JP3831025B2 - レーザー加工方法および同加工方法に使用する装置 - Google Patents

レーザー加工方法および同加工方法に使用する装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザー加工方法および同加工方法に使用する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザー加工方法には大別して次の二つの加工方法が知られている。第一は光軸固定方法(A)と呼ばれるものであり、第二は光軸移動方法(B)と呼ばれるものである。
【0003】
前記光軸固定方法(A)は次の2種類に分類することができる。A1.垂直方向の光軸を固定し、この光軸に対して、加工テーブル上に水平に載置された板状の材料を材料移動装置によって互いに直交するX、Y軸方向に沿って移動させて加工する方法。A2.垂直方向の光軸を固定し、加工テーブルに設けた格子状の材料支持体または適宜間隔を置いて配置された剣山上に材料を水平に支持し、この加工テーブルを前記光軸に対して、互いに直交するX、Y軸方向に沿って移動させて加工する方法。
【0004】
また、前記光軸移動方法(B)も次の2種類に分類することができる。B1.材料を加工テーブルに設けた格子状の材料支持体または適宜間隔を置いて配置された剣山上に水平に支持し、この水平に支持された材料に対して垂直な光軸を互いに直交するX、Y軸方向に沿って移動させて加工する方法(2軸光軸移動)。B2.垂直方向の光軸を水平方向の一軸(例えばY軸)方向に沿って移動させ、材料を加工テーブルに設けた格子状の材料支持体または適宜間隔を置いて配置された剣山上に水平に支持し、この加工テーブルを前記光軸に対して、前記Y軸に直交するX軸方向に移動させて加工する方法(光1軸、材料1軸移動)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記光軸固定方法のA1タイプのレーザー加工方法によると、この方法に使用するレーザー加工装置は、材料を水平に移動させることになるので、機械の設置床面積が大きくなるという問題があると共に、材料が加工テーブル上に設けた球状の材料支持ベアリング上を移動するので、銅またはアルミニウムなど軟質の材料の場合には裏面に擦り傷がつくなども問題がある。
【0006】
また、前記光軸固定方法のA2タイプのレーザー加工方法によれば、この方法に使用するレーザー加工装置では、材料が鋼板製の格子状の材料支持体または剣山に支持されているので、材料支持体または剣山がレーザービームにより焼失したり、この材料支持体または剣山からレーザービームが反射され、材料の裏面に損傷を与える可能性があるなどの問題がある。
【0007】
前記光軸移動方法のB1タイプおよびB2タイプのレーザー加工方法に使用するレーザー加工装置では前記光軸固定方法のA2タイプと同様な問題がある。本発明は上述の如き問題を解決するために成されたものであり、本発明の課題は、機械の設置床面積を節減すると共に材料に裏傷の発生をさせないレーザー加工方法の提供と同加工方法に使用するレーザー加工装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として、請求項1に記載のレーザー加工方法は、板材の上端部を把持して該板材を垂直状態にして空中を水平方向に搬送する板材搬送装置を設け、該板材搬送装置にロボットによって前記板材を垂直状態に装着し、該板材搬送装置に垂直状態に把持された前記板材を縦型レーザー加工機のレーザー加工位置に搬送位置決めし、前記縦型レーザー加工機により加工された板材を前記板材搬送装置により、伸縮自在に直交した第1腕部と第2腕部を備えた揺動自在のL字形ベルトコンベヤーと、加工された板材を載置する昇降台とからなる製品集積装置の上方位置に搬送し、前記板材搬送装置から前記L字形ベルトコンベヤー上に載置された前記板材を前記第1腕部を前記昇降台上方の位置において水平状態にして、該第1腕部のベルトコンベヤーの長さを収縮させることにより、該第1腕部上に受領した加工された前記板材を前記昇降台上に落下集積することを要旨とするものである。
【0009】
