JP2946441B2 - ヘルメットのシールド開閉構造 - Google Patents

ヘルメットのシールド開閉構造

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JP2946441B2 JP35306391A JP35306391A JP2946441B2 JP 2946441 B2 JP2946441 B2 JP 2946441B2 JP 35306391 A JP35306391 A JP 35306391A JP 35306391 A JP35306391 A JP 35306391A JP 2946441 B2 JP2946441 B2 JP 2946441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヘルメットのシールド開
閉構造に関し、特にシールドの開度を段階的に変えるラ
チェット機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シールドがヘルメット本体に対し
て段階的に開閉されるシールドの開閉機構としては、特
開昭61−296106号公報に開示されたものがあ
る。
【0003】この公報に開示されたシールドの開閉機構
は、係合凹凸部が設けられたカバーをヘルメット本体に
対して固定すると共に、シールドの回動中心部に、前記
係合凹凸部に係合するラチェットばねが設けられた回動
部材を固定し、前記カバーに回動部材を軸受を介して軸
支させることによってシールドが回動自在に取付けられ
ていた。
【0004】また、前記ラチェットばねは、シールドの
回動軸線と直交する方向に沿ってカバー側の係合凹凸部
に圧接され、シールドを回動させることで先端圧接部が
係合凹凸部の凸部分を乗り越えるように構成されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、このように
構成された従来のシールドの開閉機構では、設計の自由
度が小さく、小型化を図るにも限度があった。
【0006】これは、ラチェットばねの係合部とシール
ドの回動中心とを結ぶ半径の中に係合部,ラチェットば
ねの収容スペース,ラチェットばねの撓み代および軸受
の収容スペースを確保しなければならないからであっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るヘルメット
の開閉構造は、ヘルメット本体とシールドのうち一方
に、内周部に係合部が設けられた環状部材を固定し、他
方に、前記係合部に係合する係合部と前記環状部材の内
周壁に圧接されるばね部とが設けられ、前記環状部材の
内周部に回転自在に係入する嵌合部材を固定してなり、
前記嵌合部材の係合部とばね部とを、嵌合部材の対角線
方向に配置したものである。
【0008】
【作用】シールドを回動させると、環状部材の係合部が
嵌合部材の係合部を乗り越えると共に、嵌合部材のばね
部が弾発力に抗して撓み、環状部材が嵌合部材に対して
回動しつつ径方向に沿って往復動する。このため、嵌合
部材の係合部とばね部とで形成される外周部が環状部材
の実質的な軸受となるので、ばね部の先端圧接部とシー
ルドの回動中心との間に環状部材を嵌合部材に対して回
動自在に支持する専用の軸受が不要になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図10
によって詳細に説明する。図1は本発明に係るシールド
開閉構造を採用したヘルメットの側面図、図2は本発明
に係るシールド開閉構造に使用するベースの平面図、図
3は図2におけるIII−III線断面図、図4は本発明に係
るシールド開閉構造に使用するラチェットの平面図、図
5は図4におけるV−V線断面図、図6は本発明に係るシ
ールド開閉構造に使用するカバーの平面図、図7は図6
におけるVII−VII線断面図、図8はベース、ラチェット
およびシールドを組合わせた状態を示す平面図である。
なお、図8はヘルメットの右側に位置する開閉機構を示
す。
【0010】図9は本発明に係るシールド開閉構造の分
解斜視図、図10はカバーを取付けるときの状態を示す
斜視図である。
【0011】これらの図において、1はヘルメット、2
は透明な樹脂材によって形成されたシールドである。こ
のシールド2は、左右両側部が本発明に係るシールド開
閉構造3を介してヘルメット本体1aに回動自在に支持
されている。
【0012】シールド開閉構造3は、図9に示すよう
に、ヘルメット本体1aに固着された嵌合部材としての
ベース4と、このベース4が嵌入する環状部材としての
ラチェット5と、前記ベース4,ラチェット5などのシ
ールド支持部材を覆うカバー6と、このカバー6をヘル
