JP3826494B2 - ワイドレンジ型サーミスタ素子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室温から1000℃の高温域にわたって検知可能なワイドレンジ型サーミスタ素子に関し、特に自動車排ガスの温度センサに用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
温度センサ用サーミスタ素子は、自動車排ガス温度、ガス給湯器等のガス火炎温度、加熱炉の温度等、400℃〜1300℃という中温から高温度域の測定に用いられている。
この種のサーミスタ素子の特性としては、抵抗値と抵抗温度係数(抵抗値の温度存在性)で示される。ここで、温度センサを構成する温度検出回路の実用的な抵抗値に対応するためには、サーミスタ素子の抵抗値は所定の範囲であることが望まれている。そのため、ワイドレンジ型サーミスタ素子に適した抵抗値特性を有するものとしてペロブスカイト系材料等が主に用いられている。
【0003】
ペロブスカイト系材料を用いたサーミスタ素子としては、例えば、特開平6−325907号公報に記載のものが提案されている。これは、広い温度範囲で使用可能なサーミスタ素子を実現するために、Y、Sr、Cr、Fe、Ti等の酸化物を所定の組成割合で混合し、焼成して完全固溶体としてサーミスタ素子としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ワイドレンジ型サーミスタ素子の抵抗値特性は、抵抗値と抵抗温度係数(抵抗値の温度存在性)で示される。通常の温度センサにおいては、温度検出回路の抵抗値範囲を鑑みて、サーミスタ素子の抵抗値は、使用温度範囲において60Ω〜300KΩであることが必要である。また、サーミスタ素子に室温〜1000℃の熱履歴等を与えた場合、熱履歴後の抵抗値と初期抵抗値との変化が小さいほうが良い。
【0005】
上記公報においては、種々の完全固溶体からなるサーミスタ素子が提案されているが、300℃以上のサーミスタ素子抵抗値のデータしか開示されていない。そのため、本発明者等は、上記公報における種々のサーミスタ素子について室温付近における抵抗値特性を調査した。
その結果、室温〜1000℃の熱履歴等における抵抗値安定性を有するものは、室温から300℃の温度域において、抵抗値が高くなってしまい絶縁との判別ができずに温度を検出できない。一方、60Ω〜300KΩの低抵抗値を満足するものは、熱履歴等において抵抗値が初期抵抗値に対して10%以上変化し安定性に欠けることがわかった。
【0006】
いずれにおいても、室温から1000℃の高温域にわたる低抵抗値特性、および熱履歴等における抵抗値安定性の相反する2つの抵抗特性を満足できるワイドレンジ型サーミスタ素子はこれまでになかった。
本発明は上記問題に鑑みて、室温〜1000℃の熱履歴等においても抵抗値の変化が小さく安定した特性を有し、室温〜1000℃の温度範囲において抵抗値を60Ω〜300KΩとしたワイドレンジ型サーミスタ素子を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した従来のサーミスタ素子の材料は、ペロブスカイト型構造の完全固溶体で、抵抗値、抵抗温度係数を任意に制御するため、例えば、YCrO3 ペロブスカイト型材料では、AサイトのYイオン、または、BサイトイオンのCrを他の元素イオンで原子価制御を行っている。本発明者等は、この方法では、置換元素イオンが増加することで結晶構造が不安定になり、上記のような相反する傾向にある抵抗特性を満足することは難しいと考えた。
【0008】
そこで、結晶構造の安定性が維持できて熱履歴等においても抵抗値の安定性があり、少量の置換量でワイドレンジ型サーミスタ素子として抵抗値、抵抗温度係数に制御できる元素を選択して上記の目的を達成することとした。
そして、種々のペロブスカイト系材料について実験検討した結果、上記目的を達成するために適正な抵抗特性を有する材料としては、化合物(M1M2M3)O3 (ここで、M1は元素周期律表第2族及びLaを除く第3A族の元素から選択される少なくとも1種以上の元素であり、M2及びM3は元素周期律表第4A族、第5A族、第6A族、第7A族及び第8族の元素から選択される少なくとも1種以上の元素である)であって、(M1M2M3)O3 のうちM2のモル分率をa、M3のモル分率をb、a+b=1としたときに、0<b<0.1の関係を満足する新規な組成において、上記の目的を達成することを見出した。
【0009】
