JP3827599B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱したローラ対のニップ間を未定着トナー画像を担持した用紙を挿通させて用紙上未定着トナーを加熱、溶融させて用紙に定着させる定着装置を用いた画像形成装置に関する。特に、定着ローラ表面を外部から加熱する外部加熱定着装置を用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子写真方式の画像形成装置においてはニップを形成するロール対の少なくとも一方のローラ内部に内蔵された熱源によって加熱されたローラ対のニップ間を、未定着トナー画像を担持した用紙を挿通させてることによって用紙上のトナーを定着させる熱ローラ定着方式が用いられている。この様な熱ローラ定着方式では、定着ローラの熱容量が大きく、定着ローラ内部に内蔵されたハロゲンランプなどの熱源からのロール表面への熱の伝播に長時間が必要である。その結果、画像形成装置本体に電源を入れてから定着可能な定着温度に達するまでのウオームアップ時間に数分もの時間が必要であるため、画像出力動作を速やかに実行できないといった問題があった。
【0003】
このような、従来からの熱ローラ定着方式でのウオームアップ時間の短縮、消費電力の低減などを目的として近年において例えば特開1999−24461公報に記載されているような外部加熱方式が提案されている。この公報には定着ローラを外部から加熱する為の加熱ローラが用いられており、定着ローラ表面への熱の伝播を行なわせるには好適である。しかしこの方式においても加熱ローラを介して定着ローラへの熱伝播であるのでウオームアップ時間の短縮、消費電力の低減などには限界があった。
また特開2001−66928では、円柱状外部ヒータを直接定着ローラに対して放熱させるとともに、定着ローラと反対側に反射部材を用いる事で加熱効率をアップさせる方式が提案されているが、反射板が必要となりヒータ自体が反射熱の遮蔽をしてしまい定着ローラ表面に有効的に反射熱を集中させて伝播させることが困難である。また、同公報にはヒータと反射板を別個に設けた構成以外に、背後に熱反射板を設けた長板状の外部ヒータが報告されているが、熱を定着ローラに集中させることが困難である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】。
そこで本発明の第1の目的は、上記問題に鑑みて定着ローラを効率的且つ短時間に定着可能温度まで加熱することが可能な定着装置及び画像形成装置を提供することに有る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、請求項1の発明は、定着ローラと加圧ローラが形成するニップ間に未定着トナーを担持した用紙を挿通してトナーを定着する定着装置において、定着ローラ外周面近傍に、定着ローラに対して背面に曲面反射膜を有したランプヒータと、前記定着ローラの外周面に定着ローラと当接する、前記ランプヒータの上流側及び下流側においてランプヒータをわずかな隙間にて挟みこむように設置された複数の金属ローラとを設けたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ランプヒータからの輻射熱を定着ローラ表面に伝播させるに当たって、ランプヒータ背面に設けた曲面反射膜によって放射熱を定着ローラ側に集中的に伝達するので、ウォームアップ時間を一層短縮することが可能である。
【0006】
さらに金属ローラを通じた熱の伝達によって定着ローラの軸方向の温度の均一化が促進される。
【0007】
さらに金属ローラは、定着ローラに向かわずにランプヒータ側面から逸散しようとする放射熱を吸収し、定着ローラ表面へと伝達させるのでランプヒータの消費電力を無駄使いすることが無い。
【0009】
さらに請求項2の発明は請求項1に記載の定着装置を備えた事を特徴とする画像形成装置を提供する。
請求項2の発明によれば、ウォームアップ時間が短縮され、エネルギー効率の高い画像形成装置が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置の概略構成の1例を模式的に示す正面図である。ここで図1ではクリーニング装置20のハウジングは図略している。図2は、各色画像形成部を模式的に示す正面図である。図1に示すように、プリンタ1(画像形成装置の1例)はタンデム方式のフルカラー画像形成装置であってプリンタ本体ハウジング2の内部において用紙搬送ベルト8の上方にはその搬送方向の上流から下流方向に向かって(図1では右方から左方にかけて)、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色画像形成部が搬送ベルト8の上方に設けられている。外部PC装置からの出力画像の色情報に応じてフルカラー画像出力とモノクロ画像出力の何れかが選択され、画像出力速度はフルカラー画像出力とモノクロ画像出力の何れもA4サイズにおいて20枚/分である。各々の画像形成部には、アモルファスシリコン感光体ドラム4と、その周囲には主帯電器5と、LED露光部6と、現像装置3と、転写ローラ9と、クリーニング装置20が備えられている。
