JP3827606B2 - ボイスメールシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外部から着信があった場合に、メッセージを送信するボイスメールシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電話システムの利用形態として、複数の内線電話機を収容すると共に前記各電話機を外線に接続制御するボタン電話システム(例えば、特開2001−326738号公報、特開2001−333190号公報、特開平5−304690号公報参照)や、音声で伝言を預かるようにしたボイスメールシステム(例えば、特開2001−274894号公報、特開2001−333195号公報、特開平11−122352号公報参照)、発信者番号を利用した認証システム(例えば、特開2000−49947号公報、特開2001−274907号公報参照)等がある。
【0003】
従来のボタン電話システムでは、ボタン電話システム外部からボイスメールメッセージを聴取しようとした場合、発呼者が所有するメールボックスのメッセージを、発信者番号情報により認証を行ない、メールボックス番号の入力やパスワードの入力をしないで、聴取する手段は知られている。
例えば、特開2001−333190号公報には、ボタン電話システム外部からボイスメールメッセージを聴取しようとした場合、発呼者が所有するメールボックスのメッセージを、発信者番号情報により認証を行ない、メールボックス番号の入力やパスワードの入力をしないで聴取するように構成した発明が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公開特許公報に記載された発明では、メッセージが無い場合でも着信に応答するため、ボタン電話システム外の電話機から、ボタン電話システムのメールボックスのメッセージを聴取しようとすると、通話料金がかかるという問題がある。
【0005】
本発明は、メールボックスにメッセージが無い場合は、通話料金の課金が生じないで、メッセージが無いことを知り得るようにすることを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、電話番号と前記電話番号に対するメッセージ有無の情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、電話回線を介して着信時に受信した発信者番号が前記記憶手段に記憶した電話番号に一致するとき、前記電話番号に対応付けられたメッセージの有無を判断するメッセージ有無判断手段と、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信に対する接続処理を拒否する接続処理手段とを備えて成ることを特徴とするボイスメールシステムが提供される。接続処理手段は、電話番号に対応付けられたメッセージが無いとメッセージ有無判断手段が判断したとき、着信に対する接続処理を拒否する。
【0007】
ここで、前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信から所定時間経過後に、前記電話回線に接続拒否を通知するように構成してもよい。
また、所定の切断時間を予め記憶する切断時間記憶手段を備え、前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信から前記切断時間経過後に、前記電話回線に接続拒否を通知するように構成してもよい。
【0008】
また、前記接続拒否の通知は、回線ビジーの通知であるように構成してもよい。
また、前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信に対する接続処理を拒否し、更に、前記着信拒否後所定時間内に再度同一発信者番号から着信があった場合は応答するように構成してもよい。
また、前記接続処理手段は、同一の発信者番号から着信があるたびにクリアされると共に着信からの経過時間を計時する計時手段を備え、前記計時手段による計時時間が前記所定時間になる前に再度同一発信者番号から着信があった場合は応答するように構成してもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るボイスメールシステムのブロック図で、ボタン電話システムの例を示している。
図1において、ボタン電話システムは、ボタン電話主装置101、内線電話機102を有している。ボタン電話主装置101は、複数の内線電話機を収容すると共に、前記各内線電話機を外線(本実施の形態ではISDN回線網103)に接続制御する機能を有しているが、図1では1台の内線電話機102のみを示している。
【0010】
