形成され、他端部に軸131が挿通される軸孔1352a,1352bが形成されている。
そして、ロール132は、ロール支持体134の一端部に回転軸孔132aが、ロール用軸孔1341a,1341bと略連通するように配置されて、回転軸137により回転可能に軸支される。
同様に、ロール133は、ロール支持体135の一端部に回転軸孔133aが、ロール用軸孔1351a,1351bと略連通するように配置されて、回転軸138により回転可能に軸支される。
また、ロール支持体134の軸孔1342a,1342bとロール支持体135の軸孔1352a,1352bとが略連通し、かつその間にコイルバネ136のコイル軸136aがこれら軸孔と略連通するように配置され、軸131が被ホルダ120の側面121cの外側から側面121dの外側に向かって挿通されて、ロール支持体134,135が他端部を中心に回転可能に構成される。
このとき、図4に示すように、コイルバネ136の一端部136bがロール支持体134の他端部(並びに、被ホルダ120の側面121aの内壁)に当接し、他端部136cがロール支持体135の他端部(並びに、被ホルダ120の側面121bの内壁)に当接するように取り付けされる。
これにより、ロール支持体134,135は、他端部が互いに離れるような方向に弾性力を受け、その結果、コイルバネ136により先端部が互いに近づく方向に弾性力を受けて、ロール132とロール133とが常時当接状態を保持するように構成される。
また、図5に示すように、上述したような取付装置100が取り付けられる扉等の被取付部200には、ホルダ110第1側片113a,113bに弾性力に抗する力を加えたときの、第1側片113a,113bの厚さを含むホルダ110の幅と同等の第1幅WD1と第2側片114a,114bの厚さを含むホルダ110の幅と同等の第2幅WD2を有する取付孔201が形成されている。
このような構造において、まず、被ホルダ120の箱型状部をホルダ110の収容領域に収容して被ホルダ120の底面部123に形成された係止孔からなる被係止部33に、ホルダ110の基底部111に形成された係止部112a,112b対して係止させる。
このとき、被ホルダ120の被係止部123aに対しては、ホルダ110の基底部111に形成された係止部112a,112bの傾斜部1121a,1122aが摺接して、やがて係止部112a,112bのフック部1121b,1122bが被ホルダ120の被係止部123aの周縁部に係止する。
すなわち、本実施形態においては、被ホルダ120の箱型状部をホルダ110の収容領域に収容して、さらに基底部111まで押し込むようにするのみで、極めて簡単に被係止部123aがホルダ110の係止部112a,112bに係止されて、ワンタッチで被ホルダ120をホルダ110に保持させることができる。
この場合、被ホルダ120の側面121c,121dの外側には、残存部(露出部)131a,131bが残存し、ある高さをもった段差が形成されるが、ホルダ110の第2側片114a,114bは、その厚さが残存部131a,(131b)の高さ以上に設定され、かつ、回避部115a,115bにより残存部131a,(131b)を残して囲み、残りの領域は、側面122c,112dを略全域にわたって被覆するように形成されている。
したがって、被ホルダ120をホルダ110に保持させると、回避部115a,115bを除いて略平坦な面が形成される。
このように保持状態にあるホルダ110および被ホルダ120の状態を図6(A),(B)、並びに、図7(A)〜(D)に示す。
図6(A)は、被ホルダ120をホルダ110に保持させた状態を正面側から見た斜視図、図6(B)は、被ホルダ120をホルダ110に保持させた状態を背面側から見た斜視図である。
また、図7(A)は、被ホルダ120をホルダ110に保持させた状態を示す上面図、、図7(B)は、被ホルダ120をホルダ110に保持させた状態を示す側面図、図7(C)は、被ホルダ120をホルダ110に保持させた状態を示す正面図、図7(D)は、被ホルダ120をホルダ110に保持させた状態を示す背面図である。
この状態で、被取付部200に形成された取付孔201に、図8(A)に示すように、ホルダ1104の基底部111側から収容させる。
本実施形態おいて、ホルダ110の弾性片は、第1側片113a,113bの先端部に、徐々に側面部より外側方向(基底部111の縁部より外側)に向くようにテーパ状をなし、かつホルダ110の係止部112a,112bと被ホルダ120の被係止とが係止状態にあるときで弾性片に弾性力に抗する力を加えていないときに、先端部と被ホルダ120鍔部とが被取付部の肉厚に相当する間隔をもって離間するにように形成されている。
