JP3825751B2 - Y/c分離回路および方法 - Google Patents

Y/c分離回路および方法 Download PDF

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Description

技術分野
本発明は、あるサンプリング周波数を使用してアナログ/デジタル変換されたNTSCアナログ・テレビジョン信号を輝度(Y)信号とクロマ(C)信号に分離する装置および方法に関し、より詳細には、アナログ/デジタル変換する際のサンプリング周波数が、テレビジョン信号の色副搬送波周波数の整数倍の周波数でない場合において、Y/C分離された色成分信号中に現れる輝度成分信号の量を、あるいはY/C分離された輝度信号中に現れる色成分信号の量を、出力信号の時間軸が変動する素材、たとえばVCR素材、を入力した場合においてさえも、低減することを可能とするNTSCテレビジョン信号のY/C分離回路および方法に関する。
背景技術
NTSCアナログ・テレビジョン信号において、画像領域の期間の信号は、振幅変調された輝度信号(Y)と、色副搬送波信号により変調された色信号が混合されている。また、NTSCアナログ・テレビジョン信号は、垂直と水平の同期成分信号、そして受像機側で色復調する際のリファレンスとして使用される、いわゆるカラー・バーストと呼ばれる信号を含んでいる。この形態の信号は、上述したように、複合化された信号であり、通常、カラー複合映像信号と呼ばれている。受信機側では、このカラー複合映像信号を表示するために、このようなカラー複合映像信号(複合化された信号)をデコードして、輝度信号と色信号を分離し、さらに色信号をRGBの各色信号に復号している。
この、いわゆるNTSCアナログ・テレビジョン信号(コンポジット信号とも呼ばれる)の映像領域の部分は、以下の数式の様に表現できる。
Comp(t)=Y(t)+C(t)=Y(t)+U(t)sin(ωt)+V(t)cos(ωt)
ここで、Comp(t)は、画像領域のテレビジョン信号であり、Yは輝度信号、Cは色(クロマ)信号、U、Vは色信号(U=R−Y、V=B−Y;R=赤信号、B=青信号)、ωは色副搬送波信号の角周波数、tは時間である。
NTSCアナログ・テレビジョン信号のY/C分離は、上述の式において、Comp(t)の信号から、Y(t)とC(t)を独立に得ることである。通常においては、Y(t)とC(t)の周波数帯域が重なっているので、完全な分離は困難である、しかしながら、従来においては、色副搬送波信号周波数、色副搬送波周波数とテレビジョン信号の水平走査周波数、あるいは垂直走査周波数の関係を利用して各種のY/C分離の方法が提案され、実際に実行されている。
Y/C分離の方法には、色信号の色副搬送波周波数を中心周波数とするバンドパス・フィルタ出力を色成分信号とし、残りを輝度成分信号とする1次元Y/C分離の方法がある。また、テレビジョン信号における色副搬送波周波数とテレビ水平走査周波数との関係、言い替えれば、隣接する走査線間の色副搬送波周波数の位相差は180度であり、そして、この隣接する走査線の画像は相関があるとして、隣接する走査線の信号を加算して輝度信号を、減算して色信号を算出する2次元Y/C分離(くし型フィルタ)方法がある。この2次元Y/C分離方法には、隣接する走査線として、(1)着目する走査線の上方あるいは下方の走査線のデータを使用する場合、あるいは(2)着目する走査線の上下の走査線データを共に使用する方法がある。また、同一のフィールド内ではなく、隣接するフィールドの上下の走査線データ、あるいは隣接するフレームの同一場所の走査線データを使用する方法もある。これらのフィールド間、フレーム間の走査線データを用いる方法は、3次元Y/C分離と呼ばれ、時間軸の方向の動き検出とともに使用され、動きの無い場合は3次元Y/C分離、動きのある場合は2次元Y/C分離、そして走査線間の相関に応じて2次元Y/C分離の各種方法が、そして走査線間に相関が無い場合は1次元Y/C分離が、適応的に切り換える方法、すなわち、適応型Y/C分離方法が一般的に用いられている。
上述した各種の適応型Y/C分離は、分離された色信号中に出現する輝度成分信号の量、あるいは分離された輝度信号中に出現する色成分信号の量の低減に関する要求度に応じて、選択され、使用されている。一般的に、分離された輝度信号中に出現する色成分信号の量の低減はドット妨害の抑圧、分離された色信号中に出現する輝度成分信号の量の低減についてはクロス・カラーの低減とされている。さらに、Y/C分離を、全体的な画像品質の低下無しに実施すること、あるいは採用する機器の目的に合致したコスト・パフォーマンスの良い方法が各種提案され、あるいは実行されている。しかしながら、色々な問題を残しているのが現状である。
また、上述した2次元Y/C分離は、古くはガラス遅延線、あるいはCCDを使用したアナログ方式で実施され、近年ではデジタル処理において実施されている。
しかしながら、従来のデジタル処理におけるY/C分離方法は、色副搬送波(サブ・キャリア)周波数の整数倍、たとえば色副搬送波周波数fscの2倍の周波数2fsc、あるいは4倍の周波数4fscのサンプリング・クロック信号でサンプリングしたデジタル信号を前提とした方法が主流であった。これは、アナログ・ビデオ信号をアナログ回路で処理する代わりにデジタル信号処理して、最終的にアナログ信号として、言い換えれば、アナログ・タイミングを有した信号として出力することに起因していた。
近年、アナログ信号をデジタル処理する目的で行うデジタル化、すなわちレベルをデジタル表現するのみでアナログ信号の時間軸を有するデジタル化ではなく、完全なデジタル化、すなわち時間軸に関してもデジタル化して、伝送すること、あるいは記録することが提案されている。
NTSCのカラー・テレビジョン信号の場合、色副搬送波(カラー・サブ・キャリア)周波数fscと水平同期信号周波数fhとの間にはfsc=(455/2)fhの関係があり、垂直同期周波数fvとの間には、fh=(525/2)fvの関係がある。
ところで、デジタル映像信号の形式について、国際電気通信連合(ITU)が、ITU−R BT.656(旧CCIR656)という勧告を出している。この勧告は、ITU−R BT.601の4:2:2レベルで動作する525ラインそして625ライン・テレビジョン・システムにおけるデジタル成分ビデオ信号用のインターフェースの規格である。ITU−R BT.601は、アスペクト比として標準4:3そしてワイド・スクリーン16:9用のデジタル・テレビジョンのスタジオ符号化パラメータの規格である。
上述したITUの勧告に従うと、525ライン、すなわちNTSC規格のテレビジョン信号の水平同期周波数の1716倍、周波数27MHzのクロック信号(以後、fcと略す)を生成する必要がある。この周波数は、PALとNTSCのテレビジョン信号の相互変換を考慮して決められた値であり、NTSCテレビジョン信号の色副搬送波周波数の整数倍の周波数ではない。fscとfcの比は、(455/2)/1716=455/(2×1716)=(13×7×5)/(13×11×3×2×2×2)=(7×5)/(11×3×2×2×2)=35/264である。
また、上述したITU−R BT.601の「4:2:2デジタル・コンポーネント・テレビ信号」規格におけるサンプリング周波数は、Y信号が13.5MHz、Cb、Cr信号が6.75MHzである。したがって、4fscと13.5MHzを比べると、前者のクロック間隔は色副搬送波信号の90度の位相回転に、後者は95.4545度の位相回転に相当することになる。また、2fscと6.75MHzでは、それぞれ180度、190.91度に相当する。
したがって、クロック間隔が90度あるいは180度のような色副搬送波周波数の整数倍のクロック周波数でないクロック周波数においても、動作可能なY/C分離方法が、必要になってくる。
また、アナログのNTSCテレビジョン信号において、色副搬送波周波数と水平同期信号周波数の間には上述した周波数関係が維持されているが、両者の信号間の位相関係は不確定であるのが一般的である。この位相関係の不確定は、色副搬送波周波数に同期したクロック信号でサンプリングした場合に、サンプリングされ、そしてデジタル処理されて最終的に出力される水平同期信号の位相と、サンプリングされた画像自身の位相が入力された信号における位相との不連続(あるいは、不一致)を引き起こすことがある。そして、さらにこの問題は、出力信号の水平ブランキングの増大、言い換えれば、画像領域の水平幅の減少をもたらす。この問題を解決するために、NTSCテレビジョン信号の規格である従来のRS−170から、改良された新しい規格RS−170Aが提案された。この規格においては、水平同期信号と色副搬送波信号間の位相差は、色副搬送波周波数を基準にしたある範囲に規定されている。
このRS−170規格に基づくNTSCテレビジョン信号に適応されたデジタル機器においては、デジタル処理された後のテレビジョン信号中に、表示画面上の画像の水平方向へのシフト(この水平シフトは、上述した不連続に起因して発生する)は発生しない。しかしながら、入力素材信号とデジタル処理された信号とを比較した場合、上述した「規定されたある範囲」を最大値とする、シフト(水平シフト)が生じている。
