JP3823888B2 - 回転機器の取付け装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、比較的重量を有し、その出力軸が略水平方向に延出するように取付け台に懸架される電動機・圧縮機・発電機・発動機等の回転機器の取付け装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
回転機器の例として、電動機・圧縮機・発電機・発動機等があげられ、これらの機器は図18に示す如く、その周縁に複数の脚体122を設け、脚体122に設けた貫通穴124あるいは切欠き(図示せず)よりなる取付け部122aに取付け部材125を貫通させ、その出力軸(図示せず)が略水平になる様に取付け台(図示せず)に取付けられていた。
【0003】
取付け部材125は、出力軸と平行に脚体122のほぼ中心を貫通し、取付け台に共締めされていた。また、このような取付けの構成の場合、脚体の強度を向上するため、図19に示すごとく、取付け部財を貫通する貫通穴134を脚体132の中心から下方にずらして設け、相対的に貫通穴の上方の脚体の強度を向上させていた。
【0004】
以下、回転機器の例として、脚体を4箇所具備し、出力軸が略水平になるよう取付け台に懸架され、且つ、出力軸を中心に相互に対称な位置関係にある脚体を結ぶ直線が、互いに90゜の角度を成して交差している電動機の場合について説明する。
【0005】
出力軸を略水平に延出するように取付ける電動機は、脚体を4箇所具備し、これらは出力軸に関して点対称の関係にある一対の脚体の2組からなっている。
【0006】
この相互に対称関係にある相互の脚体を結ぶ直線が、水平面に対して45゜の角度をもって懸架されるのが一般的である。
【0007】
水平面に対して45゜の角度をなす理由の1つは、ネジ・ビス等の取付け部材を用いて電動機を取付け台に取付ける際の作業のし易さと、電動機周縁部から演出する電動機駆動用信号線の取付け部から、雨水・塵埃等の異物が電動機内に侵入し難い様に、前記電動機駆動用信号線の取付け部を電動機下部に設置するためである。
【0008】
従来、この種の電動機としては、分離型空気調和機の室外機に搭載された送風機駆動用のDCブラシレス電動機が一般的に知られている。そして、前述の通り、この種の電動機は図14に示す如く、電動機本体101の出力軸103を中心に点対称関係を保ち、放射状に延出する2対の脚体102を具備している。
【0009】
また、円弧を成す電動機周縁部で、電動機下部にあたる部位から、コネクタ117を介して電動機内部の回路と接続された電動機駆動用信号線116が延出ししている。
【0010】
前記脚体102の先端には、出力軸103を中心とする円周軌跡上の縁の一部を切欠き開口した空間104aを具備するフランジ状の取付け部104が設けられている。したがって、この取付け部104は、前記空間104aを挟んで対称となるように、取付け片102a・102bおよび取付け片102c・102dが形成されている。
【0011】
そして、この取付け部104にネジ等の取付け部材105を貫通させ、取付け台107のネジ穴106に締結することで、図15に示す如く、前記電動機が懸架支持固定される。
【0012】
また、別の構成として、上述の構成を基本に、電動機101に作用する振動・衝撃等を吸収・緩和するために、前記脚体102と前記取付け台107との間にネジ貫通穴を設けた弾性部材(図示せず)を前記取付け部104の空間104aに取付け、この弾性部材をネジ止めすることにより、電動機101を前記取付け台106に取付ける構成が知られている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の取付け構造は、運搬時・設置時等では、電動機101に下向きに加振力・衝撃力が働き、脚体102に設けられた取付け部材105には、図16・図17に示す如く、電動機の質量と加振力・衝撃力に関係する力Fが、脚体102の取付け位置における電動機本体101aの接線方向もしくはそれに近い方向で上向きに作用する。
【0014】
その結果、脚体102の取付け部104では、前述の力Fを受けて次の応力が発生する。
【0015】
すなわち、電動機101の重心Gより上方に位置する脚体102の取付け片102a・102bには、図16に示す如く、電動機101の円周方向へ曲げようとする力の成分Fa・Fbが、力の支点108・110から各々La・Lb離れた力の力点109・111に作用する。
【0016】
ここで、本発明で取扱う電動機の重心Gは、図14に示す如く、出力軸103の中心線上近傍に存在している。
【0017】
一方、電動機101の重心Gより下方に位置する脚体102の取付け片102c・102dには、図17に示す如く、取付け片102c・102dを電動機101の円周方向へ曲げようとする力の成分Fc・Fdが、力の支点112・114から各々Lc・Ld離れた力の力点113・115に作用する。
【0018】
これらの力により、力の支点108・110・112・114の周りには、各々Ma・Mb・Mc・Mdの曲げモーメントが作用する。
【0019】
力の作用する方向と、脚体の形状、すなわち空間104aの開口方向が斜めとなっている関係から、これら曲げモーメントの間には、Ma>Mb、Mc>Mdの関係が成り立つ。
【0020】
