JP3824308B2 - リファレンス速度演算方法、アンチロック・ブレーキ・システム、アンチロック・ブレーキ制御プログラム - Google Patents

リファレンス速度演算方法、アンチロック・ブレーキ・システム、アンチロック・ブレーキ制御プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、車輪を2以上有する自動車のアンチロック・ブレーキ制御におけるリファレンス速度の演算方法、及び該リファレンス速度に基づくアンチロック・ブレーキ制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
2輪自動車等の車両用ブレーキ制御装置として、急なブレーキ制動時やすべりやすい路面状でのブレーキ制動時に、車輪がロックして車両がスリップすることにより、車両の制動距離が長くなってしまったり、ステアリングによる車両の進行方向のコントロールができなくなってしまったりすることを防止するアンチロック・ブレーキ・システム(ABS)が公知である。
【0003】
アンチロック・ブレーキ・システムは、一定のブレーキ操作によるブレーキ制動に対して、ブレーキ制動時の車輪の回転速度を検出し、その回転速度に基づいてホイールシリンダへのブレーキ作動液圧の加圧・減圧制御を行うことで、車輪がロックしないようにブレーキ制御を行う。具体的には、車輪がロックしそうになった時に、各ホイールシリンダとリザーバとの間の連通路の減圧用電磁弁を開いて、ホイールシリンダへ送出されているマスタシリンダからのブレーキ作動液の一部をリザーバに送出して、各ホイールシリンダへのブレーキ作動液圧を減圧する制御と、その減圧用電磁弁を閉じてホイールシリンダへ送出されているマスタシリンダからのブレーキ作動液によって加圧する制御とを車輪回転速度に応じて繰り返すことによって車輪がロックすることを防止する。また、リザーバに送出されたブレーキ作動液は、ポンプによって強制的にマスタシリンダに送出される。
【0004】
このアンチロック・ブレーキ制御において、各車輪の回転速度に基づいてホイールシリンダへのブレーキ作動液圧の加圧・減圧制御を行う際には、ホイール加減速度、スリップ率、疑似車体速度、及び疑似車体減速度等の制御変数が、アンチロック・ブレーキ・システムのECU(エレクトリック・コントロール・ユニット)内の演算ブロックで演算される。そして、演算された制御変数に基づいて、ECU内の制御ブロックは、ホイールシリンダへのブレーキ作動液圧の加圧・減圧制御を行って車輪がロックしないようにブレーキ制御を行う。
【0005】
制御変数の1つであるスリップ率は、各車輪の車輪速度と車体速度から演算することができる。スリップ率は、車体速度と車輪速度とが等しいときは、0%であるが、ブレーキ制動時に両者の差が大きくなるにしたがって大きくなり、車体が停止する前に車輪がロックすると、100%となる。しかし、車体の実際の速度を測定することはできないので、スリップ率を演算する際には、リファレンス速度(疑似車体速度)を演算し、このリファレンス速度を車体速度としてスリップ率を演算するのが一般的である。
【0006】
リファレンス速度は、例えば自動二輪車においては、アンチロック・ブレーキ非制御時には、非駆動輪、つまり前輪の車輪速度から生成される。これは、まず、駆動輪をエンジンと連結した状態においては、非駆動輪は、駆動輪に比べて慣性モーメントが十分小さく、ブレーキトルクの変化に敏感であるので、ブレーキ制動時の初期段階においては、非駆動輪(前輪)から生成されたリファレンス速度の方が車体速度に近似することになるからである。さらに、駆動輪である後輪は、加速時に急スリップする可能性があるため、前輪から生成されたリファレンス速度の方が実際の車体速度に近似することになるからである。
【0007】
一方、アンチロック・ブレーキ制御時には、前輪と後輪(駆動輪)の各車輪速度から生成される2つのリファレンス速度のうち、値の大きい方を選択することによって、つまり前輪と後輪とで速い方の車輪速度から生成されるリファレンス速度が選択される。これは、いわゆるセレクト・ハイ(又はハイ・セレクト)と一般的に呼ばれ、公知の技術的根拠に基づくリファレンス速度演算方法であり、リファレンス速度の経過を実際の車体速度に近似させ、スリップ率をできるだけ正確に把握するためには、最も効果的な方法であるとされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特に自動二輪車においては、ブレーキ制動時に後輪が浮き上がってしまう現象が生じやすく、自動二輪車の中でも車両の重心の高さと、前輪と後輪との車輪軸間の距離との比が大きい車両ほど、より後輪が浮き上がりやすくなる傾向となる。そして、そのような自動二輪車で、摩擦係数の大きい路面(いわゆる高μ路面)を走行中に前輪のみブレーキ制動を行うと、後輪は容易に空中に浮き上がってしまうことになる。走行車両の安全性を図る意味からも、このような後輪浮き上がりを検出し、例えば前輪に対して適切なブレーキ制御を行うことによって、後輪浮き上がりを防止することが望まれる。
【0009】
しかしながら、例えば前輪のみにブレーキ制動を行い、前輪に対してアンチロック・ブレーキ制御中に後輪が浮き上がると、後輪が浮き上がることによって後輪に対する接地抵抗が無くなり、後輪の減速度が急に低下する。したがって、前述したセレクト・ハイによって選択された後輪の車輪速度に追従して演算されるリファレンス速度に基づいて、アンチロック・ブレーキ制御を実行すると、後輪浮き上がり時において、実際の車体速度よりリファレンス速度の方が高くなってしまう。そのため、相対的に車輪がスリップしていると判定されることになり、スリップしていないのにも関わらず、ホイールシリンダに対する減圧制御がされ、ブレーキ制動フィーリングが損なわれるという問題が生じる。
【0010】
そこで、後輪浮き上がり時には、前輪と後輪のリファレンス速度のうち、値の小さい方を選択する、いわゆるセレクト・ローによって選択された前輪の車輪速度に追従して演算されるリファレンス速度に基づくことで、実際の車体速度よりリファレンス速度の方が高くなってしまうことを防止することができる。しかしながら、この場合、今度は実際の車体速度よりリファレンス速度の方が低くなってしまい、特に低μ路面において、車両安定性の面で極端な変化が生じてしまうという問題が生じる虞がある。
