JP3594458B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、石油温水ボイラ等に使用される燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来一般に、この種の燃焼装置は、例えば、特開平8−5021号公報に開示されているように、気化筒の内部は供給された燃料を気化すると共に一次空気と混合する混合部となっており、この混合部の下流には混合部からの混合ガスを多数の炎孔から噴出して燃焼させる円板状でセラミックス製のバーナヘッドが設けられ、また、気化筒とこの気化筒を収容したバーナケースとの間には、バーナファンからの空気が分流されて送り込まれる環状の蓄気室が形成され、図4に示すように、この蓄気室先端のリング板1には、複数の同一形状の二次空気孔2、2が全周に均等に配列されており、そして、蓄気室内の二次空気は二次空気孔2を介して火炎の外周に噴出し、二次燃焼を促進させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、石油温水ボイラ等の燃焼機器では、燃焼装置を水熱交換器に連結して外装ケース内に横向きに設置する場合が多々ある。その場合、バーナヘッドに形成される火炎は先端部が上向きになる。特に、強燃焼から弱燃焼までの燃焼量可変幅を大きくしたものでは、弱燃焼状態時に、その弱燃焼にバランスするように空気供給量が減少し、そのため、炎孔部から噴出する混合ガスの噴出圧力や二次空気孔から噴出する二次空気の噴出圧力が微弱となり、火炎が極端に上向きとなって水熱交換器の上部壁に接触し、その上部壁の一部を過熱する片寄った燃焼状態となるものであった。このように、火炎が水熱交換器に接触すると、その火炎温度が急激に低下して、一酸化炭素(CO)やハイドロカーボン(HC)の発生量が増加し、また、水熱交換器の上部壁の一部が過熱されることで、キシミ音の発生を招いたり、熱交換器が損傷して排ガス漏れが生じる心配があった。
【0004】
本発明は上述の実情に鑑みてなされたものであり、一酸化炭素やハイドロカーボンの発生を抑制し、燃焼性能を向上させつつ、キシミ音の発生や水熱交換器の損傷を防止できるようにすることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明では、水熱交換器に連結されて横向きに設置される燃焼装置において、燃料と一次空気を混合する混合部と、中心線を略水平にして混合部の下流に設けられ、その混合部からの混合ガスを炎孔部から噴出して燃焼させるバーナヘッドと、このバーナヘッドに形成される火炎の外周に二次空気を噴出させる二次空気孔とを備え、前記二次空気孔はバーナヘッドの中心線より上方に位置する開口面積の総和が中心線よりも下方に位置する開口面積の総和よりも大きくなるようにした構成である。
【0006】
請求項2に記載の本発明では、水熱交換器に連結されて横向きに設置される燃焼装置において、燃料と一次空気を混合する混合部と、中心線を略水平にして混合部の下流に設けられ、その混合部からの混合ガスを炎孔部から噴出して燃焼させるバーナヘッドと、このバーナヘッドに形成される火炎の外周に二次空気を噴出させる二次空気孔とを備え、前記バーナヘッドの中心線より上方に位置する二次空気孔の孔径を中心線よりも下方に位置する二次空気孔の孔径よりも大きくした構成である。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態例について、図1ないし図3に基づき説明する。図1中の符号10は、本実施形態に係わる燃焼装置が適応された温水暖房用熱源機等の石油ボイラを示し、この石油ボイラ10は、箱体状の外装ケース11を有し、この外装ケース11内には、瞬間湯沸かし型の水熱交換器12と、この水熱交換器12に被加熱水を供給する循環ポンプ13と、リサーブタンク14と、灯油などの石油燃料を貯溜する燃料タンク15と、前記水熱交換器12の一端に連結され、その水熱交換器12を加熱する燃焼装置16とを収容している。また、前記水熱交換器12とこれに連結された燃焼装置16は、外装ケース11内の上部空間に横向き水平に設置されている。
【0008】
前記水熱交換器12は、外周に水管17が巻回された燃焼室となる銅製の熱交換胴12Aと、この熱交換胴12Aの下流側に設けられたフィンチューブ熱交換部12Bと、このフィンチューブ熱交換部12Bに連結された排気部12Cとから構成され、排気部12C内の燃焼排ガスは、排気トップ18を介して外部に排出される。19は燃焼装置16を支える第1支持板、20は排気部12Cを支える第2支持板である。
【0009】
次に、前記燃焼装置16について詳述すると、この燃焼装置16は、図2に示すように、有底円筒状のバーナケース21と、このバーナケース21の底部外方に併設されたファンケース22と、バーナケース21内に収容固定された気化筒23と、ファンケース22内に収容された送風ファン24、24と、ファンケース22の外部に装着されて送風ファン24、24を回転駆動する直流モータ等のモータ25とを備えて構成され、前記ファンケース22には空気入口22Aを設けている。
【0010】
前記気化筒23は、有底筒状に形成され、それの底壁中央に一次空気口26が設けられると共に周壁にはシーズヒータ等の気化用の電気ヒータ27が埋設され、また、軸方向で先端寄りの中間部には、多数の炎孔29、29を有する平板状でセラミックス製のバーナヘッド30を、その中心線イを略水平にして装着しており、このバーナヘッド30の上流の気化筒23の内部は、石油燃料を気化させると共にこの気化燃料と一次空気口26を介して流入する送風ファン24、24からの一次空気とを混合させる混合部23Aとなっている。31は混合部23A内に配置された回転霧化攪拌装置であり、この回転霧化攪拌装置31は、前記モータ25にて回転駆動され、燃料供給管32から供給された燃料を遠心力で噴霧させると共に気化燃料と一次空気とを攪拌混合させる。
【0011】
前記バーナケース21と気化筒23との間には環状の蓄気室33が形成され、この蓄気室33にはバーナケース21の底壁に設けた通気孔34、34を介して送風ファン24、24からの空気の一部が二次空気として送り込まれる。そして、前記蓄気室33の下流側先端部には、気化筒23の先端部とバーナケース21との間に位置してリング板35が設けられ、このリング板35とバーナケース21と気化筒23とで前記蓄気室33を形成している。
【0012】
また、前記リング板35には気化筒23の近傍に傾斜面部35Aが設けられ、この傾斜面部35A部には、バーナヘッド30の前方に形成される火炎Fの外周に二次空気を供給する二次空気孔36A、36A、36B、36Bが全周に略等間隔で列設してあり、これら二次空気孔36A、36Bは、バーナへッド30の中心線イより上方に位置する開口面積の総和が中心線よりも下方に位置する開口面積の総和よりも大きくなるように、上方の二次空気孔36A、36Aの孔径を約3mmに設定すると共に、下方の二次空気孔36B、36Bの孔径を約2mmに設定している。
【0013】
図2中の37は炎検出器、38は点火プラグ、40は気化筒23の温度を検出する温度検出器、図1中の41は燃料タンク15内の石油燃料を汲み上げて燃料供給管32に送り込む電磁ポンプ等の燃料ポンプである。
【0014】
次に、上述のように構成した燃焼装置16の動作を説明する。燃焼運転が開始され、燃料ポンプ41が駆動すると、燃料タンク15内の石油燃料が燃料ポンプ41にて汲み上げられ、燃料供給管32を介して回転中の回転霧化攪拌装置31に供給される。この回転霧化攪拌装置31に供給された石油燃料は、予め電気ヒータ27によって加熱された気化筒23の混合部23A内で飛散されて気化し、この気化燃料は一次空気口26を介して混合部23A内に流入する送風ファン24、24からの一次空気と混合し、この混合ガスはバーナヘッド30の炎孔29より噴出して点火プラグ38で着火され、バーナヘッド30の前方に火炎Fを形成して燃焼を開始する。
【0015】
一方、通気孔34を介して送り込まれた蓄気室33内の二次空気は、リング板35の傾斜面部35Aに設けられた二次空気孔36A、36A、36B、36Bから噴出し、火炎Fの外周に供給される。
【0016】
こうして、燃焼装置16が燃焼を開始することにより、この燃焼装置16によって水熱交換器12が加熱され、被加熱水が昇温する。そして、前記熱交換胴12A内の燃焼ガスは、フィンチューブ熱交換部12Bを通過して排気部12C内に入り、この排気部12C内の燃焼排ガスは排気トップ18を介して外部に排出される。
【0017】
また、前記燃焼装置16は、熱要求に応じて熱出力が約3000〜1200kcal/hに可変される。
【0018】
本実施形態例によれば、水熱交換器12に連結されて横向き水平に外装ケース11内に設置される燃焼装置16であり、バーナヘッド30の前方に形成される火炎Fの外周に二次空気を噴出させて供給する複数の二次空気孔36A、36Bが、前記リング板35の傾斜面部35Aの全周に列設されており、そして、これら二次空気孔36A、36Bは、略水平に設けられたバーナへッド30の中心線イより上方に位置する開口面積の総和が中心線よりも下方に位置する開口面積の総和よりも大きくなるように、上方の二次空気孔36Aの孔径を下方の二次空気孔36Bの孔径よりも大きくした構成であるから、例えば、熱出力が、約1200kcal/hの弱燃焼状態の時でも、上方の二次空気孔36Aから噴出する二次空気量を下方の二次空気孔36Bから噴出する二次空気量よりも多量(約2倍)とすることが可能となるため、上方より多量に供給される二次空気のエアーカーテン作用で、火炎Fを熱交換胴12Aの上部壁に接触させないようにできる。
【0019】
従って、強燃焼時はもとより、弱燃焼時であっても、熱交換胴12Aによる火炎温度の急激な低下が抑えられ、一酸化炭素やハイドロカーボンの発生量を減少させることができるばかりでなく、熱交換胴12Aの上部壁の局部過熱が防止され、キシミ音の発生を抑えることができると共に局部過熱による熱交換胴12Aの穴開きを防止できる。 また、上方より多量に供給される二次空気により、燃焼ガスの流れが熱交換胴12A内の上部側やフィンチューブ熱交換部12Bの上部側に片寄らないようにできるので、水熱交換器12の熱交換効率を高めることが可能となった。
【0020】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成されているので、水熱交換器による火炎温度の急激な低下を抑えることが可能となるため、一酸化炭素やハイドロカーボンの発生が抑制され、燃焼性能を向上させることができるばかりでなく、水熱交換器の局部過熱が防止され、キシミ音の発生や水熱交換器の損傷を防くことができ、さらに、水熱交換器の熱交換効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態例が適応された石油ボイラの構成図である。
【図2】本発明の一実施形態例を示す燃焼装置の断面図である。
【図3】同じくリング板の正面図である。
【図4】従来のリング板の正面図である。
【符号の説明】
12 水熱交換器
16 燃焼装置
23A 混合部
29 炎孔(炎孔部)
30 バーナヘッド
36A 二次空気孔
36B 二次空気孔
F 火炎
イ 中心線
Claims (2)
- 水熱交換器に連結されて横向きに設置される燃焼装置において、燃料と一次空気を混合する混合部と、中心線を略水平にして混合部の下流に設けられ、その混合部からの混合ガスを炎孔部から噴出して燃焼させるバーナヘッドと、このバーナヘッドに形成される火炎の外周に二次空気を噴出させる二次空気孔とを備え、前記二次空気孔はバーナヘッドの中心線より上方に位置する開口面積の総和が中心線よりも下方に位置する開口面積の総和よりも大きくなるようにしたことを特徴とする燃焼装置。
- 水熱交換器に連結されて横向きに設置される燃焼装置において、燃料と一次空気を混合する混合部と、中心線を略水平にして混合部の下流に設けられ、その混合部からの混合ガスを炎孔部から噴出して燃焼させるバーナヘッドと、このバーナヘッドに形成される火炎の外周に二次空気を噴出させる二次空気孔とを備え、前記バーナヘッドの中心線より上方に位置する二次空気孔の孔径を中心線よりも下方に位置する二次空気孔の孔径よりも大きくしたことを特徴とする燃焼装置。
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JP19859397A JP3594458B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 燃焼装置 |
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JPH1144412A JPH1144412A (ja) | 1999-02-16 |
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Family Applications (1)
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JP19859397A Expired - Fee Related JP3594458B2 (ja) | 1997-07-24 | 1997-07-24 | 燃焼装置 |
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JP (1) | JP3594458B2 (ja) |
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1997
- 1997-07-24 JP JP19859397A patent/JP3594458B2/ja not_active Expired - Fee Related
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