このため、脚体102を貫通するそれぞれの取付け部材105より上部にある取付け片102a・102cには、他の取付け片102b・102dより大きな応力が発生し、設定を遥かに超える衝撃が電動機本体101aに加わると、この脚体102が、変形・座屈等の破損を生じてしまう。
【0021】
脚体102が破損に至る条件は、前記曲げモーメントMa・Mb・Mc・Mdによる応力が脚体102の応力限界を超えることである。
【0022】
前記の如く、Ma>Mb、Mc>Mdの関係が成り立ち、尚且つ力の作用する方向と脚体の形状から、Ma>Mcであるため、応力限界を初めに超過するのはMaである。
【0023】
このことより、破損に至る傾向は電動機101の重心Gより上方に位置する脚体102が顕著である。
【0024】
上記のような脚体の変形・座屈等の破損を回避するために、全ての脚体102の耐久性を増すべく、肉厚等を一様に確保することが考えられるが、かかる構成は電動機そのものを大型にし、また重量を増やすことになり、材料の使用量も多くなり、好ましくない。
【0025】
また、一般的には、電動機本体101aを取付け台107に取付ける場合、防振ゴム等の弾性部材を介してネジ止めされる構成が採用されている。
【0026】
かかる構成においても上記と同様に、脚体102の中心線上に取付け部材が貫通するため、弾性部材に過大な応力が作用した際、弾性部材において、特に電動機出力軸中心と各脚体の取付け部材とを結ぶ直線より、この直線と電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で上方側にあたる部分では、衝撃吸収能力の限界を超え、脚体が破損する。
【0027】
これを防止する方法として、弾性部材を大きくすることも考えられるが、前述の場合と同様、弾性部材を大型にし、また重量を増やすことになり、材料の使用量も多くなり、好ましくない。
【0028】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、回転する出力軸を有する回転機器の本体と、前記回転機器本体の外郭に設けられた複数の脚体と、前記脚体を介して前記回転機器本体が取付けられる取付け台と、前記脚体の一部に穴あるいは切欠きより形成された取付け部を具備し、さらに取付け部材を前記取付け部に貫通して、前記脚体を前記取付け台に固定する回転機器の取付け装置であって、前記取付け部は、部分的に強度が異なる構成を有し、前記回転機器本体の出力軸が略水平方向に延出するよう取付けられた状態において、強度の大きい部分で前記回転機器本体の荷重方向にかかる応力を受けるようにしたものである。
【0029】
かかる構成とすることにより、回転機器の取付け部を不必要に大型化することなく、重量および占有スペースの省略化を図ることができる。
【0030】
また本発明は、前記回転機器本体の重心よりも上方に位置し、上向きに応力がかかる脚体の取付け部を、部分的に強度が異なる構成としたものである。
【0031】
かかる構成とすることにより、一層合理的に電動機の支持強度及び脚体の強度が確保でき、さらなる合理化を図ることができる。
【0032】
また本発明は、電動機を構成する電動機本体と、前記電動機本体を取付ける取付け台と、前記電動機本体の外周に設けられた複数の脚体を具備し、前記各脚体はその一部を切欠いた取付け部を具備しており、さらに前記各取付け部にネジ・ビス等の取付け部材を貫通し、前記取付け部材により前記各脚体を取付け台に共締めして、前記出力軸が略水平方向に延出するように電動機を固定する構成において、前記各脚体の取付け部を、前記切欠き部を挟む一対の取付け片より構成し、前記電動機の出力軸中心と前記各脚体の取付け部材とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片の強度を、他方の取付け片の強度より大きくしたものである。
【0033】
かかる構成とすることにより、脚体を不必要に大型化することがなく、合理的に機械強度を確保することができる。
【0034】
また本発明は、電動機の出力軸中心と各脚体の取付け部材とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片の面積が他方側の取付け片の面積よりも大きくしたものである。
【0035】
かかる構成とすることにより、取付け部の中心を偏倚させるという簡単な手段で、脚体の機械強度を確保することができる。
【0036】
また本発明は、脚体の取付け部において、電動機の出力軸中心と各脚体の取付け部材とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片の肉厚を、他方側の取付け片の肉厚よりも大きくしたものである。
【0037】
かかる構成とすることにより、衝撃を受け止める面積が大きくできるため、応力集中を緩和して機械強度を確保することができる。
【0038】
また本発明は、回転機器を電動機とし、前記電動機を構成する電動機本体と、この電動機本体を取付ける取付け台と、前記電動機本体の外周に設けられた複数の脚体を具備し、前記各脚体はその一部を切欠いて取付け部を具備しており、さらに前記各取付け部に切欠き状の空間部をそれぞれ設け、さらに、前記各空間部に、貫通穴を持ち振動を吸収する弾性部材を取付け、この弾性部材の貫通穴に、ネジ・ビス等の取付け部材を貫通させ、前記取付け台に共締めすることにより、弾性部材および前記脚体を介して出力軸が略水平方向に延出するように電動機を固定する構成において、前記各弾性部材における前記電動機の出力軸中心と前記各脚体の弾性部材の貫通穴とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する部分の振動吸収能力を、他方側の振動吸収能力より大きくしたものである。
