JP3841756B2 - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液体燃料燃焼装置に係り、更に詳しくは、外気温度が低い場合でも、燃料と空気との混合気が供給されるガス室の壁面温度の低下を抑制することのできる液体燃料燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、給湯機等に用いられる液体燃料燃焼装置としては、例えば、実公平1−41022号公報に開示された液体燃料燃焼装置が知られている。この液体燃料燃焼装置は、上部を開放するケースの底部側に空気室を形成するように配置されるとともに灯油等の燃料が燃焼する燃焼室を内部に備えた燃焼盤と、当該燃焼盤の側壁及び底壁の外側に位置する外側壁及び下底壁によって混合気の通路、すなわちガス室を形成する燃焼盤外筒と、前記燃焼盤内の略中央に設けられた気化筒と、当該気化筒の下部に設けられて液体燃料を燃焼室内に飛散させる飛散リングと、前記空気室に空気を供給して前記気化筒及び燃焼室に送気するための送風機とを備えて構成されている。
【0003】
前記液体燃料燃焼装置は、気化筒の回転によって当該気化筒と飛散リングの間の隙間から燃焼室内に液体燃料が飛散され、当該液体燃料を着火することで噴霧燃焼が行われ、この噴霧燃焼の燃焼熱で気化筒を加熱することにより当該気化筒内の液体燃料を気化し、当該気化した燃料を前記送風機から気化筒内に供給された空気と混合して当該混合気を燃焼盤に形成された炎孔から前記燃焼室内に噴出させることで気化燃焼を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような液体燃料燃焼装置にあっては、前記燃焼盤外筒における前記下底壁が空気室との隔壁として直接作用する構造であるため、例えば、送風機による空気温度が低い場合には、空気室の温度が低くなり、下底壁近傍のガス室内の混合気が冷却され、液体燃料が再凝縮して燃焼性能を大幅に低下させるという不都合を招来する。また、前記外側壁及び下底壁を通じて熱伝導により空気室へ熱が流出したり、燃焼室外筒の外側壁から給湯機内へ熱が放散され、ガス室の壁面温度が十分に上がらず混合気が冷却されて液体燃料が再凝縮し、これによっても燃焼性能を低下させてしまうという不都合がある。しかも、ガス室内で液体燃料の再凝縮が生じた場合には、当該ガス室に凝縮油が溜まってしまい、灯油臭が継続的に発散される他、装置稼働時の熱で蒸発して混合気の燃料成分比を相対的に高くして燃焼不良をもたらす要因となる。
【0005】
【発明の目的】
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、空気温度が低い場合であってもガス室を形成する燃焼室外筒の温度を低下させることがなく、ガス室の混合気の再凝縮を抑止して燃焼性能を良好に維持することのできる液体燃料燃焼装置を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、液体燃料の再凝縮があっても容易に回収することのできる液体燃料燃焼装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、有底のケース内に配置されて当該ケースの底部側に空気室を形成する一方、上部に燃焼室を形成する側壁及び底壁を含む燃焼盤と、前記側壁の外側と底壁の下側にガス室を形成する外側壁及び下底壁を含む燃焼室外筒と、前記燃焼室内に回転可能に配置されて前記空気室側に開放する気化筒と、この気化筒の下部外周側に位置して液体燃料を燃焼室内に飛散させる飛散リングと、前記気化筒の外側で前記ガス室を上下方向に貫通する送気通路と、前記空気室に空気を供給する送風機とを備え、前記気化筒と飛散リングとの間の隙間から燃焼室に飛散された液体燃料を着火して噴霧燃焼を行い、この噴霧燃焼の燃焼熱で気化筒を加熱することで当該気化筒内に供給される液体燃料を気化し、当該気化した燃料を気化筒内に供給される空気と混合し、当該混合気を前記燃焼盤に形成された炎孔から噴出させて気化燃焼を行う液体燃料燃焼装置において、
前記燃焼室外筒の外側壁と下底壁の更に外側及び下側に断熱層が設けられ、
前記外側壁の外側に位置する断熱層は、前記ケースの外周壁で外側壁を囲むことによって構成される一方、前記下底壁の下側に位置する断熱層は前記外周壁の中間高さ位置にベース板を配置することで構成され、
