JP3243822U - オルゴールの止着具 - Google Patents

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【課題】オルゴールを対象物に取付ける取付作業を容易とすることができるオルゴールの止着具を提供する。【解決手段】オルゴールの止着具は、止着具本体10と、係止部20と、ネジ止め部30とを具備し、オルゴール1を対象物2に止着する。止着具本体10は、オルゴール1の外周部1aと間隔を空けてオルゴール1を囲うように配され、オルゴール1を対象物2に支持する。係止部20は、止着具本体10からオルゴール1に向かって突設され、オルゴール1の外周部1aと係合し、オルゴール1を対象物2に係止する。ネジ止め部30は、止着具本体10に配設されており、止着具本体10を対象物2にネジ止めするネジ3が挿通される。【選択図】図1

Description

本考案は、オルゴールの止着具に関し、特に、共鳴板等の板材にオルゴールを取付けるオルゴールの止着具に関するものである。
共鳴板等の板材にオルゴールを取付ける取付構造として、特許文献1には、目覚まし時計にオルゴールを取付けるオルゴールの取付構造が記載されている。特許文献1に記載の取付構造においては、共鳴板は、目覚まし時計の筐体底板に立設され、オルゴールは、止めネジによって共鳴板に固定される。特許文献1に記載の取付構造によれば、オルゴールが、目覚まし時計の筐体底板に立設される共鳴板に固定されることによって、オルゴールの音量を大きくすることができる。
特開2001-242855号公報
特許文献1の目覚まし時計のように、取付けの対象物が小型であれば、対象物に取付けるオルゴールも、各部品が小さく、小型でコンパクトな構造のものが好適に使用できる。
しかしながら、オルゴールが小型であると、各部品を支持するオルゴールの基板の面積も小さくなるとともに、オルゴールを対象物に固定するためのネジの挿通孔は、シリンダや振動板等のオルゴールの主要部品と近接した状態で基板に形成される。
オルゴールを対象物に固定するためのネジは、オルゴールが小型であれば、径が小さく、オルゴールを対象物に取付ける際には、小さなネジを指で摘まんで各部品と近接するネジの挿通孔に通すようにしながらネジ止めする必要があり、オルゴール付きの時計を工作するような子供向けの工作キットにおいては、工作の難易度が上がってしまう。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、オルゴールを対象物に取付ける取付作業を容易とすることができるオルゴールの止着具を提供することにある。
本願に開示するオルゴールの止着具は、止着具本体(10)と、複数の係止部(20)と、ネジ止め部(30)とを具備し、オルゴール(1)を対象物(2)に止着する。前記止着具本体(10)は、前記オルゴール(1)の外周部(1a)と間隔を空けて前記オルゴール(1)を囲うように配され、前記オルゴール(1)を前記対象物(2)に支持する。前記複数の係止部(20)は、前記止着具本体(10)から前記オルゴール(1)に向かって突設され、前記オルゴール(1)の外周部(1a)と係合し、前記オルゴール(1)を前記対象物(2)に係止する。前記ネジ止め部(30)は、前記止着具本体(10)に配設されており、前記止着具本体(10)を前記対象物(2)にネジ止めするネジ(3)が挿通される。
本願に開示するオルゴールの止着具において、前記止着具本体(10)は、前記オルゴール(1)の周りを囲うように配設される筒体(11)を有する。
本願に開示するオルゴールの止着具において、前記止着具本体(10)は、前記筒体(11)の一端開口を塞ぐ蓋体(12)を含む箱体である。
本考案に係るオルゴールの止着具によれば、オルゴールを対象物に取付ける取付作業を容易とすることができる。
本考案の実施形態に係るオルゴールの止着具を示す分解斜視図である。 本考案の実施形態に係るオルゴールの止着具を示す底面図である。 本考案の実施形態に係るオルゴールの止着具を示す、底面側から視た斜視図である。 図2のA-A矢視断面図である。 本考案の他の実施形態に係るオルゴールの止着具を示す、底面側から視た斜視図である。 本考案の更に他の実施形態に係るオルゴールの止着具を示す斜視図である。 (a)図6の止着具の上面図である。(b)図6の止着具の右側面図である。
以下、本考案の実施形態に係るオルゴールの止着具を図面に基づいて詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本考案を実施するのに好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本考案は、以下の説明において特に考案を限定する旨が明記されていない限り、この実施形態に限定されるものではない。
