JP3826028B2 - キャニスタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は内燃機関の蒸発燃料処理装置のキャニスタに関し、詳しくは、蒸発燃料の大気への放散を抑制することができるキャニスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、エンジン停止中に燃料タンクから生ずる蒸発燃料を、キャニスタ容器内に収容した吸着材に吸着させておき、エンジン始動後、吸着した蒸発燃料を吸気管負圧により脱離(パージ)して燃焼室で燃焼させる蒸発燃料処理装置のキャニスタがある。
【0003】
このキャニスタにおいては、エンジン停止時において、燃料タンクから流入する蒸発燃料が吸着しきれず、大気を導入するための大気ポートから大気に放散されてしまう、いわゆる吹き抜け現象が生ずる。この吹き抜けは、車両運転後のエンジン停止後に、所定時間高温雰囲気中に車両が放置されることにより、吸着材中に残存する蒸発燃料が蒸発して下流の大気ポート側の吸着材層に拡がる、いわゆる拡散現象が生じた後、燃料タンクから流入する蒸発燃料によって、前記拡散した蒸発燃料を押し出し、大気ポートから大気に放散させることにより発生する。
【0004】
この吹き抜けは、キャニスタのコンパクト化を図るため、蒸発燃料の吸着量が多い特性を有する活性炭A(詳細は後述する)を吸着材として使用した、従来のキャニスタに多く発生する。図7は燃料タンクからの蒸発燃料の流入量に対する吹き抜け量を示すグラフで、図8は従来技術1のキャニスタの縦断面図である。図7のグラフは、図中に示される試験順序に従って行われた試験の結果として示したものである。すなわち、先ず始めに、図8におけるキャニスタ31の破過状態から所定時間パージさせる。これを繰り返すことにより蒸発燃料の安定化を図って残存量を一定に保持する。その後、高温状態で放置し、36時間経過後、キャニスタ31に流入する燃料タンク9からの蒸発燃料を想定して、時間当たり15gの蒸発燃料をキャニスタ31のタンクポート2dに供給する。この条件において、流入量に対する大気ポート2hからの吹き抜け量を測定したものである。吸着材として活性炭A(5a)だけを使用した、図8に示す従来技術1における吹き抜け量は、燃料タンク9からの蒸発燃料の流入量80gにおいて約140mgと多い。これは、活性炭の細孔奥部においてパージされずに残存する蒸発燃料中の低沸点成分が、高温雰囲気中に放置される間、蒸発して拡散現象により下流の吸着材層に充満し、後刻、燃料タンク9から流入する蒸発燃料により押し出されて大気へ吹き抜けると考えられている。
【0005】
そこで、その改良技術として、図9に示すようなキャニスタが、実開昭57−68163号公報に開示されている。これを従来技術2とする。この従来技術2は、燃料吸着用の活性炭層を複数とし、燃料吸着力が弱く有効吸着量の多い活性炭により燃料タンクへの連通路25の連通口25a側やエンジン吸気系への連通口22側に配設される活性炭層20を形成し、燃料吸着力が強く、燃料の有効吸着量は少ないが、吸着作用の飽和状態以前に燃料の破過を生じることがほとんどない活性炭により大気開放口23側に金網24を介して配設される活性炭層21を形成しており、燃料タンクへの連通路25よりもたらされる燃料蒸気の大部分は上記連通口25a側の活性炭層20に吸着され、同活性炭層を破過したごく一部の蒸気が上記開放口23側の活性炭層21に吸着されるようになっているので、燃料蒸気が確実に活性炭層に吸着されるとしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来技術2のように、燃料吸着力(以下、保持力と記す)が弱く燃料の有効吸着量が多い活性炭(本願における活性炭A)と燃料保持力が強く燃料の有効吸着量が少ない活性炭(本願における活性炭C)との組み合わせによるキャニスタにおいては、図7に示すように、タンクポートからの蒸発燃料の流入量80gにおいて吹き抜け量が、約65mgと、従来技術1より大幅に減少しているものの、放置後の吹き抜けを目標値(50mg)以下に低減するにはまだ不十分である。これは、上述の活性炭Aおよび活性炭Cの特性が図6に示すように、パージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の吸着量に対する残存量(以下残存量と略す)が多目のため、高温放置時に拡散現象の発生があり、後刻タンクポートから流入する蒸発燃料により押し出されて大気へ吹き抜けると考えられる。
