JP3828967B2 - X線ctスキャナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガントリー回転軸方向(X線焦点位置を回転させる中心軸の方向、単純にはスライス面の厚さ(スライス厚)方向)に沿って検出素子が複数列(複数セグメント)配列された2次元検出手段であって、入射されたX線から不均等スライス厚の検出信号を生成し、この不均等スライス厚の検出信号を束ねて同一スライス厚を有する複数のスライスに基づく検出信号として出力する2次元検出手段を備えたX線CTスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】
X線CTスキャナにおいて従来から用いられていたタイプとして、ファンビーム(シングルスライス)X線CTスキャナがある。
【0003】
このファンビームX線CTスキャナは、被検体(例えば患者)を挟んで対向配置されたX線源及び検出器を有しており、当該被検体の体軸方向に直交する方向(チャンネル方向)に沿って扇状に例えば約1000チャンネル並べられている。
【0004】
検出器には種々のタイプが使用可能であるが、小型化が可能なシンチレーション検出器が良く用いられている。このシンチレーション検出器は各検出素子としてシンチレータ及びフォトダイオード等の光センサ(光電変換器)をそれぞれ有し、被検体を透過したX線をシンチレータにより吸収し、その吸収により当該シンチレータで発生した蛍光を光センサによって電気信号に変換して各検出素子毎に出力するようになっている。
【0005】
すなわち、上述したX線CTスキャナによれば、X線源から被検体のあるスライス面(単にスライスともいう)に対してファン状にX線ビームを照射し、被検体のあるスライス面を透過したX線ビームを検出器の各検出素子毎に電気信号に変換してX線透過データを収集する。
【0006】
検出器の各素子毎に収集されたX線透過データは、その検出器の各検出素子毎に設けられたデータ収集素子を有するデータ収集装置(DAS)に送られ、その各データ収集素子により増幅処理等が行なわれて投影データ(1回のデータ収集を1ビューという)が収集される。
【0007】
そして、X線源及び検出器を一体で被検体の周囲に回転させながらX線照射を行なって前記データ収集を約1000回程度繰り返すことにより、被検体に対する多方向からの投影データが収集され、その多方向から得られた投影データに基づいて被写体のスライス面の画像が再構成される。
【0008】
ところで、このようなシングルスライスX線CTスキャナでは、被検体のある一つのスライス面の画像を得ているため、短時間に広い範囲の画像を撮影することは難しく、医師等から単位時間により高精細(高解像度)且つ広範囲に画像を撮影したいという強い要望が出されていた。
【0009】
この要望に答えるために、近年、マルチスライスX線CTスキャナが研究されている。
【0010】
このマルチスライスX線CTスキャナは、シングルX線CTスキャナにおける検出器の検出素子を被写体の体軸方向(スライス厚方向、seg方向ともいう)に沿って複数列(複数(N)セグメント)有しており、当該検出器は、全体でMチャンネル×Nセグメントの検出素子を有する2次元検出器として構成されている。この場合、DASの各素子は、例えば2次元検出器の各検出素子毎に設けられている。
【0011】
すなわち、マルチスライスX線CTスキャナによれば、円錐状(コーン状)のX線ビームを曝射するX線源と、上述した2次元検出器とを有しており、当該円錐状のX線ビーム(有効視野直径FOV)に基づいて被検体を透過したX線を2次元検出器の各検出素子で検出することにより、当該被検体の多スライス面の投影データを一度に収集するものであり、上述した高精細且つ広範囲な画像収集を可能にするものとして期待されている。
【0012】
このようなマルチスライスX線CTスキャナ及びそのCTスキャナに用いられる2次元検出器の構成については、種々の提案がなされている。
【0013】
例えば、特開平6−169912には、スライス厚(スライスピッチ)の異なる複数のセグメントで得られたX線データを画像処理により束ねることにより自由にslice厚を変えるアイデアが開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
マルチスライスX線CTスキャナの2次元検出器及びDASの仕様を考えるとき、幾つかのパラメータが重要になる。すなわち、体軸方向の解像度を上げるためには、体軸方向に沿った検出器セグメントの素子ピッチ(スライス厚)を細かく設定することが必要であり、体軸方向の撮影領域を広げる(結果的にある領域の撮影時間を短くする)ためには、検出器全体(検出器セグメントの列数)を大きくする必要がある。この体軸方向の解像度の増大及び撮影領域のワイド化という一見相反する要求を両方ともクリアするために、十分に小さく分割された検出素子を十分に大きなサイズを確保するまでの列数(seg数)だけ体軸方向に配置する構成が考えられていた。
【0015】
しかしながら、検出器側においては、検出器の細分化に伴う幾何学的効率の低下や、素子数増大に伴う配線パターン密度の問題等から、最小素子サイズ(slice方向のスライス厚の長さ)、最大素子数に限界があるため、現状では、最小サイズは約1mm、最大素子数は約30列程度が可能なレベルとして考えられていた。
【0016】
このように検出素子を約30列程度配置するためには、その検出素子のseg数に対応した素子数のDASが必要である。単純には、現状のDASをそのまま複数列(30列)配置すれば済むことであるが、実際にはスキャナシステムへの実装スペースの問題やコストパフォーマンスの問題等で配置可能なDASの素子数には限界があり、現在の高密度実装技術や製造コストでは、近い将来可能なレベルとしてもせいぜい10列分程度であった。
【0017】
このようにDAS素子数、検出器の最小サイズ及び最大素子数のパラメータには互いに異なる制約があるため、これらのパラメータを単純に組み合わるだけでは、体軸方向の高解像度及びワイド化した撮影領域を共に得ることは難しく、なお一層の創意工夫が必要であった。
【0018】
一方、上述したシンチレータと光センサとを組み合わせて構成されたシンチレーション型検出器(固体検出器)をX線CTスキャナの検出器として用いた場合、シンチレータのスライス厚方向の端部(エッジ部)において光吸収が生じるため、当該各シンチレータの感度分布は、図23に示すように、シンチレータエッジ(当該シンチレータのX線入射部のスライス厚方向端部)において低下することが知られている。このことから、シンチレータエッジでの感度(単位大きさあたりの出力光量)は、その大きさ(X線入射部のスライス厚方向の長さ,スライス長)に依存することが分かる。つまり、スライス長が短いシンチレータを有する検出器程、検出器全体の感度に対するエッジ部分の低感度が影響するため、その全体感度が低下することになる。
【0019】
したがって、上述したようにスライス厚の異なる複数のセグメントを有する検出器においては、スライス厚の長さの差異に応じて感度分布に偏りが生じ、収集されたX線透過像にアーチファクトを発生させる恐れがあった。
【0020】
本発明は上述したような事情に鑑みてなされたもので、入射されたX線から不均等スライス厚の検出信号を生成し、この不均等スライス厚の検出信号を束ねて同一スライス厚や異なるスライス厚を有する複数のスライスに基づく検出信号として出力する2次元検出手段を用いることにより、体軸方向の高い解像度と当該体軸方向に沿った広い撮影領域とを共に実現でき、且つ選択できるスライス厚の自由度を大幅に向上させたマルチスライスX線CTスキャナを提供するとともに、上述した不均等スライス厚の検出信号生成に起因した感度分布の偏りを解消することにより、アーチファクトが無く視認性の高い鮮明なX線透過像を得ることができるマルチスライスX線CTスキャナを提供することをその目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明によれば、被検体を透過したX線を検出する検出器を備え、この検出器を用いて収集したデータに基づいて被検体のX線画像を再構成するX線CTスキャナにおいて、前記検出器は、X線を吸収し、そのX線吸収によって発生した蛍光を出力するものであり、感度のバラツキが小さくなるようにスライス厚方向に沿って同一のスライス厚で構成されたシンチレータと、前記蛍光を電気信号に変換するものであり、前記スライス厚方向及びチャンネル方向に沿って2次元的に配列され、スライス厚方向のスライス厚が不均等で、且つ、中央が最小のスライス厚を有するように構成された複数のX線検出素子とを有し、前記シンチレータは前記X線検出素子の最小スライス厚に対応したスライス厚を有することを特徴とするものである。
【0029】
本発明によれば、被検体に対するX線ビームのスライス厚方向及びこのスライス厚方向に直交するチャンネル方向に沿って2次元的に配列された複数のX線検出素子(例えば前記被検体を透過してきたX線に基づいて光信号を生成する光信号生成部(シンチレータ等)と、生成された光信号を前記複数の不均等スライス厚の検出信号に変換して出力する変換部(フォトダイオード等)とを備えている)を有する信号生成・感度調整手段により、例えば、前記各光信号生成部の前記スライス厚方向のピッチが均等に形成され、且つ前記各変換部の前記スライス厚方向のピッチが不均等に形成されているため、当該各光信号生成部及び各変換部を介して不均等な複数のスライス厚に対応する検出信号が生成される。このとき、信号生成・感度調整手段により各光信号生成部の前記スライス厚方向のピッチが均等に形成されているため、複数の不均等スライス厚の検出信号に含まれる感度ばらつきが調整されている。
【0030】
そして、感度調整された複数の不均等スライス厚の検出信号は、選択出力手段によりスライス厚方向毎にスライス厚条件に応じて選択され、スライス厚方向及びチャンネル方向に対応させてデータ収集素子が複数個配列されたデータ収集装置における当該スライス厚方向に対応するデータ収集素子に出力される。
【0031】
すなわち、所望のスライス条件に応じて感度調整された複数の不均等スライス厚の検出信号の内の一部を束ねて前記スライス方向に対応するデータ収集素子の内の所定のデータ収集素子に出力することができる。したがって、例えば最小のスライス厚(スライスピッチ)に対応する検出信号、この最小のスライス厚の2倍のスライスピッチに対応する検出信号、最小のスライス厚の4倍に対応する検出信号等の複数の不均等スライス厚の検出信号を例えば全てデータ収集素子に出力して撮影領域をワイド化することも可能であるし、最小のスライス厚に対応する検出信号のみをデータ収集素子に出力して高分解能化することも可能である。
【0032】
さらに、本構成によれば、上述した撮影領域のワイド化及び高分解能化を共に実現しながら、且つその両方の実現に必要な複数の不均等スライス厚の検出信号を生成する際に起こる感度ばらつきを補正することができるため、当該感度ばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して説明する。
【0034】
図1は、本実施形態のX線CTスキャナ1の概略構成を示すブロック図である。
【0035】
図1によれば、X線CTスキャナ(CTシステム)1は、被検体(患者)P載置用の寝台2と、被検体Pを挿入して診断を行なうための図示しない診断用開口部を有し、被検体Pの投影データの収集を行なうガントリー3と、スキャナ全体の制御を行なうとともに、収集された投影データに基づいて画像再構成処理や再構成画像表示等を行なうシステム部4とを備えている。
【0036】
寝台2は、図示しない寝台駆動部の駆動により被検体Pの体軸方向に沿ってスライド可能になっている。
【0037】