〈実施形態1〉
以下に、図1から図4を参照して、本考案の実施形態に係るオルゴールの止着具を説明する。図1は、本考案の実施形態に係るオルゴールの止着具を示す分解斜視図である。図2は、本考案の実施形態に係るオルゴールの止着具を示す底面図である。図3は、本考案の実施形態に係るオルゴールの止着具を示す、底面側から視た斜視図である。図4は、図2のA-A矢視断面図である。
実施形態のオルゴールの止着具は、オルゴール付き時計や、オルゴール付き写真立て等の工作物を工作する子供向けの工作キットに使用されるものであり、止着具本体10と、複数の係止部20と、ネジ止め部30とを具備し、オルゴール1を対象物2に止着する。
オルゴール1は、実施形態においては、シリンダ式オルゴールであり、シリンダ4、振動板5、ゼンマイ6、及び基板7を有する。シリンダ4、振動板5、及びゼンマイ6は、基板7に支持される。
シリンダ4は、外周面に図示しない複数のピンが立設されており、シリンダ軸4aを中心として回転可能に基板7に支持される。
振動板5は、図示しない櫛歯を有しており、櫛歯がシリンダ4の外周面に設けられるピンに弾かれることによって振動し、ピンの配列に対応したメロディーを奏でるように音を発する。
ゼンマイ6は、シリンダ4の回転駆動源であり、ゼンマイネジを巻くためのゼンマイ軸6aを有する。ゼンマイ軸6aには、巻き鍵6bが連結される。
基板7は、小さな径のネジを挿通するための複数の貫通孔7aを有し、シリンダ4、振動板5、及びゼンマイ6を支持する。
オルゴール1が取付けられる対象物2は、実施形態においては、時計の前面板や写真立ての台板等の板材であり、共鳴板として機能する。また、対象物2は、オルゴール1が設置される凹部2aを有し、凹部2aには、軸挿通孔2bが形成されている。軸挿通孔2bは、対象物2を厚み方向に貫通しており、オルゴール1のゼンマイ軸6aが挿通される。
止着具本体10は、オルゴール1の外周部1aと間隔を空けてオルゴール1を囲うように配され、オルゴール1を対象物2に支持する。実施形態において、止着具本体10は、箱体であり、オルゴール1の周りを囲うように配設される筒体11、及び筒体11の一端開口を塞ぐ蓋体12を含む。筒体11は、実施形態においては角筒状である。なお、以下の説明においては、止着具本体10の蓋体12がある方を「天方向」といい、反対の方を「底方向」という。
複数の係止部20は、止着具本体10からオルゴール1に向かって突設され、オルゴール1の外周部1aと係合し、オルゴール1を対象物2に係止する。実施形態において、係止部20と係合されるオルゴール1の外周部1aは、基板7の外周部である。
また、複数の係止部20は、筒体11の内周面に立設される板状の突設部21と、嵌合突起22とを有する。嵌合突起22は、円柱状であり、突設部21における底方向の端面から底方向に突設され、オルゴール1の基板7の外周部にある貫通孔7aと嵌合し、オルゴール1を対象物2に押え付けるようにして対象物2にオルゴール1を係止する。
また、実施形態においては、形態の異なる2種類の係止部である係止部20、及び係止部20Aが使用されている。係止部20Aは、板状の突設部21は有しているが、嵌合突起22は有しておらず、突設部21の突設方向の先端に付設されている板体の底方向の端面によってオルゴール1の外周部1aを対象物2に押え付けるようにして、対象物2にオルゴール1を係止する。
ネジ止め部30は、止着具本体10に配設されており、止着具本体10を対象物2にネジ止めするネジ3が挿通される。実施形態においては、ネジ止め部30は、筒体11の外周面から止着具本体10の外方向に突設されており、ネジ3が挿通されるネジ挿通孔31を有する。ネジ止め部30のネジ挿通孔31の径は、オルゴール1の基板7の貫通孔7aよりも大きく、ネジ3は、小型のオルゴール1を対象物に固定するために使用される一般的なネジよりも径の大きなネジが使用される。
以上、図1から図5を参照して説明したように、実施形態のオルゴールの止着具によれば、止着具本体10が、オルゴール1の外周部1aと間隔を空けてオルゴール1を囲うように配され、複数の係止部20が、止着具本体10からオルゴール1に向かって突設され、止着具本体10を対象物2にネジ止めするネジ3が挿通されるネジ止め部30が、止着具本体10に配設される。従って、止着具本体10を対象物2に固定するネジ3として、小型のオルゴールを対象物に固定する一般的なネジ(例えば、呼び径が2.1mmである木ネジ)よりも径の大きな摘まみ易いネジ(例えば、呼び径が2.7~3.1mmである木ネジ)を使用でき、オルゴール1の取付けを容易とすることができる。