【0007】
そこで本発明は、キャニスタの吸着材層内での拡散現象を極力抑え、流入する蒸発燃料を確実に吸着して、大気への吹き抜けを抑制することができるキャニスタを提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、吸着材層を隔壁により第1層目及び第2層目の吸着材層に2分し直列に配置したキャニスタにおいて、前記第1層目の吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が多く保持力が弱い活性炭Aを用い、第2層目の吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が前記活性炭Aより少なく、かつ蒸発燃料の保持力が前記活性炭Aと同等の活性炭Bを用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0010】
請求項2記載の第2の発明は、吸着材層を隔壁により第1層目及び第2層目の吸着材層に2分し直列に配置したキャニスタにおいて、前記第1層目の吸着材層を活性炭Aで形成し、第2層目の吸着材層を活性炭Bで形成し、前記活性炭A,Bとして、蒸発燃料の吸着量は活性炭Bよりも活性炭Aの方が多く、蒸発燃料の保持力は活性炭Aと活性炭Bが同等の関係にある活性炭を用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0011】
請求項3記載の第3の発明は、前記第1又は2の発明において、前記活性炭A及びBとして脱離限界線付近に微分型細孔分布のピーク位置を有する活性炭を用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0012】
請求項4記載の第4の発明は、前記第1乃至3のいずれかの発明において、前記活性炭Aとして細孔容積が多い活性炭を用い、前記活性炭Bとして細孔容積が前記活性炭Aよりも少ない活性炭を用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0013】
請求項5記載の第5の発明は、前記第1乃至第4のいずれかの発明において、前記活性炭Aとして、微分型細孔分布において直径が約2.5nmの細孔をピーク位置とし、かつ、細孔容積が多い活性炭を用い、前記活性炭Bとして、微分型細孔分布において直径が約2.5nmの細孔をピーク位置とし、かつ、細孔容積が前記活性炭Aよりも少ない活性炭を用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0014】
請求項6記載の第6の発明は、前記第1乃至5のいずれかの発明において、前記第2層目の吸着材層をフィルタまたは通気性を有するプレートにより2分して、第1層目の吸着材層を第1吸着材層とすることに対し、前記第2層目の吸着材層を第2及び第3吸着材層として形成することを特徴とするキャニスタである。
【0015】
請求項7記載の第7の発明は、吸着材層を隔壁により第1層目及び第2層目の吸着材層に2分し直列に配置したキャニスタにおいて、前記第2層目の吸着材層を2分して第2及び第3吸着材層を形成し、第1層目の吸着材層、すなわち第1吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が多く保持力が弱い活性炭Aを用い、第2吸着材層には、蒸発燃料の吸着量は活性炭Aの吸着量と活性炭Cの吸着量との間において中くらいで保持力が活性炭Aと同等の活性炭Bを用い、第3吸着材層には、活性炭A及びBに対して蒸発燃料の吸着量は少ないが保持力が活性炭A及びBより強い活性炭Cを用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0016】