前記ベース板は、中央部に貫通穴を備えているとともに、当該貫通穴の内周位置は前記送気通路よりも内側に位置する、という構成を採っている。これによれば、外側壁と下底壁が断熱層によって覆われる構造となるため、例えば、空気温度が低い状態であっても、当該温度が燃焼室外筒に直接作用することがなくなる。また、燃焼室外筒の外側壁から給湯機内への熱の放散を防止することもできる。これにより、気化した燃料の再凝縮を防止して燃焼不良を効果的に抑止することができる。また、仮に、燃焼室外筒が破れるなどして、液体燃料や混合気、高温ガスが漏れ出すようなことがあっても、燃焼筒外筒をケース外周壁で覆っているため、バーナ外に混合気やガスが流出することを最小限に抑えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明において、前記断熱層は空気層により構成できる他、例えば、撥油剤を含浸させたガラス繊維や膨張黒鉛からなる熱伝導率の低いパッキンを用いて構成することができる。
【0009】
た、前記燃焼室外筒は、前記ベース板の上面に略点接触若しくは線接触状態、あるいはパッキンを介して直接接触しない状態で載置されるという構成を採り、熱伝導による熱の流出を抑えることが好ましい。また、ケースの外周壁を高く設定することで外側壁回りに断熱層を容易に形成することができる。また、ベース板に対して燃焼室外筒を略点接触状態で載置することで、ベース板と燃焼室外筒との熱伝導領域を極小化することができ、断熱層を設けた効果を良好に維持することが可能となる。
【0010】
また、前記下底壁は水勾配を有する形状に設けられ、高さ位置が最も低い位置に前記空気室に連通する通路が形成される、という構成を併せて採用するとよい。このような構成では、ガス室内で混合気が再凝縮した場合でも、空気室側に流下させることができ、凝縮油の存在に起因した問題も解消可能となる。
【0011】
なお、本明細書において、「噴霧燃焼」とは、液体燃料を着火することによって行われる燃焼を意味し、「気化燃焼」とは、気化した液体燃焼を空気と混合することにより得られる混合気を着火することによって行われる燃焼を意味する。
【0012】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0013】
図1には、本実施例に係る液体燃料燃焼装置としてのバーナーの概略平面図が示され、図2には、図1に対して部品を一部取り外した状態のバーナーの概略平面図が示されている。また、図3には、図1のX−X線矢視概略端面図が示されている。これらの図において、バーナー10は、平面視で略正方形となる燃焼室11を含む上部構成体12と、この上部構成体12を下方から支持するとともに、上部が開放する有底容器状をなすケース13(図3参照)と、このケース13内の空気室13Aに空気を供給する送風機14とを備えて構成されている。
【0014】
前記上部構成体12は、図3及び図4に示されるように、有底略角筒状の燃焼室外筒15と、この燃焼室外筒15の内側に設けられて前記ケース13の底部側に空気室13Aを形成する有底略角筒状の燃焼盤16と、当該燃焼盤16の内側略中央に位置するとともに、灯油等の液体燃料を気化して空気との混合気を形成する混合気形成手段18と、当該混合気形成手段18の下部側に設けられるとともに、燃焼室11内に空気室13Aからの空気を導入する空気導入部19とを備えて構成されている。なお、本実施例では、燃焼盤16の上部、すなわち、混合気形成手段18との間に形成される空間が前記燃焼室11となっている。
【0015】
前記燃焼室外筒15は、平面視で略正方形の外形を有する下底壁15Aと、この下底壁15Aの外周から上方に起立する四辺の外側壁15Bとからなる。底壁15Aには、略中央領域に中央貫通穴21が形成されているとともに、この中央貫通穴21の周方向に沿う複数箇所、本実施例では、周方向略90度間隔を隔てた四箇所に中央貫通穴21よりも小径の第1外側貫通穴22が形成されている。
【0016】
