JP3821572B2 - 自己完結型熱電併給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄電池の充電/放電装置を用いた自己完結型熱電併給システム(一般にはコージェネシステムともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近注目されている熱電併給システムは、発電に際して発生する排熱を有効に利用するシステムである。熱電併給システムにおいては、発電機を駆動する熱機関から排出される排ガスの保有する熱エネルギが排熱として回収されて有効に利用されるので、エネルギの利用効率が高い。
【0003】
従来用いられている熱電併給システムは、電力負荷の消費電力に応じて発電機を稼動しているため、最大の消費電力に対応した大容量発電機を設けている。そして消費電力が少ないときには、発電機は少ない負荷で運転される。発電機を駆動する熱機関、たとえば燃料ガスを利用するガスタービンは、特定出力で運転されるとき最も効率がよく、低負荷運転では効率が低下する。さらに極端な低負荷では運転はできない。そのため電力負荷の消費電力が一定量を超えたときは買電を併用し、また電力負荷の消費電力が極端に低い深夜などは、発電機を停止し買電に切替えている。
【0004】
また、近年、独立形態の電力供給システムの導入が検討されている。これは、電気事業法の規制緩和に伴い、一般電気事業者以外のものの電気事業への参入が認められたことによる。このような電気事業への参入形態として、たとえば、電気を供給する地域を限定した特定地点供給が挙げられる。このような場合には、電気を供給する供給業者は、事故または定期点検などのバックアップのとき以外は一般電気事業者からの電気供給を受けることはできない。それゆえに、その特定地域の電気供給業者は、電気需要に応じて全て供給する義務があり、したがってこのようなシステムを提供しようとする業者は、故障等の特別な場合を除いて商用電源からの電力を受けなくて運転される形態の電源供給システム、すなわち自己完結型のシステムを採用する必要がある。
【0005】
このような自己完結型システムの場合、一定の発電能力の機器を備え電力負荷の消費電力が少ない場合に余剰電力を貯蔵し、電力負荷の消費電力が多い場合、貯蔵した電力で不足電力を補うことが必要となる。電力の貯蔵に用いる蓄電池は、充電容量(単位重量または容量当りの蓄電量)が大きいことと、蓄電池が安全に充電されることが要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、全体の効率がよく、かつ設備容量を低減して、コンパクトにすることができる自己完結型熱電併給システムを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
発明は、電力負荷に電力を供給する発電機と、発電機を駆動する熱機関と、熱機関で発生する排熱を回収する排熱回収手段とを有する自己完結型熱電併給装置において、
蓄電池と、
蓄電池の温度を検出する温度センサと、
蓄電池を冷却する冷却手段と、
冷却手段が運転されていることを監視する監視手段と、
蓄電池を充電し、その充電電力が可変である充電手段と、
蓄電池と負荷との間に介在され、蓄電池を放電する放電手段と、
温度センサの出力に応答し、温度センサの出力が予め定められた温度以上となったときは冷却手段に運転を指示する冷却信号を発し、冷却信号が発せられた後、監視手段の出力が検出されないときは充電手段によって充電電力を遮断する制御手段とを含む充電/放電装置を備え、
電力負荷の消費電力が発電機の特定出力未満であって冷却手段が運転しているとき、発電機からの余剰電力を蓄電池に蓄え、電力負荷の消費電力が発電機の特定出力を超えるとき、不足電力を蓄電池から供給するもう1つの制御手段とを含むことを特徴とする自己完結型熱電併給装置である。
【0012】
ここで用いる特定出力とは、一般に最大出力未満であって最も効率のよい定格出力を云うが、これに限るものではない。また特定出力は時間とともに変化しない一定値に設定する場合が多いが、これに限らず特定出力が時間とともに変化するように設定することもできる。