ガントリー3は、その診断用開口部に挿入された被検体Pを挟んで対向配置されたX線管球10及び主検出器11と、ガントリー駆動部12とを備えており、X線管球10と主検出器11は、ガントリー駆動部12の駆動により、ガントリー3の診断用開口内に挿入された被検体Pの体軸方向に平行な中心軸の廻りに一体で回転可能になっている。ガントリー3内のX線管球10と被検体Pとの間には、X線管球10のX線焦点から曝射されたコーン状のX線ビームを整形し、所要の大きさのX線ビームを形成するためのスリット13が設けられている。また、主検出器11のX線ビーム入射側には、例えば主検出器11の列方向に沿って移動する2枚のX線遮蔽板を有するビームトリマ14が設けられている。このビームトリマ14は、スキャン条件(スライス厚条件)に応じて2枚のスリット板の主検出器11の列方向に沿った移動位置を制御することにより被検体Pを透過してきたX線ビームをトリミングして、良好なプロファイルの透過X線ビームを生成するように構成されている。
【0038】
さらに、X線CTスキャナ1は、X線管球10に高電圧を供給する高電圧発生装置15を備えている。この高電圧発生装置15によるX線管球10への高電圧供給は、例えば接触式のスリップリング機構により行なわれる。
【0039】
主検出器11には、シンチレータ及びフォトダイオード等の光センサ(光電変換器)を有するシンチレーション検出器が用いられている。すなわち、X線管球10から曝射され被検体を透過したX線をシンチレータにより吸収し、その吸収により発生した蛍光を光センサによって電気信号に変換して出力するようになっている。
【0040】
このシンチレーション型主検出器11は、図2に示すように、1chあたり複数seg(本実施形態では20seg)がseg方向(体軸方向、スライス厚方向)に沿って並べられた検出素子列をチャンネル方向(ch方向)に沿って複数ch(本実施形態では16ch)アレイ状に配列した2次元検出器(図2では、16ch×20segの2次元検出器を示している)として構成されている。
【0041】
すなわち、図2では、第1chの20seg分の素子列を11a1 とすると、第1ch:11a1 〜第16ch:11a16の素子列が配置されており、また、第1segの16ch分の素子列を11α1 とすると、第1seg:11α1 〜第20seg:11α20の素子列が配置されていることになる。
【0042】
ここで、このように2次元配列された各検出素子の各素子の位置(アドレス)を(seg,ch)で表すと、例えば(第1seg,第1ch)に位置する素子は、11(1,1)として表され、以下、第1ch11a1 の素子列は、11(2,1)…11(20,1)と表される。また、このようにして、残りのch11a2 〜11a16の素子列は、それぞれ第2ch11a2 →11(1,2)…11(20,2),第3ch11a3 →11(1,3)…11(20,3),・・・・,第15ch11a15→11(1,15)…11(20,15),第16ch11a16→11(1,16)…11(20,16)として表される。
【0043】
なお、各seg間及び各ch間は、例えば金属板等のセパレータ(反射板)11s1 及び11s2 が設けられ、隣接するch間及びseg間のクロストークを無くすように構成されている。
【0044】
そして、主検出器11は、被検体Pを透過して入射されたX線から不均等スライス厚の検出信号を生成し、この不均等スライス厚の検出信号を束ねて同一スライス厚を有する複数のスライス、あるいは異なるスライス厚を有する複数のスライス等、指定されたスライス厚に基づく検出信号として出力するようになっている。
【0045】
本実施形態において上述した不均等スライス厚の検出信号を生成するために、主検出器(2次元検出器)11の各chの素子列11a1 〜11a16の各素子のseg方向のスライス厚(スライスピッチ)は、中央の素子から端部の素子に向けてピッチが広がるように不均等に形成されている。なお、このseg方向に沿って不均等に形成されたスライスピッチのことを不均等ピッチという。
【0046】
ここで、主検出器11の各チャンネル(ch)の素子列1a1 〜11a16の構成を図3に示す。なお、図3は、第1chの素子列11a1 について代表して示している。
【0047】
本実施形態においては、X線CTスキャナ1で得られる最小スライス厚を実現するためのサイズを有する検出素子列を基本セグメントと呼び、本実施形態では最小スライス厚が1mmの場合について説明する。
【0048】
図3によれば、本実施形態の主検出器11の各チャンネルの素子列11a1 〜11a16の構成は、中央に基本セグメント(1mm−seg;1mmスライス厚のセグメント)を8セグメント((図面向かって右側からseg1a1 〜seg1a8 とする)配列し、さらにその外側に2mmセグメント(2mm−seg;2mmスライス厚のセグメント)を片側に2セグメントずつ合計4セグメント配列し(図面向かって右側からseg2a1 〜seg2a4 とする)、さらにその2mmセグメントの外側に、4mmセグメント(4mm−seg;4mmスライス厚のセグメント)を片側に2セグメントずつ合計4セグメント配列する(図面向かって右側からseg4a1 〜seg4a4 とする)。さらに、4mmセグメントの外側に8mmセグメント(8mm−seg;8mmスライス厚のセグメント)を片側に2セグメントずつ合計4セグメント配列している(図面向かって右側からseg8a1 〜seg8a4 とする)。1チャンネルあたり合計20segであり、全体で64mmに対応する。なお、ここに示した寸法は、ガントリー3(X線管球10及び主検出器11)の回転軸中心での値であり、主検出器11における実寸法ではない。
【0049】
ここで、上述した不均等ピッチを形成する主検出器11の各チャンネルの素子列1a1 〜11a16の内部構造を図4に示す。なお、図4は、図3に示す第1chの素子列11a1 における図面向かって右側半分の素子列11a1 について代表して示している。
【0050】
図4によれば、第1chの検出素子列11a1 の基本セグメント(seg1a1 〜seg1a8 )は、それぞれ1個ずつのシンチレータ16a1 を有している。そして、各基本セグメント(seg1a1 〜seg1a8 )のシンチレータ16a1 のX線入射部は、当該基本セグメントのスライス厚方向のスライスピッチ(1mm)に対応したスライス厚の大きさ(長さ)を有している。
【0051】
各シンチレータ16a1 は箱型であり、そのX線入射面、ch.方向端面及びスライス厚方向端面には図示しない光反射材が層状に設けられている。そして、シンチレータ16a1 の蛍光出力面側には、例えば接着剤やオプティカルコンパウンド(グリス等の半固体状の潤滑剤であり粘着性だけで接着するもの)等の接合部材を介して光センサ(例えばフォトダイオード17a1 )が当該蛍光を受光可能に接合されている。各フォトダイオード17a1 は、基本セグメントのスライスピッチ(1mm)に対応する図示しないアクティブエリア(pn接合部分であり、受光可能領域)を有し、シンチレータ16a1 から発生した蛍光を当該アクティブエリアで受光して電気信号に変換し、その電気信号をそれぞれ出力するようになっている。
【0052】
2mmセグメント(seg2a1 〜seg2a4 )は、それぞれ2個ずつのシンチレータ16a2 を有しており、当該2個ずつのシンチレータ16a2 はスライス厚方向に沿って配設されている。各2mmセグメント(seg2a1 〜seg2a4 )の2個ずつのシンチレータ16a2 における各シンチレータのX線入射部は、基本セグメントのスライス厚方向のスライスピッチ(1mm)に対応したスライス厚を有している。
【0053】
各2個ずつ箱型のシンチレータ16a2 のX線入射面、ch.方向端面及びスライス厚方向端面には図示しない光反射材が設けられている。そして、シンチレータ16a2 の蛍光出力面側には前記接合部材を介してフォトダイオード17a2 が当該蛍光を受光可能に接合されており、各フォトダイオード17a2 は、2mmセグメントのスライスピッチ(2mm)に対応する図示しないアクティブエリアを有し、2個のシンチレータ16a2 から発生される蛍光をアクティブエリアで受光して電気信号に変換し、その電気信号をそれぞれ出力するようになっている。
【0054】
4mmセグメント(seg4a1 〜seg4a4 )は、それぞれ4個ずつのシンチレータ16a3 を有しており、当該4個ずつのシンチレータ16a3 はスライス厚方向に沿って配設されている。各4mmセグメント(seg4a1 〜seg4a4 )の4個ずつのシンチレータ16a3 における各シンチレータのX線入射部は、基本セグメントのスライス厚方向のスライスピッチ(1mm)に対応したスライス厚を有している。
【0055】
各4個ずつの箱型シンチレータ16a3 のX線入射面、ch.方向端面及びスライス厚方向端面には図示しない光反射材が設けられている。そして、シンチレータ16a3 の蛍光出力面側には前記接合部材を介してフォトダイオード17a3 が当該蛍光を受光可能に接合されており、各フォトダイオード17a3 は、4mmセグメントのスライスピッチ(4mm)に対応する図示しないアクティブエリアを有し、4個のシンチレータ16a3 から発生される蛍光を電気信号に変換してそれぞれ出力するようになっている。
【0056】
8mmセグメント(seg8a1 〜seg8a4 )は、それぞれ8個ずつのシンチレータ16a4 を有しており、当該8個ずつのシンチレータ16a4 はスライス厚方向に沿って配設されている。各8mmセグメント(seg8a1 〜seg8a4 )の8個ずつのシンチレータ16a4 における各シンチレータのX線入射部は、基本セグメントのスライス厚方向のスライスピッチ(1mm)に対応したスライス厚を有している。各8個ずつの箱型シンチレータ16a4 のX線入射面、ch.方向端面及びスライス厚方向端面には図示しない光反射材が設けられている。そして、シンチレータ16a4 の蛍光出力面側には前記接合部材を介してフォトダイオード17a4 が当該蛍光を受光可能に接合されており、各フォトダイオード17a4 は、8mmセグメントのスライスピッチ(8mm)に対応する図示しないアクティブエリアを有し、8個のシンチレータ16a4 から発生される蛍光を電気信号に変換してそれぞれ出力するようになっている。
【0057】
つまり、各セグメント(基本セグメント〜8mmセグメント)の各シンチレータ16a1 〜16a4 の大きさ(スライス厚)は、全て基本セグメントのスライス厚(1mm)に対応したスライス厚となっており、これに対して各セグメント(基本セグメント〜8mmセグメント)の各フォトダイオード17a1 〜17a4 の大きさ(スライス厚)は、配設される各セグメントのスライス厚に応じた不均等サイズとなっている。
【0058】
すなわち、図4に示した構成において、各基本セグメントは、1個のフォトダイオード及びそれに対応する1個のシンチレータで構成されているが、各2mmセグメントは1個のフォトダイオード及びそれに対応する2個のシンチレータ、各4mmセグメントは1個のフォトダイオード及びそれに対応する4個のシンチレータ、各8mmセグメントは1個のフォトダイオード及びそれに対応する8個のシンチレータでそれぞれ構成されている。
【0059】
そして、上述した構造の主検出器(2次元検出器)11の各フォトダイオードのアクティブエリアは、それぞれ配線を介してスイッチ群20に接続されており、当該各検出素子(シンチレータ、フォトダイオード)により検出されたX線透過データは、スイッチ群20を介して例えば各チャンネルの検出素子列11a1 〜11a16それぞれ(20seg)に対して、当該20segより少ない8列分(8スライス分)のデータ収集素子(DAS−1a1 〜DAS−8a1 …DAS−1a16〜DAS−8a16)を有するDAS(データ収集装置)21に送られる。
【0060】