請求項8記載の第8の発明は、吸着材層を隔壁により第1層目及び第2層目の吸着材層に2分し直列に配置したキャニスタにおいて、前記第2層目の吸着材層を2分して第2及び第3吸着材層を形成し、第1層目の吸着材層、すなわち第1吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が多く保持力が弱い活性炭Aを用い、第2吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が前記活性炭Aより少なく、かつ蒸発燃料の保持力が前記活性炭Aと同等の活性炭Bを用い、前記第3吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が前記活性炭Bの吸着量よりも少なく、かつ、蒸発燃料の保持力が前記活性炭A及びBよりも強い活性炭Cを用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0017】
請求項9記載の第9の発明は、吸着材層を隔壁により第1層目及び第2層目の吸着材層に2分し直列に配置したキャニスタにおいて、前記第2層目の吸着材層を2分して第2及び第3吸着材層を形成し、第1層目の吸着材層、すなわち第1吸着材層を活性炭Aで形成し、第2吸着材層を活性炭Bで形成し、第3吸着材層を活性炭Cで形成し、前記活性炭A,B,Cとして、蒸発燃料の吸着量は活性炭Aよりも活性炭Bの方が少なく、かつ、活性炭Bよりも活性炭Cの方が少なく、蒸発燃料の保持力は活性炭Aと活性炭Bが同等で、かつ、活性炭Cが活性炭A,Bよりも強い関係にある活性炭を用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0018】
請求項10記載の第10の発明は、前記第7乃至9のいずれかの発明において、前記活性炭A及びBとして、脱離限界線付近に微分型細孔分布のピーク位置を有する活性炭を用い、前記活性炭Cとして、脱離限界線よりも残存領域側にずれて微分型細孔分布のピーク位置を有する活性炭を用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0019】
請求項11に記載の第11の発明は、前記第7乃至10のいずれかの発明において、前記活性炭Aとして細孔容積が多い活性炭を用い、活性炭Bとして細孔容積が前記活性炭Aよりも少ない活性炭を用い、前記活性炭Cとして細孔容積が前記活性炭A,Bよりも少ない活性炭を用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0020】
請求項12記載の第12の発明は、前記第7乃至11のいずれかの発明において、前記活性炭Aとして、微分型細孔分布において直径が約2.5nmの細孔をピーク位置とし、かつ、細孔容積が多い活性炭を用い、前記活性炭Bとして、微分型細孔分布において直径が約2.5nmの細孔をピーク位置とし、かつ、細孔容積が前記活性炭Aよりも少ない活性炭を用い、前記活性炭Cとして、微分型細孔分布において直径が約2nmの細孔をピーク位置とし、かつ、細孔容積が前記活性炭A,Bよりも少ない活性炭を用いたことを特徴とするキャニスタである。
【0021】
請求項13記載の第13の発明は、前記第7乃至12のいずれかの発明において、前記第3吸着材層の容積を全吸着材層の容積の2.3〜4.8%としたことを特徴とするキャニスタである。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の望ましい実施の形態について、図1乃至図7に基づいて説明する。
【0023】
先ず、本発明に使用する吸着材について図4乃至図6により説明する。
【0024】
本発明に使用する吸着材は活性炭であり、その活性炭の表面には図5に示すような細孔Pが多数存在し、その細孔の中にガソリン燃料の分子が入り込んで捕捉される。この図5において、Dは細孔直径、Fは細孔容積を示す。
【0025】
次に、活性炭の微分型細孔分布と残存、吸脱領域(常温状態)について図4により説明する。
【0026】
図4に示すような微分型細孔分布図の吸着・脱離領域G内での分布曲線内の面積E(細孔容積F)と蒸発燃料の吸着量は比例の関係にある。
【0027】
また、微分型細孔分布図のピーク位置の細孔直径が小さいほど蒸発燃料の保持力(吸着力)が強い傾向にある。すなわち、保持力は細孔直径に反比例の関係にある。
【0028】
微分型細孔分布図の残存領域Hにおいて、分布曲線内の面積E(細孔容積F)と蒸発燃料中の低沸点成分の残存量は比例の関係にある。
【0029】
更に、蒸発燃料の吹き抜け量については、吸着されたガソリン蒸気の拡散が1時間以内(放置なし)の場合には、微分型細孔分布曲線のピーク位置にある細孔直径の大小に比例する。また、蒸気の拡散が6時間以上(放置あり)の場合は、ピーク位置にある細孔直径と残存量の乗算した結果にほぼ比例する。
