JP3823546B2 - 画像記録装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像信号に応じて感光材料である印画紙への露光を制御する露光ヘッドを備えた画像記録装置に関するものであり、特に、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色領域を有するカラーフィルタを介して有色光を露光ヘッドの各光出力部に供給することにより、カラー画像の記録を行う画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、デジタルライン露光デバイスと呼ばれる画像記録装置が種々提案されている。この種の画像記録装置は、フィルム画像等を画像データとして取り込み、取り込んだ画像データに応じて印画紙を露光し、印画紙に画像を記録するものである。
【0003】
このような画像記録装置における露光制御は、通常、露光部により行われる。この露光部は、例えば図4に示すように、光を出射する光源51、ミラートンネル52、回転フィルタ53、光ファイバー束54、および、露光ヘッド55で構成されている。
【0004】
光源51は、例えばハロゲンランプで構成される。ミラートンネル52は、内面が鏡面になっている筒状体であり、光源51から出射された光を内部で均一に拡散させて、回転フィルタ53の所定の色領域に導く。
【0005】
回転フィルタ53は、例えばガラスからなる円盤状のカラーフィルタであり、図示しないモータ等によって、その中心を回転軸として回転するようになっている。回転フィルタ53は、R、G、Bの各色に対応した色領域53a・53b・53cを有している。これら各色領域53a・53b・53cは、形状および面積が互いに等しくなるように、回転フィルタ53を3分割して得られる領域である。
【0006】
光ファイバー束54は、回転フィルタ53を透過した光を露光ヘッド55に導くものである。露光ヘッド55は、画像信号に応じて光の透過を制御する複数のシャッタ部を備えている。各シャッタ部は、印画紙56の搬送方向と直交する方向(印画紙56の幅方向)に一次元的に配列されている。
【0007】
上記の構成において、光源51から出射された光は、ミラートンネル52内面で拡散され、均一な光となって回転フィルタ53の各色領域53a・53b・53cのうちいずれかに入射する。回転フィルタ53は、露光ヘッド55の各シャッタ部の1ラインごとにR、G、Bの各色を供給することができる速度で回転しており、これによって、R、G、Bのいずれかの光が、光ファイバー束54を介して露光ヘッド55に導かれる。
【0008】
露光ヘッド55では、各シャッタ部が画像信号に応じてON/OFFされ、ONされたシャッタ部では、露光ヘッド55に導かれた光がそのまま印画紙56方向に透過する一方、OFFされたシャッタ部では、上記光の印画紙56方向への透過が阻止される。各シャッタ部1ラインにつき3色の光の露光を終えると、印画紙56が図中矢印方向に搬送され、次のラインに対して再び上記の露光動作が行われる。このような露光制御により、印画紙56に所望のカラー画像が記録される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、プリント処理量の増大等に伴って、プリント処理の高速化が益々要求されている。プリント処理を高速で行うためには、例えば回転フィルタ53の回転数を上げ、各シャッタ部1ラインごとに供給するR、G、Bの各色を高速で切り換えるようにすることが必要である。
【0010】
しかし、回転フィルタ53が上述したようにガラスからなる場合、ガラスの引っ張り強度は一般的に弱いので、回転に伴う振動や回転時に働く遠心力により、回転フィルタ53が割れてしまう場合がある。このことを考慮して、従来では、回転フィルタ53の回転数は、高々約12000rpm(revolutions per minute)に抑えられている。
【0011】
したがって、上記従来の構成では、ガラスからなる回転フィルタ53の回転数に限界があり、その結果、プリント処理を高速で行うことができないという問題が生ずる。
【0012】
なお、回転フィルタ53をガラスの代わりに樹脂で構成したものもあるが、樹脂製のカラーフィルタは、温度により波長特性が変化するため、高精彩な画像を形成することはできない。
【0013】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、ガラスからなるカラーフィルタを用いた場合でも、カラーフィルタを損傷させることなくプリント処理を高速で行うことのできる画像記録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、複数の色領域を有するカラーフィルタを介して露光ヘッドの各光出力部に所定の色の光を供給し、画像信号に応じて各光出力部における光の透過を制御することにより、感光材料にカラー画像を記録する画像記録装置であって、光が透過可能な開口部を有し、回転により、上記開口部と対応する色領域を透過した光のみを、上記開口部を介して選択的に透過させる光選択透過部材を備え、上記光選択透過部材は、上記カラーフィルタに対する相対速度が、上記カラーフィルタ単独の回転速度よりも速くなるように回転することを特徴としている。
【0015】
上記の構成によれば、光選択透過部材の回転によって、光選択透過部材の開口部に対応する、カラーフィルタの色領域を透過した光のみが上記開口部を透過する一方、それ以外の光は光選択透過部材によって遮断される。上記開口部を透過した光は、露光ヘッドの各光出力部に供給され、露光ヘッドにて、画像信号に応じてその透過が制御される。
【0016】
ところで、カラーフィルタは、一般的に、例えば安価なガラスで構成されるが、ガラスは強度的に弱く、それゆえに、カラーフィルタの回転時の振動や遠心力によって割れやすい。そのため、カラーフィルタの回転数には、ある程度の制限が設けられている。
【0017】
ここで、上記構成では、カラーフィルタに対する相対速度が、カラーフィルタ単独の回転速度よりも速くなるように回転する光選択透過部材を備えているので、上記の制限を満足しながらでも、所定の色の光をさらに高速で露光ヘッドに供給することが可能となる。しかも、この場合、カラーフィルタの回転数は、所定の制限内であるので、カラーフィルタが回転により破損するようなことはない。
【0018】
したがって、上記構成によれば、カラーフィルタがたとえガラスで構成されていても、カラーフィルタを破損させることなくプリント処理を高速で行うことができる。
【0019】
請求項2の発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成において、上記光選択透過部材は、金属で構成されていることを特徴としている。
【0020】
上記の構成によれば、金属からなる光選択透過部材は、ガラスや樹脂等からなる場合よりも強度的に優れたものとなる。したがって、ガラス等からなる場合よりも確実に光選択透過部材を高速回転させることが可能となり、請求項1の構成による効果を確実に得ることが可能となる。
【0021】
請求項3の発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、請求項1または2の構成において、上記開口部は、上記光選択透過部材が一定速度で回転している間に当該開口部が2つの色領域にまたがって位置している時間が、1つの色領域内に位置している時間の略30%以内となるような形状で形成されていることを特徴としている。