【0011】
図2に示すように、現像装置3には内部に図示しない固定磁石を配した現像スリーブ3aが設けられている。コールターカウンタによるメジアン径(体積基準)が9μmのブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色トナー5重量部と平均粒径70μmのフェライトキャアリア95重量部とを混合してなされる各色現像剤が現像装置3内に収納されており、現像スリーブ3a表面には各色現像剤による磁気ブラシが形成されている。ここで、トナーはキャリアとの摩擦帯電によって正に帯電する。各色画像形成部の各々のアモルファスシリコン感光体ドラム4と現像スリーブ3aは互いが対向した現像領域で図示する同じ方向に回転しており、感光体ドラム4の周速度は100mm/sec、現像スリーブ3aの周速度は200mm/secである。感光体ドラム4と現像スリーブ3aとの隙間と、図示しない穂切板と現像スリーブ3aとの隙間は何れも0.5mmである。現像スリーブ3aには+300Vの現像バイアス電圧が印可されている。
【0012】
図1、図2において最初に感光体ドラム4が帯電部5によって一様に+400Vに帯電され、外部PC等から入力された原稿画像データに基づくLED光がLEDプリントヘッドユニット6からドラム表面上に照射される。光照射された露光部が+25Vにまで光減衰し、非露光部の+400Vの部分と合わせて静電潜像が形成される。現像スリーブに印可された+300Vの現像バイアス電圧によって現像剤中の正帯電トナーが感光体表面の露光部に反転現像される。画像形成を繰り返して現像剤中のトナーが消費されてもトナー濃度を一定値に維持する為に、トナー供給容器7B、7Y、7C、7Mから図示しない搬送手段によって各色現像装置3に対してトナー補給がそれぞれ行われる。感光体ドラム4の下方に設置された用紙搬送ベルト8は、転写領域において感光体4と同方向に駆動されるとともに、その搬送速度が感光体ドラム4と等速の100mm/secとなる様にローラ10,11によって搬送されるとともに、感光体ドラム4と当接する様に転写ローラ9によって用紙搬送ベルト8の裏側から付勢されている。転写ローラ9には−1.5KVの電圧が印可されている。
【0013】
そして感光体ドラム4と用紙搬送ベルト8との間に、給紙機構12から用紙搬送路13を経由して用紙が搬送され、用紙が各感光体ドラム4と用紙搬送ベルト8との間を搬送されていく間に、−1.5KVが印可された転写ローラ9によって各感光体ドラム4表面の正帯電の各色のトナー像が次々に用紙側に転写される。全ての感光体ドラム4によってトナー像が転写された用紙は定着装置50に搬送されてトナー像が定着され、カラー画像が形成される。定着装置50を通過した用紙は用紙搬送路15に送られ、排出部16から排出される。本画像形成装置は、ウォームアップ終了後の待機モードとしては、即画像出力が可能なスタンバイモードと、定着ローラと加圧ローラの表面温度を低め制御する省エネモードとがある。スタンバイ時の定着ローラ表面の制御温度Aと、加圧ローラ表面の制御温度Bはいずれも160℃に設定している。省エネモード時の定着ローラ表面の制御温度Aと、加圧ローラ表面の制御温度Bはいずれも120℃に設定している。本画像形成装置では、図示しない操作表示部に画像形成装置全体の電源スイッチが設けられている。電源スイッチをオンした段階で記憶された設定に従ってウォームアップが開始される。
【0014】
次に、図3によって定着装置50の内部構造を詳述する。定着ローラを加熱するランプヒータとしてハロゲンランプを使用している。定着ローラ51と加圧ローラ52とが互いに圧接して定着のニップ部59を形成している。上面に未定着トナー60を担持した用紙Pは、画像出力時には図中の右方向からニップ部へと図示しない搬送手段によって搬送されるようになっている。定着ローラ51と2mmの間隙をもってハロゲンヒータ53が設けられており、熱線照射によって定着ローラ51を加熱するようになっている。ハロゲンヒータ53は定着ローラに向かってその背面に白色の反射膜53aがコーティングされており、定着ローラ51に向かう方向に集中的に熱エネルギーを放射している。