【0011】
本願発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、車両の後輪浮き上がり時において、従来の画一的なセレクト・ハイによる車輪速度にリファレンス速度を追従させることによって生じるブレーキ制動フィーリングの低下を低減しつつ、低μ路面における車両安定性の低下の虞が少ないアンチロック・ブレーキ制御を実現することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、自動二輪車のアンチロック・ブレーキ制御におけるリファレンス速度演算方法であって、最も回転の遅い車輪の車輪速度をVLとし、最も回転の速い車輪の車輪速度をVHとし、下記の式(1)から算出されるVMに追従してリファレンス速度を演算する、ことを特徴とする。
【0013】
M=αVL+(1−α)VH (0<α<1) …(1)
前述したように、セレクト・ハイ、つまり最も回転の速い車輪の車輪速度VHに追従して演算されるリファレンス速度に基づいて、アンチロック・ブレーキ制御を実行すると、後輪浮き上がり時において、ブレーキ制動フィーリングが損なわれるという問題が生じる。一方、セレクト・ロー、つまり最も回転の遅い車輪の車輪速度VLに追従して演算されるリファレンス速度に基づいて、アンチロック・ブレーキ制御を実行すると、特に低μ路面において、今度は、実際の車体速度よりリファレンス速度の方が低くなってしまい、車両安定性の面で極端な変化が生じてしまうという問題が生じる虞がある。
【0014】
上記式(1)においてαは、0より大きく1より小さい値に規定される。つまり、車輪速度VMは、最も回転の速い車輪の車輪速度VHと、最も回転の遅い車輪の車輪速度VLとの間の速さの車輪速度となる。したがって、例えば、αの値を0.5に規定すると車輪速度VMは、最も回転の速い車輪の車輪速度VHと、最も回転の遅い車輪の車輪速度VLとの間のちょうど中間の車輪速度となる。そして、αの値を0.5より大きくすると車輪速度VMは、最も回転の速い車輪の車輪速度VH寄りの車輪速度となり、αの値を0.5より小さくすると車輪速度VMは、最も回転の遅い車輪の車輪速度VL寄りの車輪速度となる。
【0015】
このようにして、αの値を0<α<1の範囲内で任意の値に規定し、式(1)算出された車輪速度VMにリファレンス速度を追従させることによって、後輪浮き上がり時におけるリファレンス速度を、実際の車体速度により近似させることができる。尚、車両の重心の高さと、前輪と後輪との車輪軸間の距離との比によって、後輪の浮き上がりやすさが異なることから、αの値は、その車両の浮き上がりやすさ等によって異なる値が設定されることになり、実験等によって求められる値である。
【0016】
これにより、本願請求項1に記載の発明に係るリファレンス速度演算方法によれば、車輪速度VMにリファレンス速度を追従させることによって、後輪浮き上がり時におけるリファレンス速度を、実際の車体速度により近似させることができるので、車両の後輪浮き上がり時において、従来の画一的なセレクト・ハイによる車輪速度にリファレンス速度を追従させることによって生じるブレーキ制動フィーリングの低下を低減しつつ、低μ路面における車両安定性の低下の虞が少ないアンチロック・ブレーキ制御を実現することができるという作用効果が得られる。
【0017】
また、本願請求項1に記載の発明は、自動二輪車のアンチロック・ブレーキ制御方法であって、上記のリファレンス速度演算方法により前記リファレンス速度を演算する工程を有する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御方法である。
【0019】
さらに、本願請求項に記載の発明は、アンチロック・ブレーキ制御中は、前記VHに追従して前記リファレンス速度を演算し、該リファレンス速度に基づいて算出した疑似車体減速度に注目し、該疑似車体減速度が所定以上であるとき、かつ前輪に対してアンチロック・ブレーキ制御中であるときに、後輪が接地面から浮き上がる後輪浮き上がりが生じていると判定し、前記後輪浮き上がり時には、前記VMに追従して前記リファレンス速度を演算する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御方法である。
【0020】
走行試験の結果等により、及び二輪車の車体構成上の特性より、車体減速度が所定値を越える領域にある場合、後輪が浮き上がりやすいことが分かる。そこで、前輪に対してアンチロック・ブレーキ制御中に、セレクト・ハイに追従させたリファレンス速度から算出した疑似車体減速度に注目し、その疑似車体減速度が所定以上であるときに後輪浮き上がりが生じやすいと推定することができる。
【0021】
これにより、本願請求項に記載の発明に係るアンチロック・ブレーキ制御方法によれば、後輪浮き上がりが生じやすいと推定される状態において、後輪浮き上がりが生じているとみなして後輪浮き上がりが生じていると判定するので、後輪浮き上がりに的確に備えることができ、通常、車輪速度VHに追従させているリファレンス速度を、後輪浮き上がりの可能性が高いときに的確に車輪速度VMに追従させることができるという作用効果が得られる。
【0022】
本願請求項に記載の発明は、請求項において、前記αの値は、アンチロック・ブレーキ制御の状態に応じて可変である、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御方法である。
【0023】
このように、αの値は、アンチロック・ブレーキ制御の状態に応じて可変であるので、様々なブレーキ制御条件下における車体速度や各車輪の状態に応じて、リファレンス速度を追従させる車輪速度VMを最適な車輪速度に設定することが可能になる。
【0024】