メット本体1aに固定するための取付けねじ7等とから
構成されている。
【0013】前記ベース4は合成樹脂からなり、図2お
よび図3に示すように全体が略円板状に形成され、外周
側平板部4aと、その外周側平板部4aより段差をもっ
て厚み方向へ突出されたばね部4bおよび係合部4cと
が一体成形されている。そして、このベース4の中心部
分には、取付けねじ7が挿通される円形穴4dが設けら
れている。なお、この円形穴4dは、取付けねじ7の径
より十分大きい開口径をもって形成されている。
【0014】前記ばね部4bは、このベース4の周方向
と略平行に延設された平面視円弧状の片持ち式ばねとさ
れ、先端部どうしを対向させるようにして円形穴4dの
両側にそれぞれ配設されている。
【0015】前記係合部4cは径方向外側部をベース4
の径方向に対して凹凸に形成して構成され、本実施例で
は凹部が3箇所設けられている。そして、この係合部4
cと前記ばね部4bの先端部とは、このベース4の対角
線上に配置されている。また、この係合部4cの凸部分
の頂部と、前記ばね部4bの外周面とは、同一径上に位
置づけられている。なお、4eはベース4をヘルメット
本体1aに位置決め固定するための突起である。この突
起4eは、ヘルメット本体1aに形成されたベース穴1
bに嵌入されるように外周側平板部4aの裏面に突設さ
れている。
【0016】前記ラチェット5は図4および図5に示す
ように、ボス部5aと外周フランジ部5bとからなり、
全体が円環状に形成されている。そして、ボス部5aに
は、前記ベース4の係合部4cと係合する係止爪5cが
径方向内側へ向けて突設されると共に、シールド2に係
入する突起5dが径方向外側へ向けて突設されている。
【0017】なお、このラチェット5の内径は、前記ベ
ース4のばね部4b,係合部4cが嵌入できる寸法に設
定されている。
【0018】前記カバー6は図6および図7に示すよう
に円板状に形成され、その中心部には取付けねじ7が嵌
挿される貫通穴6aが形成されている。また、このカバ
ー6の裏面(ヘルメット本体1a側の面)には円柱状の
ピン6bが2本突設されている。
【0019】このピン6bは、図10に示すように、前
記ベース4の二つのばね部4bの基部と円形穴4d形成
部分との間にそれぞれ挿入されるように形成位置および
突出寸法が設定されている。なお、上述したラチェット
5およびカバー6は何れも合成樹脂によって一体成形さ
れている。
【0020】次に、本発明に係るシールド開閉構造3を
介してシールド2をヘルメット本体1aに取付ける手順
について説明する。先ず、ベース4をヘルメット本体1
aに固定する。このときには、突起4eをヘルメット本
体1aのベース穴1bに嵌着させて行なう。そして、ラ
チェット5をベース4の突部分(ばね部4b,係合部4
c)に嵌合させる。この際、図8に示すように、係合部
4cにラチェット5の係止爪5cを係合させると共に、
ラチェット5の内周面にばね部4bの先端部を圧接させ
る。
【0021】次に、ラチェット5にシールド2を取付け
る。このときには、シールド2の両側部に開口された取
付け穴2aにラチェット5のボス部5aを嵌合させると
共に、取付け穴2aと一連に形成された位置決め用切欠
き2bにラチェット5の突起5dを嵌合させる。
【0022】このようにシールド2をラチェット5に組
み付けた後、カバー6をシールド2に側方から押し当
て、取付けねじ7をカバー6,シールド2,ラチェット
5およびベース4に貫通させるようにしてヘルメット本
体1aの埋め込みナット1cに螺着させる。なお、カバ
ー6をシールド2に押し当てるときには、ピン6bをベ
ース4の所定位置に挿入しておく。このようにすると、
シールド2を開閉したときにカバー6に力が加わったと
しても、ピン6bがストッパーとなってカバー6は回動
することがない。すなわち、シールド2の開閉動作によ
って止めねじ7が緩むのを防ぐことができる。
【0023】このようにしてヘルメット本体1aに取付
けられたシールド2を開閉させるには、シールド2を持
って上下に回動させればよい。すなわち、図8において
シールド2を反時計回りに回すと、ヘルメット本体1a
に対して固定されたベース4に対してラチェット5もシ
ールド2と共に回り、ベース4の係合部4cの凹凸を係
止爪5cが乗り越えることになる。なお、図8はシール
ド2の全閉状態を示す。
【0024】係止爪5cが凹凸を乗り越えるときには、
ベース4がヘルメット本体1aに固定されている関係か
ら、ラチェット5は図8において下側に付勢され、ばね
部4bをその弾発力に抗して曲げるようにして下側に位
置ずれを起こす。すなわち、。シールド2を開閉すると
きにはその回動中心が上下にずれ、シールド2は段階的
に開閉されることになる。
