JP3010748U - マグネットキャッチ - Google Patents

マグネットキャッチ

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JP3010748U
JP3010748U JP1994014627U JP1462794U JP3010748U JP 3010748 U JP3010748 U JP 3010748U JP 1994014627 U JP1994014627 U JP 1994014627U JP 1462794 U JP1462794 U JP 1462794U JP 3010748 U JP3010748 U JP 3010748U
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JP
Japan
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magnet
fitted
ring
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hole
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JP1994014627U
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English (en)
Inventor
良雄 柳原
Original Assignee
株式会社サヌキ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 取付け部材に対し1回の作業で容易に取付け
でき、しかもマグネットが取付け孔中心と同心状に位置
し、磁気吸着性が高く扉の閉成保持性の良いマグネット
キャッチを提供する。 【構成】 内部にマグネット2を臨出状に嵌着し、上開
口周縁に水平フランジ12を突設すると共に、筒外周面
に溝部13を一周形成した筒状ケース本体1と、この筒
状ケース本体1の外周溝部13に嵌着され、径拡縮用切
り欠き空間32を備えたリング体31の内周面に、上記
溝部13の底面側へ傾斜状に突出し筒状ケース本体1中
心を同心とした状態でリング体31を溝部外方向へ付勢
する板バネ部33を連続形成したケース本体固定用バネ
リング3とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、扉等の閉成状態を保持するのに使用されるマグネットキャッチに 関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来のマグネットキャッチを示す分解斜視図である。 このマグネットキャッチは、外周面に上下方向へ一定間隔を開いて複数の係止用 段部51aを設けた上開口有底の円筒状ケース体51と、このケース体51の収 容空室に嵌着固定されるマグネット(磁石とヨークとからなるマグネット)52 と、このケース体51を取付け対象部材の貫通孔に嵌挿固定する取付け枠体53 とから成る。 この取付け枠体53は、底板部53bと底板部の両端に連続して立ち上がる両 側板53c、53cと、この両側板53cの上端に固着されるリング状上枠53 aとから成る。両側板53cの内面には、上記ケース体51の係止用段部51a に係脱する係止用段部53dが上下方向へ複数設けてある。また、リング状上枠 53aには、平板を長さ中央で内向きに折り曲げて「く」の字状とした2つの係 止用板バネ53e、53eが連続形成され、この係止用板バネ53eは180度 開いて対向する両側板53c間にそれぞれ設けられている。この係止用板バネ5 3e、53eの折り曲げ部(屈曲頂部)の仮想径は、リング状上枠53a径より 大きく設定してある。