上述した水平シフトの問題を避けるために、入力信号の水平同期信号に同期させてクロック信号を生成することも実施されている。この場合、このクロック信号を使用して、たとえば8ビットの量子化ビットで形成される色副搬送波信号を生成し、生成した色副搬送波信号と入力信号中のカラー・バースト信号と位相比較し、その位相差を一定に維持するように、生成する色副搬送波信号の位相を制御する方法、デジタルPLLと呼ばれる方法、が、従来用いられている。
アナログVCR、アナログVTRの再生信号のような、時間軸の変動を伴う信号素材の場合、放送局などにおいては、タイム・ベース・コレクタと呼ばれる高価で高機能の装置で、入力素材信号(特に輝度信号)の時間軸の変動、を除去している。このようなタイム・ベース・コレクタを使用せずに、時間軸の変動を伴う信号素材を入力し、この水平同期信号に同期させてクロック信号(サンプリング・クロック信号)を生成した場合に、以下の問題が発生する。このクロック信号でデジタル化されたNTSCテレビジョイン信号を、上述したような従来の方法でY/C分離した場合、クロック周期の変動に起因して、時間軸のいわゆるドット妨害、クロス・カラーが発生してしまう。同様な問題は、とくに、入力素材信号の水平同期信号にジッタが生じているというよりも、周波数変化を起こし、その結果として入力素材信号の色副搬送波周波数と水平同期信号周波数との関係が上述したNTSC規格の関係を維持しない場合に顕著になる。
したがって、たとえば、地上放送波、衛星放送、ケーブル・テレビなどの時間軸変動が無視することが可能なNTSCテレビジョン信号素材を、Y/C分離処理を含むデジタル処理を実施する方法と、一般的なNTSC方式のアナログ・テレビジョン信号(時間軸変動を伴う信号)をY/C分離処理を含むデジタル処理を実施する方法と異なる処理方法が、必要になる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされた発明であり、その目的とするところは、NTSCアナログ・テレビジョン信号をデジタル処理するに当たって、色副搬送波周波数の整数倍のサンプリング周波数でなくても、分離された色信号中に出現する輝度成分信号の量、あるいは分離された輝度信号中に出現する色成分信号の量を低減することが可能なNTSCテレビジョン信号のY/C分離回路および方法を提供することにある。
さらに、本発明の他の視点は、水平同期信号に同期したクロック信号を使用した際においても、分離された色信号中に出現する輝度成分信号の量、あるいは分離された輝度信号中に出現する色成分信号の量を低減することが可能なNTSCテレビジョン信号のY/C分離回路および方法を提供することにある。
さらに、本発明の他の視点は、NTSCアナログ・テレビジョン信号をデジタル処理するに当たって、その信号素材として、たとえばアナログVCR、アナログVTRの再生信号のような、それに含まれる水平同期信号が周波数変化や、時間軸の変動を伴っている信号素材を入力し、そのような水平同期信号に同期したクロック信号を使用し量子化した場合においてもさえも、Y/C分離された色信号中に出現する輝度成分信号の量、あるいはY/C分離された輝度信号中に出現する色成分信号の量を低減することが可能な、NTSCテレビジョン信号のY/C分離回路および方法を提供することにある。
発明の開示
本発明の第1の形態において、コンポジット・カラー・テレビジョン信号のY/C分離を実行するY/C分離回路は、コンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、所定の遅延回路で着目サンプル、該着目サンプルの同一ライン上の前後サンプル、前記着目サンプルの上下ラインに位置する上下サンプル、前記着目サンプルの斜めに位置する斜めサンプル、を抽出する抽出回路と、前記抽出回路から抽出された前記前後サンプル、前記上下サンプル、前記斜めサンプルからクロマ計算値を出力するクロマ成分分離計算部と、前記クロマ成分分離計算部からの出力を入力し、いずれか1つを選択する選択器と、前記遅延回路と色成分信号を通さないフィルタを経由した前記コンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、前記着目サンプル、前記前後サンプル、前記上下サンプル、前記斜めサンプルに対応する第2のサンプルを抽出し、該抽出した第2のサンプル値の縦、横、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算出力する相関検出部と、前記相関検出部からの出力を入力し、前記選択器の選択を制御する選択テーブルと、を備え、前記選択器から出力された信号を基に、前記コンポジット・カラー・テレビジョン信号のY/C分離を実行する。
ここで、着目サンプルを含み着目サンプルに対する横のサンプルからのクロマ計算は、サンプル間をTs、色搬送波角周波数をωとして、1/(1−cosωTs)を含み、着目サンプルに対する斜めのサンプルからのクロマ計算は1/(1+cosωTs)を含むことができる。
本発明の第2の形態において、コンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、Y/C分離を実行するY/C分離回路は、水平走査周波数に位相同期した周波数で量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、2つの1走査線期間遅延回路および複数のクロック遅延器を使用して入力ラインに対して1ライン遅れた着目サンプルに対して、同一ライン上の前後のサンプルと、前記着目サンプルの上のラインおよび下のラインに位置する着目サンプルの上下および斜めのサンプルそれぞれを抽出する抽出回路と、前記抽出回路により抽出した各サンプルを使用して着目サンプル位置のクロマ成分を抽出する回路であって、着目サンプルを含む縦方向のサンプルからのクロマ計算値、着目サンプルを含む横方向、斜め方向のサンプルからの傾きの計算を含むクロマ計算値、の4つのクロマ計算値を出力するクロマ成分分離計算部と、前記クロマ成分分離計算部からの4つの出力を入力し、いずれか1つの入力を出力する選択器と、色成分信号を通さないフィルタを経由した前記入力コンポジット・カラー・テレビジョン信号および2つの1走査線期間遅延回路の出力信号とから、前記それぞれのサンプルに対応する第2のサンプル値を抽出し、該抽出した第2のサンプル値の縦、横、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算して出力する相関検出部と、前記相関検出部からの4つの出力を入力し、前記選択器の選択を制御する選択テーブルと、を備え、前記選択器から出力された信号を基に、前記入力信号のY/C分離を実行する。
ここで、前記水平走査周波数に位相同期した周波数は、色副搬送波周波数の整数倍の周波数と異なる周波数である。
ここで、着目サンプルを含み着目サンプルに対する横のサンプルからのクロマ計算は、サンプル間をTs、色搬送波角周波数をωとして、1/(1−cosωTs)を含み、着目サンプルに対する斜めのサンプルからのクロマ計算は1/(1+cosωTs)を含むことができる。
本発明の第3の形態において、Y/C分離回路は、水平同期信号に位相同期しているクロック信号で量子化されたアナログ・テレビジョン信号を入力して輝度成分信号とクロマ成分信号に分離するデジタルY/C分離回路であって、量子化された量子化サンプルにおいて、着目サンプルと、該着目サンプルの表す画素の近傍の画素を表すサンプルそれぞれと、を使用して演算処理し、前記アナログ・テレビジョン信号に含まれるクロマ成分と輝度成分を分離するY/C分離手段と、前記クロック信号の1周期当たりの、前記量子化されたテレビジョン信号に含まれる色副搬送波信号の位相回転角度、に対応する値を表す信号を出力する位相回転角度検出手段とを備える。ここで、前記Y/C分離手段における前記演算処理は、前記位相回転角度検出手段からの信号に基づいて実行される。
ここで、前記位相回転角度検出手段は、前記色副搬送波周波数信号の単位時間当たりの角速度をωとし、前記クロック信号の周期をTsとした場合、ωとTsを乗算したωTsの値に対応する値を出力する。このωTsは、これ自身の値からcos(ωTs)を算出可能である値とすることができる。
ここで、前記位相回転角度検出手段は、前記クロック信号にしたがって周波数信号を出力する周波数信号生成手段と、この周波数信号生成手段の出力信号が前記量子化されたテレビジョン信号の色副搬送波周波数信号に同期するように制御するPLLを備え、前記周波数信号生成手段内の制御データを使用して、前記ωTsの値に対応する値を出力する手段を含むことができる。
ここで、前記Y/C分離手段は、量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、少なくとも1つの1走査線期間あるいは2走査線期間の遅延器と複数のクロック遅延器を使用して入力ラインに対して1ラインあるいは2ライン遅れた着目サンプルに対して、同一ライン上の前後のサンプルと、前記着目サンプルの上方のラインおよび下方のラインに位置する着目サンプルの垂直方向および斜め方向に位置するサンプルそれぞれと着目サンプルを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出した各サンプルを使用して着目サンプル位置のクロマ成分を抽出する手段であって、着目サンプルを含む垂直方向のサンプルを使用して算出したクロマ成分計算値、着目サンプルを含む水平方向のサンプルを使用して算出した水平方向クロマ成分計算値、および斜め方向のサンプルを使用して傾きの計算を含んで算出した斜め方向クロマ成分計算値、の各クロマ成分計算値を出力するクロマ成分分離計算手段と、前記クロマ成分分離計算手段からの出力を入力し、いずれか1つの入力を出力する選択手段と、色成分信号を通さないフィルタを経由した前記量子化されたテレビジョン信号、および少なくとも1つの1走査線期間あるいは2走査線期間の遅延器と複数のクロック遅延器を使用して、前記それぞれのサンプルに対応する第2のサンプル値を抽出し、該抽出した第2のサンプル値の垂直、水平、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算して出力する相関検出手段と、前記相関検出手段からの出力を入力し、前記選択器の選択を制御する選択テーブルと、を備えることができる。