したがって、ホルダ110の係止部112a,112bと被ホルダ120の被係止部123aとを係止状態として、被取付部200に形成された取付孔201にホルダ110の基底部111側から収容させるときに、図8(B)に示すように、弾性片に弾性力に抗する力を被取付部200から印加され、被ホルダ120の鍔部122a,122bが被取付部200の表面に当接したときに、弾性力に抗する力が解放され、弾性片113a,113bの先端部が被取付部200の内壁または取付孔201の周縁部に当接する。
これにより、図8(B),(C)に示すように、取付装置100において、ホルダ110に保持された被ホルダ120を扉等の被取付部200に、煩雑な手間を要することなく、極めて簡単にワンタッチで取り付けることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ホルダ110が、矩形をなす基底部111と、基底部111に形成され被ホルダ120の被係止部と係止するフック状に2つの係止部112a,112bと、係止部112a,112bが被ホルダ120の被係止部と係止状態にあるときに、被ホルダ120の側面と少なくとも一部が所定間隔をもって対向し、弾性力に抗する力を受けると被ホルダ120の側面側に移動可能な弾性片を含む2つの第1側片113a,113bと、係止部112a,112bが被ホルダ120の被係止部と係止状態にあるときに、被ホルダ120の残存部(露出部)を有す側面部の残存部を除く領域に位置し、かつ、厚さが残存部の高さまたはそれ以上に設定された第2側片114a,114bを有することから、煩雑な手間を要することなく、極めて簡単にワンタッチで取り付けることができる利点がある。
また、本実施形態においては、弾性片の先端部は肉厚を厚くし、かつ、先端がテーパ状にカットしてあることから、図9(A)〜(C)に示すように、ホルダ110と被取付部の取付孔とのサイズに若干(0.数mm)程度の違いがあっても、先端のテーパ部と被取付部の内壁あるいは被取付部の周縁部が当接することが可能であり、汎用性が高いという利点がある。
また、本実施形態においては、係止部112a,112bをホルダの基底部111に形成し、被係止部123aを被ホルダ120の底面部123に配置するように構成したが、配置位置はこれに限定されるものではなく、係止部と被係止部とが係止状態にあるときに、この係止領域がホルダ110の側面側に突出した状態にならない位置なら良く、被ホルダ120の側面に係止孔を形成し、これに係止する係止片をホルダ110に設ける等、種々の態様が可能である。
本発明に係る取付装置の一実施形態を示す斜視図であって、(A)は取付装置の正面側からの斜視図、(B)は取付装置の背面側からの斜視図である。 本実施形態に係るホルダの具体的な構成を説明するための図であって、(A)は切欠側断面図、(B)は第2側片側から見た一部切欠断側面図、(C)は第1側片側から見た側面図、(D)は正面図である。 本実施形態に係る止着具の具体的な構成を示す分解斜視図である。 本発明に係る取付装置の一実施形態を示す図である。 本実施形態に係る被取付部を説明するための図である。 保持状態にあるホルダおよび被ホルダの状態を示す図で、(A)は被ホルダをホルダに保持させた状態を正面側から見た斜視図、(B)は被ホルダをホルダに保持させた状態を背面側から見た斜視図である。 保持状態にあるホルダおよび被ホルダの状態を示す図で、(A)は被ホルダをホルダに保持させた状態を示す上面図、(B)は被ホルダをホルダに保持させた状態を示す側面図、(C)は被ホルダをホルダに保持させた状態を示す正面図、(D)は被ホルダをホルダに保持させた状態を示す背面図である。 保持状態にあるホルダおよび被ホルダを被取付部に取り付ける工程を説明するための図である。 本実施形態の弾性片の構成例および効果を説明するための図である。 特許文献1に記載された扉へのマグネットの取付構造を示す図である。 扉へのマグネットの取付構造の取り付け状態を示す図である。
符号の説明
100…取付装置、110…ホルダ、111…基底部、112a,112b…係止部、113a,113b…第1側片、114a,114b…第2側片、115a,115b…回避部、120…被ホルダ、121a〜121c…側面、122a,122b…鍔部、123…底面部、123a…被係止部、130…止着具、200…被取付部、201…取付孔。

Claims (11)

  1. 矩形をなす基底部と、
    上記基底部の互いに対向する側部から延設されて当該基底部と共に被ホルダの収容領域を形成する少なくとも2つの側片と、
    上記被ホルダと係止する係止部と、を有し、
    上記少なくとも2つの側片は、弾性力を有し、当該弾性力に抗する力を受けて上記収容領域側に移動可能な弾性片を含み、
    上記係止部は、上記被ホルダとの係止領域が、上記側片の外側の領域を除く領域に位置するように形成されている