【0013】
本発明に従う自己完結型熱電併給システムには前記充電/放電装置を有する蓄電池が設けられる。このため発電機は、常に特定出力で運転され、余剰電力が生じたときは、予め定める温度以下に蓄電池が冷却されて、余剰電力が蓄電池に蓄えられ、電力が不足したときは蓄電池に蓄えられた電力が電力負荷に補給される。このため蓄電池が安全に充電される。これによって最大消費電力を賄う大容量の発電機およびこれを駆動する大容量の熱機関を必要とせず、設備容量を低減できる。また常に特定出力で発電機が運転されるので、熱機関および発電機の効率を高くすることができ、排熱回収手段を含めて高効率でエネルギが変換される。また本システムを用いれば電力負荷が極端に少ない深夜などは、発電機を停止して、蓄電池のみの電力供給も可能である。
【0014】
本発明に用いる発電機は、交流発電機、直流発電機のいずれであってもよい。交流発電機を用いた場合は、蓄電池に電力を備えるためにコンバータで交流を直流に変換する必要がある。電力負荷は、市販の電気機器を用いるならば、蓄電池からの直流をインバータで交流に変換する必要がある。直流発電機を用いれば、コンバータは不要となり、また直流の電力負荷を用いるならばインバータも不要となる。
【0015】
本発明に用いる熱機関は、特に限定されるものではないが、燃料が安定して供給される都市ガスを用いたガスタービンが構成が簡単で取扱いやすく好ましい。
【0016】
また本発明は、電力負荷に電力を供給する燃料電池と、燃料電池で発生する排熱を回収する排熱回収手段とを有する自己完結型熱電併給装置において、
蓄電池と、
蓄電池の温度を検出する温度センサと、
蓄電池を冷却する冷却手段と、
冷却手段が運転されていることを監視する監視手段と、
蓄電池を充電し、その充電電力が可変である充電手段と、
蓄電池と負荷との間に介在され、蓄電池を放電する放電手段と、
温度センサの出力に応答し、温度センサの出力が予め定められた温度以上となったときは冷却手段に運転を指示する冷却信号を発し、冷却信号が発せられた後、監視手段の出力が検出されないときは充電手段によって充電電力を遮断する制御手段とを含む充電/放電装置を備え、
電力負荷の消費電力が燃料電池の特定出力未満であって冷却手段が運転しているとき、燃料電池からの余剰電力を蓄電池に蓄え、電力負荷の消費電力が燃料電池の特定出力を超えるとき、不足電力を蓄電池から供給するもう1つの制御手段とを含むことを特徴とする自己完結型熱電併給装置である。
【0017】
本発明に従えば、電力負荷に供給される電力は燃料電池によって発電される。燃料電池も特定出力で運転される。余剰電力が生じたときは、予め定める温度に蓄電池の温度が冷却手段によって冷却されて蓄電池に蓄えられ、不足電力が蓄電池から電力負荷に供給される。燃料電池による発電は、ガスタービンなどの熱機関で発電機を駆動する発電に比し、可動部分が少なく騒音の発生が少ない。またエネルギの変換効率も高い。なお燃料電池で発生する電力は直流電力であるので、コンバータは不要である。直流の電力負荷に対しては、インバータも不要である。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施の形態である自己完結型の熱電併給システム1のブロック図である。本システム1は、電力負荷10にライン82を介して電力を供給する交流発電機2と、交流発電機2を駆動するガスタービン3と、蓄電池4と排熱回収手段22とを含む。交流発電機2で発電された電力は、商用電力と実質上同一の電圧、周波数でよく、たとえば100V,60Hzである。燃料ガスは、燃料ガス供給源5から管路84を介して供給され、流量制御装置6でその流量が制御され、燃焼器7で燃焼される。高温の燃焼ガスはタービン8を駆動する。タービン8には、交流発電機2と圧縮機9とが直結され、圧縮機9では空気が加圧され、燃焼器7に送られ燃焼用空気となる。交流発電機2は、回転数を一定にすることによって一定の周波数の交流を発電する。このためガスタービン3は、回転数を一定にし、出力トルクに応じて燃料ガスの流量が流量制御装置6で制御される。タービン8の排ガスは、管路86を介して排熱回収手段22で排熱が回収される。