ここで、着目サンプルを含む水平方向のサンプルを使用して前記水平方向クロマ成分計算値の算出は、サンプル間をTs、色副搬送波の角周波数をωとして、1/(1−cosωTs)を含み、着目サンプルを含む斜めのサンプルを使用して前記斜め方向クロマ成分計算値の算出は、1/(1+cosωTs)を含むことができる。
本発明の第4の形態において、デジタル・ビデオ処理装置は、水平同期信号に位相同期しているクロック信号で量子化されたアナログ・テレビジョン信号を入力して輝度成分信号とクロマ成分信号に分離するデジタル・ビデオ処理装置であって、量子化された量子化サンプルにおいて、着目サンプルと、該着目サンプルの表す画素の近傍の画素を表すサンプルそれぞれと、を使用して演算処理し、前記アナログ・テレビジョン信号に含まれるクロマ成分と輝度成分を分離するY/C分離手段と、前記クロック信号の1周期当たりの、前記量子化されたテレビジョン信号に含まれる色副搬送波信号の位相回転角度、に対応する値を表す信号を出力する位相回転角度検出手段とを備える。ここで、前記Y/C分離手段における前記演算処理は、前記位相回転角度検出手段からの信号に基づいて実行される。
ここで、前記位相回転角度検出手段は、前記色副搬送波周波数信号の単位時間当たりの角速度をωとし、前記クロック信号の周期をTsとした場合、ωとTsを乗算したωTsの値に対応する値を出力し、このωTsは、これ自身の値からcos(ωTs)を算出可能である値とすることができる。
ここで、前記位相回転角度検出手段は、前記クロック信号にしたがって周波数信号を出力する周波数信号生成手段と、この周波数信号生成手段の出力信号が前記量子化されたテレビジョン信号の色副搬送波周波数信号に同期するように制御するPLLと、前記周波数信号生成手段内の制御データを使用して、前記ωTsの値に対応する値を出力する手段を含むことができる。
ここで、前記Y/C分離手段は、前記量子化手段により量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、少なくとも1つの1走査線期間あるいは2走査線期間の遅延器と複数のクロック遅延器を使用して入力ラインに対して1ラインあるいは2ライン遅れた着目サンプルに対して、同一ライン上の前後のサンプルと、前記着目サンプルの上方のラインおよび下方のラインに位置する着目サンプルの垂直方向および斜め方向に位置するサンプルそれぞれと着目サンプルを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出した各サンプルを使用して着目サンプル位置のクロマ成分を抽出する手段であって、着目サンプルを含む垂直方向のサンプルを使用して算出したクロマ成分計算値、着目サンプルを含む水平方向のサンプルを使用して算出した水平方向クロマ成分計算値、および斜め方向のサンプルを使用して傾きの計算を含んで算出した斜め方向クロマ成分計算値、の各クロマ成分計算値を出力するクロマ成分分離計算手段と、前記クロマ成分分離計算手段からの出力を入力し、いずれか1つの入力を出力する選択手段と、色成分信号を通さないフィルタを経由した前記量子化されたテレビジョン信号、および少なくとも1つの1走査線期間あるいは2走査線期間の遅延器と複数のクロック遅延器を使用して、前記それぞれのサンプルに対応する第2のサンプル値を抽出し、該抽出した第2のサンプル値の垂直、水平、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算して出力する相関検出手段と、前記相関検出手段からの出力を入力し、前記選択器の選択を制御する選択テーブルとを備えることができる。
本発明の第5の形態において、コンポジット・カラー・テレビジョン信号のY/C分離を実行するY/C分離方法は、水平走査周波数に位相同期した周波数で量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、着目サンプルに対して、同一ライン上の前後のサンプルと、前記着目サンプルの上および下ラインに位置する着目サンプルの上下および斜めのサンプルそれぞれを抽出し、前記抽出した各サンプルを使用して着目サンプル位置のクロマ成分を抽出する際に、着目サンプルを含む縦方向のサンプルからのクロマ計算、着目サンプルを含む横方向、斜め方向のサンプルからの傾きの計算を含むクロマ計算、の4つの計算値をそれぞれの方法によるクロマ成分抽出値として出力し、色成分信号を通さないローパス・フィルタを経由した前記入力したコンポジット・カラー・テレビジョン信号および2つの1走査線期間遅延回路の出力信号とから、前記それぞれのサンプル(S1〜S9)に対応する第2のサンプル値(T1〜T9)を抽出し、該抽出した第2のサンプル値の縦、横、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算して、該計算結果の値の比較結果により、前記4つのクロマ成分抽出値のいずれか1つの入力を選択出力し、前記選択出力された信号を基に、前記入力信号のY/C分離を実行する。
ここで、前記水平走査周波数に位相同期した周波数は、色副搬送波周波数の整数倍の周波数と異なる周波数である。
ここで、着目サンプルを含み着目サンプルに対する横のサンプルからのクロマ計算は、サンプル間をTs、色搬送波角周波数をωとして、1/(1−cosωTs)を含み、着目サンプルに対する斜めのサンプルからのクロマ計算は1/(1+cosωTs)を含むことができる。
本発明の第6の形態において、Y/C分離方法は、水平同期信号に位相同期しているクロック信号で量子化されたアナログ・テレビジョン信号を入力して輝度成分信号とクロマ成分信号に分離するデジタルY/C分理方法であって、前記クロック信号の1周期当たりの、前記量子化されたテレビジョン信号に含まれる色副搬送波信号の位相回転角度、に対応する値を表す信号を出力する位相回転角度検出ステップと、量子化された量子化サンプルにおいて、着目サンプルと、該着目サンプルの表す画素の近傍の画素を表すサンプルそれぞれと、を使用して演算処理し、前記アナログ・テレビジョン信号に含まれるクロマ成分と輝度成分を分離するY/C分離ステップとを備える。ここで、前記Y/C分離ステップにおける前記演算処理は、記位相回転角度検出ステップで着目サンプルの走査ラインについて出力された前位相回転角度に対応する値に基づいて実行される。
ここで、前記位相回転角度検出ステップは、前記色副搬送波周波数信号の単位時間当たりの角速度をωとし、前記クロック信号の周期をTsとした場合、ωとTsを乗算したωTsの値に対応する値を出力し、このωTsは、これ自身の値からcos(ωTs)を算出可能である値とすることができる。
ここで、前記Y/C分離ステップは、量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、1走査線期間の遅延を、あるいは2走査線期間の遅延を繰り返して、入力ラインに対して1ラインあるいは2ライン遅れた着目サンプルに対して、同一ライン上の前後のサンプルと、前記着目サンプルの上方のラインおよび下方のラインに位置する着目サンプルの垂直方向および斜め方向に位置するサンプルそれぞれと着目サンプルを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにより抽出した各サンプルを使用して着目サンプル位置のクロマ成分を抽出するステップであって、着目サンプルを含む垂直方向のサンプルを使用して算出したクロマ成分計算値、着目サンプルを含む水平方向のサンプルを使用して算出した水平方向クロマ成分計算値、および斜め方向のサンプルを使用して傾きの計算を含んで算出した斜め方向クロマ成分計算値、の各クロマ成分計算値を出力するクロマ成分分離計算ステップと、色成分信号を通さないフィルタを経由した前記量子化されたテレビジョン信号を入力し、1走査線期間の遅延を、あるいは2走査線期間の遅延を繰り返して、前記それぞれのサンプルに対応する第2のサンプル値を抽出し、該抽出した第2のサンプル値の垂直方向、水平方向、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算して出力する相関検出ステップと、前記相関検出ステップからの出力を入力し、該入力に応じて、前記クロマ成分分離計算ステップからの入力した各クロマ成分計算値を選択して出力するステップとを備える。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。
図7は、本発明を適用した、NTSCテレビジョン信号を入力し、ITU−RBT.601あるいは656に準拠した形式のデジタル・ビデオ信号に変換するアナログ/デジタル変換装置の要部を説明するための図である。
