JP3822809B2 - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液体燃料燃焼装置に係り、更に詳しくは、燃焼盤の側壁に形成された炎孔から噴出する混合気が着火することで形成される火炎(以下、炎孔からの火炎という)がリフトしたり、或いは、吹き消されたりすることなく、しかも、燃焼室内に設けられる気化筒の過加熱を防止できる液体燃料燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、給湯機等に用いられる液体燃料燃焼装置としては、例えば、特公平5−9685号公報及び実公平1−41022号公報に開示された液体燃料燃焼装置が知られている。図13には、公知の液体燃料燃焼装置の一部端面図が示されている。同図において、液体燃料燃焼装置90は、灯油等の燃料が燃焼する燃焼室91と、この燃焼室91内の略中央に設けられた下向き開放型の気化筒92と、当該気化筒92の下方に微細な隙間S1を隔てて設けられた飛散リング93と、この飛散リング93の回りに位置する送気案内リング95とを含んで構成されている。この液体燃料燃焼装置90は、前記隙間S1から燃焼室91内に飛散された液体燃料を着火して噴霧燃焼を行い、この噴霧燃焼の燃焼熱で気化筒92を加熱することで当該気化筒92内の液体燃料を気化して当該気化した燃料を空気と混合し、当該混合気を燃焼室91の外側に設けられたガス室97を経て、燃焼室91を形成する燃焼盤98の炎孔99から噴出させることにより気化燃焼が行われるようになっている。なお、前記送気案内リング95は、周方向に延びて飛散リング93との間に送気間隙Pを形成する起立片101を含み、送気間隙Pから燃焼室91内に空気を供給可能に設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記液体燃料燃焼装置90にあっては、送気間隙Pが気化筒92の外周に沿って形成されるため、送気間隙Pから噴出した空気は、気化筒92側から燃焼室91内に向かって放射状に流れることになる。従って、例えば、図14に示されるように、平面視で略方形状をなす燃焼室91を備えた液体燃料燃焼装置90に送気案内リング95を用いた場合には、送気間隙Pの各部分における燃焼盤98の側壁98Aとの放射方向距離Lが必然的に全領域で均一にならず、これによって、当該放射方向距離Lが最も短くなる各側壁98Aの中央部M領域に形成された炎孔99からの火炎Rは、図13に示されるように、送気間隙Pから燃焼室91内に供給される空気の影響を強く受けて煽られ易くなり、これによって、当火炎Rがリフトしたり、場合によっては吹き消されてしまうという不都合を招来する。
【0004】
また、燃焼盤98の側壁98Aと気化筒92との放射方向距離が短くなる前記側壁98Aの中央部M領域の炎孔99からの火炎Rによって前記気化筒92が過大に加熱され、適正な気化効率を維持できなくなるという別異の不都合をも招来する。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その第1の目的は、燃焼盤の側壁に形成された炎孔からの火炎をリフトさせることがなく、火炎の吹き消え防止に寄与することのできる液体燃料燃焼装置を提供することにある。
【0006】
また、本発明の第2の目的は、燃焼室内部に位置する気化筒の過加熱を防止することのできる液体燃料燃焼装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記各目的を達成するため、本発明は、平面視で略方形状に設けられた燃焼室を内部に形成する略有底容器状の燃焼盤と、前記燃焼室内に配置された気化筒の下部に設けられて液体燃料を燃焼室内に飛散させる飛散リングと、この飛散リングとの間に送気間隙を形成する起立片を含む送気案内リングと、この送気案内リングの下面側に空気を供給する送風通路とを備え、前記気化筒と飛散リングとの間の隙間から燃焼室に飛散された液体燃料を着火して噴霧燃焼を行い、この噴霧燃焼の燃焼熱で気化筒を加熱することで当該気化筒内に供給される液体燃料を気化し、当該気化した燃料を前記燃焼盤に形成された炎孔から噴出させて気化燃焼を行う液体燃料燃焼装置において、 前記起立片よりも外側となる送気案内リングの部分に、前記送気間隙から燃焼室内に供給される空気の流れを上方に変更させる空気流変更手段を設け、当該空気流変更手段は、前記燃焼盤を構成する側壁に接近した位置若しくは領域に設けられて前記炎孔から噴出する火炎のリフトや吹き消えを防止する、という構成を採っている。このような構成とすれば、空気流変更手段で、送気間隙から燃焼室内に供給される空気の流れを上方に変更させることができるため、気化燃焼の際に、送気間隙から噴出された空気が燃焼盤の炎孔から噴出する火炎に直接当たり難くなり、また、気化筒側に空気が供給され易くなる。特に、火炎のリフト若しくは吹き消えが発生し易い場所の近傍に空気流変更手段が設けられることにより、火炎のリフト若しくは吹き消えを効果的に防止することができる。また、気化筒の過加熱をもたらす火炎部分と当該火炎部分に相対する気化筒部分との間に、空気が供給され易くなり、気化筒の過加熱をも効果的に防止することができる。
【0010】
更に、前記空気流変更手段は、片状若しくはブロック状の邪魔部材によって構成される、という構成を採用することもできる。このような構成では、送気間隙から燃焼室内に供給される空気が前記邪魔部材にぶつかって上方に変更することになるため、送気間隙から噴出される空気の流れを確実に上方に向けることができる。
【0011】
なお、本明細書において、「噴霧燃焼」とは、液体燃料を着火することによって行われる燃焼を意味し、「気化燃焼」とは、気化した液体燃焼を空気と混合することにより得られる混合気を着火することによって行われる燃焼を意味する。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1には、本実施例に係る液体燃料燃焼装置としてのバーナーの概略平面図が示され、図2には、図1に対して部品を一部取り外した状態のバーナーの一部拡大平面図が示されている。また、図3には、図1のX−X線矢視概略端面図が示され、図4には、図3の一部拡大図が示されている。これらの図において、バーナー10は、平面視で略正方形となる燃焼室11を含む上部構成体12と、この上部構成体12を下方から支持するとともに、上部が開放する有底容器状をなす燃焼用空気箱13(図3,図4参照)と、この燃焼用空気箱13内の燃焼用空気室13Aに空気を供給する送風機14とを備えて構成されている。
【0014】
前記上部構成体12は、図4に示されるように、外側に位置する有底略角筒状の燃焼室外筒15と、この燃焼室外筒15の内側に設けられた有底略角筒状の燃焼盤16と、当該燃焼盤16の内側略中央に位置するとともに、灯油等の液体燃料を気化して空気との混合気を形成する混合気形成手段18と、当該混合気形成手段18の下部側に設けられるとともに、燃焼室11内に前記燃焼用空気室13Aからの空気を導入する空気導入部19とを備えて構成されている。なお、燃焼盤16と混合気形成手段18との間に形成される空間が前記燃焼室11となっている。
【0015】
前記燃焼室外筒15は、平面視で略正方形の外形を有する底壁15Aと、この底壁15Aの外周から上方に起立する四辺の側壁15Bとからなる。底壁15Aには、略中央領域に第1中央貫通穴21が形成されているとともに、この第1中央貫通穴21の周方向に沿う複数箇所、本実施例では周方向略90度間隔位置に第1中央貫通穴21よりも小径の第1外側貫通穴22が形成されている。
【0016】
前記燃焼盤16は、燃焼室外筒15の内方に隙間を隔てて配置されており、当該隙間によって前記混合気形成手段18で形成された混合気を通過させるガス室24が形成されている。また、燃焼盤16は、平面視で略正方形の外形を有する底壁16Aと、この底壁16Aの外周から上方に起立する四辺の側壁16Bとにより構成されている。底壁16Aの中央部には、前記第1中央貫通穴21と第1外側貫通穴22の各上方に第2中央貫通穴26と第2外側貫通穴27がそれぞれ形成されている。また、側壁16Bには、前記ガス室24からの混合気を燃焼室11内に噴出可能とする多数の炎孔29が形成されているとともに、当該側壁16Bの上部に筒状部材33が設けられている。この筒状部材33は、内外二重壁構造とされ、その間が空気室35として構成されている。この空気室35は、送風機14(図3参照)からの空気を一部バイパスさせる空気連通路34の一端(上端)が連通されており、空気室35の上部に形成された送気孔37から空気を上方に噴出することで、筒状部材33の上方に設けられる図示しない熱交換体の壁面の結露等を防止するようになっている。
【0017】
前記混合気形成手段18は、図4に示されるように、下部が開放する釣鐘型の気化筒39と、この気化筒39の下端との間に微細な隙間S1を隔てて配置される飛散リング40と、前記第1中央貫通穴21の形成縁領域に支持されるとともに、上端側が気化筒39側に開放する一方、下端側が燃焼用空気室13A側に開放する略円筒状の送風筒41と、この送風筒41の上方に位置する燃料拡散体42と、この燃焼拡散体42に液体燃料を供給する燃料供給管44とにより構成されている。
【0018】
前記燃料拡散体42は、上下両側が開放する略円筒状の側部42Aと、この側部42Aの上端に連なる外向きのフランジ部42Bと、側部42Aの下端側に連なるとともに、反転フック状に設けられて燃料供給管44からの液体燃料を受け取り可能な受け部42Cと、フランジ部42Bの上面側に微小な隙間S2を隔てて固定される頂部42Dとからなる。気化筒39及び燃料拡散体42は、その中央部に位置する共通の回転軸46によって支持されており、当該回転軸46を出力軸とするモータ47の駆動によって一体回転可能に設けられている。この際、燃料拡散体42の受け部42Cに供給された液体燃料は、回転に伴う遠心力によって、前記隙間S2から気化筒39の内壁39B上部に向かって噴出するようになっている。
【0019】
前記燃焼室11内に空気を送り込むための空気導入部19は、前記第1及び第2外側貫通穴22,27間を連結する送気筒49と、この送気筒49の上端開放側と飛散リング40との間に設けられて当該飛散リング40との間に送気間隙Pを形成可能な送気案内リング50とにより構成されている。この空気導入部19は、前記送風機14から燃焼用空気室13Aを通過した空気が送気筒49によって形成される送風通路49Aを通って送気間隙Pから燃焼室11内に供給可能となっている。
【0020】
前記送気案内リング50は、図1、図2及び図5ないし図7に示されるように、燃焼盤16の底壁16AにねじB(図1,2参照)等によって固定されるベース部材52と、このベース部材52の上端側に設けられる起立部材53とからなる。
【0021】
ベース部材52は、燃焼盤16の底壁16Aに接地するリング片状の基部55と、この基部55の内周縁から上方に向けられて周方向に延びる側壁部56と、この側壁部56の上端から内方に向けられて前記基部55と略平行に位置するリング片状の上部57とにより構成されている。基部55の内側には、前記各第2外側貫通穴27が位置するようになっており、上部57によって送風通路49Aから上昇する空気の流れをやや内向きに変えることができるようになっている。
【0022】
前記起立部材53は、前記上部57に固定されるリング片状の起立片支持部59と、この起立片支持部59の外周縁から上方に向けられて周方向に延びる起立片60とにより構成されている。起立片支持部59は、その内周縁位置が上部57の内周縁位置と略同一に設定される一方、上部57の外周縁位置よりも内側に位置する大きさに設定されており、軸線が上部57と略同一となる位置で当該上部57に固定されている。起立片60の上端と飛散リング40の外縁との間に形成された送気間隙Pは、気化筒39の外周に沿って形成され、前記上部57でやや内向きに変えられた送風通路49Aからの空気を燃焼室11内に放射状に噴出可能に設けられている。
【0023】
起立片60よりも外側となる上部57の外側部分には、燃焼盤16の各側壁16Bと接近する周方向四箇所の側壁接近領域57Aに、上下方向に貫通する貫通穴からなる空気流変更手段としての空気噴出孔62が各四個づつ形成され、当該空気噴出孔62により、送気間隙Pから燃焼室11内に供給される空気の流れを上方に変更させるようになっている。すなわち、図7に示されるように、空気噴出孔62の上方では、送気間隙Pから噴出される通常の空気の流れA1と、送風通路49Aから空気噴出孔62を通って燃焼室11内に噴出される略鉛直方向の空気の流れA2とが合成されることにより、前記空気の流れA1に対して上方に変更した空気の流れA3が形成される。
【0024】
前記送風機14は、ここでは詳細構造を省略するが、図示しないモータの駆動によってファンF(図3参照)が回転し、燃焼用空気箱13の内部に形成された燃焼用空気室13Aに直接送り込めるようになっている。なお、送風機14としては、軸流式、遠心式、斜流式、或いは横流式のもの等を採用することができる。また、本実施例においては、ファンF及び気化筒39を別個のモータで回転させる構造となっているが、共通のモータによってファンF及び気化筒39を回転させてもよい。
【0025】
次に、前記バーナー10の燃焼動作について図4を参照しながら説明する。
【0026】
先ず、図示しないスイッチを投入すると、送風機14とモータ47が同時に作動する。送風機14が作動することにより、当該送風機14から燃焼用空気室13Aを経由した空気が、送風筒41の内部を通って気化筒39内に供給されるとともに、前記送風通路49A及び送気間隙Pを通って燃焼室11内に供給される。一方、モータ47が作動することにより、気化筒39及び燃料拡散体42が同時に回転する。そして、燃料供給管44から燃料拡散体42の受け部42Cに灯油等の液体燃料が供給される。この液体燃料は、燃料拡散体42の回転によって燃料拡散体42に形成された微細な隙間S2から気化筒39の内壁39Bに向かって噴出され、更に、気化筒39と飛散リング40との間に形成された隙間S1から燃焼室11内に飛散される。この飛散された液体燃料は、燃焼室11内に延びるイグナイター等の点火装置(図示省略)の火花によって着火され、噴霧燃焼が開始する。
【0027】
噴霧燃焼が開始されると、その燃焼熱によって気化筒39が加熱され、気化筒39の内壁39Bに噴出された液体燃料が気化する。そして、当該気化した燃料は、気化筒39の内部に供給された空気と混合して混合気となり、当該混合気がガス室24を通って燃焼盤16の各炎孔29から燃焼室11内に噴出され、既に発生している噴霧燃焼の火炎によって気化燃焼が行われる。
【0028】
この際、前記側壁接近領域57Aの近傍の燃焼空間内では、他の空間で発生する空気の流れA1よりも上方に変更した空気の流れA3が発生することになる。
【0029】
従って、このような実施例によれば、燃焼盤16の側壁16Aと送気間隙Pとが接近する燃焼空間内では、炎孔29から噴出した火炎Rが送気間隙Pに接近した状態となるが、送気間隙Pから噴出された空気が上方に変更されるため、当該空気が火炎Rに当たり難くなって、当該火炎Rのリフトや吹き消えを防止できるという効果を得る。また、前記空気が気化筒39の外周部分にも流れ易くなり、当該気化筒39の過加熱を防止できるという効果をも得る。
【0030】
なお、前記空気噴出孔62の数及びピッチは、図示例に限定されず、送気間隙Pから噴出した空気を上方に変更して、火炎Rのリフト若しくは吹き消えや気化筒39の過加熱を防止できる限りにおいて任意に設定可能である。また、空気噴出孔62の開口形状も図示例に限らず、前述した効果が得られる限りにおいて、角形や長円状等をなす他の形状の貫通穴とすることもできる。
【0031】
また、前記実施例では、起立片60の外側となる側壁接近領域57Aに形成された空気噴出孔62によって空気流変更手段を構成したが、本発明はこれに限らず、図8ないし図10に示されるように、片状若しくはブロック状の邪魔部材64によって空気流変更手段を構成することもできる。ここでの邪魔部材64は、前記上部57における側壁接近領域57Aの外周縁から起立する片状、すなわち、起立片60の周面に沿って起立する曲面片状に設けられている。また、邪魔部材64は、起立片60よりも起立高さが高くなっており、図10に示されるように、送気間隙Pから噴出された空気が邪魔部材64の内面に当たるようになっている。このため、邪魔部材64の内面に当った空気は、略鉛直上向き方向に変更されることになり、邪魔部材64が設けられていない場合における空気の流れA1よりも上向きとなる空気の流れA3を形成することができる。従って、この場合には、空気の流れA3が略鉛直上向き方向となり、火炎Rのリフト若しくは吹き消えや気化筒39の過加熱を一層確実に防止することができる。
【0032】
更に、前記バーナー10にあっては、前記側壁接近領域57Aとして、図11に示されるような範囲を例示することができる。すなわち、平面視において、送気案内リング50が各側壁16Bに最も接近する位置Nから外周方向両外側に向かって各約22.5度の範囲内を側壁接近領域57Aとし、当該側壁接近領域57A内の所定の位置若しくは領域に、空気噴出孔62及び/又は邪魔部材64を配置すれば足りる。
【0033】
また、前記各実施例では、平面視で略正方形状をなす燃焼室11を備えたバーナー10について説明したが、本発明はこれに限らず、平面視において略長方形状に例示されるように他の形状の燃焼室を備えたバーナーについても適用可能である。要するに、例えば、図12に示されるように、送気間隙Pの各部分における燃焼盤16の側壁16Bとの放射方向距離Lが均一にならないバーナーに本発明を適用することができる。また、構造上、炎孔29から噴出する火炎Rが部分的にリフトし易くなったり、気化筒92が過加熱され易くなるバーナーについても、これらリフトや過加熱を防止可能となる位置若しくは領域に本発明の空気流変更手段を適用することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、起立片よりも外側となる送気案内リングの部分に、前記送気間隙から燃焼室内に供給される空気の流れを上方に変更させる空気流変更手段を設けたから、送気間隙から噴出された空気が燃焼盤の炎孔から噴出する火炎に直接当たり難くなって当該火炎のリフト若しくは吹き消えを効果的に防止することができるとともに、気化筒側に空気が供給され易くなって気化筒の過加熱を防止することができる。
【0035】
また、燃焼室を略方形状とし、前記燃焼盤を構成する側壁に接近する位置若しくは領域に空気流変更手段を設けたから、火炎のリフト若しくは吹き消えや気化筒の過加熱を効果的に防止することができる。
【0037】
また、片状若しくはブロック状の邪魔部材によって前記空気流変更手段を構成したから、送気間隙から噴出される空気の流れを確実に上方に向けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係るバーナーの概略平面図。
【図2】 図1に対して気化筒及び飛散リングを外した状態のバーナーの一部拡大平面図。
【図3】 図1のX−X線矢視概略端面図。
【図4】 図3の一部拡大図。
【図5】 送気案内リングの概略斜視図。
【図6】 図5の概略縦断面図。
【図7】 図4の一部拡大図。
【図8】 変形例に係る送気案内リングが取り付けられた状態のバーナーの一部概略平面図。
【図9】 図8に示される送気案内リングの概略斜視図。
【図10】 図9の送気案内リングが示された図7と同様の拡大図。
【図11】 側壁に接近する領域の範囲を説明するための燃焼室付近の拡大平面図。
【図12】 燃焼室形状の相違する他のバーナーにおける燃焼室付近の概略平面図。
【図13】 従来例におけるバーナーの一部端面図。
【図14】 従来例におけるバーナーの燃焼室付近の概略平面図。
【符号の説明】
10・・・バーナー(液体燃料燃焼装置)、11・・・燃焼室、16・・・燃焼盤、16B・・・側壁、29・・・炎孔、39・・・気化筒、40・・・飛散リング、49A・・・送風通路、50・・・送気案内リング、60・・・起立片、62・・・空気噴出孔(貫通穴)、64・・・邪魔部材、P・・・送気間隙、S1・・・隙間
Claims (2)
- 平面視で略方形状に設けられた燃焼室を内部に形成する略有底容器状の燃焼盤と、前記燃焼室内に配置された気化筒の下部に設けられて液体燃料を燃焼室内に飛散させる飛散リングと、この飛散リングとの間に送気間隙を形成する起立片を含む送気案内リングと、この送気案内リングの下面側に空気を供給する送風通路とを備え、前記気化筒と飛散リングとの間の隙間から燃焼室に飛散された液体燃料を着火して噴霧燃焼を行い、この噴霧燃焼の燃焼熱で気化筒を加熱することで当該気化筒内に供給される液体燃料を気化し、当該気化した燃料を前記燃焼盤に形成された炎孔から噴出させて気化燃焼を行う液体燃料燃焼装置において、
前記起立片よりも外側となる送気案内リングの部分に、前記送気間隙から燃焼室内に供給される空気の流れを上方に変更させる空気流変更手段を設け、当該空気流変更手段は、前記燃焼盤を構成する側壁に接近した位置若しくは領域に設けられて前記炎孔から噴出する火炎のリフトや吹き消えを防止することを特徴とする液体燃料燃焼装置。 - 前記空気流変更手段は、片状若しくはブロック状の邪魔部材によって構成されることを特徴とする請求項1記載の液体燃料燃焼装置。
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