請求項2に記載のレーザー加工方法は、請求項1に記載のレーザー加工方法において、前記縦型レーザー加工機により切断加工された製品を該レーザー加工機の集塵ヘッドに設けた製品吸着装置によって前記板材から吸着して分離することを要旨とするものである。
【0011】
従って、請求項1、請求項2に記載のレーザー加工方法によれば、板材を垂直に把持して移動させるので、機械の設置床面積が大きく節約できる。また、板材を材料支持体上を移送させないため軟質の材料の場合でも裏面に擦り傷がつくことがないと共に、格子状の材料支持体または剣山等の材料支持体を使用しないので、材料支持体または剣山からレーザービームが反射され、材料の裏面に損傷を与えることがない。また、L字形ベルトコンベヤーと、加工された板材を載置する昇降台とからなる製品集積装置により、垂直状態で搬送されてくる加工された板材を受領して昇降台上に水平に積載することができる
【0012】
請求項3に記載のレーザー加工装置は、板材の上端部を把持して板材を垂直状態にして空中を水平方向に搬送する板材搬送装置を設け、該板材搬送装置にロボットによって前記板材を垂直状態に装着し、該板材搬送装置に垂直状態に把持された前記板材にレーザー加工を行う縦型レーザー加工機を設け、該縦型レーザー加工機により加工されて前記板材搬送装置により搬出される前記板材を集積する製品集積装置を設け、該製品集積装置は伸縮自在に直交した第1腕部と第2腕部からなる揺動自在のL字形ベルトコンベヤーと、加工された前記板材を載置する昇降台とからなり、前記板材搬送装置から前記L字形ベルトコンベヤー上に載置された前記板材を前記第1腕部を前記昇降台上方の位置において水平状態にして、該第1腕部のベルトコンベヤーの長さを収縮させることにより、第1腕部上に受領した前記加工された板材を前記昇降台上に落下集積することを要旨とするものである。
【0013】
請求項4に記載のレーザー加工装置は、請求項3に記載のレーザー加工装置において、前記縦型レーザー加工機により切断加工された製品を該レーザー加工機の集塵ヘッドに設けた製品吸着装置によって前記板材から吸着して分離することを要旨とするものである。
【0015】
従って、請求項3、請求項4に記載のレーザー加工装置によれば、板材を垂直に把持して移動させるので、機械の設置床面積が大きく節約できる。また、板材を材料支持体上を移送させないため軟質の材料の場合でも裏面に擦り傷がつくことがないと共に、格子状の材料支持体または剣山等の材料支持体を使用しないので、材料支持体または剣山からレーザービームが反射され、材料の裏面に損傷を与えることがない。また、L字形ベルトコンベヤーと、加工された板材を載置する昇降台とからなる製品集積装置により、垂直状態で搬送されてくる加工された板材を受領して昇降台上に水平に積載することができる
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面によって説明する。図1および図2は本発明に係わるレーザー加工方法を使用したレーザー加工装置1の一実施の形態例であり、図1は装置の全体を斜視図で示したものである。
【0017】
図1を参照するに、前記レーザー加工装置1は被加工材たる板材Wを垂直状態にして加工する縦型レーザー加工機3と、この縦型レーザー加工機3に板材Wを供給するためのロボット5と、縦型レーザー加工機3で加工された板材Wを昇降台に積載する製品集積装置7と、縦型レーザー加工機3に板材Wを垂直状態に把持して搬入すると共に、縦型レーザー加工機3によって加工された板材Wを製品パレット部に搬送する板材搬送装置9などから構成してある。
【0018】
図1および図2を参照するに、前記板材搬送装置9の梁部材11は図示省略の支柱によりその両端部を支持してあり、この梁部材11の下面には梁部材11の長手方向の沿って移動可能な、板材キャリッジ13Aと板材キャリッジ13Bとが平行に設けてある。これらの板材キャリッジ13(A、B)には、板材Wの上端部を垂直状態に把持自在の複数の板材把持装置15Aと板材把持装置15Bとがそれぞれに設けてある。
【0019】