図7において、符号711および712は、このようなアナログ信号としての、複合映像信号701、あるいは輝度信号701と色信号702を入力し、デジタル信号に変換するA/D変換器(量子化器)である。通常の複合テレビジョン信号の場合は、A/D変換器101のみでデジタル化され、次段のY/C分離部715で輝度信号と色信号に分離される。アナログ・セパレート・ビデオ信号の場合は、輝度成分信号701がA/D変換器711で、色信号成分信号702がA/D変換器712でA/D変換(量子化)される。
A/D変換器712の出力と、Y/C分離部から分離された色信号は、図示しない入力信号切り換え器に連動して制御される切り換え器716で切り換えられて図示しない色復調処理部に送られる。
ここで、A/D変換器711は、入力信号の映像成分と同期成分の範囲をともにA/D変換している。
以上のような映像信号処理系に対して、デジタル処理をするためのシステム・クロックを発生しているクロック発生部(713、および714で示す)は、図示するように、A/D変換器101からの同期成分信号を入力し、同期分離を行う同期分離部713と、同期分離部713からのH−SYNC成分の信号を受けてこの信号周波数の1716倍の周波数を有するクロック信号を生成するPLL OSC部714を有している。このPLL OSC部714からのクロック信号は、A/D変換器101、102に、そしてY/C分離部715を含む、各処理部に送られている。正確には、各処理部には、PLL OSC部において生成された27MHzの1/2の13.5MHzの周波数(H−SYNCの周波数の858倍の周波数)のクロックが送られる。
図1は、本発明の実施形態における、量子化されたNTSCテレビジョン信号を入力する、Y/C分離回路の構成を表したブロック図であり、符号100に示すラインに、サンプリング・クロック信号で量子化されたNTSCテレビジョン信号を入力し、CおよびYの出力信号(113,114)を出力する適応型Y/C分離回路の構成を示している。ここにおける回路のクロック信号は、上述したITU−R BT.601の「4:2:2デジタル・コンポーネント・テレビ信号」規格における輝度信号の標本化周波数13.5MHzの周波数を有し、入力信号の水平同期信号に同期して生成されたクロック信号として説明する。しかし、本発明は、標本化周波数13.5MHzに限定されず、明確に言えば、色副搬送波周波数の2倍のクロック周波数を除く周波数に適用可能である。
図1において、符号101、102は1走査線期間(1Hと表記する)を遅延させる遅延回路、符号103〜105は色信号成分を通過させないローパス・フィルタ、符号106は相関検出部、符号107は、相関検出部からそれぞれの相関計算結果を入力して後述する選択器の切り換え制御を実行する選択テーブル、符号108はそれぞれの方法でクロマ(色)成分信号を計算抽出するクロマ成分分離計算部、符号110は色副搬送波周波数成分を通過させるバンドパス・フィルタ、符号111は分離されたクロマ信号に対してビデオ(コンポジット・ビデオ)信号の位相を遅延させて時間一致をするためのデレー、そして符号112は減算器である。
図1において、相関検出部106およびクロマ成分分離計算部108の内部の四角枠は量子化サンプルを表し、数値1〜9は図2に示した量子化サンプルのそれぞれの配置関係を示している。図2は、NTSCテレビジョン信号における画素としての量子化サンプルの配置を示す図であり、走査線n、n−1そしてn−2の3本の走査線において、走査線n−1の符号S5で示す中央の量子化サンプルを着目サンプルとしている。ここで、PALのテレビジョン信号の場合において、図のn−1のラインはPALのテレビジョン信号のn−2のラインに、図のn−2のラインはPALのテレビジョン信号のn−4のラインに対応する。図2において、中央に位置するサンプルS5を着目サンプルとし、この着目サンプルに対して、相関検出部106では相関検出が実行され、クロマ成分分離計算部では、クロマ成分の抽出が実行される。
この着目サンプルS5に画面上で隣接する上方のサンプルS8、下方のサンプルS2、左右それぞれのサンプルS6、S4、そして斜め方向に隣接するそれぞれのサンプルS1、S3、S7、S9を示している。同一走査線上で隣接するそれぞれのサンプル間は、Tsとしている。なお、これらのサンプルは、図示していないクロック遅延器によってサンプル値がTsの期間、遅延されて、同時にアクセスすることが可能になっている。
なお、図1に示すように、Y/C分離するためのクロマ成分分離計算部108には単に遅延した量子化サンプル値が、相関検出部106に対してはLPFを通して色成分を除去した量子化サンプルを供給している。ここで、両者の(符号106と符号108のブロックの)量子化サンプルは画面上において同一のサンプルに相当するように、遅延回路を使用して位相一致が図られている。すなわち、サンプルS1とサンプルT1は、画面上において同一のサンプルを表し、S2〜S9とT2〜T9の関係も同様である。
Y/C分離のためのクロマ成分分離計算部108において、以下の計算を行い、クロマ成分C(t)を抽出している。
垂直方向: C(t)=v(1/2)(−S2+2×S5−S8)…(式1)
水平方向: C(t)=h(1/2)(−S4+2×S5−S6)…(式2)
斜め方向1:C(t)=d(1/2)(−S1+2×S5−S9)…(式3)
斜め方向2:C(t)=d(1/2)(−S3+2×S5−S7)…(式4)
ここで、v=1/2、h=1/(1−cosωTs)、d=d=1/(1+cosωTs)であり、この部分を正規化係数と呼ぶこととする。S1〜S9は、量子化サンプル値S5を着目画素とした上述した関係にあるそれぞれの量子化値である。また、ωは色副搬送波角周波数、Tsはサンプル周期である。ここで、ωTsは、ωとTsを乗算したω×Tsを表し、cosωTsは、cos(ω×Ts)を簡略化して表している。このωTsの値はクロック周期における色副搬送波信号の位相回転角度を表している。上述した式1〜4のそれぞれの計算結果は、選択器109に出力される。
相関検出部106においては、ローパス・フィルタを通して色成分信号を除去したそれぞれのサンプル値T1〜T9に対して以下の計算が実行される。
垂直方向: T28=abs(2×T5−T2−T8)…(式5)
水平方向: T46=abs(2×T5−T4−T6)…(式6)
斜め方向1: T19=abs(2×T5−T1−T9)…(式7)
斜め方向2: T37=abs(2×T5−T3−T7)…(式8)
ここで、abs()は、括弧内の計算結果の絶対値を表す関数とする。また、T28は、サンプルT2とサンプルT8を含む垂直方向の計算結果を表している。T46、T19、T37についてもそれぞれの数次で示すサンプルを含む計算結果を示す。
以上の4つの式それぞれの計算結果において、計算結果相互の比較を行って、それぞれの方向の相関の違いを判定する。たとえば、式5のT28が最小値である場合、垂直方向の相関が一番強いと判断する。この場合、たとえば、上述した式1による垂直方向の画素を使用したクロマ成分信号抽出値を選択するように、選択器109を制御する。
選択テーブル107は、上述の式5〜式8の4つの式の計算結果相互の計6個の相互関係を比較し、その結果から輝度信号の相関の強い方向を判断し、相関の強い方向のサンプル値を使用したクロマ成分信号抽出値を選択するための信号を出力する。これにより、入力信号の相関状態に応じたY/C分離が可能となる。この方法は、特に、輝度の相関と色の相関とが一致している場合に効果的に作用する。
実施例においては、上述の式5〜式8の4つの式の計算結果を選択テーブルに出力し、この選択テーブル107の出力により、選択器109を制御するようにしている。この選択テーブル107において、実質的にこの4個の値の相互の6種類の比較結果の判別を実行する。この比較においては、水平方向、垂直方向、斜め方向のそれぞれに異なる重み付けをすることも可能である。たとえば、水平方向の重み付けを大きく、次に垂直方向、そして斜め方向の順に小さくなるようにすることなどにより、サンプル間隔に応じた相関状態の検出を行うことができる。
選択テーブル107は、上述した4つの計算結果値を入力し、選択器109に入力された水平方向、垂直方向、斜め方向1、斜め方向2のそれぞれのクロマ成分信号の抽出結果から、そのうちの1つを選択出力するように制御する。
選択器109の出力は、バンドパス・フィルタ110に入力されて色副搬送波周波数成分のみを抽出して、クロマ信号113として出力される。
一方、着目画素S5を有する走査線の信号、すなわち入力信号は1H遅延回路101の出力から取り出され、クロマ信号113と位相一致を図るための遅延回路(デレー)111を経由して、減算器112に加えられる。上述したクロマ信号113も減算器に加えられ、この減算器において、遅延回路111の出力信号からクロマ信号113が減算される。この結果、減算器の出力には、クロマ成分が除去された信号、すなわち、輝度信号114が得られる。
なお、選択テーブル107の設定は、実験的に定められ、目的に合致したY/C分離機能を有するように、そのテーブル内容が最終設定される。また図1に示したLPFは、色信号を排除し、輝度信号を出力することが可能であれば、ノッチ・フィルタであっても構わない。