ここで、Laは吸湿性が高く、大気中の水分と反応して不安定な水酸化物を作りサーミスタ素子を破壊する等の問題があるため、M1として用いない。
このワイドレンジ型サーミスタ素子の温度センサに組み込んで素子の抵抗値特性を調査したところ、室温〜1000℃の熱履歴等においても抵抗値の変化が小さく安定であり、室温〜1000℃の温度域において、抵抗値は60Ω〜300KΩであることが確認できた。
【0010】
よって、上記した構成によれば、室温〜1000℃の高温域にわたって温度を検知可能で、室温〜1000℃の熱履歴等においても抵抗値の変化が小さく安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することができる。また、本発明者等の検討によれば、上記のペロブスカイト系化合物(M1M2M3)O3 における各元素は、請求項2のように、M1は、Y、Ce、Pr、Nb、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Yb、Mg、Ca、Sr、Ba、Scから選択する1種以上の元素であり、M2及びM3は、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Zr、Nb、Mo、Zr、Hf、Ta、Wから選択する1種以上の元素であることが、上記した効果を達成する上で、実用上好ましいことがわかった。
【0011】
そして、請求項の発明のように、ペロブスカイト系化合物(M1M2M3)O3 における各元素として、M1がY、M2がCrとMn、M3がTiであるY(CrMnTi)O3 において、CrとMnを合計したモル分率a、Tiのモル分率b、a+b=1としたとき、0<b<0.1であれば、より確実に上記した効果を達成できることがわかった。
【0012】
また、上記請求項の化合物(M1M2M3)O3 の焼結においては、粒子の焼結性等を向上させるために焼結助剤を添加するが、種々の焼結助剤について実験検討した結果、上記請求項における焼結体については、請求項のように、CaO、CaCO3 及びCaSiO3 のうち少なくとも1種とSiO2 とからなる焼結助材を用いることが望ましいことがわかった。よって、請求項の発明によれば、上記請求項の化合物(M1M2M3)O3において焼結密度等に優れたサーミスタ素子が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施形態について説明する。
本発明のペロブスカイト系材料(M1M2M3)O3 においては、M1の元素は、例えば、Y、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Dy、Ho、Er、Yb、Mg、Ca、Sr、Ba、Scから選択することができ、M2及びM3の元素は、例えば、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Al、Zr、Nb、Mo、Zr、Hf、Ta、Wから選択できる。
【0014】
本実施形態では、この(M1M2M3)O3 を粉砕して粉体とし、Pt等のリード線を組み込み、所望の形状に金型等で成形して焼成を行うことで、ワイドレンジ型サーミスタ素子としている。
そして、得られたサーミスタ素子を一般的な温度センサアッシーに組み込み温度センサとする。そして、温度センサを高温炉に入れ、室温(例えば27℃)から1000℃まで、抵抗値、抵抗温度係数β、室温〜1000℃の熱履歴における抵抗変化率ΔRの各特性を測定する。
【0015】
ここでβは、β(°K)=ln(R/R0 )/(1/K−1/K0 )で表される。なお、lnは常用対数、R及びR0 は、各々大気中で室温(300°K)及び1000℃(1273°K)におけるサーミスタ素子の抵抗値を示す。また、抵抗変化率ΔRは、各温度センサにて、大気中高温(例えば1100℃)で所定時間(例えば100時間)放置の高温耐久試験の温度センサの抵抗値変化について表すものであり、ΔR(%)=(R’t /Rt )×100−100で表される。なお、Rt は所定温度t(例えば400℃)における初期抵抗値、R’t は所定時間放置後の所定温度tにおける抵抗値を示す。
【0016】
本発明者等は、種々の(M1M2M3)O3 を用いたサーミスタ素子および温度センサについて上記各特性を検討した結果、M2のモル分率a、M3のモル分率b、a+b=1としたとき、0<b<0.1であれば、室温〜1000℃の高温域にわたって温度を検知可能で、室温〜1000℃の熱履歴等においても抵抗値の変化が小さく安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供できることがわかった。
