JP3821279B2 - デザインパネルの型枠への取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンクリートの表面に凹凸模様を転写するために使用されるデザインパネルの型枠への取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の基礎又は塀等のコンクリート構造物は、一般に表面が平滑であるため、変化に乏しく見栄えも悪くなりがちである。そのため、硬化したコンクリート表面にモルタルを塗布したり吹き付けたりしてある程度の凹凸を施したり、タイル貼りすること等により、建築物の基礎又は塀等のコンクリート構造物の見栄えを向上させる工夫をおこなっていた。しかしながら、このような処理は工数が増加して多大な手数と労力を必要とするだけでなく、工期が長くなり、コスト高になるという問題点があった。
【0003】
そこで、凹凸模様を有するデザインパネルを型枠に取り付けて、コンクリートを打設することが提案されている。このようにすると、コンクリートの打放し工法をおこなうだけで、脱枠後のコンクリートの表面にデザインパネルの凹凸模様の形が転写されるので、モルタルによる処理やタイル貼り等をおこなわずに、コンクリート基礎の外観を建築物の外観にマッチさせることができる。
【0004】
前記デザインパネル100は、例えば、図8に示すように、該デザインパネル100の上端101を型枠102の上面103に乗るように略直角に折り曲げ、下端104は型枠102の高さより少し短くしておくとともに、下部固定金具105の一方の引掛け片106が引っ掛かりやすいように2つの膨出部107を形成して構成されている。
【0005】
前記デザインパネル100の前記型枠102への取付けは、上部固定金具108の一方の引掛け片109を前記デザインパネル100の上端101に引っ掛けて、その他方の引掛け片110を前記型枠102の側面に掛着させるとともに、前記下部固定金具105の一方の引掛け片106を前記デザインパネル100の下端104の膨出部107の引っ掛けて、その他方の引掛け片111を前記型枠102の側面に掛着させることによりおこなわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来のデザインパネル100は、前述のように、主にコンクリート基礎の側面に凹凸模様を転写ために設計されているので、コンクリート塀のように左右だけでなく上下方向にも広い面を有するコンクリート構造物に凹凸模様を転写する場合には、以下に示す問題点があった。
【0007】
まず、前記型枠102を上下方向に重ねて施工する場合に、前記各型枠102にそれぞれ前記デザインパネル100を取り付けるが、施工後に、前記デザインパネル100の膨出部107及び下部固定金具105の一方の引掛け片106に対応する溝が現われて、意匠上好ましくないという問題点があった。
【0008】
また、前記上下方向に隣接する型枠102の固定をおこなう際に、上段と下段との間に相対向する型枠102間を所定の間隔に保持するセパレータを設置する必要があるが、前記下部固定金具105が前記デザインパネル100の長さ方向全長にわたって設けられるために、その設置が困難となり、前記相対向する型枠102間を所定の間隔に保持することができないという問題があった。
【0009】
更に、前記デザインパネル100を前記型枠102に沿って上下方向に重ねないで施工する場合には、コンクリート構造物の設計高さに対応したデザインパネルが各工事毎に必要となり、作製する前記デザインパネル100の種類の増加によるコストアップという問題点があった。
【0010】
更にまた、前記デザインパネル100の高さにも製作、成形上限界があるという問題点があった。
【0011】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、コンクリート塀のように横方向にだけでなく上下方向にも広い面を有するコンクリート構造物に凹凸模様を転写するために使用されるデザインパネルの型枠への取付構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載のデザインパネルの型枠への取付構造は、コンクリート構造物の表面に凹凸模様を転写するために、表側面に凹凸模様を備えたデザインパネルを取り付けた型枠を上下方向に配置可能とするデザインパネルの型枠への取付構造であって、上部留め具により上端にデザインパネルの上端部が取り付けられた型枠を上下方向に配置する際に、上段の型枠と下段の型枠との間に端部に楔打込み孔を有する下部留め具を設置するとともに、前記楔打込み孔に楔を打込むことにより、上段のデザインパネルの下端部を上段の型枠の下端に取り付けるとともに、上段の型枠と下段の型枠とを略面一に保持することを特徴とするものである。