ハロゲンヒータ53の上下流近傍には、金属ローラ63、64が定着ローラに当接して設けられている。金属ローラの機能に付いては、後述する。これらの定着ローラ51と加圧ローラ52と金属ローラ63、64は、A4用紙の長辺297mmに対して余裕を持って挿通できるように、全てローラ部長さが320mmとなっている。定着ローラ51の表面温度の検知手段としてのサーミスタ54と、加圧ローラ52の表面温度の検知手段としてのサーミスタ55とが設けられている。これらの各サーミスタは、各ローラの軸方向にみて中央付近に設けられているので、画像出力時には通紙領域のローラ表面温度を検知している。加圧ローラ52内部には加熱源としてのハロゲンヒータ58が設けられている。画像形成装置の本体側には、サーミスタ54、55の検知温度に基いてハロゲンヒータ53、58に電力を制御しつつ供給して、定着ローラ53の回転駆動を制御する為の制御部70が設けられている。
【0015】
加熱開始と同時に、矢印の方向に、定着ローラ51は画像出力時と同じ周速100mm/secで回転を開始し、加圧ローラ52と、金属ローラ63、64は定着ローラ51に従動回転するようになっている。ハロゲンヒータ53は消費電力700Wで点灯加熱し、定着ローラ51表面のサーミスタ54の検出温度を基準に通電制御される。つまり、装置本体の電源オン後のウォームアップ時には、定着ローラ51の表面温度が160℃に達するまで連続的にオン制御され、定着ローラ表面温度が160℃を超えた時点で、ウォームアップからスタンバイ制御へ移行して、定着ローラ表面温度を160±3℃の範囲に維持するようにオン、オフ制御されるようになっている。
【0016】
加圧ローラ52内部のハロゲンヒータ58は消費電力400Wで点灯加熱し、加圧ローラ表面のサーミスタの検出温度を基準に通電制御される。つまり、装置本体の電源オン後のウォームアップ時には、ハロゲンヒータ58は加圧ローラ52表面温度が160℃に達するまで連続的にオン制御され、加圧ローラ表面温度が160℃を超えた時点で、加圧ローラ表面温度を160±3℃の範囲に維持するようにオン、オフ制御されるようになっている。ここで、定着ローラ51と加圧ローラ52の内の少なくとも一方が160℃を超えた時点でスタンバイ制御へ移行するようになっている。
【0017】
ウォームアップ終了時点で、スタンバイ制御へと切り替わり、定着ローラは画像出力時の1/4の周速度に減速制御され、加圧ローラ52と、金属ローラ63、64もそれにしたがって従動回転して、上記の制御に従って定着ローラ51及び加圧ローラを160℃±3℃の範囲に保温するようになっている。画像出力時には、定着ローラは元の周速100mm/secに復帰し、定着ローラ51及び加圧ローラを160℃±3℃の範囲に維持するようにハロゲンヒータ53、58がオン、オフ制御される。
【0018】
定着ローラ51は、ローラ部長さが320mmであって、外径が12mmの鉄製の芯金51aと、芯金51aの表面に被覆された厚さが6.5mmである弾性層51bと、離型性を高めるために弾性層51bの表面に被覆された厚さ70μmであるPFAチューブ層51cとから構成されている。弾性層51bはアスカC硬度が25度であるシリコンゴムの発泡体から形成されている。また定着ローラは周速度が感光体ドラム4と等速の100mm/secとなる様に制御部70からの駆動電流を受け、図示しない駆動手段で回転するようになっている。
【0019】
加圧ローラ52はローラ部長さが320mm、外径が25mmであって、肉厚が0.4mmのアルミニウム製のローラ外層52aと、ローラ本体52aの表面に離型性を高めるために塗布された厚さが15μmのPTFE層52bとから構成されている。ローラ本体52aの内部には最大消費電力が400Wのハロゲンヒータ58が内蔵されている。加圧ローラ52は図示しない付勢手段で定着ローラ51に圧接しており定着ローラ51の回転に応じて従動回転するようになっている。
【0020】
次に、本発明の特徴である外部ハロゲンヒータによる定着ローラの非接触外部加熱方式について説明する。サーミスタ54の下流側であって、ニップ部59の上流側の定着ローラ51表面から2mmの間隙をもってハロゲンヒータ53が設けられている。ハロゲンヒータ53は定着ローラに向かってその背面に白色の白色のシリカ層からなる反射膜53aがコーティングされており、定着ローラ51に向かう方向に集中的に熱エネルギーを放射している。本実施例の構成によれば、ハロゲンヒータ背面から放射された熱線を定着ローラ側に反射させる為に従来より用いられた外付けの反射ミラーが不要となり、熱線の逸散が防止されるので省スペース、省エネ化が図れる。ハロゲンヒータ53の反射膜は放射された熱線を効果的に定着ローラ51側に反射できるものであれば良く、シリカコーティング層以外にも耐熱性の有る材料であれば使用可能であって、場合によっては淡色材料や鏡面材料を使用することができる。