【0022】
露光ヘッドには、各光出力部1ラインごとに単色の光を供給する必要があるが、開口部が2つの色領域にまたがっている場合には、2色の光が各光出力部に供給されるため、通常、各光出力部がOFFされる。このとき、露光ヘッドの特性により、各光出力部が完全にOFFであっても微量の光が透過し、画質に影響する場合がある。
【0023】
そこで、例えば光選択透過部材の回転数、光源の容量を一定と考えた場合、光選択透過部材の回転中に開口部が2つの色領域にまたがっている時間が、開口部が1つの色領域内に位置している時間の略30%以内であれば、各光出力部のOFF時における、上記開口部を透過した光の漏れに起因する画質低下を極力抑えることができる。
【0024】
また、開口部を上記の形状で形成することにより、開口面積を極力小さくすることができる。これにより、開口部が1つの色領域内に位置する時間を極力長くすることができ、その結果、各色領域を透過する光の有効利用を図ることができる。
【0025】
請求項4の発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記カラーフィルタは静止していることを特徴としている。
【0026】
カラーフィルタを回転させた場合には、そのときの振動や遠心力によりカラーフィルタが割れるおそれがあるが、上記構成では、カラーフィルタが回転しないので、そのような振動等に伴うカラーフィルタの破損を確実に回避することができる。
【0027】
請求項5の発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記光選択透過部材は、上記カラーフィルタの回転方向とは逆方向に回転することを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、カラーフィルタに対する光選択透過部材の相対回転速度を、例えばカラーフィルタを静止させておく場合と比べて確実に速くすることができ、また、速い相対速度をより容易に得ることもできる。その結果、所望のプリント処理を確実に高速で行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1ないし図3(a)〜(c)に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0030】
本実施形態に係る画像記録装置は、図2に示すように、光源1、第1ミラートンネル2、カラーフィルタ3、回転遮光板4(光選択透過部材)、第2ミラートンネル5、光ファイバー束6、および、露光ヘッド(図示せず)からなる露光部を備えている。上記の各部材は、光源1から露光ヘッドまで至る光の光路中に、上記の順で設けられている。
【0031】
光源1は、例えばハロゲンランプからなる白色光源であり、ハロゲンランプから出射された光を前方へ、つまり、第1ミラートンネルの方向へ集光させることができるように、ハロゲンランプの周囲にリフレクターが設けられている。第1ミラートンネル2は、内面が鏡面になっている筒状体であり、光源1から出射された光を内部で均一に拡散させ、カラーフィルタ3の表面全体に均一に照射する。
【0032】
カラーフィルタ3は、例えばガラスからなる円盤状のフィルタであり、図示しないモータ等により回転可能に設けられている。なお、本実施形態では、カラーフィルタ3は、回転しないで静止しているものとする。
【0033】
カラーフィルタ3は、R、G、Bの各色に対応した色領域3a・3b・3c(図1参照)を有している。各色領域3a・3b・3cは、形状および面積が互いに等しくなるようにカラーフィルタ3を3分割してなる領域であり、それゆえ、各色領域3a・3b・3cは、それぞれ中心角120°の扇形形状を呈している。
【0034】
第2ミラートンネル5は、第1ミラートンネル2と同様、内面が鏡面になっている筒状体であり、カラーフィルタ3および回転遮光板4の開口部4a(後述する)を透過した光が均一な光となって光ファイバー束6に入射するように、上記光を内部で拡散、反射させる。光ファイバー束6は、第2ミラートンネル5から出射された光を露光ヘッドに導くものである。
【0035】
露光ヘッドは、例えば、透明強誘電性セラミックス材料であるPLZT素子を一対の偏光板(偏光子と検光子)の間に配したものである。なお、PLZT素子とは、ジルコン酸鉛(PbZrO3 )とチタン酸鉛(PbTiO3 )とを適当な比率で固溶体としたもの(PZT)に、ランタンを添加してホットプレスして得られる(Pb1-x Lax )(Zry Ti1-y )1-x/4 O3 系固溶体である。
【0036】
上記の露光ヘッドは、画像信号に応じて光の透過を制御する複数のシャッタ部(光出力部)を備えている。各シャッタ部は、図示しない印画紙の搬送方向と直交する方向(印画紙の幅方向)に一次元的に配列されている。したがって、露光ヘッドの外観としては、ちょうど図4で示した従来の露光ヘッド55とほぼ同等となっている。なお、本実施形態では、露光ヘッドの露光解像度は例えば400DPI(Dot Per Inch)である。
【0037】
このような露光ヘッドは、高い透光性と、電圧を印加すると複屈折率が変化するという電気光学効果とを併せ持っている。したがって、所望の画素に対応する位置のシャッタ部に画像データに応じた駆動電圧を印加すると、偏光子で直線偏光された光がPLZT素子を通過する際に偏光状態が変化し、検光子の偏光面に一致した光成分のみが検光子から出射され、印画紙が露光されるようになっている。
【0038】
なお、露光ヘッドとしては、上記のPLZT素子以外にも、例えばLED(Light Emitting Diode)アレイ、液晶、蛍光表示管等で構成することも勿論可能である。特に、PLZT素子は、上記他の部材に比べて露光能力に優れており、それゆえ、PLZT素子を用いて露光ヘッドを構成することにより、高精細なドットを形成することができる。また、PLZT素子は応答速度が非常に速く、オン/オフ時の光透過率比は、2000:1にもなり、かつ、使用温度範囲も広くて長寿命である等の利点を有している。
【0039】
なお、LEDアレイは、それ自体が発光素子であるので、これを露光ヘッドに適用した場合、光源を別途設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。しかし、LEDアレイは、R、G、Bの各素子ごとに光強度に偏りがあるため、高画質のプリントを得るためにはそのような偏りを考慮に入れた露光制御を行う必要がある。また、液晶は応答速度が遅いのでライン露光には不向きであるが、適用不可能ではない。
【0040】
次に、本発明の特徴部分である回転遮光板4について以下に説明する。
【0041】
回転遮光板4は、例えばアルミニウム等の金属からなる薄い平板状のものであり、本実施形態ではカラーフィルタ3に対して光出射側に配置されている。回転遮光板4は、図1および図2に示すように、カラーフィルタ3の各色領域3a・3b・3cの面積よりも小さい開口面積の開口部4aを有している。この回転遮光板4は、回転により、カラーフィルタ3における、開口部4aと対応する色領域を透過した光のみを、開口部4aを介して選択的に透過させ、第2ミラートンネル5および光ファイバー束6を介して露光ヘッドの各シャッタ部に導く光選択透過機能を有している。この回転遮光板4の中心はモータ4bの回転軸上にあり、モータ4bによって回転遮光板4が回転駆動される。回転遮光板4は、上記したように薄い金属等からなっているので、ガラスや樹脂等からなる場合よりも、強度的に強く、それゆえ、高速回転にも耐えることができる。