【0003】 このような構成のマグネットキャッチは、図5に示すように取付け部材(開閉 扉を備えた筺体の開口面側壁面)4に設けられた貫通孔4aに取付けられる。ま ず、取付け枠体53を貫通孔4aに嵌挿する。貫通孔4a径より大径の係止用板 バネ53e、53eが、貫通孔4aの開口周縁で押圧され、径を縮小した状態で 貫通孔4aを通過する。通過後、バネの復元力で板バネ53eが原状復帰し、貫 通孔4aの下開口周縁に対し突っ張り係止することで、取付け枠体53が取付け 部材4に固定される。この状態において、取付け枠体53のリング状上枠53a が貫通孔4aの上開口外周面に接面する。次いで、マグネット52を嵌着したケ ース体51をリング状上枠53a内へ嵌挿する。このとき、ケース体51の外周 面の係止用段部51aと、取付け枠体53の係止用段部53dとが係合する。更 に、ケース体51を強く押し込むと、ケース体51の係止用段部51aが係止用 段部53dを乗り越える。同様にして、ケース体51を押し込みケース体51の 底面51bが取付け枠体53の底板53bに当接して固定される。この状態にお いて、ケース体51の上周縁フランジ51cはリング状上枠53a上面に接面し 、マグネット52の上面がケース体51の上開口面より臨出する。そして、この 貫通孔4aに対応して扉側に取付けられた磁性金属板(図示せず)を磁気吸着し て扉の閉成を保持する。 このマグネットキャッチでは、マグネットキャッチを取付け部材に取りつける のに、ビスおよびナット等の止着部材が不用である利点を有する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来のマグネットキャッチでは、取付け部材の貫通孔に対し取付け枠体を嵌挿 して固定した後に、ケース体を取付け部材に嵌挿して固定する方式である。従っ て、マグネットキャッチの取付けが2段階作業となり手間どる不利がある。また 、取付け枠体には180度開いた対向する2つの係止用板バネを突設しただけの 構造であるため、ケース体を取付け枠体に嵌挿する際、貫通孔中心に対し取付け 枠体(ケース体)中心が位置ずれした状態で固定される虞れがある。この場合、 ケース体のマグネット中心も位置ずれし、貫通孔に対応して設けられる扉側の受 け金(磁性金属板)との位置関係が微妙にずれ、適正な磁気吸着が得られず扉の 閉成保持性が劣る等の不利があった。
【0005】 この考案は、以上のような課題を解消させ、1回の作業で取付け部材に容易に 取付けでき、しかもマグネットが取付け孔中心に対し適正位置し、磁気吸着性が 高く扉の閉成保持性の良いマグネットキャッチを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】
この目的を達成させるために、この考案のマグネットキャッチでは、次のよう な構成としている。 マグネットキャッチは、内部にマグネットを臨出状に嵌着し、上開口周縁に水 平フランジを突設すると共に、筒外周面に溝部を一周形成した筒状ケース本体と 、この筒状ケース本体の外周溝部に嵌着され、径拡縮用切り欠き空間を備えたリ ング体の内周面に、上記溝部の底面側へ傾斜状に突出しケース本体中心を同心と した状態でリング体を溝部外方向へ付勢する板バネ部を連続形成したケース本体 固定用バネリングとから成ることを特徴としている。
【0007】 このような構成を有するマグネットキャッチでは、マグネットを嵌着した円筒 状ケース本体外周面(水平フランジ下方の外周面)に、一定幅、深さの溝部を一 周形成し、この溝部にバネリングが嵌着してある。このバネリングのリング体は 、板バネ部によって溝部の開口面より外方向へ大きく突出している。 このマグネットキャッチを取付け部材(取付け壁面)の貫通孔に嵌挿すると、 バネリングのリング体が貫通孔の孔上開口縁により押圧され、板バネ部のバネ力 に抗して溝部内へ完全に嵌入する。この状態でケース本体は貫通孔を通過する。 通過後、板バネ部の付勢力によりリング体が溝部外方向へ突出し、貫通孔の下開 口外周縁に突っ張り係止してケース本体が固定される。従って、マグネットキャ ッチは1回の取付作業で、取付け部材に取付けし得る。 また、バネリングを構成するリング体は、内面の全周に設けた板バネ部により その全周が均等な付勢力を受けており、リング体はケース本体中心に合致してい る。つまり、リング体は常時ケース本体と同心円状である。従って、リング体が 貫通孔に嵌合した時、リング体(ケース本体)中心は貫通孔と同心となり、貫通 孔中心に対し位置ずれすることがない。これにより、ケース本体中心を中心とし て位置するマグネットは、貫通孔に対応して設けられる扉側の受け金(磁性金属 板)と合致し、適正な磁気吸着、つまり高い扉閉成保持性を確保し得る。
【0008】
【実施例】 図1は、この考案に係るマグネットキャッチの具体的な一実施例を示す分解斜 視図である。
