JP3821144B2 - 床置き型空気調和機 - Google Patents
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Description
ここでは、側面吸込を可能にするために、ケーシングと側面パネルとは側面視において重複しない位置に開口部が設けられている。このため、側面吸込を可能とした構造においてパネルを開くと、ケーシングと側面パネルとの間のスペースは広がりがちになる。
これにより、フィルタ交換時における安全性を確保しつつ、前面だけでなく側面からの吸込・吹出が可能になる。
ここでは、安全部は、パネルの開き方向の幅よりも、フィルタ収納部の端部に略平行な方向の幅のほうが長くなるように形成されている。このため、ケーシングに対する側面パネルの開きスペース幅が安全部の開き方向の幅と同程度の場合において、側面パネルとケーシングとの間に生じる開きスペースをより効果的にカバーできるようになる。このため、ケーシングに対する側面パネルの開きスペース幅が安全部の開き方向の幅と同程度の場合において、送風機へのアクセスをより効果的に阻むことが可能になる。なお、安全部が、フィルタを着脱するのに要する側面パネルの開きスペース幅と同程度の幅を、開き方向の幅として備えることにより、フィルタの着脱作業を可能にすることと安全性の確保との両方を達成することができる。例えば、安全部の開き方向の幅としては、フィルタを着脱するのに要する側面パネルの開きスペース幅と同程度の幅を備えていれば足りることになり、安全部が必要以上に大きくならないようにすることで、安全部をコンパクト化させることが可能となる。
ここでは、安全部は、パネルの開き方向とは略反対の方向に向けてフィルタ収納部から延びるようにして設けられており、パネルを開いた状態で生じるスペースに位置する。このため、安全部は、パネルが開くことによって生じる開きスペースにおいて、送風機へのアクセスをより効果的に阻むことができる場所に位置することができる。このため、パネルを開いた状態における安全性をより効果的に確保することができるようになる。
ここでは、安全部の被係止手段は、安全部の厚み方向に貫通して設けられた長穴である。そして、ケーシングに固定される貫通材がこの長穴を貫通させるように設けられており、この長穴は、少なくともパネルの開閉時における安全部の軌道に対応可能となるように設けられている。このため、パネルが開くときには、パネルが貫通材によって開ききった状態において安全部の被係止手段とケーシングの係止手段とが係止する。このため、安全性を確実にしつつ、パネルの開閉操作性を向上させることができる。また、例えば、長穴がパネルの開閉時における安全部の軌道に対応して設けられている場合には、パネルは、開ききった状態において安全部の被係止手段とケーシングの係止手段とが係止するだけでなく、開く際に貫通材によってガイドされるようにして開くことができるようになる。
ここでは、座金付き螺子として、上記長穴の幅よりも長い直径の座金を有する座金付き螺子を用いている。このため、安全部の長穴近傍部分を、ケーシングのうち螺子が固定されている近傍部分と、座金との間に位置させることができるため、パネルの開閉安定性を向上させることができる。
ここでは、パネルについて、安全部がフィルタ収納部および側面パネルに対して一体形成されているだけでなく、これに加えてさらに安全部の被係止手段も一定に形成されている。これにより、部品点数をより削減させることが可能になる。
ここでは、パネルが閉じている状態において、安全部は、送風機の外側であってケーシングの内側に位置する。このため、パネルを閉じたときに、安全部をケーシングの側面と送風機との間に位置させることができる。このため、パネルを閉じたときに、安全部をケーシング内部に収納することが可能になる。
ここでは、フィルタ収納部の一端がヒンジとなってケーシングに装着さられているため、ケーシングに対して回動させてパネルを開閉自在にすることが可能になる。
第2発明に係る床置き型空気調和機では、フィルタ交換時における安全性を確保しつつ、前面だけでなく側面からの吸込・吹出が可能になる。
第3発明に係る床置き型空気調和機では、ケーシングに対するパネルの開き幅が、安全部の開き方向の幅と同程度の場合において、送風機へのアクセスをより効果的に阻むことが可能になる。