【0013】
請求項2に記載のデザインパネルの型枠への取付構造は、請求項1において、前記デザインパネルが、凹凸模様を有するデザインパネル本体と、該デザインパネル本体の上端部を略直角に折曲して形成されたフランジ部とからなり、前記デザインパネル本体の上端部及び下端部には長さ方向に沿って凹凸模様が施されていない無模様部がそれぞれ形成されるとともに、該下端部の無模様部には長さ方向に沿って前記フランジ部と反対方向へ突出する突起が設けられたことを特徴とするものである。
【0014】
請求項3に記載のデザインパネルの型枠への取付構造は、請求項2において、前記下部留め具が、前記デザインパネルの突起と略等しい長さを有する鉤形の引掛け部と、該引掛け部の側縁から所定の位置で突出し、前記型枠の厚みと略等しい間隔をおいた位置に楔打込み孔を有する一定幅の平板状の係止部と、前記楔打込み孔に打込み可能な形状を有する楔とからなることを特徴とするものである。
【0015】
請求項4に記載のデザインパネルの型枠への取付構造は、請求項3において、前記上部留め具が、前記下部留め具の引掛け部と略等しい長さを有する鉤形のデザインパネル側挟持片と、該デザインパネル側挟持片の側縁から所定の位置で突出し、前記型枠と略等しい間隔をおいた位置で前記デザインパネル側挟持片と同方向へ折曲して形成された一定幅の略逆L字形の型枠側挟持片とからなることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るデザインパネルの型枠への取付構造について説明する。まず、図1に示すように、コンクリート塀の施工に用いる施工具は、型枠10と、該型枠10の表側面11に沿わせて取り付けられるデザインパネル20と、該デザインパネル20の上端部21を型枠10の上端12に固定する上部留め具30と、デザインパネル20の下端部22を型枠10に下端13に固定するとともに、型枠10を上下配置する際に、上段の型枠10の表側面11と下段の型枠10の表側面11とを略面一に保持する下部留め具40と、上段の型枠20と下段の型枠20との間に取り付けて、相対向する一対の型枠20の間隔を施工すべきコンクリート塀の厚みに対応した間隔に保持するセパレータ50等から構成されている。
【0017】
前記型枠10は、長方形状の四辺の上下の側縁及び左右の側縁をそれぞれ同方向に短く折り曲げて形成している。なお、本実施の形態では、型枠10を鋼製としたが、木材、樹脂等の材料で形成してもよい。
【0018】
前記デザインパネル20は、図2に示すように、非発泡の合成樹脂、具体的には、ポリスチレン、ポリプロピレン又はポリエチレン等の熱可塑性樹脂の薄板からなり、凹凸上に成形された表面には所望の凹凸模様23が施されたデザインパネル本体24と、該デザインパネル本体24の上端部21を略直角に折曲して形成されたフランジ部25(図5参照)とからなり、デザインパネル本体24の上端部21及び下端部22には長さ方向に沿って凹凸模様が施されていない無模様部26が形成されるとともに、該下端部22の無模様部26には長さ方向に沿ってフランジ部25と反対の方向へ突出する一条の突起27が設けられて構成されている。また、その高さは型枠10の高さと同一又は少し低い高さとし、その長さは型枠10の長さと同一又は少し長い長さとしている。
【0019】
前記凹凸模様23の突出高さは、低すぎると凹凸模様23が目立たなくなり、高すぎると成形が困難になるだけでなく、施工されるコンクリート構造物の幅厚の確保が困難になるため、施工後の見栄えと好適な幅厚の確保を考慮して定められている。なお、その形状は、図2に示すものに限定されないで、平面視で多角形、折線、円形、楕円形、波形等の各種の規則的形状とすることができるほか、各種の不規則形状とすることもできる。
【0020】
また、上下方向に伸びるリブ28が、デザインパネル本体24の中央部24a及び一側縁24bに1本ずつフランジ部25と反対の方向へ突出して設けられている。このとき、前記中央部24aのリブ28は、施工後のコンクリート塀72にこれらリブ28が転写されることにより形成される縦溝73(図7参照)が略等間隔となるように、この2本のリブ28の中心間距離が、中央部24aのリブ28の中心から他側縁24cまでの距離よりリブ28の幅の略1/2だけ長くなるように設けられている。
【0021】
そして、前記各突起27は、一側縁24bのリブ28と中央部24aのリブ28との間と、中央部24aのリブ28と他側縁24cとの間にそれぞれ形成されている。その突出高さは、凹凸模様23の突出高さと等しい又はそれよりも小さい寸法としている。また、その長さは2本のリブ28の中心間距離又は中央部24aのリブ28の中心から他側縁24cまでの距離より少し短くしている。