以上説明した構成が、Y/C分離回路の構成である、たとえば、入力信号として、放送局におけるスタジオ用カメラからの信号を入力した場合、その入力信号に含まれる、たとえば水平および垂直同期信号、色副搬送波信号の周波数などは、規格に合致して正確である。このような信号のみを入力すると仮定した場合、上述したクロマ成分分離計算部において計算に使用する色副搬送波角周波数ωそしてサンプル間隔Tsは固定定数とすることが可能である。
しかしながら、放送局用の機器から得られる信号のように、正確な周波数関係や位相関係を有する信号のみが入力信号として入力されるとすることは、現実的ではない。たとえば、VTRやVCRの再生信号を入力する場合もあり、また水平同期信号の周波数と色副搬送波信号の周波数の関係が規格に合致していない信号も想定される。このような信号に対して、図1に示す構成を使用して上述したようなY/C分離を実行する場合、上述した式1〜式4におけるv、h、d、dを固定定数とすることはできない。固定定数では、入力の変化に対応した各種の計算結果に大きな誤差を生じさせる。この誤差は、Y/C分離された色成分信号中に現れる輝度成分信号の量を、あるいはY/C分離された輝度信号中に現れる色成分信号の量を、増大させる。このような好ましくない量の増大を避けるためには、可能な限り、上述した誤差を低減する必要がある。このような誤差を低減させるためには、入力信号から、それぞれの正規化係数を算出可能とする値、すなわち、ωTsを検出することが必要になる。
図4〜図6は、不正確な要因、あるいは変動要因を含む、一般的なテレビジョン信号を入力して、そのテレビジョン信号をY/C分離する場合の構成を示している。
以下に、上述したクロマ成分分離計算部108について、さらに詳細に説明する。まず、クロマ成分分離計算部108を説明する準備段階として、図3Aと図3Bを使用して、たとえば上述した13.5MHzの周波数を有し、入力テレビジョン信号中の水平同期信号に同期したサンプリング・クロック信号で量子化したテレビジョン信号(コンポジット信号)中のカラー・バースト信号に位相ロックした信号(ビデオ・データと同様な信号)を生成する、デジタルPLL(フェーズ・ロック・ループ)(このPLLは、上述したサンプリング・クロック信号で動作する。)について説明する。
図3Aは、たとえば、量子化されたカラー信号を入力して色復調を行うブロックの一部を示す図である。このブロックは、乗算器301/302、LPF303/304、位相差検出部およびフィルタ部305、DTO(digital time oscillator)部306、sin/cosテーブル307から構成されている。図示していないが、入力信号がクロマ信号の場合、LPF303と304から、それぞれR−Y信号とB−Y信号が得られる。この色復調の方式は、X復調、Z復調と呼ばれる方式をデジタル方式で実現した方式である。
図3Aにおいて、たとえば、sin/cosテーブル307が10ビット・アドレス入力を有するROMの場合、アドレスを0から1023まで順にインクリメントすると、出力されるSINとCOSの信号の値として、sin波形とcos波形の1周期を1024等分したタイミングで量子化して得られる値が、順次出力される。この場合、1のアドレス変化は、アドレス0からアドレス1023までに1周期分のデータを格納している場合、(360/1024)度(2π/1024ラジアン)の変化に相当することになる。
図3Aに示す回路を、たとえば13.5MHzの周波数のクロック信号で駆動し、さらにsin/cosテーブルからNTSCの色副搬送波周波数の信号を出力しているとした場合、1クロック周期に95.4545度の位相回転を生じさせているので、そのROMテーブルを駆動するアドレス値の変化の平均は、271.515となる。(95.4545*1024/360=271.515)。言い替えれば、たとえば、あるクロックの時点で、上述したテーブルROMのアドレスを生成するDTOの出力値が0である場合、クロック毎に、271、543、814、62(=1086−1024)、333(=1357−1024)、・・・と変化する値を出力する。このアドレス値の変化量の平均値は、271.515となる。
図3Bは、上述したように変化するDTOの出力値を入力し、クロック周期毎の副搬送波の回転角度変化を得る回路、すなわち位相回転角度検出手段の例を示す図である。DTOから出力されたデータは、レジスタ311にクロック毎に格納される。したがって、レジスタ311の入力には最新のDTOの出力Aが、そしてレジスタ311の出力には、前回の出力値Bが得られる。比較器312と加算器313は、差分算出回路314でA−Bの計算を行うので、A−Bの計算結果がマイナス値にならないようにするための回路である。比較器は、2つの入力値の大小を比較し、レジスタ311の入力側からの値がレジスタ311の出力側からの値よりも小さい場合、加算器313に対して、たとえば10ビットの場合に1024を出力し、そうでない場合は0を出力する。上述した数値を例にして説明する。レジスタ311の入力の値が62、そして出力の値が814の場合、64の値に1024を加算器313で加算して、差分算出回路313のAの入力値を1086とする。この結果、差分算出回路314の出力(A−B)には、1086−814=272が得られる。したがって、上述したDTOの出力値として、0、271、543、814、62、333、・・・が入力された場合に、それぞれの差分として、271、272、271、272、271、・・・が得られる。この差分の精度は、DTO(内部のレジスタ)ビット数を増加させること(精度を上げること)で向上させることができる。
以上の様にして得られた差分は、クロック1周期当たりの、色副搬送波信号の位相回転角度を表している。その回転角度は、単位をラジアンとして表すと、上述の例では、(271/1024)×2π(ラジアン)と表すことができる。言い替えれば、入力信号の色副搬送波信号の角周波数をωとし、クロックの周期をTsとした場合に、差分算出回路の出力(A−B)には、ωTsに相当する値を得ることができる。しかも、この値は、この値からcosωTsの値を導き出すことが可能な値である。
図4に示すブロック1084は、上述した図3A、図3Bに示すような構成を備え、着目サンプルを含む走査線上におけるクロック1周期当たりの色副搬送波信号の位相回転角度、すなわち、ωTsの値を出力する。
図4におけるクロマ成分分離計算部108は、着目サンプルの走査線のデータを入力するブロック1084を備え、このブロック1084で、たとえば上述した回路、あるいは方法で、その走査線データ上のωTsを検出し、この検出して得たωTsの値をブロック1085に入力している。ブロック1085では、入力したωTsの値から、上述した式1から式4におけるそれぞれの正規化係数を算出することになる。ここで、図4に示した構成の場合、上述した式1〜式4における正規化係数v、h、d、dのそれぞれは、以下の示すv’、h’、d’、d’に修正される。
v’=1/(1−cos858ωTs)…(式9)
h’=1/(1−cosωTs)…(式10)
’=1/(1−cos859ωTs)…(式11)
’=1/(1−cos857ωTs)…(式12)
ここで、858、859、857の数値は、NTSCテレビジョン信号を扱う場合で、水平同期周波数の858倍の周波数のクロックの場合を示している。PAL規格の場合は、これらの数値は、それぞれ1728、1729、1727となる。これらの数値は、それぞれの算出に使用するそれぞれのサンプル間距離が、数値で示すクロック数で表されることを示している。そして1クロック当たりωTsの位相回転を示しているので、上述の式で示したように表される。ここで、検出したωTsを単純に整数倍している。これは、ωTsの走査ライン毎の変化が緩やかであるとの想定に基づいている。検出されたωTsの値から、これらの正規化係数への変換は、テーブルとすることも可能である。
一方、クロマ成分分離計算部108内において、分離計算部1082において、式1から式4に示した計算のうち、以下の計算が実行される。
垂直方向: C(t)’=(1/2)(−S2+2×S5−S8)…(式13)
水平方向: C(t)’=(1/2)(−S4+2×S5−S6)…(式14)
斜め方向1:C(t)’=(1/2)(−S1+2×S5−S9)…(式15)
斜め方向2:C(t)’=(1/2)(−S3+2×S5−S7)…(式16)
正規化乗算器1083では、分離計算部からの上述した計算結果を入力して、垂直方向の計算結果(式13)に対して、正規化係数算出部から入力した正規化係数1/(1−cos858ωTs)を乗算する。また、水平方向の計算結果式14に対して、正規化係数算出部から入力した正規化係数1/(1−cos858ωTs)を乗算する。また、斜め方向1の計算結果(式15)に対して、正規化係数算出部から入力した正規化係数1/(1−cos859ωTs)を乗算する。また、斜め方向2の計算結果(式16)に対して、正規化係数算出部から入力した正規化係数1/(1−cos857ωTs)を乗算し、上述した式1から式4の計算を完成させる。
以上に説明した図4の構成を備えたクロマ成分分離計算部108によって、ωTsの値として固定した定数を用いることができない入力信号であっても、たとえば、VHS規格のVCRからの再生信号を入力した場合でも、固定定数を用いた場合によりも、高精度でY/C分離を行うことができる。