【0019】
蓄電池4は、図2に示すように複数の矩形板状の電池セル101−1,101−2,…(総称するときは101)を両端の電圧が約100Vになるように直列に接続し、各セル101が、鉛直方向に向くように直方体状の電池ケース45に収納したものである。電池ケース45には、温度計52が設けられて電池ケース45内の温度が計測される。電池ケース45の下部には、送風機56、熱交換器58を含む冷却手段54が設けられ、送風機56が運転しているか否かが監視手段46によって監視される。また電池ケース45の上部50には排気口が設けられている。
【0020】
蓄電池4と電力負荷10との間にコンバータ12およびインバータ14が配設されている。コンバータ12は、交流電力を直流電力に変換するものであり、電力負荷10に供給される交流電力の一部を蓄電池4に蓄えるときに作動される。また、インバータ14は、直流電力を交流電力に変換するものであり、蓄電池4に蓄えた電力を電力負荷10に供給するときに作動される。
【0021】
発電機2と電力負荷10との間には、同期投入装置16によって投入される第1の開閉スイッチ18が設けられる。またインバータ14と電力負荷10との間には、同期投入装置16によって投入される第2の開閉スイッチ20が配設されている。同期投入装置16は、交流発電機2から電力負荷10に電力を供給しているときにさらにインバータ14からの交流電力を負荷10に供給するとき、あるいはインバータ14から電力負荷10に電力を供給しているときにさらに交流発電機2からの交流電力を負荷10に供給するときに作動される。この同期投入装置16は、交流発電機2からの交流電力とインバータ14からの交流電力の電圧、周波数および位相を検出してそれらがほぼ一致したときに第1の開閉スイッチ18(インバータ14からの電力に加えて交流発電機2からの電力を供給するとき)または第2の開閉スイッチ20(交流発電機2からの電力に加えてインバータ14からの電力を供給するとき)を閉(ON)にする。
【0022】
図3は、制御手段42のブロック図である。電力負荷10の消費電力Lが電力計44によって検出され、制御手段42に送給される。また電池ケース45内の温度が温度計52によって計測され、制御手段42に送給される。制御手段42は、この電力計44および温度計52からの信号に応じて、交流発電機2、流量制御装置6、コンバータ12、インバータ14、同期投入装置16、冷却手段54および開閉スイッチ18,20,24を作動制御する。すなわち、制御手段42は、交流発電機2に関連して、これを作動させるときには作動信号を生成し、また流量制御装置6に関連し、交流発電機2の出力を大きくするときには増加信号を、交流発電機2の出力を小さくするときには減少信号をそれぞれ生成する。また、この制御手段42は、コンバータ12に関連して、発電機2からの交流電力を蓄電池4に蓄えるときには貯蔵信号を生成し、蓄電池4とコンバータ12との間にある接点25が可動片23によって蓄電池4に接続され、インバータ14に関連して、蓄電池4に蓄えられた電力を電力負荷10に送給するときには送給信号を生成し、蓄電池4とインバータとの間にある接点21が可動片23によって蓄電池4に接続され、発電機2からの電力に加えて蓄電池4からの電力を電力負荷10に供給するとき、または蓄電池4からの電力に加えて発電機2からの電力を負荷10に供給するときには、制御手段42は投入信号を生成し、同期投入装置16に送給する。
【0023】
さらに冷却手段54が運転していることが監視手段46によって監視され、監視手段46の出力が制御手段42に送給される。電池ケース45内の温度が温度計52によって検出され、充電手段が作動したときは、この温度が予め定める温度T(たとえば40℃)以上になれば、冷却信号を生成し、冷却手段54に送給される。冷却手段54に冷却信号が送給されても、監視手段46の出力が検出されないと、冷却手段54が運転していないものとして、制御手段42は充電手段に充電電力の遮断を指示する。
【0024】
かくのとおり本システム1は、自己完結型システムとして用いられるが、システムの点検、故障等の通常運転が不可能な場合には、図示していないが、一般の商用電源に電気的に接続され、商用電源からの電力が電力負荷10に供給されることも考えられる。