前記燃焼盤16は、燃焼室外筒15の内方に隙間を隔てて配置されており、当該隙間によって前記混合気形成手段18で形成された混合気を通過させるガス室24が形成されている。また、燃焼盤16は、平面視で略正方形の外形を有する底壁16Aと、この底壁16Aの外周から上方に起立する四辺の側壁16Bとにより構成されている。底壁16Aにおいて、第1外側貫通穴22の上方に第2外側貫通穴27が形成されている。また、側壁16Bには、前記ガス室24からの混合気を燃焼室11内に噴出可能とする多数の炎孔29が形成されているとともに、当該側壁16Bの上部に筒状部材33が設けられている。この筒状部材33は、内外二重壁構造とされ、その間がエアチャンバ5として構成されている。このエアチャンバ5は、図3に示されるように、送風機14からの一部の空気をバイパスさせる連通管34の一端(上端)が連通されており、エアチャンバ5の上部に形成された送気孔37から空気を上方に噴出することで、筒状部材33の上方に設けられる図示しない熱交換体の壁面の結露等を防止するようになっている。
【0017】
前記混合気形成手段18は、下部が空気室13A側に開放する釣鐘型の気化筒39と、この気化筒39の下端との間に微細な隙間S1を隔てて配置される飛散リング40と、前記中央貫通穴21の形成縁領域に支持されるとともに、上端側が気化筒39側に開放する一方、下端側が空気室13A側に開放して空気室13Aからの空気を燃焼用空気として気化筒39内に導入する略円筒状の送風筒41と、この送風筒41の上方に位置する燃料拡散体42と、この燃料拡散体42に燃料供給管44を介して液体燃料を供給する送油ポンプ45とにより構成されている。
【0018】
前記燃料拡散体42は、図4に示されるように、上下両側が開放する略円筒状の側部42Aと、この側部42Aの上端に連なる外向きのフランジ部42Bと、側部42Aの下端側に連なるとともに、反転フック状に設けられて燃料供給管44からの液体燃料を受け取り可能な受け部42Cと、フランジ部42Bの上面側に微小な隙間S2を隔てて固定される頂部42Dとからなる。気化筒39及び燃料拡散体42は、その中央部に位置する共通の回転軸46によって支持されており、当該回転軸46を出力軸とするモータM1の駆動によって一体回転可能に設けられている。この際、燃料拡散体42の受け部42Cに供給された液体燃料は、回転に伴う遠心力によって、前記隙間S2から気化筒39の内壁39B上部に向かって噴出するようになっている。
【0019】
前記燃焼室11内に空気を送り込むための空気導入部19は、前記第1及び第2外側貫通穴22,27間を連結する送気通路としての筒状の送気管49と、この送気管49の上端開放側と飛散リング40との間に設けられて当該飛散リング40との間に送気間隙Pを形成可能な送気案内リング50とにより構成されている。空気導入部19は、空気室13Aを通過した空気を送気管49を介して送気間隙Pから燃焼室11内に供給可能となっている。
【0020】
前記送気案内リング50は、燃焼盤16の下底壁16Aにねじ51(図2参照)等によって固定される断面略クランク形のベース部材52と、このベース部材52の上端側に設けられて前記飛散リング40との間に送気間隙Pを形成するための断面略L字形の起立部材53とからなる。
【0021】
前記送風機14は、送風機用モータM2の駆動によってファンF(図3参照)が回転し、ケース13における空気室13Aに直接送り込めるようになっている。なお、送風機としては、軸流式、遠心式、斜流式、或いは横流式のもの等を採用することができる。
【0022】
図4に示されるように、前記ケース13は、底壁60の外周から起立する下部外周壁61と、この下部外周壁61の上端から略水平方向外側に連なるフランジ部62と、このフランジ部62の外縁から上方に向けられた上部外周壁64とを備えて構成されている。フランジ部62の上面側には、当該フランジ部62を支持面とするベース板65が配置され、このベース板65の上面側に前記燃焼室外筒15が載置されるようになっている。ベース板65は、その外形が略円盤状をなし、中央部に貫通穴66を備えているとともに、当該貫通穴66回りの四箇所には、前記第1外側貫通穴22と略同心状に位置して送気管49への空気供給を可能とする貫通穴67が形成されている。なお、前記貫通穴66の内周位置は、前記送気通路を構成する送気管49よりも内側に位置するようになっている。また、ベース板65の外周寄り上面には、散点的若しくは平面視閉ループ状に設けられた凸部68が設けられ、これら凸部68により、燃焼室外筒15が略点接触若しくは線接触状態で載置可能となる一方、ベース板65の上面と燃焼室外筒15の下底壁15Aとの間、及び、ベース板65と外側壁15Bとの間に断熱層として作用する空気層70が形成されている。