【0039】
かかる構成とすることにより、衝撃吸収機能を増大し、脚部にかかる応力を合理的に緩和することができる。
【0040】
また本発明は、電動機の出力軸中心と各脚体の弾性部材の貫通穴とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する部分の面積が他方側の面積よりも大きくなるようにしたものである。
【0041】
かかる構成とすることにより、各脚体の形状を、空間を含んで一様の形状とすることができ、脚体の成形加工が容易となる。
【0042】
また本発明は、弾性部材において、電動機の出力軸中心と前記各脚体の弾性部材の貫通穴とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する部分の肉厚を他方側に位置する側の肉厚よりも大きくしたものである。
【0043】
かかる構成とすることにより、脚体への応力緩和と、弾性部材自身の耐久性も確保することができる。
【0044】
【実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0045】
本発明の回転機器として、分離型空気調和機の室外機に搭載するブラシレスDC電動機について図面を参考に説明
する。
【0046】
(実施の形態1)
図1および図2に本発明の第1の実施例における電動機の取付け装置の構成を示す。
【0047】
同図において、1はDCブラシレス電動機(以下、電動機と称す)で、内部は周知の構成からなり、出力軸3が延出している。
【0048】
2は電動機1の円弧を成す外郭部分の周囲に4箇所設けられた脚体で、それぞれ対を成し、相対する位置で、且つ、同一平面上に位置する様、電動機本体1aと一体に形成されている。
【0049】
前記各々の脚体2の中心と電動機出力軸3の中心を結ぶ直線mは、互いに90゜の角度で交差している。
【0050】
4は、前記各脚体2の先端部に設けられたフランジ状の取付け部で、前記電動機1の出力軸3を中心とする円周軌跡上に位置する縁の一部に、切欠き状に開口した空間4aと、この空間4aを形成する一対の取付け片2a・2bおよび取付け片2c・2dより構成されている。
【0051】
19は電動機1の周縁部に設けられたコネクタ部で、電動機駆動用の信号線18と、電動機内部の回路を接続する。
【0052】
5は取付け部材であるネジで、その頭部5aは、空間4aの開口幅寸法よりも大径となっている。
7は前記電動機1を取付ける取付け台で、一対の取付けフランジ7aには前記電動機1の取付け部4に設けた空間と対向する位置に、前記ネジ5が螺合するネジ穴6が設けられている。
【0053】
8は前記取付けフランジ7aの間に設けられた抜き部で、前記電動機本体1aが位置する。
【0054】
上記構成において、電動機1の取付け台7への固定は、図2に示す如く、前記各脚体2の取付け部4に設けた空間4aにネジ5を貫通させ、この取付け部4を取付け台7へ共締めすることにより完了する。
【0055】
この場合、電動機1における取付け姿勢は、コネクタ部19が下方となるように設定されている。
【0056】
その結果、出力軸3は略水平の状態にあり、出力軸3と脚体2の中心を結ぶ直線mは、水平面に対して45゜傾斜している。
【0057】
ここで、前記コネクタ部19を下方とすることにより、コネクタ部19からの雨水・塵埃の侵入を抑えることができる。
【0058】
次に、電動機1を取付け台7へ取付ける一連の作業内容について説明する。
【0059】
取付け台7と、その取付けフランジ7aは、鋼板の絞り・曲げ・あるいは溶接加工等により一体に形成され、その長手方向が地面に対し略鉛直方向となるように室外機本体(図示せず)に取付けられる。
【0060】
電動機1が配置される部分には、抜き部8が設けられているため、この取付け台7と電動機1とは干渉することがない。
【0061】
電動機1を取付ける際、電動機1は出力軸3が略水平の姿勢となるよう、その脚体2を取付け台7の取付けフランジ7aに当接させ、電動機1の出力軸3側からネジ5を取付けフランジ7aのネジ穴6へ螺合する。
【0062】
その結果、脚体2の取付け部4がネジ5によって取付けフランジ部7aへ共締めされ、電動機1の固定が完了する。
【0063】
上述の如く取付けられた電動機1に落下衝撃が作用すると、脚体2に作用する上方向の加振力・衝撃力のほとんどは、図3・図4に示すように、ネジ5より上部にある取付け片2a・2cで受けることになる。
【0064】
即ち、加振力あるいは衝撃力は、電動機1の質量と相伴って作用し、その結果、図3・図4に示す如く、電動機出力軸中心と各脚体のネジ5とを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で下方側に位置する取付け片2b・2dには、力Fによる曲げモーメントMb・Mdが小さく作用し、電動機出力軸中心と各脚体のネジ5とを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で上方側に位置する取付け部材2a・2cには、力Fによる曲げモーメントMa・Mcが大きく作用する。