【0042】
本実施形態では、回転遮光板4は、カラーフィルタ3に対する相対速度が、カラーフィルタ3単独の回転速度よりも速くなるように回転するようになっている。具体的には、回転遮光板4は、最高約30000rpmの回転数でもって回転するようになっている。これは、回転フィルタ単独での最高回転数(約12000rpm)よりも速い回転数であり、回転遮光板4を金属で構成しているからこそ実現できるレベルである。
【0043】
開口部4aは、回転遮光板4の一部に略扇形形状で形成されている。また、開口部4aは、回転遮光板4が一定速度で回転している間に、開口部4aがカラーフィルタ3の2つの色領域にまたがって位置している時間が、1つの色領域内に位置している時間の略30%以内となるような形状で形成されている。これは、以下の理由によるものである。
【0044】
回転遮光板4は、上述したようにカラーフィルタ3に対して相対的に回転するが、各色領域3a・3b・3cを透過する光を有効利用するためには、回転遮光板4の回転中に開口部4aがいずれか1色の色領域内にとどまる時間を長くすることが前提である。このことから、開口部4aが2領域にまたがっている時間は、開口部4aが1領域内に位置している時間の略30%以内が望ましいということが実験から分かっている。
【0045】
また、露光ヘッドの各シャッタ部は、1ラインごとに単色の光でもって印画紙を露光するが、開口部4aが2つの色領域にまたがっている場合には、2色の光が各シャッタ部に供給されるため、通常、各シャッタ部がOFFされる。このとき、露光ヘッドの特性により、各シャッタ部が完全にOFFであっても微量の光が透過し、画質に影響する場合がある。
【0046】
そこで、例えば回転遮光板4の回転数、光源1の容量を一定と考えた場合、回転遮光板4の回転中に開口部4aが2つの色領域にまたがっている時間が、開口部4aが1つの色領域内に位置している時間の略30%以内であれば、各シャッタ部のOFF時における、開口部4aを透過した光の漏れに起因する画質低下をも極力抑えることができる。
【0047】
つまり、開口部4aを上記の時間制限を満足するような形状で構成することにより、開口部4aが1つの色領域内に位置する時間を極力長くすることができ、各色領域を透過する光の有効利用を図ることができるという効果と、各シャッタ部のOFF時における、開口部4aを透過した光の漏れに起因する画質低下を極力抑えることができるという効果を同時に得ることができる。
【0048】
次に、本実施形態の画像記録装置の動作について説明する。
【0049】
光源1から出射された光は、第1ミラートンネル2内面で拡散、反射され、カラーフィルタ3の各色領域3a・3b・3c全体を均一に照射する。ここで、カラーフィルタ3の光出射側に設けられた回転遮光板4が、回転遮光板4の光出射側(図2中のB方向)からみて例えば時計回り(図1中のA方向)に高速で回転しており、回転遮光板4の回転によって位置変化する開口部4aと対応した、カラーフィルタ3の色領域を透過した光のみ、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射する。
【0050】
ここで、図3(a)〜図3(c)は、回転遮光板4のA方向の回転時における、開口部4aのカラーフィルタ3に対する瞬間的な位置を順に示している。なお、各々の図面において破線で区切られた領域R、G、Bは、カラーフィルタ3の各色領域3a・3b・3cを示している。
【0051】
開口部4aが図3(a)に示す位置にある場合、色領域3aを透過した赤色光のみが、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。ちなみに、色領域3b・3cを透過した緑色光および青色光は、光選択透過部材にの開口部4a以外の部位で遮られる。
【0052】
露光ヘッドでは、各シャッタ部が画像信号に応じてON/OFFされ、ONされているシャッタ部では、到達した赤色光が上記シャッタ部を透過し、印画紙を露光する一方、OFFされたシャッタ部では、上記シャッタ部に到達した赤色光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0053】
次に、回転遮光板4の回転により、開口部4aが色領域3a・3bにまたがるようになると、両色領域3a・3bを透過した赤色光および緑色光が、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。しかし、この場合、露光ヘッドの各シャッタ部はOFFされ、上記各光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0054】
さらに、回転遮光板4が回転し、開口部4aが図3(b)に示す位置にくると、色領域3bを透過した緑色光のみが、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。ちなみに、色領域3c・3aを透過した青色光および赤色光は、光選択透過部材にの開口部4a以外の部位で遮られる。
【0055】
露光ヘッドでは、各シャッタ部が画像信号に応じてON/OFFされ、ONされているシャッタ部では、到達した緑色光が上記シャッタ部を透過し、印画紙を露光する一方、OFFされたシャッタ部では、上記シャッタ部に到達した緑色光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0056】
そして、回転遮光板4の回転により、開口部4aが色領域3b・3cにまたがるようになると、両色領域3b・3cを透過した緑色光および青色光が、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。しかし、この場合、露光ヘッドの各シャッタ部はOFFされ、上記各光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0057】
次に、回転遮光板4がさらに回転し、開口部4aが図3(c)に示す位置にくると、色領域3cを透過した青色光のみが、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。ちなみに、色領域3a・3bを透過した赤色光および緑色光は、光選択透過部材にの開口部4a以外の部位で遮られる。
【0058】
露光ヘッドでは、各シャッタ部が画像信号に応じてON/OFFされ、ONされているシャッタ部では、到達した青色光が上記シャッタ部を透過し、印画紙を露光する一方、OFFされたシャッタ部では、上記シャッタ部に到達した青色光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0059】
続いて、回転遮光板4の回転により、開口部4aが色領域3c・3aにまたがるようになると、両色領域3c・3aを透過した青色光および赤色光が、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。しかし、この場合、露光ヘッドの各シャッタ部はOFFされ、上記各光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0060】