【0023】
次に、前記バーナー10の燃焼動作について説明する。
【0024】
先ず、図示しないスイッチを投入すると、送風機14とモータM1が同時に作動する。送風機14が作動することにより、当該送風機14から空気室13Aに空気が供給され、また、連通管34を経て筒状部材33のエアチャンバ5に空気が供給される。この際、空気室13Aに送られた空気は、前述した空気層70の存在下で、燃焼室外筒15の下底壁15Aに広い面積に亘って直接接触することはなく、下底壁15Aとベース板60との接触も凸部68のみなので、燃焼室外筒15からベース板60への熱の流出も抑えられる。従って、送風機からの空気温度が低い場合であっても、下底壁15Aが冷却されることを効果的に抑制することとなる。また、上部外周壁65により外側壁15Bも空気層70を介して覆われているため、外側壁15Bが冷却されることを抑制することとなる。
【0025】
前記空気室13Aに送られた空気は、送風筒41を通じて気化筒39内に供給されて燃焼用空気として消費される一方、送気管49を通じて燃焼室11内に供給され、一部が燃焼用空気として消費されつつ気化筒39の冷却空気として利用されることとなる。また、前記エアチャンバ5内に供給された空気は、送気孔37から上方に噴出し、図示しない熱交換体の外周に沿う流れとなって結露等を防止することとなる。
【0026】
気化筒39は、モータM1が作動することにより、燃料拡散体42と共に回転し、燃料供給管44から燃料拡散体42の受け部42Cに灯油等の液体燃料が供給される。この液体燃料は、燃料拡散体42の回転によって燃料拡散体42に形成された微細な隙間S2から気化筒39の内壁39Bに向かって噴出され、更に、気化筒39と飛散リング40との間に形成された隙間S1から燃焼室11内に飛散される。この飛散された液体燃料は、燃焼室11内に延びるイグナイター等の点火装置(図示省略)の火花によって着火され、噴霧燃焼が開始する。
【0027】
噴霧燃焼が開始されると、その燃焼熱によって気化筒39が加熱され、気化筒39の内壁39Bに噴出された液体燃料が気化する。そして、当該気化した燃料は、気化筒39の内部に供給された空気と混合して混合気となり、当該混合気がガス室24を通って燃焼盤16の各炎孔29から燃焼室11内に噴出され、気化燃焼が行われる。
【0028】
従って、このような実施例によれば、燃焼室外筒15の外方に空気層70を設けたことにより、当該空気層70によって燃焼室外筒15が直接冷却されることが無くなり、ガス室24内を流れる混合気が冷却されることによる再凝縮の問題を解消することが可能となる。しかも、ベース板65が点接触若しくは線接触状態で下底壁15Aに接している構成であるため、下底壁15Aからベース板65への熱伝導による熱の流出を抑えることができ、空気層70を設けた効果を良好に維持することが可能となる
【0029】
なお、前記実施例では、断熱層として空気層70を設けた場合を図示、説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図5に示されるように、ベース板65と下底壁15Aとの間に例えば、撥油剤を含浸させたガラス繊維や膨張黒鉛からなる熱伝導率の低いパッキン71を断熱層として介装する構成も採用することができる。このようなパッキン71を用いた場合には、ガス室24内を流れる混合気の漏れを抑えるシール材としての作用を生じせしめて更に燃焼状態を良好に維持することが可能となる。
【0030】