【0065】
なお、前記曲げモーメントMa・Mb・Mc・Mdは、従来の技術で説明したように、各々支点9・11・13・15の周りにおいて、これらの支点9・11・13・15から各々距離La・Lb・Lc・Ld離れた力点10・12・14・16に作用する力Fa・Fb・Fc・Fdにより発生するモーメントである。
【0066】
したがって、図1に示す如く、他より大きい曲げモーメントが作用する取付け片2a・2cと反対の方へ、即ち、電動機出力軸3と脚体中心とを結ぶ直線mより下方の直線n上へ取付け部材5が貫通する位置を偏倚させ、取付け片2a・2cの面積を取付け片2b・2dの面積よりも大きくすれば、電動機1の全体重量および占有スペースを増大させることなく、取付け部4が強化でき、脚体2の強度確保を図ることができる。
【0067】
この構成によれば、運搬時あるいは設置時に、大きく作用する加振力・衝撃力を受ける部分、すなわち電動機出力軸中心と各脚体のネジ5とを結ぶ直線nより、前記電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片2a・2cの面積を、ネジ5より下方側に位置する取付け片2b・2dの面積に対して大きくしているため、脚体強度が増し、より大きい力による衝撃に十分耐えられる。
【0068】
しかも、小さい応力の作用する下方に位置する取付け片2b・2dは、相対的に面積を小さくしているため、脚体2全体としては、重量・大きさをほとんど変えることなく、強度を高めることができる。
【0069】
(実施の形態2)
図5に本発明の第2の実施例における構造を示す。
脚体強度を増大させる構造として、実施例1では、脚体2の取付け部4aにおいて、電動機出力軸中心と各脚体のネジ5とを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片2a・2cの面積を増大させたが、これに代わる構造として、図5に示す如く、空間部4aの中心と取付け部4の中心を一致させ、さらに電動機出力軸中心と各脚体のネジ5とを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片2a・2cの肉厚dを、ネジ5よりも下方に位置する取り付け片2b・2dの肉厚cよりも大きく設定しても良い。
【0070】
この場合、電動機1の取付け台7への取付けは、図5に示す如く別のスペーサ20を必要とする。
【0071】
スペーサ20は、図5に示す如く、脚体2が具備する取付け片2aの肉厚dと2bの肉厚cとの差e1を埋めるために、肉厚の異なる板状の部分20a・20bからなり、脚体2を出力軸3の軸線方向へ投影した形状と、ほぼ等しい形状を成している。
【0072】
板状の部分20a・20bの肉厚差e2は、肉厚cと肉厚dの差e1に略等しく成形されている。
【0073】
そして、スペーサ20は取付け片2a・2bにおいて、電動機の非出力軸側の面に相対して接し、ネジ5によって、電動機脚体2と共に、取付け台7の取付けフランジ7aに共締めされる。
【0074】
ここで、取付け台7の構成は、先の実施例1と同様の構成からなり、ネジ穴の位置が若干異なるのみである。
【0075】
この構成によれば、運搬時あるいは設置時に落下衝撃力が発生し、且つ、電動機1に作用する脚体2への衝撃力は、そのほとんどが電動機出力軸中心と各脚体のネジ5とを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片2a・2cによって受けられる。
【0076】
しかし、前記取付け片2a・2cの肉厚dは、電動機出力軸中心と各脚体のネジ5とを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で下方側に位置する取付け片2b・2dの肉厚cより大きく設定しているため、その分広い面積で衝撃を緩和して受ける。
【0077】
したがって脚体2は強度が増し、作用する衝撃に十分耐えることができる。
しかも、小さい応力の作用する下方側に位置する取付け片2b・2dは、相対的に肉厚cを小さくしているため、脚体2全体としては、重量を増加させることなく、強度を高めることができる。
【0078】
なお、電動機1の脚体2以外の部分については、先の実施例1と同一構造である。また、前記スペーサ20の材質は、例えば、ゴム・樹脂・金属等があげられる。
【0079】
(実施の形態3)
図6・図7および図8に基づき、本発明の第3の実施例における電動機の取付け構造について説明する。
【0080】
図面において、電動機本体21aについては実施例1・2と同様の構成からなっている。
【0081】
22は、前記電動機21の円弧を成す外郭部分の周囲に4箇所設けられた脚体で、それぞれ対を成し、相対する位置で、且つ、同一平面上に位置するよう電動機本体21aと一体に形成されている。前記各々の脚体22の中心と電動機出力軸23の中心を結ぶ直線mは、互いに90゜の角度で交差している。
【0082】
前記各脚体22は、図7に示す如く相似関係にある空間24a・24bの形成により段部58を具備している。29は、段部58に圧入固定される衝撃吸収用の弾性部材で、前記段部58より幅および奥行きともやや大きめの寸法からなる圧入部59と、この圧入部59を挟むように両側に位置し、圧入時に一方は取付け部24内に圧入され、他方が外側から段部58を挟む一対のフランジ60から構成されている。