露光ヘッドの各シャッタ部の1ラインに対して上記の各色の光を順に供給し、印画紙の同じ位置での露光を終えると、印画紙を上記各シャッタ部の1ラインに対応した量だけ移動させ、再び上記の工程を繰り返すことになる。このようにシャッタ部1ラインごとに各色の露光制御を行うことにより、印画紙上に所望のカラー画像が形成される。
【0061】
以上のように、本実施形態では、ガラスからなるカラーフィルタ3自体を回転させるのではなく、カラーフィルタ3を静止させておいて、金属からなる回転遮光板4を高速回転させることで、露光ヘッドの各シャッタ部1ラインへの各色の光の供給を高速で行うことができる。したがって、カラーフィルタ3を回転させる従来ではカラーフィルタ3の回転数に制限があり、プリント処理の高速化に限界があったが、本実施形態の構成では、カラーフィルタ3を破損させることなく、プリント処理能力を確実に高めることができる。特に、本実施形態のようにカラーフィルタ3を静止させておく場合には、カラーフィルタ3には回転による振動、遠心力等が働かないので、カラーフィルタ3の破損を確実に回避することができる。
【0062】
なお、本実施形態では、カラーフィルタ3を静止させて回転遮光板4のみを高速回転させる場合について説明したが、例えばカラーフィルタ3が破損しないような回転数(つまり、12000rpm以下)でカラーフィルタ3を回転させると同時に、カラーフィルタ3の回転方向とは逆方向に回転遮光板4を回転させるようにしてもよい。この場合、カラーフィルタ3に対する回転遮光板4の相対速度を、例えばカラーフィルタ3を静止させておく場合よりも確実に速くすることができ、また、速い相対速度をより容易に得ることもできる。したがって、この場合、所望のプリント処理を確実に高速で行うことができる。
【0063】
なお、本実施形態では、モータ4bの回転軸と回転遮光板4の中心軸とを一体化しているが、必ずしもこれらを一体化させる必要はない。例えば、モータ4bを回転遮光板4の中心軸上以外の場所に位置させ、モータ4bの回転駆動力をベルトを介して回転遮光板4に伝達する構成としても構わない。ただし、この場合、カラーフィルタ3を透過する光が上記のベルトで遮断され、光量が低下するのを回避するために、例えば隣接する2つの色領域の境界に沿うように上記のベルトを配置することが望ましい。
【0064】
なお、本実施形態では、回転遮光板4をカラーフィルタ3に対して光出射側に配置しているが、光入射側に配置する構成であっても構わない。この構成の場合、光源1とカラーフィルタ3との間に回転遮光板4が位置することになるので、光源1にて発生した熱が回転遮光板4にて遮られ、カラーフィルタ3に伝わりにくくなる。したがって、カラーフィルタ3に対する熱の影響を低減することができる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る画像記録装置は、以上のように、複数の色領域を有するカラーフィルタを介して露光ヘッドの各光出力部に所定の色の光を供給し、画像信号に応じて各光出力部における光の透過を制御することにより、感光材料にカラー画像を記録する画像記録装置であって、光が透過可能な開口部を有し、回転により、上記開口部と対応する色領域を透過した光のみを、上記開口部を介して選択的に透過させる光選択透過部材を備え、上記光選択透過部材は、上記カラーフィルタに対する相対速度が、上記カラーフィルタ単独の回転速度よりも速くなるように回転する構成である。
【0066】
それゆえ、たとえカラーフィルタがガラスから構成されている場合でも、所定の色の光を従来よりも高速で露光ヘッドに供給することが可能となり、カラーフィルタを破損させることなくプリント処理を高速で行うことができるという効果を奏する。
【0067】
請求項2の発明に係る画像記録装置は、以上のように、請求項1の構成において、上記光選択透過部材は、金属で構成されている構成である。
【0068】
それゆえ、光選択透過部材が強度的に優れたものとなるので、ガラス等で構成される場合よりも確実に光選択透過部材を高速回転させることが可能となる。その結果、請求項1の構成による効果を確実に得ることができるという効果を奏する。
【0069】
請求項3の発明に係る画像記録装置は、以上のように、請求項1または2の構成において、上記開口部は、上記光選択透過部材が一定速度で回転している間に当該開口部が2つの色領域にまたがって位置している時間が、1つの色領域内に位置している時間の略30%以内となるような形状で形成されている構成である。
【0070】
それゆえ、請求項1または2の構成による効果に加えて、各光出力部のOFF時における、開口部を透過した光の漏れに起因する画質低下を極力抑えることができるという効果を奏する。また、開口部を上記の形状で構成することにより、開口面積を極力小さくすることができる。これにより、開口部が1つの色領域内に位置する時間を極力長くすることができ、その結果、各色領域を透過する光の有効利用を図ることができるという効果を併せて奏する。
【0071】
請求項4の発明に係る画像記録装置は、以上のように、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記カラーフィルタは静止している構成である。
【0072】
それゆえ、カラーフィルタが回転しないので、請求項1ないし3のいずれかの構成による効果に加えて、カラーフィルタの破損を確実に回避することができるという効果を奏する。
【0073】
請求項5の発明に係る画像記録装置は、以上のように、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記光選択透過部材は、上記カラーフィルタの回転方向とは逆方向に回転する構成である。
【0074】
それゆえ、カラーフィルタに対する光選択透過部材の相対回転速度を確実に速くすることができ、また、速い相対速度をより容易に得ることもできる。その結果、請求項1ないし3のいずれかの構成による効果に加えて、所望のプリント処理を確実に高速で行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置の露光部が備える回転遮光板およびカラーフィルタの概略の構成を示す斜視図である。
【図2】上記露光部の概略の構成を示す断面図である。
【図3】(a)は、回転遮光板の開口部が赤に対応する色領域上にあるときの平面図である。(b)は、上記開口部が緑に対応する色領域上にあるときの平面図である。(c)は、上記開口部が青に対応する色領域上にあるときの平面図である。
【図4】従来の画像記録装置の概略の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 カラーフィルタ
3a 色領域
3b 色領域
3c 色領域
4 回転遮光板(光選択透過部材)
4a 開口部
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像信号に応じて感光材料である印画紙への露光を制御する露光ヘッドを備えた画像記録装置に関するものであり、特に、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色領域を有するカラーフィルタを介して有色光を露光ヘッドの各光出力部に供給することにより、カラー画像の記録を行う画像記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、デジタルライン露光デバイスと呼ばれる画像記録装置が種々提案されている。この種の画像記録装置は、フィルム画像等を画像データとして取り込み、取り込んだ画像データに応じて印画紙を露光し、印画紙に画像を記録するものである。