図5は、本発明の他の実施形態を示す図であり、入力信号に含まれる色副搬送波周波数の変動が無視し得る程度であるにも拘わらず、クロック周期Tsの変動がある場合、クロック信号の周期Tsのみを検出して、上述したようなクロマ成分分離計算を実行させる構成を示す図である。ブロック1086では、たとえば固定周波数を発振する水晶発振器からのクロック信号を使用して、図3Aと図3Bで示したような回路を使用して、クロック信号に同期したクロック信号を生成することにより得られたクロック周期Tsに相当する値を出力させることができる。符号1087で示すブロックは、入力信号中含まれる色副搬送波信号の角周波数ωのデータを固定定数として入力し、このωとブロック1086から入力したTsの値を使用して、上述した正規化係数を出力する。
この図5に示す構成を備えたクロマ成分分離計算部108によって、ωTsの値として固定した定数を用いることができないような入力信号であっても、入力信号の色副搬送波信号の角周波数ωの変動が無視し得る程度であって、クロック周期Tsの変動のみが発生しているような場合に、有効に機能する。たとえば、VTRやVCRの再生信号の場合、クロック周期Tsを検出してクロマ成分分離計算に反映させることにより、固定定数を使用する場合よりも、高精度でY/C分離を行うことができる。言い替えれば、分離された色信号(クロマ信号)中に出現する輝度成分信号の量、あるいは分離された輝度信号中に出現する色(クロマ)成分信号の量を低減することが可能になる。
図6は、他の実施例を示す構成図であり、入力信号中の色副搬送波信号の角周波数ωの検出と、クロック信号の周期Tsとを個別に検出して、上述したクロマ分離計算を実行させる構成を示す図である。図5の構成に対して、ブロック1088が追加されている。このブロック1088では、信号中に含まれる色副搬送波信号の角周波数ωを検出する。検出したωの値は、ブロック1087に入力され、ブロック1087は、入力されたωとTsを使用して、上述したクロマ分離計算における正規化係数を算出し、正規化乗算器1083に送る。
図6の構成によるクロマ成分分離計算部108の特徴は、図5と同様である。
なお、図4におけるωTsの検出、図5におけるTsの検出、あるいは図6におけるωとTsに検出について、着目画素のラインのデータを入力し、そして検出出力を得ている。しかし、図示した信号ラインの信号を受ける回路、言い替えればクロマ成分分離計算部108に入力される信号ラインよりも、信号系路中の前段に、図3Aに示すような回路が存在する場合、これらの検出回路(たとえば、符号1084、1086、1088)をその回路に付属して配置し、その検出回路の出力データを遅延させることにより、着目サンプルの走査線データと時間一致を取るようにしても良いことは明らかである。この場合、前述した、ωTsの検出、すなわち、クロック信号の1周期当たりの、前記量子化されたテレビジョン信号に含まれる色副搬送波信号の位相回転角度検出手段は、Y/C分離手段とは、ブロック的に離れて配置されることになると想定される。
図8は、上述したような場合を含め、本発明の主要な構成を示す図である。ここで、符号801は、量子化手段であり、アナログ・コンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、この信号に含まれる水平同期信号に同期したクロックで量子化を行い、量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を出力する。この量子化は、入力信号の映像部分、カラー・バースト部分、そして同期の部分を含めた範囲について実行される。符号802は、位相回転角度検出手段であり、量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号に含まれる色副搬送波信号の量子化クロックの1周期当りの、位相回転角度(ωTs)に対応する値を検出し、出力する。符号803は、Y/C分離手段であり、量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力子、Y/C分離のための計算を含む各種の処理を実行し、Y信号とC信号を出力する。ここで、Y/C分離のための各種の計算は、位相回転角度検出手段からの検出出力値に基づいて実行される。しかしながら、図8は、本発明の要旨を説明するためのものであって、位相回転角度検出手段とY/C分離手段の関係を示すことに、その目的がある。たとえば、位相回転角度検出手段のブロックに、cosωTsへの変換手段を設けて、このcosωTsの値を、Y/C分離手段におくることも本発明に含まれることは明らかである。同様に、上述した各正規化係数の生成を、Y/C分離手段から分離し、位相回転角度検出手段側に配置することも、本発明に含まれる。このように、位相回転角度を検出する手段と、分離されたYおよびCの信号を出力する手段との関係で、両者の間を、機能を明確に区分したとしても、それは単なる表現上の違いに過ぎない。位相回転角度検出手段における検出ポイントと、Y/C分離のために実行される着目サンプルのポイントが、同じ走査ラインを、あるいは前者が、後者が含まれるラインの直後の走査ラインを示す、ことが計算において求められていることだけである。
上述したY/C分離をするための構成は、以下の想定に基づいている。まず、サンプリング・クロック信号は、水平同期信号に同期されて生成される、すなわち、水平同期信号の出現後にPLLの発振周波数が変更されるので、Y/C分離するために着目する1走査線上のそれぞれのサンプル間では一定の値であるとしている。したがって、1クロック当たりの位相回転角度ωTsは1走査線内では変化しないと想定することも可能である。また、着目する走査ラインと隣接する前後(1ラインあるいは2ライン上方、あるいは、1ラインあるいは2ライン下方)の走査ライン間における変化は、PLLの動作特性から、緩やかであると想定している。したがって、検出するω、ωTs、あるいはTsは、入力信号の走査線毎に異なった値を有すると想定している。したがって、着目サンプルについて計算処理を実行する場合、その計算誤差を低減するために、その着目サンプルの走査ラインのω、ωTsあるいはTsを表している値を使用することが必要になる。
本発明の実施形態において、入力し処理(Y/C分離処理を含む)することが可能な入力信号として、たとえば、VCRの再生出力を想定している。
VCRの再生出力において、色副搬送波周波数の変動は、実測で±70ppmまでの範囲であり、一方水平同期信号間は、最大で1500ppmまでの範囲で変動する。このことは、この水平同期信号に位相同期して生成されるサンプリング・クロック信号の周期Tsも、最大で1500ppm変動することを意味している。したがって、この信号の場合のωTsの値の変動部分の多くは、Tsの変動に起因すると想定することができる。このような信号を専門に扱う場合、図4に示す構成がベストであるが、図5に示した構成を取ることも有効である。この場合、ωの変動を打ち消すことは不可能であるが、Tsの変動を打ち消すように動作させることができるので、その分だけ、Y/C分離の精度を向上させることができることになる。
以上、NTSCテレビジョン信号を例にあげて本発明を説明したが、図における符号101、102の遅延量を2ラインの遅延量とすることで、PAL規格のテレビジョン信号を処理することが可能である。
産業上の利用可能性
以上説明したように本発明によれば、入力信号から色成分を除去した信号の縦、横そして斜め方向の4種の相関を調べ、その4種の相関値をテーブルに入力し、このテーブルの出力で、入力信号の縦、横そして斜め方向の画素を使用したそれぞれのクロマ成分抽出値を選択するようにしたので、輝度成分の相関と色成分の相関が一致している場合に、効果的に性能の良いY/C分離を実行することができる。そして、クロマ成分の抽出に当たって、入力信号に含まれる色副搬送波周波数についてクロック周期当たりの位相回転角度を検出し、その検出値をクロマ成分抽出のための計算に使用するので、入力信号中の色副搬送波周波数信号の周波数の変動も許容することが可能になる。さらに、本発明は、この特徴のために、規格に合致したテレビジョン入力信号を処理する装置に適用可能であるとともに、VCR再生出力信号等の時間軸の変動するテレビジョン信号を処理する装置に対しても効果的に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明の実施形態を表したブロック図であり、量子化されたNTSCテレビジョン信号を入力し、Y/C分離を実行する回路あるいは装置の全体を表す図である。
図2は、図1に示した量子化サンプルの画面上における位置関係を示す図である。
図3Aは、入力した信号に含まれるカラー・バースト信号に同期した色副搬送波信号を生成するブロック図を示し、図3Bは、図3Aの色副搬送波信号の量子化ビット列を生成するROMテーブルを駆動する駆動信号から、クロック周期当たりのカラー・バースト信号の位相回転角度に相当する(ω×Ts)に対応するデータと取り出すブロックを例示する図である。
図4は、図1に示した相関検出部とそれぞれの方法でクロマ(色)成分信号を計算抽出するクロマ成分分離計算部をより詳細に示した図であり、特にクロマ成分分離計算において、計算に必要な係数をあらかじめ設定した固定定数を使用するのではなく、着目画素を含むラインから検出して計算に必要な係数を算出し、実行する場合を示す図である。
図5は、図4に示した図と同様であるが、着目画素を含むラインのクロック周期Tsのみを検出し、固定定数としてのωの値を使用して、計算に必要な係数を算出し、実行する場合を例示する図である。