【0083】
27は弾性部材29に設けられたネジ貫通穴27で、このネジ貫通穴27の位置は、前記脚体22の中心と電動機出力軸23の中心を結ぶ直線mを境に下方寄りに回転角度θ偏倚して設けられ、前記ネジ貫通穴27より上方側に面積が多く確保されている。
【0084】
したがって、弾性部材29は、面積が大きい側の吸振能力・機能が高い。この弾性部材29は、それぞれ1つずつネジ貫通穴27を具備している。
【0085】
28は前記電動機21を取付ける取付け台で、先の実施例1と同様の構成からなり、一対の取付けフランジ28aには前記電動機21の取付け部24に設けた空間24aと対向する位置に、取付け部材であるネジ25が螺合するネジ穴26が設けられている。
【0086】
上記構成において、電動機21の取付け台28への固定は、図8に示す如く、前記弾性部材29のネジ貫通穴27に、前記ネジ25を貫通させ、弾性部材29を取付け台28へ共締めすることにより完了する。
【0087】
その結果、出力軸23は略水平の状態にあり、出力軸23を中心に互いに点対称の脚体同士を結ぶ直線は、水平面 に対して45゜傾斜して取付けられる。
なお、コネクタ部39の位置は、先の実施例1と同じである。
【0088】
そして、運搬・設置時等に作用する加振力・衝撃力は、先の実施例と同様に作用する。
【0089】
即ち、図9・図10に示す如く、電動機出力軸中心と各脚体のネジ25とを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で下方側に位置する取付け片22b・22dには、力Fによる曲げモーメントMb・Mdが小さく作用し、電動機出力軸中心と各脚体のネジ25とを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片22a・22cには、力Fによる曲げモーメントMa・Mcが大きく作用する。
【0090】
なお、前記曲げモーメントMa・Mb・Mc・Mdは、上述の実施の形態1と同様で、各々支点30・32・34・36の周りにおいて、これらの支点30・32・34・36から各々距離La・Lb・Lc・Ld離れた力点31・33・35・37に作用する力Fa・Fb・Fc・Fdにより発生するモーメントである。
【0091】
したがって、特に強く作用する部分、すなわち弾性部材29において電動機出力軸中心と各脚体のネジ25とを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で上方側に位置する面積が広く確保されているため、下方側に位置する側より優れた吸振能力で緩和し、脚体22の座屈・変形等の損傷を防止できる。
【0092】
また、本実施例においては、脚体22の取付け部24に設ける空間部24aを、その中心が取付け部24の中心と一致させる構成であるため、脚体22としては、従来と同様の構成でよく、汎用性が得られるものである。
【0093】
また、前記弾性部材29の材料としては例えばゴム、天然ゴム、エラストマ等があげられる。
【0094】
(実施の形態4)
図11に本発明の第4の実施例における構造を示す。
同図において、弾性部材29の衝撃吸収力を取付け部材であるネジ25に対して、その上下部分で異ならしめる構成として、第3の実施例では、弾性部材29のネジ貫通穴27を偏倚させることにより実施したが、これに代わる構成として、図11に示す如く、ネジ貫通穴27の中心と取付け部24の中心を一致させた弾性部材29の肉厚を、弾性部材29を貫通するネジ25の軸方向に対して異ならしめ、ネジ貫通穴27より上方の厚肉fを、ネジ貫通穴27より下部の肉厚eより増加せしめたものである。
【0095】
この場合、電動機21の取付け台7への取付けは図11に示す如く別のスペーサ40を必要とする。
【0096】
スペーサ40は、図11に示す如く、脚体22が具備する弾性部材29の肉厚eと肉厚fとの差gを埋めるために、肉厚の異なる板状の部分40a・40bからなり、弾性部材29を出力軸23の軸線方向へ投影した形状と、ほぼ等しい形状を成しており、取付け部材25が貫通する貫通孔27aを具備している。
【0097】
また、板状の部分40a・40bの肉厚差hは、肉厚eと肉厚fの差gに等しく成形されている。
【0098】
そして、スペーサ40は弾性部材29において、電動機の非出力軸側の面に相対して接し、ネジ25によって、弾性部材29と共に、取付け台28の取付けフランジ28aに共締めされる。
【0099】
ここで、取付け台28の構成は、先の実施例1と同様の構成からなり、弾性部材29に設けたネジ貫通穴27の位置の関係からネジ穴の位置が若干異なるのみである。
【0100】
上記構成において、輸送時あるいは据付け時に作用する加振・衝撃が脚体22に作用しても、特に強く作用する部分、すなわち弾性部材29において電動機出力軸中心と各脚体のネジ25とを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で上方側に位置する肉厚が厚く確保されているため、下方側に位置する側より優れた衝撃吸収能力で緩和し、脚体22の座屈・変形等の損傷を防止できる。
【0101】
また、本実施例においては、脚体22の取付け部24に設ける空間部24aを、その中心が取付け部24の中心と一致させる構成であるため、脚体22としては、従来と同様の構成でよく、汎用性が得られるものである。