【0003】
このような画像記録装置における露光制御は、通常、露光部により行われる。この露光部は、例えば図4に示すように、光を出射する光源51、ミラートンネル52、回転フィルタ53、光ファイバー束54、および、露光ヘッド55で構成されている。
【0004】
光源51は、例えばハロゲンランプで構成される。ミラートンネル52は、内面が鏡面になっている筒状体であり、光源51から出射された光を内部で均一に拡散させて、回転フィルタ53の所定の色領域に導く。
【0005】
回転フィルタ53は、例えばガラスからなる円盤状のカラーフィルタであり、図示しないモータ等によって、その中心を回転軸として回転するようになっている。回転フィルタ53は、R、G、Bの各色に対応した色領域53a・53b・53cを有している。これら各色領域53a・53b・53cは、形状および面積が互いに等しくなるように、回転フィルタ53を3分割して得られる領域である。
【0006】
光ファイバー束54は、回転フィルタ53を透過した光を露光ヘッド55に導くものである。露光ヘッド55は、画像信号に応じて光の透過を制御する複数のシャッタ部を備えている。各シャッタ部は、印画紙56の搬送方向と直交する方向(印画紙56の幅方向)に一次元的に配列されている。
【0007】
上記の構成において、光源51から出射された光は、ミラートンネル52内面で拡散され、均一な光となって回転フィルタ53の各色領域53a・53b・53cのうちいずれかに入射する。回転フィルタ53は、露光ヘッド55の各シャッタ部の1ラインごとにR、G、Bの各色を供給することができる速度で回転しており、これによって、R、G、Bのいずれかの光が、光ファイバー束54を介して露光ヘッド55に導かれる。
【0008】
露光ヘッド55では、各シャッタ部が画像信号に応じてON/OFFされ、ONされたシャッタ部では、露光ヘッド55に導かれた光がそのまま印画紙56方向に透過する一方、OFFされたシャッタ部では、上記光の印画紙56方向への透過が阻止される。各シャッタ部1ラインにつき3色の光の露光を終えると、印画紙56が図中矢印方向に搬送され、次のラインに対して再び上記の露光動作が行われる。このような露光制御により、印画紙56に所望のカラー画像が記録される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、プリント処理量の増大等に伴って、プリント処理の高速化が益々要求されている。プリント処理を高速で行うためには、例えば回転フィルタ53の回転数を上げ、各シャッタ部1ラインごとに供給するR、G、Bの各色を高速で切り換えるようにすることが必要である。
【0010】
しかし、回転フィルタ53が上述したようにガラスからなる場合、ガラスの引っ張り強度は一般的に弱いので、回転に伴う振動や回転時に働く遠心力により、回転フィルタ53が割れてしまう場合がある。このことを考慮して、従来では、回転フィルタ53の回転数は、高々約12000rpm(revolutions per minute)に抑えられている。
【0011】
したがって、上記従来の構成では、ガラスからなる回転フィルタ53の回転数に限界があり、その結果、プリント処理を高速で行うことができないという問題が生ずる。
【0012】
なお、回転フィルタ53をガラスの代わりに樹脂で構成したものもあるが、樹脂製のカラーフィルタは、温度により波長特性が変化するため、高精彩な画像を形成することはできない。
【0013】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、ガラスからなるカラーフィルタを用いた場合でも、カラーフィルタを損傷させることなくプリント処理を高速で行うことのできる画像記録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、複数の色領域を有するカラーフィルタを介して露光ヘッドの各光出力部に所定の色の光を供給し、画像信号に応じて各光出力部における光の透過を制御することにより、感光材料にカラー画像を記録する画像記録装置であって、光が透過可能な開口部を有し、回転により、上記開口部と対応する色領域を透過した光のみを、上記開口部を介して選択的に透過させる光選択透過部材を備え、上記光選択透過部材は、上記カラーフィルタに対する相対速度が、上記カラーフィルタ単独の回転速度よりも速くなるように回転することを特徴としている。
【0015】
上記の構成によれば、光選択透過部材の回転によって、光選択透過部材の開口部に対応する、カラーフィルタの色領域を透過した光のみが上記開口部を透過する一方、それ以外の光は光選択透過部材によって遮断される。上記開口部を透過した光は、露光ヘッドの各光出力部に供給され、露光ヘッドにて、画像信号に応じてその透過が制御される。
【0016】
ところで、カラーフィルタは、一般的に、例えば安価なガラスで構成されるが、ガラスは強度的に弱く、それゆえに、カラーフィルタの回転時の振動や遠心力によって割れやすい。そのため、カラーフィルタの回転数には、ある程度の制限が設けられている。
【0017】
ここで、上記構成では、カラーフィルタに対する相対速度が、カラーフィルタ単独の回転速度よりも速くなるように回転する光選択透過部材を備えているので、上記の制限を満足しながらでも、所定の色の光をさらに高速で露光ヘッドに供給することが可能となる。しかも、この場合、カラーフィルタの回転数は、所定の制限内であるので、カラーフィルタが回転により破損するようなことはない。
【0018】
したがって、上記構成によれば、カラーフィルタがたとえガラスで構成されていても、カラーフィルタを破損させることなくプリント処理を高速で行うことができる。
【0019】
請求項2の発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、請求項1の構成において、上記光選択透過部材は、金属で構成されていることを特徴としている。
【0020】
上記の構成によれば、金属からなる光選択透過部材は、ガラスや樹脂等からなる場合よりも強度的に優れたものとなる。したがって、ガラス等からなる場合よりも確実に光選択透過部材を高速回転させることが可能となり、請求項1の構成による効果を確実に得ることが可能となる。
【0021】
請求項3の発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、請求項1または2の構成において、上記開口部は、上記光選択透過部材が一定速度で回転している間に当該開口部が2つの色領域にまたがって位置している時間が、1つの色領域内に位置している時間の略30%以内となるような形状で形成されていることを特徴としている。
【0022】
露光ヘッドには、各光出力部1ラインごとに単色の光を供給する必要があるが、開口部が2つの色領域にまたがっている場合には、2色の光が各光出力部に供給されるため、通常、各光出力部がOFFされる。このとき、露光ヘッドの特性により、各光出力部が完全にOFFであっても微量の光が透過し、画質に影響する場合がある。
【0023】
そこで、例えば光選択透過部材の回転数、光源の容量を一定と考えた場合、光選択透過部材の回転中に開口部が2つの色領域にまたがっている時間が、開口部が1つの色領域内に位置している時間の略30%以内であれば、各光出力部のOFF時における、上記開口部を透過した光の漏れに起因する画質低下を極力抑えることができる。
【0024】