図5は、本実施形態の2次元検出器11,スイッチ群20,及びDAS21の構造を示す斜視図である。図5に示すように、2次元検出器11は、検出素子がアレイ状に並べられており、スイッチ群20は、例えばスイッチ基板上にFET等のスイッチング素子を実装して構成されている。また、DAS21のデータ収集素子は、2次元検出器11の各検出素子と同様にアレイ状に配列さされている。
【0061】
DAS21の各データ収集素子(DAS−1a1 〜DAS−8a1 …DAS−1a16〜DAS−8a16)は、送られたX線透過データに対して増幅処理やA/D変換処理等を施して当該被検体Pの8スライス分の投影データを収集するようになっている。
【0062】
ここで、主検出器11の例えば第1チャンネルにおける20segの検出素子列11a1 (seg1a1 〜seg1a8 、seg2a1 〜seg2a4 、seg4a1 〜seg4a4 、seg8a1 〜seg8a4 )と、この第1チャンネルの検出素子列11a1 に対応するDAS21の8列(8スライス)分のデータ収集素子(DAS−1a1 〜DAS−8a1 )を有するDAS(データ収集装置)21とのスイッチ群20による接続関係を図6に示す。なお、図6には、説明を容易にするために、素子列両端のseg8a1 〜seg8a4 と各DAS−1a1 〜DAS−8a1 とを接続するスイッチ群のみを示している。
【0063】
図6によれば、seg8a1 は、スイッチS11を介してDAS−1a1 に接続され、以下、スイッチS12〜S18を介してDAS−2a1 〜DAS−8a1 に接続されている。そして、S1Gを介してGNDに接続されている。同様に、seg8a2 は、スイッチS21〜S2Gを介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続されている。
【0064】
以下、seg4a1 は、スイッチS31〜S3Gを介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続され、seg4a2 は、スイッチS41〜S4Gを介し手DAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続されている。また、seg2a1 は、スイッチS51〜S5Gを介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続され、seg2a2 は、スイッチS61〜S6Gを介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続されている。
【0065】
さらに、seg1a1 …seg1a8 は、それぞれスイッチS71〜S7G…スイッチS141 〜S14G を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続されている。そして、seg2a3 は、スイッチS151 〜S15G を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続され、seg2a4 は、スイッチS161 〜S16G を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続されている。また、seg4a3 は、スイッチS171 〜S17G を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続され、seg4a4 は、スイッチS181 〜S18G を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続されている。
【0066】
そして、seg8a3 は、スイッチS191 〜S19G を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続され、seg8a4 (20seg目)は、スイッチS201 〜S20G を介してDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDに接続されている。
【0067】
各接続スイッチS11〜S20G には、それぞれシステム部4のホストコントローラ25から図示しない制御信号線が接続されており、この制御信号線を介してホストコントローラ25から送られる制御信号に応じて接続スイッチS11〜S20G は個別にON/OFFし、各セグメントseg1a1 〜seg1a8 、seg2a1 〜seg2a4 、seg4a1 〜seg4a4 、及びseg8a1 〜seg8a4 とDAS−1a1 〜DAS−8a1 及びGNDとの接続/非接続を個別に切り換え制御するようになっている。
【0068】
なお、第2チャンネルの検出素子列11a2 〜第16チャンネルの検出素子列11a16についても、第1チャンネルの検出素子列11a1 と同様に図4に示した構造を有している。また、当該第2チャンネルの検出素子列11a2 〜第16チャンネルの検出素子列11a16は、各接続スイッチを介して対応するDAS−1a2 〜DAS−8a2 …DAS−1a16〜DAS−8a16にそれぞれ接続されており、各接続スイッチは、ホストコントローラ25からの制御信号に応じて各セグメントとDASのデータ収集素子及びGNDとの間で接続/非接続を個別に切り換え制御するようになっている。
【0069】
一方、X線CTスキャナ1のシステム部4は、例えばCPU等を有するコンピュータ回路を搭載したデータ処理装置26を有している。このデータ処理装置26は、DAS21の各データ収集素子により収集された8スライス分の投影データを保持し、上述したガントリー3の回転による多方向から得られた同一スライスの全ての投影データを加算する処理や、その加算処理により得られた多方向投影データに対して必要に応じて補間処理、補正処理等を施すようになっている。
【0070】
また、システム部4は、データ処理装置26におけるデータ処理に必要なデータ等を記憶する記憶装置27と、データ処理装置26によりデータ処理されて得られた投影データを再構成処理して、8スライス分の再構成画像データを生成する再構成装置28と、この再構成装置28により生成された再構成画像データを表示する表示装置29と、キーボードや各種スイッチ、マウス等を備え、オペレータOを介してスライス厚やスライス数等の各種スキャン条件を入力可能な入力装置30と、再構成装置28により生成された再構成画像データを記憶可能な大容量の記憶領域を有する補助記憶装置31とを備えている。
【0071】
そして、X線CTスキャナ1のシステム部4は、CPUを有するコンピュータ回路を搭載したホストコントローラ25を有している。このホストコントローラ25は、高電圧発生装置15に接続されるとともに、バスBを介してガントリー3内の図示しない寝台駆動部、ガントリー駆動部12、ビームトリマ14、スイッチ群20、及びDAS21にそれぞれ接続されている。
【0072】
また、ホストコントローラ25、データ処理装置26、記憶装置27、再構成装置28、表示装置29、入力装置30、及び補助記憶装置31は、それぞれバスBを介して相互接続され、当該バスBを通じて互いに高速に画像データや制御データ等の受け渡しを行なうことができるように構成されている。
【0073】
すなわち、ホストコントローラ25は、オペレータOから入力装置30を介して入力されたスライス厚等のスキャン条件を内部メモリに記憶し、この記憶されたスキャン条件(あるいは、マニュアルモードにおいてオペレータOから直接設定されたスキャン条件)に基づいて高電圧発生装置15、図示しない寝台駆動部、ガントリー駆動部12、及びビームトリマ14を介して寝台2の体軸方向への送り量、送り速度、ガントリー3(X線管球10及び主検出器11)の回転速度、回転ピッチ、ビームトリマ14のエッジ位置、及びX線の曝射タイミング等を制御しながら当該高電圧発生装置15、寝台駆動部、ガントリー駆動部12、及びビームトリマ14を駆動させることにより、被検体Pの所望の撮影領域に対して多方向からコーン状のX線ビームが照射される。そして、被検体Pの撮影領域を透過した透過X線は、主検出器11の各検出素子を介してX線透過データとして検出される。
【0074】
同時に、ホストコントローラ25は、内部メモリに記憶されたスキャン条件(あるいは、マニュアルモードのスキャン条件)に基づいてスイッチ群20の各スイッチの切り換え制御を行なって主検出器11の各検出素子とDAS21との接続状態を切り換えることにより、当該各検出素子で検出されたX線透過データを束ねて、スキャン条件に対応した複数スライスのX線透過データとしてDAS21に送ることができるように構成されている。
【0075】
次に、本実施形態における上述したスイッチ群20を介してX線透過データを束ねる構成について説明する。なお、ここでは、説明を簡単にするために、主検出器11の第1チャンネルの検出素子列11a1 で検出されたX線透過データを束ねてDAS−1a1 〜DAS−8a1 に送る構成についてのみ示しているが、第2チャンネルの検出素子列11a2 〜第16チャンネルの検出素子列11a16とDAS−1a2 …DAS−8a2 〜DAS−1a16…DAS−8a16との間でも同様に行なわれることは言うまでもない。
【0076】
ここで、同一のスライス厚で8スライスを収集する場合のX線透過データのスイッチ群20による束ね方を図7及び図8に示す。図7及び図8中、網掛け部分が検出されたX線透過データを使用する検出素子の範囲を表し、太線が束ねたX線透過データの切れ目を表している。
【0077】
図7(A)は、スライス厚として最小のスライス厚(1mm)で8スライスを収集する場合におけるスイッチ群20によるX線透過データの束ね方を示すものである。
【0078】
すなわち、ホストコントローラ25は、入力されたスライス厚条件(1mm)を含むスキャン条件に基づいてスイッチ群20のスイッチS11 〜S20G をON/OFF制御して、各検出素子列で検出されたX線透過データを束ねる。すなわち、seg1a1 〜seg1a8 とDAS−1a1 〜DAS−8a1 とをそれぞれ接続するスイッチS71、S82、S93、S104 、S115 、S126 、S137 、S148 がONされ、それ以外のスイッチS72〜S7G、S81、S83〜S8G、S91、S92、S94〜S9G、・・・、S141 〜S147 、S14G はそれぞれOFFされる。
【0079】
また、seg8a1 〜seg8a4 とGNDとを接続するスイッチS1G、S2G、S19G 、S20G はそれぞれONされ、以下、seg4a1 〜seg4a4 とGNDとを接続するスイッチS3G、S4G、S17G 、S18G →ON、seg2a1 〜seg2a4 とGNDとを接続するスイッチS5G、S6G、S15G 、S16G →ONされる。さらに、S11〜S18、S21〜S28、S31〜S38、…、S61〜S68、S151 〜S158 、S161 〜S168 、…、S201 〜S208 →OFFされる。
【0080】
この結果、スキャン撮影時に被検体Pを透過したX線は、第1チャンネルの検出素子列11a1 の基本セグメント(seg1a1 〜seg1a8 )のシンチレータ16a1 及びフォトダイオード17a1 を介して電気信号に変換された後、上述したようにON/OFF制御されたスイッチ群20を介して1mm厚の8スライス(1mm−slice×8−slice)のX線透過データとして各DAS−1a1 〜DAS−8a1 に送ることができる。
【0081】
また、図7(B)は、スライス厚として2mmスライス厚で8スライスを収集する場合におけるスイッチ群20によるX線透過データの束ね方を示すものである。
【0082】