【0025】本実施例では係合部4cに凹部が3箇所設
けられているため、段階的に開閉されるシールド2の停
止位置としては、全閉位置を含めて3箇所となる。
【0026】したがって、シールド2を回動させると、
ラチェット5の係止爪5cがベース4の係合部4cを乗
り越えると共に、ベース4のばね部4bが弾発力に抗し
て撓み、ラチェット5がベース4に対して回動しつつ径
方向に沿って往復動する。
【0027】このため、ベース4の係合部4cとばね部
4bとで形成される外周部がラチェット5の実質的な軸
受となるので、ばね部4bの先端圧接部とシールド2の
回動中心との間に、ラチェット5をベース4に対して回
動自在に支持する専用の軸受が不要になる。
【0028】なお、本実施例ではヘルメット本体1aに
ベース4を固定し、シールド2にラチェット5を固定し
た例を示したが、その逆としてヘルメット本体1aにラ
チェット5を固定し、シールド2にベース4を固定する
こともできる。
【0029】さらに、本実施例ではベース4の係合部4
cに凹凸を複数形成してそこにラチェット5の係止爪5
cを係合させたが、ラチェット5に凹凸部分を複数形成
し、ベース4に係止爪を設けてもよく、本実施例と同等
の効果が得られる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したようにヘルメットの開閉構
造は、ヘルメット本体とシールドのうち一方に、内周部
に係合部が設けられた環状部材を固定し、他方に、前記
係合部に係合する係合部と前記環状部材の内周壁に圧接
されるばね部とが設けられ、前記環状部材の内周部に回
転自在に係入する嵌合部材を固定してなり、前記嵌合部
材の係合部とばね部とを、嵌合部材の対角線方向に配置
したため、シールドを回動させると、環状部材の係合部
が嵌合部材の係合部を乗り越えると共に、嵌合部材のば
ね部が弾発力に抗して撓み、環状部材と嵌合部材とが相
対的に回動しつつ径方向に沿って往復動する。
【0031】このため、嵌合部材の係合部とばね部とで
形成される外周部が環状部材の実質的な軸受となるの
で、ばね部の先端圧接部とシールドの回動中心との間に
従来のような専用の軸受が不要になる。
【0032】したがって、環状部材の内周部には、直径
の範囲内においてばね部と係合部とを配置するだけで済
むから、それらの寸法やばねの撓み代等の設計の自由度
が高まると共に、ラチェット機構を有する開閉構造の小
型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシールド開閉構造を採用したヘル
メットの側面図である。
【図2】本発明に係るシールド開閉構造に使用するベー
スの平面図である。
【図3】図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】本発明に係るシールド開閉構造に使用するラチ
ェットの平面図である。
【図5】図4におけるV−V線断面図である。
【図6】本発明に係るシールド開閉構造に使用するカバ
ーの平面図である。
【図7】図6におけるVII−VII線断面図である。
【図8】ベース、ラチェットおよびシールドを組合わせ
た状態を示す平面図である。
【図9】本発明に係るシールド開閉構造の分解斜視図で
ある。
【図10】カバーを取付けるときの状態を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1a ヘルメット本体 2 シールド 3 シールド開閉構造 4 ベース 4b ばね部 4c 係合部 5 ラチェット 5c 係止爪 6 カバー 7 取付けねじ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘルメット本体とシールドのうち一方
    に、内周部に係合部が設けられた環状部材を固定し、他
    方に、前記係合部に係合する係合部と前記環状部材の内
    周壁に圧接されるばね部とが設けられ、前記環状部材の
    内周部に回転自在に係入する嵌合部材を固定してなり、
    前記嵌合部材の係合部とばね部とを、嵌合部材の対角線
    方向に配置したことを特徴とするヘルメットのシールド
    開閉構造。
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KR101443259B1 (ko) * 2014-04-02 2014-09-22 주식회사 산청 헬멧
CN112454123A (zh) * 2020-11-20 2021-03-09 西京学院 一种用于水平放置打磨机的钢珠除锈装置

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