また、開口部を上記の形状で形成することにより、開口面積を極力小さくすることができる。これにより、開口部が1つの色領域内に位置する時間を極力長くすることができ、その結果、各色領域を透過する光の有効利用を図ることができる。
【0025】
請求項4の発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記カラーフィルタは静止していることを特徴としている。
【0026】
カラーフィルタを回転させた場合には、そのときの振動や遠心力によりカラーフィルタが割れるおそれがあるが、上記構成では、カラーフィルタが回転しないので、そのような振動等に伴うカラーフィルタの破損を確実に回避することができる。
【0027】
請求項5の発明に係る画像記録装置は、上記の課題を解決するために、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記光選択透過部材は、上記カラーフィルタの回転方向とは逆方向に回転することを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、カラーフィルタに対する光選択透過部材の相対回転速度を、例えばカラーフィルタを静止させておく場合と比べて確実に速くすることができ、また、速い相対速度をより容易に得ることもできる。その結果、所望のプリント処理を確実に高速で行うことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図1ないし図3(a)〜(c)に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0030】
本実施形態に係る画像記録装置は、図2に示すように、光源1、第1ミラートンネル2、カラーフィルタ3、回転遮光板4(光選択透過部材)、第2ミラートンネル5、光ファイバー束6、および、露光ヘッド(図示せず)からなる露光部を備えている。上記の各部材は、光源1から露光ヘッドまで至る光の光路中に、上記の順で設けられている。
【0031】
光源1は、例えばハロゲンランプからなる白色光源であり、ハロゲンランプから出射された光を前方へ、つまり、第1ミラートンネルの方向へ集光させることができるように、ハロゲンランプの周囲にリフレクターが設けられている。第1ミラートンネル2は、内面が鏡面になっている筒状体であり、光源1から出射された光を内部で均一に拡散させ、カラーフィルタ3の表面全体に均一に照射する。
【0032】
カラーフィルタ3は、例えばガラスからなる円盤状のフィルタであり、図示しないモータ等により回転可能に設けられている。なお、本実施形態では、カラーフィルタ3は、回転しないで静止しているものとする。
【0033】
カラーフィルタ3は、R、G、Bの各色に対応した色領域3a・3b・3c(図1参照)を有している。各色領域3a・3b・3cは、形状および面積が互いに等しくなるようにカラーフィルタ3を3分割してなる領域であり、それゆえ、各色領域3a・3b・3cは、それぞれ中心角120°の扇形形状を呈している。
【0034】
第2ミラートンネル5は、第1ミラートンネル2と同様、内面が鏡面になっている筒状体であり、カラーフィルタ3および回転遮光板4の開口部4a(後述する)を透過した光が均一な光となって光ファイバー束6に入射するように、上記光を内部で拡散、反射させる。光ファイバー束6は、第2ミラートンネル5から出射された光を露光ヘッドに導くものである。
【0035】
露光ヘッドは、例えば、透明強誘電性セラミックス材料であるPLZT素子を一対の偏光板(偏光子と検光子)の間に配したものである。なお、PLZT素子とは、ジルコン酸鉛(PbZrO3 )とチタン酸鉛(PbTiO3 )とを適当な比率で固溶体としたもの(PZT)に、ランタンを添加してホットプレスして得られる(Pb1-x Lax )(Zry Ti1-y )1-x/4 O3 系固溶体である。
【0036】
上記の露光ヘッドは、画像信号に応じて光の透過を制御する複数のシャッタ部(光出力部)を備えている。各シャッタ部は、図示しない印画紙の搬送方向と直交する方向(印画紙の幅方向)に一次元的に配列されている。したがって、露光ヘッドの外観としては、ちょうど図4で示した従来の露光ヘッド55とほぼ同等となっている。なお、本実施形態では、露光ヘッドの露光解像度は例えば400DPI(Dot Per Inch)である。
【0037】
このような露光ヘッドは、高い透光性と、電圧を印加すると複屈折率が変化するという電気光学効果とを併せ持っている。したがって、所望の画素に対応する位置のシャッタ部に画像データに応じた駆動電圧を印加すると、偏光子で直線偏光された光がPLZT素子を通過する際に偏光状態が変化し、検光子の偏光面に一致した光成分のみが検光子から出射され、印画紙が露光されるようになっている。
【0038】
なお、露光ヘッドとしては、上記のPLZT素子以外にも、例えばLED(Light Emitting Diode)アレイ、液晶、蛍光表示管等で構成することも勿論可能である。特に、PLZT素子は、上記他の部材に比べて露光能力に優れており、それゆえ、PLZT素子を用いて露光ヘッドを構成することにより、高精細なドットを形成することができる。また、PLZT素子は応答速度が非常に速く、オン/オフ時の光透過率比は、2000:1にもなり、かつ、使用温度範囲も広くて長寿命である等の利点を有している。
【0039】
なお、LEDアレイは、それ自体が発光素子であるので、これを露光ヘッドに適用した場合、光源を別途設ける必要がなく、構成の簡素化を図ることができる。しかし、LEDアレイは、R、G、Bの各素子ごとに光強度に偏りがあるため、高画質のプリントを得るためにはそのような偏りを考慮に入れた露光制御を行う必要がある。また、液晶は応答速度が遅いのでライン露光には不向きであるが、適用不可能ではない。
【0040】
次に、本発明の特徴部分である回転遮光板4について以下に説明する。
【0041】
回転遮光板4は、例えばアルミニウム等の金属からなる薄い平板状のものであり、本実施形態ではカラーフィルタ3に対して光出射側に配置されている。回転遮光板4は、図1および図2に示すように、カラーフィルタ3の各色領域3a・3b・3cの面積よりも小さい開口面積の開口部4aを有している。この回転遮光板4は、回転により、カラーフィルタ3における、開口部4aと対応する色領域を透過した光のみを、開口部4aを介して選択的に透過させ、第2ミラートンネル5および光ファイバー束6を介して露光ヘッドの各シャッタ部に導く光選択透過機能を有している。この回転遮光板4の中心はモータ4bの回転軸上にあり、モータ4bによって回転遮光板4が回転駆動される。回転遮光板4は、上記したように薄い金属等からなっているので、ガラスや樹脂等からなる場合よりも、強度的に強く、それゆえ、高速回転にも耐えることができる。
【0042】
本実施形態では、回転遮光板4は、カラーフィルタ3に対する相対速度が、カラーフィルタ3単独の回転速度よりも速くなるように回転するようになっている。具体的には、回転遮光板4は、最高約30000rpmの回転数でもって回転するようになっている。これは、回転フィルタ単独での最高回転数(約12000rpm)よりも速い回転数であり、回転遮光板4を金属で構成しているからこそ実現できるレベルである。
【0043】
開口部4aは、回転遮光板4の一部に略扇形形状で形成されている。また、開口部4aは、回転遮光板4が一定速度で回転している間に、開口部4aがカラーフィルタ3の2つの色領域にまたがって位置している時間が、1つの色領域内に位置している時間の略30%以内となるような形状で形成されている。これは、以下の理由によるものである。