これにより、本願請求項に記載の発明に係るアンチロック・ブレーキ制御方法によれば、本願請求項に記載の発明による作用効果に加えて、リファレンス速度を追従させる車輪速度VMを最適な車輪速度に設定することが可能になるので、様々なブレーキ制御条件下において、セレクト・ハイによる車輪速度にリファレンス速度を追従させることによって生じるブレーキ制動フィーリングの低下を低減しつつ、低μ路面における車両安定性の低下の虞が少ないアンチロック・ブレーキ制御を実現することができるという作用効果が得られる。
【0025】
本願請求項に記載の発明は、請求項1又は2において、アンチロック・ブレーキ非制御中は、非駆動輪の車輪速度に追従して前記リファレンス速度を演算する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御方法である。
【0026】
これにより、本願請求項に記載の発明に係るアンチロック・ブレーキ制御方法によれば、本願請求項1又は2に記載の発明による作用効果に加えて、前述したように、アンチロック・ブレーキ非制御時には、非駆動輪から生成されたリファレンス速度の方が実際の車体速度に近似するので、アンチロック・ブレーキ非制御時において、リファレンス速度を最も車体速度に近似させることができるという作用効果が得られる。
【0027】
本願請求項4に記載の発明は、車輪の回転速度情報を発生する車輪速センサと、前記車輪の回転速度情報を入力して車輪速度を算出し、該車輪速度からリファレンス速度を演算し、該リファレンス速度に基づいてスリップ率や車輪加減速度を算出する手段を有するECUとを備えた自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システムであって、前記ECUは、最も回転の遅い車輪の車輪速度をVLとし、最も回転の速い車輪の車輪速度をVHとし、下記の式から算出されるVMに追従して前記リファレンス速度を演算する手段を有し、アンチロック・ブレーキ制御中は、前記VHに追従して前記リファレンス速度を演算し、該リファレンス速度に基づいて算出した疑似車体減速度に注目し、該疑似車体減速度が所定以上であるとき、かつ前輪に対してアンチロック・ブレーキ制御中であるときに、後輪が接地面から浮き上がる後輪浮き上がりが生じていると判定し、前記後輪浮き上がり時には、前記VMに追従して前記リファレンス速度を演算する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ・システムである。
M=αVL+(1−α)VH (0<α<1)
【0028】
本願請求項に記載の発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムによれば、前述した本願請求項に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0031】
本願請求項に記載の発明は、請求項において、前記αの値は、アンチロック・ブレーキ制御の状態に応じて可変である、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ・システムである。本願請求項に記載の発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムによれば、前述した本願請求項に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0032】
本願請求項に記載の発明は、請求項4又は5において、前記ECUは、アンチロック・ブレーキ非制御中は、非駆動輪の車輪速度に追従して前記リファレンス速度を演算する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ・システムである。本願請求項に記載の発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムによれば、前述した本願請求項に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0037】
本願請求項7に記載の発明は、車輪の回転速度情報を発生する車輪速センサと、前記車輪の回転速度情報を入力して車輪速度を算出し、該車輪速度からリファレンス速度を算出し、該リファレンス速度に基づいてスリップ率や車輪加減速度を算出する手段を有するECUとを備えた自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システムにおいて、アンチロック・ブレーキ制御を前記ECUに搭載されたコンピュータに実行させるアンチロック・ブレーキ制御プログラムであって、最も回転の遅い車輪の車輪速度をVLとする手順と、最も回転の速い車輪の車輪速度をVHとする手順と、下記の式から算出されるVMに追従して前記リファレンス速度を演算する手順と、アンチロック・ブレーキ制御中は、前記VHに追従して前記リファレンス速度を演算する手順と、該リファレンス速度に基づいて疑似車体減速度を算出する手順と、前記疑似車体減速度が所定以上であるとき、かつ前輪に対してアンチロック・ブレーキ制御中であるときに、後輪が接地面から浮き上がる後輪浮き上がりが生じていると判定する手順と、前記後輪浮き上がり時には、前記VMに追従して前記リファレンス速度を演算する手順とを有する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御プログラムである。
M=αVL+(1−α)VH (0<α<1)
【0038】
本願請求項に記載の発明に係るアンチロック・ブレーキ制御プログラムによれば、前述した本願請求項に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアンチロック・ブレーキ制御プログラムを実行することができるECUを備えたアンチロック・ブレーキ・システムに、前述した本願請求項に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0039】