ボタン電話主装置101は、ISDN回線網103に接続された回線インターフェイス部2、内線電話機102に接続された内線電話インターフェイス部3、メッセージを蓄積するメッセージ蓄積部4、外線電話番号を蓄積する外線番号登録メモリ5、着信時から接続拒否を行なうまでの時間を記憶する切断時間メモリ6、時間を計時する時計部7、着信応答時に応答ガイダンスを送出する応答ガイダンス送出部8、及び、各種制御を行なう制御部1を有している。
内線電話機102は、音声を入力するハンドセット9とダイヤル及び各種情報を入力するためのダイヤルボタン10と、外線番号を登録する外線番号登録ボタン11と、メッセージを登録する録音ボタン12を有する。
尚、制御部1はメッセージ有無判断手段、接続処理手段を構成し、メッセージ蓄積部4、外線番号登録メモリ及び切断時間記憶手段としての切断時間メモリ5は記憶手段を構成している。
【0011】
図2は、メッセージ蓄積部4の記憶内容を示すテーブルである。図2において、メッセージ蓄積部4は、メールボックス番号毎に、メッセージ聴取時に認証を行うためのパスワードと、蓄積しているメッセージ件数と、蓄積しているメッセージを関連付けて蓄積する。前記メールボックス番号は、メールボックスの所有者に割り当てる番号である。メールボックス所有者は、電話機からメールボックス番号とパスワードを入力することにより、該メールボックスに蓄積されたメッセージ件数やメッセージ自体を聴取することができる。
【0012】
図3は、外線番号登録メモリ5の記憶内容を示すテーブルである。図3において、外線番号登録メモリ5は、登録された電話番号毎に、メールボックス番号を関連付けて蓄積する。前記電話番号として、メールボックス所有者の携帯電話番号や自宅の電話番号を登録する。外線番号とメールボックス番号を対応付けることで、着信時に、発信者番号情報から、メールボックス番号を取得することができる。
図4は、ボタン電話主装置101が着信を受けた時の処理を示すフローチャートである。
【0013】
以下、本発明の実施の形態に係るボイスメールシステムについて、ISDN回線網を通してボタン電話システム外部からボイスメールメッセージを聴取する時の動作に関して、図1〜図4を用いて説明する。
外部の電話機からISDN回線網103を介してボイスメール聴取専用の回線に着信が入ると(図4のステップS1)、制御部1は、ISDN網103から通知された発信元の電話番号(発信者番号)を取得し(ステップS2)、前記発信者番号が外線番号登録メモリ5に予め登録された外線電話番号(登録電話番号)と一致するかを確認する(ステップS3)。
【0014】
制御部1は、着信した外線電話の発信者番号と外線番号登録メモリ5に予め登録された外線電話番号とが一致すると判断した場合、外線番号登録メモリ5から、外線電話番号に対応したメールボックス番号を取得し(ステップS4)、メッセージ蓄積部4から、取得したメールボックス番号に対応したメッセージ件数を確認する(ステップS5)。
制御部1は、前記メールボックス番号に対応付けて記憶したメッセージ件数が0件の場合、時計部7で、着信を切断するまでの時間の計時動作(切断タイマカウント)を開始しする(ステップS6)。
【0015】
時計部7で計時した時間が、切断時間メモリ6に予め登録されている所定時間(切断時間)に達すると(ステップS7)、制御部1は、ISDN回線網103に対して接続拒否を通知し、発呼者にビジーを聞かせ、発呼者が所有しているメールボックスにメッセージが無いことを知らせる(ステップS8)。
例えば、発信者番号情報が、図3の外線番号登録メモリ5に登録されている電話番号“09023456789”と一致した場合(ステップS3)、対応付けされたメールボックス番号“2”を取得する(ステップS4)。
【0016】
図2のメッセージ蓄積部4のメールボックス番号“2”に対応付けされたメッセージ件数を確認すると、メッセージ件数0件であるため、時計部7で切断までの計時動作を開始する。切断時間メモリ6には、予め切断までの時間(切断時間)、例えば“5秒”が登録されている。時計部7が計時動作を開始して前記切断時間(5秒)が経過すると、制御部1は、ISDN回線網103に対し、接続拒否を通知する。
【0017】
発呼者には、着信時から5秒間だけ呼出音を聞かせ、着信から5秒以降はビジーを聞かせることになる。ここで、着信と同時にビジーにさせず、呼出音を聞かせる目的は、回線が使用中であることを意味するビジーと、メッセージが無いことを意味するビジーを区別させるためである。
また、制御部1は、ISDN回線網103からの発信者番号情報が、外線番号登録メモリ5に登録された電話番号と一致し、電話番号に対応したメッセージ件数が1件以上ある場合(ステップS5)、ISDN回線網103に対し通話接続を通知し(ステップS9)、図2のメールボックス番号に対応したメッセージを送出し、発呼者に聴取させる(ステップS14)。
【0018】