【0044】
回転遮光板4は、上述したようにカラーフィルタ3に対して相対的に回転するが、各色領域3a・3b・3cを透過する光を有効利用するためには、回転遮光板4の回転中に開口部4aがいずれか1色の色領域内にとどまる時間を長くすることが前提である。このことから、開口部4aが2領域にまたがっている時間は、開口部4aが1領域内に位置している時間の略30%以内が望ましいということが実験から分かっている。
【0045】
また、露光ヘッドの各シャッタ部は、1ラインごとに単色の光でもって印画紙を露光するが、開口部4aが2つの色領域にまたがっている場合には、2色の光が各シャッタ部に供給されるため、通常、各シャッタ部がOFFされる。このとき、露光ヘッドの特性により、各シャッタ部が完全にOFFであっても微量の光が透過し、画質に影響する場合がある。
【0046】
そこで、例えば回転遮光板4の回転数、光源1の容量を一定と考えた場合、回転遮光板4の回転中に開口部4aが2つの色領域にまたがっている時間が、開口部4aが1つの色領域内に位置している時間の略30%以内であれば、各シャッタ部のOFF時における、開口部4aを透過した光の漏れに起因する画質低下をも極力抑えることができる。
【0047】
つまり、開口部4aを上記の時間制限を満足するような形状で構成することにより、開口部4aが1つの色領域内に位置する時間を極力長くすることができ、各色領域を透過する光の有効利用を図ることができるという効果と、各シャッタ部のOFF時における、開口部4aを透過した光の漏れに起因する画質低下を極力抑えることができるという効果を同時に得ることができる。
【0048】
次に、本実施形態の画像記録装置の動作について説明する。
【0049】
光源1から出射された光は、第1ミラートンネル2内面で拡散、反射され、カラーフィルタ3の各色領域3a・3b・3c全体を均一に照射する。ここで、カラーフィルタ3の光出射側に設けられた回転遮光板4が、回転遮光板4の光出射側(図2中のB方向)からみて例えば時計回り(図1中のA方向)に高速で回転しており、回転遮光板4の回転によって位置変化する開口部4aと対応した、カラーフィルタ3の色領域を透過した光のみ、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射する。
【0050】
ここで、図3(a)〜図3(c)は、回転遮光板4のA方向の回転時における、開口部4aのカラーフィルタ3に対する瞬間的な位置を順に示している。なお、各々の図面において破線で区切られた領域R、G、Bは、カラーフィルタ3の各色領域3a・3b・3cを示している。
【0051】
開口部4aが図3(a)に示す位置にある場合、色領域3aを透過した赤色光のみが、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。ちなみに、色領域3b・3cを透過した緑色光および青色光は、光選択透過部材にの開口部4a以外の部位で遮られる。
【0052】
露光ヘッドでは、各シャッタ部が画像信号に応じてON/OFFされ、ONされているシャッタ部では、到達した赤色光が上記シャッタ部を透過し、印画紙を露光する一方、OFFされたシャッタ部では、上記シャッタ部に到達した赤色光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0053】
次に、回転遮光板4の回転により、開口部4aが色領域3a・3bにまたがるようになると、両色領域3a・3bを透過した赤色光および緑色光が、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。しかし、この場合、露光ヘッドの各シャッタ部はOFFされ、上記各光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0054】
さらに、回転遮光板4が回転し、開口部4aが図3(b)に示す位置にくると、色領域3bを透過した緑色光のみが、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。ちなみに、色領域3c・3aを透過した青色光および赤色光は、光選択透過部材にの開口部4a以外の部位で遮られる。
【0055】
露光ヘッドでは、各シャッタ部が画像信号に応じてON/OFFされ、ONされているシャッタ部では、到達した緑色光が上記シャッタ部を透過し、印画紙を露光する一方、OFFされたシャッタ部では、上記シャッタ部に到達した緑色光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0056】
そして、回転遮光板4の回転により、開口部4aが色領域3b・3cにまたがるようになると、両色領域3b・3cを透過した緑色光および青色光が、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。しかし、この場合、露光ヘッドの各シャッタ部はOFFされ、上記各光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0057】
次に、回転遮光板4がさらに回転し、開口部4aが図3(c)に示す位置にくると、色領域3cを透過した青色光のみが、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。ちなみに、色領域3a・3bを透過した赤色光および緑色光は、光選択透過部材にの開口部4a以外の部位で遮られる。
【0058】
露光ヘッドでは、各シャッタ部が画像信号に応じてON/OFFされ、ONされているシャッタ部では、到達した青色光が上記シャッタ部を透過し、印画紙を露光する一方、OFFされたシャッタ部では、上記シャッタ部に到達した青色光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0059】
続いて、回転遮光板4の回転により、開口部4aが色領域3c・3aにまたがるようになると、両色領域3c・3aを透過した青色光および赤色光が、開口部4aを介して第2ミラートンネル5に入射し、第2ミラートンネル5内で拡散、反射され、光ファイバー束6を介して露光ヘッドに導かれる。しかし、この場合、露光ヘッドの各シャッタ部はOFFされ、上記各光の印画紙方向への透過が阻止される。
【0060】
露光ヘッドの各シャッタ部の1ラインに対して上記の各色の光を順に供給し、印画紙の同じ位置での露光を終えると、印画紙を上記各シャッタ部の1ラインに対応した量だけ移動させ、再び上記の工程を繰り返すことになる。このようにシャッタ部1ラインごとに各色の露光制御を行うことにより、印画紙上に所望のカラー画像が形成される。
【0061】
以上のように、本実施形態では、ガラスからなるカラーフィルタ3自体を回転させるのではなく、カラーフィルタ3を静止させておいて、金属からなる回転遮光板4を高速回転させることで、露光ヘッドの各シャッタ部1ラインへの各色の光の供給を高速で行うことができる。したがって、カラーフィルタ3を回転させる従来ではカラーフィルタ3の回転数に制限があり、プリント処理の高速化に限界があったが、本実施形態の構成では、カラーフィルタ3を破損させることなく、プリント処理能力を確実に高めることができる。特に、本実施形態のようにカラーフィルタ3を静止させておく場合には、カラーフィルタ3には回転による振動、遠心力等が働かないので、カラーフィルタ3の破損を確実に回避することができる。