【0017】
以下、ペロブスカイト系化合物(M1M2M3)O3 として、M1がY、M2がCrとMn、M3がTiであり、Y(CrMnTi)O3 で表される化合物についての各実施例1〜5により、さらに具体的に説明する。
ここで、実施例1〜5において、Y(CrMnTi)O3 をY(Cra Mna Tib )O3 として表し、CrとMnの合計のモル分率をa、Tiのモル分率をb、a+b=1としている。そして、各モル分率aとbの組成を、図1のサーミスタ素子の各組成における各抵抗特性を示す表に示すように、種々変えて製造している。なお、各実施例中、Y(Cra Mna Tib )O3 の具体的数値としてのaおよびbは、便宜上、添字ではなく通常文字にて記している。
(実施例1)
本実施例は、(M1M2M3)O3 において、M1としてY、M2としてCrとMn、M3としてTiを選択したY(CrMnTi)O3 を得るものである。
【0018】
本実施例1のサーミスタ素子の製造工程を図2に示す。
まず、いずれの純度も、99.9%以上のY2 3 とCr2 3 とMn2 3 とTiO2 を用意し、調合1の工程で、Y:Cr:Mn:Tiのモル比が、100:48:48:4となるようにY2 3 とCr2 3 とMn2 3 とTiO2 を秤量して全量500gの秤量物とする(調合1)。そして、Al2 3 又ZrO2 製玉石φ15を2.5Kg、φ20を2.5Kgを入れた樹脂製ポット(容量5リットル)に、この秤量物全量を入れ、純水1500ccを加えた後に、60rpmで6〜12時間混合する。
【0019】
混合処理後に得たY2 3 とCr2 3 とMn2 3 とTiO2 の混合スラリーを磁器製の蒸発皿に移し、熱風乾燥機にて150℃で12時間以上乾燥して、Y2 3 とCr2 3 とMn2 3 とTiO2 の混合固形体を得る。
この混合固形体をライカイ機で粗粉砕し、#30メッシュ篩いで通して、Y2 3 とCr2 3 とMn2 3 とTiO2 の混合粉体を得る。この混合粉体を、99.3%Al2 3 製ルツボに入れ、大気中で高温炉にて1100〜1300℃で1〜2時間仮焼成し、Y(Cr0.48Mn0.48Ti0.04)O3 を得る。仮焼成で塊状の固形となったY(Cr0.48Mn0.48Ti0.04)O3 をライカイ機で粗粉砕し、#30メッシュ篩いで通し、粉体とする。
【0020】
調合2の工程で、焼成時に1500〜1650℃の範囲で液相となるSiO2 、CaCO3 を焼結助剤として用い、前記のY(Cr0.48Mn0.48Ti0.04)O3 粉体の全量に対して、SiO2 は3wt%、CaCO3 は4.5wt%を添加する。
混合、粉砕工程では、前記Y(Cr0.48Mn0.48Ti0.04)O3 とSiO2 とCaCO3 とを、Al2 3 又ZrO2 製玉石φ15を2.5Kg、φ20を2.5Kgを入れた樹脂製ポット(容量5リットル)に入れ、純水1500ccを加えた後、60rpm で4時間以上混合・粉砕する。なお、この際、バインダーとしてポリビニルアルコール(PVA)をY(Cr0.48Mn0.48Ti0.04)O3 粉体100g当り1gを添加し、同時に混合・粉砕する。
【0021】
混合・粉砕後に得たY(Cr0.48Mn0.48Ti0.04)O3 混合・粉砕スラリーをスプレードライヤで造粉、乾燥し、Y(Cr0.48Mn0.48Ti0.04)O3 の造粒粉体を得る。この造粒粉体をサーミスタ原料とする。
続いて、このサーミスタ原料を用いて、外径・長さがφ0.3mm×10.5mmで材質がPt100(純白金)をリード線として、リード線をインサートして外径φ1.74mmの金型にて圧力約1000Kgf/cm2 で金型成形し、リード線が形成された外径φ1.75mmのサーミスタ素子の成形体を得る。
【0022】
サーミスタ素子の成形体は、Al2 3 製波型セッタに並べ、大気中1400〜1600℃で1〜2時間焼成し、外径φ1.60mmサーミスタ素子を得る。このサーミスタ素子1は、図3に示すごとく構造で、リード線11、12と素子部(上記のサーミスタ素子の成形体が焼成されたもの)13からなる。サーミスタ素子1は、図4、5に示すように、一般的な温度センサアッシーに組み込まれ、温度センサとする。こうして、図1の表中の素子No.3の組成のサーミスタ素子を用いた温度センサが出来上がる。
【0023】
図4、5は、温度センサの具体的構造を示し、サーミスタ素子1は、図4に示すごとく、筒状の金属ケース2内に配置する。また、リード線11、12は、金属パイプ3の内部を通る金属製のリード線31、32に電気的に接続されている。(図4は、各リード線11、12、31、32が接続された状態である。)