メールボックスの認証は、発信者番号情報によって行ない、発呼者がメールボックス番号とパスワードの入力を行なう必要はない。その後、発呼者は、メッセージを他のメールボックスへ残したりする等のメッセージ操作が可能になる(ステップS15)。
【0019】
例えば、発信者番号情報が、図3に登録されている“07012345678”と一致した場合、対応付けされたメールボックス番号“3”を取得する。メールボックス番号“3”を取得した時点で、メールボックスへの認証は、発信者番号情報によって行なわれたことになる。図2のメッセージ蓄積部4のメールボックス番号“3”に対応付けされたメッセージ件数を確認すると、メッセージ件数2件であるため、ISDN回線網103に対し通話接続を通知し、メールボックス番号“3”に蓄積しているメッセージ2及びメッセージ3をISDN回線網103に送出する。発呼者が所有するメールボックスにメッセージがある場合のみ通話接続し、メールボックス番号とパスワードの入力を行なわなくても、メッセージを聴取することができる。メッセージ聴取後、他のメールボックスにメッセージを残したりすることができる。
【0020】
また、制御部1は、ISDN回線網103からの発信者番号情報が、外線番号登録メモリ5に登録された電話番号と一致しない場合または発信者番号が非通知の場合は着信に応答し(ステップS10)、応答ガイダンス送出部8から応答ガイダンスを送出し、発呼側にメールボックス番号とパスワード入力を要求する(ステップS11)。発呼側がメールボックス番号とパスワードを入力し(ステップS12)、入力されたメールボックス番号とパスワードが、メッセージ蓄積部4のメールボックス番号とパスワードと一致するか確認し認証を行ない(ステップS13)、認証できた場合は、メールボックスに対応したメッセージを送出し、発呼者に聴取させる(ステップS14)。その後、メッセージ操作をおこなうことができる(ステップS15)。
【0021】
例えば、発信者番号情報が非通知の場合、着信に応答し、ボイスメール番号とパスワード入力を要求するガイダンスを流す。発呼者がメールボックス番号“1”とパスワード“123456”を入力した場合、図2のメッセージ蓄積部4からメールボックス番号とパスワードが一致するか確認する。一致した場合は、メールボックス“1”に対応付けされて蓄積したメッセージ1を流し、発呼者が聴き取りしたいメールボックスのメッセージを聴き取ることができる。メッセージ聴取後、他のメールボックスにメッセージを残したりすることができる。
【0022】
次に、図5を参照して、外線番号登録方法を説明する。図5は、図1に示した実施の形態において、外線番号登録メモリ5に外線番号を登録するための外線番号登録処理のフローチャートである。
内線電話機102の外線番号登録ボタン11を押下すると内線電話機102は外線番号登録モードになり(ステップS20)、この登録モードの状態で内線電話機102のダイヤルボタン10を押下することにより、登録する外線電話番号を入力する(ステップS21)。
【0023】
外線電話番号入力中に所定ボタン(本実施の形態ではダイヤルボタン10の“#”ボタン)を操作するとメールボックス番号の入力モードになる(ステップS22)。内線電話機102のダイヤルボタン10を押下し、メールボックス番号を入力する(ステップS23)。尚、メールボックス番号に0を入力した場合は、外線番号登録メモリ5に登録した外線電話番号とメールボックスをクリアする。
【0024】
次に、内線電話機102の外線番号登録ボタン11を押下すると(ステップS24)、制御部1は、ダイヤルボタン10で入力された外線電話番号が、外線番号登録メモリ5に登録してある外線電話番号と一致するか確認し(ステップS25)、一致した場合、ステップS23で入力したメールボックス番号が所定の番号(本実施の形態では0)であるか確認し(ステップS26)、0でない場合は、外線番号登録メモリ5のメールボックス番号を上書きし、メールボックス番号の更新を行なう(ステップS27)。
【0025】
また、制御部1は、ステップS23で入力したメールボックス番号が0の場合、一致した外線番号登録メモリ5に登録してある外線電話番号とメールボックス番号を未登録に変更し、外線番号登録メモリ5のクリアを行なう(ステップS28)。
ステップS25で、外線番号登録メモリ5に登録してある外線電話番号と一致しなかった場合は、ステップS23で入力したメールボックス番号が前記所定番号”0”であるか確認し(ステップS29)、0でない場合は、外線番号登録メモリ5の外線電話番号が未登録である外線電話番号部に、ステップS21で入力した外線電話番号とステップS23で入力したメールボックス番号を登録する(ステップS30)。また、ステップS29で、メールボックス番号が所定番号(本実施の形態では0)の場合、不正入力と判断して、処理を終了する。