【0009】 マグネットキャッチは、内部にマグネット2を嵌着した筒状ケース本体1と、 この筒状ケース本体1の外周溝部13に嵌着されるケース本体固定用バネリング 3とから構成される。
【0010】 筒状ケース本体1は、ABS樹脂或いはABS樹脂に他の合成樹脂を混合した 混合樹脂材、又はABS樹脂に例えばカーボン等を混合した混合樹脂等の合成樹 脂材で成形された上開口有底の円筒体11で、上開口周縁に水平状のフランジ1 2を突設している。この円筒体11には、両端が弯曲し両側辺を直線とした平面 形状がほぼ楕円形状の収容空室11aを設け、マグネット2を嵌着している。更 に、円筒体11の外周面にはフランジ12の下方に一定幅、深さの溝部13を一 周形成している。また、この溝部13の形成により薄肉部となった円筒体11の 薄肉壁面11bには、180度開いた2つの孔部14を形成している。そして、 円筒体11の下部外周径は、上部より小径とし、外周傾斜面部11cを介して溝 部13の開口面に連続する外形体とすることで、後述するバネリング3の嵌着容 易性を確保している。
【0011】 前記マグネット2は、棒状永久磁石21と、磁石21の両側に配置したヨーク (継鉄板)22、22とから成り、上記円筒体11の収容空室11aに対応した 形状の大きさに設定してある。また、ヨーク22の長さ中央部の外面には、外方 へ僅かに突出する上部を水平とした断面三角形状の突起部22a、22aを突設 している。図3で示すように、円筒体11の収容空室11aにマグネット2を嵌 合した時、円筒体11の孔部14に突起部22aが嵌合係止するようになってい る。このマグネット2は、上記筒状ケース本体1中心を中心として収容空室11 aに嵌着される。
【0012】 上記筒状ケース本体固定用バネリング3は、上下面を開口した偏平な筒状リン グ体31と、リング体31に配備された板バネ部33とから成る。リング体31 高さは、前記溝部13幅にほぼ等しく、溝部13内に適嵌合するように設定して ある。このリング体3は、平面形状が円形ではなく径拡縮用切り欠き空間32を 有し、この空間32がなくなる状態、つまり両端部31a、31aが接するよう な状態の呼び径が、上記溝部13の開口面の外周径(円筒体11の外径)に等し くなるように設定してある。リング体3の径拡縮用切り欠き空間32は、例えば リング体3中心から36度角で切り欠いてあり、常態において呼び径より外径が 大きくなっている。
【0013】 板バネ部33は、筒状リング体31の内周面下部に下端部が連続し、先端部側 が内方向へ傾斜し、この先端部が前記溝部13の底面に当接するバネ板で、リン グ体31の全長にわたって連続形成してある。実施例では、板バネ部33の傾斜 角度は、リング体31の内面(垂直壁面)に対し25度角内方向へ傾斜させてあ る。つまり、バネリング3が上記溝部13に嵌合した状態において、板バネ部3 3の先端が常時、溝部13の溝底に対し略一周状に当接することで、筒状リング 体31の全周面に均等なバネ付勢力を付与し、ケース本体1中心に対しリング体 31が同心状となる状態で、リング体31を溝部13の外方へ突出させている。 また、このバネリング3の筒状リング体31は、図2で示すように、外周面の 下周部を内向き傾斜面34とし、リング体31の下周部外径を小さく設定し、取 付け部材4の貫通孔4aに対し嵌入容易としている。
【0014】 このような構成を有するマグネットキャッチを、取付け部材(開閉扉を有する 筺体の開口面側の壁面)4に止着するには、図2で示すように実行される。マグ ネット2を嵌着したケース本体1を、取付け部材4に設けた円形状貫通孔4aに 挿通する。ケース本体1の下部は、傾斜面11cにより貫通孔4aに容易に嵌合 する。そして、円筒体11外面より外方に突出するバネリング3のリング体31 が、貫通孔4aの上開口縁で押圧され、板バネ部33のバネ力に抗して溝部13 内へ嵌入する。リング体31が貫通孔4aに嵌入し、リング体31の外周面が貫 通孔4aの内周面に接面した時、貫通孔4a中心が筒状ケース本体(リング体3 1)1中心と合致し、貫通孔4aに対し筒状ケース本体1は全く位置ずれしない 。つまり、リング体31の外面が溝部13の開口面(円筒体11外面)と面一に なるまで溝部13内に嵌入した時、リング体31は呼び径にまで縮小し、リング 体31の両端部31a、31aは接面する。この状態で、ケース本体1は貫通孔 4aを挿通し、フランジ12が取付け部材4表面に接面すると、貫通孔4aを通 過したリング体31が板バネ部33のバネ付勢力で、溝部13より外方へ突出復 帰する。図3で示すように、突出復帰したリング体31の上端が貫通孔4aの下 開口外周縁に係止し、ケース本体1が取付け部材4に固定される。この状態にお いて、ケース本体1のフランジ12が取付け部材4の表面に接面し、ケース本体 1の上面からマグネット2が臨出している。