【0022】
前記上部留め具30は、図3に示すように、後述する前記下部留め具40の引掛け部41(図4参照)と略等しい長さを有する鉤形のデザインパネル側挟持片31と、該デザインパネル側挟持片31の側縁から所定の位置で突出し、前記型枠10の厚みと略等しい間隔をおいた位置で前記デザインパネル側挟持片31と同方向へ折曲して形成された一定幅の略逆L字形の型枠側挟持片32とから構成されている。
【0023】
その高さはデザインパネル20の無模様部26に高さと略等しい高さとし、その長さ方向の両端を後述するセパレータ50のキャップ52の形状に沿う形状として、施工時にセパレータ50とデザインパネル側掛止部31との間からコンクリートが漏れないようにしている(図6参照)。
【0024】
前記下部留め具40が、図4に示すように、前記デザインパネル20の突起27(図2参照)と略等しい長さを有する鉤形の引掛け部41と、該引掛け部41の側縁から所定の位置で突出し、型枠10の厚みと略等しい間隔をおいた位置に楔打込み孔42を有する一定幅の平板状の係止部43と、前記楔打込み孔42に打込み可能な形状を有する楔44とから構成されている。
【0025】
前記引掛け部41の長さは上部留め具30のデザインパネル側掛止部31の長さと略等しい長さとし、その高さはデザインパネル20の無模様部26の高さと略等しい高さとしている。また、上部留め具30のデザインパネル側掛止部31と同様に、その長さ方向の両端を後述するセパレータ50のキャップ52の形状に沿う形状として、施工時にセパレータ50と引掛け部41との間からコンクリートが漏れないようにしている。また、前記係止部43は、施工時に上部留め具30の型枠側挟持片32と重ならない位置に設けられている(図6参照)。
【0026】
前記セパレータ50は、図1に示すように、相対向する一対の型枠10の間隔に応じた長さを有する本体51と、該本体51の両端に設けられる中空円錐形状のキャップ52と、前記本体51の両端に一体的に形成され、端部に楔打込み孔53を有する一定幅の平板状に形成された載置板54(図6参照)と、前記楔打込み孔53に打込み可能な形状を有する不図示の楔とから構成されている。
【0027】
前記載置板54は、前記下部留め具40の係止部43と略等しい形状としている。また、図示はしないが、施工後に本体51から切離しが容易となるように、本体51と載置板54との接続部分に切込溝が形成されている。
【0028】
なお、本実施の形態では、セパレータ50の楔打込み孔53を下部留め具40の楔打込み孔42と略等しい形状とし、下部留め具40の楔44をセパレータ50の楔としても使用できるようにしている。
【0029】
以下、前述に示す施工具等を用いたコンクリート塀の施工について説明する。まず、図5に示すように、型枠10の上面14にデザインパネル20のフランジ部25を乗せて、型枠10の表側面11全体を覆うようにデザインパネル本体24をあてがい、上部留め具30を、そのデザインパネル側挟持片31がデザインパネル本体24の無模様部26を覆うようにして、デザインパネル本体24の上端部21に引掛けるとともに、上部留め具30の型枠側挟持片32を型枠10に掛着させて、型枠10の上端12とデザインパネル本体24の上端部21とを挟持することにより、デザインパネル20を型枠10に取り付ける。
【0030】
次に、表側面11にデザインパネル20が取り付けられた型枠10を互いに相対向するように立設し、所定の枚数を横方向に配設して、適当な固定手段により隣接する型枠10を相互に連結、固定する。
【0031】
このとき、これら最下段に位置する相対向する型枠10の下端13どうしの固定は、一般に使用されている基礎用のセパレータ等を用いておこなわれて、相対向する型枠10の下端13間の間隔が、施工すべきコンクリート塀の厚みに対応した所定の間隔に隔てられるとともに、デザインパネル20の下端部22を型枠10の下端13に固定する。
【0032】
型枠10を横方向に連結後、続いて上方への連結をおこなう。まず、図6に示すように、キャップ52を隣合う上部留め具30間に嵌め込むようして、セパレータ50を相対向する型枠10間に設置する。このとき、上部留め具30のデザインパネル側掛止部31の両端は、キャップ52の形状に沿うように形成されているので、セパレータ50はぐらつくことなく、確実に嵌め込まれる。
【0033】