【0026】
次に、図1を参照して、ボイスメールメッセージを録音する方法を説明する。内線電話機102が録音ボタン12を押下すると、以後の通話は録音状態になる。通話は、ハンドセット9を上げた状態を意味し、外線通話、内線通話、及び通話の相手が無い場合では、内線電話機102のハンドセット9からの音声を録音する。録音中にダイヤルボタン10からメールボックス番号を入力すると、通話内容はメッセージ蓄積部4の該当するメールボックス番号のメッセージデータ部にメッセージとして蓄積される。通話の終了や録音ボタン12の押下により録音は終了し、メッセージ蓄積部4の該当するメールボックス番号のメッセージ件数をカウントアップする。
【0027】
以上述べたように、本第1の実施の形態に係るボイスメールシステムは、ボイスメールシステム外部の電話番号とメールボックスを対応付けることで、ボタン電話システムのボイスメール聴取用回線に着信があった時、発信者番号情報からメールボックスのメッセージ件数を確認し、メッセージが無い場合、回線をビジーにさせることで、通話させないように構成している。
【0028】
また、ボタン電話システム内のボイスメールメッセージを聴取するためのISDN外線103に、局から着信があった時、発信者番号に関連付けされたボイスメールメッセージの有無を判断し、メッセージが無い場合は、局に対し接続拒否を通知し通話接続させない。
したがって、ボタン電話システム外部からボイスメールメッセージを聴取しようとしたとき、メールボックスにメッセージが無い場合、通話料金がかからないという効果を奏する。
【0029】
また、切断時間メモリを持つことにより、着信時、呼出音を予め登録してある切断時間の間のみ、発呼者側に聞かせ、その後ビジーを聞かせることで、回線が使用中なのか、メッセージがないのかを、判断することができるように構成している。
したがって、ボタン電話装置外部からボイスメールメッセージを聴取しようとしたとき、メールボックスにメッセージが無いことが判断できる。
【0030】
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図6は、本発明の第2の実施の形態に係るボイスメールシステムのブロック図で、ボタン電話システムの例を示している。尚、図6において、図1と同一部分には同一符号を付している。
図6において、ボタン電話システムは、ボタン電話主装置601、内線電話機102を有している。ボタン電話主装置101は、複数の内線電話機を収容すると共に、前記各内線電話機を外線(本実施の形態ではISDN回線網103)に接続する機能を有しているが、図6では1台の内線電話機102のみを示している。
【0031】
ボタン電話主装置101は、ISDN回線網103に接続された回線インターフェース部2、内線電話機102に接続された内線電話インターフェイス部3、メッセージを蓄積するメッセージ蓄積部4、外線電話番号を蓄積する外線番号登録メモリ5、時計部7で計時した同一電話番号からの着信間隔を記憶する着信カウントメモリ13、着信間隔によって応答するか否かを判断するための時間を記憶する切断時間メモリ6、時間を計時する時計部7、着信応答時に応答ガイダンスを送出する応答ガイダンス送出部8、各種制御を行なう制御部1を有している。ここで、着信カウントメモリ13及び時計部7は計時手段を構成している。
内線電話機102は、音声を入力するハンドセット9とダイヤル及び各種情報を入力するためのダイヤルボタン10と、外線番号を登録する外線番号登録ボタン11と、メッセージを登録する録音ボタン12を有する。
【0032】
図7は着信カウントメモリ13の記憶内容を示すテーブルである。着信カウントメモリ13は、メールボックス番号毎に、着信後の計時時間(着信後タイマ)を記憶する。着信カウントメモリ13に記憶された前記計時時間(着信後タイマ)は、制御部1によって、同一相手の着信があるたびにクリアされると共に計時動作を開始するように制御されることで、同一相手からの着信間隔を記憶する。尚、着信カウントメモリ13は着信後の計時時間を記憶する着信後時間記憶手段として機能する。また、「着信後タイマ」は、適宜、「着信後の計時時間」又は「着信後の時間を計時するタイマ」の意で使用している。
【0033】
図9は、本第2の実施の形態において、ボタン電話主装置101が外線電話機から着信を受けた時の処理を示すフローチャートである。
図9において、ISDN回線網103からボイスメール聴取専用の回線に着信が入ると(ステップS51)、制御部1は、ISDN網103から通知された発信者番号を取得し(ステップS52)、外線番号登録メモリ5に予め登録された外線電話番号と一致するか否かを確認する(ステップS53)。
【0034】