【0021】
さらに本実施例ではハロゲンヒータ53の上下流近傍には、金属ローラ63、64がハロゲンヒータと非接触且つ定着ローラに当接して設けられている。金属ローラは、外径8mm、肉厚0.5mmのAl製の中空円筒であってハロゲンヒータ53と1mmの間隙を有している。金属ローラ63、64はハロゲンヒータ53から放射された熱線を、定着ローラ51表面とハロゲンヒータ53との中間域に有効に封鎖して、他所への漏れを防止する効果を有する。さらに、これらの金属ローラ63、64は軸方向の熱伝導を促進してハロゲンヒータ53の熱線放射ムラによる定着ローラの表面温度の不均一性を防止する効果も有している。
【0022】
本実施例においては、ハロゲンヒータ53の消費電力は700Wとしたが、これに限るものではなく、適宜、消費電力変更品を使用することが可能である。またハロゲンヒータ53と定着ローラ51との間隙を2mmとしたがこれに限定するものではなく、定着ローラへの熱伝導効率を考慮して適宜間隙寸法を決定することができる。更に本実施例においては、金属ローラ63、64の肉厚は0.5mm、外径は8mmとしたがとしたがこれに限るものではなく、熱伝導、熱容量等を考慮して適宜、肉厚、外径の変更品が使用できる。
【0023】
また、本願発明においては反射膜付きハロゲンヒータの使用が、必須要件であるが、金属ローラ63、64は場合によっては省いても良い。定着ローラの表面温度の均一効果だけを狙うのであれば、定着ローラ表面において適宜設置場所を設定することができる。
【0024】
本実施例においては、加圧ローラ52のの肉厚は0.4mmとしたがこれに限定するものではなくて、0.2乃至1.5mmの範囲において好適に使用できる。
ローラ本体の表面の離型性層はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)としたが、それ以外にもPFA層(テトラフルオロエチレン−パー−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体)、PVF(ポリフッ化ビニル)、ECTFE(エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体)などのフッ素樹脂から選択することが可能である。この離型性層の肉厚は15μmとしたが、10〜100μmの範囲から好適に使用される。また、加圧ローラ表面に離型性層を有さない構成であっても良い。加圧ローラ内部のハロゲンランプの消費電力を400Wのものを使用したが、これに限定するものではなく、定着ローラと加圧ローラの表面温度を同程度に昇温、維持できるものであれば適宜、消費電力変更品を使用することが可能である。
【0025】
定着ローラ51において、芯金51aの表面に被覆された弾性層51bの厚さを6.5mmとしたがこれに限定するものではなくて、2〜15mmの範囲が好適に使用できる。弾性層51bを形成するシリコンゴムはアスカC硬度が25度のものを使用したが、それに限定するものではなくてアスカC硬度が10乃至90度のものが好適に使用できる。弾性層51bの表面に被覆された離型性層をPFA(テトラフルオロエチレン−パー−フルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブとしたがそれに限定するものではなくて、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVF(ポリフッ化ビニル)、ECTFE(エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体)などのフッ素樹脂から選択することが可能である。さらに、この離型性層の肉厚は70μmとしたが、20〜100μmの範囲から好適に使用される。
【0026】
本実施例においては、加圧ローラ52の内部に加熱手段としてハロゲンヒータ58を設けているが、場合によっては、内部加熱源を使用せず、反射膜付きハロゲンヒータを加圧ローラ52の外部加熱源として用いたり、加圧ローラに熱源を用いずにその分、定着ローラ51の外部加熱用ハロゲンヒータ53の電力アップを図っても良い。
【0027】
本実施例においては、定着ローラとして芯金周囲に弾性層によってローラ形成した構成であるが、これに限定せずに中空の薄肉金属ローラを主体としても良いし、加圧ローラを芯金周囲に弾性層によってローラ形成した構成としても良い。また、定着ローラと加圧ローラの両方を芯金周囲に弾性層によってローラ形成した構成としても良い。