すなわち、ホストコントローラ25は、入力されたスライス厚条件(2mm)を含むスキャン条件に基づいてスイッチ群20の各スイッチS11〜S20G をON/OFF制御して、seg2a1 をDAS−1a1 ,seg2a2 をDAS−2a1 に接続し、seg1a1 〜seg1a2 を束ねてDAS−3a1 、seg1a3 〜seg1a4 を束ねてDAS−4a1 、seg1a5 〜seg1a6 を束ねてDAS−5a1 、seg1a7 〜seg1a8 を束ねてDAS−6a1 にそれぞれ接続する。さらに、seg2a3 をDAS−7a1 、seg2a4 をDAS−8a1 に接続し、他のseg4a1 〜seg4a4 ,seg8a1 〜seg8a4 を全てGNDに接続する。
【0083】
この結果、スキャン撮影時に被検体Pを透過したX線は、第1チャンネルの検出素子列11a1 の基本セグメント(seg1a1 〜seg1a8 )のシンチレータ16a1 及びフォトダイオード17a1 並びに2mmセグメント(seg2a1 〜seg2a4 )のシンチレータ16a2 及びフォトダイオード17a2 を介して不均等スライス厚の電気信号に変換された後、上述したようにON/OFF制御されたスイッチ群20により束ねられて2mm厚の8スライス(2mm−slice×8−slice)のX線透過データとして各DAS−1a1 〜DAS−8a1 に送ることができる。
【0084】
同様に、図8(A)では、ホストコントローラ25は、各スイッチS11〜S20G をON/OFF制御して、seg4a1 をDAS−1a1 、seg4a2 をDDAS−2a1 、seg2a1 〜seg2a2 →DAS−3a1 、seg1a1 〜seg1a4 →DAS−4a1 、seg1a5 〜seg1a8 →DAS−5a1 、seg2a3 〜seg2a4 →DAS−6a1 、seg4a3 をDAS−7a1 、seg4a4 をDAS−8a1 、seg8a1 〜seg8a4 →GNDにそれぞれ接続する。
【0085】
この結果、スキャン撮影時に被検体Pを透過したX線は、第1チャンネルの検出素子列11a1 の基本セグメント(seg1a1 〜seg1a8 )のシンチレータ16a1 及びフォトダイオード17a1 ,2mmセグメント(seg2a1 〜seg2a4 )のシンチレータ16a2 及びフォトダイオード17a2 ,並びに4mmセグメント(seg4a1 〜seg4a4 )のシンチレータ16a3 及びフォトダイオード17a3 を介して不均等スライス厚の電気信号に変換された後、上述したようにON/OFF制御されたスイッチ群20により束ねられて4mm厚の8スライス(1mm−slice×8−slice)のX線透過データとして各DAS−1a1 〜DAS−8a1 に送ることができる。
【0086】
さらに、図8(B)では、各スイッチS11〜S20G をON/OFF制御して、seg8a1 をDAS−1a1 、seg8a2 をDAS−2a1 、seg4a1 〜seg4a2 →DAS−3a1 、seg2a1 〜seg2a2 及びseg1a1 〜seg1a4 →DAS−4a1 、seg1a5 〜seg1a8 及びseg2a3 〜seg2a4 →DAS−5a1 、seg4a3 〜seg4a4 →DAS−6a1 、seg8a3 をDAS−7a1 、seg8a4 をDAS−8a1 にそれぞれ接続する。
【0087】
この結果、スキャン撮影時に被検体Pを透過したX線は、第1チャンネルの検出素子列11a1 の基本セグメント(seg1a1 〜seg1a8 )のシンチレータ16a1 及びフォトダイオード17a1 ,2mmセグメント(seg2a1 〜seg2a4 )のシンチレータ16a2 及びフォトダイオード17a2 ,4mmセグメント(seg4a1 〜seg4a4 )のシンチレータ16a3 及びフォトダイオード17a3 ,並びに8mmセグメント(seg8a1 〜seg8a4 )のシンチレータ16a4 及びフォトダイオード17a4 を介して不均等スライス厚の電気信号に変換された後、上述したようにON/OFF制御されたスイッチ群20により束ねられて8mm厚の8スライス(8mm−slice×8−slice)のX線透過データとして各DAS−1a1 〜DAS−8a1 に送ることができる。
【0088】
以上述べたように、本構成によれば、同一スライス厚の8スライスのX線透過データを収集するモードにおいて、それぞれのスライス厚を1mm、2mm、4mm、8mmと2倍ずつ広げていくことが可能になっている。
【0089】
そして、そのスライス厚は、オペレータOにより設定されたスキャン条件に含まれるスキャン厚に基づいて、ホストコントローラ25の制御の下でスイッチ群20の切り換え制御が自動的に行なわれることにより、設定されたスキャン条件(スライス厚条件)に対応して選択されている。
【0090】
すなわち、本構成によれば、設定されたスライス厚条件に合わせて、例えば最小スライス厚(1mm)の8スライス分のX線透過データを収集することができる。そして、この収集された8スライス分のX線透過データから得られた投影データに基づいて再構成装置28により再構成処理が行なわれるため、体軸方向に高い分解能(解像度)を有する8スライスの再構成画像を生成することができる。また、設定されたスライス厚条件に合わせて、例えばスライス厚8mmの8スライスで構成されたワイドな撮影領域(64mm)のX線透過データを収集することができるため、この収集された投影データから得られた投影データに基づいて再構成装置28により再構成処理が行なわれ、体軸方向にワイドな範囲の再構成画像を生成することができる。この結果、体軸方向の高い解像度と体軸方向に沿ったワイドな撮影領域とを共に実現することができる。
【0091】
また、本構成によれば、同一スライス厚の8スライスの投影データを得る場合において、そのスライス厚を、設定されたスライス厚条件に合わせて1mm〜2mm〜4mm〜8mmと2倍ずつ広げていくことができ、しかもそのスライス厚条件はオペレータOからスキャン条件設定時あるいはマニュアルモード時に任意に設定することができる。したがって、スライス厚の設定の自由度を大幅に高めることができ、診断部位に応じた効率的な画像診断を行なうことができる。また、本構成においては、同一のスライス厚に限らず、異なるスライス厚の8スライスの投影データを収集することも可能である。
【0092】
そして、本構成によれば、同一サイズ(同一のスライス厚)のシンチレータ16a1 〜16a4 によりX線を蛍光に変換し、この蛍光を不均等ピッチ(不均等スライス厚)のフォトダイオード17a1 〜17a4 により不均等スライス厚の検出信号に変換して出力するように構成されている。すなわち、シンチレータ16a1 〜16a4 のスライス厚を同一サイズに保ちながら不均等スライス厚の検出信号を出力することを可能にしているため、上述した各検出素子の各シンチレータが異なるスライス厚を有していた場合に発生する感度ばらつき(感度分布の偏り)を解消することができる。
【0093】
例えば、図4の素子列11a1 に対応し、シンチレータ及びフォトダイオードが共に不均等なスライス厚で構成された検出器の素子列(セグメント)11b1 {基本セグメント(seg1b1 〜seg1b8 ),2mmセグメント(seg2b1 〜seg2b4 ),4mmセグメント(seg4b1 〜seg4b4 ),8mmセグメント(seg8b1 〜seg8b4 )}における図面向かって右側半分の素子列11b1 を図9に示す。
【0094】
前掲図23で述べたように、各セグメントの感度分布は、シンチレータのスライス厚の長さに依存しているため、図10(A)及び図10(B)に示すように、シンチレータのスライス厚の長さの短い基本セグメント(seg1b1 〜seg1b8 )の感度(平均感度)は、当該基本セグメントから周辺のセグメント(例えば8mmセグメント(seg8b1 〜seg8b4 ))の感度(平均感度)よりも小さくなる。
【0095】
したがって、例えば上述したスイッチ群20の各スイッチング素子のON/OFFにより、seg1b1 〜1b4 ,seg2b1 〜2b2 ,及びseg4b1 〜4b2 を束ねて16mm−sliceのX線透過データ(16mm−slice(A))を出力し、seg8b1 〜8b2 を束ねて16mm−sliceのX線透過データ(16mm−slice(B))を出力したとすると(図11参照)、図12(A)に示すように、同一スライス厚のX線透過データであっても、スライス厚の長さの異なるセグメントを束ねて収集されたX線透過データ(16mm−slice(A))の感度分布は偏ってばらつきが生じており、一方、スライス厚の長さの同じセグメントを束ねて収集されたX線透過データ(16mm−slice(B))の感度分布は平坦になる。
【0096】
そして、スライス厚の長さの異なるセグメントを束ねて収集されたX線透過データ(16mm−slice(A))に対して、通常のCTスキャナにおいて必要な感度補正等のデータ処理を行なう場合では、図12(B)に示すように、束ねた部分の平均値Avを用いて当該データ処理を行なうしかないため、図12(B)に示すように、スライス厚の長いセグメント(seg4b1 〜seg4b2 )の当該透過データに対する重みが、スライス厚の短いセグメント(seg1b1 〜seg1b4 )の当該透過データに対する重みに比べて大きくなる。言い換えれば、スライス厚の短いセグメント(seg1b1 〜seg1b4 )の当該透過データに対する重みがスライス厚の長いセグメント(seg4b1 〜seg4b2 )の当該透過データに対する重みに比べて小さくなる。
【0097】
このスライス厚の長さの違いに起因した重みの差異は、例えばスライス厚方向に傾きを有する被検体を撮影する際に、同一被検体であってもスライス厚方向に対する当該被検体の向きに応じて当該重みの差異が強調されたり、あるいは軽減される等ばらついて、出力値が異なることになる。
【0098】
また、上述したスライス厚の長さの違いに起因した重みの差異は、他の素子列においても発生し、しかもその差異の量は異なるため、素子列全体において出力値が異なることになり、透過像に発生するアーチファクト大きな要因となっていた。
【0099】
しかしながら、本構成では、前掲図4に示したように、各セグメントのシンチレータ16a1 〜16a4 のスライス厚を同一サイズに保ちながら不均等スライス厚の検出信号を出力し、この出力信号を束ねて複数スライスのX線透過データを収集しているため、上述したスライス厚の長さの差異によって生じた感度分布の傾き(ばらつき)を解消し、その感度分布のばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0100】
なお、本実施形態では、各セグメントのシンチレータの同一のスライス厚は、基本セグメントのスライス厚(1mm)に対応して設定されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば当該基本セグメントのスライス厚(1mm)を収集されるスライス厚の長さ(本実施形態の場合は8mm)の公約数で割った値(1/2mm、1/4mm、1/8mm)であってもよい。
【0101】
また、分布の影響の大きさに応じて、全体を同一にするのではなく、一部に適用してもよい。
【0102】
(第2実施形態)
本実施形態の不均等ピッチを形成する主検出器11Aの各チャンネルの素子列1A1 〜11A16の内部構造を図13に示す。なお、図13は、第1chの素子列11A1 における図面向かって右側半分の素子列について代表して示しており、その他の素子列についても同等の構造となっている。また、主検出器11Aの構成以外は第1実施形態と略同様の構成であるため、その説明は省略する。
【0103】
本実施形態の第1chの検出素子列11A1 の基本セグメント(seg1A1 〜seg1A8 )は、それぞれ1個ずつのシンチレータ16A1 を有している。そして、各基本セグメント(seg1A1 〜seg1A8 )の各シンチレータ16A1 のX線入射部は、当該基本セグメントのスライス厚方向のスライスピッチ(1mm)に対応したスライス厚の大きさ(長さ)を有している。
