JP5918671B2 - ブレーキ制御装置 - Google Patents
ブレーキ制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5918671B2 JP5918671B2 JP2012209054A JP2012209054A JP5918671B2 JP 5918671 B2 JP5918671 B2 JP 5918671B2 JP 2012209054 A JP2012209054 A JP 2012209054A JP 2012209054 A JP2012209054 A JP 2012209054A JP 5918671 B2 JP5918671 B2 JP 5918671B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wheel
- slip ratio
- rear wheel
- vehicle
- brake control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
本発明の目的は、後輪駆動の電動車両においてアンチロックブレーキ制御時におけるスリップ率を素早く抑制可能なブレーキ制御装置を提供することにある。
図1は実施例1のブレーキ制御装置が適用された電動車両のシステム構成図である。後輪RR,RLには、減速機109を介してモータ110が接続され、モータ110の駆動トルクにより後輪RR,RLを駆動して走行すると共に、減速時には、モータ110の回生トルクにより減速走行する。モータ110は、モータECU111の指令に基づいて駆動トルクもしくは回生トルクを制御する。
液圧コントロールユニット101は、前輪FR,FL及び後輪RR,RLの各輪ホイルシリンダW/C内の液圧を制御可能なポンプ及び電磁弁等を備え、ブレーキECU102の指令に基づいてホイルシリンダ圧をコントロールする。液圧コントロールユニット101内であって各輪ホイルシリンダW/Cに対応する液圧経路には増圧弁及び減圧弁が設けられ、車輪ロックを回避するアンチロックブレーキ制御(以下、ABSと記載する。)を行う。具体的には、増圧弁を閉じ減圧弁を開くことで減圧し、増圧弁及び減圧弁の両方を閉じることで保持し、増圧弁を開き減圧弁を閉じることで増圧する。これら減圧、保持、増圧を組み合わせることで車輪スリップ率を所望の値に制御する。
ステップ201では、前輪ABS制御中か否かを判断し、前輪ABS制御中の場合はステップ202に進み、それ以外の場合はステップ207に進む。
また、後輪の大きなスリップ率変動が駆動系を振動させるため、車体にも振動が発生するおそれがある。そこで、後輪ABS制御を行う場合は、モータ110のようなイナーシャが存在しない通常の場合よりも小さなスリップ率で減圧を開始することが望ましい。仮に後輪車輪速の復帰が遅れたとしても、スリップ率が大きくなることによるコーナリングフォースの低下を回避できるからである。
更に、後輪目標スリップ率Sbを設定する際、路面μが高ければ後輪車輪速を復帰させる力が強いため、さほど小さくする必要はないが、路面μが低ければ後輪車輪速を復帰させる力が弱いため、より小さなスリップ率で減圧を開始することが好ましい。よって、推定路面μに応じた後輪目標スリップ率Sbを設定する。
ステップ205では、後輪スリップ率SarがABS介入スリップ率Scよりも大きいか否かを判断し、大きい場合はステップ206に進んでABS制御を行い、それ以外の場合は本制御フローを終了して再度本制御フローを繰り返す。
時刻t301において、ドライバはブレーキペダルの操作を開始し、前輪ホイルシリンダ圧及び後輪ホイルシリンダ圧が共に上昇する。
時刻t302において、前輪ホイルシリンダ圧の増加に伴い前輪車輪速が低下することでスリップ率が増大し、前輪ABS制御が開始される。このとき、前輪ABS制御中に伴い精度の高い推定路面μが演算され、この推定路面μに基づいて後輪目標スリップ率Sb及びABS介入スリップ率Scが設定される。基本的に前輪ABS制御が行われていない場合の推定路面μは、制動力不足を回避する観点からも各輪ホイルシリンダ圧に応じて高めに設定される。これに対し、前輪ABS制御開始後の推定路面μは、実際の路面状態が反映されるため、小さな後輪目標スリップ率Sbが設定され、車体速度との差が少ない後輪車輪速となるように制御されることとなる。
(1)車輪の後輪に接続する車軸に対し出力軸が減速機に係合した状態で後輪を制駆動するモータ110と、車両の各輪の車輪速を算出する車輪速センサ105(車輪速算出部)と、車両の速度を算出するブレーキECU102(車体速度算出部)と、車両の走行中の路面摩擦係数を推定するステップ202(路面摩擦係数推定部)と、算出された車体速度に対する前記算出された各輪の車輪速の比率であるスリップ率の目標値を設定するステップ203(目標スリップ率設定部)と、各輪のスリップ率に応じて前記各輪の制動力を増加、保持、減圧するブレーキECU102(アンチロックブレーキ制御部)と、ABS制御(アンチロックブレーキ制御部)によって車輪の前輪に対してABS制御が実施されている時は、ステップ203における設定(目標スリップ率設定部)は、推定された路面摩擦係数に応じて後輪に対する目標スリップ率が現在の目標スリップ率よりも小さくなるように後輪の目標スリップ率を設定する。
よって、後輪のスリップ率の大きさを抑制することができ、スリップ率を素早く抑制することで車両挙動の安定化を図ることができる。また、スリップ率変動に伴う駆動系の振動を抑制することができる。