【0030】
以上のような活性炭の特性に鑑み、本発明で使用する活性炭は図4に示す特性を有する3種の活性炭を選定して使用する。
【0031】
図4において、活性炭Aは、微分型細孔分布図におけるピーク位置が、ガソリン蒸気の吸着、脱離バランスの良好な細孔径に集中する特性を有するもので、直径Dが約2.5nmの細孔をピークとし、かつ微分型細孔分布図における活性炭Aの曲線と横軸とのなす面積E(細孔容積)が活性炭Bよりも多いものである。
【0032】
したがって、この活性炭Aは、蒸発燃料の保持力が弱く、蒸発燃料の吸着量は多い特性を有する。
【0033】
活性炭Bは、微分型細孔分布図におけるピーク位置が、前記活性炭Aと同じであるが、径の細孔容積が、活性炭Aに比べて少ないものである。
【0034】
したがって、この活性炭Bは、蒸発燃料の保持力が前記活性炭Aと同様に弱く、蒸発燃料の吸着量は前記活性炭Aに比べて少ない特性を有する。
【0035】
活性炭Cは、微分型細孔分布におけるピーク位置が、ガソリン蒸気中の低沸点成分(主にブタン)の吸着に適した細孔径に集中する特性を有するもので、直径Dが約2nmの細孔をピークとし、かつ細孔容積が前記活性炭A,Bよりも少ないものである。
【0036】
したがって、この活性炭Cは、蒸発燃料の吸着量が前記活性炭A,Bに比べて少ないが、蒸発燃料の保持力は前記活性炭A,Bに比べて強い特性を有する。
【0037】
以上のことから、上記A,B,Cの活性炭を対比すると、図6の表に示すように、活性炭Aは、蒸発燃料の吸着量は活性炭A,B,Cの中で最も多いが保持力は弱く、このためパージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の残存量が、活性炭A,B,Cの中で中程度の特性を有する。活性炭Bは、蒸発燃料の吸着量は活性炭A,B,Cの中で中程度で保持力は弱く、このためパージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の残存量が活性炭A,B,Cの中で最も少ない特性を有する。活性炭Cは、蒸発燃料の吸着量は活性炭A,B,Cの中で最も少ないが保持力は活性炭A,Bよりも強く、このためパージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の残存量が活性炭A,B,Cの中で最も多い特性を有する。
【0038】
以上のように、前記活性炭A及びBとして、微分型細孔分布における曲線のピーク位置が脱離限界線I付近にある活性炭を用いることにより、活性炭AとBにおいて、パージ終了後の蒸発燃料の残存量を少なくできる活性炭を作ることが可能になる。また、活性炭Cは、微分型細孔分布における曲線のピーク位置が脱離限界線Iよりも残存領域H側へ大きくずれた活性炭を用いている。
【0039】
燃料タンクからの蒸発燃料流入時の吹き抜け量については、パージ後に所定時間高温放置をした場合、すなわち放置有りでは、活性炭A,Cにおいては吹き抜け量が多く、活性炭Bにおいては少ない。これは、パージ後活性炭内に残存した蒸発燃料の低沸点成分が高温放置中に蒸発し拡散現象を生じてキャニスタ内に充満し、流入する蒸発燃料により押し出されて吹き抜けを生ずるためと考えられる。すなわち、上述のようにピーク位置にある細孔直径と残存量の乗算した結果にほぼ比例することから、活性炭A,B,Cを比較すると活性炭A,Cでは吹き抜け量が多く、活性炭Bでは少ない。
【0040】
しかしながら、パージ後の高温放置をしない場合、すなわち、放置なしでは活性炭A,B,Cともに少ない。これは、活性炭に蒸発燃料中の低沸点成分の残存があっても高温放置がないため低沸点成分の蒸発による拡散現象がほとんど生じないからである。したがって、高温放置後における吹き抜け量の増加を抑制するためには、ピーク位置にある細孔直径の選定と、パージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の残存量が少ないことが必要である。なお、上述の各特性を有する活性炭の製作については、特性を示すことにより活性炭製造業者により容易に製作が可能である。
【0041】
次に、前記活性炭を使用した図1に示す本発明の第1実施例のキャニスタについて説明する。
【0042】