なお、図5に示すように、金属パイプ3の内部にはマグネシア粉体33が充填されており、金属パイプ3内のリード線11、12、31、32の絶縁性を確保している。
【0024】
温度センサは、高温炉に入れ、室温(27℃)から1000℃まで、抵抗値温度特性を評価した。
また、温度センサにて、大気中1100℃で100Hrで高温耐久試験の温度センサの抵抗値変化について、初期抵抗値に対する100Hr後の抵抗値を以下の抵抗変化率ΔRで評価した。
【0025】
ΔR(%)=(100Hr後の抵抗値/初期抵抗値)×100−100
さらに、調合1の工程で、Y:Cr:Mn:Tiのモル比をかえて、図1の表に示すごとく、素子No1、2、4、5の組成においてサーミスタ素子材料を調整し、サーミスタ素子を製作して温度センサとして評価した。素子No1〜5の組成における各抵抗特性を図1に表としてに示す。
【0026】
この表に示すごとく、本実施例のワイドレンジ型サーミスタ材料は、温度センサとして必要な60Ω〜300KΩの抵抗値であり、それ故、室温から1000℃の高温域にわたって温度を検知できる。
なお、抵抗温度係数βは、室温(27℃)と1000℃の抵抗値をもって算出した。
【0027】
また、高温耐久試験の結果からも、抵抗値の変化の少ない安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することが確認できる。
(実施例2)
本実施例は、(M1M2M3)O3 において、M1としてY、M2としてCrとMn、M3としてTiを選択したY(CrMnTi)O3 を得るもので、(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とTiO2 により調製する。
【0028】
本実施例2のサーミスタ素子の製造工程を図6に示す。
(MnCr)O4 スピネルは、いずれの純度も99.9%以上のCr2 3 とMn2 3 を用意し、Cr:Mnのモル比が、1:1となるようにCr2 3 とMn2 3 を秤量して全量500gの秤量物とし(調合1)、Al2 3 又ZrO2 製玉石φ15を2.5Kg、φ20を2.5Kgを入れた樹脂製ポット(容量5リットル)に、この秤量物の全量を入れ、純水1500cc加えた後に、60rpmで6〜12時間混合する。混合処理後に得たCr2 3 とMn2 3 の混合スラリーを磁器製の蒸発皿に移し、熱風乾燥機にて150℃で12時間以上乾燥し、Cr2 3 とMn2 3 の混合固形体を得る。
【0029】
この混合固形体をライカイ機で粗粉砕し、#30メッシュ篩いで通し、Cr2 3 とMn2 3 の混合粉体を得る。この混合粉体を、99.3%Al2 3 製ルツボに入れ、常圧雰囲気(空気中)で高温炉にて1100〜1300℃で1〜2時間仮焼成し、(Mn1.5 Cr1.5 )O4 を得る。仮焼成で塊状の固形となった(Mn1.5 Cr1.5 )O4 をライカイ機で粗粉砕し、#30メッシュ篩いで通し、粉体とする。
【0030】
続いて、調合2の工程で、図1の素子No3組成となるように、(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とTiO2 を秤量し、全量500gとして混合・粉砕処理を行う。また、上記実施例1と同様に、焼結助剤SiO2 、CaCO3 を添加するが、前記(Mn1.5 Cr1.5 )O4 とY2 3 の全量に対して、SiO2 は3wt%、CaCO3 は4.5wt%を添加する。
【0031】
前記(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とTiO2 をY2 3 とSiO2 とCaCO3 とを、Al2 3 又ZrO2 製玉石φ15を2.5Kg、φ20を2.5Kgを入れた樹脂製ポット(容量5リットル)に入れ、純水1500ccを加えた後、60rpm で4時間以上混合・粉砕する。
混合・粉砕、造粉、成形、焼成は、実施例1と同様に行ないサーミスタ素子を得る。このサーミスタ素子およびこのサーミスタ素子を組み込んだ温度センサは、上記実施例1と同じく図3〜5に示す構造である。温度センサは、実施例1と同様の評価を行う。
【0032】
さらに、上記の調合2の工程において、(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とTiO2 のモル比を、図1中の素子No1、2、4、5の組成となるように調整し、上記と同様の手順でサーミスタ素子を製作し、温度センサとして評価した。