よって、後輪のスリップ率の大きさを抑制することができ、スリップ率を素早く抑制することで車両挙動の安定化を図ることができる。また、スリップ率変動に伴う駆動系の振動を抑制することができる。
よって、後輪車輪速を車体速に復帰させる力に応じたスリップ率を設定することができ、後輪の制動力を確保することができる。
次に実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点について説明する。実施例1では、操舵状態に係わらず後輪目標スリップ率を設定した。これに対し、実施例2では操舵角センサ107により操舵状態が検出された場合は、更に後輪目標スリップ率Sbを小さくする。図4は実施例2の後輪ABS制御を行った際の作用を表すタイムチャートである。時刻t401〜t403までは実施例1と同じ動作であるため説明を省略する。
後輪目標スリップ率Sbが推定路面μに応じて変更された後である時刻t404において、ドライバの操舵が検出されると、よりコーナリングフォースが必要であると判断し、後輪目標スリップ率Sbを小さくする。よって、後輪のスリップ率は非常に小さくなるため、コーナリングフォースを十分に確保することができ、旋回時における車両挙動の安定性を確保することができる。
103 ブレーキペダル
104 ストロークセンサ
105 車輪速センサ
107 操舵角センサ
109 減速機
110 モータ
W/C ホイルシリンダ
Claims (2)
- 後輪に減速機を介して接続するモータにより前記後輪を制駆動する車両に用いられるブレーキ制御装置であって、
前記車両の各輪の車輪速を算出する車輪速算出部と、
前記車両の速度を算出する車体速度算出部と、
前記車両の走行中の路面摩擦係数を推定する路面摩擦係数推定部と、
前記算出された車体速度に対する前記算出された各輪の車輪速の比率であるスリップ率の目標値を設定する目標スリップ率設定部と、
各輪のスリップ率に応じて前記各輪の制動力を増加、保持、減圧するアンチロックブレーキ制御部と、を備え、
前記アンチロックブレーキ制御部によって前記車両の前輪に対してアンチロックブレーキ制御が実施されている場合、前記目標スリップ率設定部は、前記前輪に対してアンチロックブレーキ制御が実施されていないときに比べて前記後輪の目標スリップ率が小さくなり、かつ、前記推定された路面摩擦係数が小さいほど前記後輪の目標スリップ率が小さくなるように、前記後輪の目標スリップ率を設定する
ブレーキ制御装置。 - 後輪に減速機を介して接続するモータにより前記後輪を制駆動する車両に用いられるブレーキ制御装置であって、
前記車両の各輪の車輪速を算出する車輪速算出部と、
前記車両の速度を算出する車体速度算出部と、
運転者のブレーキ操作時に前記算出された車体速度に対する前記算出された各輪の車輪速の状態に応じて前記各輪の制動力を増加、保持、減圧するアンチロックブレーキ制御部と、
前記算出された車体速度に対する前記算出された各輪の車輪速の比率であるスリップ率の目標値を設定する目標スリップ率設定部と、
前記車両の走行中の路面摩擦係数を推定する路面摩擦係数推定部と、を備え、
前記アンチロックブレーキ制御部によって前記車両の前輪に対してアンチロックブレーキ制御が実施されているとき、前記目標スリップ率設定部は、前記前輪の目標スリップ率より前記後輪の目標スリップ率が小さくなり、かつ、前記推定された路面摩擦係数が小さいほど前記後輪の目標スリップ率が小さくなるように、前記後輪の目標スリップ率を設定する
ブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012209054A JP5918671B2 (ja) | 2012-09-24 | 2012-09-24 | ブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012209054A JP5918671B2 (ja) | 2012-09-24 | 2012-09-24 | ブレーキ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014061828A JP2014061828A (ja) | 2014-04-10 |
JP5918671B2 true JP5918671B2 (ja) | 2016-05-18 |
Family
ID=50617499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012209054A Active JP5918671B2 (ja) | 2012-09-24 | 2012-09-24 | ブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5918671B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112046456A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-12-08 | 宝能(广州)汽车研究院有限公司 | 电液复合制动的防抱死控制方法和控制装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3265336B1 (en) * | 2015-03-05 | 2022-06-22 | Energica Motor Company S.P.A. | Electric motorcycle with wheel anti-lock system |