図1において、キャニスタ1を構成するケース2の内部は隔壁2aにより2分され、一方は通気性を有するフィルタ3a,3b,3cにより挟持される吸着材5が通気性を有する、例えば孔が開いているプレート4aを介してスプリング6aにより押圧されて第1層目の吸着材層、すなわち第1吸着材層7を形成している。他方は同様に通気性を有するフィルタ3d,3eにより挟持された吸着材5が通気性を有する、例えば孔が開いているプレート4bを介してスプリング6bにより押圧され第2層目の吸着材層8を形成している。第2層目の吸着材層8は通気性を有する、例えば孔が開いているプレート4cまたはフィルタ3fにより区画され、第2吸着材層8aおよび第3吸着材層8bを形成している。
【0043】
ケース2およびフィルタ3aならびに仕切板2bにより形成される第1空間部2cには燃料タンク9の上部に連通するタンクポート2dが開口している。ケース2およびフィルタ3bならびに仕切板2bにより形成される第2空間部2eには、流量調整弁10を介して吸気管11のサージタンク11aに連通するパージポート2fが開口している。ケース2およびフィルタ3eならびに隔壁2aにより形成される第3空間部2gには大気に連通する大気ポート2hが開口している。隔壁2aの先端部には連通路2iが設けられ、ケース2およびプレート4a,4bにより第4空間部2jが形成されている。斯くして、各吸着材層7,8a,8bは第4空間部2jを介して、蒸発燃料の流れに対して直列に配置されて構成される。
【0044】
前記第1吸着材層7には、吸着材5として、蒸発燃料の吸着量は多いが保持力が弱く、このためパージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の残存量が比較的多い前記の活性炭A(5a)が充填されている。第2吸着材層8aおよび第3吸着材層8bには、蒸発燃料の吸着量は中くらいで、すなわち前記の活性炭Aより少なく、かつ、保持力が活性炭Aと同様に弱く、このため、パージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の残存量が活性炭Aより少ない前記の活性炭B(5b)が充填されている。なお、第3吸着材層8bの容積は300cc、第1吸着材層7の容積は1400cc、全吸着材層の容積は2100ccで構成されている。
【0045】
次に、第1の実施形態の作用について説明する。
【0046】
図1において、エンジン停止中に燃料タンク9から生じた蒸発燃料はキャニスタ1のタンクポート2dから流入し、第1吸着材層7内の活性炭A(5a)を経て第2吸着材層8aおよび第3吸着材層8b内の活性炭B(5b)に順次吸着され、大気への漏洩が抑制される。次いで、エンジン50が始動されて吸気管11に負圧が発生すると、その負圧により、大気ポート2hから流入する大気と共に活性炭A(5a)、B(5b)に吸着された蒸発燃料がパージポート2fからパージされる。所定時間パージされた後、エンジン50は停止され、車両は所定温度に保たれた部屋に所定時間放置される。
【0047】
この間、キャニスタ1は活性炭A(5a)内に所定の低沸点成分残存量を有した状態で高温放置されるので、残存燃料が蒸発し拡散してキャニスタ1の大気ポート2h側である下流に流れるが、低沸点成分の残存量が少ない第2および第3吸着材層8a,8b内の活性炭B(5b)に吸着され、後刻、燃料タンク9から流入する蒸発燃料も活性炭B(5b)に吸着されるので、大気への蒸発燃料の放散が確実に抑制される。この活性炭Bを使用したキャニスタにおいて、前記の条件で吹き抜け量を測定した結果、その吹き抜け量は図7において、タンクポート2dからの蒸発燃料の流入量80gにおいて40mg弱と従来技術1および2に比べて大幅に低減された。なお、図7の吹き抜け量の測定に用いたキャニスタの全吸着材層の容積は2100cc、第1吸着材層7の容積は1400cc、第3吸着材層8bの容積は300ccである。
【0048】
なお、本第1実施例においては、第2層目をフィルタまたは通気性を有するプレート4c(3f)により2分したことにより、第2吸着材層8aと第3吸着材層8bとの間で、前記フィルタ等による流れ抵抗を形成して、第3吸着材層8bを通って大気へ放散される蒸発燃料をより抑制することができる。
【0049】
図2は前記図1の変形例の第2実施例を示す。
【0050】
この第2実施例は前記第1実施例における第2吸着材層8aおよび第3吸着材層8bを区画するプレート4cまたはフィルタ3fを除去して、前記第1実施例における第2吸着材層8aと第3吸着材層8bを一体化し、活性炭Bが充填された第2層目の吸着材層8を一体として形成したものである。