この結果、実施例2の製法においても、図1の表と同様の結果となり、本実施例のワイドレンジ型サーミスタ素子は、抵抗値の変化の少ない安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することができる。
(実施例3)
本実施例は、(M1M2M3)O3 において、M1としてY、M2としてCrとMn、M3としてTiを選択したY(CrMnTi)O3 を得るもので、Y(CrMn)O3 とY2 3 とTiO2 とから、Y(CrMnTi)O3 を調整する。
【0033】
本実施例3のサーミスタ素子の製造工程を図7に示す。
Y(CrMn)O3 の製造においては、いずれの純度も、99.9%以上のY2 3 とCr2 3 とMn2 3 を用意し、Y:Cr:Mnのモル比が、2:1:1となるようにY2 3 とCr2 3 とMn2 3 秤量して全量500gの秤量物とする(調合1)。
【0034】
Al2 3 又ZrO2 製玉石φ15を2.5Kg、φ20を2.5Kgを入れた樹脂製ポット(容量5リットル)に、Y2 3 とCr2 3 とMn2 3 の全量を入れ、純水1500ccを加えた後に、60rpm で6〜12時間混合する。混合処理後に得たY2 3 とCr2 3 とMn2 3 の混合スラリーを磁器製の蒸発皿に移し、熱風乾燥機にて150℃で12時間以上乾燥し、Y2 3 とCr2 3 とMn2 3 の混合固形体を得る。
【0035】
2 3 とCr2 3 とMn2 3 の混合固形体をライカイ機で粗粉砕し、#30メッシュ篩いで通し、Y2 3 とCr2 3 とMn2 3 の混合粉体を得る。Y2 3 とCr2 3 とMn2 3 の混合粉体を、99.3%Al2 3 製ルツボに入れ、大気中に高温炉にて1100〜1300℃で1〜2時間仮焼成し、Y(CrMn)O3 を得る。仮焼成で塊状の固形となったY(CrMn)O3 をライカイ機で粗粉砕し、#30メッシュ篩いで通し、粉体とする。
【0036】
調合2の工程で、図1の素子No3組成となるように、Y(CrMn)O3 とY2 3 とTiO2 を秤量して全量500gとし、混合・粉砕処理を行う。また、上記各実施例と同様に、SiO2 、CaCO3 を焼結助剤として用い、前記Y(CrMn)O3 とY2 3 とTiO2 の全量に対して、SiO2 は3wt%、CaCO3 は4.5wt%を添加する。
【0037】
混合・粉砕工程では、前記のY(CrMn)O3 とY2 3 とTiO2 とSiO2 とCaCO3 とを、Al2 3 又ZrO2 製玉石φ15を2.5Kg、φ20を2.5Kgを入れた樹脂製ポット(容量5リットル)に入れ、純水1500ccを加えた後、60rpm で4時間以上混合・粉砕する。
混合・粉砕、造粉、成形、焼成は、実施例1と同様に行ないサーミスタ素子を得る。このサーミスタ素子およびこのサーミスタ素子を組み込んだ温度センサは、上記実施例1と同じく図3〜5に示す構造である。温度センサは、実施例1と同様の評価を行う。
【0038】
さらに、上記の調合2の工程で、Y(CrMn)O3 とY2 3 とTiO2 のモル比を、図1の素子No1、2、4、5の組成となるように調整し、上記と同様の手順でサーミスタ素子を製作し、温度センサとして評価した。
この結果、実施例3の製法においても図1の表と同様の結果となり、本実施例のワイドレンジ型サーミスタ素子は、抵抗値の変化の少ない安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することができる。
(実施例4)
本実施例は、(M1M2M3)O3 において、M1としてY、M2としてCrとMn、M3としてTiを選択したY(CrMnTi)O3 を得るもので、Y(CrMn)O3 とY2 3 とYTiO3 とから、Y(CrMnTi)O3 を調製する。
【0039】
本実施例4のサーミスタ素子の製造工程を図8に示す。
Y(CrMn)O3 は、上記実施例3と同様の方法で調製する。(調合1工程)
また、YTiO3 は調合2工程で、いずれの純度も99.9%以上のY2 3 とTiO2 を用意し、Y:Tiのモル比が、1:1となるようにY2 3 とTIO2 を秤量して全量500gの秤量物とし、Al2 3 又ZrO2 製玉石φ15を2.5Kg、φ20を2.5Kgを入れた樹脂製ポット(容量5リットル)に、この秤量物の全量を入れ、純水1500ccを加えた後に、60rpmで6時間混合する。混合処理後に得たY2 3 とTiO2 の混合スラリーを磁器製の蒸発皿に移し、熱風乾燥機にて150℃で12時間以上乾燥して、Y2 3 とTiO2 の混合固形体を得る。
【0040】
2 3 とTiO2 の混合固形体をライカイ機で粗粉砕し、#30メッシュ篩いで通し、Y2 3 とTiO3 の混合粉体を得る。このの混合粉体を、99.3%Al2 3 製ルツボに入れ、常圧雰囲気(空気中)で高温炉にて1100〜1300℃で1〜2時間仮焼成し、YTiO3 を得る。仮焼成で塊状の固形となったYTiO3 をライカイ機で粗粉砕し、#30メッシュ篩いで通し、粉体とする。
【0041】
調合3の工程で、図1の素子No3組成となるように、上記のY(CrMn)O3 とY2 3 とYTiO3 を秤量し、全量500gとして混合・粉砕処理を行う。また、上記各実施例と同様に、SiO2 、CaCO3 を焼結助剤として用い、前記Y(CrMn)O3 とY2 3 とYTiO3 の全量に対して、SiO2 は3wt%、CaCO3 は4.5wt%を添加する。
【0042】
前記Y(CrMn)O3 とY2 3 とYTiO3 とSiO2 とCaCO3 とを、Al2 3 又ZrO2 製玉石φ15を2.5Kg、φ20を2.5Kgを入れた樹脂製ポット(容量5リットル)に入れ、純水1500ccを加えた後、60rpm で4時間以上混合・粉砕する。
混合・粉砕、造粉、成形、焼成は、実施例1と同様に行ないサーミスタ素子を得る。このサーミスタ素子およびこのサーミスタ素子を組み込んだ温度センサは、上記実施例1と同じく図1に示す構造である。温度センサは、実施例1と同様の評価を行う。
【0043】
さらに、上記の調合2の工程で、Y(Cr0.5Mn0.5)O3 とY2 3 とYTiO3 のモル比を、図1の素子No1、2、4、5の組成となるように調製し、上記と同様の手順でサーミスタ素子を製作し、温度センサとして評価した。
この結果、実施例4の製法においても図1の表と同様の結果となり、本実施例のワイドレンジ型サーミスタ素子は、抵抗値の変化の少ない安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することができる。
(実施例5)
本実施例は、(M1M2M3)O3 において、M1としてY、M2としてCrとMn、M3としてTiを選択したY(CrMnTi)O3 を得るもので、(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とYTiO3 とから、Y(CrMnTi)O3 を調製する。
【0044】
本実施例5のサーミスタ素子の製造工程を図9に示す。(MnCr)O4 スピネルは、実施例2と同様の方法で調整する。また、YTiO3 は、実施例4と同様の方法で調製する。
調合3の工程で、図1の素子No3組成となるように、(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とYTiO3 を秤量し、全量500gとして混合・粉砕処理を行う。また、上記各実施例と同様に、SiO2 、CaCO3 を焼結助剤として用い、前記(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とYTiO3 の全量に対して, SiO2 は3wt%、CaCO3 は4.5wt%を添加する。
【0045】
前記の(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とYTiO3 とSiO2 とCaCO3 とを、Al2 3 又ZrO2 製玉石φ15を2.5Kg、φ20を2.5Kgを入れた樹脂製ポット(容量5リットル)に入れ、純水1500ccを加えた後、60rpm で4時間以上混合・粉砕する。
混合・粉砕、造粉、成形、焼成は、実施例1と同様に行ないサーミスタ素子を得る。
【0046】
該サーミスタ素子は、図1に示すごとく構造で、一般的な温度センサアッシーに組み込み、温度センサとする。温度センサは、実施例1と同様の評価を行う。さらに、上記の調合2の工程で、(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とYTiO3 のモル比を、図1の素子No1、2、4、5の組成となるように調整し、上記と同様の手順でサーミスタ素子を製作し、温度センサとして評価した。
この結果、実施例5の製法においても図1の表と同様の結果となり、本発明のワイドレンジ型サーミスタ素子は、抵抗値の変化の少ない安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することができる。