【0015】 バネリング3を構成するリング体31は、内面の全周に設けた板バネ部33に よりその全周が均等な付勢力を受けており、リング体31はケース本体1中心に 合致している。つまり、リング体31は常時ケース本体1と同心円状である。従 って、リング体31が貫通孔4aに嵌合した時、リング体(ケース本体1)31 中心は貫通孔4aと同心となり、貫通孔4a中心に対し位置ずれすることがない 。これにより、ケース本体1中心を中心として位置するマグネット2は、貫通孔 4aに対応して設けられる扉側の受け金(磁性金属板)と合致し、適正な磁気吸 着、つまり高い扉閉成保持性を確保し得る。
【0016】
【考案の効果】
この発明では、以上のように、マグネットを嵌着した筒状ケース本体の外周面 に溝部を一周形成し、この溝部に常時は溝部の外方向へ付勢されるバネリングを 嵌着することとしたから、取付け部材の貫通孔に対し筒状ケース本体を嵌挿する だけの一回の作業でマグネットキャッチを容易に取付けできる。また、リング体 の全周面は板バネ部により均等な付勢力を受け、筒状ケース本体中心と同心であ るから、リング体が貫通孔に嵌入した時、筒状ケース本体は貫通孔中心を同心と するから、貫通孔の中心から位置ずれすることがなく、貫通孔に対応して設けら れる扉側の受け金に対し適正な磁気吸着力を発揮し得る等、発明目的を達成した 優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のマグネットキャッチを示す分解斜視図
である。
【図2】実施例マグネットキャッチを取付け用貫通孔に
取付ける状態を示す説明断面図である。
【図3】実施例マグネットキャッチを取付け部材に固定
した状態を示す説明断面図である。
【図4】従来のマグネットキャッチを示す分解斜視図で
ある。
【図5】従来のマグネットキャッチを取付け部材に取付
けた状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体 2 マグネット 3 バネリング 12 フランジ 13 溝部 14 孔部 31 リング体 32 径拡縮用切り欠き空間 33 板バネ部 22a 突起部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にマグネットを臨出状に嵌着し、上
    開口周縁に水平フランジを突設すると共に、筒外周面に
    溝部を一周形成した筒状ケース本体と、この筒状ケース
    本体の外周溝部に嵌着され、径拡縮用切り欠き空間を備
    えたリング体の内周面に、上記溝部の底面側へ傾斜状に
    突出し筒状ケース本体中心を同心とした状態でリング体
    を溝部外方向へ付勢する板バネ部を連続形成したケース
    本体固定用バネリングとから成るマグネットキャッチ。
  2. 【請求項2】 マグネットの外周面に突起部を設け、こ
    の突起部が筒状ケース本体の孔部に嵌合係止すること
    で、筒状ケース本体にマグネットを嵌着固定する請求項
    1記載のマグネットキャッチ。
JP1994014627U 1994-10-31 1994-10-31 マグネットキャッチ Expired - Lifetime JP3010748U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017025550A (ja) * 2015-07-21 2017-02-02 株式会社栃木屋 マグネットキャッチ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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