制御部1は、前記発信元の発信者番号と外線番号登録メモリ5に予め登録された外線電話番号とが一致すると判断した場合、外線番号登録メモリ5から、前記外線電話番号に対応するメールボックス番号を取得し(ステップS54)、メッセージ蓄積部4から、取得したメールボックス番号に対応するメッセージ件数を確認する(ステップS55)。
【0035】
制御部1は、メッセージ件数が0件の場合、着信カウントメモリ13から、該当するメールボックス番号に対応した着信後タイマを取得し、切断時間メモリ6に予め登録されている時間と比較を行なう(ステップS56)。
着信後タイマが切断時間メモリ6の登録時間より長い場合は、着信後タイマのカウントをクリアし、時計部7からの時間情報を基にカウントを開始し、ISDN回線網103に対し、着信拒否を通知し、発呼者にビジーを聞かせ、発呼者が所有しているメールボックスにメッセージが無いことを知らせる(ステップS57)。
【0036】
例えば、発信者番号情報が、図3の外線番号登録メモリ5に登録されている外線電話番号“09023456789”と一致した場合、対応付けされたメールボックス番号“2”を取得する。図2のメッセージ蓄積部4のメールボックス番号“2”に対応付けされたメッセージ件数を確認すると、メッセージ件数0件であるため、図7から着信カウントメモリ13のメールボックス番号“2”に対応付けされた着信後タイマ“1000”秒を取得する。切断時間メモリ6には、予め応答可能までの時間、例えば“60秒”が登録されている。着信後タイマが切断時間メモリ6に登録してある時間より長いため、着信後タイマ“1000“をクリアし、時計部7の時間情報を基に、着信後タイマを0からカウントを開始し、ISDN回線網103に対し、着信拒否を通知する。発呼者には、着信と同時にビジーが聞こえる。
【0037】
また、制御部1は、ステップS56において、着信後タイマが切断時間メモリ6の登録時間より短い場合は、メールボックスのメッセージ操作を行なうことができ(ステップS64)、メールボックス操作終了後、着信後タイマのカウントをクリアし、時計部7からの時間情報を基にカウントを開始する(ステップS65)。
【0038】
図8はステップS57の処理後30秒後の着信カウントメモリ13である。ステップS57の処理後30秒後に、再度“09023456789”から着信があると、外線番号登録メモリ5から対応付けされたメールボックス番号“2”を取得する。
メッセージ蓄積部4のメールボックス番号“2”に対応付けされたメッセージ件数を確認すると、メッセージ件数0件であるため、着信カウントメモリ13のメールボックス番号“2”に対応付けされた着信後タイマ“30”を取得する。着信カウントメモリ13に記憶された着信後タイマが切断時間メモリ6に登録してある時間の60秒より短いため、メールボックス番号“2”で、メッセージを他のメールボックスへ残したりするメッセージ操作が可能になる。制御部1は、メッセージ操作終了後、着信後タイマ“30”をクリアし、時計部7の時間情報を基に、着信後タイマを0からカウントを開始する。
【0039】
また、ステップS55で、電話番号に対応したメッセージ件数が1件以上ある場合、ISDN回線網103に対し通話接続を通知し(ステップS58)、図2のメールボックス番号に対応したメッセージを送出し、発呼者に聴取させる(ステップS63)。その後、メッセージ操作を行なうことができ(ステップS64)、メッセージ操作終了後、着信後タイマのカウントをクリアし、時計部7からの時間情報を基にカウントを開始する(ステップS65)。
【0040】
また、ステップS53で、外線番号登録メモリ5に登録された電話番号と一致する電話番号が無い場合または発信者番号が非通知の場合は着信に応答し(ステップS59)、応答ガイダンス送出部8から応答ガイダンスを送出し、発呼側にメールボックス番号とパスワード入力を要求する(ステップS60)。
発呼側がメールボックス番号とパスワードを入力し(ステップS61)、入力されたメールボックス番号とパスワードが、メッセージ蓄積部4のメールボックス番号とパスワードと一致するか確認し認証を行ない(ステップS62)、認証できた場合は、メールボックスに対応したメッセージを送出し、発呼者に聴取させる(ステップS63)。その後、メッセージ操作を行なうことができ(ステップS64)、メッセージ操作終了後、着信後タイマのカウントをクリアし、時計部7からの時間情報を基にカウントを開始する(ステップS65)。
【0041】
本第2の実施の形態では、ボイスメール聴取専用の回線に着信が入った場合、発信者番号に対応付けされたメールボックスにメッセージがない場合、着信と同時に相手にビジーを聞かせることで、メッセージがないことを通知し、さらに、同一相手から短時間の間に、着信があった場合、2回目の着信では応答し、メッセージ操作を行うことが可能になる。
【0042】