【0102】
なお、前記スペーサは例えば、ゴム、樹脂、金属、エラストマ等があげられる。
【0103】
(実施の形態5)
図12に、本発明の第5の実施例における構造を示す。
【0104】
本実施例では、上記実施例よりさらに合理的に耐加振・衝撃強度を確保するもので、電動機71の重心Gより上方に位置する脚体72の取付け片72a・72bのみに実施例1の構成、すなわち電動機出力軸中心と各脚体のネジ75aとを結ぶ直線nより、この直線nと電動機外周との交点における前記電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片72aの面積を、その下方に位置する取付け片72bの面積より大きく確保したものである。
【0105】
そして、電動機71の重心Gより下方に位置する取付け片72c・72dについては、その幅を均等、すなわち直線mに対して線対称の形状としている。
【0106】
この場合、取付け台77のネジ穴76の位置は、適宜対応する位置に設定する必要がある。
【0107】
なお、図中74は取付け部、74aは取付け部74に設けられたネジ75a貫通用の空間、75bは電動機71の重心Gより下方に位置する取付け部材である。
【0108】
かかる構成においても、輸送時・据付け時等において加振・衝撃等が脚体72に作用しても、特に大きく作用する重心Gより上方にある取付け片72a・72bの強度を確保しているため、合理的に脚体72の破損が抑制できる。
【0109】
なお、本実施例5において、電動機71の重心Gよりも上方に位置する取付け部72の構造として、実施例2の構造を採用しても同様の効果が期待できる。
【0110】
(実施の形態6)
図13に本発明の第6の実施例における構造を示す。
本実施例では、上記実施例と同じく合理的に耐加振・衝撃強度を確保するもので、電動機81の重心Gより上方に位置する脚体82の取付け片82a・82bのみに実施例3の構成、すなわち前記弾性部材89aにおける取付け部材であるネジ85aが貫通する貫通穴87の位置を、電動機81の出力軸中心と前記各弾性部材89aのネジ85とを結ぶ直線nに対して、この直線nと電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する部分の面積が他方側の面積よりも大きくなるよう電動機81の出力軸83を通る取付け部中心線mから偏倚させたものである。
【0111】
したがって、特に強く作用する部分、すなわち電動機81の重心Gより上方に位置する弾性部材89aにおいて、電動機81の重心Gより上方に位置するネジ85aより出力軸中心と前記各弾性部材89aのネジ85aとを結ぶ直線nに対して、この直線nと電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する部分の面積が広く確保されているため、下方側に位置する側より優れた衝撃緩衝能力で緩和し、脚体22の座屈・変形等の損傷を防止できる。
【0112】
なお、84は取付け部、84aは取付け部84に設けられた弾性部材89取付け用の空間、86は取付け部材穴、88は取付け台、90はコネクタ部、91は電動機駆動用信号線である。
【0113】
また、本発明において、脚体は、対称的に4箇所設ける構成としたが、取付け台の形状、電動機の重量、使用内容等に応じて脚体の数あるいは箇所を設定してもよく、取付け部の構成として、取付け部材を挟んで電動記の荷重が作用する取付け側と作用しない取り付け側の強度性あるいは振動緩和性が設定されていればよい。
【0114】
さらに、本実施例の形態においては、取付け部に切欠きを設けた構成としたが、回転機器によっては図19に示すように、貫通穴としてもよく、その場合、貫通穴134と出力軸133を結ぶ直線nより上方の面積あるいは肉厚を大きく設定すればよい。
【0115】
この構成は、特に車両用の発電機、冷凍サイクル用圧縮機の取付けにおいて効果が大きい。
【0116】
なお、図19は圧縮機本体を示すものである。
また、本実施例においては、DCブラシレス電動機としたが、他の方式の電動機でも良く、本発明の技術的範囲を逸脱するものではない。
【0117】
【発明の効果】
上記実施例から明らかなように、本願発明によれば、回転機器の本体と、前記回転機器本体を取付ける取付け台と、この本体周縁に取付け部を複数設け、この取付け部に設けた貫通穴あるいは切欠き部に取付け部材を貫通し、前記取付け台に共締めして、前記回転機器の出力軸が略水平になる様に回転機器を取付け、この取付け部は前記回転機器の荷重によって大きな応力がかかる部分を他の部分より強度を強くしたもので、取付け部を不必要に大型化すること必要がなく、重量の低減・製造コストの削減・占有スペースの削減ができる。
【0118】
また、本願発明によれば、回転機器の脚体の取付け部で、前記回転機器の重心よりも上方に位置し前記回転機器の荷重によって上向きに大きな応力がかかる脚体のみに耐衝撃性を向上させた構造を施したもので、最小限の取付け部で、脚体強度が確保でき、さらなる合理化を図ることができる。
【0119】