【0104】
各シンチレータ16A1 の蛍光出力面側には、接着剤やオプティカルコンパウンド等の接合部材を介して前記蛍光を透過可能な光学フィルタ40A1 が接合されており、この光学フィルタ40Aの蛍光出力面側には前記接合部材を介して光センサ(フォトダイオード)17A1 が当該蛍光を受光可能に接合されている。各フォトダイオード17a1 は、基本セグメントのスライスピッチ(1mm)に対応する図示しないアクティブエリアを有し、シンチレータ16A1 から発生した蛍光を当該アクティブエリアで受光して電気信号に変換し、その電気信号をそれぞれ出力するようになっている。
【0105】
2mmセグメント(seg2A1 〜seg2A4 )は、それぞれシンチレータ16A2 を有しており、当該シンチレータ16A2 はスライス厚方向に沿って配設されている。各2mmセグメント(seg2A1 〜seg2A4 )における各シンチレータ16A2 のX線入射部は、2mmセグメントのスライス厚方向のスライスピッチ(2mm)に対応したスライス厚を有している。
【0106】
各シンチレータ16A2 の蛍光出力面側には、前記接合部材を介して前記蛍光を透過可能な光学フィルタ40Bが接合されており、この光学フィルタ40Bの蛍光出力面側には前記接合部材を介してフォトダイオード17A2 が当該蛍光を受光可能に接合されている。各フォトダイオード17A2 は、2mmセグメントのスライス厚方向のスライスピッチ(2mm)に対応する図示しないアクティブエリアを有し、シンチレータ16A2 から発生した蛍光を当該アクティブエリアで受光して電気信号に変換し、その電気信号をそれぞれ出力するようになっている。
【0107】
4mmセグメント(seg4A1 〜seg4A4 )は、それぞれシンチレータ16A3 を有しており、当該シンチレータ16A3 はスライス厚方向に沿って配設されている。各4mmセグメント(seg4A1 〜seg4A4 )の各シンチレータ16A3 のX線入射部は、4mmセグメントのスライス厚方向のスライスピッチ(4mm)に対応したスライス厚を有している。
【0108】
各シンチレータ16A3 の蛍光出力面側には、前記接合部材を介して前記蛍光を透過可能な光学フィルタ40Cが接合されており、この光学フィルタ40Cの蛍光出力面側には前記接合部材を介してフォトダイオード17A3 が当該蛍光を受光可能に接合されている。各フォトダイオード17A3 は、4mmセグメントのスライスピッチ(4mm)に対応する図示しないアクティブエリアを有し、シンチレータ16a3 から発生した蛍光を当該アクティブエリアで受光して電気信号に変換し、その電気信号をそれぞれ出力するようになっている。
【0109】
8mmセグメント(seg8A1 〜seg8A4 )は、それぞれシンチレータ16A4 を有しており、当該シンチレータ16A4 はスライス厚方向に沿って配設されている。各8mmセグメント(seg8A1 〜seg8A4 )の各シンチレータ16A4 のX線入射部は、8mmセグメントのスライス厚方向のスライスピッチ(8mm)に対応したスライス厚を有している。
【0110】
各シンチレータ16A4 の蛍光出力面側には、前記接合部材を介して前記蛍光を透過可能な光学フィルタ40Dが接合されており、この光学フィルタ40Dの蛍光出力面側には前記接合部材を介してフォトダイオード17A4 が当該蛍光を受光可能に接合されている。各フォトダイオード17A4 は、8mmセグメントのスライスピッチ(8mm)に対応する図示しないアクティブエリアを有し、シンチレータ16a4 から発生した蛍光を当該アクティブエリアで受光して電気信号に変換し、その電気信号をそれぞれ出力するようになっている。
【0111】
そして、基本セグメントにおける光学フィルタ40A,2mmセグメントにおける光学フィルタ40B,4mmセグメントにおける光学フィルタ40C,及び8mmセグメントにおける光学フィルタ40Dは、その透過率がそれぞれ異なっている。
【0112】
すなわち、シンチレータのスライス厚の長さが他のセグメントに比べて相対的に短く光感度(単位大きさ(受光面積)あたりの出力光量)が小さいセグメントには透過率が大きい光学フィルタを配設し、シンチレータのスライス厚の長さが他のセグメントに比べて相対的に長く光感度が大きいセグメントには透過率が小さい光学フィルタを配設しており、そのスライス厚の長さに応じて、最終的な検出感度(当該各セグメントのフォトダイオード17A1 〜17A4 から出力される単位大きさ(スライス厚の長さ)あたりの電気信号)を略同一にするように構成されている。
【0113】
上述した構成によれば、第1実施形態と同様に、各セグメント(基本セグメント、2mmセグメント、4mmセグメント、8mmセグメント)を介して当該セグメントのスライス厚に対応する不均等スライス厚の検出信号を出力し、この出力信号をスイッチ群20を介して束ねて複数スライスのX線透過データとしてDAS21に送ることができる。
【0114】
このとき、本構成によれば、各フォトダイオード17A1 〜17A4 からの出力信号の感度分布を、各セグメント毎に設けられた異なる透過率を有する光学フィルタ40A〜40Dにより各セグメント(基本セグメント,2mmセグメント,4mmセグメント,及び8mmセグメント)毎に均一化しているため、第1実施形態と同様に、スライス厚の長さの差異によって生じた感度分布のばらつきを解消し、その感度分布のばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0115】
なお、本実施形態では、各セグメントのシンチレータとフォトダイオードとの間に光学フィルタをそれぞれ挿設し、その透過率を調整することで感度分布のばらつきを解消しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0116】
例えば、光学フィルタを用いる代わりに、各セグメントのシンチレータとフォトダイオードとを直接接合する際に設けられる接着剤やオプティカルコンパウンド等の接合剤の透過率を、各セグメントの検出感度が均一化するようにそれぞれのセグメントに応じて変化させてもよい。また、光学フィルタとしてNDフィルタ(単にシンチレータからフォトダイオードに達する光量を落とす(エネルギー分布には影響を与えない)ためのフィルタ)を用いることもできる。
【0117】
さらに、光学フィルタの変形として、液晶パネル等の外部からの制御により透過率を変化させることができる光透過部材を各セグメント(のシンチレータとフォトダイオードとの間)に設けてもよい。
【0118】
例えば図14に本変形例の不均等ピッチを形成する主検出器11Bの各チャンネルの素子列1B1 〜11B16の内部構造を示す。なお、図14は、第1chの素子列11B1 における図面向かって右側半分の素子列について代表して示しており、その他の素子列についても同等の構造となっている。
【0119】
本構成は、図13における光学フィルタ40A〜40Dの代わりに外部からの制御(例えば電圧を印加する等)により所望の光透過率に設定可能な光透過部材41A〜41Dを設けている。すなわち、基本セグメント(seg1B1 〜seg1B8 )の各シンチレータ16B1 と各フォトダイオード17B1 との間には透過率ν10を有する光透過部材41Aが挿設され、2mmセグメント(seg2B1 〜seg2B4 )の各シンチレータ16B2 と各フォトダイオード17B2 との間には透過率ν11を有する光透過部材41Bが挿設されている。そして、4mmセグメント(seg4B1 〜seg4B4 )の各シンチレータ16B3 と各フォトダイオード17B3 との間には透過率ν12を有する光透過部材41Cが挿設され、8mmセグメント(seg8B1 〜seg8B4 )の各シンチレータ16B4 と各フォトダイオード17B4 との間には透過率ν13を有する光透過部材41Dが挿設されている。なお、この他の構成は、第1及び第2実施形態と略同様であり、その説明は省略する。
【0120】
上述した素子列11B1 の光透過部材41A〜41Dの各透過率ν10〜ν13は、次のように設定される。すなわち、検出器11Bを組み立てた後、素子列11B1 の各セグメントの感度分布を測定し、当該感度分布が平坦になるように、例えば電圧を印加する等して光透過部材41A〜41Dの各透過率ν10〜ν13を可変制御する。なお、この各透過率の可変制御は、セグメントサイズに応じて変化させることが基本であるが、各素子毎(すなわち、各seg毎)に可変制御することも可能であり、この場合では、同一セグメントの各素子毎の感度ばらつきまで補正することができる。また、各透過率ν10〜ν13を、seg単独の感度分布により制御するだけではなく、被検体Pを透過したX線ビームの厚さ等のスキャン条件や、DAS21のスイッチの束ね方等によって制御することもできる。このように各セグメント(の各seg)に配設される光透過部材の各透過率ν10〜ν13は様々なパラメータにより制御が可能であるが、どのような制御においても、基本的には、束ねて生成されたX線透過データの感度がDAS21の各データ収集素子において均一になるように制御すれはよい。
【0121】
以上述べたように本変形例においても、各セグメント(基本セグメント,2mmセグメント,4mmセグメント,及び8mmセグメント)毎の出力信号の感度分布(あるいはスイッチ群20で束ねられた後の出力信号(X線透過データ))の感度分布は均一化しているため、第1及び第2実施形態と同様に、スライス厚の長さの差異によって生じた感度分布のばらつきを解消し、その感度分布のばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0122】
(第3実施形態)
本実施形態の不均等ピッチを形成する主検出器11Cの各チャンネルの素子列1C1 〜11C16の内部構造を図15に示す。なお、図15は、第1chの素子列11C1 における図面向かって右側半分の素子列について代表して示しており、その他の素子列についても同等の構造となっている。また、主検出器11Cの構成以外は第1実施形態と略同様の構成であるため、その説明は省略する。
【0123】
本実施形態の第1chの検出素子列11C1 において、各セグメント(基本セグメント〜4mmセグメント)の各シンチレータ16C1 〜16C4 及び各フォトダイオード17C1 〜17C4 は、第2実施形態と同様にそれぞれセグメントサイズに対応した不均等ピッチ構造となっている。また、本実施形態においても第1及び第2実施形態と同様に、スイッチ群20を介してフォトダイオード17C1 〜17C4 から出力された不均等スライス厚の検出信号を束ねて複数スライスのX線透過データとしてDAS21に送ることができるようになっている。
【0124】
ところで、各セグメントにおける各フォトダイオードのアクティブエリアの面積は、セグメントのスライス厚の長さに応じて定まっているが、本実施形態では、その各セグメントのアクティブエリアの面積を、当該各セグメントの検出感度をパラメータとして定めている。
【0125】
つまり、第1chの検出素子列11C1 の基本セグメント(seg1C1 〜seg1C8 )のアクティブエリア50A、2mmセグメント(seg2C1 〜seg2C4 )のアクティブエリア50B、4mmセグメント(seg4C1 〜seg4C4 )のアクティブエリア50C、及び8mmセグメント(seg8C1 〜seg8C4 )のアクティブエリア50Dは、最終的な検出感度(当該各セグメントのフォトダイオード17C1 〜17C4 から出力される単位大きさ(スライス厚の長さ)あたりの電気信号)をパラメータとして、当該検出感度が各セグメントにおいて略同一となるように設定されている。
【0126】