    ホルダ。
  2. 上記係止部は、上記基底部に形成されている
    請求項1記載のホルダ。
  3. 上記弾性片を含む2つの第1側片が形成された側部と異なる側部から延設されて上記基底部と共に被ホルダの収容領域を形成する少なくとも一つの側片をさらに有する
    請求項1または2記載のホルダ。
  4. 上記少なくとも一つの側片は、上記被ホルダの外側の残存部を回避可能な回避部が形成され、厚さが当該残存部の高さ以上に設定されている
    請求項3記載のホルダ。
  5. 上記弾性片は、上記少なくとも2つの側片の先端部に形成されている
    請求項1〜4のいずれかに記載のホルダ。
  6. 側面部および底面部と、当該側面部および底面部のいずれかに被係止部が形成された被ホルダと、
    上記被ホルダを保持するホルダと、を有し、
    上記ホルダは、
    上記被ホルダの被係止部と係止する係止部と、
    上記係止部が上記被ホルダの被係止部と係止状態にあるときに、上記被ホルダの側面と少なくとも一部が所定間隔をもって対向し、弾性力に抗する力を受けると上記被ホルダの側面側に移動可能な弾性片を含む少なくとも2つの第1側片と、を有し、
    上記ホルダの係止部および被ホルダの被係止部は、係止状態において、上記ホルダの側片の外側の領域を除く領域に位置するように形成されている
    取付装置。
  7. 上記ホルダは、上記被ホルダの収容時に、当該被ホルダの底面部と対面する基底部を有し、上記係止部は、上記基底部に形成され、
    上記被ホルダの被係止部は、上記被ホルダの底面部に形成されている
    請求項6記載の取付装置。
  8. 上記被ホルダは、側面部において、外側に一部を所定の高さをもって残存させた残存部を有して内方に貫挿する軸により取り付けられた取り付け具を有し、
    上記ホルダは、上記係止部が上記被ホルダの被係止部と係止状態にあるときに、上記被ホルダの残存部を有す側面部の少なくとも上記残存部を除く領域に位置し、かつ、厚さが当該残存部の高さ以上に設定された第2側片を有する
    請求項6または7記載の取付装置。
  9. 上記ホルダの第2側片は、上記被ホルダの外側の残存部を回避可能な回避部が形成されている
    請求項8記載の取付装置。
  10. 当該取付装置が取り付けられる被取付部には、上記第1側片に弾性力に抗する力を加えたときの当該第1側片の厚さを含む上記ホルダの幅と同等の幅を有する取付孔が形成され、
    上記被ホルダは、上記側面部における頂面側に当該側面部より外側方向に延びる鍔部が形成され、
    上記ホルダの弾性片は、
    少なくとも上記第1側片の先端部に、徐々に上記側面部より外側方向に向くようにテーパ状をなし、かつ上記ホルダの係止部と上記被ホルダの被係止部とが係止状態にあるときで当該弾性片に弾性力に抗する力を加えていないときに、当該先端部と上記鍔部とが上記被取付部の肉厚に相当する間隔をもって離間し、上記ホルダの係止部と上記被ホルダの被係止部とを係止状態として、上記被取付部に形成された取付孔に上記被ホルダの底面側から収容させるときに、上記弾性片に弾性力に抗する力を上記被取付部から印加させ、上記鍔部が上記被取付部に当接したときに、当該弾性力に抗する力が解放され、上記弾性片の先端部が上記被取付部の内壁または上記取付孔の周縁部に当接するように形成されている
    請求項6または7記載の取付装置。
  11. 当該取付装置が取り付けられる被取付部には、上記第1側片に弾性力に抗する力を加えたときの当該第1側片の厚さを含む上記ホルダの幅と同等の第1幅と上記第2側片の厚さを含む上記ホルダの幅と同等の第2幅を有する取付孔が形成され、
    上記被ホルダは、上記側面部における頂面側に当該側面部より外側方向に延びる鍔部が形成され、
    上記ホルダの弾性片は、
    少なくとも上記第1側片の先端部に、徐々に上記側面部より外側方向に向くようにテーパ状をなし、かつ上記ホルダの係止部と上記被ホルダの被係止部とが係止状態にあるときで当該弾性片に弾性力に抗する力を加えていないときに、当該先端部と上記鍔部とが上記被取付部の肉厚に相当する間隔をもって離間し、上記ホルダの係止部と上記被ホルダの被係止部とを係止状態として、上記被取付部に形成された取付孔に上記被ホルダの底面側から収容させるときに、上記弾性片に弾性力に抗する力を上記被取付部から印加させ、上記鍔部が上記被取付部に当接したときに、当該弾性力に抗する力が解放され、上記弾性片の先端部が上記被取付部の内壁または上記取付孔の周縁部に当接するように形成されている
    請求項8または9記載の取付装置。
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