【0025】
次に、図5に示すフローチャートに従って、制御手段42による本発明の自己完結型熱電併給システム1の制御について説明する。本実施の形態では、交流発電機2は通常は特定出力で運転され、電力負荷10の消費電力が交流発電機2の特定出力より小さいとき、交流発電機2からの余剰電力が蓄電池4に蓄えられ、電力負荷10の消費電力が特定出力を超えると蓄電池4からの電力が負荷10に供給される。したがって、通常、第1の開閉スイッチ18は閉状態に維持される。
【0026】
詳述すると、ステップa2で電力負荷10の電力消費Lが交流発電機2の特定出力Wと等しい場合には、交流発電機2にて発生する電力と電力負荷10の電力消費とが等しいので、発電機2からの電力は全て電力負荷10に供給され、電力負荷10にて消費される。それゆえに、制御手段42は貯蔵信号および送給信号を生成することなく、ステップa3で第1の開閉スイッチ18が閉状態となり、第2、第3の開閉スイッチ20,24が開状態となり、コンバータ12およびインバータ14は非作動状態にある。
【0027】
ステップa2でL≠Wの場合、ステップa5でL<WかL>Wかが判断され、L<Wのときステップa6でL≦W0かL>W0かが判断される。L<Wは夜間の電力小使用期間であり、L≦W0は深夜の電力極小使用期間に相当する。W>L>W0のとき、ステップa7に進み、第3の開閉スイッチ24を閉じ、ステップa8に進み、制御手段42は貯蔵信号を生成してコンバータ12に送給する。かくすると、コンバータ12が作動し、発電機2からの電力のうち余剰の交流電力が直流電力に変換され、変換された電力が蓄電池4に充電される。
【0028】
ステップa5でL>Wと判断される。すなわち電力負荷10の消費電力が交流発電機2の特定出力より大きくなる(たとえば昼間の電力大使用期間になる)と、ステップa9に進み、制御手段42は、送給信号を生成してインバータ14に送給する。かくすると、インバータ14が作動され、蓄電池4からの直流電力が交流電力に変換され、ステップa10に進み、制御手段42は、投入信号を生成し、この投入信号を同期投入装置16に送給する。かくすると、同期投入装置16が作動し、交流発電機2からの交流電力とインバータ14からの交流電力の電圧、周波数および位相を検出してこれらが一致すると、ステップa11に進み第2の開閉スイッチ20を閉にする(この第2の開閉スイッチ20は、インバータ14からの電力の供給が停止すると開(OFF)になる)。第2の開閉スイッチ20が閉になると、交流発電機2からの電気回路とインバータ14からの電気回路とが電気的に接続され、交流発電機2からの交流電力に加えてインバータ14からの交流電力が電力負荷10に送給され、発電機2の不足電力が蓄電池4からの電力によって補充される。かくして、発電機2と蓄電池4を組合わせて発電機2の能力不足分を蓄電池4によって補充するようにしているので、発電機2自体の能力、すなわち発電機およびそれに関連する設備を小さくすることができ、システム全体のコストダウンを図ることができる。
【0029】
システムをより効率的に運用するには、次のとおりにするのが好ましい。すなわち、ステップa6でL≦W0と判断されたとき(たとえば深夜の電力極小使用期間になる)には、交流発電機2を停止して蓄電池4から電力を供給する。ステップa12では、交流発電機2からの交流電力が第1および第3の開閉スイッチ18,24が閉じて、電力負荷10とコンバータ12を介して蓄電池4に供給されていることが確認される。ステップa13では制御手段42は、貯蔵信号の生成を停止し、送給信号を生成してインバータ14に送給する。これによってインバータ14が作動され、蓄電池4からの直流電力が交流電力に変換される。ステップa14に進み、制御手段42は投入信号を生成し、この投入信号を同期投入装置16に送給する。かくすると同期投入装置16が作動し、これによって同期投入装置16は、交流発電機2からの交流電力とインバータ14からの交流電力の電圧、周波数および位相がほぼ一致したとき、第2開閉スイッチが閉じ、ステップa15で第1および第3開閉スイッチ18,24が開く。これで瞬間停電を生じることなく、電力負荷10に供給される電力が交流発電機2の電力から蓄電池4からインバータ14を介した電力に切換わる。次にステップa16で制御手段42は、作動信号の生成を停止する。作動信号が生成されなくなると、交流発電機2の作動が停止し、燃料ガスの供給が流量制御装置6で停止される。この状態はステップa17でL≦W0の間継続される。