例えば、seg8C1 のアクティブエリア50Dは、通常のアクティブエリアにおけるスライス厚方向に沿った両端部が光吸収材料51でカバーされており、この通常のアクティブエリアに対するカバー領域の増減により、アクティブエリア50Dの面積を調整している。なお、その他のsegも同様に構成されている。
【0127】
上述した構成によれば、第1及び第2実施形態と同様に、各セグメント(基本セグメント、2mmセグメント、4mmセグメント、8mmセグメント)を介して当該セグメントのスライス厚に対応する不均等スライス厚の検出信号を出力し、この出力信号をスイッチ群20を介して束ねて複数スライスのX線透過データとしてDAS21に送ることができる。
【0128】
そして、本構成によれば、各シンチレータ16C1 〜16C4 を介して得られた各蛍光信号に含まれるスライス厚の長さの違いに起因した各セグメント毎の感度差は、フォトダイオード17C1 〜17C4 のアクティブエリア50A〜50Dの面積が各セグメント毎の検出感度をパラメータとして設定されているため、そのアクティブエリア面積の違いによる各セグメント毎の受光量の差によって打ち消される。したがって、フォトダイオード17C1 〜17C4 を介して出力された信号の各セグメント毎の感度は、各セグメント(基本セグメント,2mmセグメント,4mmセグメント,及び8mmセグメント)毎に均一化されている。
【0129】
この結果、第1及び第2実施形態と同様に、スライス厚の長さの差異によって生じた感度分布のばらつきを解消し、その感度分布のばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0130】
なお、本構成では、アクティブエリア以外の受光領域を光吸収材料51でカバーして当該アクティブエリアの面積を調整したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えばアクティブエリア以外の受光領域により受光されて発生した電荷が出力信号とならないように、当該アクティブエリア以外の受光領域にGND電極を配設することもできる。
【0131】
また、本構成では、各segのアクティブエリア50A〜50Dをその両端部を光吸収材やGND電極によりカバーすることで当該アクティブエリアの面積を調整したが、アクティブエリアを遮る領域は、当該アクティブエリアのスライス方向両端部に限らず、例えばアクティブエリアのスライス厚方向に沿って飛び石的に設けてもよい。
【0132】
さらに、本構成では、アクティブエリアの面積を調整してセグメント毎の検出感度を均一化したが、本発明はこれに限定されるものではなく、アクティブエリア(pn接合部分)の構造(例えば接合の厚さ、保護膜の厚さ等)を各セグメント毎に変えることにより、各シンチレータ16C1 〜16C4 のスライス厚の長さの違いに起因した感度差を打ち消して均一化を図ることも可能である。
【0133】
(第4実施形態)
本実施形態の不均等ピッチを形成する主検出器11Dの各チャンネルの素子列1D1 〜11D16の内部構造を図16に示す。なお、図16は、第1chの素子列11D1 における図面向かって右側半分の素子列について代表して示しており、その他の素子列についても同等の構造となっている。また、主検出器11Dの構成以外は第1実施形態と略同様の構成であるため、その説明は省略する。
【0134】
本実施形態の第1chの検出素子列11D1 において、各セグメント(基本セグメント〜4mmセグメント)の各シンチレータ16D1 〜16D4 及び各フォトダイオード17D1 〜17D4 は、第2実施形態と同様にそれぞれセグメントサイズに対応した不均等ピッチ構造となっている。また、本実施形態においても第1及び第2実施形態と同様に、スイッチ群20を介してフォトダイオード17D1 〜17D4 から出力された不均等スライス厚の検出信号を束ねて複数スライスのX線透過データとしてDAS21に送ることができるように構成されている。
【0135】
そして本構成によれば、各セグメントのシンチレータ16D1 〜16D4 の製造条件(例えば蛍光体の粉を固める際の温度、圧力や時間等,また、セラミックシンチレータの場合においては、焼結条件)を当該シンチレータ16D1 ,16D2 ,16D3 ,16D4 毎に変えている。
【0136】
上述した各シンチレータ16D1 〜16D4 の製造条件の変化により、当該シンチレータ16D1 ,16D2 ,16D3 ,16D4 それぞれの透明度(透過度)を可変的に設定することができる。したがって、製造条件をパラメータとして、対応するフォトダイオード17D1 〜17D4 の各セグメント毎の出力信号の感度分布が均一化するように、当該各シンチレータ16D1 ,16D2 ,16D3 ,16D4 の透過度を定めることにより、第1〜第3実施形態と同様にシンチレータのスライス厚の長さの差異によって生じた感度分布のばらつきを解消し、その感度分布のばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0137】
なお、本構成では、各シンチレータ16D1 〜16D4 の透過度を変えて感度分布の均一化を図ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば各シンチレータ16D1 〜16D4 自体の発光効率をセグメントサイズ(スライス厚の長さ)毎に変えることにより、シンチレータのスライス厚の長さの差異によって生じた感度分布のばらつきを解消することもできる。上述したシンチレータの発光効率を変える手段として、例えばシンチレータの材料の蛍光体の成分を変えることにより発光感度を変える手段等がある。
【0138】
(第5実施形態)
本実施形態の不均等ピッチを形成する主検出器11Eの各チャンネルの素子列1E1 〜11E16の内部構造を図17に示す。なお、図17は、第1chの素子列11D1 における図面向かって右側半分の素子列について代表して示しており、その他の素子列についても同等の構造となっている。また、主検出器11Dの構成以外は第1実施形態と略同様の構成であるため、その説明は省略する。
【0139】
本実施形態の第1chの検出素子列11E1 において、各セグメント(基本セグメント〜4mmセグメント)の各シンチレータ16E1 〜16E4 及び各フォトダイオード17E1 〜17E4 は、第2実施形態と同様にそれぞれセグメントサイズに対応した不均等ピッチ構造となっている。また、本実施形態においても第1及び第2実施形態と同様に、スイッチ群20を介してフォトダイオード17E1 〜17E4 から出力された不均等スライス厚の検出信号を束ねて複数スライスのX線透過データとしてDAS21に送ることができるように構成されている。
【0140】
そして本構成では、各セグメントのシンチレータ16E1 〜16E4 それぞれのX線入射面、ch.方向端面及びスライス厚方向端面に層状に設けられた光反射材55A〜55Dの反射率rA 〜rD を各セグメントサイズ(スライス厚)毎に変化させている。
【0141】
すなわち、各光反射材55A〜55Dの反射率rA 〜rD が変化すれば、各シンチレータ16E1 〜16E4 を介してフォトダイオード17E1 〜17E4 に達する蛍光の入射効率が変化するため、フォトダイオード17E1 〜17E4 の感度分布が変化することになる。したがって、当該光反射材55A〜55Dの反射率rA 〜rD を、対応するフォトダイオード17E1 〜17E4 の各セグメント毎の出力信号の感度分布が均一化するように設定することにより、第1〜第4実施形態と同様にシンチレータのスライス厚の長さの差異によって生じた感度分布のばらつきを解消し、その感度分布のばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0142】
なお、本構成では、各光反射材55A〜55Dの反射率rA 〜rD を変えて感度分布の均一化を図ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば反射材の材料自体を変えてもよく、また反射材の厚さを変えてもよい。また、各シンチレータ16E1 〜16E4 の表面自体を変えて(鏡面と散乱面等)、フォトダイオード17E1 〜17E4 に入射する蛍光の入射効率を制御してもよい。
【0143】
(第6実施形態)
本実施形態の不均等ピッチを形成する主検出器11Fの各チャンネルの素子列1F1 〜11F16の内部構造を図18に示す。なお、図18は、第1chの素子列11F1 における図面向かって右側半分の素子列について代表して示しており、その他の素子列についても同等の構造となっている。また、主検出器11Fの構成以外は第1実施形態と略同様の構成であるため、その説明は省略する。
【0144】
本実施形態の第1chの検出素子列11F1 において、各セグメント(基本セグメント〜4mmセグメント)の各シンチレータ16F1 〜16F4 及び各フォトダイオード17F1 〜17F4 は、第2実施形態と同様にそれぞれセグメントサイズに対応した不均等ピッチ構造となっている。また、本実施形態においても第1及び第2実施形態と同様に、スイッチ群20を介してフォトダイオード17F1 〜17F4 から出力された不均等スライス厚の検出信号を束ねて複数スライスのX線透過データとしてDAS21に送ることができるように構成されている。
【0145】
そして、本構成では、隣接するセグメント間のセパレータの厚さを変えることにより、各シンチレータの大きさ(スライス方向の厚さ等のX線入射面積)を変化させて上述した各実施形態と同様に検出感度の均一化を図っている。
【0146】
すなわち、基本セグメントの各seg間のセパレータ60Aの厚さをwA 、基本セグメントのseg1F1 と2mmセグメントのseg2F2 との間のセパレータ60Bの厚さをwB 、2mmセグメントのseg間のセパレータ60Cの厚さをwC 、2mmセグメントのseg2F1 と4mmセグメントのseg4F2 との間のセパレータ60Dの厚さをwD 、4mmセグメントのseg間のセパレータ60Eの厚さをwE 、4mmセグメントのseg4F1 と8mmセグメントのseg8F2 との間のセパレータ60Fの厚さをwF 、8mmセグメントのseg間のセパレータ60Gの厚さをwG 、8mmセグメントのseg8F1 の端部のセパレータ60Hの厚さをwH とすると、その各セパレータ60A〜60Hの厚さwA 〜wH が変化すれば、シンチレータ16F1 〜16F4 に対するX線入射効率が変化するため、当該シンチレータ16F1 〜16F4 を介してフォトダイオード17F1 〜17F4 により検出される信号の感度分布が変化することになる。
【0147】
したがって、各セパレータ60A〜60Hの厚さwA 〜wH を、対応するフォトダイオード17F1 〜17F4 の各セグメント毎の出力信号の感度分布が均一化するように設定することにより、第1〜第5実施形態と同様に、スライス厚の長さの差異によって生じた感度分布のばらつきを解消し、その感度分布のばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0148】
なお、本構成では、セグメント間(セグメント間で隣接するシンチレータ間)のセパレータの厚さを調整してシンチレータに入射するX線量を変化させることにより検出感度を均一化したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば各シンチレータ16F1 〜16F4 X線入射面のX線管球側に、X線透過率を変化可能なX線フィルタを設けて、当該各シンチレータ16F1 〜16F4 に対するX線入射量のみを当該X線透過率の可変制御により調整して検出感度を均一化させてもよい。
【0149】
(第7実施形態)
本実施形態の不均等ピッチを形成する主検出器11Gの各チャンネルの素子列1C1 〜11C16の内部構造を図19に示す。なお、図19は、第1chの素子列11G1 における図面向かって右側半分の素子列について代表して示しており、その他の素子列についても同等の構造となっている。また、主検出器11Gの構成以外は第1実施形態と略同様の構成であるため、その説明は省略する。