また、本願発明によれば、回転機器を電動機とし、前記電動機を構成する電動機本体と、前記電動機本体を取付ける取付け台と、前記電動機本体の外周に設けらた複数の脚体を具備し、前記各脚体はその一部をそれぞれ切欠いて取付け部を具備しており、さらに前記各取付け部にネジ・ビス等の取付け部材を貫通し、前記取付け部材により前記各脚体を取付け台に共締めして、前記出力軸が略水平となるように電動機を固定する構成において、前記各脚体の取付け部を、前記切欠き部を挟む一対の取付け片より構成し、前記電動機の出力軸中心と前記各脚体の取付け部材とを結ぶ直線nに対して、この直線nと電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片の強度を、他方の取付け片の強度より大きくしたもので、取付け部を不必要に大型化する必要がなく、合理的に機械強度を確保することができる。
【0120】
また、本願発明によれば、電動機の出力軸中心と各脚体の取付け部材とを結ぶ直線nに対して、この直線nと電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する取付け片の面積が他方側の取付け片の面積よりも大きくなるようにしたもので、取付け部の中心を偏倚させるという簡単な手段で取付け部の機械強度を確保することができ、簡単な構成で信頼性の確保が図れるものである。
【0121】
また、本願発明によれば、脚体の取付け部において、電動機の出力軸中心と各脚体の取付け部材とを結ぶ直線nに対して、この直線nと電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置するの取付け片の肉厚を、他方側の取付け片の肉厚よりも大きくしたもので、衝撃を受け止める面積が大きくできるため、応力集中を緩和して機械強度を確保することができ、信頼性の向上が図れるものである。
【0122】
また、本願発明によれば、回転機器を電動機とし、前記電動機を構成する電動機本体と、この電動機本体を取付ける取付け台と、前記電動機本体の外周に設けられた複数の脚体を具備し、前記各脚体はその一部をそれぞれ切欠いて取付け部を具備しており、さらに前記各取付け部に切欠き状の空間部をそれぞれ設け、さらに、前記各空間部に、貫通穴を持ち振動を吸収する弾性部材を取付け、この弾性部材の貫通穴に、ネジ・ビス等の取付け部材を貫通させ、前記取付け台に共締めすることにより、弾性部材および前記脚体を介して出力軸が略水平となるように、電動機を取付け台に固定する構成において、前記各弾性部材における前記電動機の出力軸中心と前記各脚体の弾性部材の貫通穴とを結ぶ直線nに対して、この直線nと電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する部分の振動吸収能力を、他方側の振動吸収能力より大きくしたもので、応力がかかる取付け部の衝撃吸収機能を部分的に増大し、脚部にかかる応力を合理的に緩和することができる。
【0123】
また、本願発明によれば、電動機の出力軸中心と各脚体の弾性部材の貫通穴とを結ぶ直線nに対して、この直線nと電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する部分の面積が他方側の面積よりも大きくなるようにしたもので、弾性部材の構造を変えるため、各取付け部は、その中心と空間部の中心を略一致させた一般的な構成でよく、電動機としては汎用性のある構造となり、安価に実施できる。
【0124】
また、本願発明によれば、弾性部材において、電動機の出力軸中心と前記各脚体の弾性部材の貫通穴とを結ぶ直線nに対して、この直線nと電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する部分の肉厚を他方側に位置する側の肉厚よりも大きくしたもので、上述と同様、各取付け部は、その中心と空間部の中心を略一致させた一般的な構成でよく、電動機としては汎用性のある構造となり、安価に実施できると共に、弾性部材の肉厚により、取付け部への応力緩和と、弾性部材自身の耐久性も確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電動機の取付け状態を示す正面図
【図2】本発明の第1の実施の形態における電動機の取付け状態を示す分解斜視図
【図3】本発明の第1の実施の形態における電動機の上方に設けられた脚体へ作用する応力の説明図
【図4】本発明の第1の実施の形態における電動機の下方に設けられた脚体へ作用する応力の説明図
【図5】本発明の第2の実施の形態における脚体部の分解斜視図
【図6】本発明の第3の実施の形態における電動機の取付け状態を示す正面図
【図7】本発明の第3の実施の形態における脚体部の分解斜視図
【図8】本発明の第3の実施の形態における電動機の取付け状態を示す分解斜視図
【図9】本発明の第3の実施の形態における電動機の上方に設けられた脚体へ作用する応力の説明図
【図10】本発明の第3の実施の形態における電動機の下方に設けられた脚体へ作用する応力の説明図
【図11】本発明の第4の実施の形態における脚体部の分解斜視図
【図12】本発明の第5の実施の形態における電動機の取付け状態を示す正面図
【図13】本発明の第6の実施の形態における電動機の取付け状態を示す正面図
【図14】従来例における電動機の取付け状態を示す正面図
【図15】従来例における電動機の取付け状態を示す斜視図
【図16】従来例における電動機の上方に設けられた脚体へ作用する応力の説明図
【図17】従来例における電動機の下方に設けられた脚体へ作用する応力の説明図
【図18】従来例における回転機器の取付け状態を示す分解斜視図