前記板材キャリッジ13Aと板材キャリッジ13Bは、前記レーザー加工装置1全体を統括して制御する図示省略のNC制御装置と板材把持装置を駆動する駆動手段とによって前記板材Wを供給するためのロボット5と、縦型レーザー加工機3と、製品集積装置7との所定の位置に空中を水平方向に移動することにより移動位置決め可能に設けてある。また、板材キャリッジ13Aと板材キャリッジ13Bとは独立して所望する位置に移動位置決めできるように設けてある。
【0020】
前記ロボット5は、パレット17上に積載された複数枚の板材Wから板材Wを1枚取出して、前記板材搬送装置9に設けられた板材キャリッジ13Aの板材把持装置15Aに板材Wを垂直状態に取付ける作業を行うものである。この様な作業を行うロボットには様々な種類のロボットを使用することが可能であるが、本実施の形態ではロボットのハンド部分に真空吸着装置19を装着した関節ロボットの例を示してある。当然ながら、このロボット5は前記板材把持装置15Bに対しても板材を取付ける作業を行うことができるものである。
【0021】
前記縦型レーザー加工機3は、コモンベース21上に板材把持装置13(A、B)に垂直に支持された板材Wの表面側と裏面側の面に近接した位置に、レーザー加工ヘッド位置決め装置23と集塵装置25と対向させて設けると共に、板材Wの下方のコモンベース21上には加工時に生じるスクラップを搬出するベルトコンベヤー27設けた構成となっている。なお、板材の表面側とは、板材Wがレーザー加工ヘッド位置決め装置23に面する側を板材の表面側と呼ぶことにする。
【0022】
前記レーザー加工ヘッド位置決め装置23は次の如く構成してある。前記コモンベース21上に板材キャリッジ13(A、B)の移動方向と平行のX軸ガイドレール29を設け、このX軸ガイドレール29にガイドされるX軸キャリッジ31が設けてある。そして、このX軸キャリッジ31には、Z軸方向(垂直方向)に立設したコラム33を設け、このコラム33が前記板材Wと対面する側に、X軸方向に直交するY軸方向(水平方向)および前記Z軸方向とに移動位置決め自在のレーザー加工ヘッド35が設けてある。
【0023】
前記X軸キャリッジ31およびレーザー加工ヘッド35には、それぞれ駆動モーターと駆動手段(図示省略)とが設けてあり、これらの駆動モーターと駆動手段を前記レーザー加工装置1全体を統括して制御する前記NC制御装置(図示省略)によって制御することにより、レーザー加工ヘッド35の板材Wに対する位置を所望する位置に位置決めすることができる。
【0024】
前記レーザー加工ヘッド35の内部には、集光レンズ(図示省略)が設けてあり、また、レーザー加工ヘッド35の内部に設けた複数の反射鏡からなる公知の光学系(図示省略)を介して炭酸ガスレーザー発振器(図示省略)から出射されたレーザービーム(図示省略)が集光レンズに入射されるように設けてある。また、レーザー加工ヘッド35の先端部にはアシストガスを噴射するためのアシストガスノズル37が設けてある。
【0025】
上記構成において、レーザー加工ヘッド35の板材Wに対する位置を所望する位置に位置決めし、集光レンズによって集光されたレーザービームを板材Wに照射すると共にノズルから酸素ガスなどのアシストガスを噴射することにより板材Wの所望の位置にレーザー加工を行うことができる。
【0026】
前記集塵装置25の構成は、前記レーザー加工ヘッド位置決め装置23におけるアシストガスノズル37を集塵ヘッド39に置き換えた構成となっており、その他の部品はレーザー加工ヘッド位置決め装置23と同一となっているので、相違する部分についてのみ説明し、同一の部品には同一の符号をつけ説明を省略する。
【0027】
前記集塵装置25は、板材Wの裏面側の面に近接した位置に前記レーザー加工ヘッド位置決め装置23と対向して設けてある。そして、集塵装置25の集塵ヘッド39は前記レーザー加工ヘッド35と同様に前記XYZの3軸方向に位置決め自在に設けてあり、この集塵ヘッド39は、前記NC制御装置(図示省略)の制御の下にレーザー加工ヘッド35の動きに同期して移動位置決めされる様になっている。すなわち、集塵ヘッド39の位置は、板材の表裏において常にレーザー加工ヘッド35と対向する様に位置決めされる様になている。また、集塵ヘッド39は、図示省略の吸塵装置に配管を介して連結してあり、レーザー加工時に発生するヒュームやスパッターを板材Wの裏面側から吸引する作用をなすものである。