第5発明に係る床置き型空気調和機では、パネルを開いた状態における安全性をより効果的に確保することができるようになる。
第6発明に係る床置き型空気調和機では、安全部によって送風機へのアクセスを抑止する観点だけでなく、パネルがケーシングに対して過度に開いてしまうことを抑えることができることから、安全性をより確実にすることが可能になる。
第8発明に係る床置き型空気調和機では、安全部の長穴近傍部分を、ケーシングのうち螺子が固定されている近傍部分と、座金との間に位置させることができるため、パネルの開閉安定性を向上させることができる。
第10発明に係る床置き型空気調和機では、パネルを閉じたときに、安全部をケーシング内部に収納することが可能になる。
第11発明に係る床置き型空気調和機では、ケーシングに対して回動させてパネルを開閉自在にすることが可能になる。
[床置き型空気調和機の概略構成]
本発明の第1実施形態に係わる床置き型空気調和機1の外観の正面図を図1に示す。また、ファン3の近傍における概略構成を図2に、上面図を図3に、床置き型空気調和機1の下方の内部構成を示す断面図を図4に、側面図を図5に、床置き型空気調和機1の内部構成を示す側断面図を図6においてそれぞれ示す。以下、「上下方向」というときは、図1および図2の正面視における上下方向すなわち室内における高さ方向をいうものとし(実線矢印D2参照)、「左右方向」または「横方向」というときは、図1および図2の正面視における左右方向をいうものとする(実線矢印D1参照)。また、「前後方向」というときは、図3、図4等に示す実線矢印D3で示す方向をいうものとする。
〔熱交換器〕
熱交換器2は、ケーシング4の内部に収容されており、ケーシング4内に取り込まれた空気との間で熱交換を行う。熱交換器2は、図6に示すように、床置き型空気調和機1の上半分の位置を占め、吹出し部5と同じ高さに配置されている。また、熱交換器2は、床置き型空気調和機1の側面視における断面図(図1で示すB−B断面図)の図6に示すように、上方が床置き型空気調和機1の背面41側へ傾斜するように設けられている。
ファン3は、図2において示すように、ケーシング4の内部に収容されている。ファン3は、図1において示すように、室内の空気を吸込み部6からエアフィルタ11(図7および図8参照)を通過させつつケーシング4内に吸込んだ後、熱交換器2に通し、吹出し部5へと送る。ファン3は、床置き型空気調和機1の正面と平行な面内で回転するように配置されたシロッコファンであり、図6において示すように、熱交換器2の下方に設けられる。また、ファン3は、床置き型空気調和機1の上面視における断面図(図1で示すA−A断面図)の図4に示すように、吸込み部6(後述する)の近傍であって、リブ収納ガイド48、49(後述する)の間に配置される。ファン3は、図2に示すように、ファンケーシング30に収容されている。ファンケーシング30は、ファン3の側面に沿ってファン3の円周の約4分の3を囲む円弧状の側面32を有しており、ファン3の側面に対向するように配置されている。ファンケーシング30は、ファン3の側面の左半分と右側の下半分を囲んでいる。また、ファンケーシング30には、開口33が設けられており、ファンローター34が回転することにより、室内空気を床置き型空気調和機1の内部に取り込む。また、ファンケーシング30には、ファンケーシング出口31が設けられている。ファンケーシング出口31は、ファン3から上方の熱交換器2へ向けて空気が出て行く部分であり、ファンケーシング30に囲まれていないファン3の右側の上半分に面する位置に配置されている。ファンケーシング出口31は、ファン3の回転中心から右方向に偏心して設けられる。なお、ファン3は、図2において左回りに回転して熱交換器2へと空気を送る(図2の白抜き矢印A1および実線矢印A2参照)。
ケーシング4は、熱交換器2やファン3等を収容する、上下方向D2に長い略直方体形状の部材である。ケーシング4は、図3に示すように、主に、本体ケーシング40と、前面上部パネル45と等から構成されている。