本願請求項に記載の発明は、請求項において、前記αの値をアンチロック・ブレーキ制御の状態に応じて変更する手順を有する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御プログラムである。
【0040】
本願請求項に記載の発明に係るアンチロック・ブレーキ制御プログラムによれば、前述した本願請求項に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアンチロック・ブレーキ制御プログラムを実行することができるECUを備えたアンチロック・ブレーキ・システムに、前述した本願請求項に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0041】
本願請求項に記載の発明は、請求項7又は8において、アンチロック・ブレーキ非制御中は、非駆動輪の車輪速度に追従して前記リファレンス速度を演算する手順を有する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御プログラムである。
【0042】
本願請求項に記載の発明に係るアンチロック・ブレーキ制御プログラムによれば、前述した本願請求項に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、このアンチロック・ブレーキ制御プログラムを実行することができるECUを備えたアンチロック・ブレーキ・システムに、前述した本願請求項に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0043】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、本願発明に係る自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システムについて説明する。図1は、本願発明に係る自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システムのシステム構成を示した概略のブロック図である。
【0044】
自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システム100の基本構成は、前輪車輪速センサ103及び後輪車輪速センサ203と、ECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)101と、液圧ユニット102とから成る。前輪車輪速センサ103は、前輪131とともに回転する前輪歯車132の歯を検出することによって、前輪131の回転速度に比例した周波数の交流信号を発生するもの、又は相等のものである。また、同様に、後輪車輪速センサ203は、後輪231とともに回転する後輪歯車232の歯を検出することによって、後輪231の回転速度に比例した周波数の交流信号を発生するもの、又は相等のものである。
【0045】
ECU101は、前輪車輪速センサ103及び後輪車輪速センサ203から伝達される交流信号を入力して前輪131及び後輪231の車輪速度を演算し、それを基にしてスリップ率や車輪加減速度を算出する演算機能を有する演算ブロック111を備えている。また、ECU101は、演算ブロック111が算出したスリップ率や車輪加減速度を入力し、論理的に組み合わせてブレーキ圧力に対する制御命令を発生し、液圧ユニット102に伝達する制御機能を有する制御ブロック112を備えている。さらに、ECU101は、各構成部品やシステム全体の機能チェックと監視を行い、それらに欠陥が生じた場合には、警報ランプ106や図示していない警報ブザー等によって、運転者に警報した上で、アンチロック・ブレーキ機能を停止させるとともに、通常ブレーキの動作を可能にするシステムモニタ機能を有するモニタブロック113を備えている。
【0046】
液圧ユニット102は、前輪用マスタシリンダ104及び後輪用マスタシリンダ204と、前輪ホイールシリンダ134及び後輪ホイールシリンダ234との間に配設されている。液圧ユニット102は、前輪ブレーキレバー105の握り力による前輪ブレーキディスク133に対するブレーキ圧、及び後輪ブレーキペダル205の踏み力によるブレーキディスク233に対するブレーキ圧の増減とは別に、ECU101からの制御命令を受けて、前輪ブレーキ圧制御用電磁弁10及び後輪ブレーキ圧制御用電磁弁20を開閉制御することにより直接又は間接的に、前輪131及び後輪231のブレーキ圧力を増減させる。
【0047】
図2は、本願発明に係る自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システム100の概略構成図である。
液圧ユニット102は、液圧保持用電磁弁と、減圧用電磁弁との2種類の電磁弁を車輪毎に備えている。前輪131の液圧保持用電磁弁としてのEVバルブ11、及び後輪231の液圧保持用電磁弁としてのEVバルブ21は、ノーマルオープン(通常時開)の電磁弁である。一方、前輪131の減圧用電磁弁としてのAVバルブ12、及び後輪231の減圧用電磁弁としてのAVバルブ22は、ノーマルクローズ(通常時閉)の電磁弁である。そして、EVバルブ11及びAVバルブ12は、その作動の組合せによって、前輪131のアンチロック・ブレーキ制御時の液圧制御を行い、EVバルブ21及びAVバルブ22は、その作動の組合せによって、後輪231のアンチロック・ブレーキ制御時の液圧制御を行う。
【0048】
DCモータ31は、偏心カムを回転させて環流ポンプ32を作動させる。環流ポンプ32は、アンチロック・ブレーキ制御時には、前輪ブレーキ作動液用リザーバ13及び後輪ブレーキ作動液用リザーバ23へ送られたブレーキ作動液を吸引し、それぞれ、前輪用マスタシリンダ104及び後輪用マスタシリンダ204側へ戻して、リザーバタンク107及びリザーバタンク207内のブレーキ作動液が不足しないように、又は前輪ブレーキ作動液用リザーバ13及び後輪ブレーキ作動液用リザーバ23のブレーキ作動液の蓄え代を確保する。前輪ブレーキ作動液用リザーバ13は、AVバルブ12によりゆるめられた前輪ホイールシリンダ134のブレーキ作動液圧を一時的に蓄え、後輪ブレーキ作動液用リザーバ23は、AVバルブ22によりゆるめられた後輪ホイールシリンダ234のブレーキ作動液圧を一時的に蓄える。