【0150】
本実施形態の第1chの検出素子列11G1 において、各セグメント(基本セグメント〜4mmセグメント)の各シンチレータ16G1 〜16G4 及び各フォトダイオード17G1 〜17G4 は、第2実施形態と同様にそれぞれセグメントサイズに対応した不均等ピッチ構造となっている。また、本実施形態においても第1及び第2実施形態と同様に、スイッチ群20を介してフォトダイオード17G1 〜17G4 から出力された不均等スライス厚の検出信号を束ねて複数スライスのX線透過データとしてDAS21に送ることができるように構成されている。
【0151】
そして本構成によれば、各セグメントとスイッチ群20との間に当該各セグメントの各segの感度調整用のアンプ回路群70を設けている。
【0152】
すなわち、基本セグメントの各seg(seg1G1 〜seg1G8 )とこの各segに接続されるスイッチ群20との間に感度調整用のアンプ70Aをそれぞれ設けている。同様に、2mmセグメントの各seg(seg2G1 〜seg2G4 )とこの各segに接続されるスイッチ群20との間に感度調整用のアンプ70Bをそれぞれ設けている。そして、4mmセグメントの各seg(seg4G1 〜seg4G4 )とこの各segに接続されるスイッチ群20との間に感度調整用のアンプ70Cをそれぞれ設けており、さらに、8mmセグメントの各seg(seg8G1 〜seg8G4 )とこの各segに接続されるスイッチ群20との間に感度調整用のアンプ70Dをそれぞれ設けている。
【0153】
このように構成すれば、各セグメント(基本セグメント、2mmセグメント、4mmセグメント、8mmセグメント)毎に対応するアンプ70A〜70Dを調整して、各セグメント(基本セグメント,2mmセグメント,4mmセグメント,及び8mmセグメント)毎の出力信号の感度分布を調整することができる。また、各セグメント毎ではなく各素子毎(すなわち、各seg毎)に当該各segの検出感度を可変制御することも可能であり、この場合では、同一セグメントの各素子毎の感度ばらつきまで補正することができる。この場合、seg単独の感度分布により感度制御するだけではなく、被検体Pを透過したX線ビームの厚さ等のスキャン条件や、DAS21のスイッチの束ね方等によって制御することもできる。このように各セグメントの各segとスイッチ群との間に配設される感度調整アンプは様々なパラメータにより制御が可能であるが、どのような制御においても、基本的には、束ねて生成されたX線透過データの感度がDAS21の各データ収集素子において均一になるように制御すればよい。
【0154】
以上述べたように本実施形態においても、各セグメント(基本セグメント,2mmセグメント,4mmセグメント,及び8mmセグメント)毎の出力信号の感度分布(あるいはスイッチ群20で束ねられた後の出力信号(X線透過データ))の感度分布を均一化しているため、第1〜第6実施形態と同様に、スライス厚の長さの差異によって生じた感度分布のばらつきを解消し、その感度分布のばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0155】
ところで、第1〜第7実施形態においては、各チャンネルあたり1mm〜8mmのセグメントを合計20セグメント配列した主検出器11a、11A〜11Gで得られたX線透過データを8スライス分のDAS21で投影データとして収集する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0156】
例えば、スイッチ群20で束ねた後のスライス厚を基本スライスに対して2k 倍(1倍、2倍、4倍、8倍)と広げていくためには、DAS21は、各チャンネルの検出素子列あたり「4×nスライス分(n:自然数)」のデータ収集素子数を備えることが望ましい。このときの主検出器11の各検出素子列のセグメントは、中央に基本セグメントを4×nセグメント配列し、その外側に基本セグメントの2倍のサイズのセグメントを片側にnセグメントずつ合計2×nセグメント配列し、さらにその外側にその2倍(基本セグメントの4倍)のサイズのセグメントを片側にnセグメントずつ合計2×nセグメントずつ配列していく構成等が考えられる。
【0157】
(第8実施形態)
上述した各実施形態では、不均等スライス厚の検出信号を生成するために、主検出器(2次元検出器)の各chの素子列の各素子のseg方向のスライス厚(スライスピッチ)を中央の素子から端部の素子に向けてピッチが広がるように不均等に形成しているが、本実施形態においては、主検出器(2次元検出器)の各chの素子列の各素子のseg方向のスライス厚(スライスピッチ)を均等に形成した構成において、前述した不均等スライス厚の検出信号を生成する構成となっている。
【0158】
本構成の主検出器11Hの内部構成を図20に示す。なお、図20は、第1chの素子列11H1 における図面向かって右側半分の素子列について代表して示しており、その他の素子列についても同等の構造となっている。また、主検出器11Hの構成以外は第1実施形態と略同様の構成であるため、その説明は省略する。
【0159】
主検出器11Hの第1chの素子列11H1 のスライス厚方向に配列された各seg(基本スライス厚の検出信号生成用の基本セグメント(seg1H1 〜seg1H8 )、2mmスライス厚の検出信号生成用の2mmセグメント(seg2H1 〜seg2H4 )、4mmスライス厚の検出信号生成用の4mmセグメント(seg4H1 〜seg4H4 )、8mmスライス厚生成用の8mmセグメント(seg8H1 〜seg8H4 ))は、いずれも基本セグメントのスライス厚(最小スライス厚:1mm)に対応する均等のスライス厚を有する素子として構成されている。
【0160】
すなわち、seg1H1 〜seg1H8 のシンチレータ80H1のスライス厚(スライスピッチ)及びこのシンチレータ80H1の蛍光出力面側に接合されるフォトダイオード81H1のアクティブエリアは、全て基本セグメントのスライス厚(1mm)に形成されており、その他のseg2H1 〜seg2H4 のシンチレータ80H2のスライス厚及びフォトダイオード81H2のアクティブエリア,seg4H1 〜seg4H4 のシンチレータ80H3のスライス厚及びフォトダイオード81H3のアクティブエリア,及びseg8H1 〜seg8H4 のシンチレータ80H4のスライス厚及びフォトダイオード81H4のアクティブエリアも、全て基本セグメントのスライス厚(1mm)に形成されている。
【0161】
そして、本構成によれば、第1chの素子列11H1 は、各フォトダイオード81H1〜81H4のアクティブエリアにより検出された均等スライス厚(1mm)の検出データを束ねて不均等スライス厚の検出信号としてスイッチ群20に送るためのデータ束ね用配線部82を有している。
【0162】
すなわち、基本セグメント(seg1H1 〜seg1H8 )の各フォトダイオード81H1のアクティブエリアは、それぞれ配線82Aを介してスイッチ群20に接続されており、そのフォトダイオード81H1の検出信号は、配線82Aを介して1mmスライス厚の検出信号として当該スイッチ群20に送られるように構成されている。
【0163】
また、2mmセグメント(seg2H1 〜seg2H4 )の内、例えばseg2H1 のフォトダイオード81H2A1(図では81A1と略記する)及び81H2A2(図では81A2と略記する)のアクティブエリアは、配線82Bを介して束ねられてスイッチ群20に接続されており、そのフォトダイオード81H2A1及び82H2A2の検出信号は、前記束ねにより2mmスライス厚の検出信号として当該スイッチ群20に送られるようになっている。なお、他の2mmセグメントも同様に構成されている。
【0164】
さらに、4mmセグメント(seg4H1 〜seg4H4 )の内、例えばseg4H1 のフォトダイオード81H3A1(図では81B1と略記する)〜81H3A4(図では81B4と略記する)のアクティブエリアは、それぞれ配線82Cを介して束ねられてスイッチ群20に接続されており、そのフォトダイオード81H3A1〜81H3A4の検出信号は、前記束ねにより4mmスライス厚の検出信号として当該スイッチ群20に送られるようになっている。なお、他の4mmセグメントも同様に構成されている。
【0165】
そして、8mmセグメント(seg8H1 〜seg8H4 )の内、例えばseg8H1 のフォトダイオード81H4A1(図では81C1と略記する)〜81H4A8(図では81C8と略記する)のアクティブエリアは、それぞれ配線82Cを介して束ねられてスイッチ群20に接続されており、そのフォトダイオード81H4A1〜81H4A8の検出信号は、前記束ねにより8mmスライス厚の検出信号として当該スイッチ群20に送られるようになっている。なお、他の8mmセグメントも同様に構成されている。
【0166】
本構成によれば、各セグメント(基本セグメント、2mmセグメント、4mmセグメント、8mmセグメント)を介して出力された基本セグメントのスライス厚に対応する均等スライス厚の検出信号は、データ束ね用配線部82を介して各セグメントのスライス厚に対応する不均等スライス厚の検出信号としてスイッチ群20に送られ、当該スイッチ群20を介してさらに束ねられて複数スライスのX線透過データとしてDAS21に送られるようになっている。
【0167】
すなわち、本構成によれば、同一サイズ(基本セグメントと同一のスライス厚)のシンチレータ80H1 〜80H4 ,基本セグメントと同一スライス厚のアクティブエリアを有するフォトダイオード81H1 〜81H4 ,及びデータ束ね用配線部82を介して入射X線を不均等スライス厚の検出信号に変換して出力することができる。したがって、各セグメント(シンチレータ、フォトダイオードのアクティブエリア)のスライス厚を同一サイズに保ちながら不均等スライス厚の検出信号を出力することができ、この結果、第1〜第7実施形態と同様に、スライス厚の長さの差異によって生じた感度分布のばらつきを解消し、その感度分布のばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0168】
(第9実施形態)
本実施形態も第8実施形態の構成と同様に、主検出器(2次元検出器)の各chの素子列の各素子のseg方向のスライス厚(スライスピッチ)を均等に形成した構成において、前述した不均等スライス厚の検出信号を生成する構成となっている。
【0169】
本構成の主検出器11Iの内部構成を図21に示す。なお、図21は、第1chの素子列11I1 における図面向かって右側半分の素子列について代表して示しており、その他の素子列についても同等の構造となっている。
【0170】
主検出器11I1 のスライス厚方向に配列された各seg(基本セグメント(seg1I1 〜seg1I8 )、2mmセグメント(seg2I1 〜seg2I4 )、4mmセグメント(seg4I1 〜seg4I4 )、8mmセグメント(seg8I1 〜seg8I4 ))は、第8実施形態と同様に、いずれも基本セグメントのスライス厚(最小スライス厚:1mm)に対応する均等のスライス厚を有する素子として構成されている。
【0171】
すなわち、seg1I1 〜seg1I8 のシンチレータ80I1のスライス厚及びフォトダイオード81I1のアクティブエリア,seg2I1 〜seg2I4 のシンチレータ80I2のスライス厚及びフォトダイオード81I2のアクティブエリア,seg4I1 〜seg4I4 のシンチレータ80I3のスライス厚及びフォトダイオード81I3のアクティブエリア,及びseg8I1 〜seg8I4 のシンチレータ80I4のスライス厚及びフォトダイオード81I4のアクティブエリアは、全て基本セグメントのスライス厚(1mm)に形成されている。