本体ケーシング40は、図3および図4において示すように、背面41と、左側面42と、右側面43と、リブ収納ガイド48、49とが一体となって構成されている。背面41は、床置き型空気調和機1の背面側の上下方向全般を覆っている。左側面42は、床置き型空気調和機1の、正面視左側面の背面側の上下方向全般を覆っている。右側面43は、床置き型空気調和機1の、正面視右側面の背面側の上下方向全般を覆っている。リブ収納ガイド49は、図4において示すように、正面視において背面41の右端部近傍から手前側に向けて延びる板状部材であり、右側面43と平行に設けられて、右側面43との間においてリブ収納スペースSを形成する。このリブ収納ガイド49は、本体ケーシング40の下端面から、前面下部パネル9と同等の高さまで延びて設けられている。また、リブ収納ガイド49には、図4および図7において示すように、座金付き螺子46で螺着される貫通部材47が一体形成されている。この貫通部材47は、図4および図7に示すように、前面下部パネル9の安全リブ部97の長穴98h,99hを左右方向D1(厚み方向)に貫通させつつ、座金付き螺子46が螺着する。この座金付き螺子46は、図9において示すように、螺子部46bと座金部46aとによって構成されている。なお、座金部46aとしては、長穴98h、99hの幅よりも長い直径を有するものを用いている。これにより、安全リブ部97の長穴98h、99h近傍部分を、リブ収納ガイド48,49と座金部46aとの間に位置させることができる。このため、安全リブ部97は、リブ収納ガイド48,49よりも内側に移動しないようになり、座金部46aよりも外側に移動しないようになり、前面下部パネル9の開閉安定性を向上させることができる。また、正面視左側のリブ収納ガイド48も、リブ収納ガイド49と同様であり、正面視において背面41の左端部近傍に設けられ、リブ収納ガイド49と同様の構成によって設けられている。
前面下部パネル9は、フィルタ収納部91、左側面部分95、右側面部分96および安全リブ部97が一体形成されることで構成されている。
フィルタ収納部91は、図4において示すように、主として、前面92、窪み部93、傾斜面94等から構成されている。前面92は、フィルタ収納部91の前面において上下方向D2の概ね全体に渡って設けられている平坦な部分である。窪み部93は、前面下部パネル9の前面92の側端に沿って設けられた上下方向D2に長い窪みであり、前面下部パネル9の両側にそれぞれ設けられている。窪み部93は、図4において示すように、側面930と曲面931とにより構成されている。側面930と曲面931との間には、後述する第1吸込み口61および第2吸込み口62が設けられており、ここから室内空気を床置き型空気調和機1内部に取り込むことができる。傾斜面94は、窪み部93の側方に隣接し前面の上下方向D2全体に渡って設けられた傾斜した面である。傾斜面94は、前面下部パネル9の両側端部にそれぞれ設けられている。
右側面部分96は、左側面部分95と同様であり、前面下部パネル9の正面視右側を構成しており、後述する側面吸込み口67を備える。また、右側面部分96にも、図8において示すように、エアフィルタ11を収納位置に導くための、フィルタ収納ガイド96gが設けられている。すなわち、エアフィルタ11をフィルタ収納部91に対して着脱する場合には、フィルタ収納部91のフィルタ収納ガイド95gとフィルタ収納ガイド96gとが協働して、エアフィルタ11をフィルタ収納部91に対してスライドさせて収納位置まで導くことができる。また、前面下部パネル9は、ケーシング4の前面下端に対して装着されることで、ケーシング4に対して開閉自在となるようなヒンジを下端部分に形成する。すなわち前面下部パネル9は、ヒンジ部分を支点として開動され、外側に向けて開くことができるようになっている。また、この前面下部パネル9が開いた状態では、図7において示すように、前面下部パネル9とケーシング4との間に開きスペースOSが生じる。
左安全リブ98は、左側面部分95から後方D3に延びている板状部材である。この左安全リブ98には、後方に向かうにつれて左右方向D1の厚みが薄くなるように形成され、ケーシング4に対する前面下部パネル9の前後方向D3における開き幅の最大が、安全リブ部97の前後方向D3の幅と同程度となるように形成されている。また、前面下部パネル9をケーシング4に対して開いた状態での右側面図を示す図7、エアフィルタ11の着脱の様子を示す図8および安全リブ部97の長穴拡大図を示す図9においてそれぞれ示すように、左安全リブ98は、左側面視において、前面下部パネル9のヒンジ部分を支点とした略円弧形状の長穴98hが形成されている。すなわち、前面下部パネル9の開閉時における座金付き螺子46および貫通部材47の通過軌道に沿うように、左安全リブ98に長穴98hが設けられている。この長穴98hは、左安全リブ98の厚み方向に貫通するようにして設けられている。上述したケーシング4の貫通部材47は、図9において示すように、長穴98hに対して厚み方向に貫通させることで、安全リブ部97の稼働範囲を規制して、ケーシング4に対する前面下部パネル9の開度を制限する。また、貫通部材47および座金付き螺子46の断面図(図7で示すC−C断面図)の図10において示すように、座金付き螺子46が貫通部材47に対して螺着されることによって、左安全リブ98は、座金部46aとリブ収納ガイド48との間に位置され、左右方向D1の動きが規制され、前面下部パネル9の開閉動作を安定化させている。また、前面下部パネル9が閉じている状態では、図4において示すように、左安全リブ98は、上述したリブ収納スペースSに収納される。
なお、前面下部パネル9とケーシング4との係止機構については、後述する。
吹出し部5は、ケーシング4の前面上部パネル45に設けられており、熱交換器2により熱交換された空気が吹き出す。吹出し部5は、第1吹出し口51と第2吹出し口52とにより構成されている。
なお、吹出し部5を構成する吹出し口は、第1吹出し口51と第2吹出し口52に限られず、2以上の横方向D1に距離を隔てて配置される吹出し口であってもよい。
吸込み部6は、室内の空気をケーシング4内へと吸込む部分であり、図1,内部構成を示す断面図である図4および外観側面図である図5において示すように、前面下部パネル9に設けられている。吸込み部6は、第1吸込み口61、第2吸込み口62および側面吸込み口66,67により構成される。
側面吸込み口66,67は、それぞれ床置き型空気調和機1の前面下部パネル9にそれぞれ設けられる、図5に示すような上下方向D2に長い開口である。側面吸込み口66,67は、図4に示すように、幅方向D3でいえばファン3と前面92との間に位置している。なお、図5においては、正面視において右側の右側面部分96に設けられている側面吸込み口67を図示しているが、左側の左側面部分95に設けられる側面吸込み口66についても同様である。
なお、第1吸込み口、第2吸込み口および側面吸込み口66,67に対向して、ケーシング4の下方を覆うエアフィルタ11が設けられている。
図7、図9および図10では、ケーシング4の左側面視における係止機構を図示しているが、右側面側についても同様である。
(1)
従来のような床置き型空気調和機では、エアフィルタをメンテナンスする際にパネルを開いた状態での安全性を確保するために、ファンに対して接触防止用網を設けたり、パネルが開いた状態でのファンの運転を停止させるためのリミットスイッチを設けたりしている。このため、パネルとは別個の部品が必要となっている。したがって、各部品自体を製造するために要する部品製造コストやその所要時間、さらにそれらの部品同士を組み合わせるための製造装置や製造工程に要する組み立てコストやその所用時間が必要となり、生産性の向上に歯止めをかける一因となっている。また、上述した接触防止網やリミットスイッチ等を装着さる製造工程では、複雑な作業が必要となる場合もあり、生産性を向上させたり、生産効率を良好に維持することがよりいっそう困難になる。
上述した床置き型空気調和機1では、安全リブ部97は、前面下部パネル9を閉じた状態において、前後方向D3の幅よりも上下方向D2の幅のほうが長くなるような形状でフィルタ収納部91と一体に形成されている。このため、ケーシング4に対する前面下部パネル9の開き幅が、安全リブ部97の前後方向D3の幅と同程度となるように設けている場合において、開きスペースSをより確実にカバーすることができる。このため、ファン3へのアクセスをより効果的に阻むことが可能になっている。
上述した床置き型空気調和機1では、ケーシング4のリブ収納ガイド48,49が有している貫通部材47および座金付き螺子46と、安全リブ部97の有している長穴98h、99hとが互いに係止することで、ケーシング4に対する前面下部パネル9の開き度合いを規制している。このため、前面下部パネル9が開いた状態において、安全リブ部97がファン3へのアクセスを抑止するという観点だけでなく、前面下部パネル9がケーシング4に対して過度に開いてしまうことを抑えることができる。このため、安全性をより確実にすることが可能になっている。