【0049】
このような構成を成す自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システム100は、通常ブレーキ制御時には、すべての電磁弁が非通電状態であり、前輪用マスタシリンダ104により発生させられたブレーキ作動液圧は、EVバルブ11を経由して前輪ホイールシリンダ134へ伝達される。そして、ブレーキ解除時には、その逆ルートを経由してブレーキ作動液が前輪用マスタシリンダ104に戻る。同様に、後輪用マスタシリンダ204により発生させられたブレーキ作動液圧は、EVバルブ21を経由して後輪ホイールシリンダ234へ伝達される。そして、ブレーキ解除時には、その逆ルートを経由してブレーキ作動液が後輪用マスタシリンダ204に戻る。
【0050】
また、アンチロック・ブレーキ制御時には、以下のような制御を行って、前輪131及び後輪231のロックを防止する。前輪131側と後輪231側とは、基本的に同様の構成で、同様の動作をするので、以下、前輪131側を例に説明する。
【0051】
前輪がロックしそうになると、ECU101からの制御によって、EVバルブ11及びAVバルブ12が通電される。EVバルブ11が通常時開状態から閉状態となり、AVバルブ12が通常時閉状態から、開状態となる。EVバルブ11が閉じて、AVバルブ12が開くことによって、前輪用マスタシリンダ圧と前輪ホイールシリンダ圧とが遮断される。ホイールシリンダ圧は、AVバルブ12を介してブレーキ作動液が前輪ブレーキ作動液用リザーバ13へ一時的に蓄えられることによって減圧される。また、この時同時に、DCモータ73にも通電され、前輪ブレーキ作動液用リザーバ13に一時的に蓄えられたブレーキ作動液は、環流ポンプ32によって吸引されて前輪用マスタシリンダ104へ戻される。そして、前輪ホイールシリンダ134側のブレーキ作動液圧は、前輪用マスタシリンダ104側のブレーキ作動液圧と完全に分離された状態で減圧制御される。
【0052】
前輪ホイールシリンダ圧が最適になると、ECU101からの制御によって、AVバルブ12への通電がOFFされ、AVバルブ12は閉状態になる。そして、AVバルブ12が閉じることによって、前輪ホイールシリンダ圧と前輪ブレーキ作動液用リザーバ13とが遮断され、前輪ホイールシリンダ圧が保持される。つまり、EVバルブ11とAVバルブ12とがともに閉じることによって、前輪ホイールシリンダ134側は、ECU101から制御されたブレーキ作動液圧となり、前輪用マスタシリンダ104側は、ブレーキレバー105により加圧されたブレーキ作動液圧となり、それぞれ分離された独立状態となる。
【0053】
前輪ホイールシリンダ圧の増圧が必要になると、ECU101からの制御によって、EVバルブ11への通電がOFFされ、EVバルブ11は開状態になる。そして、EVバルブ11が開くことによって、前輪用マスタシリンダ圧と前輪ホイールシリンダ圧とが連通し、通常ブレーキ時と同じ状態になる。そして、ブレーキレバー105により加圧されたブレーキ作動液圧により、前輪ホイールシリンダ134に対するブレーキ作動液圧が増圧する。
【0054】
このようにして、自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システム100は、EVバルブ11とAVバルブ12、及びEVバルブ21とAVバルブ22の開閉動作により、前輪ホイールシリンダ134及び後輪ホイールシリンダ234に対するブレーキ作動液圧、つまり、前輪131及び後輪231に対するブレーキ圧の減圧制御、保持制御、及び増圧制御を行う。
【0055】
次に、本願発明に係るアンチロック・ブレーキ制御手順において、リファレンス速度を追従させる車輪速度の選択手順について説明する。
図3は、本願発明に係るアンチロック・ブレーキ制御手順におけるリファレンス速度を追従させる車輪速度の選択手順を示したフローチャートである。当該フローチャートに示した手順は、ECU101内の演算ブロック111において、定周期で繰り返し実行される手順であり、当該手順にて選択された車輪速度にリファレンス速度を追従させる制御変数に基づいて、制御ブロック112により液圧ユニット102の各電磁弁の開閉制御等が行われてアンチロック・ブレーキ制御が実行される。
【0056】
まず、アンチロック・ブレーキ制御中(ABS制御中)か否かを判定する(ステップS1)。アンチロック・ブレーキ制御中でないと判定されたときは(ステップS1でNo)、リファレンス速度は、前輪車輪速度へ追従させる(ステップS6)。これは、前述したように、アンチロック・ブレーキ非制御時には、非駆動輪、つまり、前輪131から生成されたリファレンス速度の方が実際の車体速度に近似することになるので、アンチロック・ブレーキ非制御時において、リファレンス速度を最も車体速度に近似させることができるからである。
【0057】
一方、アンチロック・ブレーキ制御中であると判定されたときは(ステップS1でYes)、次に、前輪に対してアンチロック・ブレーキ制御中であるか否かを判定する(ステップS2)。これは、後輪浮き上がりが生じているか否かを判定する1つ目のステップであり、前輪131に対してアンチロック・ブレーキ制御が行われていなければ、後輪浮き上がりは生じないと考えられるからである。したがって、前輪131に対してアンチロック・ブレーキ制御中でないと判定されたときは(ステップS2でNo)、後輪浮き上がりが生じている可能性が低いので、後輪浮き上がりが生じていないとみなし、リファレンス速度は、セレクト・ハイ、つまり最も速い車輪速度VHへ追従させる(ステップS4)。
【0058】