図6は、図5に示した固定定数としてのカラー・バースト信号の角速度ωを、着目するライン上で実際に検出して出力する回路から得る場合のブロックを例示す図である。
図7は、本発明によるY/C分離部を含み、入力信号を量子化するブロックを示す図である。
図8は、本発明の主要な構成を示す図である。

Claims (23)

  1. コンポジット・カラー・テレビジョン信号のY/C分離を実行するY/C分離回路において、
    コンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、所定の遅延回路で着目サンプル、該着目サンプルの同一ライン上の前後サンプル、前記着目サンプルの上下ラインに位置する上下サンプル、前記着目サンプルの斜めに位置する斜めサンプル、を抽出する抽出回路と、
    前記抽出回路から抽出された前記前後サンプル、前記上下サンプル、前記斜めサンプルからクロマ計算値を出力するクロマ成分分離計算部と、
    前記クロマ成分分離計算部からの出力を入力し、いずれか1つを選択する選択器と、
    前記遅延回路と色成分信号を通さないフィルタを経由した前記コンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、前記着目サンプル、前記前後サンプル、前記上下サンプル、前記斜めサンプルに対応する第2のサンプルを抽出し、該抽出した第2のサンプル値の縦、横、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算出力する相関検出部と、
    前記相関検出部からの出力を入力し、前記選択器の選択を制御する選択テーブルと、
    を備え、前記選択器から出力された信号を基に、前記コンポジット・カラー・テレビジョン信号のY/C分離を実行することを特徴とするY/C分離回路。
  2. コンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、Y/C分離を実行するY/C分離回路において、
    水平走査周波数に位相同期した周波数で量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、2つの1走査線期間遅延回路および複数のクロック遅延器を使用して入力ラインに対して1ライン遅れた着目サンプルに対して、同一ライン上の前後のサンプルと、前記着目サンプルの上のラインおよび下のラインに位置する着目サンプルの上下および斜めのサンプルそれぞれを抽出する抽出回路と、
    前記抽出回路により抽出した各サンプルを使用して着目サンプル位置のクロマ成分を抽出する回路であって、着目サンプルを含む縦方向のサンプルからのクロマ計算値、着目サンプルを含む横方向、斜め方向のサンプルからの傾きの計算を含むクロマ計算値、の4つのクロマ計算値を出力するクロマ成分分離計算部と、
    前記クロマ成分分離計算部からの4つの出力を入力し、いずれか1つの入力を出力する選択器と、
    色成分信号を通さないフィルタを経由した前記入力コンポジット・カラー・テレビジョン信号および2つの1走査線期間遅延回路の出力信号とから、前記それぞれのサンプルに対応する第2のサンプル値を抽出し、該抽出した第2のサンプル値の縦、横、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算して出力する相関検出部と、
    前記相関検出部からの4つの出力を入力し、前記選択器の選択を制御する選択テーブルと、
    を備え、前記選択器から出力された信号を基に、前記入力信号のY/C分離を実行することを特徴とするY/C分離回路。
  3. 請求項2に記載のY/C分離回路において、前記水平走査周波数に位相同期した周波数は、色副搬送波周波数の整数倍の周波数と異なる周波数であることを特徴とするY/C分離回路。
  4. 請求項1〜3に記載のY/C分離回路において、着目サンプルを含み着目サンプルに対する横のサンプルからのクロマ計算は、サンプル間をTs、色搬送波角周波数をωとして、1/(1−cosωTs)を含み、着目サンプルに対する斜めのサンプルからのクロマ計算は1/(1+cosωTs)を含むことを特徴とするY/C分離回路。
  5. 水平同期信号に位相同期しているクロック信号で量子化されたテレビジョン信号を入力して輝度成分信号とクロマ成分信号に分離するデジタルY/C分理回路であって、
    量子化された量子化サンプルにおいて、着目サンプルと、該着目サンプルの表す画素の近傍の画素を表すサンプルそれぞれと、を使用して演算処理し、前記アナログ・テレビジョン信号に含まれるクロマ成分と輝度成分を分離するY/C分離手段と、
    前記クロック信号の1周期当たりの、前記量子化されたテレビジョン信号に含まれる色副搬送波信号の位相回転角度、に対応する値を表す信号を出力する位相回転角度検出手段と、
    を備え、
    前記Y/C分離手段における前記演算処理は、前記位相回転角度検出手段からの信号に基づいて実行されることを特徴とするデジタルY/C分離回路。
  6. 請求項5に記載のデジタルY/C分離回路において、前記位相回転角度検出手段は、前記色副搬送波周波数信号の単位時間当たりの角速度をωとし、前記クロック信号の周期をTsとした場合、ωとTsを乗算したωTsの値に対応する値を出力し、このωTsは、これ自身の値からcos(ωTs)を算出可能である値であることを特徴とするデジタルY/C分離回路。
  7. 請求項6に記載のデジタルY/C分離回路において、前記位相回転角度検出手段は、前記クロック信号にしたがって周波数信号を出力する周波数信号生成手段と、この周波数信号生成手段の出力信号が前記量子化されたテレビジョン信号の色副搬送波周波数信号に同期するように制御するPLLと、前記周波数信号生成手段内の制御データを使用して、前記ωTsの値に対応する値を出力する手段と、を備えることを特徴とするデジタルY/C分離回路。
  8. 請求項5に記載のデジタルY/C分離回路において、前記Y/C分離手段は、
    量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、少なくとも1つの1走査線期間あるいは2走査線期間の遅延器と複数のクロック遅延器を使用して入力ラインに対して1ラインあるいは2ライン遅れた着目サンプルに対して、同一ライン上の前後のサンプルと、前記着目サンプルの上方のラインおよび下方のラインに位置する着目サンプルの垂直方向および斜め方向に位置するサンプルそれぞれと着目サンプルを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出した各サンプルを使用して着目サンプル位置のクロマ成分を抽出する手段であって、着目サンプルを含む垂直方向のサンプルを使用して算出したクロマ成分計算値、着目サンプルを含む水平方向のサンプルを使用して算出した水平方向クロマ成分計算値、および斜め方向のサンプルを使用して傾きの計算を含んで算出した斜め方向クロマ成分計算値、の各クロマ成分計算値を出力するクロマ成分分離計算手段と、
    前記クロマ成分分離計算手段からの出力を入力し、いずれか1つの入力を出力する選択手段と、
    色成分信号を通さないフィルタを経由した前記量子化されたテレビジョン信号、および少なくとも1つの1走査線期間あるいは2走査線期間の遅延器と複数のクロック遅延器を使用して、前記それぞれのサンプルに対応する第2のサンプル値を抽出し、該抽出した第2のサンプル値の垂直、水平、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算して出力する相関検出手段と、
    前記相関検出手段からの出力を入力し、前記選択器の選択を制御する選択テーブルと、
    を備えることを特徴とするデジタルY/C分離回路。
  9. 請求項8に記載のデジタルY/C分離回路において、前記位相回転角度検出手段は、前記色副搬送波周波数信号の単位時間当たりの角速度をωとし、前記クロック信号の周期をTsとした場合、ωとTsを乗算したωTsの値に対応する値を出力し、このωTsは、これ自身の値からcos(ωTs)を算出可能である値であることを特徴とするデジタルY/C分離回路。
  10. 請求項9に記載のデジタルY/C分離回路において、前記位相回転角度検出手段は、前記クロック信号にしたがって周波数信号を出力する周波数信号生成手段と、この周波数信号生成手段の出力信号が前記量子化されたテレビジョン信号の色副搬送波周波数信号に同期するように制御するPLLを備え、前記周波数信号生成手段内の制御データを使用して、前記ωTsの値に対応する値を出力することを特徴とするデジタルY/C分離回路。
  11. 請求項8に記載のデジタルY/C分離回路において、着目サンプルを含む水平方向のサンプルを使用して前記水平方向クロマ成分計算値の算出は、サンプル間をTs、色副搬送波の角周波数をωとして、1/(1−cosωTs)を含み、着目サンプルを含む斜めのサンプルを使用して前記斜め方向クロマ成分計算値の算出は、1/(1+cosωTs)を含むことを特徴とするデジタルY/C分離回路。
  12. 請求項11に記載のデジタルY/C分離回路において、前記位相回転角度検出手段は、前記色副搬送波周波数信号の単位時間当たりの角速度をωとし、前記クロック信号の周期をTsとした場合、ωとTsを乗算したωTsの値に対応する値を出力し、このωTsは、これ自身の値からcos(ωTs)を算出可能である値であることを特徴とするデジタルY/C分離回路。