また、安全リブ部97は、前面下部パネル9フィルタ収納部91のうち、正面視において両側端部近傍から後方D3に向けて延びており、前面下部パネル9が閉じている状態では、ケーシング4に設けられたリブ収納スペースSに納まるようになっている。これにより、ケーシング4および前面下部パネル9の横方向D1の幅の拡大化を抑えて、床置き型空気調和機1を小型化させることができる。
また、安全リブ部97の長穴98h,99hは、前面下部パネル9が開ききった状態で、安全リブ部97とケーシング4の右側面43(左側面42も同様)との少なくとも一部が、軌道平面に略垂直な方向において重なって、安全リブ部97は、安全リブ部97の開き軌道平面に略垂直な方向から見た場合に、前後方向D3に向けて一部が連続して見えるような位置に配置する。このため、前面下部パネル9が開ききった状態であっても、前面下部パネル9とケーシング4との間に生じる開きスペースSのうち、上記重なり部分近傍においては、ファン3へのアクセスを確実に阻むことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記床置き型空気調和機1では、前面下部パネル9の開度を規制する係止機能の一例として、座金付き螺子46および貫通部材47と、これらの開閉時の軌道に沿うように安全リブ部97に設けられた長穴98h,99hとによる係止機構について例に挙げて説明した。
(B)
上記床置き型空気調和機1では、ケーシング4と前面下部パネル9との係止機構として、ケーシング4のリブ収納ガイド48,49の貫通部材47に対して螺着された座金付き螺子46と、安全リブ部97に形成された長穴98h,99hとによる係止機構について例に挙げて説明した。
例えば、第1の例として、ケーシング4のリブ収納ガイド48,49において、開き軌道面に対して略垂直方向外側に向けて突出して形成される凸形状部を設けて、安全リブ部97において、ケーシング4の凸形状部に対応した凹形状が前面下部パネル9の開き軌道に応じて延びるように形成されている略円弧状凹部を設けるようにしてもよい。この場合には、上記実施形態における安全性確保と部品点数削減の効果のみならず、エアフィルタ11の交換時において、開閉部が外部から見えにくい構造にすることができ、意匠性を向上させることもできる。
また、例えば、図4において示すケーシング4の左側面43や右側面42に対して螺着され、安全リブ部97の長穴98h,99hと係止するような構造であってもよい。
(C)
上記床置き型空気調和機1では、図1〜6において示すように、全体が略直方体形状の床置き型空気調和機1を例に挙げて説明した。
上記床置き型空気調和機1では、ファン3(シロッコファン)がケーシング4の下方に設けられている床置き型空気調和機1について例に挙げて説明した。
ここでの床置き型空気調和機1に設けられるファン3としては、特に種類を限定する必要はなく、例えば、ターボファンやクロスフローファン等であってもよい。
上記床置き型空気調和機1では、座金付き螺子46は、図9において示すように、螺子部46bと座金部46aとが一体となって構成されているものを採用している。
これに対して、座金と螺子部とが別々の座金付き螺子であってもよい。
3 送風機(シロッコファン,ターボファン,クロスフローファン)
4 ケーシング
9 パネル(前面下部パネル)
11 フィルタ
91 フィルタ収納部
97 安全部
46 係止手段,座金付き螺子
46a 座金,座金部
47 係止手段,貫通材,貫通部材
98h,99h 被係止手段,長穴
OS スペース(開きスペース)
Claims (12)
- フィルタ(11)を介して調和前の空気を吸い込み、調和後の空気を排出する、床置き型空気調和機(1)であって、
送風機(3)と、
前記送風機(3)を内部に収容するケーシング(4)と、
前記ケーシング(4)に開閉自在に装着され、前記ケーシング(4)に対して外側に開く、パネル(9)と、
を備え、
前記パネル(9)は、前記フィルタ(11)を収納するフィルタ収納部(91)と、安全部(97)と、閉じた状態で側面を覆う側面パネル(95,96)とを有しており、