以上述べたように、本発明の実施の形態に係るボイスメールシステムは、特に、ボイスメール専用回線に着信があった時、電話番号と前記電話番号に対するメッセージ有無の情報とを対応付けて記憶する記憶手段(メッセージ蓄積部4、外線番号登録メモリ5)と、電話回線103を介して着信時に受信した発信者番号が前記記憶手段に記憶した電話番号に一致するとき、前記電話番号に対応付けられたメッセージの有無を判断するメッセージ有無判断手段(制御部1)と、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信に対する接続処理を拒否する接続処理手段(制御部1)とを備えて成ることを特徴としている。
【0043】
ここで、前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信から所定時間経過後に、前記電話回線に接続拒否を通知することを特徴としている。
また、所定の切断時間を予め記憶する切断時間記憶手段(切断時間メモリ6)を備え、前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信から前記切断時間経過後に、前記電話回線に接続拒否を通知することを特徴としている。
【0044】
また、前記接続拒否の通知は、回線ビジーの通知であることを特徴としている。
また、前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、着信拒否を前記電話回線に通知すると共に、前記着信拒否の通知後、切断時間メモリ6に予め記憶した所定時間内に再度同一発信者番号から着信があった場合は応答することを特徴としている。
【0045】
即ち、電話番号と前記電話番号に対するメッセージ有無の情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、電話回線を介して着信時に受信した発信者番号が前記記憶手段に記憶した電話番号に一致するとき、前記電話番号に対応付けられたメッセージの有無を判断するメッセージ有無判断手段と、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信に対する接続処理を拒否し、更に、前記着信拒否後、切断時間メモリ6に記憶した所定時間内に再度同一発信者番号から着信があった場合は応答する接続処理手段とを備えて成ることを特徴としている。
【0046】
また、電話番号と前記電話番号に対するメッセージ有無の情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、電話回線を介して着信時に受信した発信者番号が前記記憶手段に記憶した電話番号に一致するとき、前記電話番号に対応付けられたメッセージの有無を判断するメッセージ有無判断手段と、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信に対する接続処理を拒否し、更に、前記着信拒否後、切断時間メモリ6に記憶した所定時間内に再度同一発信者番号から着信があった場合は応答する接続処理手段とを備え、
前記接続処理手段は、同一の発信者番号から着信があるたびにクリアされると共に着信からの経過時間を計時する計時手段(時計部7、着信カウントメモリ13)を有し、前記計時手段による計時時間が前記所定時間になる前に再度同一発信者番号から着信があった場合は応答することを特徴としている。
【0047】
また、前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、切断時間メモリ6に予め記憶した所定時間経過後に再度同一発信者番号から着信があったと判断した場合には、前記計時手段の計時値(着信カウントメモリ13に記憶した着信後の経過時間)の記憶値をクリアすると共に着信を拒否することを特徴としている。
したがって、外線電話では、回線を接続することなくメッセージが無いことを知ることができる。よって、メッセージが無い場合は、通話料金の課金が生じないで、メッセージが無いことを知ることが可能になる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、メッセージが無い場合は、通話料金の課金が生じないで、メッセージが無いことを知ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係るボイスメールシステムのブロック図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態で使用する記憶装置の記憶内容を示す図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態で使用する記憶装置の記憶内容を示す図である。
【図4】 本発明の第1の実施の形態における処理を示すフローチャートである。