CN111231917B (zh) * | 2020-02-26 | 2021-01-05 | 中国地质大学(北京) | 一种基于气压线控制动系统的整车制动压力调控方法 |
CN116176535B (zh) * | 2023-03-29 | 2024-04-26 | 东风汽车集团股份有限公司 | 一种车辆制动方法、装置、设备和介质 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0645338B2 (ja) * | 1985-04-09 | 1994-06-15 | 日産自動車株式会社 | アンチスキッド制御装置 |
JP2011230528A (ja) * | 2010-04-23 | 2011-11-17 | Nissan Motor Co Ltd | 複合ブレーキの協調制御装置 |
-
2012
- 2012-09-24 JP JP2012209054A patent/JP5918671B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112046456A (zh) * | 2020-08-19 | 2020-12-08 | 宝能(广州)汽车研究院有限公司 | 电液复合制动的防抱死控制方法和控制装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014061828A (ja) | 2014-04-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5367916B2 (ja) | ブレーキシステム及びブレーキ制御方法 | |
US6792343B2 (en) | Antiskid braking control system | |
JP5850186B2 (ja) | 車両重心状態判定装置および車両挙動制御システム | |
JP5471078B2 (ja) | 車両運動制御装置 | |
JP5972706B2 (ja) | ブレーキ制御装置及びその制御方法 | |
US20110264349A1 (en) | Travel controlling apparatus of vehicle | |
US20130253795A1 (en) | Braking system and a method for braking a vehicle in the case of abrupt changes in the friction coefficient | |
JP5918671B2 (ja) | ブレーキ制御装置 | |
JP5506632B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JPWO2018083553A1 (ja) | 車両のブレーキシステムが車輪に生じさせるブレーキ力を制御する制御装置、及び、制御方法 | |
JP5384724B2 (ja) | ブレーキ液圧制御方法および装置 | |
JP6393600B2 (ja) | バーハンドル車両用ブレーキ制御装置 | |
KR20070069599A (ko) | 차량 안정성 제어방법 | |
JPH05270388A (ja) | 車両の制動時のヨーモーメント抑制装置 | |
JP5411832B2 (ja) | 車両用制動制御システム | |
JP3826838B2 (ja) | 前後力制御装置 | |
JP4539198B2 (ja) | 車両の運動状態推定装置、及び車両の運動制御装置 | |
JP4436287B2 (ja) | 車両用ブレーキ液圧制御装置 | |
JP6387949B2 (ja) | 車両のブレーキ制御装置 | |
JP5209589B2 (ja) | 車両用ブレーキ液圧制御装置 | |
JP2676726B2 (ja) | アンチスキツド制御装置 | |
JP4422248B2 (ja) | アンチスキッド制御装置 | |
JP5966994B2 (ja) | 車両用ブレーキ制御装置 | |
JP3913993B2 (ja) | 自動二輪車におけるアンチロックブレーキ制御方法 | |
JP2010260488A (ja) | 車両の制動制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150114 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151202 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20151222 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160219 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160405 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160408 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5918671 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |