JP3494073B2 - 焼付装置および写真処理装置 - Google Patents

焼付装置および写真処理装置

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JP3494073B2
JP3494073B2 JP12457899A JP12457899A JP3494073B2 JP 3494073 B2 JP3494073 B2 JP 3494073B2 JP 12457899 A JP12457899 A JP 12457899A JP 12457899 A JP12457899 A JP 12457899A JP 3494073 B2 JP3494073 B2 JP 3494073B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印画紙などの感光
材料を露光することにより、感光材料に画像を焼き付け
るための焼付装置、および、この焼付装置を備えた写真
処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、写真の焼き付けは、原画像を記録
したネガフィルムに光を照射し、ネガフィルムを透過し
た光を印画紙に照射することによって行われている。ま
た、ディジタル写真では、原画像の画像データに応じて
赤,青,緑の単色光を印画紙に照射することで、画像の
焼き付けが行われている。
【0003】図14および図15は、このようなディジ
タル写真を焼き付けるための、従来の焼付装置の構成を
示す説明図である。図14に示す焼付装置101は、印
画紙Pに対してそれぞれ青,緑,赤の単色光を照射する
ための青色ヘッド102a,緑色ヘッド102bおよび
赤色ヘッド102cを備えている。
【0004】そして、各ヘッド102a〜102cは、
ランプ103a〜103c,LCS104a〜104c
およびセルフォックレンズ(SL)105a〜105c
を有している。
【0005】ランプ103a〜103cは、それぞれ
青,緑,赤の単色光を発生する光源である。LCS(Li
quid Crystal Shutter)104a〜104cは、ランプ
103a〜103cから照射される単色光を透過あるい
は遮断することで、印画紙に対する単色光の照射量を制
御するものである。また、SL105a〜105cは、
LCS104a〜104cを透過した単色光を、印画紙
P上に結像させるためのものである。
【0006】そして、この焼付装置101では、印画紙
Pを矢印方向に移動させながらランプ103a〜103
cから単色光を発生させ、画像データに応じてLCS1
04a〜104cにおける光透過状態を制御すること
で、印画紙Pに画像を焼き付けるようになっている。
【0007】また、図15に示す焼付装置110では、
各LCS104a〜104cを透過した単色光が、合成
プリズム(ダイクロイック合成プリズム)111によっ
て合成され、セルフォックレンズ112を介して、印画
紙Pにおける同一のドットに向けて照射されるように設
定されている。
【0008】しかしながら、図14に示した焼付装置1
01では、各単色光が印画紙P上の異なる部位に照射さ
れるため、印画紙Pに対して、3つの単色光を異なるタ
イミングで照射してゆく必要がある。このため、画像デ
ータの処理や各ヘッド102a〜102cの制御が複雑
になるとともに、画素ズレの発生を招来しやすいという
問題がある。
【0009】また、図15に示した焼付装置110で
は、幅の広い印画紙Pに焼き付けを行う場合、細長い合
成プリズム111を用いる必要がある。しかしながら、
細長い合成プリズム111の製造は極めて困難であり、
量産化が可能な合成プリズム111における長さの限界
は、6インチ程度である。従って、使用できる印画紙P
のサイズが限定されてしまうという問題が生じる。
【0010】また、これら焼付装置101・110で
は、各単色光を結像させるためにセルフォックレンズを
用いている。このため、セルフォックむらによる画質の
低下が招来されるという問題もある。
【0011】そこで、図16(a)〜(c)に示すよう
な、シリンドリカルレンズとLCSとを用いた焼付装置
201が開発されている。この焼付装置201では、ラ
ンプ211から発生し、ライトガイド212および凹面
鏡213によって導かれた白色光が、シリンドリカルレ
ンズ214によって収束され、印画紙Pに照射されるよ
うに設定されている。
【0012】また、この焼付装置201では、シリンド
リカルレンズ214と印画紙Pとの間に、LCS部21
5が配置されている。
【0013】図17は、このLCS部215の構成を示
す説明図である。この図に示すように、このLCS部2
15は、Bセル221…,Gセル222…およびRセル
223…が各列(縦列)毎に1つずつ配置された構成で
ある。これらセル221〜223は、液晶駆動IC22
4・225によって駆動される単純マトリクスの液晶素
子である。そして、原画像に応じてON/OFFされる
ことにより、シリンドリカルレンズ214から印画紙P
に対して照射される光を透過あるいは遮断する機能を有
している。
【0014】また、これらセル221〜223は、それ
ぞれ青色光,緑色光,赤色光だけを透過するフィルター
を備えている。従って、LCS部215の1つの列にお
けるセル221〜223に入射された白色光は、それぞ
れ青色光,緑色光,赤色光となり、上記したシリンドリ
カルレンズ214の作用により、印画紙Pにおける1つ
のドットに照射されるようになっている。
【0015】このように、焼付装置201では、合成プ
リズムおよびセルフォックレンズを用いることなく、各
単色光を印画紙Pの1つのドットに同時に照射すること
ができる。そして、LCS部215における各セル22
1〜223のON/OFF状態を制御することで、印画
紙Pに焼き付けられる画素の色を設定することが可能と
なっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た焼付装置201におけるLCS部215では、全ての
セル221〜223が1つの液晶素子として形成されて
いるため、大型で複雑な構造となっていた。このため、
製造における歩留りが悪く、製造コストが増大してしま
うという問題があった。
【0017】すなわち、図17に示すように、焼付装置
201では、全てのセル221〜223を駆動するため
の液晶駆動IC224・225を同一の基板上に設ける
必要がある。従って、各駆動IC224・225からセ
ル221〜223までの配線およびパターニングの制約
が非常に大きかった。
【0018】例えば、セル221とセル222とは、同
一の液晶駆動IC224によって駆動される。従って、
液晶駆動IC224からセル222までの配線226
を、セル221・221間に設置する必要があり、その
製造が非常に困難であった。また、セル221…の間隔
をある程度広くする必要があるため、印画紙Pに焼き付
ける画像の解像度を向上できなかった。
【0019】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するためになされたものである。そして、その目的
は、印画紙Pに対して複数の単色光を同時に照射するタ
イプの焼付装置において、大型の印画紙に対しても焼き
付けが可能で、かつ、製造コストの安い焼付装置、およ
び、この焼付装置を用いた写真処理装置を提供すること
にある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載の焼付装置は、微小単色
光からなる光列を単色光の種類毎に複数生成し、これら
複数の光列を感光材料に照射してゆくことによって画像
の焼き付けを行う走査露光型の焼付装置において、白色
光を生成するための光源と、光源の白色光を、感光材料
上に直線状に収束させる光路制御部と、上記光路制御部
から感光材料に向かう光路上に配置されており、感光材
料に照射される光量を各微小単色光毎に制御する、単色
光の種類毎に設けられた複数の光量制御部とを備え、上
記各光量制御部は、白色光を単色光に変換するフィルタ
ーと、光を透過あるいは遮断する複数の液晶セルが、感
光材料上に収束される直線状の光に対して略平行な列状
に配された液晶シャッターアレイとを有し、上記各光量
制御部における液晶シャッターアレイは、互いに同一の
構造であるとともに、上記各液晶シャッターアレイの端
部には、液晶材料を封じ込めるためのシール部材と、シ
ール部材の近傍に設けられたブラックマトリクスとから
なる、光を遮断する遮光部が形成されており、上記各液
晶セルは、液晶の配向状態に応じて光を透過あるいは遮
断するシャッター部と、液晶の配向状態によらず光を透
過する透明部とからなり、上記各液晶シャッターアレイ
のうちの第1の液晶シャッターアレイと、第2の液晶シ
ャッターアレイとは、第1の液晶シャッターアレイの透
明部上に、第2の液晶シャッターアレイのシャッター部
および遮光部が重なり合うように、互いに重ねられてい
ことを特徴としている。
【0021】この焼付装置は、感光材料を走査しながら
一列ずつ画素列を焼き付けてゆく走査露光型の焼付装置
である。そして、感光材料に対する一列の画素の焼き付
けは、一列に並んだ微小な単色光(微小単色光)を、感
光材料に照射することにより行われる。
【0022】ここで、一列の微小単色光(微小単色光
列)は、照射すべき単色光の種類毎に複数生成され、感
光材料に照射される。例えば、フルカラー画像を焼き付
ける際には、赤,青および緑の3種類の微小単色光列が
生成され、感光材料に照射される。従って、感光材料の
1つのドットには、異なる色の複数の微小単色光が照射
される。従って、各ドットに照射される微小単色光の量
を制御することで、原画像に応じた色の画素を焼き付け
ることができる。
【0023】そして、上記の構成では、感光材料に照射
される光の量を、各微小単色光毎に制御するための光量
制御部が、単色光の種類毎に複数形成されている。
【0024】従って、1つの大型の光量制御部を用いて
全ての微小単色光列を制御する構成に比して、光量制御
部の構造を簡略化できるようになっている。これによ
り、光量制御部の製造における歩留りを向上できるとと
もに、製造コストを低減させることが可能となる。
【0025】また、上記の焼付装置は、白色光を生成す
るための光源と、光源の白色光を、感光材料上に直線状
に収束させる光路制御部とを備えているとともに、上記
各光量制御部が、上記光路制御部から感光材料に向かう
光路上に配置されており、白色光を単色光に変換するフ
ィルターと、光を透過あるいは遮断する複数の光シャッ
ターが列状に配された光シャッターアレイとを有してい
ることを特徴としている。
【0026】上記の構成において、白色光とは、感光材
料に照射される全ての単色光の色成分を含んでいる光で
ある。そして、上記の構成では、光路制御部が、光源か
らの白色光を、感光材料上に直線状に収束させるように
なっている。すなわち、光路制御部は、直線状の光が感
光材料に照射されるように、白色光の光路を制御するよ
うに設定されている。
【0027】さらに、上記の構成では、光シャッターが
列状に配された光シャッターアレイと、単色光を生成す
るためのフィルターとを有する複数の光量制御部が、光
路制御部と感光材料との間の光路上に配置されている。
【0028】このため、感光材料に向けて収束されつつ
ある白色光は、複数の光量制御部に分かれて入射し、複
数の光束に分割される。そして、各光束は、光シャッタ
ーアレイとフィルターとによって1つの微小単色光列に
変換された後に、感光材料に照射される。従って、この
構成では、光シャッターアレイにおける光シャッターの
開閉状態を、原画像に応じて個々に制御することで、感
光材料に焼き付けられる画素の色を調整できるようにな
っている。
【0029】このように、上記の構成では、構造が簡単
でコストの安いフィルターおよび光シャッターアレイを
用いているため、上記の構成を容易に実現することがで
きる。
【0030】さらに、この構成では、光量制御部は、生
成した微小単色光列の光路に影響を与えないので、複数
の微小単色光列は、光路制御部によって設定された光路
を維持し、感光材料における同一の直線部位に照射され
る。これにより、感光材料の1つのドットに対して、複
数色の微小単色光をほぼ同時に照射できるので、焼き付
けられる画像の画素ずれを抑制することが可能となる。
【0031】なお、上記の構成では、複数の光量制御部
は、1つの光量制御部を通過した光が他の光量制御部に
再び入射することのないように、それぞれ配置されてい
ることが好ましい。
【0032】また、上記のように、各光量制御部におけ
る光シャッターアレイは、互いに同一の構造を有してい
る。このようにすれば、フィルターの種類以外は、各光
量制御部の構造を同一とできる。従って、製造コストを
さらに低減させることが可能となる。
【0033】また、各光量制御部における光シャッター
アレイは、液晶の配向状態に応じて光を透過あるいは遮
断する複数の液晶セルが列状に配された液晶シャッター
アレイから構成する。
【0034】光シャッターアレイとして液晶シャッター
アレイを用いると、PLZT等を用いる場合に比して、
光シャッターアレイに光を導くための構成を簡単なもの
とすることが可能となり、製造コストをさらに低減でき
る。
【0035】また、上記の構成では、各光量制御部は、
それぞれ1つの液晶セル列を有する構造である。従っ
て、複数の液晶セル列が同一の基板上に形成されている
構成に比して、回路構造を簡略化でき、さらに、各列に
おける液晶セル間の距離を短縮できる。従って、光量制
御部の製造における歩留りを向上させることが可能とな
るとともに、画像の解像度を向上できる。
【0036】また、上記の焼付装置は、上記各光シャッ
ターアレイは、複数の液晶セルが列状に配された液晶シ
ャッターアレイからなるとともに、これら液晶セルは、
液晶の配向状態に応じて光を透過あるいは遮断するシャ
ッター部と、液晶の配向状態によらず光を透過する透明
部とからなり、各光シャッターアレイは、シャッター部
と透明部とが重なり合うように、互いに重ねられている
ことを特徴としている。
【0037】通常、液晶シャッターアレイでは、液晶材
料を封じ込めるために端部にシール部材が設けられてい
る。また、シール部材の近傍では、液晶材料がシール部
材の影響を強く受けるため、液晶の配向状態を適切に制
御できない。従って、このような部位は、ブラックマト
リクス(BM)によって光が透過できないように塞がれ
ていることが好ましい。
【0038】このように、液晶シャッターアレイの端部
には、シール部材およびBMからなる、光を透過しない
遮光部が形成されている。従って、複数の液晶シャッタ
ーアレイを互いに隣接させた場合、各アレイのシャッタ
ー部は、2つの遮光部の幅だけ離されることになる。
【0039】そこで、上記の構成では、液晶セルに、常
に光を透過する透明部を設けている。そして、1つの液
晶シャッターアレイにおけるシャッター部が、他のアレ
イにおける透明部を透過した光を受けるように設定され
ている。このようにすれば、各アレイにおけるシャッタ
ー部間の距離を、最小で、1つの遮光部の幅とすること
が可能となる。
【0040】これにより、シャッター部間に位置する遮
光部に入射される光の量を減少させることが可能とな
り、非常に効果的に光の利用効率を向上させることが可
能となる。なお、上記のような透明部は、例えば、液晶
セルに、偏光板を備えていない部位を設けることで実現
できる。
【0041】また、請求項に記載の焼付装置は、請求
に記載の構成において、上記光量制御部が3つ備え
られており、各光量制御部におけるフィルターは、白色
光を、それぞれ赤,青,緑の単色光に変換するように設
定されていることを特徴としている。
【0042】上記の構成によれば、赤,青および緑の3
種類の微小単色光列を生成することができるので、感光
材料に対して、フルカラー画像を焼き付けることが可能
となる。
【0043】また、請求項に記載の焼付装置は、請求
に記載の構成において、上記光路制御部が、シリン
ドリカルレンズからなることを特徴としている。
【0044】上記の構成によれば、微小単色光列を感光
材料に収束させるために、合成プリズムやセルフォック
レンズを用いる必要がない。これにより、大型の感光材
料に対しても焼き付けを行えるとともに、セルフォック
レンズに起因する高周波のむらの発生を回避することが
できる。
【0045】また、請求項に記載の写真処理装置は、
請求項1〜のいずれかに記載の焼付装置と、この焼付
装置によって感光材料に焼き付けられた画像を現像する
ための現像装置とを備えていることを特徴としている。
【0046】この写真処理装置は、構成が簡単で、製造
コストの低い焼付装置を備えている。従って、製造コス
トが低く、さらに、製造後におけるトラブルが発生しに
くい写真処理装置となっている。
【0047】なお、この写真処理装置には、現像部にお
いて現像処理された感光材料を乾燥させるための乾燥部
が設けられていることが好ましい。さらに、焼き付け,
現像および乾燥処理を、一元管理の下に連続して行うよ
うに構成すれば、ユーザーに操作上の負担をかけること
なく、多量の写真を連続的にプリントすることが可能と
なる。
【0048】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕 本発明における第1の実施の形態について以下に説明す
る。
【0049】本実施の形態にかかる写真処理装置(以
下、本写真処理装置とする)は、原画像の画像データに
基づいて、感光材料に対して焼き付け,現像および乾燥
処理を施すことにより、原画像を感光材料にプリントす
るディジタル写真プリンターである。
【0050】まず、本写真処理装置の全体の構成につい
て説明する。
【0051】図2は、本写真処理装置の構成を示す説明
図である。この図に示すように、本写真処理装置は、露
光部1、印画紙格納部2、現像部3、乾燥部4、および
PC(Personal Computer)5を備えている。
【0052】印画紙格納部2は、本写真処理装置の感光
材料である印画紙を格納し、プリント時に露光部1に供
給するためのものである。
【0053】露光部1は、印画紙格納部2から供給され
る印画紙に対して、原画像の画像データに応じて走査露
光を施すことにより、画像の焼き付けを行うものであ
る。なお、この露光部1については後に詳細に説明す
る。
【0054】現像部3は、焼き付け処理が施された印画
紙を各種の現像処理液に浸しながら搬送することによっ
て、画像を現像するものである。乾燥部4は、現像処理
が施された印画紙を乾燥させるためのものである。PC
5は、本写真処理装置の全動作を制御する制御部であ
り、本写真処理装置の中枢部である。また、PC5は、
原画像の画像データを保存する機能や、画像データに対
してデータ処理を施す機能を有している。
【0055】次に、本写真処理装置の特徴的な構成であ
る、露光部1の構成について説明する。
【0056】図3は、露光部1および印画紙格納部2の
構成を示す説明図である。この図に示すように、露光部
1の上部に位置する印画紙格納部2は、ロール状の印画
紙Pを格納するための2つのペーパーマガジン2a・2
bを備えている。そして、各ペーパーマガジン2a・2
bには、それぞれ異なるサイズの印画紙Pが格納されて
おり、ユーザーに求められる出力画像のサイズに応じ
て、供給する印画紙Pが切り換えられるように設定され
ている。
【0057】露光部1は、上記したように、印画紙格納
部2から供給される印画紙Pに対して、走査露光を行う
ものである。そして、図3に示すように、焼付部6と、
搬送ローラR1〜R5とを備えている。
【0058】搬送ローラR1〜R5は、印画紙格納部2
から供給された印画紙Pを、焼付部6を経由して現像部
3に送り込むためのものである。焼付部(焼付装置)6
は、搬送ローラR1〜R5によって搬送されている印画
紙Pに対して、露光のための光を照射するものである。
そして、焼付部6は、搬送方向と垂直な方向(図3に垂
直な方向)に一列ずつ、印画紙Pに対して画素を焼き付
けるように設定されている。
【0059】次に、焼付部6の構成について説明する。
図4(b)は、焼付部6の構成を示す説明図である。ま
た、図4(a)は、焼付部6における光の形状を、zx
面(y方向に直交する面)に投影して示す説明図であ
り、図4(c)は、同じくyz面(x方向に直交する
面)に投影して示す説明図である。
【0060】図4(b)に示すように、焼付部6は、ラ
ンプ11,ライトガイド12,凹面鏡13,シリンドリ
カルレンズ(蒲鉾レンズ)14およびLCS部15から
構成されている。
【0061】ランプ(光源)11は、白色光を発生させ
るためのハロゲンランプである。なお、白色光とは、印
画紙Pに照射される全ての単色光(本実施の形態では、
赤色,青色および緑色)の色成分を含んでいる光であ
る。
【0062】ライトガイド12は、ランプ11から発生
した白色光を凹面鏡13に導くための、光ファイバーか
らなる導光管である。
【0063】凹面鏡(光路制御部)13は、ライトガイ
ド12から照射された光を、シリンドリカルレンズ14
に向けて反射するものである。
【0064】図4(c)に示すように、ライトガイド1
2から凹面鏡13に照射される光は、y方向に大きく広
がる扇状の光である。また、図4(b)(c)に示すよ
うに、凹面鏡13は、yz面(x方向に直交する面)内
においてz方向に大きく湾曲した鏡面を有している。そ
して、凹面鏡13の鏡面は、光速度のy成分を消失させ
るように、シリンドリカルレンズ14に向けて白色光を
反射するように設定されている。また、凹面鏡13は、
zx面内においても、わずかにz方向に湾曲している。
【0065】従って、シリンドリカルレンズ14に入射
する白色光は、図4(a)(c)に示すように、yz面
内においてほぼ平行であって、xy面内においては小さ
く広がった形状となる。
【0066】シリンドリカルレンズ(光路制御部)14
は、zx面内においてz方向に湾曲した2つの凸面を有
する蒲鉾形のレンズである。そして、凹面鏡13から入
射された白色光の光路を、zx面内において印画紙P上
で焦点を結ぶように、変更する機能を有している。ま
た、シリンドリカルレンズ14は、白色光におけるy成
分には影響を与えないように設定されているので、白色
光のyz面内における平行状態は、シリンドリカルレン
ズ14を透過した後も維持されている。すなわち、シリ
ンドリカルレンズ14は、y方向に略平行な直線状の光
を、印画紙P上に対して照射するように設定されてい
る。
【0067】LCS部15は、シリンドリカルレンズ1
4と印画紙Pとの間の光路上に配置されている。そし
て、シリンドリカルレンズ14からの白色光を、x方向
に3つの部位に区切り、さらに、y方向に細かく分割す
ることによって、y方向に3列に並ぶ微小な光スポット
(微小光)をLCS部15内において形成するものであ
る。また、LCS部15は、これら3列の微小光を、各
列毎にそれぞれ赤色,青色および緑色の単色光(微小単
色光)に変換する機能も有している。
【0068】さらに、LCS部15は、微小単色光を選
択的に遮断することにより、印画紙Pに焼き付けられる
画素の色を設定する役割も担っている。
【0069】図1は、LCS部15の構成を示す斜視図
である。この図に示すように、LCS部15は、青色光
量制御部21,赤色光量制御部22および緑色光量制御
部23が、x方向に隣接して設けられている構成であ
る。そして、シリンドリカルレンズ14からの光を、光
量制御部21〜23に入射させることによって、x方向
に並ぶ3つの部位に分割するようになっている。
【0070】各光量制御部21〜23は、それぞれ青色
フィルター32,赤色フィルター33,緑色フィルター
34と、同一構造のLCSアレイ31とを有している。
また、光量制御部21〜23のLCSアレイ31は、互
いに隣接されて配置されている。
【0071】LCSアレイ(光シャッターアレイ,液晶
シャッターアレイ)31は単純マトリクスの液晶素子で
あり、1列の液晶セル列を有している。そして、この液
晶セル列によって、各LCSアレイ31に入射した白色
光をy方向に細かく分割し、y方向に並ぶ微小光列を形
成するように設定されている。また、LCSアレイ31
は、液晶セルの配向状態を切り換えることによって、微
小光毎に光を遮断する機能も有している。
【0072】フィルター32〜34は、それぞれ青色,
赤色,緑色に相当する波長の光だけを透過させる色フィ
ルターでる。そして、各光量制御部21〜23のLCS
アレイ31によって生成された微小光を、それぞれ青
色,赤色,緑色の微小単色光に変換する機能を有してい
る。
【0073】以下に、LCSアレイ31の構成について
説明する。図5は、LCSアレイ31の外観を示す斜視
図である。この図に示すように、LCSアレイ31は、
光を遮断する遮光部42・42と、光の透過状態を制御
できるシャッター部41とからなる液晶素子である。そ
して、シャッター部41には、y方向に一列に並べられ
た複数の液晶セル40…が設けられている。また、各液
晶セル40・40間には、図示しないブラックマトリク
スが配置されている。
【0074】図6は、図5におけるA−A線矢視断面図
である。この図に示すように、LCSアレイ31は、ガ
ラス基板52・58に透明電極53・57が形成され、
これら透明電極53・57間に、液晶層56が配されて
いる構成である。
【0075】そして、液晶層56の両端部には、液晶層
56の液晶材料を封入するためのシール部材55・55
と、遮光のためのブラックマトリクス(BM)54・5
4とが形成されている。さらに、ガラス基板52・58
の外部には、偏光板51・59が設けられている。
【0076】透明電極53・57は、液晶層56に電圧
を印加するためのITO(Indium Tin Oxide)からなる電
極であり、各液晶セル40毎に形成されている。また、
これら透明電極53・57には、図5に示したFPCケ
ーブル(Flexible Printed Cable)43が接続されてお
り、このケーブル43を介して、図示しない電源から電
圧が供給されるように設定されている。
【0077】偏光板51は、y方向に偏光軸を有する直
線偏光板からなり、フィルター32〜34を透過した各
単色光のうち、y方向の直線偏光を有する光のみを透過
させるものである。同様に、偏光板59は、偏光板51
と同様に、y方向に偏光軸を有する直線偏光板からな
り、ガラス基板52を透過した光のうち、y方向の直線
偏光を有する光だけを透過させるものである。
【0078】液晶層56は、透明電極53・57によっ
て印加される電圧に応じて配向状態が変化する液晶材料
が封入された層である。そして、この液晶層56は、液
晶材料の配向状態に応じて、偏光板51を透過した光の
偏光状態を変化させる機能を有している。
【0079】すなわち、液晶層56は、印加される電圧
が所定の閾値(しきい値)未満である場合には、偏光板
51を透過してくるy方向の直線偏光を有する光を、偏
光状態に影響を与えることなく透過させる配向状態とな
る。一方、印加電圧が閾値以上である場合には、液晶層
56は、偏光板51を透過した光の偏光方向を、約90
度だけ回転させる配向状態となるように設定されてい
る。
【0080】従って、LCSアレイ31は、閾値以上の
電圧が印加されていない場合に光を透過させる、ノーマ
リーホワイトの液晶素子となっている。
【0081】また、LCSアレイ31においては、シー
ル部材55およびBM54が形成されている部位では、
液晶層56の配向状態によらず、光は常に遮断される。
従って、この部位が、遮光部42に対応するようになっ
ている。
【0082】また、遮光部42・42間の部位では、液
晶層56の配向状態を変化させることによって、光の透
過状態を変えることができる。従って、この部位が、シ
ャッター部41に対応している。
【0083】なお、液晶層56の端部では、シール部材
55の影響を強く受けるため、液晶の配向状態が印加電
圧に適切に依存しない。そこで、LCSアレイ31で
は、このような部位をBM54で覆うことによって、シ
ャッター部41として使用しないように設定されてい
る。
【0084】次に、本写真処理装置におけるプリント動
作について説明する。
【0085】ユーザーが、プリントしたい原画像の画像
データと、使用したい印画紙PのサイズとをPC5に対
して入力すると、PC5は、図3に示した搬送ローラR
1〜R5を制御して、指定されたサイズの印画紙Pに対
する搬送を開始させる。
【0086】また、PC5は、焼付部6を制御して、印
画紙Pに対する焼き付け動作を開始させる。すなわち、
まず、PC5は、焼付部6におけるランプ11を制御し
て、白色光を発生させる。この白色光は、ライトガイド
12および凹面鏡13を介することによって、yz面内
ではほぼ平行で、zx面内では小さく広がった光とな
り、シリンドリカルレンズ14に入射される。そして、
シリンドリカルレンズ14を透過した光は、yz面内で
の平行状態を保ちながら、zx面内において印画紙P上
で焦点を結ぶような光路でLCS部15に入射される。
【0087】そして、LCS部15に入射された白色光
は、光量制御部21〜23に入射され、3つのLCSア
レイ31によって、y方向に3列に並ぶ微小光列とな
る。そして、各微小光列は、フィルター32〜34によ
って青色,赤色および緑色の微小単色光列に変換され、
印画紙Pに照射される。
【0088】ここで、上記したように、シリンドリカル
レンズ14を透過した光は、zx面内において印画紙P
上で焦点を結ぶようになっている。このため、青色,赤
色および緑色の各微小単色光列は、印画紙Pの同一部位
に直線状に照射される。そして、各光列における1つず
つの微小単色光(x方向に並ぶ3色の微小単色光)によ
って、印画紙Pの1点(1つのドット)が露光されて1
つの画素が焼き付けられ、光列全体で一列の画素が焼き
付けられるようになっている。
【0089】また、このとき、PC5は、印画紙Pに焼
き付けられる色を画素毎に調整するために、原画像の画
像データに基づいて、各LCSアレイ31における光の
透過状態を液晶セル40毎に制御する。
【0090】すなわち、PC5は、原画像の画像データ
に基づいて、微小光を出射すべきでない液晶セル40
(不要セル)を決定する。そして、不要セルにおける液
晶層56に閾値以上の電圧を印加することによって、不
要セルに入射された光を遮断するようになっている。こ
れにより、印画紙Pの各露光点に照射される3色の微小
単色光のいずれかを遮断できるので、焼き付けられる画
素の色を調整することが可能となる。
【0091】そして、PC5は、原画像の画素データと
印画紙Pの搬送速度とに応じて、各LCSアレイ31に
おける光の透過状態を時々変更することで、印画紙Pに
対して原画像の全体を焼き付けるようになっている。
【0092】また、PC5は、焼き付けの完了した印画
紙Pが現像部3(図2参照)に送り込まれると、現像部
3を制御して、焼き付けられた画像を現像させ、乾燥部
4に搬送させる。そして、乾燥部4を制御して、現像処
理がなされた印画紙Pを乾燥させて、図示しない排出口
から排出してプリント処理を終了する。
【0093】以上のように、本写真処理装置は、印画紙
Pの焼き付け処理、現像処理、乾燥処理を、PC5の制
御によって自動的に行う構成となっている。従って、ユ
ーザーは、原画像を入力するだけで、所望の原画像をプ
リントすることが可能となっている。
【0094】また、本写真処理装置は、異なるサイズの
印画紙Pを格納するための2つのペーパーマガジン2a
・2bを備え、使用する印画紙Pのサイズを指定できる
ようになっている。従って、ユーザーは、サイズの異な
る2種類の写真をプリントすることが可能となってい
る。
【0095】また、露光部1における焼付部6では、印
画紙Pに照射する微小単色光の生成・制御のために、L
CS部15を備えている。そして、LCS部15は、青
色,赤色,緑色の微小単色光を生成するための光量制御
部21〜23を有しており、これら光量制御部21〜2
3が、1列の液晶セル40…を有するLCSアレイ31
をそれぞれ備えている。すなわち、このLCS部15に
は、1列の液晶セル40…を有するLCSアレイ31
が、各光量制御部21〜23毎に独立して設けられてい
る。
【0096】従って、3列の液晶セルを有するLCSア
レイを備えている構成に比して、配線パターンを簡略化
でき、さらに、液晶セルを駆動するための液晶駆動IC
の数を少なくできる。従って、LCSアレイ31として
簡単な構造のものを用いることができる。
【0097】これにより、LCS部15の製造における
歩留りを向上させ、焼付部6の製造コストを低減させる
とともに、焼付部6の量産化が可能となる。
【0098】また、LCSアレイ31の配線パターンが
簡単なため、液晶セル40…間の距離を狭くすることが
可能となる。従って、印画紙Pに出力される画像の解像
度を向上できる。
【0099】また、各光量制御部21〜23におけるL
CSアレイ31は全て同一の構造であるため、光量制御
部毎に特化されたLCSアレイを備える構成に比して、
製造コストの低下を図れるようになっている。
【0100】また、図1に示したように、LCS部15
における各LCSアレイ31は、互いに隣接するように
設けられている。従って、LCSアレイ31間における
光の通過を防止できるので、印画紙Pに対するノイズ光
の照射を防止できるとともに、光の利用効率を向上させ
ることが可能となる。また、LCS部15を小型化でき
るので、焼付部6の小型化を図れるとともに、焼付部6
における他の部材に対する配置の自由度を向上できる。
【0101】また、本写真処理装置では、LCSアレイ
31を、単純マトリクスからなる液晶素子から構成して
いる。従って、LCSアレイ31をアクティブマトリク
スから構成する場合に比して、製造コストを低減させる
ことが可能となる。また、応答速度を高められるので、
各液晶セル40…における透過光量を多くすることがで
きる。
【0102】さらに、本写真処理装置では、ランプ11
からの光を印画紙P上に直線状に照射するために、凹面
鏡13およびシリンドリカルレンズ14を用いるように
なっている。従って、合成プリズムを用いる必要がない
ので、焼付部6の幅を広くでき、大型の印画紙Pに対し
ても適切に焼き付けを行うことが可能となっている。ま
た、セルフォックレンズを用いないため、高周波のセル
フォックむらの発生を回避することができる。
【0103】また、本写真処理装置では、LCS部15
における各光量制御部21〜23から照射される微小単
色光の列が、印画紙Pの同一部位に直線状に照射される
ようになっている。そして、各光列における1つずつの
微小単色光によって、印画紙Pの1点が露光されて1つ
の画素が焼き付けられ、光列全体で一列の画素が焼き付
けられるように設定されている。
【0104】従って、3つの単色光を異なるタイミング
で印画紙Pに照射する構成に比して、画像データの処理
を簡易化することができる。さらに、印画紙Pに焼き付
けられる画像の画素ずれを防止でき、品質のよい画像を
焼き付けることが可能となっている。
【0105】また、各微小単色光を同時に印画紙P上に
照射するので、例えば、回転フィルターを用いる装置の
ような、各色成分の光をシリアルに焼き付ける構成と比
較して、焼き付け速度を高めることができる。
【0106】また、各LCS部15における遮光部42
は、液晶セル40…をx方向に分ける機能も有してい
る。また、x方向に液晶セル40…が近づき過ぎている
と、フィルター32〜34を取り付けにくくなる。しか
しながら、LCS部15では、遮光部42のために液晶
セル40…がある程度離れるので、フィルター32〜3
4の取り付けが容易となっている。
【0107】なお、本実施の形態では、シリンドリカル
レンズ14からの白色光が、LCS部15における各光
量制御部21〜23のLCSアレイ31に入射されて分
割された後、フィルター32〜34によって単色化され
て印画紙Pに照射されるとしている。しかしながら、こ
れに限らず、3つの単色光を生成した後、これら単色光
を分割することによって微小単色光を生成するように、
LCS部15を構成してもよい。
【0108】すなわち、この構成では、シリンドリカル
レンズ14から印画紙Pに向かう白色光が、フィルター
32〜34によって3つの部位に区切られ、それぞれ赤
色光,青色光および緑色光の各単色光に変換される。そ
して、3つのLCSアレイ31が、各単色光をそれぞれ
y方向に細かく分割して、y方向に並んだ微小単色光を
生成することになる。
【0109】また、本実施の形態では、凹面鏡13が、
yz面(x方向に直交する面)内においてz方向に大き
く湾曲した鏡面を有しているとしたが、この鏡面は、y
z面内で、ライトガイド12の光出射面の中心を焦点と
する放物線に近い形状となっていることが好ましい。
【0110】また、本実施の形態では、凹面鏡13は、
光速度のy成分を消失させるように(光がyz面内で平
行な状態となるように)、シリンドリカルレンズ14に
向けて白色光を反射するとしたが、このためには、ライ
トガイド12の光出射口を、なるべく小さくすることが
好ましい。
【0111】すなわち、ライトガイド12が、1点(完
全なピンポイント)から光を照射するように設定されて
いれば、凹面鏡13の反射面の形状を最適化することに
よって、反射光を完全な平行光に近づけることが可能と
なる。
【0112】また、本実施の形態では、シリンドリカル
レンズ14は、凹面鏡13から入射された白色光の光路
を、zx面内において印画紙P上で焦点を結ぶように変
更する一方、光速のy成分には影響を与えないように設
定されているとしている。このためには、シリンドリカ
ルレンズ14は、zx面内における断面がレンズ形状
(楕円形状)、すなわち、入射した光を集光する形状と
なっているとともに、yz面内における断面が長方形、
すなわち、入射した光を屈折させることなく出射させる
形状となっていることが好ましい。
【0113】また、シリンドリカルレンズ14の表面を
yz面内においてもz方向に湾曲させるようにすれば、
ライトガイド12からの光をシリンドリカルレンズ14
に直接照射しても、印画紙Pへの照射光をyz面内で平
行な状態とできる。この構成では、凹面鏡13を用いる
必要がないので、焼付部6の製造コストを低く抑えるこ
とが可能となる。
【0114】また、本実施の形態では、現像部3が、各
種の現像処理液に浸しながら印画紙を搬送することによ
って現像処理を行うとしている。しかしながら、現像部
3の構成はこれに限らない。例えば、現像部3を、各種
の現像液を印画紙Pに吹き付けることによって現像処理
を行う構成としてもよい。
【0115】また、本実施の形態では、PC5によって
本写真処理装置の全動作が制御されるとしているが、本
写真処理装置の制御形態はこれに限らない。
【0116】例えば、PC5における全ての、あるいは
一部の処理を行うためのプログラムを、CD−ROM
(Read Only Memory)やFD(Floppy Disk)等の記録
媒体に記録し、このプログラムを読み込み可能な情報処
理装置をPC5に代えて用いてもよい。
【0117】〔実施の形態2〕 本発明の第2の実施形態について説明する。なお、実施
の形態1において示した部材と同一の機能を有する部材
には、同一の符号を付すとともに、その説明を省略す
る。
【0118】本実施の形態にかかる写真処理装置(以
下、本写真処理装置とする)は、実施の形態1に示した
写真処理装置の構成において、焼付部6におけるLCS
部15に代えて、図7に示すLCS部61を備えた構成
である。
【0119】まず、LCS部61の構成について説明す
る。
【0120】LCS部61は、LCS部15と同様に、
図4(b)に示すシリンドリカルレンズ14から印画紙
Pに向かう白色光を分割・色変換して、青色光,赤色光
および緑色光の微小単色光列を形成するものである。そ
して、印画紙Pまで到達する微小単色光を選択的に遮断
することにより、印画紙Pに焼き付けられる画素の色を
設定する機能を有している。
【0121】そして、図7に示すように、LCS部61
は、青色光量制御部71,赤色光量制御部72および緑
色光量制御部73が、x方向に並んで設けられており、
余分な光を遮断するための遮光板74を2枚有してい
る。そして、シリンドリカルレンズ14からの白色光
を、光量制御部71〜73に入射させることによって、
x方向に並ぶ3つの部位に分割するようになっている。
【0122】各光量制御部71〜73は、それぞれ青色
フィルター32,赤色フィルター33,緑色フィルター
34と、同一構造のLCSアレイ81とを有している。
また、光量制御部71〜73のLCSアレイ81は、互
いに重なりあって配置されている。
【0123】LCSアレイ81は単純マトリクスの液晶
素子であり、1列の液晶セル列を有している。そして、
この液晶セル列によって、白色光をy方向に細かく分割
し、y方向に並ぶ微小光列を形成するように設定されて
いる。また、LCSアレイ81は、液晶セルの配向状態
を切り換えることによって、微小光毎に光を遮断する機
能も有している。
【0124】次に、LCSアレイ81の構成について説
明する。
【0125】図8は、LCSアレイ81の構成を示す斜
視図である。この図に示すように、LCSアレイ81
は、両端に形成され、光を遮断する遮光部42・42
と、光の透過状態を制御できるシャッター部41と、常
に光を透過する透明部91とからなる液晶素子である。
そして、シャッター部41には、y方向に一列に並んだ
複数の液晶セル40…が設けられており、各液晶セル4
0・40間には、図示しないブラックマトリクスが配さ
れている。
【0126】また、LCSアレイ81では、FPCケー
ブル43が、液晶セル40…の並び方向に対して垂直方
向に伸びるように配設されている。そして、液晶セル4
0…とFPCケーブル43とを接続する配線は、透明部
91内を通るようになっている。
【0127】図9は、図8におけるB−B線矢視断面図
である。この図に示すように、LCSアレイ81は、L
CSアレイ31と同様に、ガラス基板52・58に透明
電極53・57が形成され、これら透明電極53・57
間に、液晶層56,シール部材55・55およびBM5
4・54が配されている構成である。そして、LCSア
レイ31と同様に、閾値以上の電圧が印加されていない
場合に光を透過させる、ノーマリーホワイトの液晶素子
となっている。
【0128】ここで、LCSアレイ81では、偏光板5
1・59は、液晶層56の一部だけを覆うように設けら
れている。従って、偏光板51・59のない部位では、
液晶層56の配向状態によらず、光は常に透過される。
従って、この部位が、透明部91に対応するようになっ
ている。
【0129】なお、この透明部91の幅は、遮光部42
の幅とシャッター部41の幅との和に等しくなるように
設定されている。
【0130】次に、LCS部61における3つのLCS
アレイ81の配置について説明する。図10は、LCS
部61をy方向から示す説明図である。この図に示すよ
うに、光量制御部71および光量制御部72において
は、LCSアレイ81は、一方の透明部91上に、他方
のシャッター部41および遮光部42が重なるように配
置されている。すなわち、光量制御部71のLCSアレ
イ81は、光量制御部72のLCSアレイ81を通過し
た光を受光するように設定されている。
【0131】また、光量制御部72と光量制御部73と
においては、LCSアレイ81が、互いの遮光部42を
重ねるように配置されている。そして、各LCSアレイ
81におけるシャッター部41は、互いに1つの遮光部
42の幅だけ離れた状態となっている。
【0132】このように、LCS部61では、透明部9
1を設けることにより、3つのLCSアレイ81におけ
るシャッター部41間の距離を短縮することが可能とな
っている。これにより、シャッター部41間に位置する
遮光部42の面積を減少させることができるので、光の
利用効率を非常に効果的に向上させることが可能とな
る。
【0133】また、LCSアレイ81では、FPCケー
ブル43が、液晶セル40…の並び方向に対して垂直方
向に延びるように配設されている。従って、各液晶セル
40への配線構造を簡略化することが可能である。
【0134】なお、LCSアレイ81は、透明部91の
幅を、2つのシャッター部41および2つの遮光部42
分の幅の和と等しくなるように設定すれば、LCS部6
1を、図11および図12に示すような構成とすること
もできる。
【0135】この構成においても、各LCSアレイ81
におけるシャッター部41を、1つの遮光部42の幅だ
け離れた状態にできる。さらに、各LCSアレイ81に
おけるFPCケーブル43を同一方向に配設することが
可能となるので、LCS部61を、より簡単な構造とす
ることができる。従って、製造コストをさらに低減させ
ることが可能となる。
【0136】なお、実施の形態1・2では、LCS部1
5(61)が、3つの光量制御部21〜23(71〜7
3)を備え、これらが青色,赤色および緑色の微小単色
光列を生成するとしている。しかしながら、本写真処理
装置における微小単色光列の数および色はこれらに限ら
ない。
【0137】すなわち、LCS部15(61)に備える
光量制御部の数を変えることによって、ユーザーの所望
の数だけ微小単色光列を発生させることができる。さら
に、フィルターの種類を変更することで、ユーザーの所
望の色の微小単色光列を生成することも可能である。
【0138】なお、フルカラー画像を出力したい場合、
微小単色光列の色としては、青色,赤色および緑色の組
み合わせの他に、黄色,マゼンタおよびシアンの組み合
わせを選択するようにしてもよい。
【0139】また、実施の形態1・2では、LCSアレ
イ31(81)とフィルター32〜34とを別々の部材
として示したが、これに限らず、LCSアレイ31(8
1)の内部に、フィルター32〜34を設けるようにし
てもよい。
【0140】また、実施の形態1・2に示したLCSア
レイ31およびLCSアレイ81は、3列の液晶セルを
有するLCSアレイを備えている構成に比して、簡単な
配線パターンを有しており、実装される液晶駆動ICの
数も少ない。これらLCSアレイ31・81の配線パタ
ーンは、例えば、図13に示すような、液晶駆動IC9
2を備えた回路構成とすることができる。
【0141】また、実施の形態1・2では、LCSアレ
イ31・81を、閾値以上の電圧が印加されていない場
合に光を透過させる、ノーマリーホワイトの液晶素子で
あるとしているが、これらLCSアレイ31・81の特
性はこれに限らない。すなわち、LCSアレイ31・8
1を、閾値以上の電圧が印加されている場合だけ光を透
過させる、ノーマリーブラックの液晶素子としてもよ
い。
【0142】また、実施の形態1・2では、微小光を生
成するための光シャッターアレイとして、LCSアレイ
31あるいはLCSアレイ81を用いている。しかしな
がら、これに限らず、PLZTアレイを用いることも可
能である。
【0143】また、本発明の焼付装置を、感光材料の露
光点に対して複数の単色光を同時に照射してゆくことに
より、感光材料に画像を焼き付ける焼付装置において、
感光材料に照射される光量を制御する光量制御部を、単
色光毎に備えている構成とするようにしてもよい。
【0144】また、本発明の焼付装置(プリントヘッ
ド)は、色毎に別々に製造されたLCSを組みあわせた
構成を有するものであり、以下の第1〜第4の焼付装置
として表現することもできる。
【0145】すなわち、第1の焼付装置は、光変調素子
を用いて印画紙に画像を焼き付けるライン露光(走査露
光)において、焼付装置は複数の光変調素子が組み合わ
されて構成され、単位あたりの光変調素子は青色光用光
変調素子,緑色光用光変調素子および赤色光用光変調素
子であって、赤,青および緑各々の光変調素子の対応す
る画素は、光結像手段によって印画紙上で1点に結像す
るようにした構成である。
【0146】また、第2の焼付装置は、第1の焼付装置
の構成において、光変調素子は液晶シャッターアレイで
あって、赤,青および緑各々の光束は、シリンドリカル
レンズによって1点に結像する構成である。
【0147】また、第3の焼付装置は、第1あるいは第
2の焼付装置の構成において、焼付装置を構成する赤,
青および緑各々の液晶シャッターアレイが同一の形状で
ある構成である。
【0148】また、第4の焼付装置は、第1〜第3の焼
付装置の構成において、赤,青および緑各々の液晶シャ
ッターアレイのいずれかは少なくともお互いに重なった
構造であり、重なった箇所の液晶シャッターアレイのい
ずれかはブラックストライプがなく、該液晶シャッター
アレイ群で構成されているものである。
【0149】そして、これら第1〜第4の焼付装置は、
以下の〜に示す効果を奏するものである。すなわ
ち、LCS製造の歩留りが向上する。赤色光,青色
光および緑色光が分かれず、これらを1点に露光でき、
搬送方向の画素ズレが生じない。画像処理の制御が容
易となる。回転フィルターを使用する順次露光のよう
な、能力ダウン(例えば効率の悪化)を防止できる。
セルフォックレンズを使用しないため、これによる高周
波のムラが発生しない。幅の広い焼付装置を製造する
上で障害となるものがない。LCSへの色フィルター
の配置が容易となる。
【0150】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
の焼付装置は、微小単色光からなる光列を単色光の種類
毎に複数生成し、これら複数の光列を感光材料に照射し
てゆくことによって画像の焼き付けを行う走査露光型の
焼付装置において、白色光を生成するための光源と、光
源の白色光を、感光材料上に直線状に収束させる光路制
御部と、上記光路制御部から感光材料に向かう光路上に
配置されており、感光材料に照射される光量を各微小単
色光毎に制御する、単色光の種類毎に設けられた複数の
光量制御部とを備え、上記各光量制御部は、白色光を単
色光に変換するフィルターと、光を透過あるいは遮断す
る複数の液晶セルが、感光材料上に収束される直線状の
光に対して略平行な列状に配された液晶シャッターアレ
イとを有し、上記各光量制御部における液晶シャッター
アレイは、互いに同一の構造であるとともに、上記各液
晶シャッターアレイの端部には、液晶材料を封じ込める
ためのシール部材と、シール部材の近傍に設けられたブ
ラックマトリクスとからなる、光を遮断する遮光部が形
成されており、上記各液晶セルは、液晶の配向状態に応
じて光を透過あるいは遮断するシャッター部と、液晶の
配向状態によらず光を透過する透明部とからなり、上記
各液晶シャッターアレイのうちの第1の液晶シャッター
アレイと、第2の液晶シャッターアレイとは、第1の液
晶シャッターアレイの透明部上に、第2の液晶シャッタ
ーアレイのシャッター部および遮光部が 重なり合うよう
に、互いに重ねられている構成である。
【0151】上記の構成では、感光材料に照射される光
の量を、各微小単色光毎に制御するための光量制御部
が、単色光の種類毎に複数形成されている。
【0152】従って、1つの大型の光量制御部を用いて
全ての微小単色光列を制御する構成に比して、光量制御
部の構造を簡略化できる。これにより、光量制御部の製
造における歩留りを向上できるとともに、製造コストを
低減させることが可能となるという効果を奏する。
【0153】また、上記の焼付装置は、白色光を生成す
るための光源と、光源の白色光を、感光材料上に直線状
に収束させる光路制御部とを備えているとともに、上記
各光量制御部が、上記光路制御部から感光材料に向かう
光路上に配置されており、白色光を単色光に変換するフ
ィルターと、光を透過あるいは遮断する複数の光シャッ
ターが列状に配された光シャッターアレイとを有してい
る構成である。
【0154】上記の構成では、微小単色光を生成するた
めに、構造が簡単でコストの安いフィルターおよび光シ
ャッターアレイを用いている。従って、上記の効果に加
えて、上記の構成を容易に実現できるという効果を奏す
る。
【0155】また、上記の構成では、光路制御部が、光
源からの白色光を、感光材料上に直線状に収束させるよ
うになっている。従って、各微小単色光列は、感光材料
における同一の直線部位に照射される。これにより、感
光材料の1つの部位に対して、複数色の微小単色光をほ
ぼ同時に照射できるので、焼き付けられる画像の画素ず
れを抑制することが可能となる。
【0156】また、上記のように、各光量制御部におけ
る光シャッターアレイは、互いに同一の構造を有してい
る。このようにすれば、フィルターの種類以外は、各光
量制御部の構造を同一とできる。従って、上記の効果に
加えて、製造コストをさらに低減できるという効果を奏
する。
【0157】また、各光量制御部における光シャッター
アレイは、上記のように、液晶の配向状態に応じて光を
透過あるいは遮断する複数の液晶セルが列状に配された
液晶シャッターアレイから構成することができる。
【0158】光シャッターアレイとして液晶シャッター
アレイを用いると、PLZT等を用いる場合に比して、
光シャッターアレイに光を導くための構成を簡単なもの
とすることが可能となる。従って、上記の効果に加え
て、製造コストをさらに低減できるという効果を奏す
る。
【0159】また、上記の構成では、各光量制御部は、
それぞれ1つの液晶セル列を有する構造である。従っ
て、複数の液晶セル列が同一の基板上に形成されている
構成に比して、回路構造を簡略化でき、さらに、各列に
おける液晶セル間の距離を短縮できる。従って、光量制
御部の製造における歩留りを向上させることが可能とな
るとともに、画像の解像度を向上できる。
【0160】また、上記の焼付装置は、上記各光シャッ
ターアレイは、複数の液晶セルが列状に配された液晶シ
ャッターアレイからなるとともに、これら液晶セルは、
液晶の配向状態に応じて光を透過あるいは遮断するシャ
ッター部と、液晶の配向状態によらず光を透過する透明
部とからなり、各光シャッターアレイは、シャッター部
と透明部とが重なり合うように、互いに重ねられている
構成である。
【0161】通常、液晶シャッターアレイの端部には、
シール部材やブラックマトリクス(BM)からなる、光
を透過しない遮光部が形成されている。従って、複数の
液晶シャッターアレイにおけるシャッター部は、2つの
遮光部の幅だけ離されることになる。
【0162】そこで、上記の構成では、1つの液晶シャ
ッターアレイにおけるシャッター部が、他のアレイにお
ける透明部を透過した光を受けるように設定されてい
る。このため、シャッター部間の距離を、最小で、1つ
の遮光部の幅とすることが可能となる。従って、シャッ
ター部間に位置する遮光部に入射される光の量を減少で
きる。これにより、上記の効果に加えて、非常に効果的
に光の利用効率を向上させることが可能となるという効
果を奏する。
【0163】また、請求項に記載の焼付装置は、請求
に記載の構成において、上記光量制御部が3つ備え
られており、各光量制御部におけるフィルターは、白色
光を、それぞれ赤,青,緑の単色光に変換するように設
定されている構成となっている。
【0164】上記の構成によれば、赤,青および緑の3
種類の微小単色光列を生成することができる。従って、
請求項の効果に加えて、感光材料に対して、フルカラ
ー画像を焼き付けることが可能となるという効果を奏す
る。
【0165】また、請求項に記載の焼付装置は、請求
に記載の構成において、上記光路制御部が、シリン
ドリカルレンズからなる構成である。
【0166】上記の構成によれば、微小単色光列を感光
材料に収束させるために、合成プリズムやセルフォック
レンズを用いる必要がない。これにより、請求項の効
果に加えて、大型の感光材料に対しても焼き付けを行え
るとともに、セルフォックレンズに起因する高周波のむ
らの発生を回避できるという効果を奏する。
【0167】また、請求項に記載の写真処理装置は、
請求項1〜のいずれかに記載の焼付装置と、この焼付
装置によって感光材料に焼き付けられた画像を現像する
ための現像装置とを備えている構成である。
【0168】この写真処理装置は、構成が簡単で、製造
コストの低い焼付装置を備えている。従って、製造コス
トが低く、さらに、製造後におけるトラブルが発生しに
くい写真処理装置となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる写真処理装置
におけるLCS部の構成を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態にかかる写真処理装置
の構成を示す説明図である。
【図3】図2に示した写真処理装置における露光部およ
び印画紙格納部の構成を示す説明図である。
【図4】図3に示した露光部における焼付部の構成と、
この焼付部における光の形状を示す説明図である。
【図5】図1に示したLCS部におけるLCSアレイの
構成を示す斜視図である。
【図6】図5に示したLCSアレイの構成を示す断面図
(図5におけるA−A線矢視断面図)である。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかる写真処理装置
におけるLCS部の構成を示す説明図である。
【図8】図7に示したLCS部におけるLCSアレイの
構成を示す斜視図である。
【図9】図8に示したLCSアレイの構成を示す断面図
(図8におけるB−B線矢視断面図)である。
【図10】図7に示したLCS部における、各LCSア
レイの重なり状態を示す説明図である。
【図11】本発明の第2の実施形態にかかる写真処理装
置におけるLCS部の他の構成を示す説明図である。
【図12】図12に示したLCS部における、各LCS
アレイの重なり状態を示す説明図である。
【図13】図5あるいは図8に示したLCSアレイにお
ける配線パターンの一例を示す説明図である。
【図14】従来の焼付装置の構成を示す説明図である。
【図15】合成プリズムを有する従来の焼付装置の構成
を示す説明図である。
【図16】シリンドリカルレンズと液晶シャッターとを
用いた焼付装置の構成を示す説明図である。
【図17】図16に示した焼付装置におけるLCS部の
構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1 露光部 2 印画紙格納部 3 現像部 4 乾燥部 5 PC 6 焼付部(焼付装置) 11 ランプ(光源) 12 ライトガイド(光路制御部) 13 凹面鏡(光路制御部) 14 シリンドリカルレンズ(光路制御部) 15,61 LCS部 21,71 青色光量制御部 22,72 赤色光量制御部 23,73 緑色光量制御部 31,81 LCSアレイ(光シャッターアレイ,液
晶シャッターアレイ) 32 青色フィルター 33 赤色フィルター 34 緑色フィルター 40 液晶セル(光シャッター,液晶シャッタ
ー) 41 シャッター部 42 遮光部 43 FPCケーブル 91 透明部 P 印画紙
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/00 - 27/80 G02F 1/13 500 G02F 1/133 535

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】微小単色光からなる光列を単色光の種類毎
    に複数生成し、これら複数の光列を感光材料に照射して
    ゆくことによって画像の焼き付けを行う走査露光型の焼
    付装置において、白色光を生成するための光源と、 光源の白色光を、感光材料上に直線状に収束させる光路
    制御部と、 上記光路制御部から感光材料に向かう光路上に配置され
    ており、 感光材料に照射される光量を各微小単色光毎に
    制御する、単色光の種類毎に設けられた複数の光量制御
    とを備え、 上記各光量制御部は、 白色光を単色光に変換するフィルターと、 光を透過あるいは遮断する複数の液晶セルが、感光材料
    上に収束される直線状の光に対して略平行な列状に配さ
    れた液晶シャッターアレイとを有し、 上記各光量制御部における液晶シャッターアレイは、互
    いに同一の構造であるとともに、 上記各液晶シャッターアレイの端部には、液晶材料を封
    じ込めるためのシール部材と、シール部材の近傍に設け
    られたブラックマトリクスとからなる、光を遮断する遮
    光部が形成されており、 上記各液晶セルは、液晶の配向状態に応じて光を透過あ
    るいは遮断するシャッター部と、液晶の配向状態によら
    ず光を透過する透明部とからなり、 上記各液晶シャッターアレイのうちの第1の液晶シャッ
    ターアレイと、第2の液晶シャッターアレイとは、第1
    の液晶シャッターアレイの透明部上に、第2の液晶シャ
    ッターアレイのシャッター部および遮光部が重なり合う
    ように、互いに重ねられている ことを特徴とする焼付装
    置。
  2. 【請求項2】上記光量制御部が3つ備えられており、各
    光量制御部におけるフィルターは、 白色光を、それぞれ
    赤,青,緑の単色光に変換するように設定されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の焼付装置。
  3. 【請求項3】上記光路制御部は、シリンドリカルレンズ
    であることを特徴とする請求項1に記載の焼付装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の焼付装置
    と、 この焼付装置によって感光材料に焼き付けられた画像を
    現像するための現像装置とを備えた写真処理装置。
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