【0047】
以上、実施例1〜5において述べたように、Y(CrMnTi)O3 をY(Cra Mna Tib )O3 として表し、CrとMnの合計のモル分率をa、Tiのモル分率をb、a+b=1としたとき、0<b<0.1であれば、室温〜1000℃の熱履歴等においても抵抗値が安定しており、室温〜1000℃の温度域において、抵抗値は60Ω〜300KΩであるワイドレンジ型サーミスタ素子を実現できる。
【0048】
従って、室温〜1000℃の高温域にわたって温度を検知可能で、室温〜1000℃の熱履歴等においても抵抗値の変化が小さく安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することができる。
ところで、上記の実施例1〜5の以外に、Y(CrMn)O3 と(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とTiO2 の組成、またはY(CrMn)O3 と(MnCr)O4 スピネルとY2 3 とYTiO3 組成からY(CnMnTi)O3 組成のワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することもできる。
【0049】
また、Y2 3 等のイットリア化合物と、Cr2 3 等のクロム化合物と、Mn2 3 等のマンガン化合物と、TiO2 等のチタン化合物から、実施例1〜5のようなY(CnMnTi)O3 組成のワイドレンジ型サーミスタ材料を調製できることは云うまでもない。
上記の実施例1〜6では、仮焼成前の乾燥を熱風乾燥して混合固形体をライカイ機で粗粉砕して仮焼成を行っているが、組成の均一性をはかるために混合工程でバインダーを添加し、スプレードライヤにより造粒・乾燥した混合粉を仮焼成を実施することにおいても上記ワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することができる。
【0050】
同様に組成の均一性をはかるために、サーミスタ素子の製造工程の仮焼成を2回以上実施することにおいてもワイドレンジ型サーミスタ材料を提供することができる。
上記実施例1〜5では、リード線の線径、長さをφ0.3×10.5、材質をPt100(純白金)をリード線として用いたが、温度センサの形状、寸法及び温度センサの使用環境条件に応じて、リード線の形状、線径、長さを任意に選択でき、リード線の材質は、Pt100(純白金)のみならず、サーミスタ素子の焼成温度に耐えうる融点を持ち、リード線としての導電性が得られる、例えばPt80Ir20(白金80%イリジウム20%)等の高融点金属も使用できる。
【0051】
さらに、リード線抜けを防止する目的で、断面形状を円形以外、例えば矩形、半円形等の形状とすることも可能で、リード線表面にローレット加工等で凹凸を付与し、サーミスタ素子のリード線として使用可能である。
また、上記実施例1〜5では、サーミスタ素子の成形方法としてリード線をインサートして金型成形で行っているが、サーミスタ原料(粉体)を用いて円柱型成形体を成形後に、リード線を付与するための穴を明け、リード線を装填して焼成することで、リード線を形成し、サーミスタ素子を得ることができる。
【0052】
また、上記円柱型成形体を焼成後にリード線を形成し、サーミスタ素子を得ることも可能である。
また、サーミスタ素子原料にバインダー、樹脂材料等を混合・添加して、シート成形に好適な粘度、固さに調整し、厚さ200μmのシート状のサーミスタ・シートを得る。前記サーミスタ・シートを5枚積層して厚さを1mmとして、金型により外径がφ1.8mmで、リード線を付与するための穴を直径φ0.4mmで成形されたサーミスタ素子の成形体を得、リード線を装填して焼成することで、リード線を形成したサーミスタ素子の成形体を得ることができる。
【0053】
また、サーミスタ素子原料にバインダー、樹脂材料等を混合・添加して、押し出し成形に好適な粘度、固さに調整し、押し出し成形によりリード線を付与するための穴が形成されたサーミスタ素子の成形体を得、リード線を装填して焼成することで、リード線を形成したサーミスタ素子を得ることができる。
(比較例1)
比較例1として、(M1M2M3)O3 において、M1としてY、M2としてCrを選択し、M3を添加しないYCrO3 組成とするサーミスタ素子を用いる温度センサの比較例を説明する。
【0054】