  13. 請求項12に記載のデジタルY/C分離回路において、前記位相回転角度検出手段は、前記クロック信号にしたがって周波数信号を出力する周波数信号生成手段と、この周波数信号生成手段の出力信号が前記量子化されたテレビジョン信号の色副搬送波周波数信号に同期するように制御するPLLを備え、前記周波数信号生成手段内の制御データを使用して、前記ωTsの値に対応する値を出力することを特徴とするデジタルY/C分離回路。
  14. 水平同期信号に位相同期しているクロック信号で量子化されたアナログ・テレビジョン信号を入力して輝度成分信号とクロマ成分信号に分離するデジタル・ビデオ処理装置において、
    量子化された量子化サンプルにおいて、着目サンプルと、該着目サンプルの表す画素の近傍の画素を表すサンプルそれぞれと、を使用して演算処理し、前記アナログ・テレビジョン信号に含まれるクロマ成分と輝度成分を分離するY/C分離手段と、
    前記クロック信号の1周期当たりの、前記量子化されたテレビジョン信号に含まれる色副搬送波信号の位相回転角度、に対応する値を表す信号を出力する位相回転角度検出手段と、
    を備え、
    前記Y/C分離手段における前記演算処理は、前記位相回転角度検出手段からの信号に基づいて実行されることを特徴とするデジタル・ビデオ処理装置。
  15. 請求項14に記載のデジタル・ビデオ処理装置において、前記位相回転角度検出手段は、前記色副搬送波周波数信号の単位時間当たりの角速度をωとし、前記クロック信号の周期をTsとした場合、ωとTsを乗算したωTsの値に対応する値を出力し、このωTsは、これ自身の値からcos(ωTs)を算出可能である値であることを特徴とするデジタル・ビデオ処理装置。
  16. 請求項15に記載のデジタル・ビデオ処理装置において、前記位相回転角度検出手段は、前記クロック信号にしたがって周波数信号を出力する周波数信号生成手段と、この周波数信号生成手段の出力信号が前記量子化されたテレビジョン信号の色副搬送波周波数信号に同期するように制御するPLLを備え、前記周波数信号生成手段内の制御データを使用して、前記ωTsの値に対応する値を出力することを特徴とするデジタル・ビデオ処理装置。
  17. 請求項14に記載のデジタル・ビデオ処理装置において、
    前記Y/C分離手段は、
    量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、少なくとも1つの1走査線期間あるいは2走査線期間の遅延器と複数のクロック遅延器を使用して入力ラインに対して1ラインあるいは2ライン遅れた着目サンプルに対して、同一ライン上の前後のサンプルと、前記着目サンプルの上方のラインおよび下方のラインに位置する着目サンプルの垂直方向および斜め方向に位置するサンプルそれぞれと着目サンプルを抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出した各サンプルを使用して着目サンプル位置のクロマ成分を抽出する手段であって、着目サンプルを含む垂直方向のサンプルを使用して算出したクロマ成分計算値、着目サンプルを含む水平方向のサンプルを使用して算出した水平方向クロマ成分計算値、および斜め方向のサンプルを使用して傾きの計算を含んで算出した斜め方向クロマ成分計算値、の各クロマ成分計算値を出力するクロマ成分分離計算手段と、
    前記クロマ成分分離計算手段からの出力を入力し、いずれか1つの入力を出力する選択手段と、
    色成分信号を通さないフィルタを経由した前記量子化されたテレビジョン信号、および少なくとも1つの1走査線期間あるいは2走査線期間の遅延器と複数のクロック遅延器を使用して、前記それぞれのサンプルに対応する第2のサンプル値を抽出し、該抽出した第2のサンプル値の垂直、水平、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算して出力する相関検出手段と、
    前記相関検出手段からの出力を入力し、前記選択器の選択を制御する選択テーブルと、
    を備えることを特徴とするデジタル・ビデオ処理装置。
  18. コンポジット・カラー・テレビジョン信号のY/C分離を実行するY/C分離方法において、
    水平走査周波数に位相同期した周波数で量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、着目サンプルに対して、同一ライン上の前後のサンプルと、前記着目サンプルの上および下ラインに位置する着目サンプルの上下および斜めのサンプルそれぞれを抽出し、
    前記抽出した各サンプルを使用して着目サンプル位置のクロマ成分を抽出する際に、着目サンプルを含む縦方向のサンプルからのクロマ計算、着目サンプルを含む横方向、斜め方向のサンプルからの傾きの計算を含むクロマ計算、の4つの計算値をそれぞれの方法によるクロマ成分抽出値として出力し、
    色成分信号を通さないローパス・フィルタを経由した前記入力したコンポジット・カラー・テレビジョン信号および2つの1走査線期間遅延回路の出力信号とから、前記それぞれのサンプル(S1〜S9)に対応する第2のサンプル値(T1〜T9)を抽出し、該抽出した第2のサンプル値の縦、横、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算して、該計算結果の値の比較結果により、前記4つのクロマ成分抽出値のいずれか1つの入力を選択出力し、
    前記選択出力された信号を基に、前記入力信号のY/C分離を実行することを特徴とするY/C分離方法。
  19. 請求項18に記載のY/C分離方法において、前記水平走査周波数に位相同期した周波数は、色副搬送波周波数の整数倍の周波数と異なる周波数であることを特徴とするY/C分離方法。
  20. 請求項18または19に記載のY/C分離方法において、着目サンプルを含み着目サンプルに対する横のサンプルからのクロマ計算は、サンプル間をTs、色搬送波角周波数をωとして、1/(1−cosωTs)を含み、着目サンプルに対する斜めのサンプルからのクロマ計算は1/(1+cosωTs)を含むことを特徴とするY/C分離方法。
  21. 水平同期信号に位相同期しているクロック信号で量子化されたアナログ・テレビジョン信号を入力して輝度成分信号とクロマ成分信号に分離するデジタルY/C分理方法であって、
    前記クロック信号の1周期当たりの、前記量子化されたテレビジョン信号に含まれる色副搬送波信号の位相回転角度、に対応する値を表す信号を出力する位相回転角度検出ステップと、
    量子化された量子化サンプルにおいて、着目サンプルと、該着目サンプルの表す画素の近傍の画素を表すサンプルそれぞれと、を使用して演算処理し、前記アナログ・テレビジョン信号に含まれるクロマ成分と輝度成分を分離するY/C分離ステップと、
    を備え、
    前記Y/C分離ステップにおける前記演算処理は、記位相回転角度検出ステップで着目サンプルの走査ラインについて出力された前位相回転角度に対応する値に基づいて実行されることを特徴とするデジタルY/C分離方法。
  22. 請求項21に記載のデジタルY/C分離方法において、前記位相回転角度検出ステップは、前記色副搬送波周波数信号の単位時間当たりの角速度をωとし、前記クロック信号の周期をTsとした場合、ωとTsを乗算したωTsの値に対応する値を出力し、このωTsは、これ自身の値からcos(ωTs)を算出可能である値であることを特徴とするデジタルY/C分離方法。
  23. 請求項21に記載のデジタルY/C分離方法において、前記Y/C分離ステップは、
    量子化されたコンポジット・カラー・テレビジョン信号を入力し、1走査線期間の遅延を、あるいは2走査線期間の遅延を繰り返して、入力ラインに対して1ラインあるいは2ライン遅れた着目サンプルに対して、同一ライン上の前後のサンプルと、前記着目サンプルの上方のラインおよび下方のラインに位置する着目サンプルの垂直方向および斜め方向に位置するサンプルそれぞれと着目サンプルを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにより抽出した各サンプルを使用して着目サンプル位置のクロマ成分を抽出するステップであって、着目サンプルを含む垂直方向のサンプルを使用して算出したクロマ成分計算値、着目サンプルを含む水平方向のサンプルを使用して算出した水平方向クロマ成分計算値、および斜め方向のサンプルを使用して傾きの計算を含んで算出した斜め方向クロマ成分計算値、の各クロマ成分計算値を出力するクロマ成分分離計算ステップと、
    色成分信号を通さないフィルタを経由した前記量子化されたテレビジョン信号を入力し、1走査線期間の遅延を、あるいは2走査線期間の遅延を繰り返して、前記それぞれのサンプルに対応する第2のサンプル値を抽出し、該抽出した第2のサンプル値の垂直方向、水平方向、および2つの斜め方向それぞれの相関を計算して出力する相関検出ステップと、
    前記相関検出ステップからの出力を入力し、該入力に応じて、前記クロマ成分分離計算ステップからの入力した各クロマ成分計算値を選択して出力するステップと、
    を備えることを特徴とするデジタルY/C分離方法。
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