また、複数の係止部20が、止着具本体10からオルゴール1に向かって突設され、オルゴール1の外周部1aと係合し、オルゴール1を対象物2に係止することによって、止着具本体10の形状をオルゴール1の外周部1aの形状とは無関係に、角筒状のような単純な形状に設定でき、止着具の製造を容易とすることができる。
また、図1から図5を参照して説明したように、実施形態のオルゴールの止着具によれば、止着具本体10が、蓋体12を有する箱体である。従って、例えば写真立ての台板にオルゴール1を取付ける場合にも、オルゴール1がむき出しの状態となるのを避けることができ、オルゴール1のシリンダ、振動板等の主要部品を保護できるとともに、長期間の使用の間に埃が溜まり、オルゴール1が正常に機能しなくなることも防止できる。
〈実施形態2〉
次に、図5を参照して本考案の他の実施形態を説明する。図5は、本考案の他の実施形態に係るオルゴールの止着具を示す、底面側から視た斜視図である。
本実施形態のオルゴールの止着具において、止着具本体10Aは、蓋体を有しておらず、筒体11Aのみを有する。筒体11Aは、枠状であり、実施形態1の筒体11よりも軸方向の長さが短くなっている。
実施形態1の係止部20と対応する係止部20B、及び実施形態1の係止部20Aと対応する係止部20Cも、筒体11Aと同様に軸方向の長さは実施形態1よりも短くなっている。従って、本実施形態のオルゴールの止着具は、全体的にコンパクトな構造となっており、例えば目覚まし時計の筐体内部のように、外部からの衝撃や埃からオルゴール1が保護される取付け対象においては、スペース的な制約を受けることなくオルゴール1を取付けできる。
〈実施形態3〉
次に、図6、図7を参照して本考案の更に他の実施形態を説明する。図6は、本考案の更に他の実施形態に係るオルゴールの止着具を示す斜視図である。図7(a)は、図6の止着具の上面図である。図7(b)は、図6の止着具の右側面図である。
図6、図7に示すように、本実施形態のオルゴールの止着具において、止着具本体10Bは、筒体11B、及び蓋体12Aを有する。筒体11Bは、止着具本体10Bの内方に半円筒状にくぼむ窪み部11aを有している。ネジ止め部30Aは、窪み部11aの底方向端部に設置されており、筒体11Bの外周面から止着具本体10Bの外方向に突出しておらず、デザイン的に洗練されたものとなっている。
また、本実施形態のオルゴールの止着具は、筒体11Bの外周面から複数の板状の支え部材11bが突設されており、止着具本体10Bが比較的に柔らかい樹脂から形成される場合にも、オルゴールの止着具を対象物2に確りと固定できる。
以上、図面(図1~図7)を参照しながら本考案の実施形態を説明した。但し、本考案は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記(1)~(2))。
(1)上記各実施形態においては、筒体は、角筒状であり、複数の係止部の数は「4」であったが、これに限られず、筒体は、三角筒状や、五角形以上の多角形筒状、あるいは円筒状でもよく、複数の係止部の数は「2」、「3」、あるいは、「5」以上であってもよい。
(2)上記各実施形態においては、止着具本体10は、角筒状である筒体を含んでいるが、止着具本体10は、オルゴール1の外周部1aと間隔を空けてオルゴール1を囲うように配されていればよく、例えば筒体の周壁の一部分が欠けていてもよく、あるいは、筒体ではなく、例えば横断面がU字状の周壁によってオルゴール1を囲うようなものであってもよい。
1…オルゴール
1a…外周部
2…対象物
3…ネジ
10、10A、10B…止着具本体
11、11A、11B…筒体
12、12A…蓋体
12A…蓋体
20、20A、20B、20C…係止部
22…嵌合突起
30、30A…ネジ止め部

Claims (3)

  1. オルゴール(1)を対象物(2)に止着するオルゴールの止着具であって、
    前記オルゴール(1)の外周部(1a)と間隔を空けて前記オルゴール(1)を囲うように配され、前記オルゴール(1)を前記対象物(2)に支持する止着具本体(10)と、
    前記止着具本体(10)から前記オルゴール(1)の方に突設され、前記オルゴール(1)の外周部(1a)と係合し、前記オルゴール(1)を前記対象物(2)に係止する複数の係止部(20)と、
    前記止着具本体(10)に配設されており、前記止着具本体(10)を前記対象物(2)にネジ止めするネジ(3)が挿通されるネジ止め部(30)
    とを具備する、オルゴールの止着具。
  2. 前記止着具本体(10)は、前記オルゴール(1)の周りを囲うように配設される筒体(11)を有する、請求項1に記載のオルゴールの止着具。
  3. 前記止着具本体(10)は、前記筒体(11)の一端開口を塞ぐ蓋体(12)を有する箱体である、請求項2に記載のオルゴールの止着具。
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