一方、前輪131に対してアンチロック・ブレーキ制御中であると判定されたときは(ステップS2でYes)、つづいて、疑似車体減速度は、−0.4g以上か否かを判定する(ステップS3)。これは、後輪浮き上がりが生じているか否かを判定する2つ目のステップであり、車体の減速度が所定の減速度に満たなければ、後輪浮き上がりが生じていないとみなすものであり、当該実施の形態において所定の減速度は、−0.4gに設定されている。したがって、疑似車体減速度は、−0.4g以上でないと判定されたときは(ステップS3でNo)、後輪浮き上がりが生じている可能性が低いので、後輪浮き上がりが生じていないとみなし、リファレンス速度は、セレクト・ハイ、つまり最も速い車輪速度VHへ追従させる(ステップS4)。
【0059】
尚、前述したように、自動二輪車は、その重心の高さと、前輪131と後輪231との車輪軸間の距離との比が大きい車両ほど、より後輪浮き上がりが生じやすくなる傾向となることから、この所定の減速度は、車種毎に適切な値が異なるものであり、当該実施の形態に示した減速度に限定されるものではない。
【0060】
一方、疑似車体減速度は、−0.4g以上であると判定されたときは(ステップS3でYes)、後輪浮き上がりが生じている可能性が高いので、後輪浮き上がりが生じているとみなし、リファレンス速度は、後述の車輪速度VMへ追従させる(ステップS5)。
【0061】
車輪速度VMは、式(1)から算出される車輪速度である。
【0062】
M=αVL+(1−α)VH (0<α<1) …(1)
ここで、車輪速度VLは、最も遅い車輪の車輪速度であり、車輪速度VHは、最も速い車輪の車輪速度である。つまり、当該実施の形態に示した自動二輪車においては、前輪と後輪とのどちらか一方の車輪速度が車輪速度VLとなり、他方の車輪速度が車輪速度VHとなる。αは、0<α<1の規定値であり、当該実施の形態においては、0.5に設定されている。したがって、車輪速度VMは、式(2)に示す通りとなる。
【0063】
M=0.5VL+0.5VH (α=0.5) …(2)
つまり、当該実施の形態においては、車輪速度VMは、車輪速度VLと車輪速度VHとの間のちょうど中間の速度の車輪速度ということになる。したがって、後輪浮き上がり時に、この車輪速度VMにリファレンス速度を追従させることによって、後輪浮き上がり時におけるリファレンス速度を、実際の車体速度に近似させることができるので、セレクト・ハイによる車輪速度にリファレンス速度を追従させることによって生じるブレーキ制動フィーリングの低下を低減しつつ、低μ路面における車両安定性の低下の虞が少ないアンチロック・ブレーキ制御が可能になる。
【0064】
尚、このαの値は、当該実施の形態に示した0.5に限定されるものではなく、車種毎に適正な値に設定されることによって、より大きな本願発明による作用効果を得ることができるものであり、実験等によってブレーキ制動フィーリングを確認しながら適切な値に設定するのが好ましいと言える。
【0065】
つづいて、本願発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムを備えた自動二輪車において、上述した各車輪速度と、それに追従するリファレンス速度との関係について、後輪浮き上がりが生じていない状態と、後輪浮き上がりが生じている状態とを対比させながら説明する。
【0066】
図4は、本願発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムを備えた自動二輪車において、後輪ブレーキのみ動作させた場合で、後輪浮き上がりが生じていない状態での各車輪速度とリファレンス速度との関係を示したグラフである。
【0067】
ここで、VFは、前輪の車輪速度、VRは、後輪の車輪速度である。また、後輪浮き上がり状態検出状態Sは、L(ローレベル)においては、後輪浮き上がりが生じていない状態を示しており、H(ハイレベル)において、後輪浮き上がりを検出している状態であることを示しており、以下同様である。
【0068】
同図は、高μ路面を走行中において、後輪ブレーキのみ動作させて停止した状態、つまり後輪231のみアンチロック・ブレーキ制御されている状態を示したものである。後輪ブレーキのみを動作させた状態なので、当然のことながら、後輪浮き上がりは生じておらず、前輪に対するアンチロック・ブレーキ制御も行われていない(図3のステップS2でNo)。したがって、リファレンス速度RSは、最も速い車輪速度VH、つまり同図においては前輪車輪速VFへ追従する(図3のステップS4)。
【0069】
図5は、本願発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムを備えた自動二輪車において、前輪ブレーキのみを動作させた場合で、後輪浮き上がりが生じていない状態での各車輪速度とリファレンス速度との関係を示したグラフである。
【0070】
同図は、高μ路面を走行中において、前輪ブレーキのみを動作させて停止した状態、つまり前輪131のみにアンチロック・ブレーキ制御されている状態を示したものである。また、疑似車体減速度は、−0.4g未満であるので(図3のステップS3でNo)、後輪浮き上がりは生じていないとみなし、後輪浮き上がり状態検出状態Sは、終始L(ローレベル)のままである。したがって、リファレンス速度RSは、最も速い車輪速度VH、同図においては後輪車輪速VRへ追従する(図3のステップS4)。
【0071】
図6は、本願発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムを備えた自動二輪車において、前輪ブレーキのみ動作させた場合で、後輪浮き上がりが生じている状態での各車輪速度とリファレンス速度との関係を示したグラフである。
【0072】
同図は、高μ路面を走行中において、前輪ブレーキのみ動作させて停止した状態、つまり前輪131のみアンチロック・ブレーキ制御されている状態を示したものである。後輪浮き上がり状態検出状態SがL(ローレベル)になっている間は、疑似車体減速度が−0.4g未満なので(図3のステップS3でNo)、その間は、後輪浮き上がりが生じている可能性が低いので、後輪浮き上がりが生じていないとみなし、リファレンス速度RSは、最も速い車輪速度VH、同図においては後輪車輪速VRへ追従する(図3のステップS4)。
【0073】