【0028】
本実施例においては、定着ローラの制御温度Aを160℃としたが、それに限定するものではなくて、トナーの溶融特性や画像形成装置のプロセス条件に合わせて最良のトナー定着性を得られるように適宜選択する事が可能であって例えば140〜210℃の範囲が好適な温度範囲である。
【0029】
本実施例においては、加圧ローラの制御温度Bを160℃としたが、それに限定するものではなくて、トナーの溶融特性や画像形成装置のプロセス条件に合わせて最良のトナー定着性を得られるように適宜選択する事が可能であって例えば100〜210℃の範囲が好適な温度範囲である。
【0030】
本実施例においては、ウォームアップ終了後の待機時及び省エネモード時の定着ローラの周速度を画像形成時の1/4としたがこれに限るものではなくて1/6〜等速の範囲が好適に使用されるし、間欠的に回転させることも可能である。また、定着ローラのみ駆動させて、外部加熱ローラと加圧ローラを従動回転としたがこれに限定するものではなくて、各々周速度差を生じないないように駆動を与えても良いし、外部加熱ローラと加圧ローラの何れか一方を駆動させて残りのローラを従動回転させても良い。また、本実施例においては、省エネモード時の定着ローラ表面の制御温度を120℃としたがこれに限定するものではなく130℃以下の範囲が好適に使用する事が可能でまた、制御温度は1段階だけでなく複数段階とし、最後の画像形成からの未使用時間の経過に合わせて徐々に低温側の制御温度に移行させても良い。
【0031】
定着ローラ51表面には、サーミスタ54の上流側であって、定着ニップ下流側に定着ローラ表面を清浄な状態に維持している為のクリーニングローラ61が当接しており、加圧ローラ52表面にはサーミスタ55の上流側であって、定着ニップ下流側に加圧ローラ表面を清浄な状態に維持している為のクリーニングローラ62が当接している。その為に、定着ローラと加圧ローラ表面及び定着ローラに接触する加熱ローラ表面にトナー成分が付着残留していないので、ウォームアップ時にローラ回転させてもトナー固形分で各ローラが傷つくことが防止される。また、画像出力時以外の省エネモードやスタンバイ時などの待機時においても、常時あるいは、間欠的に、各ローラの回転を継続しクリーニングローラで各ローラ表面を清浄な状態に維持しているので、各ローラが傷つくことが防止され。
【0032】
本実施例においては、定着ローラ本体の芯金を鉄製としたがをそれに限定するものではなくて、アルミニウムや銅やニッケルやステンレスなどの金属を使用可能である。
【0033】
【発明の効果】
第1に、ハロゲンヒータからの輻射熱を直接定着ローラ表面に伝播させて、ハロゲンヒータ背面に設けた反射膜によって放射熱を定着ローラ側に集中的に伝達することので、ウォームアップ時間を短縮することが可能である。また、金属ローラを通じた熱の伝達によって定着ローラの軸方向の温度の均一化が促進される。また、ハロゲンヒータの上流側及び下流側を金属ローラによって挟みこむ構成によって、定着ローラに向かわずにハロゲンヒータ側面から逸散しようとする放射熱を吸収し、定着ローラ表面へと伝達させるのでハロゲンヒータの消費電力を無駄使いすることが無い。第2に、ウォームアップ時間が短縮され、エネルギー効率の高い画像形成装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成の1例を模式的に示す正面図である。
【図2】各色画像形成部を模式的に示す正面図である。
【図3】定着装置50の内部構造を断面的に詳述する模式図である。
【符号の説明】
50 定着装置
51 定着ローラ
51 加圧ローラ
51a 芯金
51b 弾性層
51c PFAチューブ層
52 加圧ローラ
52a ローラ本体
52b PTFE層
53 ハロゲンヒータ
53a 反射膜
54 サーミスタ
55 サーミスタ
58 ハロゲンヒータ
63 金属ローラ
64 金属ローラ
70 電源制御部

Claims (2)

  1. 定着ローラと加圧ローラが形成するニップ間に未定着トナーを担持した用紙を挿通してトナーを定着する定着装置において、
    定着ローラ外周面近傍に、定着ローラに対して背面に曲面反射膜を有したランプヒータと、前記定着ローラの外周面に定着ローラと当接する、前記ランプヒータの上流側及び下流側においてランプヒータをわずかな隙間にて挟みこむように設置された複数の金属ローラと
    を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置を備えた事を特徴とする画像形成装置。
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