【図19】従来例における回転機器の取付け状態を示す分解斜視図
【符号の説明】
1 電動機
2 脚体
2a、2b、2c、2d 取付け片
3 出力軸
4 取付け部
4a 取付け空間
5 取付け部材
5a 取付け部材頭部
6 取付け部材穴
7 取付け台
7a フランジ
8 8 電動機取付け空間
9、11、13、15 支点
10、12、14、16 力点
18 電動機駆動用信号線
20、20a、20b スペーサ
21 電動機
22 脚体
22a、22b、22c、22d 取付け片
23 出力軸
24 取付け部
24a、24b 取付け空間
25 取付け部材
26 取付け部材穴
27 貫通穴
28 取付け台
28a フランジ
29 弾性部材
30、32、34、36 支点
31、33、35、37 力点
40、40a、40b スペーサ
58 段部
59 圧入部
60 フランジ部
71 電動機
72 脚体
72a、72b、72c、72d 取付け片
73 出力軸
74、74a 取付け部
75a・75b 取付け部材
76 取付け部材穴
77 取付け台
78 電動機駆動用信号線
79 コネクタ
81 電動機
82 脚体
82a、82b、82c、82d 取付け片
83 出力軸
84、84a 取付け部
85 取付け部材
86 取付け部材穴
87 貫通穴
88 取付け台
88a フランジ
89 弾性部材
90 コネクタ
91 電動機駆動用信号線

Claims (8)

  1. 回転する出力軸を有する回転機器の本体と、前記回転機器本体の外郭に設けられた複数の脚体と、前記脚体を介して前記回転機器本体が取付けられる取付け台と、前記脚体の一部に穴あるいは切欠きより形成された取付け部を具備し、さらに取付け部材を前記取付け部に貫通して、前記脚体を前記取付け台に固定する回転機器の取付け装置であって、前記取付け部は、部分的に強度が異なる構成を有し、前記回転機器本体の出力軸が略水平方向に延出するよう取付けられた状態で、前記全部の取付け部において強度の大きい部分で前記回転機器本体の荷重方向にかかる応力を受けるようにした回転機器の取付け装置。
  2. 前記回転機器本体の重心よりも上方に位置し、上向きに応力がかかる脚体の全部の取付け部を、部分的に強度が異なる構成とした請求項1記載の回転機器の取付け装置。
  3. 電動機を構成する電動機本体と、前記電動機本体を取付ける取付け台と、前記電動機本体の外周に設けられた複数の脚体を具備し、前記各脚体はその一部を切欠いた取付け部を具備しており、さらに前記各取付け部にネジ・ビス等の取付け部材を貫通し、前記取付け部材により前記各脚体を取付け台に共締めして、前記出力軸が略水平方向に延出するように電動機を固定する構成において、前記各脚体の取付け部を、前記切欠き部を挟む一対の取付け片より構成し、前記電動機の出力軸中心と前記各脚体の取付け部材とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する全部の取付け片の強度を、他方の取付け片の強度より大きくしたことを特徴とする電動機の取付け装置。
  4. 電動機の出力軸中心と各脚体の取付け部材とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する全部の取付け片の面積が他方側の取付け片の面積よりも大きくしたことを特徴とする請求項3記載の電動機の取付け装置。
  5. 脚体の取付け部において、電動機の出力軸中心と各脚体の取付け部材とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する全部の取付け片の肉厚を、他方側の取付け片の肉厚よりも大きくしたことを特徴とする請求項3記載の電動機の取付け装置。
  6. 回転機器を電動機とし、前記電動機を構成する電動機本体と、この電動機本体を取付ける取付け台と、前記電動機本体の外周に設けられた複数の脚体を具備し、
    前記各脚体はその一部を切欠いて取付け部を具備しており、さらに前記各取付け部に切欠き状の空間部をそれぞれ設け、さらに、前記各空間部に、貫通穴を持ち振動を吸収する弾性部材を取付け、この弾性部材の貫通穴に、ネジ・ビス等の取付け部材を貫通させ、前記取付け台に共締めすることにより、弾性部材および前記脚体を介して出力軸が略水平方向に延出するように電動機を固定する構成において、前記各弾性部材における前記電動機の出力軸中心と前記各脚体の弾性部材の貫通穴とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する全部の部分の振動吸収能力を、他方側の振動吸収能力より大きくしたことを特徴とする電動機の取付け装置。
  7. 電動機の出力軸中心と各脚体の弾性部材の貫通穴とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する全部の部分の面積が他方側の面積よりも大きくなるようにしたことを特徴とする請求項6記載の電動機の取付け装置。
  8. 弾性部材において、電動機の出力軸中心と前記各脚体の弾性部材の貫通穴とを結ぶ直線に対して、この直線と電動機外周との交点における電動機の接線方向で上方側に位置する全部の部分の肉厚を他方側に位置する側の肉厚よりも大きくしたことを特徴とする請求項6記載の電動機の取付け装置。
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