【0028】
前記ベルトコンベヤー27は駆動モーター(図示省略)で駆動されており、ベルトコンベヤー27上に落下した切断スクラップをボックス41内に搬出することができる。なお、ベルトコンベヤー27を使用せずにレーザー加工位置に在る板材Wの下方に切断スクラップを受けるボックス41を設けても構わない。
【0029】
上記構成の縦型レーザー加工機3において、板材Wを縦型レーザー加工機3のレーザー加工位置に位置決めし、前記レーザー加工ヘッド位置決め装置23のレーザー加工ヘッド35と前記集塵装置25の集塵ヘッド39とを同期させて作動させることにより、板材W上に任意の形状を有する製品Pを切断加工することができる。なお、板材Wを搬送中に製品Pが板材Wから落下しない様に、製品Pと加工が完了した板材W’との間に複数箇所の微小連結部分を残した、謂ゆるミクロジョイント加工を行ってある。
【0030】
前記製品集積装置7は、製品Pをミクロジョイント加工した前記板材W’を受領するL字形ベルトコンベヤー43と、受領した板材W’を載置する昇降台45とから構成してある。図3〜図7は前記図1に示したL字形ベルトコンベヤー43の一実施例を示したものである。以下に図3〜図7を参照しながらL字形ベルトコンベヤー43の構成を説明をする。
【0031】
2個の離隔したL字形部材を連結部材49で一体的に結合してL字形のフレーム51を形成し、このL字形のフレーム51のコーナー部の両側面に、このフレーム51を揺動するための揺動軸53を水平に凸設してある。この揺動軸53は基台55に立設した支柱57に軸受けを介して軸支してある。前記揺動軸53の一方は支柱57から外方に延伸させて設けてあり、この揺動軸53の端部には、少なくとも回転角100度の回転が可能な歯部を備えたセクターギヤ59が設けてある。
【0032】
前記基台55の支柱57の内側にはモーターブラケット61が設けてあり、このモーターブラケット61に前記L字形のフレーム51を揺動させるための駆動モータM1 が設けてある。そして、この駆動モータM1 の出力軸に設けたピニオンギヤ63と前記セクターギヤ59とを係合させてある。
【0033】
上記構成において、駆動モータM1 を適当に正逆回転駆動させれば、前記ピニオンギヤ63と前記セクターギヤ59との間の減速比をもって、前記L字形のフレーム51を角度にして約100度の範囲で揺動させることができる。なお、より大きな減速比が必要な場合には、駆動モーターにギヤードモーターなどを使用すればさらに大きな減速比を容易に得ることができる。
【0034】
前記L字形のフレーム51には、第1腕部65と第2腕部67とが形成してある。この第1腕部65には、ベルトコンベヤー用のベルト69を巻回する回転ローラー71を設けてある。また、図5によく現れている様に、第1腕部65には回転ローラー71の両端の回転軸73を回転自在に軸支するスライダー75と摺動自在に係合する長方形の長穴77が第1腕部65の長手方向に沿って設けてある。そして、第1腕部65と第2腕部67が直角に交差するコーナーには、ベルト69を巻回する回転ローラー79を前記揺動軸53と同軸に設けると共に、コーナー部のベルト69の表面を押圧してベルト69をL字形に維持させるテンションローラー81が設けてある。
【0035】
図3および図6によく示されている様に、前記第2腕部67には前記ベルトコンベヤー用のベルト69を巻回する回転ローラー83を設けてある。この回転ローラー83の両端の回転軸85は、第2腕部67の長手方向に沿って設けた長穴87を貫通して第2腕部67の外部まで延伸させて設けてある。そして、第2腕部67の外部に延伸した回転軸85の両端は、第2腕部67の先端に設けたガイドレール89にガイドされたコの字形のキャリッジ91に軸支してある。
【0036】
前記キャリッジ91は、駆動モーターM2 に駆動される送りねじ93にナット部材95を介して螺合されており、駆動モータM2 を適宜に正逆回転させることにより、前記第2腕部67上を往復移動させることができる。なお、キャリッジ91の駆動手段は駆動モーターとねじに限定されるものではなく、流体圧シリンダーを使用することもできる。