【0030】
前記の状態から電力負荷10の消費電力が増大して、ステップa17でL≦W0が否定されると、ステップa18に進み、制御手段42は作動信号を生成し、これによって流量制御装置6はガス供給源5から燃料ガスを交流発電機2の駆動のために燃焼器7に供給し、交流発電機2が作動して交流電力を生成する。次にステップa19に進み投入信号が生成される。これによって同期投入装置16は、交流発電機2からの交流電力とインバータ14からの交流電力の電圧、周波数および位相がほぼ一致したとき第1の開閉スイッチ18を閉にし、交流発電機2にて発生した交流電力が負荷10に送給される。次にステップa20に進み送給信号を停止する。これによってインバータ14が非作動状態となり、これに伴って第2の開閉スイッチ20が開(OFF)になり、蓄電池4からの電力の供給が終了する。次にステップa21に進み制御手段22で貯蔵信号が生成され、コンバータ12が作動され、発電機2からの交流電力の一部が蓄電池4に蓄えられる。したがって電力負荷10の消費電力が極小から小に増大すると、蓄電池4に代えて交流発電機2により電力が供給される。
【0031】
本実施の形態における交流発電機2の特定出力は、一般に最も効率のよい運転が可能となる定格出力である。これは交流発電機2の最大出力の70〜80%のことが多い。したがって電力負荷10の消費電力と交流発電機2の特定出力とが等しい場合として、定格出力と最大出力との間の消費電力としてもよい。この場合は、電力負荷の増減に応じて(この増減は発電機2の特定出力と最大出力との間における増減である)制御手段42は増加信号または減少信号を生成し、流量制御装置6による燃料ガスの送給量が増加または減少し、交流発電機2は負荷10の電力消費量に対応した電力を発生する。
【0032】
蓄電池4が充電されるときは、その内部抵抗によって発熱する。このために蓄電池4が電池ケース45に収納されているときは、電池ケース45内の温度が上昇し、蓄電池4の温度も上昇する。蓄電池4は、温度が上昇すると充電速度が低下する。したがって通常は40℃以下に冷却手段54によって冷却される。冷却手段54が故障などによって運転されないと、電池ケース45の温度は上昇し、充電速度が低下するだけでなく、蓄電池4が発火するなどの危険な状態になる。このような事態を避けるために、制御手段42から冷却信号が出されると、監視手段46によって冷却手段54の運転が監視され、冷却手段54が運転されていないときは、蓄電池4の充電が停止され、そのことが図示されていない警報器などで知らされる。
【0033】
冷却手段54は、たとえば電池ケースに空気を送る送風機56と送風機56からの空気をさらに冷水で冷却する熱交換器58とを含む。前記監視手段46は、送風機56の回転を監視するものであればよい。さらに熱交換器58の冷水の流れを監視するものを加えてもよいが、熱交換器58の冷水が止まっても、送風機56が運転していれば蓄電池4が異常に高温になることはないので、通常は送風機56の回転を監視するもので充分である。
【0034】
次に、図5に示すフローチャートによって、制御手段42による蓄電池4を冷却する制御の状態について説明する。ステップb2で蓄電池4が充電されるべき状態、すなわち電力負荷10の消費電力Lが前記WおよびW0と比較され、W>L>W0であれば、ステップb3に進み、温度計52で検出される温度tが予め定める温度T(たとえば40℃)以上であるか否かが判断される。T≦tであればステップb4で送風機56の運転が指示される。ステップb5では送風機56が運転されているか否かが監視手段46で監視され、送風機56が運転されていれば、ステップb6で温度計52の温度tとT+ΔTとが比較される。たとえば夏期などで気温が高く、送風機からの空気では、蓄電池4が予め定める温度Tまで冷却されず、さらに電池ケース45内の温度が上昇したときはT+ΔT>tが否定され、ステップ7で熱交換器58に冷媒、たとえば冷水が供給される。ΔTは、通常2℃に設定される。