【0051】
その他の構造は前記第1実施例と同様であるため、前記と同一部分には前記と同一の符号を付してその説明は省略する。
【0052】
本第2実施例においても前記第1実施例と同様の作用および効果(ただし、プレート4cまたはフィルタ3fの作用効果を除く)を発揮するとともに、更に前記第1実施例に比べて、プレート4cまたはフィルタ3fを除去したことにより、構造・製造がより簡単になり、低コストが図れる。
【0053】
次に、図3に示す第3実施例について説明する。
【0054】
なお、前記第1の実施例と異なる部分についてだけ説明し、同一機能部分については説明は省く。
【0055】
図3は本発明の第3の実施例に係るキャニスタの縦断面図である。
【0056】
図3において、第1吸着材層7内には前記第1実施例における活性炭A(5a)が充填され、第2吸着材層8aには前記第1実施例における活性炭B(5b)が充填されているが、第3吸着材層8bには、前記活性炭AおよびBと異なる前記活性炭Cが充填されている。
【0057】
この活性炭Cは、蒸発燃料の吸着量は前記活性炭A及びBに比べて少ないが、蒸発燃料の保持力は前記活性炭A及びBに比べて強く、このため、パージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の残存量が前記活性炭AおよびBに比べて多い特性の活性炭である。
【0058】
本第3実施例の作用について説明する。
【0059】
なお、エンジン停止中の蒸発燃料吸着までの工程は第1の実施例と同様であるので説明は省き、エンジン始動後のパージの段階から説明する。
【0060】
エンジン50の始動後のパージ段階において、第3吸着材層8b内の活性炭C(5c)に吸着された蒸発燃料は、パージポート2fに生じる吸気管11の負圧によりパージされるが、活性炭C(5c)はパージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の吸着量に対する残存量が多い特性を有しているので、一般的には、パージ終了後においても多くの残存量が存在するが、吸着量が少なく、また、大気に最も近い第3吸着材層8b内に充填されているため、パージ開始とともに大気ポート2hから導入される新鮮な空気により効果的にパージが行われることによって、パージ終了後においても少しの残存量が存在することとなる。
【0061】
その後、燃料タンク9からの蒸発燃料がキャニスタ1内に流入しても蒸発燃料は、第1、第2の各吸着材層7,8aの活性炭A,Bでほとんど吸着され、吸着されなかったわずかな蒸発燃料が吸着力(保持力)の強い第3吸着材層8bの活性炭Cで確実に吸着されるので、少しの残存量があっても吸着量に余裕があり十分に大気への吹き抜けが抑制される。
【0062】
次に、前記第3吸着材層8bの容積を、吸着材層の全容積の2.3〜4.8%に設定した場合、例えば吸着材層の全容積を2100ccとし、第3吸着材層8bの容積を50ccとした場合について説明する。
【0063】
なお、エンジン停止中の蒸発燃料吸着までの工程は第1の実施例と同様であるので説明は省き、エンジン始動後のパージの段階から説明する。
【0064】
図3において、エンジン50始動後のパージの段階において、第3吸着材層8b内の活性炭C(5c)に吸着された蒸発燃料は、パージポート2fに生じる吸気管11の負圧によりほぼ全量がパージされる。これは、活性炭C(5c)がパージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の残存量が多い特性を有するにもかかわらず、第3吸着材層8bの容積を50ccと全容積2100ccの約2.4%の容積に小型化することにより、単位容積当りのパージ空気量を増加させることができ、パージ性能が向上したためである。例えば、パージ空気流通量が2100ccのとき、50ccの活性炭C(5c)の容量では、単位容積当たりのパージ空気流通量は2100cc/50cc=42cc/ccとなる。
【0065】