また、図6に示されるように、送気管49をベース板65に一体に設ける構成としてもよい。更に、例えば、下底壁15Aの内周縁側が低くなるような水勾配を形成し、高さが最も低くなる位置に通路80を設けてガス室24と空気室13Aとを連通させる構成も採用することができる。このような構成では、ガス室24内に凝縮油が生じても空気室13A内に凝縮油を流下若しくは滴下させることができる。この場合、ケース13の底部に適宜なドレンパイプを設けておくことで、外部回収も可能となり、図示しない器具内の燃料レベラへ戻してもよい。このときケース13から当該ドレンパイプを結ぶドレン通路の通路径は1mm以上とすることで、液体燃料の表面張力の影響を排除して燃料の通過がスムーズになる。また、ドレン通路の通路断面積は、燃料レベラの空間が大気に連通する面積以下とすることで、ケース内の圧力による燃料レベラ内の圧力上昇を防止し、レベラからバーナに送る燃料の量が過大にならないようにする。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、燃焼室外筒の外側壁と下底壁の外側及び下側に断熱層を設けたから、外側壁と下底壁が断熱層によって覆われる構造となるため、例えば、空気温度が低い状態であっても、当該温度が燃焼室外筒に直接作用することがなくなる。また、燃焼室外筒の外側壁から給湯機内への熱の放散を防止することもできる。これにより、気化した燃料の再凝縮を防止して燃焼不良を効果的に抑止することができる。
【0032】
また、燃焼室外筒がベース板の上面に略点接触若しくは線接触状態、あるいは直接接触しない状態で載置される構成を採用した構成では、熱伝導による熱の流出を抑えることができ、断熱層を設けた効果を良好に維持することが可能となる。
【0033】
更に、空気室に連通する通路をガス室に設けた構成によれば、ガス室内で混合気が再凝縮しても、空気室側に流下させることが可能となり、凝縮油の回収を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係るバーナーの概略平面図。
【図2】 図1に対して気化筒及び飛散リングを外した状態のバーナーの概略平面図。
【図3】 図1のX−X線矢視概略端面図。
【図4】 バーナーの要部拡大端面図。
【図5】 変形例を示す図4と同様の概略端面図。
【図6】 更に異なる変形例を示す図4と同様の概略端面図。
【符号の説明】
10…バーナー(液体燃料燃焼装置)、11…燃焼室、16…燃焼盤、16A…下底壁、16B…外側壁、39…気化筒、40…飛散リング、64…上部外周壁、65…ベース板、70…空気層、71…パッキン、80…通路

Claims (5)

  1. 有底のケース内に配置されて当該ケースの底部側に空気室を形成する一方、上部に燃焼室を形成する側壁及び底壁を含む燃焼盤と、前記側壁の外側と底壁の下側にガス室を形成する外側壁及び下底壁を含む燃焼室外筒と、前記燃焼室内に回転可能に配置されて前記空気室側に開放する気化筒と、この気化筒の下部外周側に位置して液体燃料を燃焼室内に飛散させる飛散リングと、前記気化筒の外側で前記ガス室を上下方向に貫通する送気通路と、前記空気室に空気を供給する送風機とを備え、前記気化筒と飛散リングとの間の隙間から燃焼室に飛散された液体燃料を着火して噴霧燃焼を行い、この噴霧燃焼の燃焼熱で気化筒を加熱することで当該気化筒内に供給される液体燃料を気化し、当該気化した燃料を気化筒内に供給される空気と混合し、当該混合気を前記燃焼盤に形成された炎孔から噴出させて気化燃焼を行う液体燃料燃焼装置において、
    前記燃焼室外筒の外側壁と下底壁の更に外側及び下側に断熱層が設けられ、
    前記外側壁の外側に位置する断熱層は、前記ケースの外周壁で外側壁を囲むことによって構成される一方、前記下底壁の下側に位置する断熱層は前記外周壁の中間高さ位置にベース板を配置することで構成され、
    前記ベース板は、中央部に貫通穴を備えているとともに、当該貫通穴の内周位置は前記送気通路よりも内側に位置することを特徴とする液体燃料燃焼装置。
  2. 前記断熱層は空気層であることを特徴とする請求項1記載の液体燃料燃焼装置。
  3. 前記断熱層はパッキンを含むことを特徴とする請求項1記載の液体燃料燃焼装置。
  4. 記燃焼室外筒は、前記ベース板の上面に略点接触若しくは線接触状態、あるいは直接接触しない状態で載置されていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の液体燃料燃焼装置。
  5. 前記下底壁は水勾配を有する形状に設けられ、高さ位置が最も低い位置に前記空気室に連通する通路が形成されていることを特徴とする請求1ないし4の何れかに記載の液体燃料燃焼装置。
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