前記フィルタ収納部(91)は、前記パネル(9)が開くことにより前記フィルタ(11)の着脱が可能になり、
前記安全部(97)は、前記パネル(9)が開いて前記ケーシング(4)と前記側面パネル(95,96)との間にスペース(OS)が生じたときに、前記スペース(OS)を通じた前記ケーシング(4)の外部から前記送風機(3)へのアクセスを阻む、
床置き型空気調和機(1)。 - 前記側面パネル(95,96)は、前記パネル(9)が閉じた状態において側面視で前記ケーシング(4)と重複しない位置に開口部(66,67)を有しており、
前記パネル(9)が閉じた状態で前記送風機(3)が駆動した場合に、前記フィルタ収納部(91)および前記開口部(66,67)を通過する空気流れが形成される、
請求項1に記載の床置き型空気調和機(1)。 - 前記安全部(97)は、前記パネル(9)が開く方向である開き方向の幅よりも、前記フィルタ収納部(91)の端部に略平行な方向の幅のほうが長い、
請求項1または2に記載の床置き型空気調和機(1)。 - 前記安全部(97)は、前記パネル(9)が閉じている状態では、前記ケーシング(4)の外側であって前記パネル(9)が開く方向から見て前記送風機(3)と重ならない位置であって、前記パネル(9)を開くときにできる前記安全部(97)の開き軌道平面に対して垂直な方向から見て前記送風機(3)と少なくとも一部が重なる位置に配置されている、
請求項1から3のいずれかに記載の床置き型空気調和機(1)。 - 前記安全部(97)は、前記パネル(9)の開き方向とは略反対の方向に向けて前記フィルタ収納部(91)から延びるようにして設けられており、前記パネル(9)が開いて前記ケーシング(4)との間にスペース(OS)が生じた状態で、前記スペース(OS)に位置する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の床置き型空気調和機(1)。 - 前記ケーシング(4)は、係止手段(46,47)を有しており、
前記安全部(97)は、前記ケーシング(4)に対する前記パネル(9)の開き度合いを規制するための、前記係止手段(46,47)と係止する被係止手段(98h,99h)を有している、
請求項1から5のいずれか1項に記載の床置き型空気調和機(1)。 - 前記安全部(97)の被係止手段(98h、99h)は、少なくとも前記パネル(9)が開くときにできる前記安全部(97)の軌道に対応するように、前記安全部(97)の厚み方向に貫通して設けられた長穴(98h,99h)であって、
前記ケーシング(4)の係止手段(46,47)は、前記長穴(98h,99h)に対して前記安全部(97)の厚み方向に貫通させつつ前記ケーシング(4)に固定される貫通材(46,47)である、
請求項6に記載の床置き型空気調和機(1)。 - 前記貫通材(46)は、座金(46a)を有する座金付き螺子(46)であって、
前記座金(46a)の直径は、前記パネル(9)が開いたときにできる前記安全部(97)の開き軌道平面上であって、前記安全部(97)の移動方向に対して略垂直な方向における前記長穴(98h,99h)の幅よりも長い、
請求項7に記載の床置き型空気調和機(1)。 - 前記安全部(97)の被係止手段(98h,99h)は、前記フィルタ収納部(91)、前記側面パネル(95,96)および前記安全部(97)と一体に形成される、
請求項6から8のいずれか1項に記載の床置き型空気調和機(1)。 - 前記安全部(97)は、前記パネル(9)が閉じている状態では、前記送風機(3)の外側であって、前記ケーシング(4)の内側に位置する、
請求項1から9のいずれか1項に記載の床置き型空気調和機(1)。 - 前記パネル(9)は、一端がヒンジになって前記ケーシング(4)に対して装着されている、
請求項1から10のいずれか1項に記載の床置き型空気調和機(1)。 - 前記安全部(97)は、前記パネル(9)が開いた状態において、前記安全部(97)の開き軌道平面に略垂直な方向から見た場合に、前記安全部(97)と前記ケーシング(4)とが少なくとも一部において前記パネル(9)の開き方向に向けて連続するように設けられている、
請求項11に記載の床置き型空気調和機(1)。
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