【0035】
ステップb5で送風機56が運転されていないときは、ステップb8に進み警報を発生して蓄電池4の充電を止める。すなわちステップb9で貯蔵信号を停止して第2の開閉スイッチ24を開く(この状態でスイッチ18は閉じ、スイッチ20,24が開く)。ステップb10に進み、電力負荷10の増減に応じて制御手段42は増加信号、減少信号を生成する。増加信号(または減少信号)が生成されると、流量制御装置6によるガスの供給量が増加(または減少)し、交流発電機2の発電量が増大(または減少)する。交流発電機2は、電力負荷10の消費電力に対応した電力を発生する。
【0036】
排熱回収手段22は、ガスタービン3の排ガスを管路86を介して受入れ、その排熱を回収するものであり、吸収式冷凍機19、温水ボイラ26、給湯器28などから成る。タービン8の排ガスは、冷房を必要とするときは、バルブV1から吸収式冷凍機19の再生器に供給され、冷水を発生する。暖房を必要とするときは、バルブV2から温水ボイラ26に供給され温水を発生する。これらで発生した冷温水は、バルブV3〜V6を切換えることによって管路88を介して空調装置30に送られ、空調装置30からの冷温水は管路90を介して吸収式冷凍機19または温水ボイラ26に戻される。なお、吸収式冷凍機19で発生した冷水の一部は、熱交換器58に送水される。冷温水が排熱回収手段22から供給されるので、空調装置30の電力負荷は、吸収式冷凍機24の運転に必要なものおよび冷温水の送水ポンプ、換気ファンなど僅かである。吸収式冷凍機19または温水ボイラ26から排ガスは給湯器28に導かれ、さらに排熱を回収されて大気中へ放出される。冷暖房を必要としないときは、タービン8からの排ガスは直接バルブV7から給湯器28に導かれる。給湯器28で得られた温水は、風呂などの給湯負荷32に供給される。
【0037】
本発明の第2の実施の形態の自己完結型熱電併給システムとして先の実施の形態の交流発電機を直流発電機に替えたものがある。本実施の形態では、直流発電機で直流電力が得られるので、コンバータ12は不要である。また直流発電機で得られた直流電力と蓄電池4から得られた直流電力は、併せてインバータ14で交流電力に変換されるので同期投入装置16も不要である。
【0038】
図6は、本発明の第3の実施の形態の自己完結型熱電併給システム61のブロック図である。本実施の形態では先の実施の形態の交流発電機2およびガスタービン3の代わりに燃料電池62が用いられている。燃料ガスは改質装置63で触媒によって水素に改質され、燃料電池62ではこの水素と空気中の酸素とが反応して水ができ、この際に直流電力が発生する。この直流電力は、先の実施の形態と同様にセルの個数に対応した充電電圧に充電電圧調整装置13aで調整されて直接蓄電池4に蓄えられ、また単独でまたは蓄電池4からの直流電力と併せてインバータ14で交流に変換されて電力負荷に供給されるので同期投入装置16も不要である。先の実施例の第1〜第3開閉スイッチ18,20,24は、開閉スイッチ18a,20a,24aの位置に配置され、緊急遮断用スイッチ54が設けられる。その他の構成は先の実施の形態と類似しており、同一の機器には同一の符号を付す。
【0039】
本実施の形態の蓄電池4を、本実施の形態の自己完結型熱電併給システム1,61に用いることによって、交流発電機2または燃料電池62は効率のよい特定出力で運転され、電力に余剰があるときは余剰電力が蓄電池4に蓄えられ、電力が不足するときは不足電力が蓄電池4から補給され、さらに電力負荷の極端に少ないときは、蓄電池4に蓄えられた電力だけが供給される。さらに蓄電池4に余剰電力が蓄えられているとき、蓄電池4は冷却手段54によって冷却され、冷却手段54が故障などによって運転されないときは充電が遮断され、交流発電機2または燃料電池62は、特定電力以下の電力負荷の消費電力に見合った電力を発生する。
【0041】
【発明の効果】