【0037】
一方、第1腕部65に設けた前記回転ローラー71はローラー付勢手段によって、回転ローラー79から離反する方向に常時付勢してある。このローラー付勢手段としては、例えば、前記第1腕部65の回転ローラー71の回転軸73を軸支したスライダー75に、第1腕部65の両側に設けた引張りスプリング97に連結部材99を介して連結したワイヤー101を連結し、回転ローラー71を回転ローラー79から離反する方向に常時付勢してある。
【0038】
前記ローラー付勢手段では、引張りスプリング97を第1腕部65の回転ローラー79寄りに設けてあるので、引張りスプリング97の張力の方向を2個のワイヤープーリー103を介してワイヤー99の移動方向を反転させる様に設けてある。なお、引張りスプリングの97の位置を張力がかかる方向に一致させて設けてもよく、その場合にはワイヤープーリー103は不要となる。なお、前記
ローラー付勢手段は実施例の引張りスプリング97に限定されることはなく、例えば流体圧シリンダー、または、ねじ駆動などを用いても構わない。
【0039】
また、第1腕部65と第2腕部67のコーナー部のテンションローラー81に近接した位置には、加工が完了した板材W’を受領するときの衝撃を緩和するための公知の衝撃吸収装置105が設けてある。衝撃吸収装置105としては、例えば、シリンダー内にガスを封入した衝撃吸収装置、オイルダンパーを用いた衝撃吸収装置、スプリングを用いた衝撃吸収装置など種種のものを使用することができる。
【0040】
上記構成のL字形ベルトコンベヤー43において、第2腕部67に設けた駆動モーターM2 を適宜に駆動させて、キャリッジ91をキャリッジ91’の位置まで移動させれば、ベルトコンベヤーのベルト69を巻回した回転ローラー83の位置は、回転ローラー83’の位置まで移動する。その結果、第1腕部65の回転ローラー71の位置は、回転ローラー71’の位置まで移動することになる。また、駆動モーターM2 を適宜に駆動させて、キャリッジ91を図3に示す位置まで後退させれば、第1腕部65の回転ローラー71はスプリング97の張力によって当初の位置に戻されることになる。また、前記駆動モータM1 を適宜に駆動させることにより、L字形ベルトコンベヤー43のコーナーの回転ローラー79の軸心を中心として、第1腕部65を図3に示す水平位置から約90度近くまで反時計方向に回転させることができる。
【0041】
図8は、前記L字形ベルトコンベヤー43において、加工が完了した板材W’を前記板材把持装置15Aまたは15Bから受領して、この板材W’を昇降台45に載置するときの動作説明図である。
【0042】
図8(a)は、L字形ベルトコンベヤー43の第1腕部65を回転ローラー79を中心に水平位置から約70度ほど反時計方向に回動させた状態に維持し、板材キャリッジ13(A、B)から板材W’の下端部が衝撃吸収装置105に係止するようにして受領し、板材W’が自重により第1腕部65のベルト69上に傾倒した状態を示している。
【0043】
図8(b)は、前記第1腕部65を昇降台45の上方において第1腕部65を時計方向に回転させて水平状態した状態を示している。図8(c)は、前記第2腕部67の駆動モーターM2 を駆動して、キャリッジ91を回転ローラー79から離反する方向に移動させることにより、回転ローラー83を回転ローラー79から離反させ、第1腕部65の回転ローラー71が回転ローラー79の方向に移動させる。その結果、第1腕部65のベルト69上に載置されている板材W’の一端部は衝撃吸収装置105に係止されているので、板材W’の他端部から昇降台45上に落下載置されることになる。
【0044】
なお、前記昇降台45は、板材W’を一枚積載する毎に一枚分の厚みだけ図示省略の駆動装置によって下降する様に設けてある。
【0045】
前記図8(a)〜(c)の動作を繰返すことにより、前記昇降台45上に板材W’を順次積載することができる。
【0046】