一方、後輪浮き上がり状態検出状態SがH(ハイレベル)になっている間は、疑似車体減速度は、−0.4g以上となっており(図3のステップS3でYes)、後輪浮き上がりが生じている可能性が高いので、後輪浮き上がりが生じているとみなし、リファレンス速度RSは、車輪速度VLと車輪速度VHとの間のちょうど中間の速度の車輪速度VMへ追従することになる(図3のステップS5)。
【0074】
ここで、車輪速度VMへ追従させたリファレンス速度RSと、最も速い車輪速度VH、同図においては後輪車輪速VRへ追従させた場合のリファレンス速度RS(h)とを比較してみる。
【0075】
前述したように、後輪浮き上がりが生じている可能性が高く、後輪浮き上がり状態が生じていると推定される間においては、後輪231が浮き上がることによって、後輪231に対する接地抵抗が無くなり、後輪231の車輪速度の減速度が急に低下する。そのため、リファレンス速度RS(h)に基づいて、アンチロック・ブレーキ制御を実行すると、後輪浮き上がり時に、実際の車体速度よりリファレンス速度RS(h)の方が高くなってしまう。
【0076】
一方、車輪速度VLと車輪速度VHとの間のちょうど中間の速度の車輪速度VMへ追従することによって、つまり、リファレンス速度を追従させる車輪速度を低下させることによって、車輪速度VMへ追従させたリファレンス速度RSは、リファレンス速度RS(h)より低い速度となる。したがって、車輪速度VMへ追従させたリファレンス速度RSは、リファレンス速度RS(h)よりも実際の車体速度に近似することになるので、実際の車体速度よりリファレンス速度の方が高くなってしまうことによって生じるブレーキ制動フィーリングの低下を低減させることができる。
【0077】
図7は、本願発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムを備えた自動二輪車において、前輪ブレーキ及び後輪ブレーキの両方を動作させた場合で、後輪浮き上がりが生じている状態での各車輪速度とリファレンス速度との関係を示したグラフである。
【0078】
同図は、高μ路面を走行中において、前輪ブレーキ、後輪ブレーキともに動作させて停止した状態、つまり前輪131と後輪231とに、それぞれアンチロック・ブレーキ制御されている状態を示したものである。図6に示した前輪ブレーキのみ動作させた場合と同様に、後輪浮き上がり状態検出状態SがL(ローレベル)になっている間は、疑似車体減速度が−0.4g未満なので(図3のステップS3でNo)、その間は、後輪浮き上がりが生じていないとみなし、リファレンス速度RSは、最も速い車輪速度VH、同図においては後輪車輪速VRへ追従する(図3のステップS4)。
【0079】
一方、後輪浮き上がり状態検出状態SがH(ハイレベル)になっている間は、疑似車体減速度は、−0.4g以上となっているので(図3のステップS3でYes)、後輪浮き上がりが生じている可能性が高いので、後輪浮き上がりが生じているとみなし、リファレンス速度RSは、車輪速度VLと車輪速度VHとの間のちょうど中間の速度の車輪速度VMへ追従することになる(図3のステップS5)。
【0080】
このようにして、後輪浮き上がり時には、最も遅い車輪速度VLと最も速い車輪速度VHとの間の速度の車輪速度VMにリファレンス速度を追従させることによって、リファレンス速度を実際の車体速度により近似させることができるので、従来の画一的なセレクト・ハイによる車輪速度にリファレンス速度を追従させることによって生じるブレーキ制動フィーリングの低下を低減させることができる。また、後輪浮き上がり時にセレクト・ローによる車輪速度にリファレンス速度を追従させた場合に生じる、特に低μ路面における車両安定性の低下の虞を少なくすることができる。
【0081】
他の実施の形態としては、上述の一実施の形態に加えて、車輪速度VMを演算する際のαの値を可変とするものが挙げられる。
【0082】
このように、車輪速度VMを演算する際のαの値を可変とすることによって、様々なブレーキ制御条件下における車体速度や各車輪の状態に応じて、常にリファレンス速度を追従させる車輪速度VMを最適な車輪速度に設定することが可能になる。
【0083】
尚、本願発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【0084】
【発明の効果】
本願発明によれば、車両の後輪浮き上がり時において、従来の画一的なセレクト・ハイによる車輪速度にリファレンス速度を追従させることによって生じるブレーキ制動フィーリングの低下を低減しつつ、低μ路面における車両安定性の低下の虞が少ないアンチロック・ブレーキ制御を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システムのシステム構成を示した概略のブロック図である。
【図2】本願発明に係る自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システムの概略構成図である。
【図3】本願発明に係るアンチロック・ブレーキ制御手順におけるリファレンス速度を追従させる車輪速度の選択手順を示したフローチャートである。
【図4】本願発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムを備えた自動二輪車において、後輪ブレーキのみ動作させた場合で、後輪浮き上がりが生じていない状態での各車輪速度とリファレンス速度との関係を示したグラフである。
【図5】本願発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムを備えた自動二輪車において、前輪ブレーキのみを動作させた場合で、後輪浮き上がりが生じていない状態での各車輪速度とリファレンス速度との関係を示したグラフである。
【図6】本願発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムを備えた自動二輪車において、前輪ブレーキのみ動作させた場合で、後輪浮き上がりが生じている状態での各車輪速度とリファレンス速度との関係を示したグラフである。