したがって、パージが終了し高温放置の段階においては、第1吸着材層7内に残存する低沸点成分が蒸発して拡散現象が生じても、活性炭B(5b)が充填された第2吸着材層8aで吸着されるので、後刻、燃料タンク9から蒸発燃料が流入しても、蒸発燃料は第2吸着材層8aで吸着され、第2吸着材層8aで吸着されなかった蒸発燃料は第3吸着材層8bで確実に吸着されるので大気への吹き抜けが抑制される。吹き抜け量は図7において、蒸発燃料の流入量80gにおいて30mg弱と従来技術1および2に比べて大幅に低減され、上述の第1の実施例に比べても低減されている。なお、第3吸着材層8bの容積については、全容積2100ccに対し50〜100cc(2.3〜4.8%)までは上述の効果が持続されるが、200ccにおいては効果は低減することが確認されている。
【0066】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので、以下の効果を奏する。
【0067】
すなわち、請求項1乃至5の発明によると、キャニスタの第1層目の吸着材層には活性炭Aを、第2層目の吸着材層にはパージ後における蒸発燃料中の低沸点成分の残存量が少ない特性を有する活性炭Bを充填して構成したので、キャニスタの高温放置後の蒸発燃料の大気への放散を抑制することができる。
【0068】
また、請求項6の発明によると、前記請求項1乃至5の発明における第2層目の吸着材層をフィルタまたは通気性を有するプレートにより2分して、第1層目の吸着材層、すなわち第1吸着材層に対し、第2及び第3吸着材層を形成したことにより、第2吸着材層と第3吸着材層間でフィルタ等による流れ抵抗を形成して、第3吸着材層を通って大気へ放散される蒸発燃料をより抑制することが可能である。
【0069】
また、請求項7乃至12発明によると、キャニスタの第1吸着材層には活性炭Aを、第2吸着材層には活性炭Bを、第3吸着材層には活性炭Cを充填したので、キャニスタの高温放置後の蒸発燃料の大気への放散をさらに抑制することができる。
【0070】
また、請求項13の発明によると、前記請求項7乃至12の発明による効果を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るキャニスタの縦断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係るキャニスタの縦断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例に係るキャニスタの縦断面図である。
【図4】本発明において使用する活性炭の細孔直径と細孔径に対する細孔容積の変化割合を示す特性図である。
【図5】活性炭の細孔を示す拡大図である。
【図6】本発明に使用した活性炭の特性を示す一覧表である。
【図7】従来および本発明に係るキャニスタの吹き抜け量を測定した試験結果を示すグラフである。
【図8】従来技術1を示すキャニスタの縦断面図である。
【図9】従来技術2を示すキャニスタの縦断面図である。
【符号の説明】
1 キャニスタ
2a 隔壁
3f フィルタ
4c プレート
5a 活性炭A
5b 活性炭B
5c 活性炭C
7 第1吸着材層(第1層目の吸着材層)
8 第2層目の吸着材層
8a 第2吸着材層
8b 第3吸着材層
G 吸着・脱離領域
H 残存領域
I 脱離限界線
Claims (13)
- 吸着材層を隔壁により第1層目及び第2層目の吸着材層に2分し直列に配置したキャニスタにおいて、前記第1層目の吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が多く保持力が弱い活性炭Aを用い、第2層目の吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が前記活性炭Aより少なく、かつ蒸発燃料の保持力が前記活性炭Aと同等の活性炭Bを用いたことを特徴とするキャニスタ。
- 吸着材層を隔壁により第1層目及び第2層目の吸着材層に2分し直列に配置したキャニスタにおいて、前記第1層目の吸着材層を活性炭Aで形成し、第2層目の吸着材層を活性炭Bで形成し、前記活性炭A,Bとして、蒸発燃料の吸着量は活性炭Bよりも活性炭Aの方が多く、蒸発燃料の保持力は活性炭Aと活性炭Bが同等の関係にある活性炭を用いたことを特徴とするキャニスタ。
- 前記活性炭A及びBとして脱離限界線付近に微分型細孔分布のピーク位置を有する活性炭を用いたことを特徴とする請求項1又は2記載のキャニスタ。
- 前記活性炭Aとして細孔容積が多い活性炭を用い、前記活性炭Bとして細孔容積が前記活性炭Aよりも少ない活性炭を用いたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のキャニスタ。