YCrO3 は、いずれの純度も99.9%以上のY2 3 とCr2 3 を用意し、調合1の工程で、Y:Crのモル比が100:100となるようにY2 3 とCr2 3 を秤量して実施例1と同じ製造方法により調製してYCrO3 を得る。原料として調製したYCrO3 を用いて、温度センサとして評価した結果を図10の表(素子No.6)に示す。評価方法は、実施例1と同様に行った。
【0055】
この表から明らかなように、室温(27℃)の低温域での抵抗値が著しく高く、1000KΩ以上となるため温度を検出できない。
また、高温耐久試験の結果からも、抵抗変化率ΔRが、±20%を越え、安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することができない。
従って、YCrO3 組成のサーミスタ素子は、温度センサの素子としては使用できない。
(比較例2)
比較例2として、(M1M2M3)O3 において、M1としてY、M2としてCrを50モル%選択し、M3としてMnを50モル%選択した、Y(Cr0.5Mn0.5)O3 組成とするサーミスタ素子を用いる温度センサの比較例を説明する。
【0056】
実施例1と同じ製造方法により、Y(Cr0.5Mn0.5)O3 を得る。原料として調製したY(Cr0.5Mn0.5)O3 を用いて、温度センサとして評価した結果を図10の表(素子No.7)に示す。評価方法は、実施例1と同様に行った。
この表から明らかなように、1000℃の高温域での抵抗値が低いすぎるため温度を検出できない。
【0057】
また、高温耐久試験の結果からも、抵抗変化率が、±20%を越え、安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することができない。
従って、Y(CrMn)O3 組成のサーミスタ素子は、温度センサの素子としては使用できない。
(比較例3)
比較例3として、(M1M2M3)O3 において、M1としてY、M2としてTiを選択し、M3を添加しないYTiO3 組成とするサーミスタ素子を用いる温度センサの比較例を説明する。
【0058】
実施例4と同じ製造方法により、YTiO3 を得る。原料として調製したYTiO3 を用いて、温度センサとして評価した結果を図10の表(素子No.8)に示す。評価方法は、実施例1と同様に行った。
この表から明らかなように、YTiO3 組成のサーミスタ素子では、室温(27℃)の低温域での抵抗値が著しく高く、1000KΩ以上となるため温度を検出できない。
【0059】
また、高温耐久試験の結果からも、抵抗変化率が、±20%を越え、安定した特性を持つワイドレンジ型サーミスタ素子を提供することができない。
従って、YTiO3 組成のサーミスタ素子は、温度センサの素子としては使用できない。
【0060】
以上、実施例1〜5および比較例1〜3によって、本実施形態を説明してきたが、本発明は、本実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1〜5にて作製したサーミスタ素子の抵抗特性を示す図表である。
【図2】上記実施例1のサーミスタ素子の製造工程図である。
【図3】上記実施例1〜5にて作製したサーミスタ素子の構成図である。
【図4】図3のサーミスタ素子を用いた温度センサの断面構成図である。
【図5】図4の温度センサの金属パイプの断面構成図である。
【図6】上記実施例2のサーミスタ素子の製造工程図である。
【図7】上記実施例3のサーミスタ素子の製造工程図である。
【図8】上記実施例4のサーミスタ素子の製造工程図である。
【図9】上記実施例5のサーミスタ素子の製造工程図である。
【図10】比較例1〜3のサーミスタ素子の抵抗特性を示す図表である。
【符号の説明】
1…サーミスタ素子、2…金属ケース、3…金属パイプ、
11、12…リード線、13…素子部、31…、32…リード線、
33…マグネシア粉体。

Claims (3)

  1. (M1M2M3)O3 において、M1はであり、M2はCrとMnであり、M3はTiであるY(CrMnTi)O 3 からなり、Y(CrMnTi)O 3 のうちM2のモル分率をa、M3のモル分率をb、a+b=1としたときに、0<b<0.1の関係を満足することを特徴とするワイドレンジ型サーミスタ素子。
  2. CaO、CaCO3 及びCaSiO3 のうち少なくとも1種とSiO2 からなる焼結助材が含有されていることを特徴とする請求項に記載のワイドレンジ型サーミスタ素子。
  3. 請求項1または2に記載のワイドレンジ型サーミスタ素子を有することを特徴とする温度センサ。
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