続けて、引掛け部41を隣合うセパレータ50のキャップ52間に嵌め込むようにして、各型枠10上に下部留め具40を設置する。このとき、下部留め具40の引掛け部41の両端は、キャップ52の形状に沿うように形成されているので、下部留め具40もセパレータ50と同様にぐらつくことなく、確実に嵌め込まれる。
【0034】
そして、デザインパネル20を取り付けた型枠10を、下部留め具40の引掛け部41にデザインパネル20の突起27を引掛けるようにして既に固定されている型枠10の上面14に載置して、適当な固定手段を用いて上下方向に隣接する型枠10を相互に連結、固定することにより、型枠10を上下方向に連結する。
【0035】
次に、下部留め具40の楔打込み孔42及びセパレータ50の楔打込み孔53にそれぞれ楔44を打込んで、デザインパネル本体24の下端部22を型枠101の下端13に固定する。また、楔44を打込むことにより、セパレータ50と楔44とで型枠10が挟持されることとなり、相対向する型枠10間の間隔を一定に保持するだけでなく、上下に位置する型枠10の表側面11を略面一にすることができる(図1参照)。
【0036】
以下、同様の要領で、所望の高さになるまで、型枠10を上方向に連結、固定してゆくとともに、横方向に隣接する型枠10を相互に連結、固定して、所望枚数の型枠10を配設した後、不図示の支保工により型枠10の裏側面から支持する。
【0037】
最後に、最上段に位置する相対向する型枠10の上端12どうしを適当な固定手段により固定して、コンクリート打設時のコンクリートの側圧による相対向する型枠10の各上端12間の間隔の広がりを防止する。
【0038】
これにより、施工すべきコンクリート塀の両側面に凹凸模様付与することとなるが、相対向する型枠10のうち一方の型枠10のみにデザインパネル20を取り付けて、いずれか一方の側面のみに凹凸模様を付与することとしてもよい。
【0039】
型枠10の配設後、必要により、相対向する型枠10間のコンクリート充填空間60(図1参照)に不図示の鉄筋の配筋をおこなった後、このコンクリート充填空間60にコンクリートを打設する。このとき、デザインパネル10は上部留め具30、下部留め具40及びセパレータ50により型枠10の表側面11に確実に取り付けられているので、コンクリート打設時のコンクリートの側圧により位置ずれを生ずることはない。また、前述のように予め上部留め具30のデザインパネル側掛止部31及び下部留め具40の引掛け部41の両端の形状を、セパレータ50のキャップ52の形状と沿う形状に形成しているので、コンクリートがコンクリート充填空間60外へ漏れ出ることはない。
【0040】
この後、コンクリートが徐々に硬化することにより、デザインパネル20の凹凸模様23がコンクリートに転写される。
【0041】
そして、コンクリートを十分に養生させた後、型枠10を脱枠するとともに、セパレータ50の載置板54をセパレータ50の本体51から切離すと、図7に示すように、側面70にデザインパネル20の凹凸模様23(図2参照)に対応する凹凸模様71が転写されたコンクリート塀72が現われる。
【0042】
このとき、コンクリート塀72の側面70にはデザインパネル20のリブ28に対応した上下方向に伸びる縦溝73が横方向に、型枠10の上下方向の継ぎ目には上部留め具30及び下部留め具40に対応した横方向に伸びる横溝74が上下方向に、それぞれ略等間隔に複数本形成され、凹凸模様71とともに、装飾模様の一部分を構成する。
【0043】
このように、施工されたコンクリート塀72の側面70には、凹凸模様71、縦溝73及び横溝74が形成され、これら凹凸模様71等により良好な外観が与えられる。
【0044】
また、本実施の形態に示すコンクリート塀以外に、基礎、擁壁等の各種コンクリート構造物にも使用することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載のデザインパネルの型枠への取付構造によれば、デザインパネルが取り付けられた型枠を上下方向に配置する際に、上段の型枠と下段の型枠とを略面一に保持することができるとともに、上段の型枠と下段の型枠との間にセパレータを設置して、相対向する型枠間を所定の間隔に保持することができるので、上下方向に複数枚のデザインパネルを積み重ねることが可能となり、上下方向に高さ距離があるコンクリート構造物であっても、その表面に凹凸模様を転写することができるという利点がある。
【0046】
また、施工されたコンクリート構造物の側面には、凹凸模様等が形成され、この凹凸模様等により良好な外観が与えられるので、従来のように、コンクリート構造物の施工後にモルタルを塗布又は吹き付けたり、タイル貼りをおこなう必要がなく、これにより、施工の工数を減らすことができるとともに、モルタル塗り等のコストを削減することができるという利点がある。