【0062】
なお、本実施形態では、カラーフィルタ3を静止させて回転遮光板4のみを高速回転させる場合について説明したが、例えばカラーフィルタ3が破損しないような回転数(つまり、12000rpm以下)でカラーフィルタ3を回転させると同時に、カラーフィルタ3の回転方向とは逆方向に回転遮光板4を回転させるようにしてもよい。この場合、カラーフィルタ3に対する回転遮光板4の相対速度を、例えばカラーフィルタ3を静止させておく場合よりも確実に速くすることができ、また、速い相対速度をより容易に得ることもできる。したがって、この場合、所望のプリント処理を確実に高速で行うことができる。
【0063】
なお、本実施形態では、モータ4bの回転軸と回転遮光板4の中心軸とを一体化しているが、必ずしもこれらを一体化させる必要はない。例えば、モータ4bを回転遮光板4の中心軸上以外の場所に位置させ、モータ4bの回転駆動力をベルトを介して回転遮光板4に伝達する構成としても構わない。ただし、この場合、カラーフィルタ3を透過する光が上記のベルトで遮断され、光量が低下するのを回避するために、例えば隣接する2つの色領域の境界に沿うように上記のベルトを配置することが望ましい。
【0064】
なお、本実施形態では、回転遮光板4をカラーフィルタ3に対して光出射側に配置しているが、光入射側に配置する構成であっても構わない。この構成の場合、光源1とカラーフィルタ3との間に回転遮光板4が位置することになるので、光源1にて発生した熱が回転遮光板4にて遮られ、カラーフィルタ3に伝わりにくくなる。したがって、カラーフィルタ3に対する熱の影響を低減することができる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1の発明に係る画像記録装置は、以上のように、複数の色領域を有するカラーフィルタを介して露光ヘッドの各光出力部に所定の色の光を供給し、画像信号に応じて各光出力部における光の透過を制御することにより、感光材料にカラー画像を記録する画像記録装置であって、光が透過可能な開口部を有し、回転により、上記開口部と対応する色領域を透過した光のみを、上記開口部を介して選択的に透過させる光選択透過部材を備え、上記光選択透過部材は、上記カラーフィルタに対する相対速度が、上記カラーフィルタ単独の回転速度よりも速くなるように回転する構成である。
【0066】
それゆえ、たとえカラーフィルタがガラスから構成されている場合でも、所定の色の光を従来よりも高速で露光ヘッドに供給することが可能となり、カラーフィルタを破損させることなくプリント処理を高速で行うことができるという効果を奏する。
【0067】
請求項2の発明に係る画像記録装置は、以上のように、請求項1の構成において、上記光選択透過部材は、金属で構成されている構成である。
【0068】
それゆえ、光選択透過部材が強度的に優れたものとなるので、ガラス等で構成される場合よりも確実に光選択透過部材を高速回転させることが可能となる。その結果、請求項1の構成による効果を確実に得ることができるという効果を奏する。
【0069】
請求項3の発明に係る画像記録装置は、以上のように、請求項1または2の構成において、上記開口部は、上記光選択透過部材が一定速度で回転している間に当該開口部が2つの色領域にまたがって位置している時間が、1つの色領域内に位置している時間の略30%以内となるような形状で形成されている構成である。
【0070】
それゆえ、請求項1または2の構成による効果に加えて、各光出力部のOFF時における、開口部を透過した光の漏れに起因する画質低下を極力抑えることができるという効果を奏する。また、開口部を上記の形状で構成することにより、開口面積を極力小さくすることができる。これにより、開口部が1つの色領域内に位置する時間を極力長くすることができ、その結果、各色領域を透過する光の有効利用を図ることができるという効果を併せて奏する。
【0071】
請求項4の発明に係る画像記録装置は、以上のように、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記カラーフィルタは静止している構成である。
【0072】
それゆえ、カラーフィルタが回転しないので、請求項1ないし3のいずれかの構成による効果に加えて、カラーフィルタの破損を確実に回避することができるという効果を奏する。
【0073】
請求項5の発明に係る画像記録装置は、以上のように、請求項1ないし3のいずれかの構成において、上記光選択透過部材は、上記カラーフィルタの回転方向とは逆方向に回転する構成である。
【0074】
それゆえ、カラーフィルタに対する光選択透過部材の相対回転速度を確実に速くすることができ、また、速い相対速度をより容易に得ることもできる。その結果、請求項1ないし3のいずれかの構成による効果に加えて、所望のプリント処理を確実に高速で行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像記録装置の露光部が備える回転遮光板およびカラーフィルタの概略の構成を示す斜視図である。
【図2】上記露光部の概略の構成を示す断面図である。
【図3】(a)は、回転遮光板の開口部が赤に対応する色領域上にあるときの平面図である。(b)は、上記開口部が緑に対応する色領域上にあるときの平面図である。(c)は、上記開口部が青に対応する色領域上にあるときの平面図である。
【図4】従来の画像記録装置の概略の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
3 カラーフィルタ
3a 色領域
3b 色領域
3c 色領域
4 回転遮光板(光選択透過部材)
4a 開口部
Claims (5)
- 複数の色領域を有するカラーフィルタを介して露光ヘッドの各光出力部に所定の色の光を供給し、画像信号に応じて各光出力部における光の透過を制御することにより、感光材料にカラー画像を記録する画像記録装置であって、
光が透過可能な開口部を有し、回転により、上記開口部と対応する色領域を透過した光のみを、上記開口部を介して選択的に透過させる光選択透過部材を備え、
上記光選択透過部材は、上記カラーフィルタに対する相対速度が、上記カラーフィルタ単独の回転速度よりも速くなるように回転することを特徴とする画像記録装置。 - 上記光選択透過部材は、金属で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
- 上記開口部は、上記光選択透過部材が一定速度で回転している間に当該開口部が2つの色領域にまたがって位置している時間が、1つの色領域内に位置している時間の略30%以内となるような形状で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像記録装置。
- 上記カラーフィルタは静止していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像記録装置。
- 上記光選択透過部材は、上記カラーフィルタの回転方向とは逆方向に回転することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17913198A JP3823546B2 (ja) | 1998-06-25 | 1998-06-25 | 画像記録装置 |
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