【図5】 本発明の第1の実施の形態における処理を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に係るボイスメールシステムのブロック図である。
【図7】 本発明の第2の実施の形態で使用する記憶装置の記憶内容を示す図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態で使用する記憶装置の記憶内容を示す図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態における処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・メッセージ有無判断手段、接続処理手段を構成する制御部
2・・・回線インタフェース部
3・・・内線電話インタフェース部
4・・・記憶手段を構成するメッセージ蓄積部
5・・・記憶手段を構成する外線番号登録メモリ
6・・・記憶手段を構成する切断時間記憶手段としての切断時間メモリ
7・・・計時手段を構成する時計部
8・・・応答ガイダンス送出部
9・・・ハンドセット
10・・・ダイヤルボタン
11・・・外線番号登録ボタン
12・・・録音ボタン
13・・・計時手段を構成する着信カウントメモリ
101、601・・・ボタン電話主装置
102・・・内線電話機

Claims (6)

  1. 電話番号と前記電話番号に対するメッセージ有無の情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、電話回線を介して着信時に受信した発信者番号が前記記憶手段に記憶した電話番号に一致するとき、前記電話番号に対応付けられたメッセージの有無を判断するメッセージ有無判断手段と、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信に対する接続処理を拒否する接続処理手段とを備え、
    前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信から所定時間経過後に、前記電話回線に接続拒否を通知することを特徴とするボイスメールシステム。
  2. 電話番号と前記電話番号に対するメッセージ有無の情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、電話回線を介して着信時に受信した発信者番号が前記記憶手段に記憶した電話番号に一致するとき、前記電話番号に対応付けられたメッセージの有無を判断するメッセージ有無判断手段と、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信に対する接続処理を拒否する接続処理手段と、所定の切断時間を予め記憶する切断時間記憶手段とを備え、
    前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信から前記切断時間経過後に、前記電話回線に接続拒否を通知することを特徴とするボイスメールシステム。
  3. 前記接続拒否の通知は、回線ビジーの通知であることを特徴とする請求項1又は2記載のボイスメールシステム。
  4. 電話番号と前記電話番号に対するメッセージ有無の情報とを対応付けて記憶する記憶手段と、電話回線を介して着信時に受信した発信者番号が前記記憶手段に記憶した電話番号に一致するとき、前記電話番号に対応付けられたメッセージの有無を判断するメッセージ有無判断手段と、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信に対する接続処理を拒否する接続処理手段とを備え、
    前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信に対する接続処理を拒否し、更に、前記着信拒否後所定時間内に再度同一発信者番号から着信があった場合は応答することを特徴とするボイスメールシステム。
  5. 前記接続処理手段は、前記電話番号に対応付けられたメッセージが無いと前記メッセージ有無判断手段が判断したとき、前記着信に対する接続処理を拒否し、更に、前記着信拒否後所定時間内に再度同一発信者番号から着信があった場合は応答することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のボイスメールシステム。
  6. 前記接続処理手段は、同一の発信者番号から着信があるたびにクリアされると共に着信からの経過時間を計時する計時手段を備え、前記計時手段による計時時間が前記所定時間になる前に再度同一発信者番号から着信があった場合は応答することを特徴とする請求項4又は5記載のボイスメールシステム。
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