【図7】本願発明に係るアンチロック・ブレーキ・システムを備えた自動二輪車において、前輪ブレーキ及び後輪ブレーキの両方を動作させた場合で、後輪浮き上がりが生じている状態での各車輪速度とリファレンス速度との関係を示したグラフである。
【符号の説明】
10 前輪ブレーキ圧制御用電磁弁
20 後輪ブレーキ圧制御用電磁弁
11、21 EVバルブ
12、22 AVバルブ
13 前輪ブレーキ作動液用リザーバ
23 後輪ブレーキ作動液用リザーバ
31 DCモータ
32 セルフサッキングポンプ
100 アンチロック・ブレーキ・システム
101 ECU
102 液圧ユニット
103 前輪車輪速センサ
104 前輪用マスタシリンダ
105 前輪ブレーキレバー
131 前輪
134 前輪ホイールシリンダ
203 後輪車輪速センサ
204 後輪用マスタシリンダ
205 後輪ブレーキペダル
231 後輪
234 後輪ホイールシリンダ

Claims (9)

  1. 自動二輪車のアンチロック・ブレーキ制御方法であって、自動二輪車のアンチロック・ブレーキ制御における最も回転の遅い車輪の車輪速度をVLとし、最も回転の速い車輪の車輪速度をVHとし、下記の式から算出されるVMに追従してリファレンス速度を演算する工程を有し、
    アンチロック・ブレーキ制御中は、前記VHに追従して前記リファレンス速度を演算し、該リファレンス速度に基づいて算出した疑似車体減速度に注目し、該疑似車体減速度が所定以上であるとき、かつ前輪に対してアンチロック・ブレーキ制御中であるときに、後輪が接地面から浮き上がる後輪浮き上がりが生じていると判定し、前記後輪浮き上がり時には、前記VMに追従して前記リファレンス速度を演算する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御方法。
    M=αVL+(1−α)VH (0<α<1)
  2. 請求項1において、前記αの値は、アンチロック・ブレーキ制御の状態に応じて可変である、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御方法。
  3. 請求項1又は2において、アンチロック・ブレーキ非制御中は、非駆動輪の車輪速度に追従して前記リファレンス速度を演算する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御方法。
  4. 車輪の回転速度情報を発生する車輪速センサと、前記車輪の回転速度情報を入力して車輪速度を算出し、該車輪速度からリファレンス速度を演算し、該リファレンス速度に基づいてスリップ率や車輪加減速度を算出する手段を有するECUとを備えた自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システムであって、
    前記ECUは、最も回転の遅い車輪の車輪速度をVLとし、最も回転の速い車輪の車輪速度をVHとし、下記の式から算出されるVMに追従して前記リファレンス速度を演算する手段を有し、
    アンチロック・ブレーキ制御中は、前記VHに追従して前記リファレンス速度を演算し、該リファレンス速度に基づいて算出した疑似車体減速度に注目し、該疑似車体減速度が所定以上であるとき、かつ前輪に対してアンチロック・ブレーキ制御中であるときに、後輪が接地面から浮き上がる後輪浮き上がりが生じていると判定し、前記後輪浮き上がり時には、前記VMに追従して前記リファレンス速度を演算する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ・システム。
    M=αVL+(1−α)VH (0<α<1)
  5. 請求項4において、前記αの値は、アンチロック・ブレーキ制御の状態に応じて可変である、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ・システム。
  6. 請求項4又は5において、前記ECUは、アンチロック・ブレーキ非制御中は、非駆動輪の車輪速度に追従して前記リファレンス速度を演算する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ・システム。
  7. 車輪の回転速度情報を発生する車輪速センサと、前記車輪の回転速度情報を入力して車輪速度を算出し、該車輪速度からリファレンス速度を算出し、該リファレンス速度に基づいてスリップ率や車輪加減速度を算出する手段を有するECUとを備えた自動二輪車のアンチロック・ブレーキ・システムにおいて、アンチロック・ブレーキ制御を前記ECUに搭載されたコンピュータに実行させるアンチロック・ブレーキ制御プログラムであって、
    最も回転の遅い車輪の車輪速度をVLとする手順と、
    最も回転の速い車輪の車輪速度をVHとする手順と、
    下記の式から算出されるVMに追従して前記リファレンス速度を演算する手順と、
    アンチロック・ブレーキ制御中は、前記VHに追従して前記リファレンス速度を演算する手順と、
    該リファレンス速度に基づいて疑似車体減速度を算出する手順と、
    前記疑似車体減速度が所定以上であるとき、かつ前輪に対してアンチロック・ブレーキ制御中であるときに、後輪が接地面から浮き上がる後輪浮き上がりが生じていると判定する手順と、
    前記後輪浮き上がり時には、前記VMに追従して前記リファレンス速度を演算する手順とを有する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御プログラム。
    M=αVL+(1−α)VH (0<α<1)
  8. 請求項7において、前記αの値をアンチロック・ブレーキ制御の状態に応じて変更する手順を有する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御プログラム。
  9. 請求項7又は8において、アンチロック・ブレーキ非制御中は、非駆動輪の車輪速度に追従して前記リファレンス速度を演算する手順を有する、ことを特徴としたアンチロック・ブレーキ制御プログラム。
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