【0172】
そして本構成によれば、各フォトダイオード81I1〜81I4のアクティブエリアにより検出された均等スライス厚(1mm)の検出データを束ねて不均等スライス厚の検出信号としてスイッチ群(第1のスイッチ群)20Aに送るための第2のスイッチ群85を設けている。
【0173】
すなわち、基本セグメント(seg1I1 〜seg1I8 )の各フォトダイオード81I1から出力された検出信号は、第2のスイッチ群85を介して1mmスライス厚の検出信号S1として当該第1のスイッチ群20Aに送られるように構成されている。
【0174】
また、2mmセグメント(seg2I1 〜seg2I4 )の内、例えばseg2I1 のフォトダイオード81I2,81I2から出力された検出信号は、第2のスイッチ群85を介して束ねられて2mmスライス厚の検出信号S2として第1のスイッチ群20Aに送られるようになっている。なお、他の2mmセグメントも同様に構成されている。
【0175】
さらに、4mmセグメント(seg4I1 〜seg4I4 )の内、例えばseg4I1 の4個のフォトダイオード81I3…81I3から出力された検出信号は、それぞれ第2のスイッチ群85を介して束ねられて4mmスライス厚の検出信号S4として第1のスイッチ群20Aに送られるようになっている。なお、他の4mmセグメントも同様に構成されている。
【0176】
そして、8mmセグメント(seg8I1 〜seg8I4 )の内、例えばseg8I1 の8個のフォトダイオード81I4…81I4から出力された検出信号は、第2のスイッチ群85を介して束ねられて8mmスライス厚の検出信号S8として第1のスイッチ群20Aに送られるようになっている。なお、他の8mmセグメントも同様に構成されている。
【0177】
本構成によれば、各セグメント(基本セグメント、2mmセグメント、4mmセグメント、8mmセグメント)を介して出力された基本セグメントのスライス厚に対応する均等スライス厚の検出信号は、第2のスイッチ群85を介して束ねられて各セグメントのスライス厚に対応する不均等スライス厚の検出信号S1,S2,S4,S8として第1のスイッチ群20Aに送られ、当該第1のスイッチ群20Aを介してさらに束ねられて複数スライスのX線透過データとしてDAS21に送られるようになっている。なお、主検出器11H及び第2のスイッチ群85以外の構成は第1実施形態と略同様の構成であるため、その説明は省略する。
【0178】
すなわち、本構成によれば、同一サイズ(基本セグメントと同一のスライス厚)のシンチレータ80I1 〜80I4 ,基本セグメントと同一スライス厚のアクティブエリアを有するフォトダイオード81I1 〜81I4 ,及び第2のスイッチ群85を介して入射X線を不均等スライス厚の検出信号に変換して出力することができる。したがって、各セグメント(シンチレータ、フォトダイオードのアクティブエリア)のスライス厚を同一サイズに保ちながら不均等スライス厚の検出信号を出力することができる。この結果、第1〜第8実施形態と同様に、スライス厚の長さの差異によって生じた感度分布のばらつきを解消し、その感度分布のばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。
【0179】
なお、本構成では、主検出器11IとDAS21に対するデータ出力用の第1のスイッチ群20Aとの間に第2のスイッチ群85を設けているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図22に示すように、第1のスイッチ群20と第2のスイッチ群85をまとめた新たなスイッチ群90を設けてもよい。
【0180】
ところで、第8及び第9実施形態では、各チャンネルあたり合計20セグメント配列した主検出器11Iで得られたX線透過データを8スライス分のDAS21で投影データとして収集する例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0181】
例えば、スイッチ群20(第1のスイッチ群20A、スイッチ群90)で束ねた後のスライス厚を基本スライスに対して2k 倍(1倍、2倍、4倍、8倍)と広げていくためには、DAS21は、各チャンネルの検出素子列あたり「4×nスライス分(n:自然数)」のデータ収集素子数を備えることが望ましい。このときの主検出器11の各検出素子列のセグメントは、中央に基本セグメントを4×nセグメント,その外側に基本セグメントと同一のスライス厚の2mmセグメントを片側に2×nセグメントずつ合計4×nセグメント配列し、さらにその外側に基本セグメントと同一のスライス厚の4mmセグメントを片側に4×nセグメントずつ合計8×nセグメント配列していく構成等が考えられる。
【0182】
なお、上述した各実施形態では、主検出器11として、シンチレータ及びフォトダイオード等の光センサ(光電変換器)を有するシンチレーション検出器を用いていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、X線が入射されて当該X線を光信号や直接電気信号に変換する検出器であって、当該検出器の各検出素子の検出感度が例えば当該検出素子のスライス厚方向の長さの違い等の原因でばらついているよう検出器であればよい。
【0183】
【発明の効果】
以上述べたように本発明のX線CTスキャナによれば、感度調整された複数の不均等スライス厚の検出信号の内の一部を所望のスライス条件に応じて束ねて(選択して)前記スライス方向に対応するデータ収集素子の内の所定のデータ収集素子に出力することができる。すなわち、前記複数の不均等スライス厚の検出信号を自在に選択して当該データ収集素子に出力することにより、撮影領域をワイド化することも可能であるし、高分解能化することも可能である。そして、本発明によれば、上述した撮影領域のワイド化及び高分解能化を共に実現しながら、且つその両方の実現に必要な複数の不均等スライス厚の検出信号を束ねる際に発生する感度ばらつきを補正することができるため、当該感度ばらつきに起因したアーチファクトを抑制することができる。この結果、X線CTスキャナの撮像X線画像(高分解能CT画像、ワイドな撮像範囲のCT画像)の画質を高めることができ、当該CTスキャナの診断性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるX線CTスキャナの概略構成を示すブロック図。
【図2】主検出器(2次元検出器)の構成を示す図。
【図3】最小スライス厚が1mm、全体のセグメント数が20個の場合の検出器列の構成を示す図。
【図4】主検出器の第1chの素子列の内部構造を示す図。
【図5】主検出器、スイッチ群、データ収集装置の概略構成を示す斜視図。
【図6】8スライス分のDASでデータ収集する際のスイッチ群の構成の一例を示す図。
【図7】同一ピッチで8スライスのデータを収集する際のデータの束ね方を示すものであり、(A)は1mm×8スライス、(B)は2mm×8スライスを示す図。
【図8】同一ピッチで8スライスのデータを収集する際のデータの束ね方を示すものであり、(A)は4mm×8スライス、(B)は8mm×8スライスを示す図。
【図9】不均等なスライス厚で構成された検出器の素子列の構成を示す図。
【図10】(A)は図9に示した素子列の各セグメントの感度分布を示す図、(B)は各セグメント毎の平均感度を示す図。
【図11】図9に示した素子列を束ねて16mm−sliceのデータを生成した場合を示す概念図。
【図12】(A)は、異なるスライス厚の検出信号を束ねて生成された16mm−sliceのデータ感度分布と同一のスライス厚の検出信号を束ねて生成された16mm−sliceのデータの感度分布とを示す図、(B)は、その束ねた感度分布の平均値を示す図。
【図13】第2実施形態に係わる主検出器の第1chの素子列の内部構造を示す図。
【図14】第2実施形態の変形例に係わる主検出器の第1chの素子列の内部構造を示す図。
【図15】第3実施形態に係わる主検出器の第1chの素子列の内部構造を示す図。
【図16】第4実施形態に係わる変形例の主検出器の第1chの素子列の内部構造を示す図。
【図17】第5実施形態に係わる主検出器の第1chの素子列の内部構造を示す図。
【図18】第6実施形態に係わる変形例の主検出器の第1chの素子列の内部構造を示す図。
【図19】第7実施形態に係わる主検出器の第1chの素子列の内部構造を示す図。
【図20】第8実施形態に係わる主検出器の第1chの素子列の内部構造を示す図。
【図21】第9実施形態に係わる主検出器の第1chの素子列の内部構造及びその素子列と第1のスイッチ群との間に設けられた第2のスイッチ群を示す図。
【図22】第9実施形態の変形例に係わる主検出器の第1chの素子列の内部構造及びその第1chの素子列とDASとの間に設けられたスイッチ群を示す図。
【図23】シンチレータエッジでの感度分布を示す図。
【符号の説明】
1 X線CTスキャナ
2 寝台
3 ガントリー
4 システム部
10 X線管球
11 主検出器
11a1、11A1〜11I1 第1チャンネルの検出素子列
12 ガントリー駆動部
13 スリット
14 ビームトリマ
14a、14b X線遮蔽板
15 高電圧発生装置
16a1,16A1〜16G1 基本セグメントのシンチレータ
16a2,16A2〜16G2 2mmセグメントのシンチレータ
16a3,16A3〜16G3 4mmセグメントのシンチレータ
16a4,16A4〜16G4 8mmセグメントのシンチレータ
17a1,17A1〜17G1 基本セグメントのフォトダイオード(光センサ)
17a2,17A2〜17G2 2mmセグメントのフォトダイオード(光センサ)
17a3,17A3〜17G3 4mmセグメントのフォトダイオード(光センサ)
17a4,17A4〜17G4 8mmセグメントのフォトダイオード(光センサ)
20 スイッチ群
21 データ収集装置(DAS)
25 ホストコントローラ
26 データ処理装置
27 記憶装置
28 再構成装置
29 表示装置
30 入力装置
31 補助記憶装置
40A〜40D 光学フィルタ
41A〜41D光透過部材
50A〜50D アクティブエリア
51 光吸収材料
60A〜60H セパレータ
70 アンプ回路群
70A〜70D アンプ
80H1〜80H4 シンチレータ
81H1〜81H4 フォトダイオード
82 データ束ね用配線部
82A〜82D 配線
80I1〜80I4 シンチレータ
81I1〜81I4 フォトダイオード
85 第2のスイッチ群
90 スイッチ群
seg1a1〜seg1a8、seg2a1〜seg2a4、seg4a1〜seg4a4、seg8a1〜seg8a4 検出素子列11a1(11A1〜11G1)の各セグメント
DAS−1a1〜DAS−8a1 検出素子列11a1に対応するデータ収集素子
S11〜S20G スイッチ群20の各スイッチ

Claims (1)

  1. 被検体を透過したX線を検出する検出器を備え、この検出器を用いて収集したデータに基づいて被検体のX線画像を再構成するX線CTスキャナにおいて、
    前記検出器は、
    X線を吸収し、そのX線吸収によって発生した蛍光を出力するものであり、感度のバラツキが小さくなるようにスライス厚方向に沿って同一のスライス厚で構成されたシンチレータと、
    前記蛍光を電気信号に変換するものであり、前記スライス厚方向及びチャンネル方向に沿って2次元的に配列され、スライス厚方向のスライス厚が不均等で、且つ、中央が最小のスライス厚を有するように構成された複数のX線検出素子とを有し、前記シンチレータは前記X線検出素子の最小スライス厚に対応したスライス厚を有することを特徴とするX線CTスキャナ。
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