上記構成のレーザー加工装置1において、前記板材キャリッジ13Aに板材を装着し加工に使用しているとき、板材キャリッジ13Bは、板材Wを供給するロボット5の位置に待機した状態にあり、板材キャリッジ13Aが縦型レーザー加工機3で加工されている間に、新しい板材Wがロボット5によって装着され次の加工に備えて待機している。レーザー加工機3で加工が完了すると、板材キャリッジ13Aは、L字形ベルトコンベヤー43の上方の位置に移動し、加工が完了した板材W’をL字形ベルトコンベヤー43に受渡し、前述の如くしてL字形ベルトコンベヤー43は昇降台45に板材W’を積載する。
【0047】
板材キャリッジ13AがL字形ベルトコンベヤー43の上方の位置に移動している間に、前記新しい板材Wを装着された板材キャリッジ13Bがレーザー加工機3の加工位置に移動させられれて次のレーザー加工が実施される。レーザー加工中に生じるスクラップはベルトコンベヤー27上に落下しベルトコンベヤー27によってボックス41内に搬出される。また、レーザー加工中に生じるヒュームやスパッターは、レーザー加工ヘッド35と同期して移動する集塵ヘッド39によって、図示省略の吸塵装置に配管を介して排出される。
【0048】
図9は前記縦型レーザー加工機3の集塵ヘッド39の第2の実施形態を示したものであり、この集塵ヘッド108は、板材Wから切断加工される比較的小形の切断製品を吸着して板材から分離する吸着装置108を集塵ヘッド107に平行に隣接して設けてある。この集塵ヘッド107は前記Y軸まわりに回転位置決め自在に設けてあり、この集塵ヘッド107に隣接して設けた吸着装置108は、集塵ヘッド107の回転軸であるY軸に直交する方向のX2軸方向に伸縮自在に設けると同時に、このX2軸回りに回転位置決め自在に設けてある。
【0049】
なお、前記図9の実施の形態には吸着装置108が1個だけ示してあるが、この吸着装置108は複数個設けることが好ましい。また、吸着装置108の板材吸着手段にはバキュウームパッドまたは電磁石等を使用することが可能である。
【0050】
上記構成により、前記縦型レーザー加工機3での板材Wから製品Pが切断分離される以前に、前記吸着装置108によって製品Pを吸着し、集塵ヘッド107をY軸方向(板材Wから離隔する方向へ)に収縮させることにより切断された製品Pを板材Wから分離する。
【0051】
前記板材Wから分離された製品Pは、前記吸着装置108の吸着力を無くすことにより、前記ベルトコンベヤー27上に落下させて前記ボックス41に回収することができる。または、吸着装置108の姿勢を製品が水平位置になるように制御すると同時に集塵ヘッド107の位置(X、Y)を制御して適宜な場所に製品Pを積載することができる。
【0052】
上記の如くレーザー加工装置1を構成したので、レーザー加工機の設置床面積が大きくなるという問題が解決され、また銅またはアルミニウムなど軟質の板材の加工時に裏面に擦り傷がつくという問題も解決された。さらに、板材Wを格子状の板材支持体または剣山等に支持した状態で加工しないので、レーザービームによりこれらの板材支持体が損傷することもなく、板材支持体からのレーザービーム反射光によって板材Wの裏面に損傷を与えるということもない。
【0053】
【発明の効果】
以上の如き実施の形態の説明から理解されるとうに、請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の発明によれば、レーザ加工機の設置床面積が大きくなるという問題が解決され、また銅またはアルミニウムなどの軟質の板材の加工時に裏面に擦り傷がつくという問題も解決された。さらに、板材Wを格子状の板材支持体または剣山等に支持した状態で加工しないので、レーザビームによりこれらの板材支持体が損傷することもなく、板材支持体からのレーザービーム反射光によって板材Wの裏面に損傷を与えるということもない。また、L字形ベルトコンベヤーと、加工された板材を載置する昇降台とからなる製品集積装置により、垂直状態で搬送されてくる加工された板材を受領して昇降台上に水平に積載することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるレーザー加工方法を使用したレーザー加工装置の例。
【図2】図1のII−II線に沿った右断面図。