【0047】
本発明の請求項2に記載のデザインパネルの型枠への取付構造によれば、離型後、デザインパネルの表面に付着したコンクリート付着物を除去すれば、デザインパネルを繰り返して使用することができるという利点がある。これにより、施工コストを削減することができるという利点がある。
【0048】
また、デザインパネルの下端部に突起を形成することにより、横方向の強度が増し、型枠への取付け時にデザインパネルが折れ曲がることを抑えることができるので、コンクリート打設時のコンクリートの側圧による目地形状の変形を抑えることができるという利点がある。
【0049】
請求項3に記載のデザインパネルの型枠への取付構造によれば、下部留め具に引掛け部を形成したことにより、該引掛け部にデザインパネルの突起を引掛けることができるので、デザインパネルの下端部の型枠の下端への固定を容易にして作業性を向上させることができるという利点がある。
【0050】
同様に、本発明の請求項4に記載のデザインパネルの型枠への取付構造によれば、上部留め具でデザインパネルの上端部及び型枠の上端を挟持することにより、デザインパネルの上端部の型枠の上端への固定をおこなうので、固定が容易であり、作業性を向上させることができるという利点がある。
【0051】
本発明のデザインパネルの型枠への取付構造によれば、従来のように、コンクリートを打設した後、コンクリート表面にモルタルを塗布したり吹き付けたりしてある程度の凹凸を施したり、タイル貼りすること等なく、作業性の向上とコストの削減を図りながら、塀のように横方向にだけでなく上下方向にも広い面を有するコンクリート構造物に凹凸模様を施してその見栄えを向上させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す概略平面図である。
【図2】本発明のデザインパネルを示す概略正面図である。
【図3】本発明の上部留め具を示す概略斜視図である。
【図4】本発明の下部留め具を示す概略斜視図である。
【図5】本実施の形態の施工手順を示す概略図である。
【図6】本実施の形態の施工手順を示す概略図である。
【図7】コンクリート塀を示す部分正面図である。
【図8】従来の実施の形態を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 型枠
12 上端
13 下端
20 デザインパネル
21 上端部
22 下端部
30 上部留め具
40 下部留め具
42 楔打込み孔
44 楔

Claims (4)

  1. コンクリート構造物の表面に凹凸模様を転写するために、表側面に凹凸模様を備えたデザインパネルを取り付けた型枠を上下方向に配置可能とするデザインパネルの型枠への取付構造であって、
    上部留め具により上端にデザインパネルの上端部が取り付けられた型枠を上下方向に配置する際に、上段の型枠と下段の型枠との間に端部に楔打込み孔を有する下部留め具を設置するとともに、前記楔打込み孔に楔を打込むことにより、上段のデザインパネルの下端部を上段の型枠の下端に取り付けるとともに、上段の型枠と下段の型枠とを略面一に保持することを特徴とするデザインパネルの型枠への取付構造。
  2. 前記デザインパネルは、凹凸模様を有するデザインパネル本体と、該デザインパネル本体の上端部を略直角に折曲して形成されたフランジ部とからなり、前記デザインパネル本体の上端部及び下端部には長さ方向に沿って凹凸模様が施されていない無模様部がそれぞれ形成されるとともに、該下端部の無模様部には長さ方向に沿って前記フランジ部と反対方向へ突出する突起が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のデザインパネルの型枠への取付構造。
  3. 前記下部留め具は、前記デザインパネルの突起と略等しい長さを有する鉤形の引掛け部と、該引掛け部の側縁から所定の位置で突出し、前記型枠の厚みと略等しい間隔をおいた位置に楔打込み孔を有する一定幅の平板状の係止部と、前記楔打込み孔に打込み可能な形状を有する楔とからなることを特徴とする請求項2に記載のデザインパネルの型枠への取付構造。
  4. 前記上部留め具は、前記下部留め具の引掛け部と略等しい長さを有する鉤形のデザインパネル側挟持片と、該デザインパネル側挟持片の側縁から所定の位置で突出し、前記型枠と略等しい間隔をおいた位置で前記デザインパネル側挟持片と同方向へ折曲して形成された一定幅の略逆L字形の型枠側挟持片とからなることを特徴とする請求項3に記載のデザインパネルの型枠への取付構造。
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