以上のように請求項およびに記載の本発明によれば自己完結型熱電併給システムに用いる蓄電池が前記充電/放電装置を有するので、発電機または燃料電池は特定出力で運転され、電力の使用が少なく、電力に余剰があるときには、余剰電力が蓄電池を冷却して蓄電池に蓄えられ、電力の使用量が多く不足しているときには、不足電力が蓄電池から負荷に供給されるため、最大消費電力を賄う大型の発電機または燃料電池を必要とせず、設備容量を低減し、全体の熱電併給システムをコンパクト化するとともに発電機または燃料電池を最も効率のよい状態で運転できる。また発電機を駆動する熱機関または燃料電池の排熱も有効に利用できる。さらに蓄電池が異常に昇温することがなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の自己完結型熱電併給システム1のブロック図である。
【図2】蓄電池4を収納した電池ケース45の側面図である。
【図3】制御手段42のブロック図である。
【図4】制御手段42による自己完結型熱電併給システム1の制御のフローチャートである。
【図5】制御手段42による蓄電池4を冷却する制御のフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施の形態の自己完結型熱電併給システム61のブロック図である。
【符号の説明】
1,61 自己完結型熱電併給システム
2 交流発電機
3 ガスタービン
4 蓄電池
6 流量制御装置
10 電力負荷
12 コンバータ
14 インバータ
16 同期投入装置
19 吸収式冷凍機
22 排熱回収手段
26 温水ボイラ
28 給湯器
30 空調装置
32 給湯負荷
42 制御手段
44 電力計
45 電池ケース
46 監視手段
52 温度計
54 冷却手段
56 送風機
58 熱交換器
101 電池セル

Claims (2)

  1. 電力負荷に電力を供給する発電機と、発電機を駆動する熱機関と、熱機関で発生する排熱を回収する排熱回収手段とを有する自己完結型熱電併給装置において、
    蓄電池と、
    蓄電池の温度を検出する温度センサと、
    蓄電池を冷却する冷却手段と、
    冷却手段が運転されていることを監視する監視手段と、
    蓄電池を充電し、その充電電力が可変である充電手段と、
    蓄電池と負荷との間に介在され、蓄電池を放電する放電手段と、
    温度センサの出力に応答し、温度センサの出力が予め定められた温度以上となったときは冷却手段に運転を指示する冷却信号を発し、冷却信号が発せられた後、監視手段の出力が検出されないときは充電手段によって充電電力を遮断する制御手段とを含む充電/放電装置を備え、
    電力負荷の消費電力が発電機の特定出力未満であって冷却手段が運転しているとき、発電機からの余剰電力を蓄電池に蓄え、電力負荷の消費電力が発電機の特定出力を超えるとき、不足電力を蓄電池から供給するもう1つの制御手段とを含むことを特徴とする自己完結型熱電併給装置
  2. 電力負荷に電力を供給する燃料電池と、燃料電池で発生する排熱を回収する排熱回収手段とを有する自己完結型熱電併給装置において、
    蓄電池と、
    蓄電池の温度を検出する温度センサと、
    蓄電池を冷却する冷却手段と、
    冷却手段が運転されていることを監視する監視手段と、
    蓄電池を充電し、その充電電力が可変である充電手段と、
    蓄電池と負荷との間に介在され、蓄電池を放電する放電手段と、
    温度センサの出力に応答し、温度センサの出力が予め定められた温度以上となったときは冷却手段に運転を指示する冷却信号を発し、冷却信号が発せられた後、監視手段の出力が検出されないときは充電手段によって充電電力を遮断する制御手段とを含む充電/放電装置を備え、
    電力負荷の消費電力が燃料電池の特定出力未満であって冷却手段が運転しているとき、燃料電池からの余剰電力を蓄電池に蓄え、電力負荷の消費電力が燃料電池の特定出力を超えるとき、不足電力を蓄電池から供給するもう1つの制御手段とを含むことを特徴とする自己完結型熱電併給装置
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