【図3】図1のレーザー加工装置に使用したL字形ベルトコンベヤーの実施の形態の正面図。
【図4】図3におけるベルトを除外して示した左側面図。
【図5】図3第1腕部部分の平面図(一部破断)。
【図6】図3におけるベルトを除外して示した第2腕部部分の平面図(一部破断)。
【図7】図5のVII−VII線に沿った部分断面図。
【図8】図1におけるL字形ベルトコンベヤーの動作説明図。
【図9】縦型レーザー加工機3の集塵ヘッドの第2の実施形態を示した斜視図。
【符号の説明】
1 レーザー加工装置
3 縦型レーザー加工機
5 ロボット
7 製品集積装置
9 板材搬送装置
11 梁部材
13(A、B) 板材キャリッジ
15(A、B) 板材把持装置
17 パレット
19 真空吸着装置
21 コモンベース
23 レーザー加工ヘッド位置決め装置
25 集塵装置
27 ベルトコンベヤー
29 X軸ガイドレール
31 X軸キャリッジ
33 コラム
35 レーザー加工ヘッド
37 アシストガスノズル
39 集塵ヘッド
41 ボックス
43 L字形ベルトコンベヤー
45 昇降台
49 連結部材
51 フレーム
53 揺動軸
55 基台
57 支柱
59 セクターギヤ
61 モーターブラケット
63 ピニオンギヤ
65 第1腕部
67 第2腕部
69 ベルト
71 回転ローラー
73 回転軸
75 スライダー
77 長穴
79 回転ローラー
81 テンションローラー
83 回転ローラー
85 回転軸
87 長穴
89 ガイドレール
91 キャリッジ
93 送りねじ
95 ナット部材
97 引張りスプリング
99 連結部材
101 ワイヤー
103 ワイヤープーリー
105 衝撃吸収装置
107 集塵ヘッド
108 吸着装置

Claims (4)

  1. 板材の上端部を把持して該板材を垂直状態にして空中を水平方向に搬送する板材搬送装置を設け、該板材搬送装置にロボットによって前記板材を垂直状態に装着し、該板材搬送装置に垂直状態に把持された前記板材を縦型レーザー加工機のレーザー加工位置に搬送位置決めし、前記縦型レーザー加工機により加工された板材を前記板材搬送装置により、伸縮自在に直交した第1腕部と第2腕部を備えた揺動自在のL字形ベルトコンベヤーと、加工された板材を載置する昇降台とからなる製品集積装置の上方位置に搬送し、前記板材搬送装置から前記L字形ベルトコンベヤー上に載置された前記板材を前記第1腕部を前記昇降台上方の位置において水平状態にして、該第1腕部のベルトコンベヤーの長さを収縮させることにより、該第1腕部上に受領した加工された前記板材を前記昇降台上に落下集積することを特徴とするレーザー加工方法
  2. 請求項1に記載のレーザー加工方法において、前記縦型レーザー加工機により切断加工された製品を該レーザー加工機の集塵ヘッドに設けた製品吸着装置によって前記板材から吸着して分離することを特徴とするレーザー加工方法
  3. 板材の上端部を把持して板材を垂直状態にして空中を水平方向に搬送する板材搬送装置を設け、該板材搬送装置にロボットによって前記板材を垂直状態に装着し、該板材搬送装置に垂直状態に把持された前記板材にレーザー加工を行う縦型レーザー加工機を設け、該縦型レーザー加工機により加工されて前記板材搬送装置により搬出される前記板材を集積する製品集積装置を設け、該製品集積装置は伸縮自在に直交した第1腕部と第2腕部からなる揺動自在のL字形ベルトコンベヤーと、加工された前記板材を載置する昇降台とからなり、前記板材搬送装置から前記L字形ベルトコンベヤー上に載置された前記板材を前記第1腕部を前記昇降台上方の位置において水平状態にして、該第1腕部のベルトコンベヤーの長さを収縮させることにより、第1腕部上に受領した前記加工された板材を前記昇降台上に落下集積することを特徴とするレーザー加工装置
  4. 請求項3に記載のレーザー加工装置において、前記縦型レーザー加工機により切断加工された製品を該レーザー加工機の集塵ヘッドに設けた製品吸着装置によって前記板材から吸着して分離することを特徴とするレーザー加工装置
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