- 前記活性炭Aとして、微分型細孔分布において直径が約2.5nmの細孔をピーク位置とし、かつ、細孔容積が多い活性炭を用い、前記活性炭Bとして、微分型細孔分布において直径が約2.5nmの細孔をピーク位置とし、かつ、細孔容積が前記活性炭Aよりも少ない活性炭を用いたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のキャニスタ。
- 前記第2層目の吸着材層をフィルタまたは通気性を有するプレートにより2分して、第1層目の吸着材層を第1吸着材層とすることに対し、前記第2層目の吸着材層を第2及び第3吸着材層として形成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のキャニスタ。
- 吸着材層を隔壁により第1層目及び第2層目の吸着材層に2分し直列に配置したキャニスタにおいて、前記第2層目の吸着材層を2分して第2及び第3吸着材層を形成し、第1層目の吸着材層、すなわち第1吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が多く保持力が弱い活性炭Aを用い、第2吸着材層には、蒸発燃料の吸着量は活性炭Aの吸着量と活性炭Cの吸着量との間において中くらいで保持力が活性炭Aと同等の活性炭Bを用い、第3吸着材層には、活性炭A及びBに対して蒸発燃料の吸着量は少ないが保持力が活性炭A及びBより強い活性炭Cを用いたことを特徴とするキャニスタ。
- 吸着材層を隔壁により第1層目及び第2層目の吸着材層に2分し直列に配置したキャニスタにおいて、前記第2層目の吸着材層を2分して第2及び第3吸着材層を形成し、第1層目の吸着材層、すなわち第1吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が多く保持力が弱い活性炭Aを用い、第2吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が前記活性炭Aより少なく、かつ蒸発燃料の保持力が前記活性炭Aと同等の活性炭Bを用い、前記第3吸着材層には、蒸発燃料の吸着量が前記活性炭Bの吸着量よりも少なく、かつ、蒸発燃料の保持力が前記活性炭A及びBよりも強い活性炭Cを用いたことを特徴とするキャニスタ。
- 吸着材層を隔壁により第1層目及び第2層目の吸着材層に2分し直列に配置したキャニスタにおいて、前記第2層目の吸着材層を2分して第2及び第3吸着材層を形成し、第1層目の吸着材層、すなわち第1吸着材層を活性炭Aで形成し、第2吸着材層を活性炭Bで形成し、第3吸着材層を活性炭Cで形成し、前記活性炭A,B,Cとして、蒸発燃料の吸着量は活性炭Aよりも活性炭Bの方が少なく、かつ、活性炭Bよりも活性炭Cの方が少なく、蒸発燃料の保持力は活性炭Aと活性炭Bが同等で、かつ、活性炭Cが活性炭A,Bよりも強い関係にある活性炭を用いたことを特徴とするキャニスタ。
- 前記活性炭A及びBとして、脱離限界線付近に微分型細孔分布のピーク位置を有する活性炭を用い、前記活性炭Cとして、脱離限界線よりも残存領域側にずれて微分型細孔分布のピーク位置を有する活性炭を用いたことを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のキャニスタ。
- 前記活性炭Aとして細孔容積が多い活性炭を用い、活性炭Bとして細孔容積が前記活性炭Aよりも少ない活性炭を用い、前記活性炭Cとして細孔容積が前記活性炭A,Bよりも少ない活性炭を用いたことを特徴とする請求項7乃至10のいずれかに記載のキャニスタ。
- 前記活性炭Aとして、微分型細孔分布において直径が約2.5nmの細孔をピーク位置とし、かつ、細孔容積が多い活性炭を用い、前記活性炭Bとして、微分型細孔分布において直径が約2.5nmの細孔をピーク位置とし、かつ、細孔容積が前記活性炭Aよりも少ない活性炭を用い、前記活性炭Cとして、微分型細孔分布において直径が約2nmの細孔をピーク位置とし、かつ、細孔容積が前記活性炭A,Bよりも少ない活性炭を用いたことを特徴とする請求項7乃至11のいずれかに記載のキャニスタ。
- 前記第3吸着材層の容積を全吸着材層の容積の2.3〜4.8%としたことを特徴とする請求項7乃至12のいずれかに記載のキャニスタ。
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